JP3350925B2 - ブルーバック表示機能付きテレビジョン受像装置 - Google Patents

ブルーバック表示機能付きテレビジョン受像装置

Info

Publication number
JP3350925B2
JP3350925B2 JP16159098A JP16159098A JP3350925B2 JP 3350925 B2 JP3350925 B2 JP 3350925B2 JP 16159098 A JP16159098 A JP 16159098A JP 16159098 A JP16159098 A JP 16159098A JP 3350925 B2 JP3350925 B2 JP 3350925B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
blue
output
video
carrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP16159098A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11355679A (ja
Inventor
一章 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Funai Electric Co Ltd
Original Assignee
Funai Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Funai Electric Co Ltd filed Critical Funai Electric Co Ltd
Priority to JP16159098A priority Critical patent/JP3350925B2/ja
Publication of JPH11355679A publication Critical patent/JPH11355679A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3350925B2 publication Critical patent/JP3350925B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブルーバック表示
機能付きテレビジョン受像装置に関し、特に、ブルーバ
ック画面の表示中に表示画面上のビート等を低減するブ
ルーバック表示機能付きテレビジョン受像装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術として、図5に示す
ものが知られている。同図において、PLLチューナ1
は、所定周波数の基準発振信号を入力するとともに、こ
の基準発振信号と局部発振信号とを適宜分周して位相を
比較することにより局部発振周波数をループ制御して所
望のチャンネル周波数に対応するテレビ放送信号を受信
する。そして、PLLチューナ1から出力される中間周
波信号は、IFアンプ2を介して中間周波増幅された
後、YCAプロセスIC3に入力される。
【0003】このYCAプロセスIC3は、それぞれ図
示しない輝度信号回路(Y)、クロマ回路(C)および
音声系回路(A)とがIC化されて構成されており、入
力された中間周波増幅信号にて映像および音声検波する
とともに、映像検波出力から輝度信号と搬送色信号さら
にバースト信号を分離して取り出す。この搬送色信号を
復調して色信号を取り出すには、送信側と同じ周波数お
よび位相をもった副搬送波が必要であり、APC(自動
位相制御)の手法などを利用して発振子4による発振出
力にて周波数や位相を制御してバースト信号に同期させ
て副搬送波を生成している。そして、搬送色信号と副搬
送波とから色信号を生成し、上述した輝度信号と合わせ
て本来の映像信号が得られる。また、音声検波出力につ
いては、FM復調などが施された後、適宜増幅されて出
力される。
【0004】YCAプロセスIC3からの映像信号は、
OSDIC5に入力され、通常時は実質的にこのOSD
IC5を経由して出力されるされる。ところが、メニュ
ー画面等を表示する場合などでブルーバック画面を表示
する場合には、マイコン6がOSDIC5に指示し、こ
のOSDIC5にて所定のOSD信号が上記映像信号に
重ね合わせられて出力され、これによってブルーバック
画面が表示される。このとき、上記のように発振子4に
よる基準発振信号の周波数や位相の制御を行っている
と、ブルーバック信号の色副搬送波の周波数と映像信号
