JP3352530B2 - 軽量スタンパブルシートおよびその製造方法 - Google Patents

軽量スタンパブルシートおよびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軽量スタンパブルシー
トおよびその製造方法に関するものであり、このスタン
パブルシートは、軽量かつ高剛性が要求される部材、特
に自動車の内装材等に有利に用いることができる。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂をマット状の強化繊維に含
浸させた繊維強化熱可塑性樹脂複合材料、いわゆるスタ
ンパブルシートが、近年急速に普及しつつある。その特
徴は、比重が1.5 以下と軽いこと、200 ℃程度の温度を
与えてやれば数分のサイクル時間で容易に種々の成形体
にプレス加工できること、等である。
【0003】ことに、特開昭60−158227号公報に開示の
抄紙法によりガラス繊維と粒状の熱可塑性樹脂とからな
るウエブを一度調製し、このウエブに熱と圧力を加えた
後、冷却して得られるスタンパブルシートは、ガラス繊
維がほとんど単繊維の状態にまで開繊されているので、
これを再度、熱可塑性樹脂の融点以上まで加熱すると、
樹脂に拘束されていたガラス繊維がスプリングバックを
起こし、厚み方向に均一に膨張した多孔質のスタンパブ
ルシート、即ち軽量スタンパブルシートを得ることがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この軽量スタンパブル
シートの特徴は、膨張前の通常のスタンパブルシートに
比べ、軽いうえに、同一重量当たりの耐荷重が大きく、
たわみが小さいことにある。このように軽くかつ剛性に
優れていることは低コスト化に大きく貢献する。ただ
し、用途に応じて、軽量スタンパブルシートに、さらに
曲げ強度の増強が要求される場合がある。前述のよう
に、軽量スタンパブルシートは、ガラス繊維のスプリン
グバックによる膨張を利用して製造される。しかし従来
は、この膨張の際に、シート表面にガラス繊維が浮き出
し、空孔を発生することがあった。この空孔は曲げ負荷
時に欠陥として作用するため不利である。曲げ特性を向
上させるには、表面層が、繊維の浮き出しのない、靱性
に優れた層でなければならない。これには、シートの表
面を樹脂過多にし、繊維の浮き出しを防ぐのが最も効果
的である。
【0005】さらに、軽量スタンパブルシートの装飾材
あるいは内装材としての用途において、通常、表皮材の
貼合が行われるが、基材である軽量スタンパブルシート
と表皮材とは、表皮材に塗布あるいは貼付された接着剤
を介して貼合される。この際にも、基材の表面が樹脂過
多である方が、接着剤との化学的結合に優れる。このよ
うな表面層を実現する手段として、例えば特公平2−48
423 号公報に、軽量繊維強化樹脂シートの成形に際し
て、3枚のシートを積層し、しかも両外側に繊維含有量
の少ないシートを、内側に繊維含有量の多いシートを配
置することで、曲げ剛性の向上を図る技術が見られる。
しかしこの方法では、成形に際し少なくとも3枚のシー
トを用いるため、目付1000g/m2の成形品を得るには、目
付330g/m2 以下のウエブを製造しなければならない。抄
紙法で製造されるこのような低目付のウエブは、ハンド
リングに充分な強度を有しておらず、実際の成形には適
さない。
【0006】一方、軽量繊維強化樹脂シートの表面に樹
脂フィルムをラミネートすることで、表面を樹脂過多に
し、繊維の浮き出しを防ぐ方法が一般に知られている。
しかし、この方法は製造工程の煩雑化を招く。またフィ
ルムとして入手可能な樹脂は高粘度(低MI)のものが
多く、選択範囲が限定されるという問題があった。本発
明の目的は、このような従来の問題点を解決し、抄紙法
を用いて、少なくとも片面が繊維の浮き出し等のない平
滑な面を有する軽量スタンパブルシートおよびその製造
方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
の結果、抄紙法により、1枚のウエブの少なくとも片側
の表面に、粒状の熱可塑性樹脂が偏析しているような構
造を実現し表面が平滑で、さらには、これらを2枚組み
合わせることで、曲げ特性も向上させ、かつ表皮材との
接着性を向上させた軽量スタンパブルシートが、容易
に、しかも安価に得られることを見い出した。
【0008】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
、強化用ガラス繊維20〜70重量%と粒状の熱可塑性樹
脂30〜80重量%とを、空気の微小気泡を含む界面活性剤
含有水性媒体に分散させた分散液を、移動する多孔性支
持体上で連続的に抄くことによりシート状のウエブを調
製し、このウエブを加熱加圧して固化させた後、樹脂の
融点以上に再加熱し、その厚み方向に膨張させて密度0.
