JP3347232B2 - 光学用コポリカーボネート - Google Patents

光学用コポリカーボネート

Info

Publication number
JP3347232B2
JP3347232B2 JP33966194A JP33966194A JP3347232B2 JP 3347232 B2 JP3347232 B2 JP 3347232B2 JP 33966194 A JP33966194 A JP 33966194A JP 33966194 A JP33966194 A JP 33966194A JP 3347232 B2 JP3347232 B2 JP 3347232B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydroxyphenyl
copolycarbonate
acid
formula
branched
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33966194A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08183842A (ja
Inventor
健一 石和
哲司 小平
Original Assignee
日本ジーイープラスチックス株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本ジーイープラスチックス株式会社 filed Critical 日本ジーイープラスチックス株式会社
Priority to JP33966194A priority Critical patent/JP3347232B2/ja
Publication of JPH08183842A publication Critical patent/JPH08183842A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3347232B2 publication Critical patent/JP3347232B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学用コポリカーボネ
ートに関し、さらに詳しくは、特定のコポリカーボネー
トを光ディスク、レンズ等の光学用途の成形材料として
使用する方法に関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】ポリカ−ボネ−トは、耐
衝撃性などの機械的特性に優れ、しかも耐熱性、透明性
などにも優れており、広く用いられている。
【0003】一般的に知られているポリカ−ボネ−ト
は、ジヒドロキシ成分としてビスフェノ−ルAを用いて
製造され、ビスフェノ−ルA骨格を有する、直線状の分
子構造を有している。
【0004】しかしながら、このような直線状の分子構
造を有するポリカ−ボネ−トは、溶融成形時に溶融弾
性、溶融強度などに劣ることがあり、溶融弾性、溶融強
度などの成形特性の向上が望まれている。このような成
形特性を改良する方法として、多官能化合物を共重合さ
せてポリカ−ボネ−トを分岐化させる方法が一般に知ら
れている(特開平4-89824 号公報)。
【0005】また、ポリカーボネートを用いて光ディス
ク、レンズ等の光学成形品を製造する場合、光学歪みの
低減や金型からの高度な転写を得るために、成形温度を
300〜400 ℃の高温に設定する必要がある。また、特に
光ディスクの製造は、生産を上げるため、成形サイクル
を短縮する方向にある。これら成形条件でポリカーボネ
ートは、高温にさらされ、またサイクル短縮の影響で十
分な冷却効果が得られず、しばしば、成形機加熱筒先端
部から溶融したポリカーボネートが垂れてくる、いわゆ
る「鼻たれ」といわれる不具合や、成形機加熱筒先端部
から溶融したポリカーボネートが糸状となり成形品スプ
ルー部分まで伸びる、いわゆる「糸引き」といった不具
合が起きやすい。これら不具合は、成形条件に大きな制
限を与えるばかりか、生産効率を低下させる要因とな
る。
【0006】そこで本発明は、このような光学製品を成
形する際の不具合を解決し、幅広い成形条件で安定した
製品を得ることのできる光学用ポリカーボネートを提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ポリカー
ボネートを用いた光学製品の成形について検討を重ねた
結果、特定の構造単位を特定の割合で含有し、かつ狭い
特定範囲の分子量を有するコポリカーボネートを用いる
と、幅広い成形条件で安定した製品を得られることを見
出し、本発明に到達した。
【0008】すなわち本発明は、2種以上の芳香族ジヒ
ドロキシ化合物と、炭酸結合を導入し得る化合物とを共
重合させて得られるコポリカ−ボネ−トであって、(1)
芳香族ジヒドロキシ化合物から誘導される成分単位とし
て、次式[I]:
【0009】
【化3】 (上記式中、Xは−(R3 −)C(−R4 )−、−C
(=R5 )−、−O−、−S−、−SO−または−SO
2 −{ここでR3 およびR4 は、水素原子またはハロゲ
ンで置換されていてもよい炭素数1〜15の直鎖状、分
岐状もしくは環状の1価の炭化水素基であり、R5 はハ
ロゲンで置換されていてもよい炭素数1〜15の直鎖
状、分岐状もしくは環状の2価の炭化水素基である}で
あり、R1 およびR2 は同一であっても異なっていても
よく、それぞれ、ハロゲンで置換されていてもよい炭素
数1〜10の直鎖状、分岐状もしくは環状の炭化水素基
またはハロゲン原子であり、mおよびnは置換基数を表
わし、それぞれ独立して0〜4の整数である)で示され
る構成単位と、次式[II]:
【0010】
【化4】 (上記式中、Yは−(R3'−)C(−R4')−、−C
(=R5')−、−O−、−S−、−SO−または−SO
2 −{ここでR3'およびR4'は、水素原子またはハロゲ
ンで置換されていてもよい炭素数1〜15の直鎖状、分
岐状もしくは環状の1価の炭化水素基であり、R5'はハ
ロゲンで置換されていてもよい炭素数1〜15の直鎖
状、分岐状もしくは環状の2価の炭化水素基である}で
あり、R7 およびR8 は同一であっても異なっていても
よく、それぞれ、ハロゲンで置換されていてもよい炭素
数1〜10の直鎖状、分岐状もしくは環状の炭化水素基
またはハロゲン原子であり、pおよびqは置換基数を表
わし、pは0〜4の整数で、qは0〜3の整数である)
で示される構成単位とを、式[I]で示される構造単位
1モルに対して、式[II]で示される構造単位8×10-5
〜1.5 ×10-3モルの割合で含有し、かつ (2) 粘度平均分子量が12,000〜18,000であるコポリカー
ボネートを光学用途の成形材料として使用する方法を提
供するものである。
【0011】好ましい態様は、上記式[I]中、Xが直
鎖状もしくは分岐状のアルキレンであり、かつ上記式
[II]中、Yが直鎖状もしくは分岐状のアルキレンであ
る。
【0012】さらに好ましい態様は、前記式[I]で示
される構造単位を導入するための芳香族ジヒドロキシ化
合物が、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパンで
ある。
【0013】別の好ましい態様は、前記式[II]で示さ
れる構造単位を導入するための芳香族ジヒドロキシ化合
物が、2-(4- ヒドロキシフェニル)-2-(3'- カルボキシ
-4'-ヒドロキシフェニル)プロパンおよび2-(4- ヒドロ
キシフェニル)-2-(3'- フェノキシカルボニル-4'-ヒド
ロキシフェニル)プロパンから選択される。
【0014】本発明のコポリカーボネートは、芳香族ジ
ヒドロキシ化合物から誘導される構成単位として、上記
式[I]で示される構成単位と、上記式[II]で示され
る構成単位とを含有している。
【0015】そのような芳香族ジヒドロキシ化合物のう
ち、上記式[I]で示される構成単位を導入するための
芳香族ジヒドロキシ化合物として、例えば次式[III] :
【0016】
【化5】 (上記式中、X、R1 、R2 、mおよびnは前記と同義
である)で示される芳香族ジヒドロキシ化合物が使用で
きる。ここで、1価の炭化水素基としては、直鎖状、分
枝状もしくは環状のアルキル基、アルケニル基、アリー
ル基(例えばフェニル基)、アルカリール基(例えばト
ルイル基)、アラルキル基(例えばベンジル基)等が挙
げられる。1価の炭化水素基として、好ましくは炭素数
1〜6のアルキル基、アリール基が挙げられる。また、
2価の炭化水素基としては、これらの基がさらに遊離原
子価を有するところの2価基が挙げられる。このような
化合物としては、具体的には下記のような芳香族ジヒド
ロキシ化合物が挙げられる:ビス(4-ヒドロキシフェニ
ル)メタン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)エタ
ン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン(すな
わちビスフェノールA)、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェ
ニル)ブタン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)オク
タン、ビス(4-ヒドロキシフェニル)フェニルメタン、
2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3- メチルフェニル)プロパ
ン、1,1-ビス(4-ヒドロキシ-3-t- ブチルフェニル)プ
ロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3- ブロモフェニル)
プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3,5- ジメチルフェ
ニル)プロパンなどのビス(ヒドロキシアリール)アル
カン類;1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)シクロペン
タン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ンなどのビス(ヒドロキシアリール)シクロアルカン
類;4,4'- ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4'- ジ
ヒドロキシ-3,3'-ジメチルフェニルエーテルなどのジヒ
ドロキシアリールエーテル類;4,4'- ジヒドロキシジフ
ェニルスルフィド、4,4'- ジヒドロキシ-3,3'-ジメチル
ジフェニルスルフィドなどのジヒドロキシジアリールス
ルフィド類;4,4'-ジヒドロキシジフェニルスルホキシ
ド、4,4'- ジヒドロキシ-3,3'-ジメチルジフェニルスル
ホキシドなどのジヒドロキシジアリールスルホキシド
類;4,4'- ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4'- ジ
ヒドロキシ-3,3'-ジメチルジフェニルスルホンなどのジ
ヒドロキシジアリールスルホン類など。
【0017】これらのうちでは、特に2,2-ビス(4-ヒド
ロキシフェニル)プロパンが好ましい。
【0018】次に、上記式[II]で示される構成単位を
導入するための芳香族ジヒドロキシ化合物としては、例
えば一般式[IV]:
【0019】
【化6】 (上記式中、Y、R7 、R8 、pおよびqは前記と同義
であり、R6 は水素原子、ハロゲンで置換されていても
よい炭素数1〜20の直鎖状、分岐状もしくは環状の炭
化水素基またはハロゲン原子である)で示される芳香族
ジヒドロキシ化合物が使用できる。このような化合物
は、具体的には下記のような芳香族ジヒドロキシ化合物
が挙げられる:2-(4-ヒドロキシフェニル)-2-(3'- カ
ルボキシ-4'-ヒドロキシフェニル)プロパン、2-(4-ヒ
ドロキシフェニル)-2-(3'- メトキシカルボニル-4'-ヒ
ドロキシフェニル)プロパン、2-(4-ヒドロキシフェニ
ル)-2-(3'- エトキシカルボニル-4'-ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、2-(4-ヒドロキシフェニル)-2-(3'- ブ
トキシカルボニル-4'-ヒドロキシフェニル)プロパン、
2-(4-ヒドロキシフェニル)-2-(3'- フェノキシカルボ
ニル-4'-ヒドロキシフェニル)プロパン、2-(4-ヒドロ
キシフェニル)-2-(3'- フェノキシカルボニル-4'-ヒド
ロキシフェニル)メタン、2-(4-ヒドロキシフェニル)
-2-(3'- フェノキシカルボニル-4'-ヒドロキシフェニ
ル)エタン、2-(4-ヒドロキシフェニル)-2-(3'- フェ
ノキシカルボニル-4'-ヒドロキシフェニル)オクタン、
1-(4-ヒドロキシフェニル)-1-(3'- フェノキシカルボ
ニル-4'-ヒドロキシフェニル)シクロペンタン、4-ヒド
ロキシフェニル-3'-フェノキシカルボニル-4'-ヒドロキ
シフェニルエ−テル、4-ヒドロキシフェニル-3'-フェノ
キシカルボニル-4'-ヒドロキシフェニルスルフィド、4-
ヒドロキシフェニル-3'-フェノキシカルボニル-4'-ヒド
ロキシフェニルスルホキシド、4-ヒドロキシフェニル-
3'-フェノキシカルボニル-4'-ヒドロキシフェニルスル
ホンなど。
【0020】これらのうちでは、特に2-(4- ヒドロキシ
フェニル)-2-(3'- カルボキシ-4'-ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、2-(4- ヒドロキシフェニル)-2-(3'- フ
ェノキシカルボニル-4'-ヒドロキシフェニル)プロパン
が好ましい。
【0021】このような化合物は、所望の芳香族ジヒド
ロキシ化合物を用いて、コルベ‐シュミット(Kolbe-Sch
mitt) 反応によりモノカルボキシル化することにより、
またはさらにエステル化することにより容易に合成する
ことができる。
【0022】本発明の光学用コポリカーボネートにおい
ては、式[I]で示される構造単位1モルに対して、式
[II]で示される構造単位が8×10-5〜1.5 ×10-3モル
の割合で、好ましくは1.0 ×10-4〜1.0 ×10-3モルの割
合で含有されるものである。上記範囲の下限値より下で
は、溶融特性が低下し、幅広い条件での光学ディスク成
形が困難であり、また上記範囲の上限値より上では溶融
粘度が高くなり、光学ディスクを成形した際に、光学歪
みが大きくなってしまう。
【0023】また本発明の光学用コポリカーボネート
は、炭酸結合を含有しており、そのような炭酸結合は、
例えばホスゲン、炭酸ジエステル等を用いて導入するこ
とができる。このような炭酸ジエステルとしては、具体
的には下記のような化合物が挙げられる:ジフェニルカ
ーボネート、ジトリールカーボネート、ビス(クロロフ
ェニル)カーボネート、m-クレジルカーボネート、ジナ
フチルカーボネート、ビス(ジフェニル)カーボネー
ト、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、ジ
ブチルカーボネート、ジシクロヘキシルカーボネートな
ど。これらのうち特にジフェニルカーボネートが好まし
い。
【0024】本発明の光学用コポリカーボネートは、上
記のような構成単位以外に、ジカルボン酸あるいはジカ
ルボン酸エステルから誘導される構成単位を含有してい
てもよい。このようなジカルボン酸あるいはジカルボン
酸エステルとしては、例えば下記のような化合物が挙げ
られる:テレフタル酸、イソフタル酸、セバシン酸、デ
カン二酸、ドデカン二酸、セバシン酸ジフェニル、テレ
フタル酸ジフェニル、イソフタル酸ジフェニル、デカン
二酸ジフェニル、ドデカン二酸ジフェニルなど。このよ
うなジカルボン酸あるいはジカルボン酸エステルを炭酸
ジエステルと併用した場合には、ポリエステルポリカー
ボネートが得られる。本発明では、上記のようなジカル
ボン酸あるいはジカルボン酸エステルを、炭酸ジエステ
ル100モルに対して、50モル以下、好ましくは30
モル以下の量で含有することができる。
【0025】本発明の光学用コポリカーボネートは、ウ
ベローデ粘度計を用いて、20℃、塩化メチレン中
(0.5g/dl)で測定される極限粘度数[η]か
ら、式:
【0026】
【数1】[η]=1.23×10-4×M0.83 によって算出した粘度平均分子量(M)が12,000〜18,0
00であることを特徴とする。粘度平均分子量が12,000未
満であると機械的強度が低下し、18,000より大きいと光
学歪みが生じたり、成形性がよくないなどの不都合が生
じる。
【0027】本発明の光学用コポリカーボネートは、例
えば、上記した一般式[III]で示される芳香族ジヒドロ
キシ化合物、一般式[IV]で示される芳香族ジヒドロキ
シ化合物、およびホスゲンを用いて界面重縮合法で製造
することができる。しかしながら、次のような製造方法
によって製造するのが好ましい。
【0028】すなわち、次式[III]:
【0029】
【化7】 (上記式中、X、R1 、R2 、mおよびnは前記と同義
である)で示される芳香族ジヒドロキシ化合物、次式
[IV]:
【0030】
【化8】 (上記式中、Y、R6 、R7 、R8 、pおよびqは前記
と同義である)で示される芳香族ジヒドロキシ化合物、
および炭酸ジエステルを、(a) アルカリ金属化合物およ
びアルカリ土類金属化合物から選択される触媒の存在下
で溶融重縮合させる。
【0031】一般式[III]で示される芳香族ジヒドロキ
シ化合物および一般式[IV]で示される芳香族ジヒドロ
キシ化合物については、先にすでに具体的に記載した化
合物が好ましく使用できる。
【0032】一般式[III]で示される芳香族ジヒドロキ
シ化合物1モルに対して、一般式[IV]で示される芳香
族ジヒドロキシ化合物は、8×10-5〜1.5 ×10-3モルの
割合で使用し、好ましくは1.0 ×10-4〜1.0 ×10-3モル
の割合で使用する。
【0033】また、炭酸ジエステルについても、先にす
でに具体的に記載した化合物が好ましく使用できる。な
かでもジフェニルカーボネートが好ましい。
