JP3345112B2 - 座屈防止板 - Google Patents

座屈防止板

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JP3345112B2
JP3345112B2 JP18978093A JP18978093A JP3345112B2 JP 3345112 B2 JP3345112 B2 JP 3345112B2 JP 18978093 A JP18978093 A JP 18978093A JP 18978093 A JP18978093 A JP 18978093A JP 3345112 B2 JP3345112 B2 JP 3345112B2
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sleeper
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ballast
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浩幸 澤田
国昭 大西
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軌道敷設用の枕木に取
付けられる座屈防止板に関する。
【0002】
【従来の技術】列車が軌道、特に曲線部や分岐部を通過
するとき、レールには列車通過による遠心力や車両の横
揺れなどによる水平方向の力(横圧と称する)が加わっ
て、枕木が道床上を横方向(枕木の長軸方向)に移動す
る横ずれが起こりやすく、放置しておくと、甚だしい場
合にはこれが事故の原因となることがある。
【0003】このような横圧による枕木の移動を防止す
るためには、道床横抵抗力を増加することが必要であ
る。その手段として、例えばPC枕木の場合、その敷設
面にゴム板を現場で貼付けてバラスト道床との摩擦抵抗
を大きくし、枕木の横ずれを少なくすることが行われて
いた。
【0004】しかし、現場でのゴム板の貼付け作業は専
ら列車の通過が間遠くなる夜間に行われるために、枕木
の貼付け面が夜露等で濡れたりしていて貼付けできなか
ったり、充分な接着強度が得られないことがあった。ま
た、貼付けたゴムが剥がれやすいという問題もあった。
【0005】一方、木製あるいは合成木材製の枕木で
は、ゴム板を貼付けることなしにそのままバラスト道床
に敷設されているために、枕木の横ずれが起こりやす
く、この横ずれを修正するための保守工事を頻繁に行わ
なければならなかった。
【0006】そこで本出願人は、先に、枕木本体の道床
敷設面または(及び)側面に凸部が形成されている枕木
を提案した(実願平4−68158号)。上記実願平4
−68158号記載の枕木は、例えば図3に示すよう
に、枕木本体S1 に四角柱状等の凸部材aを接着剤で貼
着したもの、図4に示すように、枕木本体S2 にUチャ
ンネル材bをボルト・ナットcで固着したもの、あるい
は図5に示すように、枕木本体S3 に溝を切削加工する
等の方法によって、凸部dを形成したもの等である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記実願平
4−68158号記載の枕木においても、下記のような
問題点が存在する。即ち、枕木本体に切削加工によって
凸部を形成したものは、切削設備の乏しい軌道敷設現場
で加工を行うにはかなりの困難を伴う。そのため予め切
削設備を具えた工場で加工したものを搬入する必要があ
る。また、枕木本体に凸部材を貼着または機械的な手段
で固着して凸部を形成したものについては、貼着または
固着作業に相当の手間と時間を要する。更に、枕木が凹
凸形状であるため、保管や運搬に困難を伴うことがあ
る。
【0008】また、枕木本体の側面に凸部が形成されて
いる枕木の場合、通常、バラストの被り厚が薄いので、
横圧がかかるとバラストが上方へ逃げて行き、道床横抵
抗力の増加率が低くなる。これに対し、枕木本体の敷設
面に凸部が形成されている枕木の場合には、バラストの
被りが多いのでバラストが上方へ逃げにくく、そのため
に道床横抵抗力の増加率が高くなる。従って、道床横抵
抗力を増すための凸部は、枕木の敷設面に形成すること
が極めて好ましく、このような点から、枕木の敷設面に
凸部を形成するのが容易であることが望まれる。
【0009】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであって、枕木に取付けることによって道床
横抵抗力を増し、軌道の横ずれを防止することができる
とともに、軌道敷設現場近くでの枕木への取付け作業が
簡単且つ容易にできる座屈防止板を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の座屈防止板は、枕木の端部に嵌着されて
用いられる座屈防止板であって、枕木の巾と同じ巾を有
していて、上板、枕木の端面にその内面が当接するよう
な側板、底板のようにほぼコ字状に形成された嵌着部と
係止板からなり、嵌着部が枕木の端部に嵌着された状態
において係止板が枕木の敷設面側に突設されており、上
記上板に枕木に固定するためのボルト孔が穿設されて
ることを要旨とするものである。
【0011】
【作用】本発明の座屈防止板は、枕木の巾と同じ巾を有
していて、上板、枕木の端面にその内面が当接するよう
な側板、底板のようにほぼコ字状に形成された嵌着部を
枕木の端部に嵌着し、上板のボルト孔を利用してボルト
によって固着することによって枕木に容易に取付けら
れ、その敷設面に凸部(係止板)を形成することができ
る。
【0012】また、座屈防止板が取付けられた枕木をバ
ラストの道床上に敷設する場合、係止板は厚さが薄いた
めに、図3,図5に示すような形状の従来の枕木に比べ
て敷設作業を容易に行うことができる。
【0013】本発明の座屈防止板を取りつけた枕木は、
係止板がバラストに食い込んで道床に対する枕木の横ず