の色副搬送波の周波数との周波数差によってビートが発
生しますが、上記の制御によりこの周波数差が不定とな
り、変化することによって人間の目で認識しやすくな
り、従ってブルーバック画面上でビートなどの乱れが目
につくため、同様にマイコン6がYCAプロセスIC3
に指示してかかる制御を停止させ、発振子4による自励
発振信号を生成する。
【0005】また、この発振子4から出力される基準発
振信号は、PLLチューナ1に入力する基準発振信号の
入力源も兼ねている。具体的には発振子4の信号出力路
にNPN形のトランジスタtrのベースが接続され、こ
のトランジスタtrのコレクタは抵抗rを介して接地さ
れるとともに、この抵抗rの前段側にてコンデンサcを
介してPLLチューナ1の基準発振信号入力端子に接続
されている。すなわち、これはエミッタホロワ回路であ
り、ベース入力に等しい極性の出力信号を得ることがで
き、PLLチューナ1は、同出力信号を基準発振信号の
入力として利用している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のブルー
バック表示機能付きテレビジョン受像装置においては、
次のような課題があった。ブルーバック画面上のビート
などを防止するため、YCAプロセスIC3にて発振子
4による自励発振信号を生成するように切り換えるとき
に、周波数が変わります。この時PLLチューナ1内部
のPLLロックが一瞬外れるため再度引き込み動作に入
りPLLをロックさせますが、負荷変動が急激に起こる
ため、基準発振信号を出力する回路が追従できずに、
LLチューナ1に入力される基準発振信号のレベルが引
きずられるように一瞬低下し、これによってPLLのロ
ックがはずれてしまい、音声ノイズ等が発生することが
あった。
【0007】この点、特開平8−186778号公報に
は、PLL回路により水平同期信号に同期したマスター
クロックを生成し、このマスタークロックをローパスフ
ィルタを通して所定の表示制御ブロックに供給する場合
に、マスタークロックの周波数情報を基にマスタークロ
ックの振幅を一定レベルに制御する構成が開示されてい
る。しかし、上記のように基準発振信号のレベルが低下
するのは一瞬であり、かかる構成をもって上記の課題を
解決することができるものではない。
【0008】本発明は、上記課題にかんがみてなされた
もので、一つの基準発振器をPLLチューナと映像処理
回路とで共有する場合などにおいて、ブルーバック画面
を表示するときに表示画面上におけるビートなどのノイ
ズを低減しつつ、PLLチューナのロックがはずれるの
を防止して出力ノイズを低減することが可能なブルーバ
ック表示機能付きテレビジョン受像装置の提供を目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、所定周波数の基準発振信
号を出力する基準発振器と、この基準発振器からの上記
基準発振信号に基づいてPLL方式で局部発振周波数を
制御することにより所望のチャンネル周波数に応じたテ
レビジョン信号を受信し中間周波増幅して出力する選局
手段と、この選局手段の出力信号にて映像および音声検
波して出力する検波手段と、この検波手段の映像検波出
力にてバースト信号を分離するとともに上記基準発振器
からの上記基準発振信号に所定の位相制御を施すことに
より同バースト信号に同期させて副搬送波を出力可能な
副搬送波出力手段と、上記検波手段の映像検波出力から
輝度信号と搬送色信号を分離するとともに上記副搬送波
出力手段からの副搬送波を用いて同搬送色信号に所定の
色復調処理を施して色信号を生成しつつ同色信号と輝度
信号とに基づいて映像信号を生成する映像信号生成手段
と、所定のOSD信号を出力して上記映像信号生成手段
からの映像信号に重ね合わせるようにしてブルーバック
画面を表示させるとともに、同ブルーバック画面の表示
中は上記副搬送波生成手段にて上記位相制御を停止させ
て上記基準発振器の自励発振信号を出力させるブルーバ
ック画面表示手段と、上記ブルーバック画面表示手段が
上記副搬送波生成手段にて上記位相制御を停止させたと
きに上記選局手段に入力される基準発振信号にて瞬間的
に生じるレベル低下に対応してレベル増加するノイズ低
減手段とを具備し、上記ブルーバック画面表示手段は、
上記副搬送波出力手段にて上記位相制御の停止を指示す
る制御信号を出力し、上記ノイズ低減手段は、上記選局
手段に入力される基準発振信号の信号伝送路に 一端を接
続された抵抗と、この抵抗の他端に接続されて上記ブル