【0034】この製造方法においては、上記のような炭
酸ジエステルは、芳香族ジヒドロキシ化合物[III]と
[IV]との合計1モルに対して、1.0〜1.30モ
ル、好ましくは1.01〜1.20モル、さらに好まし
くは1.01〜1.10モルの量で用いられることが望
ましい。
【0035】この製造方法においてはさらに、炭酸ジエ
ステル100モルに対して、前記したようなジカルボン
酸あるいはジカルボン酸エステルを、50モル以下、好
ましくは30モル以下の量で使用することもできる。
【0036】この製造方法においては、上記の各化合物
を、(a) アルカリ金属化合物およびアルカリ土類金属化
合物から選択される触媒の存在下で溶融重縮合させる。
【0037】触媒として使用するこのようなアルカリ金
属化合物またはアルカリ土類金属化合物としては、具体
的には、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の有機酸
塩、無機酸塩、酸化物、水酸化物、水素化物あるいはア
ルコラートなどが好ましく挙げられる。
【0038】より具体的には、このようなアルカリ金属
化合物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウ
ム、炭酸水素リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸リチウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢
酸リチウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カ
リウム、ステアリン酸リチウム、水素化ホウ素ナトリウ
ム、水素化ホウ素リチウム、フェニル化ホウ素ナトリウ
ム、安息香酸ナトリウム、安息香酸カリウム、安息香酸
リチウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素二カリ
ウム、リン酸水素二リチウム、ビスフェノールAの二ナ
トリウム塩、二カリウム塩、二リチウム塩、フェノール
のナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩などが用いら
れる。
【0039】またアルカリ土類金属化合物としては、具
体的には、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、水酸化
マグネシウム、水酸化ストロンチウム、炭酸水素カルシ
ウム、炭酸水素バリウム、炭酸水素マグネシウム、炭酸
水素ストロンチウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、
炭酸マグネシウム、炭酸ストロンチウム、酢酸カルシウ
ム、酢酸バリウム、酢酸マグネシウム、酢酸ストロンチ
ウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウ
ム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ストロン
チウムなどが用いられる。
【0040】これら化合物は単独あるいは組合せて用い
ることができる。
【0041】このような(a) アルカリ金属化合物および
アルカリ土類金属化合物から選択される触媒は、芳香族
ジヒドロキシ化合物[III]と[IV]との合計(総量)1
モルに対して好ましくは1×10-8〜1×10-3モル、好ま
しくは1×10-7〜1×10-5モル、さらに好ましくは1×
10-7〜3×10-6モルの量で用いられる。(a) アルカリ金
属化合物およびアルカリ土類金属化合物から選択される
触媒をこのような量で使用すると、重合活性を高く維持
できるとともに、色相、耐熱性、耐水性および耐候性に
優れ、かつ長時間の溶融安定性に優れたコポリカーボネ
ートを得ることができる。また、この程度の量であれ
ば、得られるコポリカーボネートの性質に悪影響を及ぼ
さない量で酸性化合物(後述する)を添加して、これら
化合物が示す塩基性を充分に中和するかあるいは弱める
ことができる。
【0042】この製造方法においては、触媒として(a)
の他にさらに、(b) 含窒素塩基性化合物および/または
(c) ホウ酸化合物を使用することができる。
【0043】このような(b) 含窒素塩基性化合物として
は、たとえば高温で易分解性あるいは揮発性の含窒素塩
基性化合物が挙げられ、具体的には、以下のような化合
物を挙げることができる:テトラメチルアンモニウムヒ
ドロキシド(Me4 NOH,Me= メチル、以下同様)、テトラ
エチルアンモニウムヒドロキシド(Et4 NOH,Et= エチ
ル、以下同様)、テトラブチルアンモニウムヒドロキシ
ド(Bu4 NOH,Bu= ブチル、以下同様)、トリメチルベン
ジルアンモニウムヒドロキシド(φ−CH2 (Me)3NOH,φ=
フェニル)などのアルキル、アリール、アルアリール
基などを有するアンモニウムヒドロオキシド類;トリメ
チルアミン、トリエチルアミン、ジメチルベンジルアミ
ン、トリフェニルアミン、トリオクチルアミン、トリド
デシルアミン、トリオクタデシルアミンなどの三級アミ
ン類;R2 NH(式中Rはメチル、エチルなどのアルキ
ル、フェニル、トルイルなどのアリール基などである)
で示される二級アミン類;RNH2 (式中Rは上記と同
義である)で示される一級アミン類;4-ジメチルアミノ
ピリジン、4-ジエチルアミノピリジン、4-ピロリジノピ
リジンなどのピリジン類;2-メチルイミダゾール、2-フ
ェニルイミダゾール、2-ジメチルアミノイミダゾ−ルな
どのイミダゾール類;アンモニア;テトラメチルアンモ
ニウムボロハイドライド(Me4 N BH4 )、テトラブチル
アンモニウムボロハイドライド(Bu4 N BH4 )、テトラ
ブチルアンモニウムテトラフェニルボレート(Bu4 NBPh
4 )、テトラメチルアンモニウムテトラフェニルボレー
ト(Me4NBPh4 )などの塩基性塩。これらのうち、テト
ラアルキルアンモニウムヒドロキシド類、特に金属不純
物の少ない電子用テトラアルキルアンモニウムヒドロキ
シド類が好ましく用いられる。
【0044】(b) 含窒素塩基性化合物は、芳香族ジヒド
ロキシ化合物総量1モルに対して、好ましくは1×10-6
〜1×10-1モル、より好ましくは1×10-5〜1×10-2
ルの量で用いられる。(b) がこのような量で使用される
と、エステル交換反応、重合反応が十分な速度で進行
し、さらに色相、耐熱性および耐水性などに優れたコポ
リカーボネートが得られるので好ましい。
【0045】(a) アルカリ金属化合物およびアルカリ土
類金属化合物から選択される触媒と、(b) 含窒素塩基性
化合物とを組合せた触媒は、耐熱性および耐水性に優れ
るとともに色調が改良され、透明性に優れた高分子量の
コポリカーボネートを、高い重合活性で生成させること
ができる。
【0046】また(c) ホウ酸化合物としては、ホウ酸お
よびホウ酸エステルなどを挙げることができる。ホウ酸
エステルとしては、下記一般式で示されるホウ酸エステ
ルが用いられる。
【0047】
【化9】B(OR)n (OH)3-n (式中、Rはメチル、エチルなどのアルキル基、フェニ
ルなどのアリール基などであり、nは1,2または3で
ある) このようなホウ酸エステルとしては、具体的には、ホウ
酸トリメチル、ホウ酸トリエチル、ホウ酸トリブチル、
ホウ酸トリヘキシル、ホウ酸トリヘプチル、ホウ酸トリ
フェニル、ホウ酸トリトリル、ホウ酸トリナフチルなど
が挙げられる。(c) ホウ酸化合物は、芳香族ジヒドロキ
シ化合物総量1モルに対して、好ましくは1×10-8〜1
×10-1モル、より好ましくは1×10-7〜1×10-2モル、
さらに好ましくは1×10-6〜1×10-4モルの量で用いら
れる。(c) ホウ酸またはホウ酸エステルがこのような量
で使用されると、高温下において分子量の低下を起こし
にくく、さらに色相、耐熱性および耐水性に優れたコポ
リカーボネートが得られるので好ましい。
【0048】特に(a) アルカリ金属化合物およびアルカ
リ土類金属化合物から選択される触媒および(b) 含窒素
塩基性化合物を多量に使用する場合は、(c) ホウ酸化合
物をさらに加えた三者からなる組合せの触媒は、透明
性、耐熱性、耐水性および色調が良好に保持され、高分
子量のコポリカーボネートを、高い重合活性で生成させ
ることができる。
【0049】芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステ
ルとの触媒存在下での重縮合反応は、従来知られている
芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルとの重縮合
反応条件と同様な条件下で行なうことができる。
【0050】具体的には、第一段目の反応を通常80〜
250℃、好ましくは100〜230℃、さらに好まし
くは120〜190℃の温度で、通常0〜5時間、好ま
しくは0〜4時間、さらに好ましくは0〜3時間、常圧
下で行い、芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステル
とを反応させる。次いで反応系を減圧にしながら反応温
度を高めて、芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステ
ルとの反応を行ない、最終的には5mmHg以下好ましく
は1mmHg以下の減圧下で240〜320℃の温度で芳
香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルとの重縮合反
応を行なう。
【0051】上記のような重縮合反応は、連続式で行な
ってもよくまたバッチ式で行なってもよい。また上記の
反応を行なうに際して用いられる反応装置は、槽型であ
っても管型であっても塔型であってもよい。
【0052】この製造方法では、ホスゲンを用いる界面
重縮合法に比較して、重合中のゲルの生成もなく、均一
な安定した分枝状ポリカ−ボネ−トが得られる。
【0053】上記したコポリカーボネートの製造方法
は、界面法と比較して安価にコポリカーボネートを製造
することができ、しかも原料としてホスゲンなど環境汚
染を招くような物質を用いる必要がないという利点があ
る。
【0054】また、本発明の光学用コポリカ−ボネ−ト
は、アルカリ金属化合物および/またはアルカリ土類金
属化合物の含量が1ppm以下、塩素含量が0.1pp
m以下、その他の金属含量が0.1ppm以下であるこ
とが好ましい。
【0055】本発明の光学用コポリカ−ボネ−トがアル
カリ金属化合物および/またはアルカリ土類金属化合物
を含む場合には、さらに酸性化合物を含むのが好まし
い。
【0056】酸性化合物は、コポリカーボネートを製造
する際に残留し得るアルカリ金属化合物またはアルカリ
土類金属化合物を中和することができれば、あるいは弱
めることができれば、ルイス酸化合物であってもブレン
ステッド酸化合物あるいはイオウ原子を含む酸のエステ
ルであってもよい。
【0057】酸性化合物は、25℃の水溶液中でのpK
aが3以下であることが好ましい。pKaがこのような
値を示す酸性化合物を用いることにより、触媒として用
いられたアルカリ金属またはアルカリ土類金属を中和で
き(あるいは弱めることができ)、得られるコポリカー
ボネートを安定化させることができるという利点があ
る。
【0058】ルイス酸化合物としては、具体的には、ホ
ウ酸亜鉛、リン酸ホウ素などのホウ素化合物; B(O
CH3 3 、B(OEt )3 、B(OPh)3 などのホ
ウ酸エステル(ここで、Etはエチル、Phはフェニル
を表す)、ステアリン酸アルミニウム、ケイ酸アルミニ
ウムなどのアルミニウム化合物;炭酸ジルコニウム、ア
ルコキシドジルコニウム、ヒドロキシカルボン酸ジルコ
ニウムなどのジルコニウム化合物;リン化ガリウム、ア
ンチモン化ガリウムなどのガリウム化合物;酸化ゲルマ
ニウム、有機ゲルマニウムなどのゲルマニウム化合物;
テトラまたはヘキサオルガノスズ、PhOSn(Bu)
2 OSn(Bu)2 OPhなどのスズ化合物(ここで、
Phはフェニル、Buはブチルを表す);酸化アンチモ
ン、アルキルアンチモンなどのアンチモン化合物;酸化
ビスマス、アルキルビスマスなどのビスマス化合物;
(CH3 COO)2 Zn、ステアリン酸亜鉛などの亜鉛
化合物;アルコキシチタン、酸化チタンなどのチタン化
合物などが挙げられる。
【0059】ブレンステッド酸化合物としては、具体的
には、リン酸、亜リン酸、次亜リン酸、ピロリン酸、ポ
リリン酸、ホウ酸、塩酸、臭化水素酸、硫酸、亜硫酸、
アジピン酸、アゼライン酸、ドデカン酸、L-アスコルビ
ン酸、アスパラギン酸、安息香酸、ギ酸、酢酸、クエン
酸、グルタミン酸、サリチル酸、ニコチン酸、フマル
酸、マレイン酸、シュウ酸、ベンゼンスルフィン酸、ト
ルエンスルフィン酸およびベンゼンスルホン酸、p-トル
エンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ナフ
タレンスルホン酸、スルホン化ポリスチレン、アクリル
酸メチル−スルホン化スチレン共重合体などのスルホン
酸類の化合物などが挙げられる。
【0060】イオウ原子を含む酸のエステルとしては、
具体的に、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸、p-トルエンス
ルホン酸のメチル、エチル、ブチル、オクチルあるいは
フェニルエステル、ベンゼンスルホン酸のメチル、エチ
ル、ブチル、オクチル、フェニルエステルなどの酸残基
部分のpKaが3以下の化合物が用いられる。
【0061】このような酸性化合物のうち、イオウ原
子、リン原子などを含有する酸性化合物が好ましく、特
にイオウ原子を含有する酸性化合物が好ましい。
【0062】上記のような酸性化合物は、コポリカーボ
ネート中に残存し得る(a) アルカリ金属化合物、アルカ
リ土類金属化合物等のアルカリ性化合物を中和するかあ
るいはこれらによる影響を弱めることができる量で含有
すればよい。そのためには、(a) アルカリ金属化合物お
よびアルカリ土類金属化合物の合計1モルに対して0.01
〜500 モル、好ましくは0.1 〜100 モル、さらに好まし
くは0.1 〜50モル、特に好ましくは0.5 〜30モルの割合
で含有される。特に、酸性化合物がルイス酸または3よ
り大きいpKaを有するブレンステッド酸である場合に
は、好ましくは0.1〜50モル、さらに好ましくは0.1 〜3
0モルの量で用いられ、また酸性化合物が3以下のpK
aを有するブレンステッド酸あるいはイオウ原子を含む
酸のエステルである場合には、好ましくは0.1 〜15モ
ル、さらに好ましくは0.1 〜7モルの量で用いられる。
【0063】本発明のコポリカーボネートには、場合に
より、酸性化合物とともに、コポリカ−ボネ−トに対し
て5〜1000ppm の水を含有することができる。この
ような量で水を添加することにより、触媒に対する酸性
化合物の中和効率を高め、溶融時の熱安定性、色相安定
性などの滞留安定性および色相、透明性、耐水性、耐候
性がさらに向上する。
【0064】本発明のコポリカーボネートを含む組成物
は広い用途に使用できる。このような組成物には、本発
明の目的を損なわない範囲で、耐熱安定剤、離型剤、帯
電防止剤、スリップ剤、アンチブロッキング剤、滑剤、
防曇剤、天然油、合成油、ワックスなどを含んでいても
よい。
【0065】このような耐熱安定剤としては、具体的に
は、フェノール系安定剤、有機チオエーテル系安定剤、
有機リン系安定剤、ヒンダードアミン系安定剤、エポキ
シ系安定剤などが挙げられる。
【0066】フェノール系安定剤としては、例えばn-オ
クタデシル-3-(4-ヒドロキシ-3',5'- ジ-t- ブチルフェ
ニル)プロピオネート、テトラキス[メチレン-3-(3',
5'-ジ-t- ブチル-4- ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート]メタン、1,1,3-トリス(2-メチル-4- ヒドロキシ
-5-t- ブチルフェニル)ブタン、ジステアリル(4-ヒド
ロキシ-3- メチル-5-t- ブチル)ベンジルマロネート、
4-ヒドロキシメチル-2,6- ジ-t- ブチルフェノールなど
が挙げられる。
【0067】チオエーテル系安定剤としては、例えばジ
ラウリル・チオジプロピオネート、ジステアリル・チオ
ジプロピオネート、ジミリスチル-3,3'-チオジプロピオ
ネート、ジトリデシル-3,3'-チオジプロピオネート、ペ
ンタエリスリトール- テトラキス-(β- ラウリル- チオ
プロピオネート)などが挙げられる。
【0068】リン系安定剤としては、例えばビス(2,4-
ジ-t- ブチルフェニル)ペンタエリスリチルジホスファ
イト、ジフェニルデシルホスファイト、ジフェニルイソ
オクチルホスファイト、フェニルイソオクチルホスファ
イト、2-エチルヘキシルジフェニルホスファイトなどの
アリールアルキルホスファイト;トリメチルホスファイ
ト、トリエチルホスファイト、トリブチルホスファイ
ト、トリオクチルホスファイト、トリノニルホスファイ
ト、トリデシルホスファイト、トリオクタデシルホスフ
ァイト、ジステアリルペンタエリスリチルジホスファイ
ト、トリス(2-クロロエチル)ホスファイト、トリス
(2,3-ジクロロプロピル)ホスファイトなどのトリアル
キルホスファイト;トリシクロヘキシルホスファイトな
どのトリシクロアルキルホスファイト;トリフェニルホ
スファイト、トリクレジルホスファイト、トリス(エチ
ルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4-ジ-t- ブチル
フェニル)ホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホ
スファイト、トリス(ヒドロキシフェニル)ホスファイ
トなどのトリアリールホスファイト;トリメチルホスフ
ェート、トリエチルホスフェート、トリブチルホスフェ
ート、トリオクチルホスフェート、トリデシルホスフェ
ート、トリオクタデシルホスフェート、ジステアリルペ
ンタエリスリチルジホスフェート、トリス(2-クロロエ
チル)ホスフェート、トリス(2,3-ジクロロプロピル)