れを係止する作用をするが、係止板が枕木の敷設面に突
設されているのでバラストの被り厚が厚く、バラストが
上方へ逃げにくい。その結果、道床横抵抗力が大きくな
り、枕木の横ずれが起こりにくい。
【0014】
【実施例】以下、本発明を、実施例により図面を参照し
て説明する。図1は本発明実施例の座屈防止板の使用態
様を示す斜視図、図2は図1に示す座屈防止板を取付け
た枕木の使用態様を示す断面図である。図1に示すよう
に、座屈防止板1は、枕木4の巾と同じ巾を有する鋼板
が上板21,側板22,底板23のようにほぼコ字状に
屈曲形成された嵌着部2と、底板22の先端が更に屈曲
され、座屈防止板1が枕木4の端部42に嵌着された状
態において枕木4の敷設面41側に突設されている係止
板3よりなる。なお、上板21には、座屈防止板1を枕
木4に固定するためのボルト孔211が穿設されてい
る。
【0015】図1に示す座屈防止板1においては、巾B
は枕木4の巾と同じくB=240mmとした。係止板3
の高さHは、バラストの粒径の1/2以上とすることが
好ましく、本実施例においてはH=40mmとした。ま
た、側板22の外面から係止板3の外面までの距離Lを
長くすることによって、道床の肩部のバラストが枕木4
の動きを拘束し、道床横抵抗力を若干増加させる効果が
ある。Lの値は、通常、バラストの粒径(通常40〜6
0mm)の2倍以上、好ましくは150〜200mmと
する。150mm未満では道床横抵抗力の増加率が少な
く、また200mm超では150mmの場合の道床横抵
抗力の増加率とほとんど変わらない上、端面42よりの
引っ込み寸法が大きく、枕木4への取付け作業性が悪
い。本実施例においてはL=200mmとした。
【0016】上記のように形成された座屈防止板1の嵌
着部2を枕木4の一端部に外挿し、図1に示すように、
側板22の内面が枕木4の端面42に当接するように座
屈防止板1を押し込んで、容易に嵌着することができ、
係止板3を枕木4の敷設面41に突設することができ
た。また、確実を期すために、ボルト孔211を利用し
て、座屈防止板1を枕木4にボルトによって固着した。
【0017】なお、座屈防止板1を枕木4に固着しない
場合、座屈防止板1は少なくとも枕木4の横圧がかかる
側の端部に取付けることが必要である。しかし、軌道の
曲線部や分岐部には、遠心力を減少させるために、通
常、カントが付けられていて、列車が徐行するような場
合、遠心力とは逆方向に、列車の自重による内向きの分
力が作用したり、列車の横揺れによって両方向の力が作
用することがあるので、座屈防止板1を枕木4の両端部
に取付けることが好ましく、更にボルト、タッピングね
じ、木ねじ等によって固着することがより好ましい。
【0018】次いで、このようにして座屈防止板1を取
付けた枕木4を、図2に示すようにバラストの道床上に
敷設したが、係止板3は図3、図5等に示すような従来
の枕木の凸部に比べて厚さが薄いので、バラストに食い
込みやすく、敷設が楽であった。
【0019】そして、係止板3が枕木4の敷設面41よ
り下方に且つ枕木の端面より内側に設けられているの
で、バラストの被り厚が厚く、また係止板3が枕木4の
端面42より200mm内側に設けられているために、
道床の肩部のバラストが枕木4の動きを拘束する効果が
より大きい。その結果、道床横抵抗力は、座屈防止板1
を取付けていない枕木の場合の330kgfに対し50
0kgfと大幅に増加した。
【0020】以上、本発明の実施例について説明した
が、具体的な構成は上記実施例に限られるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等
も本発明に含まれる。例えば、実施例では、座屈防止板
1の材質を鋼板としたが、鋳鉄、アルミニウム板加工品
等の他の金属製品、FRP引抜成形品等の高強度・高剛
性合成樹脂製品等としてもよい。
【0021】また、係止板の先端部を鋭利なものとし
て、道床により食い込みやすくしたもの等であってもよ
い。更に、係止板を枕木の敷設面側のみでなく、側面側
にも設けたもの、係止板を複数個設けたもの等としても
よい。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の座屈防止板を枕木に取付けることによって、道床横抵
抗力が大巾に増加し、軌道の横ずれを防止することがで
きる。その結果、軌道の横ずれ修正のための軌道保守作
業の頻度を低下することができる。
【0023】また、本発明の座屈防止板は軌道敷設現場
での切削加工や接着加工等の必要がなく、枕木への取付
け作業を軌道敷設現場で簡単且つ容易に行うことができ
る。更に、既設の枕木へも容易に取付けて、道床横抵抗
力を増加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の座屈防止板の使用態様を示す斜
視図。
【図2】図1の座屈防止板を取付けた枕木の使用態様を
示す断面図。
【図3】従来技術を示す斜視図。
【図4】従来技術を示す斜視図。
【図5】従来技術を示す斜視図。
【符号の説明】
1 座屈防止板 2 嵌着部 21 上板 211 ボルト孔 22 側板 23 底板 3 係止板 4 枕木 41 敷設面 42 端面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枕木の端部に嵌着されて用いられる座屈
    防止板であって、枕木の巾と同じ巾を有していて、上
    板、枕木の端面にその内面が当接するような側板、底板
    のようにほぼコ字状に形成された嵌着部と係止板からな
    り、嵌着部が枕木の端部に嵌着された状態において係止
    板が枕木の敷設面側に突設されており、上記上板に枕木
    に固定するためのボルト孔が穿設されていることを特徴
    とする座屈防止板。
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