JP3345581B2 - エコーキャンセラ - Google Patents
エコーキャンセラInfo
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- JP3345581B2 JP3345581B2 JP8972198A JP8972198A JP3345581B2 JP 3345581 B2 JP3345581 B2 JP 3345581B2 JP 8972198 A JP8972198 A JP 8972198A JP 8972198 A JP8972198 A JP 8972198A JP 3345581 B2 JP3345581 B2 JP 3345581B2
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- Japan
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- echo
- echo canceller
- canceller
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- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
- Telephone Function (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電話網の2線4線
変換により生じるエコーを消去するためのエコーキャン
セラに関するものである。
変換により生じるエコーを消去するためのエコーキャン
セラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電話網とATM網との接続又は電話網の
ATM化等により、既存の2線アナログ加入者回線から
ATM網を介して電話通信を行う形態が考えられる。そ
のような場合、2線4線変換により生じるエコーを消去
するためのエコーキャンセラが必須となる。この場合、
網の形態、エコーキャンセラの設置位置等によってエコ
ーキャンセラの従続接続が生じる場合があり、また、I
SDN端末のように元来エコーキャンセラが不要の端末
が使われる場合があり、そのような場合にはそれぞれエ
コーキャンセラの動作を停止させる必要があるという問
題がある。
ATM化等により、既存の2線アナログ加入者回線から
ATM網を介して電話通信を行う形態が考えられる。そ
のような場合、2線4線変換により生じるエコーを消去
するためのエコーキャンセラが必須となる。この場合、
網の形態、エコーキャンセラの設置位置等によってエコ
ーキャンセラの従続接続が生じる場合があり、また、I
SDN端末のように元来エコーキャンセラが不要の端末
が使われる場合があり、そのような場合にはそれぞれエ
コーキャンセラの動作を停止させる必要があるという問
題がある。
【0003】これを図2を用いて具体的に説明する。図
2は、既存電話の通信をATM網を介して行う場合のネ
ットワークの例を示す図である。既存電話網23及び24に
それぞれ収容された端末21と22とがATM網25を介して
通信するものとする。ATM網を経由する場合、ATM
セル化遅延等による遅延の増加のため、エコーキャンセ
ラの使用が必要になる。図2の場合には、既存電話網23
とATM網25との接続点であるノード26及び既存電話網
24とATM網25との接続点であるノード27にそれぞれエ
コーキャンセラ28及び29を設置すればよい。エコーキャ
ンセラ28は端末21が収容されている2線4線変換装置30
で発生したエコーを消去し、同様に、エコーキャンセラ
29は端末22が収容されている2線4線変換装置31で発生
したエコーを消去する。即ち、端末21と22との通信にお
いて、片側に一つずつ計2個のエコーキャンセラ28及び
29が設置される。
2は、既存電話の通信をATM網を介して行う場合のネ
ットワークの例を示す図である。既存電話網23及び24に
それぞれ収容された端末21と22とがATM網25を介して
通信するものとする。ATM網を経由する場合、ATM
セル化遅延等による遅延の増加のため、エコーキャンセ
ラの使用が必要になる。図2の場合には、既存電話網23
とATM網25との接続点であるノード26及び既存電話網
24とATM網25との接続点であるノード27にそれぞれエ
コーキャンセラ28及び29を設置すればよい。エコーキャ
ンセラ28は端末21が収容されている2線4線変換装置30
で発生したエコーを消去し、同様に、エコーキャンセラ
29は端末22が収容されている2線4線変換装置31で発生