ホスフェートなどのトリアルキルホスフェート;トリシ
クロヘキシルホスフェートなどのトリシクロアルキルホ
スフェート;トリフェニルホスフェート、トリクレジル
ホスフェート、トリス(ノニルフェニル)ホスフェー
ト、2-エチルフェニルジフェニルホスフェートなどのト
リアリールホスフェートなどが挙げられる。
【0069】またヒンダードアミン系安定剤としては、
例えばビス(2,2,6,6-テトラメチル-4- ピペリジル)セ
バケート、ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4- ピペリジ
ル)セバケート、1-[2-{3-(3,5-ジ-t- ブチル-4- ヒ
ドロキシフェニル)プロピオニルオキシ}エチル]-4-
{3-(3,5-ジ-t- ブチル-4- ヒドロキシフェニル)プロ
ピオニルオキシ}-2,2,6,6- テトラメチルピペリジン、
8-ベンジル-7,7,9,9-テトラメチル-3- オクチル-1,2,3-
トリアザスピロ[4,5] ウンデカン-2,4- ジオン、4-ベ
ンゾイルオキシ-2,2,6,6- テトラメチルピペリジン、2-
(3,5-ジ-t- ブチル-4- ヒドロキシベンジル)-2-n- ブ
チルマロン酸ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4- ピペリ
ジル)、テトラキス(2,2,6,6-テトラメチル-4- ピペリ
ジル)1,2,3,4-ブタンテトラカルボキシレートなどが挙
げられる。
【0070】これらは、単独であるいは組み合わせて用
いられる。これらの耐熱安定剤は、固体状で添加しても
よく、液体状で添加してもよい。
【0071】耐熱安定剤は、(A)コポリカーボネート
100重量部に対して、通常0.001〜5重量部、好
ましくは0.01〜0.3重量部の量で用いられる。
【0072】離型剤としては、一般的な離型剤が使用で
き、特に限定されない。例えば、天然、合成パラフィン
類、ポリエチレンワックス類、フルオロカーボン類など
の炭化水素系離型剤;ステアリン酸、ヒドロキシステア
リン酸などの高級脂肪酸、オキシ脂肪酸類などの脂肪酸
系離型剤;ステアリン酸アミド、エチレンビスステアロ
アミドなどの脂肪酸アミド、アルキレンビス脂肪酸アミ
ド類などの脂肪酸アミド系離型剤;ステアリルアルコー
ル、セチルアルコールなどの脂肪族アルコール、多価ア
ルコール、ポリグリコール、ポリグリセロール類などの
アルコール系離型剤;ブチルステアレート、ペンタエリ
スリトールテトラステアレートなどの脂肪族酸低級アル
コールエステル、脂肪酸ポリグリコールエステル類など
の脂肪酸エステル系離型剤;シリコーンオイル類などの
シリコーン系離型剤などが挙げられる。
【0073】これらは、単独であるいは組み合わせて用
いられる。
【0074】離型剤は、(A)コポリカーボネート10
0重量部に対して、通常0.001〜5重量部、好まし
くは0.005〜1重量部、さらに好ましくは0.01
〜0.5重量部の量で用いられる。
【0075】本発明では、上記のような他の添加剤特に
耐熱安定剤は、(A)コポリカーボネートに(B)酸性
化合物を添加する方法と同様に、(A)コポリカーボネ
ートが最終重合器から冷却されてペレタイズされる間の
溶融状態にある間に添加することが好ましく、このよう
にすると製造時に受ける熱履歴回数の少ないコポリカー
ボネート組成物が得られる。また押出成形やペレタイズ
など再び加熱処理をする際には、コポリカーボネート組
成物は耐熱安定剤を含有しているので、熱分解を抑制す
ることができる。
【0076】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明する
が、本発明はこれら実施例により限定されるものではな
い。
【0077】なお、以下の実施例において得られたコポ
リカーボネートは、以下のようにして組成、物性を測定
した。 1)コポリカ−ボネ−トの構成単位の分析13 C−NMRを測定することにより、樹脂中の芳香族ジ
ヒドロキシ化合物由来の構成単位およびその割合を調べ
た。13C−NMRの測定条件は、次の通りであった: 測定装置:13C−NMR GX−270(日本電子
(株)製) 測定溶媒:CDCl3 標準物質:CDCl3 (77.00ppm) 試料調製法:ポリマー0.4 gを3mlのCDCl3 に溶解
した。
【0078】測定条件:110MHz、3万回積算 2)粘度平均分子量 塩化メチレン中(0.5g/dl)、20℃でウベローデ粘
度計を用いて測定した極限粘度[η]から、式:
【0079】
【数2】[η]=1.23×10-4×M0.83 (M=粘度平
均分子量) によって算出した。 3)メルトフローレート(MFR) JIS K−7210の方法に準拠し、温度250℃、
荷重1. 2Kgで測定した。 4)コンパクトディスク成形性 コンパクトディスク成形機の各々の成形条件における成
形性(糸引き現象)を確認した。100ショット連続成
形を行った。 5)コンパクトディスクの光学歪み 成形により得られたディスク(12 cm 直径)の複屈折
を、複屈折測定装置を用いて測定した。
【0080】実施例1 (1) コポリカーボネートの製造 ビスフェノールAのカリウム塩を用いて、炭酸ガスによ
りカルボキシル化し、トルエン溶媒を用いて再結晶して
精製することにより、モノカルボキシル化されたビスフ
ェノールA[すなわち2-(4-ヒドロキシフェニル)-2-
(3'- カルボキシ-4'-ヒドロキシフェニル)プロパン]
を得た。このモノカルボキシル化されたビスフェノール
Aを大過剰のジフェニルカーボネートを用いてエステル
化した後、カラム精製により純度99%以上(HPLC
分析による)の2-(4-ヒドロキシフェニル)-2- (3'-
フェノキシカルボニル-4'-ヒドロキシフェニル)プロパ
ンを得た。
【0081】ビスフェノールA(日本ジーイープラスチ
ックス(株)製)0.44キロモル、上記で調製した2-
(4-ヒドロキシフェニル)-2- (3'- フェノキシカルボ
ニル-4'-ヒドロキシフェニル)プロパン0.433モル
およびジフェニルカーボネート(エニィ社製)0.46
キロモルを250リットル槽型攪拌槽に仕込み、窒素置
換をした後に、140℃で溶解させた。
【0082】次にこれを180℃の温度まで昇温し、触
媒としてテトラメチルアンモニウムヒドロキシドを0.
11モルおよび水酸化ナトリウムを0.00044モル
(1×10-6モル/モル−ビスフェノールA)添加し30
分間攪拌した。
【0083】次に、温度を210℃まで昇温させると同
時に除々に200mmHgまで下げて30分後、温度を2
40℃まで昇温させると同時に徐々に15mmHgまで下
げて温度圧力を一定に保ち留出するフェノールの量を測
定し、留出するフェノールがなくなった時点で窒素にて
大気圧に戻した。反応に要した時間は1時間であった。
得られた反応物のの極限粘度数[η]は0.15dl/
gであった。
【0084】次にこの反応物をギヤポンプで昇圧し、遠
心式薄膜蒸発機に送入し、反応を進めた。薄膜蒸発機の
温度、圧力はそれぞれ270℃、2mmHgにコントロー
ルした。蒸発機下部よりギヤポンプにて290℃、0.
2mmHgにコントロールされた二軸横型攪拌重合槽(L
/D=3、攪拌翼回転直径220mm、内容積80リット
ル)に40kg/時間で送り込み滞留時間30分にて重合
させた。
【0085】かくして得られたポリマーの13C−NMR
測定の結果から、このポリマーは、芳香族ジヒドロキシ
化合物由来の成分として、下記式[V] および[VI]で示さ
れる構成単位を、99.9対0.1のモル比で有するコ
ポリカーボネートであることを確認した。
【0086】
【化10】
【0087】
【化11】 13C−NMRのチャートを図1および図2に示し、また
各ピークの帰属を図3に示す。およびの位置の炭素
原子に由来するピークは、それぞれ123.07ppm お
よび162.91ppm に認められた。
【0088】また、このコポリカーボネートの極限粘度
数[η]から求めた粘度平均分子量は15,500であった。 (2) 添加剤の添加 次に、溶融状態のままで、このコポリカーボネートをギ
ヤポンプにて2軸押出機(L/D=17.5、バレル温
度285℃)に送入し、コポリカーボネートに対して、
p-トルエンスルホン酸ブチル1.8ppm 、蒸留水50pp
m を混練し、ダイを通してストランド状とし、カッター
で切断してペレットとした。これについてMFRを測定
したところ、9.5 g/10分であった。 (3) コンパクトディスクの成形 (2) で得られたペレットを表2に示す各条件で射出成形
して、コンパクトディスクを成形した。その際の成形性
(糸引きの有無)を判定し、結果を表3に示した。 (4) 光学歪みの確認 (2) で得られたペレットを表2に示す条件2で射出成形
して、コンパクトディスク(12 cm 直径)を成形した。
これについて複屈折を測定し、結果を表4に示した。
【0089】実施例2 (1) コポリカーボネートの製造 実施例1の(1) において、ビスフェノールAおよび2-
(4-ヒドロキシフェニル)-2- (3'- フェノキシカルボ