4 〜1.0g/cm3の多孔質の軽量スタンパブルシートを製造
する方法において、多孔性支持体上で分散液を抄く際の
該分散液の該多孔性支持体進行方向への供給速度を毎秒
1m以上5m以下にし、かつ熱可塑性樹脂の平均粒径を
500 μm以上としたことを特徴とする軽量スタンパブル
シートの製造方法であり、また、本発明は上記の方法で
製造された、強化用ガラス繊維20〜70重量%と粒状の熱
可塑性樹脂30〜80重量%とを含み、その密度が0.4 〜1.
0g/cm 3 の多孔質の軽量スタンパブルシートであって、該
スタンパブルシートの少なくとも片面の熱可塑性樹脂が
その内部より高く偏析し、かつその片面が平滑であるこ
とを特徴とする軽量スタンパブルシートである。また本
発明は、上記の方法で抄くことによりシート状のウエブ
を調製し、このウエブを加熱加圧して固化させた後、こ
のウエブが抄紙時に多孔性支持体に接していた面を外側
にして2枚積層し、樹脂の融点以上に再加熱し、その厚
み方向に膨張させて密度0.4 〜1.0g/cm3にすることを特
徴とする軽量スタンパブルシートの製造方法であり、ま
た本発明は、上記の方法で製造された、強化用ガラス繊
維20〜70重量%と粒状の熱可塑性樹脂30〜80重量%とを
含み、その密度が0.4 〜1.0g/cm 3 の多孔質の軽量スタン
パブルシートであって、該スタンパブルシートの両面の
熱可塑性樹脂がその内部より高く偏析し、かつその両面
が平滑であることを特徴とする軽量スタンパブルシート
である。
【0009】
【作用】以下に本発明をさらに詳細に説明する。本発明
でいう、1枚のウエブの、少なくとも片側の表面に、粒
状の熱可塑性樹脂が内部より高く偏析している構造と
は、図1に示す通り、熱可塑性樹脂粒子1が多孔性支持
体3に接している面側に高く偏析した構造である。2は
模式的に表したガラス繊維である。
【0010】このようなウエブを加熱加圧して固化させ
たシートは、粒状の樹脂が高く偏析していた面が樹脂過
多になる。このシートを、樹脂過多の面を外側にして2
枚積層し、樹脂の融点以上に再加熱して厚み方向に膨張
させて軽量スタンパブルシートを調製すると、膨張に際
してシート表面が樹脂で完全に覆われ、空孔が現れない
ため、曲げ特性および表皮材との接着性が向上するので
ある。
【0011】通常、抄紙法によるスタンパブルシートの
ウエブは、前記の特開昭60−158227号公報に開示されて
いるように、ガラス繊維と粒状の熱可塑性樹脂を空気の
微小気泡を含む界面活性剤水溶液に分散させた分散液
を、移動する多孔性支持体上で連続的に抄くことにより
調製される。ここで、図1に示すような構造を有するウ
エブを調製するためには、平均粒径 500μm 以上の粒状
の熱可塑性樹脂を使用し、さらに多孔性支持体上で分散
液を抄く際、該分散液の該多孔性支持体の進行方向への
供給速度が、毎秒1m以上5m以下、望ましくは3m以
下であることが重要である。平均粒径が 500μm 未満の
粒状の熱可塑性樹脂を使用すると、粒径が小さく、沈降
速度の小さい粒子の割合が増え、生成するウエブの多孔
性支持体と接する面に、シート膨張時のシート表面の空
孔を満たすのに充分な量の熱可塑性樹脂の偏析が生じな
い。さらに、分散液の供給速度が毎秒5m超では、やは
り熱可塑性樹脂の充分な偏析が生じない。一方、毎秒1
m未満では、分散液から空気の微小気泡が分離を起こ
す。
【0012】上記抄紙条件により調製されたウエブの有
する熱可塑性樹脂の偏りは、ウエブを加熱、加圧して固
化させたシートにおいても失われることはない。この固
化したシートを、熱可塑性樹脂過多の面を外側にして2
枚積層して、特公平2−48423 号公報に開示される方
法、すなわち加熱し、所定の厚みに膨張させ、冷却する
ことで、表面に空孔がなく、曲げ強度および表皮材との
接着性に優れた軽量スタンパブルシートを得ることがで
きる。
【0013】この軽量スタンパブルシートのかさ密度は
0.4 〜1.0g/cm3の範囲でなければならない。0.4g/cm3
満では、内部空隙の強度欠陥としての影響がより強く現
れて、充分な剛性が発現しない。1.0g/cm3超であれば、
通常のスタンパブルシートとの差がなくなり、軽量化効
果は期待できない。本発明で使用するガラス繊維の長さ
は、その補強効果を得、かつ界面活性剤含有水性媒体中
での分散を確保する上で、6〜50mmが好ましい。繊維長
さが小さすぎると、充分な補強効果が得られない。繊維
長さが大きすぎると、水性媒体中で繊維を分散させる工
程において、繊維の凝集が生じ、膨張性の低下を招く。