したエコーを消去する。即ち、端末21と22との通信にお
いて、片側に一つずつ計2個のエコーキャンセラ28及び
29が設置される。
【0004】この場合、例えば端末21ではなく、企業等
のユーザーがエコーキャンセラ35の設置されているPB
X33を使用し、PBX33配下の2線4線変換装置34及び
エコーキャンセラ35を通してアナログ端末32をATM網
に接続する場合、又は、既存電話網23又は24内部でエコ
ーキャンセラが使用される場合等においては、エコーが
生じる2線4線変換装置に対して一つのエコーキャンセ
ラが対応するべきところを複数のエコーキャンセラが従
続接続されることになる。エコーキャンセラの従続接続
では、2段目のエコーキャンセラで正しいエコー消去動
作が行われずに通信品質が劣化することが実証されてい
る。従って、エコーキャンセラが従続接続される場合に
は、2段目以降のエコーキャンセラの動作を停止させる
必要がある。
のユーザーがエコーキャンセラ35の設置されているPB
X33を使用し、PBX33配下の2線4線変換装置34及び
エコーキャンセラ35を通してアナログ端末32をATM網
に接続する場合、又は、既存電話網23又は24内部でエコ
ーキャンセラが使用される場合等においては、エコーが
生じる2線4線変換装置に対して一つのエコーキャンセ
ラが対応するべきところを複数のエコーキャンセラが従
続接続されることになる。エコーキャンセラの従続接続
では、2段目のエコーキャンセラで正しいエコー消去動
作が行われずに通信品質が劣化することが実証されてい
る。従って、エコーキャンセラが従続接続される場合に
は、2段目以降のエコーキャンセラの動作を停止させる
必要がある。
【0005】また、端末としてISDN端末のようにデ
ィジタル端末を使用する場合は、物理的に2線回線で収
容されていてもピンポン伝送を行っているため、2線4
線変換装置でエコーが発生することはない。4線で収容
されている場合は当然エコーは発生しない。エコーが発
生していない箇所にエコーキャンセラを適用すると動作
が保証されないため、この場合もエコーキャンセラの動
作を停止させる必要がある。
ィジタル端末を使用する場合は、物理的に2線回線で収
容されていてもピンポン伝送を行っているため、2線4
線変換装置でエコーが発生することはない。4線で収容
されている場合は当然エコーは発生しない。エコーが発
生していない箇所にエコーキャンセラを適用すると動作
が保証されないため、この場合もエコーキャンセラの動
作を停止させる必要がある。
【0006】エコーキャンセラを停止させる方法として
は、信号方式或いは加入者のデータ等を利用してエコー
キャンセラが必要か否かを判断する方法その他が検討さ
れて来たが、確実に判断できる方法は確立されていなか
った。
は、信号方式或いは加入者のデータ等を利用してエコー
キャンセラが必要か否かを判断する方法その他が検討さ
れて来たが、確実に判断できる方法は確立されていなか
った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、この
ような状況に鑑み、ネットワークの状況に応じて簡単に
動作及び停止させることができるエコーキャンセラを提
供することにある。
ような状況に鑑み、ネットワークの状況に応じて簡単に
動作及び停止させることができるエコーキャンセラを提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のエコーキャンセ
ラは、上記の目的を達成するため、残留エコーが所定の
値に減衰して定常状態に収束する過程で残留エコーが所
定の値以下になるまでの時間を測定する測定手段、及
び、該測定時間が所定の値以上になった時にエコーキャ
ンセラの動作を停止させる停止手段を具備することを特
徴とする。
ラは、上記の目的を達成するため、残留エコーが所定の
値に減衰して定常状態に収束する過程で残留エコーが所
定の値以下になるまでの時間を測定する測定手段、及
び、該測定時間が所定の値以上になった時にエコーキャ
ンセラの動作を停止させる停止手段を具備することを特
徴とする。
【0009】本発明のエコーキャンセラにおいては、更
に、停止手段が動作してエコーキャンセラが停止した状
態の時に、エコーキャンセラの入力信号が所定のパター
ンから通常の入力に変化した時にエコーキャンセラをリ
セットしてエコーキャンセラを動作状態にするリセット
手段を具備することができる。
に、停止手段が動作してエコーキャンセラが停止した状
態の時に、エコーキャンセラの入力信号が所定のパター
ンから通常の入力に変化した時にエコーキャンセラをリ