ニル-4'-ヒドロキシフェニル)プロパンの仕込みモル比
を、99.95対0.05に代えた以外は実施例1の
(1) と同様にしてコポリカーボネートを製造した。
【0090】かくして得られたポリマーの13C−NMR
測定の結果から、このポリマーは、芳香族ジヒドロキシ
化合物由来の成分として、上記式[V] および[VI]で示さ
れる構成単位を、99.95対0.05のモル比で有す
るコポリカーボネートであることがわかった。すなわ
ち、13C−NMRの分析の結果では、実施例1で製造し
たポリマーの13C−NMRのチャートにおけるおよび
のピーク(123.07ppm および162.91ppm
)の強度が、実施例1のピーク強度の1/2であっ
た。このコポリカーボネートの極限粘度数[η]から求
めた粘度平均分子量を表1に示す。 (2) 添加剤の添加 次に、上記で得たコポリカーボネートに、実施例1の
(2) と同様にして添加剤を添加し、ペレットを作成し
た。これについてMFRの値を測定した。結果を表1に
示す。 (3) コンパクトディスクの成形 (2) で得られたペレットを表2に示す各条件で射出成形
して、コンパクトディスクを成形した。その際の成形性
(糸引きの有無)を判定し、結果を表3に示した。 (4) 光学歪みの確認 (2) で得られたペレットを表2に示す条件2で射出成形
して、コンパクトディスク(12 cm 直径)を成形した。
これについて複屈折を測定し、結果を表4に示した。
【0091】実施例3 (1) コポリカーボネートの製造 実施例1の(1) において、ビスフェノールAおよび2-
(4-ヒドロキシフェニル)-2- (3'- フェノキシカルボ
ニル-4'-ヒドロキシフェニル)プロパンの仕込みモル比
を99.99:0.01に代えた以外は実施例1の(1)
と同様にしてコポリカーボネートを製造した。
【0092】かくして得られたポリマーの13C−NMR
測定の結果から、このポリマーは、芳香族ジヒドロキシ
化合物由来の成分として、上記式[V] および[VI]で示さ
れる構成単位を、99.99対0.01のモル比で有す
るコポリカーボネートであることがわかった。すなわ
ち、13C−NMRの分析の結果では、実施例1で製造し
たポリマーの13C−NMRのチャートにおけるおよび
のピーク(123.07ppm および162.91ppm
)の強度が、実施例1のピーク強度の1/10であっ
た。
【0093】また、このコポリカーボネートの極限粘度
数[η]から求めた粘度平均分子量を表1に示す。 (2) 添加剤の添加 次に、上記で得たコポリカーボネートに、実施例1の
(2) と同様にして添加剤を添加し、ペレットを作成し
た。これについてMFRの値を測定した。結果を表1に
示す。 (3) コンパクトディスクの成形 (2) で得られたペレットを表2に示す各条件で射出成形
して、コンパクトディスクを成形した。その際の成形性
(糸引きの有無)を判定し、結果を表3に示した。 (4) 光学歪みの確認 (2) で得られたペレットを表2に示す条件2で射出成形
して、コンパクトディスク(12 cm 直径)を成形した。
これについて複屈折を測定し、結果を表4に示した。
【0094】比較例1 (1) コポリカーボネートの製造 実施例1の(1) において、ビスフェノールAおよび2-
(4-ヒドロキシフェニル)-2- (3'- フェノキシカルボ
ニル-4'-ヒドロキシフェニル)プロパンの仕込みモル比
を99.7対0.3に代えた以外は実施例1の(1) と同
様にしてコポリカーボネートを製造した。
【0095】かくして得られたポリマーの13C−NMR
測定の結果から、このポリマーは、芳香族ジヒドロキシ
化合物由来の成分として、上記式[V] および[VI]で示さ
れる構成単位を、99.7対0.3のモル比で有するコ
ポリカーボネートであることがわかった。すなわち、13
C−NMRの分析の結果では、実施例1で製造したポリ
マーの13C−NMRのチャートにおけるおよびのピ
ーク(123.07ppm および162.91ppm )の強
度が、実施例1のピーク強度の3倍であった。また、こ
のコポリカーボネートの極限粘度数[η]から求めた粘
度平均分子量を表1に示す。 (2) 添加剤の添加 次に、上記で得たコポリカーボネートに、実施例1の
(2) と同様にして添加剤を添加し、ペレットを作成し
た。これについてMFRの値を測定した。結果を表1に
示す。 (3) コンパクトディスクの成形 (2) で得られたペレットを表2に示す各条件で射出成形
して、コンパクトディスクを成形した。その際の成形性
(糸引きの有無)を判定し、結果を表3に示した。 (4) 光学歪みの確認 (2) で得られたペレットを表2に示す条件2で射出成形
して、コンパクトディスク(12 cm 直径)を成形した。
これについて複屈折を測定し、結果を表4に示した。
【0096】比較例2 (1) コポリカーボネートの製造 実施例1の(1) において、ビスフェノールAおよび2-
(4-ヒドロキシフェニル)-2- (3'- フェノキシカルボ
ニル-4'-ヒドロキシフェニル)プロパンの仕込みモル比
を99.995対0.005に代えた以外は実施例1の
(1) と同様にしてコポリカーボネートを製造した。
【0097】かくして得られたポリマーの13C−NMR
測定の結果から、このポリマーは、芳香族ジヒドロキシ
化合物由来の成分として、上記式[V] および[VI]で示さ
れる構成単位を、99.995対0.005のモル比で
有するコポリカーボネートであることがわかった。すな
わち、13C−NMRの分析の結果では、実施例1で製造
したポリマーの13C−NMRのチャートにおけるおよ
びのピーク(123.07ppm および162.91pp
m )の強度が、実施例1のピーク強度の1/20であっ
た。
【0098】また、このポリカーボネートの極限粘度数
[η]から求めた粘度平均分子量を表1に示す。 (2) 添加剤の添加 次に、上記で得たコポリカーボネートに、実施例1の
(2) と同様にして添加剤を添加し、ペレットを作成し
た。これについてMFRの値を測定した。結果を表1に
示す。 (3) コンパクトディスクの成形 (2) で得られたペレットを表2に示す各条件で射出成形
して、コンパクトディスクを成形した。その際の成形性
(糸引きの有無)を判定し、結果を表3に示した。 (4) 光学歪みの確認 (2) で得られたペレットを表2に示す条件2で射出成形
して、コンパクトディスク(12 cm 直径)を成形した。
これについて複屈折を測定し、結果を表4に示した。
【0099】比較例3 (1) ポリカーボネートの製造 2-(4-ヒドロキシフェニル)-2- (3'- フェノキシカル
ボニル-4'-ヒドロキシフェニル)プロパンを使用しなか
った以外は実施例1の(1) と同様にして、ポリカーボネ
ートを製造した。
【0100】かくして得られたポリマーの13C−NMR
測定の結果から、このポリマーは、芳香族ジヒドロキシ
化合物由来の成分としてビスフェノールAから誘導され
る単位のみを有するポリカーボネートであることがわか
った。すなわち、13C−NMRの分析の結果では、実施
例1で製造したポリマーの13C−NMRのチャートにお
けるおよびのピーク(123.07ppm および16
2.91ppm )が認められなかった。
【0101】また、このポリカーボネートの極限粘度数
[η]から求めた粘度平均分子量を表1に示す。 (2) 添加剤の添加 次に、上記で得たポリカーボネートに、実施例1の(2)
と同様にして添加剤を添加し、ペレットを作成した。こ
れについてMFRの値を測定した。結果を表1に示す。 (3) コンパクトディスクの成形 (2) で得られたペレットを表2に示す各条件で射出成形
して、コンパクトディスクを成形した。その際の成形性
(糸引きの有無)を判定し、結果を表3に示した。 (4) 光学歪みの確認 (2) で得られたペレットを表2に示す条件2で射出成形
して、コンパクトディスク(12 cm 直径)を成形した。
これについて複屈折を測定し、結果を表4に示した。
【0102】
【表1】
【0103】
【表2】
【0104】
【表3】
【0105】
【表4】 *Rはディスク中心からの半径方向の距離を示す。
【0106】
【発明の効果】本発明の光学用コポリカーボネート樹脂
は、糸引きという成形上の不具合が少なく、幅広い成形
条件で安定した成形品を得ることができる。しかも、得
られた成形品は、光学歪みが少ない。よって、本発明の
光学用コポリカーボネート樹脂は、工業的に非常に有用
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で製造したコポリカーボネートの13
−NMR分析の結果を示すチャートであり、105〜1
40ppmの範囲を示す。
【図2】実施例1で製造したコポリカーボネートの13
−NMR分析の結果を示すチャートであり、140〜1
70ppmの範囲を示す。
【図3】実施例1で製造したコポリカーボネートの13
−NMR分析の結果を示すチャートにおける各ピークの
帰属を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 64/00 - 64/42