ーバック画面表示手段により上記位相制御の停止が指示
されたときに同抵抗を非導通とするスイッチング素子で
構成されている
【0010】上記のように構成した請求項1にかかる発
明においては、選局手段は基準発振器からの所定周波数
の基準発振信号に基づいてPLL方式で局部発振周波数
を制御することによって所望のチャンネルチャンネル周
波数に応じたテレビジョン信号を受信し中間周波増幅し
て出力し、検波手段がその出力信号にて映像および音声
検波する。副搬送波出力手段は、その映像検波出力にて
バースト信号を分離するとともに上記基準発振器からの
上記基準発振信号に所定の位相制御を施すことにより同
バースト信号に同期させて副搬送波を出力可能となって
おり、映像信号生成手段は、映像検波出力から輝度信号
と搬送色信号を分離するとともに、同副搬送波を用いて
同搬送色信号に所定の色復調処理を施して色信号を生成
しつつ同色信号と輝度信号とに基づいて映像信号を生成
する。ここにおいて、ブルーバック画面表示手段は、所
定のOSD信号を出力して同映像信号に重ね合わせてブ
ルーバック画面を表示させることが可能である。このと
き、ブルーバック画面の表示中は副搬送波生成手段にて
上記位相制御を停止させて上記基準発振器の自励発振信
号を出力させるとともに、ノイズ低減手段は、その位相
制御を停止させたときに選局手段に入力される基準発振
信号にて瞬間的に生じるレベル低下に対応してレベル増
する。具体的には、ブルーバック画面表示手段が副搬
送波出力手段にて上記位相制御の停止を指示する制御信
号を出力すると、スイッチング素子は選局手段に入力さ
れる基準発振信号の信号伝送路に一端を接続された抵抗
を非導通に反転させるので、基準発振信号のレベルは同
抵抗に電流が流れない分だけ増加する。従って、基準発
振信号を全体としてみれば、上記のようなレベル低下が
補正されることになる。
【0017】従って、基準発振信号を全体としてみれ
ば、上記のようなレベル低下が補正されることになる。
【0011】すなわち、ブルーバック画面の表示中に副
搬送波生成手段にて上記位相制御を行っていると、表示
画面上のビートが目につくことが知られている。そこ
で、ブルーバック画面表示手段が副搬送波生成手段にて
上記位相制御を停止させるが、これに引きずられるよう
にして、選局手段に入力される基準発振信号にノイズが
発生する。すると、選局手段はノイズが混入した基準発
振信号に基づいて局部発振周波数を制御することにな
り、PLLのロックがはずれるなどして出力ノイズの発
生原因となる。むろん、本来の映像出力にノイズが混入
してもブルーバック画面が表示されているため、利用者
の目につくわけではないが、音声ノイズについては利用
者に不快感を与えることになりかねない。そこで、ノイ
ズ低減手段にて選局手段に入力する基準発振信号にて瞬
間的に生じるレベル低下に対応してレベル増加すれば、
利用者も不快感を覚えることはない。
【0012】かかるブルーバック表示機能付きテレビジ
ョン受像装置の具体的な回路構成等については、全体と
して上記の構成を具備するものであれば、特に限定され
ることはなく、各種の形態のものを適用可能である。例
えば、近年のIC技術の発展に伴って、元来、複数の独
立した回路で構成されていたものが、一つのICとして
構成されるようになりつつある。その一例として、請求
項2にかかる発明は、請求項1に記載のブルーバック表
示機能付きテレビジョン受像装置において、上記検波手
段と副搬送波出力手段と映像信号生成手段は、1チップ
のICにて構成してある。
【0013】すなわち、信号処理系にかかる上記の検波
手段と副搬送波出力手段と映像信号生成手段とが1チッ
プICとして組み込まれており、具体的な適用例として
は、いわゆるYCAプロセスICなどが該当する。むろ
ん、かかる1チップICにさらに別の機能を実現するた
めの回路等が組み込まれていてもかまわない。
【0014】ノイズ低減手段は、選局手段に入力される
基準発振信号の瞬間的に生じるレベル低下(ノイズ)
低減するが、そのノイズの発生態様としては各種のもの
を想定しうる。しかし、上述したように、そのノイズの
原因が副搬送波生成手段にて位相制御を停止させたこと
によるものとすれば、かかるノイズは瞬間的に発生する
ものであり、継続的なものではないことが想定される。
とすれば、ノイズの発生状況に追従してノイズを低減す
るよりも、予めノイズの発生状況を調査しておき、その
調査結果に基づいて副搬送波生成手段にて位相制御を停
止させるのにあわせてそのノイズを低減する構成が好適