セットしてエコーキャンセラを動作状態にするリセット
手段を具備することができる。
【0010】このような本発明は、エコーキャンセラが
従続接続された場合、実際には必ずしも常に大きく品質
を劣化させるとは限らないことを見出したことによるも
のであり、従続接続を常に回避させるのではなく、従続
接続によりエコー消去が充分に行われない場合にエコー
キャンセラを停止させ、従続接続による品質劣化を回避
させるものである。
従続接続された場合、実際には必ずしも常に大きく品質
を劣化させるとは限らないことを見出したことによるも
のであり、従続接続を常に回避させるのではなく、従続
接続によりエコー消去が充分に行われない場合にエコー
キャンセラを停止させ、従続接続による品質劣化を回避
させるものである。
【0011】エコーキャンセラは、基本的には図3に示
す構成で用いられる。即ち、エコーキャンセラ40では、
エコーの基になる遠端側信号43から、それが実際にエコ
ーとして2線4線変換装置42から戻ってくる信号を推定
して擬似エコーを発生させ、信号46に含まれる本来のエ
コー信号から擬似エコーを差し引くことによりエコー消
去を行う。擬似エコーは、遠端側信号43がエコーキャン
セラ40から2線4線変換装置42で反射してエコーキャン
セラ40に戻ってくるまでのエコー経路のインパルス応答
を推定し、遠端側信号43とインパルス応答との畳み込み
積分によって求める。実際のエコーと擬似エコーとの
差、即ち残留エコーが零に近づくようにインパルス応答
の推定にフィードバックさせ、それによりエコーキャン
セル処理が収束する。
す構成で用いられる。即ち、エコーキャンセラ40では、
エコーの基になる遠端側信号43から、それが実際にエコ
ーとして2線4線変換装置42から戻ってくる信号を推定
して擬似エコーを発生させ、信号46に含まれる本来のエ
コー信号から擬似エコーを差し引くことによりエコー消
去を行う。擬似エコーは、遠端側信号43がエコーキャン
セラ40から2線4線変換装置42で反射してエコーキャン
セラ40に戻ってくるまでのエコー経路のインパルス応答
を推定し、遠端側信号43とインパルス応答との畳み込み
積分によって求める。実際のエコーと擬似エコーとの
差、即ち残留エコーが零に近づくようにインパルス応答
の推定にフィードバックさせ、それによりエコーキャン
セル処理が収束する。
【0012】この収束の様子は図5の曲線aに示すよう
になる。図5は、初期状態からのエコー消去量(ERL
E:エコーの残留エコーに対する比)と時間との関係を
示している。ここでERLEはERLE(dB)=10 log
10((エコーの平均電力) / (残留エコーの平均電力))で
表され、図3の構成の場合、分子が信号46、分母が信号
47に相当する。エコーの平均電力が一定の場合、エコー
キャンセラが効果的に動作するほど残留エコーの平均電
力が減少して零に近づくので上式のERLEは発散する
が、図5では、エコーが完全に消去されると30dBに収
束するようにノイズを加えて計算した値を図示してい
る。
になる。図5は、初期状態からのエコー消去量(ERL
E:エコーの残留エコーに対する比)と時間との関係を
示している。ここでERLEはERLE(dB)=10 log
10((エコーの平均電力) / (残留エコーの平均電力))で
表され、図3の構成の場合、分子が信号46、分母が信号
47に相当する。エコーの平均電力が一定の場合、エコー
キャンセラが効果的に動作するほど残留エコーの平均電
力が減少して零に近づくので上式のERLEは発散する
が、図5では、エコーが完全に消去されると30dBに収
束するようにノイズを加えて計算した値を図示してい
る。
【0013】図4はエコーキャンセラを従続接続した場
合の構成を示し、この場合のERLEの測定結果を図5
の曲線b及びcに示す。第1段目のエコーキャンセラ40
の特性は図5の曲線aのように通常の特性を示すが、第
2段目のエコーキャンセラ41の特性は図5の曲線bのよ
うに、エコーの消去が正常に行われずERLEが逆に負
の方向に減少する。この特性は、信号47の信号49に対す
る比を示すもので、第2段目のエコーキャンセラ41でエ
コーの入力電力が増幅されて出力することを示す。これ
は、第2段目のエコーキャンセラ41に入る近端信号47自
体が第1段目のエコーキャンセラ40によりエコー成分が
かなり消去され、値そのものが非常に小さくなっている
ため、ERLEの計算においても分子が零に非常に近く
なっているためである。
合の構成を示し、この場合のERLEの測定結果を図5
の曲線b及びcに示す。第1段目のエコーキャンセラ40
の特性は図5の曲線aのように通常の特性を示すが、第