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2種以上の芳香族ジヒドロキシ化合物
    と、炭酸結合を導入し得る化合物とを共重合させて得ら
    れるコポリカ−ボネ−トであって、 (1) 芳香族ジヒドロキシ化合物から誘導される成分単位
    として、次式[I]: 【化1】 (上記式中、Xは−(R3 −)C(−R4 )−、−C
    (=R5 )−、−O−、−S−、−SO−または−SO
    2 −{ここでR3 およびR4 は、水素原子またはハロゲ
    ンで置換されていてもよい炭素数1〜15の直鎖状、分
    岐状もしくは環状の1価の炭化水素基であり、R5 はハ
    ロゲンで置換されていてもよい炭素数1〜15の直鎖
    状、分岐状もしくは環状の2価の炭化水素基である}で
    あり、R1 およびR2 は同一であっても異なっていても
    よく、それぞれ、ハロゲンで置換されていてもよい炭素
    数1〜10の直鎖状、分岐状もしくは環状の炭化水素基
    またはハロゲン原子であり、mおよびnは置換基数を表
    わし、それぞれ独立して0〜4の整数である)で示され
    る構成単位と、次式[II]: 【化2】 (上記式中、Yは−(R3'−)C(−R4')−、−C
    (=R5')−、−O−、−S−、−SO−または−SO
    2 −{ここでR3'およびR4'は、水素原子またはハロゲ
    ンで置換されていてもよい炭素数1〜15の直鎖状、分
    岐状もしくは環状の1価の炭化水素基であり、R5'はハ
    ロゲンで置換されていてもよい炭素数1〜15の直鎖
    状、分岐状もしくは環状の2価の炭化水素基である}で
    あり、R7 およびR8 は同一であっても異なっていても
    よく、それぞれ、ハロゲンで置換されていてもよい炭素
    数1〜10の直鎖状、分岐状もしくは環状の炭化水素基
    またはハロゲン原子であり、pおよびqは置換基数を表
    わし、pは0〜4の整数で、qは0〜3の整数である)
    で示される構成単位とを、式[I]で示される構造単位
    1モルに対して、式[II]で示される構造単位8×10-5
    〜1.5 ×10-3モルの割合で含有し、かつ (2) 粘度平均分子量が12,000〜18,000であるコポリカー
    ボネートを光学用途の成形材料として使用する方法
  2. 【請求項2】 前記式[I]中、Xが直鎖状もしくは分
    岐状のアルキレンであり、かつ前記式[II]中、Yが直
    鎖状もしくは分岐状のアルキレンである請求項1記載の
    方法
  3. 【請求項3】 前記式[I]で示される構造単位を導入
    するための芳香族ジヒドロキシ化合物が、2,2-ビス(4-
    ヒドロキシフェニル)プロパンである請求項1または2
    記載の方法
  4. 【請求項4】 前記式[II]で示される構造単位を導入
    するための芳香族ジヒドロキシ化合物が、2-(4- ヒドロ
    キシフェニル)-2-(3'- カルボキシ-4'-ヒドロキシフェ
    ニル)プロパンおよび2-(4- ヒドロキシフェニル)-2-(3'
    - フェノキシカルボニル-4'-ヒドロキシフェニル)プロ
    パンから選択される請求項1〜3のいずれか1項記載の
    方法
JP33966194A 1994-12-28 1994-12-28 光学用コポリカーボネート Expired - Fee Related JP3347232B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33966194A JP3347232B2 (ja) 1994-12-28 1994-12-28 光学用コポリカーボネート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33966194A JP3347232B2 (ja) 1994-12-28 1994-12-28 光学用コポリカーボネート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08183842A JPH08183842A (ja) 1996-07-16
JP3347232B2 true JP3347232B2 (ja) 2002-11-20