【0014】また、ガラス繊維の径は、曲げ強度および
膨張性の点から5〜30μmの範囲が好ましい。繊維径が
細すぎると、加熱時に充分な膨張が得られず、太すぎる
と充分な補強効果が得られない。ガラス繊維はウエブお
よびシート中で、ガラス繊維と熱可塑性樹脂の重量比
(繊維/樹脂)が20/80 から70/30 となるように用いら
れる。ガラス繊維の過剰の配合は、ウエブを加熱加圧し
て固化させる工程で、熱可塑性樹脂が繊維中に均一に含
浸するのが困難になる。また過少の配合は当然補強効果
が少ない。
【0015】本発明で使用できる熱可塑性樹脂は例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリア
ミド、ポリアセタール、ポリ塩化ビニル等、ならびにこ
れらの樹脂を主成分とする共重合体やグラフト化合物お
よびブレンド物、例えば、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−ブタジ
エン−アクリロニトリル共重合体等が挙げられる。
【0016】また、ガラス繊維と熱可塑性樹脂との密着
性を向上させる目的で、接着性樹脂を用いてもよい。例
えば、マトリックス樹脂がポリプロピレンの場合、接着
性樹脂は無水マレイン酸、アクリル酸等で変性されたポ
リオレフィンや、ビスフェノールA型などのエポキシで
変性された樹脂などが挙げられる。樹脂のMIについて
は、樹脂が粒子の形態をとる限りにおいては特に限定さ
れないが、望ましくは1以上 500以下の範囲のものを使
用すべきである。MIが1未満では、ウエブを加熱加圧
して固化させる際に、表面に樹脂過多で平滑な層を形成
させるのが困難になる。 500超では、表面層の脆性化に
よる曲げ強度の低下を招く。ここでMIは樹脂の溶融粘
度を表し、メルトインデックスとよばれ、一般的に用い
られている。
【0017】本発明の方法によれば、厚み方向に熱可塑
性樹脂の種類およびMIの分布を制御したウエブを製造
することも可能である。即ち、軽量シートの表面側(ウ
エブ生成時の多孔性支持体との接触面)に偏在すること
が望ましい種類およびMIの樹脂については、平均粒径
の大きいものを用い、軽量シートの中心側(ウエブ生成
時の多孔性支持体との非接触面)に偏在することが望ま
しい種類およびMIの樹脂については、平均粒子径の小
さいものを用いることで達成される。
【0018】以下に本発明を実施例に基づいて具体的に
説明する。
【0019】
【実施例】
(実施例1)ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.
08重量%水溶液に、ガラス繊維(平均長さ13mm、径11μ
m )と粒状ポリプロピレン(平均粒径 900μm )を、該
水溶液に対してそれぞれ0.4 重量%、0.6 重量%を加え
て攪拌、起泡して分散液を調製した。この分散液を、毎
分4mで水平方向に移動する多孔性支持体(ポリエステ
ル平織クロス、商品名プラネット、日本フィルコン製)
上に、多孔性支持体の進行方向へ毎秒2mの速度で連続
的に供給して、抄紙し、目付け 500g/m2のウエブを調製
した。このウエブを乾燥後、25×25cmの大きさに裁断
し、それぞれを 210℃で予熱した後、冷却盤間に配置
し、5kgf/cm2 の圧力で加圧して、固化した緻密なシー
ト(目付け1000g/m2)を得た。このシートを、抄紙時に
多孔性支持体に接していた面を外側にして2枚積層し、
210℃に加熱した平板金型(クリアランス2.4mm )の下
型上に置き、5分経過後、金型を冷却して、膨張した多
孔質の軽量スタンパブルシートAを得た。シートの表面
は樹脂が過多に偏析し、樹脂で覆われ平滑でありガラス
繊維の浮き出しが見られなかった。このシートの曲げ試
験を行った結果を表1に示す。
【0020】(比較例1)実施例1と同様に調製した分
散液を、移動する多孔性支持体上に、多孔性支持体の進
行方向へ毎秒7mの速度で連続的に供給した以外は、実
施例1と同様の方法で抄紙して、目付け 500g/m2のウエ
ブを調製した。このウエブを実施例1と同様の方法で加
熱加圧して、固化した緻密なシートを得た。このシート
を、実施例1と同様に2枚積層し、金型内で膨張させ
て、多孔質の軽量スタンパブルシートBを得た。シート
の表面にはガラス繊維の浮き出しが生じていた。このシ
ートの曲げ試験を行った結果を表1に示す。
【0021】(比較例2)実施例1と同様に調製した分
散液を、移動する多孔性支持体上に、多孔性支持体の進
行方向へ毎秒0.5 mの速度で連続的に供給した以外は、
実施例1と同様の方法で抄紙して、目付け 500g/m2のウ
エブを調製した。ウエブ中には多数の凝集したガラス繊
維が観察された。このウエブを実施例1と同様の方法で
加熱加圧して、固化した緻密なシートを得た。このシー
トを、実施例1と同様に2枚積層し、金型内で膨張させ
て、多孔質の軽量スタンパブルシートCを得た。このシ
ートの曲げ試験を行った結果を表1に示す。
【0022】(比較例3)粒状ポリプロピレン(平均粒
径 350μm )を使用した以外は、実施例1と同様に分散
液を調製し、目付け 500g/m2のウエブを抄紙した。この
ウエブを実施例1と同様の方法で加熱加圧して、固化し
た緻密なシートを得た。このシートを、実施例1と同様
に2枚積層し、金型内で膨張させて、多孔質の軽量スタ
ンパブルシートDを得た。シートの表面にはガラス繊維
の浮き出しが生じていた。このシートの曲げ試験を行っ
た結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、表面欠陥のない軽量ス
タンパブルシートを提供することができる。このため、
軽量でかつ高い剛性を必要とする部材、例えば自動車の
天井材、ドアトリムなどの内装部材に使用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ウェブの片側表面に熱可塑性樹脂が偏析してい
る様子を示す断面模式図である。
【符号の説明】
1 熱可塑性樹脂粒子 2 ガラス繊維 3 多孔性支持体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高野 茂 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 技術研究本部内 (56)参考文献 特開 昭60−179234(JP,A) 特開 平6−246742(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29B 11/16 C08J 5/24

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強化用ガラス繊維20〜70重量%と粒状の
    熱可塑性樹脂30〜80重量%とを、空気の微小気泡を含む
    界面活性剤含有水性媒体に分散させた分散液を、移動す
    る多孔性支持体上で連続的に抄くことによりシート状の
    ウエブを調製し、このウエブを加熱加圧して固化させた
    後、樹脂の融点以上に再加熱し、その厚み方向に膨張さ
    せて密度0.4 〜1.0g/cm3の多孔質の軽量スタンパブルシ
    ートを製造する方法において、多孔性支持体上で分散液
    を抄く際の該分散液の該多孔性支持体進行方向への供給
    速度を毎秒1m以上5m以下にし、かつ熱可塑性樹脂の
    平均粒径を500 μm以上としたことを特徴とする軽量ス
    タンパブルシートの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項記載の方法で抄くことによりシ
    ート状のウエブを調製し、このウエブを加熱加圧して固
    化させた後、このウエブが抄紙時に多孔性支持体に接し
    ていた面を外側にして2枚積層し、樹脂の融点以上に再
    加熱し、その厚み方向に膨張させて密度0.4 〜1.0g/cm3
    にすることを特徴とする軽量スタンパブルシートの製造
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項記載の方法で製造された強化用
    ガラス繊維20〜70重量%と粒状の熱可塑性樹脂30〜80重
    量%とを含み、その密度が0.4 〜1.0g/cm 3 の多孔質の軽
    量スタンパブルシートであって、該スタンパブルシート
    の少なくとも片面の熱可塑性樹脂がその内部より高く偏
    析し、かつその片面が平滑であることを特徴とする軽量
    スタンパブルシート。
  4. 【請求項4】 請求項記載の方法で製造された強化用
    ガラス繊維20〜70重量%と粒状の熱可塑性樹脂30〜80重
    量%とを含み、その密度が0.4 〜1.0g/cm 3 の多孔質の軽
    量スタンパブルシートであって、該スタンパブルシート
    の両面の熱可塑性樹脂がその内部より高く偏析し、かつ
    その両面が平滑であることを特徴とする軽量スタンパブ
    ルシート。
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