2段目のエコーキャンセラ41の特性は図5の曲線bのよ
うに、エコーの消去が正常に行われずERLEが逆に負
の方向に減少する。この特性は、信号47の信号49に対す
る比を示すもので、第2段目のエコーキャンセラ41でエ
コーの入力電力が増幅されて出力することを示す。これ
は、第2段目のエコーキャンセラ41に入る近端信号47自
体が第1段目のエコーキャンセラ40によりエコー成分が
かなり消去され、値そのものが非常に小さくなっている
ため、ERLEの計算においても分子が零に非常に近く
なっているためである。
【0014】従って、ERLEの計算値そのものは非常
に悪いものの、主観品質上は第2段目のエコーキャンセ
ラの影響が殆ど感じられない場合もあり得る。実際にこ
の二つのエコーキャンセラを通したエコー減衰量を見る
と、図5の曲線cのように、曲線aに比べ若干劣化して
いるものの数値上は充分なエコー減衰量が得られてい
る。ここで、曲線cは、エコーキャンセラ40及び41を一
つのエコーキャンセラとみなしてエコー入力46とエコー
キャンセラ出力49とでERLEを計算したものである。
即ち、従続接続は理論上正しい動作はしないものの、実
際には必ずしも常に大きく品質を劣化させるとは限らな
いことを意味している。本発明はこの点に注目してなさ
れたものである。
に悪いものの、主観品質上は第2段目のエコーキャンセ
ラの影響が殆ど感じられない場合もあり得る。実際にこ
の二つのエコーキャンセラを通したエコー減衰量を見る
と、図5の曲線cのように、曲線aに比べ若干劣化して
いるものの数値上は充分なエコー減衰量が得られてい
る。ここで、曲線cは、エコーキャンセラ40及び41を一
つのエコーキャンセラとみなしてエコー入力46とエコー
キャンセラ出力49とでERLEを計算したものである。
即ち、従続接続は理論上正しい動作はしないものの、実
際には必ずしも常に大きく品質を劣化させるとは限らな
いことを意味している。本発明はこの点に注目してなさ
れたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、図面を用いて本発明の実施
例を説明する。図1は本発明によるエコーキャンセラの
実施例のブロック図であり、1はエコーキャンセラ、2
は遠端側信号、3は擬似エコー生成回路、4は2線4線
変換装置、5は近端側信号、6はエコー消去回路、7は
残留エコー測定回路、8は判断回路、9及び10は動作/
停止制御回路、11は入力パターン検出回路である。
例を説明する。図1は本発明によるエコーキャンセラの
実施例のブロック図であり、1はエコーキャンセラ、2
は遠端側信号、3は擬似エコー生成回路、4は2線4線
変換装置、5は近端側信号、6はエコー消去回路、7は
残留エコー測定回路、8は判断回路、9及び10は動作/
停止制御回路、11は入力パターン検出回路である。
【0016】遠端側信号2を基に擬似エコー生成回路3
で擬似エコーが生成される。実際には、2線4線変換装
置4で遠端側信号の一部がエコーとして回り込み、近端
側信号5に重畳されてエコーキャンセラに入力する。エ
コー消去回路6で、擬似エコー生成回路3で生成された
擬似エコーを近端側信号5から差し引くことにより、エ
コー消去が行われる。エコー消去回路6の出力である残
留エコーは、残留エコー測定回路7を経て擬似エコー生
成回路3にフィードバックされ、残留エコーが零に収束
するように制御が行われる。残留エコー測定回路7で
は、残留エコーの大きさを計算し、その大きさが所定の
値以上である状態が継続する時間を計測する。判断回路
8は、残留エコー測定回路7で計測した継続時間が所定
の値以上になった時にエコーキャンセラ停止信号を発生
する。9及び10はエコーキャンセラ動作停止制御回路で
あり、判断回路8からのリセット又は停止信号に基づい
てエコーキャンセラを動作させ又は停止させる。
で擬似エコーが生成される。実際には、2線4線変換装
置4で遠端側信号の一部がエコーとして回り込み、近端
側信号5に重畳されてエコーキャンセラに入力する。エ
コー消去回路6で、擬似エコー生成回路3で生成された
擬似エコーを近端側信号5から差し引くことにより、エ
コー消去が行われる。エコー消去回路6の出力である残
留エコーは、残留エコー測定回路7を経て擬似エコー生
成回路3にフィードバックされ、残留エコーが零に収束
するように制御が行われる。残留エコー測定回路7で
は、残留エコーの大きさを計算し、その大きさが所定の
値以上である状態が継続する時間を計測する。判断回路
8は、残留エコー測定回路7で計測した継続時間が所定
の値以上になった時にエコーキャンセラ停止信号を発生
する。9及び10はエコーキャンセラ動作停止制御回路で
あり、判断回路8からのリセット又は停止信号に基づい
てエコーキャンセラを動作させ又は停止させる。
【0017】エコーキャンセラ1は、自体の動作が正常
に収束しない場合にはエコーキャンセラが不要であると
判断して、自律的に動作を停止する。この場合、その原
因を明確にする必要がないという利点がある。また、本
発明のエコーキャンセラにおいては、動作論理をソフト
ウェアで構成することもできる。
に収束しない場合にはエコーキャンセラが不要であると
判断して、自律的に動作を停止する。この場合、その原
因を明確にする必要がないという利点がある。また、本
発明のエコーキャンセラにおいては、動作論理をソフト
ウェアで構成することもできる。
【0018】エコーキャンセラの停止状態から動作状態
へのリセットは、新しい呼が設定される時等、エコー経
路が変わる場合に、エコーキャンセラとして通常行う動
作であり、通常は発呼信号によって行う。新しい呼が設
定された時に、新たに判断回路8が判断動作を開始す
る。
へのリセットは、新しい呼が設定される時等、エコー経
路が変わる場合に、エコーキャンセラとして通常行う動
作であり、通常は発呼信号によって行う。新しい呼が設
定された時に、新たに判断回路8が判断動作を開始す
る。
【0019】一方、新しい呼が設定される時は、エコー
キャンセラの入力信号から見れば、無通話の状態から信
号が送受される状態に移行する時である。無通話の状態
では無音パターン等の所定のパターンが入力され、通常
はレベルが変化しない。それに対して、通話状態ではた
とえ無音の場合でも背景音等により何らかのレベル変化
を伴う信号が入力される。従って、動作停止の間に入力
信号を監視し、無通話状態の所定のパターンからレベル
変化入力に変わる時点を検出し、それを契機としてエコ
ーキャンセラをリセットし、判断回路8が判断動作を開
始するようにすることができる。図1の実施例において
は、入力パターン検出回路11で、無通話状態の所定のパ
ターンからレベル変化入力に変わる時点を検出する。
キャンセラの入力信号から見れば、無通話の状態から信
号が送受される状態に移行する時である。無通話の状態
では無音パターン等の所定のパターンが入力され、通常
はレベルが変化しない。それに対して、通話状態ではた
とえ無音の場合でも背景音等により何らかのレベル変化
を伴う信号が入力される。従って、動作停止の間に入力
信号を監視し、無通話状態の所定のパターンからレベル
変化入力に変わる時点を検出し、それを契機としてエコ
ーキャンセラをリセットし、判断回路8が判断動作を開
始するようにすることができる。図1の実施例において
は、入力パターン検出回路11で、無通話状態の所定のパ
ターンからレベル変化入力に変わる時点を検出する。
【0020】
【発明の効果】エコーキャンセラを導入する場合に、こ
れまでは、エコーキャンセラを設置する以外に、エコー
キャンセラを動作停止制御を行うための手段、例えば、
呼制御信号或いは加入者データ等により判断する手段を
設けることが必要であったが、本発明によれば、エコー
キャンセラ自体の中に制御手段を具えているので、簡単
にエコーキャンセラを適用することができるようになる
という優れた効果を奏する。
れまでは、エコーキャンセラを設置する以外に、エコー
キャンセラを動作停止制御を行うための手段、例えば、
呼制御信号或いは加入者データ等により判断する手段を
設けることが必要であったが、本発明によれば、エコー
キャンセラ自体の中に制御手段を具えているので、簡単
にエコーキャンセラを適用することができるようになる
という優れた効果を奏する。
【図1】本発明によるエコーキャンセラの実施例のブロ
ック図である。
ック図である。
【図2】既存電話の通信をATM網を介して行う場合の
ネットワークの例を示す図である。
ネットワークの例を示す図である。
【図3】エコーキャンセラを適用する基本的な回路の構
成を示す図である。
成を示す図である。
【図4】エコーキャンセラを従続接続した場合の構成を
示す図である。
示す図である。
【図5】初期状態からのエコー消去量と時間との関係を
示す図である。
示す図である。
1 エコーキャンセラ 2 遠端側信号 3 擬似エコー生成回路 4 2線4線変換装置 5 近端側信号 6 エコー消去回路 7 残留エコー測定回路 8 判断回路 9、10 動作/停止制御回路 11 入力パターン検出回路 21、22、32 電話機 23、24 電話網 25 ATM網 26、27 ノード 28、29、35 エコーキャンセラ 30、31、34 2線4線変換装置 33 PBX 40、41 エコーキャンセラ 42 2線4線変換装置 43 遠端側信号 44、45、46、47、48、49 信号
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−191489(JP,A) 三浦 一真,藤谷 宏,宮崎 陽子, “エコーキャンセラの縦続接続における エコー消去特性の評価”,1996年電子情 報通信学会総合大会講演論文集 通信 2,日本,1996年 3月11日,p.363, (B−931) 中宇禰 恵一,岸本 直人,長渕 裕 実,“16kb/s APC−AB方式多 段接続時の音声品質の評価と分析”, 1990年電子情報通信学会秋季全国大会講 演論文集 分冊3,日本,1990年 9月 15日,p.3−286,(B−624) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 3/23 H03H 17/00 H04M 1/60 INSPEC(DIALOG) JICSTファイル(JOIS)
Claims (2)
- 【請求項1】 電話網の2線4線変換により生じるエコ
ーを消去するためのエコーキャンセラにおいて、残留エ
コーが所定の値に減衰して定常状態に収束する過程で残
留エコーが所定の値以下になるまでの時間を測定する測
定手段、及び、該測定時間が所定の値以上になった時に
エコーキャンセラの動作を停止させる停止手段を具備す
ることを特徴とするエコーキャンセラ。 - 【請求項2】 請求項1に記載のエコーキャンセラにお
いて、更に、停止手段が動作してエコーキャンセラが停
止した状態の時に、エコーキャンセラの入力信号が所定
のパターンから通常の入力に変化した時にエコーキャン
セラをリセットしてエコーキャンセラを動作状態にする
リセット手段を具備することを特徴とするエコーキャン
セラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8972198A JP3345581B2 (ja) | 1998-04-02 | 1998-04-02 | エコーキャンセラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8972198A JP3345581B2 (ja) | 1998-04-02 | 1998-04-02 | エコーキャンセラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11289280A JPH11289280A (ja) | 1999-10-19 |
JP3345581B2 true JP3345581B2 (ja) | 2002-11-18 |
Family
ID=13978641
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8972198A Expired - Fee Related JP3345581B2 (ja) | 1998-04-02 | 1998-04-02 | エコーキャンセラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3345581B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6993126B1 (en) | 2000-04-28 | 2006-01-31 | Clearsonics Pty Ltd | Apparatus and method for detecting far end speech |
-
1998
- 1998-04-02 JP JP8972198A patent/JP3345581B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
三浦 一真,藤谷 宏,宮崎 陽子,"エコーキャンセラの縦続接続におけるエコー消去特性の評価",1996年電子情報通信学会総合大会講演論文集 通信2,日本,1996年 3月11日,p.363,(B−931) |
中宇禰 恵一,岸本 直人,長渕 裕実,"16kb/s APC−AB方式多段接続時の音声品質の評価と分析",1990年電子情報通信学会秋季全国大会講演論文集 分冊3,日本,1990年 9月15日,p.3−286,(B−624) |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11289280A (ja) | 1999-10-19 |
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