である。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、一つの基
準発振器をPLLチューナと映像処理回路とで共有する
場合などにおいて、ブルーバック画面を表示するとき
に、表示画面上におけるビートなどのノイズを低減しつ
つ、PLLチューナのロックがはずれるのを防止して出
力ノイズを低減することが可能なブルーバック表示機能
付きテレビジョン受像装置を提供することができる。ま
た、PLLチューナに入力される基準発振信号のレベル
が瞬間的に低下するのに対応してレベル増加するように
したため、PLLのロックがはずれるのを防止すること
ができる。また、具体的な回路構成を提供することがで
きる。
【0016】また、請求項2にかかる発明によれば、I
Cチップを用いた構成を提供することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にか
かるブルーバック表示機能付きテレビジョン受像装置の
要部にかかる電気的な接続を概略ブロック図により示し
ている。同図において、PLLチューナ10は、受信ア
ンテナを介してテレビ放送信号を受信可能であり、受信
した信号から所要の信号だけを選択して高周波増幅し、
所定の局部発振信号を混合して中間周波信号を出力す
る。ここにおいて、PLLチューナ10の受信チャンネ
ルは、局部発振信号の周波数によって定まり、その周波
数制御は、概略、図2に示すようなPLL回路を利用し
て行われている。
【0018】同図において、PLLチューナ10は所定
周波数の基準発振信号の入力を要し、ここで入力された
基準発振信号は1/n分周器11に入力されて所定の分
周比で分周された後、位相検波回路12に出力される。
一方、局部発振器13から出力される局部発振信号は、
前置分周器14で分周されて可変分周器15に出力さ
れ、この可変分周器15は上記1/n分周器11の出力
信号の周波数と受信しようとするチャンネルとで定まる
分周比で、入力された信号を分周して位相検波回路12
に出力する。そして、この位相検波回路12は、1/n
分周器11と可変分周器15の出力信号の位相差を検波
し、その位相差に応じて生じる誤差電圧を利用して局部
発振器13の局部発振周波数をループ制御し、これによ
って所望のチャンネルに応じた局部発振信号を安定して
出力することができるようになっている。なお、本実施
形態においては、チャンネルの受信指示は後述するマイ
コンによって行われる。
【0019】以上のように、PLLチューナ10は、所
定周波数の基準発振信号を入力してPLL方式で局部発
振周波数を直接制御しつつ、所望のチャンネル周波数に
応じたテレビジョン信号を受信して中間周波信号を出力
するとともに、IFアンプがその中間周波信号を中間周
波増幅して出力しており、この意味において、PLLチ
ューナ10とIFアンプ20とが選局手段を構成する。
【0020】IFアンプ20から出力された中間周波増
幅信号は、YCAプロセスIC30に入力されて各種の
映像および音声処理が行われる。このYCAプロセスI
C30は、図3に示すように構成されており、上記中間
周波増幅信号は、映像検波回路31によって映像検波さ
れ、その映像検波出力は輝度信号回路32とクロマ回路
33に入力される。ここにおいて、輝度信号回路32
は、同映像検波出力から輝度信号を分離するものであ
り、適宜、輝度調整を施して出力する。
【0021】一方、クロマ回路33は、上記映像検波出
力を図示しない帯域トランスを介することによって3〜
4MHz帯の信号を取り出すとともに、帯域増幅回路3
3aでその信号から搬送色信号とバースト信号を分離
し、ここで分離したバースト信号についてはバースト増
幅回路33bで増幅した後にAPC回路33cに出力さ
れる。このAPC回路33cは、発振子40による発振
出力を基準発振信号として、その位相を適宜制御するこ
とによって3.58MHzのバースト信号に同期した副
搬送波を生成して出力する。なお、APC回路33cに
よるかかる位相制御の作動、停止は、後述するマイコン
によって制御することができるようになっている。
【0022】帯域増幅回路33aで分離された搬送色信
号と、APC回路33cから出力された副搬送波とは色
復調回路33dに入力され、この色復調回路33dは、
両者を利用した所定の色復調処理によって元の色信号を
出力する。そして、ここで出力される色信号と、上記の
輝度信号回路32からの輝度信号とによって映像信号が
生成される。他方、IFアンプ20から出力される中間
周波増幅信号は、音声検波回路34にも入力されてお
り、この音声検波回路34によって音声検波され、音声
系回路35でその音声検波出力にてFM復調などを施し
た後に、適宜増幅されて音声信号として出力される。
【0023】以上のように、YCAプロセスIC30
は、その内部にて映像および音声検波して映像検波出力
から輝度信号、搬送色信号、バースト信号を分離し、発
振子40の発振出力を基準発振信号としてバースト信号
に同期させて副搬送波を生成し、この副搬送波と搬送色
信号とから色信号を生成するとともに、この色信号と輝
度信号とから映像信号を生成するようになっており、か
かる意味において、YCAプロセスIC30が検波手段
と、搬送色信号出力手段と、映像信号生成手段とを構成
する。
【0024】ところで、発振子40による発振出力は、
PLLチューナ10に入力する基準発振信号の入力源も
兼ねており、図1に示すように、発振子40の信号出力
路にNPN形のトランジスタTr1のベースが接続され
ている。このトランジスタTr1のコレクタには所定の
電源ライン(5V)が接続されるとともに、そのエミッ
タは抵抗R1を介して接地されており、この抵抗R1に
対して並列に接続されたコンデンサC1を介してPLL
チューナ10の基準発振信号入力端子に接続されてい
る。すなわち、かかる回路構成とすることによって、全
体としてエミッタホロワ回路50が構築されていること
に他ならない。周知の通り、エミッタホロワ回路50
は、入力信号に等しい極性の信号を出力するものであ
り、その利得はほぼ「1」となる。従って、PLLチュ
ーナ10には、発振子40の発振出力に同期した基準発
振信号が入力されることになり、これによって上記のよ
うなループ制御を行っている。
【0025】図示していないが、本実施形態において
は、リモコンや操作パネルにて所定の操作を実行するこ
とによって所定のメニュー画面を表示することが可能で
あり、実際の操作を行うとマイコン60が検知して同メ
ニュー画面を表示すべくOSDIC70に指示する。こ
のOSDIC70は、通常、YCAプロセスIC30か
ら出力される映像信号をそのまま出力するのみである
が、マイコン60からのメニュー画面の表示指示に応じ
て所定のOSD信号を同映像信号に重ね合わせて出力
し、これによってメニュー画面をオンスクリーン表示さ
せる。
【0026】より具体的には、OSDIC70は、いわ
ゆるブルーバックを利用してメニュー画面の表示を行う
ものであり、かかるメニュー画面の表示時には本来のテ
レビ放送に基づく映像表示は隠れて見えなくなるが、ブ
ルーバックの表示画面が単調であるが故に表示画面上の
ビート等が目につくようになる。かかるビート等を防止
するためには、YCAプロセスIC30にてAPC回路
33cによる位相制御を停止させ、発振子40による自
励発振信号を出力すればよいことが分かっており、マイ
コン60がメニュー画面を表示させるときに、所定の制
御信号を利用してAPC回路33cによる上記位相制御
を停止させる。この制御信号は、通常時にローレベルで
あり、メニュー画面の表示開始と同時にハイレベルに反
転し、メニュー画面の表示が終了すると再びローレベル
に反転する極性を有しており、APC回路33cはかか
る極性反転に基づいて上記位相制御の作動、停止を行
う。従って、本実施形態においては、マイコン60と、
OSDIC70とがブルーバック画面表示手段を構成す
る。
【0027】ところが、APC回路33cにて発振子4
0による自励発振信号の出力に切り換えたときに、これ
に引きずられるようにしてPLLチューナ10に入力さ
れる基準発振信号のレベルが一瞬低下し、これによって
PLLのロックがはずれてその出力にノイズが混入して
しまう。むろん、かかるノイズが混入しても、本来のテ
レビ放送に基づく映像出力はメニュー画面に隠れて見え
ないため、同映像出力中におけるノイズについては特に
問題はないが、音声ノイズについては利用者の耳に入っ
て不快感を与える。
【0028】そこで、かかる音声ノイズの発生を防止す
るべく、トランジスタTr1のエミッタとコンデンサC
1との間に抵抗R2の一端を接続し、この抵抗R2の他
端にPNP形のトランジスタTr2のエミッタを接続す
る。このトランジスタTr2のコレクタは接地されてお
り、そのベースにはマイコン60からの上記制御信号が
入力されている。すると、メニュー画面を表示していな
い通常時においては、トランジスタTr2のベース電圧
はローレベルであり、エミッタ−コレクタ間は導通状態
となって抵抗R2に電流が流れる。他方、メニュー画面
を表示するときには、上述したようにPLLチューナ1
0に入力される基準発振信号のレベルが一瞬低下する
が、これと同時にトランジスタTr2のベース電圧はハ
イレベルとなり、エミッタ−コレクタ間が非導通となっ
て抵抗R2に電流が流れなくなり、PLLチューナ10
に入力される基準発振信号のレベルを増加するように作
用する。
【0029】従って、図4に示すように、発振子40か
らの発振出力は、メニュー画面の表示開始と同時にレベ
ルが低下することになるが、これと同時に上記制御信号
がハイレベルとなる。すると、PLLチューナ10に入
力される基準発振信号のレベル低下分は、抵抗R2が非
導通となることによる増加分によって打ち消され、全体
としてみればレベル低下は発生しない。よって、PLL
チューナ10におけるPLLのロックがはずれることは
なく、上記のような音声ノイズも発生しないことにな
り、この意味において、上記のように配設された抵抗R
2とトランジスタTr2とがノイズ低減手段を構成す
る。
【0030】次に、上記のように構成した本実施形態の
動作について説明する。PLLチューナ10には発振子
40の発振出力がエミッタホロワ回路50を介して入力
されており、PLLチューナ10は、その入力を基準発
振信号としてPLL方式で局部発振周波数を制御し、そ
の局部発振信号を利用して所望のチャンネル周波数に対
応した中間周波信号に変換して出力する。そして、IF
アンプ20がその中間周波信号を中間周波増幅してYC
AプロセスIC30に出力する。
【0031】このYCAプロセスIC30は、内部の映
像検波回路31と音声検波回路34によって、入力され
た中間周波増幅信号にてそれぞれ映像および音声検波す
る。そして、その映像検波出力から輝度信号回路32が
輝度信号を分離するとともに、クロマ回路33が搬送色
信号とバースト信号とを分離する。クロマ回路33は、
発振子40の発振出力にて位相制御してバースト信号に
同期した副搬送波を生成しつつ、この副搬送波と搬送色
信号とから元の色信号を生成し、この色信号と上記輝度
信号とによってYCAプロセスIC30から映像信号が
出力される。他方、音声検波出力については、音声系回
路35でFM復調などが施された後に、適宜増幅されて
音声信号として出力される。
【0032】通常、YCAプロセスIC30から出力さ
れた映像信号は、OSDIC70を経由して出力される
が、メニュー画面を表示するにあたり、図示しないリモ
コンや操作パネルにて所定の操作を実行すると、マイコ
ン60が検知してOSDIC70にメニュー画面の表示
を指示する。すると、これに応じてOSDIC70は、
所定のOSD信号を同映像信号に重ね合わせて出力し、
これによってブルーバックを利用したメニュー画面が表
示される。
【0033】マイコン60は、所定の制御信号を出力し
ており、OSDIC70にメニュー画面の表示を指示す
ると同時に、同制御信号をローレベルからハイレベルに
反転させる。この極性反転に応じてYCAプロセスIC
30はその内部にて、発振子40の発振出力における位
相制御を停止することにより、同発振子40の自励発振
信号を生成するように切り換える。すると、表示画面上
のビート等が低減されるが、その反面、PLLチューナ
に入力される基準発振信号のレベルも引きずられるよう
にして一瞬低下する。
【0034】一方、上記の制御信号はトランジスタTr
2のベースに入力されており、上記の極性反転に応じて
トランジスタTr2のエミッタ−コレクタ間は導通状態
から非導通状態になり、抵抗R2に電流が流れなくな
る。すると、これによってPLLチューナ10に入力さ
れる基準発振信号のレベルは増加されるため、結果とし
て同基準発振信号のレベル低下分と増加分とが打ち消し
合ってレベル低下は発生せず、PLLチューナ10にお
けるPLLのロックがはずれることもない。
【0035】このように、PLLチューナ10にて発振
子40の発振出力を基準発振信号として選局し、その出
力を中間周波増幅後にYCAプロセスIC30に入力し
て発振子40の発振出力を位相制御しつつ所定の色復調
処理を経るなどして映像信号と音声信号を出力するとと
もに、OSDIC70にてブルーバック画面を重ね合わ
せるようにして表示するときに、マイコン60からの制
御信号を利用してYCAプロセスIC30の位相制御を
停止させて発振子40の自励発振信号を生成することに
より画面上のビート等を低減するとともに、抵抗R2お
よびトランジスタTr2を用いてPLLチューナ10に
入力される基準発振信号のレベルを増加して実質的なレ
ベル低下を防止したため、PLLチューナのロックがは