Family

ID=18329614

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33966194A Expired - Fee Related JP3347232B2 (ja) 1994-12-28 1994-12-28 光学用コポリカーボネート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3347232B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08183842A (ja) 1996-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0435124B1 (en) Processes for preparing aromatic polycarbonates
US5646233A (en) Polycarbonate copolycarbonate resin compositions and preparing method thereof
JP2924985B2 (ja) ポリカーボネートの製造方法
JP2922337B2 (ja) 共重合ポリカーボネートの製造方法
JP3394336B2 (ja) ポリカーボネート樹脂組成物
EP0508774A2 (en) Copolymerized polycarbonates
JP3327307B2 (ja) ポリカーボネートの製造方法
JP3093315B2 (ja) ポリカーボネート組成物の製造方法
JP3318917B2 (ja) 光学用コポリカーボネート樹脂組成物
JP2647734B2 (ja) ポリカーボネートの製造方法
JPH08183853A (ja) ポリカーボネート、ポリカーボネート組成物およびこれらの製造方法
EP0508775B1 (en) Method of producing copolymerized polycarbonates
JP3347232B2 (ja) 光学用コポリカーボネート
JP3210160B2 (ja) コポリカーボネートおよびその製造方法
JP3327308B2 (ja) ポリカーボネートの製造方法
JP3289746B2 (ja) ポリカーボネート組成物の製造方法
EP0719813B1 (en) Copolycarbonate
JP2002348456A (ja) 光学用ポリカーボネートおよびその用途
JP3017559B2 (ja) ポリカーボネート組成物の製造方法
JP3043828B2 (ja) ポリカーボネート組成物
JPH05239333A (ja) ポリカーボネート組成物の製造方法
JP3358899B2 (ja) コポリカーボネート、コポリカーボネート組成物およびこれらの製造方法
JPH0931316A (ja) コポリカーボネート組成物
JPH0931317A (ja) コポリカーボネート系樹脂組成物
JPH059283A (ja) ポリカーボネートの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080906

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080906

Year of fee payment: 6

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080906

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080906

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090906

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090906

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100906

Year of fee payment: 8

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100906

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100906

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110906

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120906

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130906

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees