JP3351467B2 - 脱リン材 - Google Patents
脱リン材Info
- Publication number
- JP3351467B2 JP3351467B2 JP33679098A JP33679098A JP3351467B2 JP 3351467 B2 JP3351467 B2 JP 3351467B2 JP 33679098 A JP33679098 A JP 33679098A JP 33679098 A JP33679098 A JP 33679098A JP 3351467 B2 JP3351467 B2 JP 3351467B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- dephosphorizing
- cement
- dephosphorizing material
- produced
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P40/00—Technologies relating to the processing of minerals
- Y02P40/10—Production of cement, e.g. improving or optimising the production methods; Cement grinding
Description
おいて、処理水や汚泥中に含まれる水溶性リンを効果的
に除去する脱リン材に関するものである。
率的に除去し、河川や湖沼等の富栄養化を防止するため
の試みがなされている。例えば、特開平8−22954
7号公報に開示されているようなリン吸着剤ブロックや
特公平2−20315号公報に開示されている石灰質原
料と珪酸質原料を主成分とした脱リン材がある。
特開平8−229547号公報に開示されている吸着剤
ブロックでは、その一部に火山灰と硫酸第一鉄を混合し
て焼成したリン吸着剤ブロックであり、これを水中に配
置してリン化合物を除去するものである。しかしこのブ
ロックでは下水処理敷設の排水を処理するには、脱リン
性能が十分ではない。
れている脱リン材は、石灰質原料と珪酸質原料とを高温
でオートクレーブ養生することにより製造されるもので
あり、繁雑な処理工程を必要とせず単純な方法で効率よ
くリンを除去し得るものである。しかし、本脱リン材
は、珪酸カルシウム水和物水和物を主体とするために、
製造時に180℃以上の高温でのオートクレーブ養生が
必要である。また、本法には原料として、高純度の石灰
石や珪石が必要であり、コストが高くなるという問題が
ある。
点につき、種々検討したところ、ハイドロガーネット
(3CaO・Al2 O3 ・6H2 O)を主体とした水和
物の場合、アルミナセメントの常温養生で製造すること
が可能であり、またオートクレーブ養生を必要とする場
合でも140℃以下の比較的低い温度の低エネルギー消
費で製造することが可能であることを見出した。またそ
の脱リン性能も珪酸カルシウム水和物に比べて優れたも
のである。
1の課題は、常温養生が可能であり、経済的に製造する
ことができ、省エネ効果の大きい脱リン材を提供するこ
とにある。本発明が解決しようとする第2の課題は、低
温でオートクレーブ養生が可能であり、経済的、かつ省
エネ効果の大きい脱リン材を提供することにある。
うとする課題は、以下の各請求項に記載の発明によって
達成される。
するセメント水和物からなることを特徴とする脱リン
材。 〔請求項2〕アルミナセメントと水との混練物を常温養
生することにより製造することを特徴とする請求項1に
記載の脱リン材。 〔請求項3〕アルミナセメントと酸化アルミニウムを含
む物質と水との混練物をオートクレーブ養生することに
より製造することを特徴とする請求項1に記載の脱リン
材。 〔請求項4〕酸化アルミニウムを含む物質が、高炉水
滓、フライアッシュ、粘土類であることを特徴とする請
求項3に記載の脱リン材。 〔請求項5〕ポルトランドセメントとボーキサイトと水
との混練物をオートクレーブ養生して製造することを特
徴とする請求項1に記載の脱リン材。
水和物が脱リン材としての性能を有するのは、リン除去
機構が晶析反応であり、本水和物のpH値、カルシウム
イオン(Ca2+)の溶出量が晶析反応の上限にあるた
め、効率よくリン除去ができるためと考えられる。
とするセメント水和物は、以下のような製造方法で得る
ことができる。
この混練物を常温養生することにより製造する方法であ
り、本方法で製造するとオートクレーブ養生することな
く常温でハイドロガーネットが生成し、結果としてエネ
ルギーを多量に消費することなく脱リン材を得ることが
できる。
添加材と水とを混練して、この混合物を130℃〜14
0℃の温度でオートクレーブ養生することにより製造す
る方法。ここでアルミナを含む添加材とは、高炉水滓、
フライアッシュ、粘土類のことをいい、アルミナの含有
量が14%から40%までのものをいう。本方法を用い
ると比較的低い温度のオートクレーブ養生でハイドロガ
ーネットが生成するので、結果として低エネルギー消費
で脱リンを得ることができる。また本発明に用いられる
アルミナを含む添加材として、高炉水滓、フライアッシ
ュ、粘土類等の低価格の材料を用いることができるの
で、安価に脱リン材を得ることができる利点を有する。
トと水とを混練し、この混練物を130℃〜140℃の
温度でオートクレーブ養生することにより製造する方
法。なお、ポルトランドセメントとしては、普通ポルト
ランドセメント、早強ポルトランドセメント、中庸熱ポ
ルトランドセメント、低熱ポルトランドセメント、耐硫
酸塩ポルトランドセメント等が挙げられる。本発明によ
ると、130℃〜140℃の比較的低い温度でのオート
クレーブ養生で、ハイドロガーネットが生成する。した
がって、低エネルギー消費で脱リン材を得ることができ
る。本方法に用いるポルトランドセメント類は、低い価
格で入手でき経済的である。
上記3方法ともセメント、アルミナを含む添加材、ボー
キサイトなどの粉末材料と水とを混練した後に、ペレタ
イザー等の造粒機で造粒し、これを所定の方法で養生し
て本発明の脱リン材を製造することができる。この場合
粒径は、用途に応じて適宜変化させることができるが、
一般的には、0.5mm〜5.0mmの範囲とすること
が望ましく、このように予め前記混練物を造粒して養生
することによって、養生後の粉砕を必要とせず、また粒
径も揃うので、結果として品質の高い脱リン材を得るこ
とができる。なお、本発明の脱リン材は、CaO/Al
2 O3 のモル比を2〜4、更に望ましくは2.5〜3.
5にするのが好ましい。このモル比でハイドロガーネッ
トを効率よく生成するからである。
験例及び実施例をもとに説明するが、本発明は、これら
に限定されるものではない。
レタイザーに入れ、水の所定量を噴霧しながら転動造粒
した。得られた造粒物(平均粒径2.0mm)を常温で
1日養生後、乾燥して脱リン材1を得た。この脱リン材
1をX線回折により同定したところ、ハイドロガーネッ
トの存在が確認された。
と高炉水滓50重量%とをパン型ペレタイザーに入れ、
水の所定量を噴霧しながら転動造粒した。得られた造粒
物(平均粒径2.0mm)を140℃のオートクレーブ
中で6時間養生して脱リン材2を製造した。この脱リン
材2をX線回折により同定したところ、ハイドロガーネ
ットの存在が確認された。なお、フライアッシュとカオ
リナイトについても同様の実験を行ったところ、X線回
折の結果は脱リン材1と同様にハイドロガーネットが確
認された。
0重量%とボーキサイト40重量%とをパン型ペレタイ
ザーに入れ、水の所定量を噴霧しながら転動造粒した。
得られた造粒物(平均粒径2.0mm)を140℃のオ
ートクレーブ中で6時間養生して脱リン材3を製造し
た。この脱リン材3をX線回折により同定したところ、
ハイドロガーネットの存在が確認された。
て説明するが、本発明は、これらの例によって限定され
るものではない。
た脱リン材1、脱リン材2、脱リン材3及びトバモライ
トを主体とした珪酸カルシウムからなる軽量気泡コンク
リートを粉砕、これを平均粒径2.0mmになるように
篩分けした脱リン材(比較品)について、以下の方法で
リン酸イオンの吸着試験を行った。
表1に示される脱リン材250mlを入れ、リン濃度1
00mg/リットルの人工汚水を250ml入れた。そ
の後、速度80ml/minで循環させ、経過時間毎の
汚水のリン濃度を測定した。結果を表1に示す。
mmの円筒に実験例1乃至3及び比較品のそれぞれの脱
リン材を入れ、リン濃度10mg/リットルの人工汚水
を通水速度150ml/hr、上向流で連続して流し
た。その場合の経過時間に伴う人工汚水中のリン濃度を
それぞれ測定した。結果を表2に示す。なお、表2にお
いて、28日通水以後は、カルシウム分を添加し、pH
値を調整した。
トを主体とするセメント水和物で構成されているので、
アルミナセメントの常温養生など低エネルギーで製造す
ることができる。また高炉水滓、フライアッシュ、粘土
若しくはポルトランドセメントなどの低価格の原料を用
いることができるので、低コストで製造できる。さら
に、脱リン性能も従来の珪酸カルシウム水和物であるト
バモライトを主体としたものより良好である。
Claims (5)
- 【請求項1】ハイドロガーネットを主体とするセメント
水和物からなることを特徴とする脱リン材。 - 【請求項2】アルミナセメントと水との混練物を常温養
生することにより製造することを特徴とする請求項1に
記載の脱リン材。 - 【請求項3】アルミナセメントと酸化アルミニウムを含
む物質と水との混練物をオートクレーブ養生することに
より製造することを特徴とする請求項1に記載の脱リン
材。 - 【請求項4】酸化アルミニウムを含む物質が、高炉水
滓、フライアッシュ、粘土類であることを特徴とする請
求項3に記載の脱リン材。 - 【請求項5】ポルトランドセメントとボーキサイトと水
との混練物をオートクレーブ養生して製造することを特
徴とする請求項1に記載の脱リン材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33679098A JP3351467B2 (ja) | 1998-11-27 | 1998-11-27 | 脱リン材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33679098A JP3351467B2 (ja) | 1998-11-27 | 1998-11-27 | 脱リン材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000157968A JP2000157968A (ja) | 2000-06-13 |
JP3351467B2 true JP3351467B2 (ja) | 2002-11-25 |
Family
ID=18302720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33679098A Expired - Fee Related JP3351467B2 (ja) | 1998-11-27 | 1998-11-27 | 脱リン材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3351467B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003047974A (ja) * | 2001-08-06 | 2003-02-18 | Toin Gakuen | 水中脱リン剤組成物及びそれを用いた水中からのリン除去方法 |
EP1697272A1 (en) * | 2003-12-24 | 2006-09-06 | MT Aspiring Geochemistry Consultants Pty Ltd | Porous particulate material for fluid treatment, cementitious composition and method of manufacture thereof |
CN102205229B (zh) * | 2011-05-23 | 2014-04-30 | 合肥工业大学 | 一种除磷吸附剂及其制备方法 |
CN106365281B (zh) * | 2016-10-24 | 2019-06-28 | 长江师范学院 | 一种水体除磷剂的制备方法及水体除磷方法 |
-
1998
- 1998-11-27 JP JP33679098A patent/JP3351467B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000157968A (ja) | 2000-06-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2170626A1 (en) | Use of alumina clay with cement fly ash mixtures | |
CN110467368B (zh) | 一种用于无机固体废弃物建材化的活性激发剂及其制备方法 | |
JP3351467B2 (ja) | 脱リン材 | |
JPH0220315B2 (ja) | ||
JP4827045B2 (ja) | 水浄化材、および水浄化材の製造方法 | |
JP2007054732A (ja) | 汚水処理材及びその製造方法 | |
US5665241A (en) | Dephosphorizing material and dephosphorizing method | |
KR100375407B1 (ko) | 폐기물의 중금속 용출방지를 위한 고형체 제조방법 및이에 의해 제조된 고형체 | |
CN114804807B (zh) | 一种全固废软基淤泥固化粉料及其制备方法 | |
JPH0975747A (ja) | 光触媒の固結方法 | |
JP2012214591A (ja) | フッ素含有無機系廃棄物を用いる土壌固化材の製造方法及び得られた土壌固化材並びに同土壌固化材を用いる軟弱な土壌の固化方法 | |
JP2001259414A (ja) | りん回収材 | |
JP3374960B2 (ja) | 有機質土用セメント系固化材 | |
CN108658194A (zh) | 一种除磷复合材料的制备方法及其应用 | |
JP4006584B2 (ja) | フッ素吸着剤及び水中のフッ素処理方法 | |
JPH10245555A (ja) | 有機質土用セメント系固化材 | |
JP2000070960A (ja) | 建築廃材を利用した脱リン材 | |
JP2001162288A (ja) | 脱リン材 | |
KR20030075045A (ko) | 해양수산폐기물과 산업폐기물을 이용한 함수연약토의지반개량형 고화재의 조성물 및 그 제조방법 | |
EP0152250A2 (en) | Cement compositions | |
JP3627988B2 (ja) | 脱リン材及びそれを利用する脱リン方法 | |
JPH068198B2 (ja) | 石炭灰の粒状化法 | |
GB1578098A (en) | Hydraulic activated slag binder | |
JP2664649B2 (ja) | 水処理用のペレット及びその製造方法 | |
JP2004142973A (ja) | ポーラスコンクリート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20020821 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080920 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080920 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090920 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090920 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100920 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100920 Year of fee payment: 8 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100920 Year of fee payment: 8 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100920 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110920 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120920 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130920 Year of fee payment: 11 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |