JP3350140B2 - 板圧延の噛み込み端部の板厚制御方法 - Google Patents

板圧延の噛み込み端部の板厚制御方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は板圧延の噛み込み端部
の板厚制御方法に係り、特に可逆圧延機による圧延材の
噛み込み端部の板厚偏差を低減するための板厚制御方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】厚板圧延に用いられるAGC(Automati
c Gauge Control)としてはゲージメータ方式が一般的で
あり、その原理は圧延後の板厚Hが圧延中のロール間隔
Sによって決まり、圧延中のロール間隔Sは無負荷時の
ロール間隔S0 と負荷時の圧延機の変形量によって定ま
るとするものである。圧延機の変形量は圧延荷重Fによ
って決まり、圧延機の変形は弾性変形であるから圧延荷
重Fに比例する。
【0003】すなわち、下記(1) 式 H=S0 +F/K ……………(1) ここで、Kは圧延機のミル定数である。の関係となる。
ところで、油圧AGCの場合は圧延機が板を噛み込む際
は衝撃力のため油柱高さが変動し、セットアップ時のロ
ール間隔S0 に対して偏差ΔSが生じる。また噛み込み
端部の塑性定数偏差ΔQ、圧延機入側の板厚偏差ΔHな
どにより、セットアップロール間隔S0 を計算した際に
用いた予測荷重F0 に対して偏差ΔFが生じて、ミル伸
び量偏差ΔMSが生じる。これら油柱高さ変動によるΔS
と荷重変動によって生じるミル伸び量偏差ΔMSにより、
噛み込み端部に大きな板厚偏差が生じる。
【0004】このような圧延材の噛み込み端部の板厚偏
差を低減させるために、例えば特開昭63− 72416号公報
には噛み込み端部の板厚補償方法が提案されている。す
なわち、その内容は前パスでの圧延方向板中央部の圧延
荷重と噛み込み端部の圧延荷重の偏差を測定し、この荷
重偏差から次パスでの噛み込み端部の板厚変動量を予測
し、この予測値に基づいて次パスのロール開度の設定値
を修正するようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た特開昭63− 72416号の従来例においては、噛み込み時
の油柱高さ変動や端部の塑性定数を十分予測することが
できず、また噛み込み端部の適正なロール開度補正は板
長手方向の各ポイントで異なるため、十分に板厚偏差を
低減することができないという問題がある(例えば図
4,5参照)。
【0006】この発明は、上記のような従来技術の有す
る課題を解決した板圧延の噛み込み端部の板厚制御方法
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、可逆圧延機
を用いた板圧延における圧延材噛み込み端部の板厚を制
御する方法において、前々パスの噛み込み端部および前
パスの噛み抜け端部の圧延荷重とロール開度を実測し、
これらの実測値と次パスの噛み込み時の圧延速度とから
次パスの噛み込み時の圧延荷重変動を予測し、この予測
値を用いて油柱高さ変動、ミル伸び量および制御系の応
答遅れを予測して、次パスの噛み込み時のロール開度を
圧延材の長手方向の各位置で補正することを特徴とする
板圧延の噛み込み端部の板厚制御方法である。
【0008】
【作 用】以下に、本発明の基本的な考え方を説明す
る。まず、n−2パスの噛み込み端部の圧延荷重
n-2 、ロール開度Sn-2 を実測して板厚Hn-2 を鋼板
上の各ポイントで下記式(2) を用いて計算する。 Hn-2 =Sn-2 +Fn-2 /K ……………(2) つぎに、n−1パスの噛み抜け端部の板厚変動Hn-1
下記(3) 式で計算する。
【0009】 Hn-1 =Sn-1 +Fn-1 /K ……………(3) ここで、n−2パスの噛み込み端部の板厚は、n−1パ
スの噛み抜け端部の入側板厚となるため、これによりn
−1パスの噛み抜け端部の塑性定数Qn-1 が求まる。 Qn-1 =Fn-1 /(Hn-2 −Hn-1 ) ……………(4) n−1パスの噛み抜け端部の板厚Hn-1 (nパスの噛み
込み端部の入側板厚)および塑性定数Qn-1 を用いて、
nパスの噛み込み端部の荷重変動Fn * を下記(5) 式で
予測する。
【0010】 Fn * =f(Haimn,Hn-1 ,Wn ,Qn-1,…) ……………(5) ここで、Haimnはnパス目標板厚、Wn はnパス時の圧
延板幅である。このnパスの噛み込み端部の荷重変動F
n * とnパスの予定噛み込み速度Vn *より、油柱変動
量ΔSn をモデルより求める。 ΔSn =f(Fn , Vn ) ……………(6) つぎに、nパスのセットアップロール開度計算に用いた
予測荷重F0nと荷重変動Fn * より、ミル伸び偏差ΔMS
n を計算する。
【0011】 ΔMSn =(Fn * −F0n)/Kn ……………(7) そして、荷重変動Fn * 、予定噛み込み速度Vn * より
ロックオン後の制御系の応答遅れΔAGC n を予測する。 ΔAGC n =f(Fn * , Vn * ) ……………(8) 上記のようにして求められたΔSn ,ΔMSn ,ΔAGC n
より噛み込み時のロール開度を板が噛み込んでから長手
方向各位置に対して、下記(9) 式となるように制御する
ようにする。
【0012】 S=S0 +ΔSn +ΔMSn +ΔAGC n ……………(9) このようにして、各実測データの比較、演算を圧延材の
長手方向同一ポイントにおいて行うようにしたので、ワ
ークロールの回転数検出器の測定データにより正確にト
ラッキングを行い、また噛み込み時の補正量もそのトラ
ッキングデータに基づき、長手方向の各ポイントに最適
な補正ができるようになされている。
【0013】
【実施例】以下に、この発明の実施例について図面を参
照して詳しく説明する。図1は、本発明の実施例を示す
ブロック図である。図に示すように、圧延材1は上下一
対のバックアップロール2,2にバックアップされる上
下一対のワークロール3,3で圧延されるが、その圧下
量は油圧シリンダ4によって制御される。その際、ワー
クロール3,3のロール開度Sはマグネスケール5で検
出され、また圧延荷重Fはロードセル6でワークロール
2の回転数Wはパルスジェネレータ7によってそれぞれ
検出される。
【0014】そして、AGC制御盤8よりコントローラ
9を介して上位のプロセスコンピュータ10に圧延中の圧
延荷重F、ロール開度Sおよびワークロール回転数Wが
送り込まれると、プロセスコンピュータ10において噛み
込み端部の長手方向の各ポイントでのロール開度補正量
ΔSを演算してコントローラ9に出力する。さらに、コ
ントローラ9において、パルスジェネレータ7からのワ
ークロール回転数によって、板が噛み込んでからの長手
方向の制御ポイントを検出し、AGC制御盤8を介して
サーボアンプ11に制御すべきロール開度補正量ΔSを出
力し、サーボ弁12を介して油圧シリンダ4を操作するこ
とにより、ワークロール3,3のロール開度Sを所定の
値に変更制御する。
【0015】図2は本発明を適用したときの噛み込み端
部におけるロール開度補正の推移および荷重変動の推移
の一例を示したものであり、図3はそのときの噛み込み
端部の板厚分布の推移を示したものである。図3から明
らかなように、本発明の方法を適用することにより板厚
偏差が大幅に低減することがわかる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、従来の方法に比べて圧延材の噛み込み端部の板厚偏
差を大幅に低減させることができ、これによって製品歩
留りの向上を図ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明法による噛み込み端部におけるロール開
度補正と荷重変動の推移の一例を示した特性図である。
【図3】本発明法による噛み込み端部の板厚分布の推移
を示した特性図である。
【図4】従来の噛み込み端部におけるロール開度補正と
荷重変動の推移の一例を示した特性図である。
【図5】従来の噛み込み端部の板厚分布の推移の一例を
示した特性図である。
【符号の説明】
1 圧延材 2 バックアップロール 3 ワークロール 4 油圧シリンダ 5 マグネスケール 6 ロードセル 7 パルスジェネレータ 8 AGC制御盤 9 コントローラ 10 プロセスコンピュータ 11 サーボアンプ 12 サーボ弁 F 圧延荷重 S ロール開度 ΔS ロール開度補正量 W ワークロール回転数

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可逆圧延機を用いた板圧延における圧
    延材噛み込み端部の板厚を制御する方法において、前々
    パスの噛み込み端部および前パスの噛み抜け端部の圧延
    荷重とロール開度を実測し、これらの実測値と次パスの
    噛み込み時の圧延速度とから次パスの噛み込み時の圧延
    荷重変動を予測し、この予測値を用いて油柱高さ変動、
    ミル伸び量および制御系の応答遅れを予測して、次パス
    の噛み込み時のロール開度を圧延材の長手方向の各位置
    で補正することを特徴とする板圧延の噛み込み端部の板
    厚制御方法。
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