ずれるのを防止して出力ノイズを低減することが可能な
ブルーバック表示機能付きテレビジョン受像装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるブルーバック表示
機能付きテレビジョン受像装置の要部にかかる電気的な
接続形態を示すブロック図である。
【図2】同ブルーバック表示機能付きテレビジョン受像
装置におけるPLLチューナの要部の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】同ブルーバック表示機能付きテレビジョン受像
装置におけるYCAプロセスICのより詳細な構成を示
すブロック図である。
【図4】同ブルーバック表示機能付きテレビジョン受像
装置における各種入出力信号の一例を示す波形図であ
る。
【図5】従来例にかかるブルーバック表示機能付きテレ
ビジョン受像装置の要部にかかる電気的な接続形態を示
すブロック図である。
【符号の説明】
10…PLLチューナ 20…IFアンプ 30…YCAプロセスIC 40…発振子 50…エミッタホロワ回路 60…マイコン 70…OSDIC R1,R2…抵抗 Tr1,Tr2…トランジスタ C1…コンデンサ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定周波数の基準発振信号を出力する基
    準発振器と、この基準発振器からの上記基準発振信号に
    基づいてPLL方式で局部発振周波数を制御することに
    より所望のチャンネル周波数に応じたテレビジョン信号
    を受信し中間周波増幅して出力する選局手段と、この選
    局手段の出力信号にて映像および音声検波して出力する
    検波手段と、この検波手段の映像検波出力にてバースト
    信号を分離するとともに上記基準発振器からの上記基準
    発振信号に所定の位相制御を施すことにより同バースト
    信号に同期させて副搬送波を出力可能な副搬送波出力手
    段と、上記検波手段の映像検波出力から輝度信号と搬送
    色信号を分離するとともに上記副搬送波出力手段からの
    副搬送波を用いて同搬送色信号に所定の色復調処理を施
    して色信号を生成しつつ同色信号と輝度信号とに基づい
    て映像信号を生成する映像信号生成手段と、所定のOS
    D信号を出力して上記映像信号生成手段からの映像信号
    に重ね合わせるようにしてブルーバック画面を表示させ
    るとともに、同ブルーバック画面の表示中は上記副搬送
    波生成手段にて上記位相制御を停止させて上記基準発振
    器の自励発振信号を出力させるブルーバック画面表示手
    段と、上記ブルーバック画面表示手段が上記副搬送波生
    成手段にて上記位相制御を停止させたときに上記選局手
    段に入力される基準発振信号にて瞬間的に生じるレベル
    低下に対応してレベル増加するノイズ低減手段とを具備
    し、上記ブルーバック画面表示手段は、上記副搬送波出
    力手段にて上記位相制御の停止を指示する制御信号を出
    力し、上記ノイズ低減手段は、上記選局手段に入力され
    る基準発振信号の信号伝送路に一端を接続された抵抗
    と、この抵抗の他端に接続されて上記ブルーバック画面
    表示手段により上記位相制御の停止が指示されたときに
    同抵抗を非導通とするスイッチング素子で構成されてい
    ことを特徴とするブルーバック表示機能付きテレビジ
    ョン受像装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載のブルーバック表示
    機能付きテレビジョン受像装置において、上記検波手段
    と副搬送波出力手段と映像信号生成手段は、1チップの
    ICにて構成されていることを特徴とするブルーバック
    表示機能付きテレビジョン受像装置。
JP16159098A 1998-06-10 1998-06-10 ブルーバック表示機能付きテレビジョン受像装置 Expired - Fee Related JP3350925B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16159098A JP3350925B2 (ja) 1998-06-10 1998-06-10 ブルーバック表示機能付きテレビジョン受像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16159098A JP3350925B2 (ja) 1998-06-10 1998-06-10 ブルーバック表示機能付きテレビジョン受像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11355679A JPH11355679A (ja) 1999-12-24
JP3350925B2 true JP3350925B2 (ja) 2002-11-25

Family

ID=15738035

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16159098A Expired - Fee Related JP3350925B2 (ja) 1998-06-10 1998-06-10 ブルーバック表示機能付きテレビジョン受像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3350925B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100374202B1 (ko) * 2001-01-29 2003-03-03 엘지이노텍 주식회사 오디오 노이즈 억제 회로

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11355679A (ja) 1999-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3350925B2 (ja) ブルーバック表示機能付きテレビジョン受像装置
US4365270A (en) Dual standard vertical deflection system
KR100591962B1 (ko) 선택 가능한 응답을 갖는 위상 동기 루프
JP3310904B2 (ja) オンスクリーンディスプレイ装置
KR20000017162A (ko) 수평 주파수 발생 장치
JP3128038B2 (ja) 単色画像の解除可能な映像装置
KR100730006B1 (ko) 수평 주파수 선택의 제어 장치
JP3098063U (ja) テレビジョン受信機
KR200176961Y1 (ko) 칼라킬러 전압의 검출을 통한 무신호시 음성다중 오동작 경고장치
US6753924B1 (en) Oscillation signal processing apparatus, television apparatus and oscillation signal processing control method
KR0141122B1 (ko) 영상과 음성신호의 분리복조용 장치
KR100205359B1 (ko) 프로세서의 소비 전력을 감소를 위한 동기신호 발생장치
JPH09233480A (ja) 多方式カラーtv受信機
JPH0412069B2 (ja)
JP3820502B2 (ja) テレビジョン、映像信号検出制御装置および映像信号検出制御方法
JPH08251445A (ja) 弱電界検出回路
JP4141040B2 (ja) Am/fm受信機
JP3170695B2 (ja) バースト信号発生回路
KR200176962Y1 (ko) 동기신호 및 자동이득제어전압 검출통한 약신호시 음성다중 오동작 경고장치
KR19980078730A (ko) 텔레비젼의 시스템 클럭 발생장치 및 그 방법
JPS63245111A (ja) 自動微同調信号出力回路
JPH0537412A (ja) ラジオ受信機及びチユーナ回路
JPH01268369A (ja) テレビジョン受像機
JPH0447779A (ja) テレビジョン信号選局装置
JP2004040210A (ja) 映像信号処理回路

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070920

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080920

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090920

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090920

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100920

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees