JP3344988B2 - 楽音生成装置及び楽音生成方法 - Google Patents

楽音生成装置及び楽音生成方法

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JP3344988B2 JP2000107643A JP2000107643A JP3344988B2 JP 3344988 B2 JP3344988 B2 JP 3344988B2 JP 2000107643 A JP2000107643 A JP 2000107643A JP 2000107643 A JP2000107643 A JP 2000107643A JP 3344988 B2 JP3344988 B2 JP 3344988B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、楽音を生成する楽
音生成装置及び楽音生成方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来、複数の楽音を同時に生成させるに
は、生成する楽音を時分割に形成されたチャンネルに割
り当てて出力させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、チャ
ンネル割り当てされた楽音を円滑に生成することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、各チャンネルの時分割された1つの時間内をさらに
切り換え、1つのチャンネルに係る複数種類の楽音デー
タそれぞれを各種類に分けて、この分けられた楽音デー
タを対応する楽音生成部に当該切り換え時間ごとにそれ
ぞれ送出するようにした。
【0005】
【発明の実施の形態】《全体回路》図1及び図2は、本
発明の全体回路図を示すもので、キーボード1の各キー
及び音色スイッチ2の各スイッチは、キーアサイナ回路
30によって走査され、操作キーに応じた音高で、操作
音色スイッチに応じた音色の楽音が16チャンネルの楽
音生成系の空チャンネルに割り当てられる。このチャン
ネル割り当て内容は、アサインメントメモリ回路32に
記憶される。
【0006】ROM20には、楽音信号を生成するため
の処理プログラムと、波形及びエンベロープに関する音
色データと、波形データRDそのものが記憶されてお
り、ROMアドレス制御回路31によって読出アドレス
が制御され、処理プログラム又は音色データの読み出し
と、波形データRDの読み出しとが切り換えられる。
【0007】ROM20より読み出された処理プログラ
ムは、キーアサイナ回路30の後述するCPU300に
送られて各種処理が実行され、また同じくROM20よ
り読み出された波形やエンベロープに関する音色データ
は、アサインメントメモリ回路32の空チャンネルに応
じたエリアに書き込まれ、さらに同じくROM20より
読み出された波形データRDそのものは波形データ伸長
補間回路50へと送られる。アサインメントメモリ回路
32には、キーボード1の操作キーに応じた周波数ナン
バスピードデータFSも空チャンネルに応じたエリアに
書き込まれる。
【0008】この周波数ナンバスピードデータFSは、
周波数ナンバ累算器40で各チャンネルごとに順次累算
され、ROMアドレス制御回路31を介してROM20
に読出アドレスデータとして与えられ、波形データRD
が周波数ナンバスピードデータFSに応じた速度、すな
わち音高に応じた速度で読み出され、波形データ伸長補
間回路50に入力される。読み出される波形データRD
はROM20内に多数記憶されており、これらの選択は
アサインメントメモリ回路32より読み出されるバンク
データによって行われる。
【0009】上記波形データ伸長補間回路50では、デ
ータ圧縮された状態でROM20より読み出されてきた
差分データが伸長されるとともに、各波形データRDの
サンプルポイント地点の間の補間地点も求められて乗算
回路70に送られる。この補間は周波数ナンバ累算器4
0からの周波数ナンバ累算値FAの一部を使って行われ
る。
【0010】また、アサインメントメモリ回路32から
のエンベロープに関するデータは、エンベロープ発生器
60へ送られてエンベロープ波形が生成され、上記乗算
回路70へ送られる。乗算回路70では、上記伸長補間
波形データIPの各サンプル値とエンベロープ波形の各
サンプル値EAとが乗算され、シフト回路80でデータ
シフトが行われて、系列累算回路90で系列ごとに累算
され、D−A変換器100を介してサウンドシステム1
10より放音出力される。
【0011】上記エンベロープ発生器60より、アサイ
ンメントメモリ回路32には、エンベロープ波形の現在
のフェーズ値PHが送られ、次の新しいフェーズに関す
るエンベロープデータを出力するように働きかける。ま
たエンベロープ発生器60より、周波数ナンバ累算器4
0には、キーオンのタイミングでオンイベント信号が送
られ、周波数ナンバスピードデータFSの累算が開始さ
れる。さらにエンベロープ発生器60より、波形データ
伸長補間回路50にはデータ長信号D816が送られ、
波形データRDの補間を行うか、行わないかの選択が行
われる。
【0012】データ長信号D816は、波形データRD
が8ビットのサンプル値2つよりなるか、10ビットの
サンプル値と6ビットの差分データよりなるかの区別を
示すもので、10ビットのサンプル値と6ビットの差分
データが読み出されたとき、波形データRDの補間が行
われる。
【0013】上記シフト回路80は、乗算後の楽音デー
タをエンベロープ累算値EAの上位ビットであるエンベ
ロープパワーデータEA12〜15の大きさに応じてシ
フトダウンし、ディケイ、リリースの減衰時の立下りを
エクスポーネンシャルな特性にして、自然音に近づける
ためのものである。
【0014】また上記D−A変換器100には、4つの
楽音生成系が時分割により形成されており、系列累算回
路90において、アサインメントメモリ回路32からの
系列データGRに応じて、いずれの生成系に楽音データ
を送り込むかが決定される。
【0015】この系列累算回路90には、周波数ナンバ
累算器40から、波形折返し信号FDUも与えられてお
り、この波形折返し信号FDUは波形データの一波形の
うち前半の半波形の生成が終わって、後半の半波形の生
成にはいるときハイレベルとなり、これにより系列累算
回路90では、楽音データをプラスマイナス反転した値
とされる。
【0016】また、系列累算回路90には、キーアサイ
ナ回路30より、D−Aゲート信号も与えられており、
D−A変換器100への楽音データ出力コントロールが
行われる。
【0017】システムクロック発生器10から、図1の
各回路30、40、50、60、90には、図3に示す
ようなクロック信号等が与えられており、各回路のタイ
ミングコントロールが行われる。
【0018】《ROM20》図4はROM20の記憶内
容を示すもので、このROM20には楽音信号を生成す
るため処理プログラムと、波形及びエンベロープの内容
を選択決定するための音色データと、波形の各サンプル
値よりなる波形データRDとが記憶されている。音色デ
ータの記憶エリアは処理プログラムの記憶エリアより、
後述するMMUアドレスデータ分だけずれた位置にあ
る。音色データは、バンクデータ、データ長信号データ
D816、系列データGR、イニシャル周波数ナンバデ
ータ、ループトップデータ、ループエンドデータ、エン
ベロープデータよりなり、エンベロープデータは、さら
にフェーズレベルデータPL、エンベロープ加減信号デ
ータEDU、シンアウトデータTH、エンベロープスピ
ードデータESよりなっている。
【0019】バンクデータは、複数の波形データRDの
うちの1つを選択指定するためのもので、1つのチャン
ネルに割り当てられる1つの音色につき、(A)(B)
2つの波形が選択され、データ長信号D816は、上述
したように波形データRDが8ビットのサンプル値2つ
よりなるか、10ビットのサンプル値と6ビットの差分
データよりなるかの区別を示すもので、系列データGR
0、1も上述したように、上記乗算後の楽音データST
を4つのいずれの楽音生成系に割り当てるかを示すもの
である。
【0020】イニシャル周波数ナンバデータは、図9に
示すように、周波数ナンバスピードデータFSを順次累
算して波形データRDを読み出していくにあたってのス
タート時点の周波数ナンバ累算値を示し、ループエンド
データは、周波数ナンバスピードデータFSの累算を加
算方向から減算方向へ折り返す地点の周波数ナンバ累算
値FAを示し、ループトップデータは、周波数ナンバス
ピードデータFSの累算方向を減算方向から加算方向へ
折り返す地点の周波数ナンバ累算値FAを示し、図9に
示すようにループトップとループエンドとの間で周波数
ナンバ累算値FAをループ変化させることにより、半波
形分の波形データを連続した波形の状態で読み出して行
くことができる。
【0021】なお図9の波形折返し信号FDUは、周波
数ナンバ累算値FAの最上位ビットデータであり、波形
データの一波長のうち前半の半波長の生成が終わって、
後半の半波長の生成にはいるときハイレベルとなるもの
であって、この信号FDUに基づいて周波数ナンバ累算
値FAの加減演算切換と、波形データ(楽音データ)の
サンプル値(振幅値)のプラスマイナス切換が行われ
る。
【0022】エンベロープデータの中のエンベロープレ
ベルデータELは、エンベロープ波形のアック、ディケ
イ、サスティン、リリースの最終地点におけるエンベロ
ープ累算値を示し、エンベロープ加減信号データEDU
は、エンベロープ累算値EAを加算していくのか、減算
していくのかを示すものである。またエンベロープデー
タのエンベロープスピードデータESは、エンベロープ
累算値EAの加減速度を示すデータで、この値が大きい
ほどエンベロープ波形の傾きが大きくなる。エンベロー
プスピードデータESとエンベロープレベルデータEL
とは、キーボード1のキーの押鍵速度、又は押鍵圧力に
応じたキータッチデータに応じて決定される。
【0023】エンベロープの中のシンアウトデータTH
は、エンベロープ累算値EAの累算システムへのエンベ
ロープ累算値EAの取り入れラッチの間引き率を示すデ
ータであり、本来のエンベロープ累算値EAの取り入れ
ラッチは、繰り返し行われる全チャンネル分のタイムス
ロットに1回行なわれる。このデータが「11」のとき
間引きはなく、「10」のとき4回に1回取り入れ、
「01」のとき16回に1回取り入れ、「00」のとき
64回に1回取り入れる。0、1は2値論理レベルのl
ow状態、high状態を示すものである。
【0024】このシンアウト(取り入れラッチ間引き)
により、同じエンベロープスピードデータでもエンベロ
ープのスピードを等倍、4倍、16倍、64倍に変化さ
せることができる。このシンアウトデータTHもキーボ
ード1のキーの押鍵速度、又は押鍵圧力に応じたキータ
ッチデータに応じて変化させても良い。
【0025】このようにROM20には、楽音を生成放
音するための処理プログラムと、楽音の内容を表わす楽
音データとが記憶されているので、プログラムとデータ
を記憶するメモリが1つで済み、その分回路構成を簡易
なものとすることができる。
【0026】《キーアサイナ回路30》図5は、キーア
サイナ回路30を示すもので、CPU300は与えられ
るマスタクロック信号φ(CK2)が、ハイレベルのと
きのみ動作可能なもので、図3下方に示すように、CP
U300のデータバスライン及びアドレスバスラインに
は、マスタクロック信号CK2がハイレベル「1」のと
き、CPU300に関するデータが流れ、ローレベル
「0」のとき、CPU300に無関係なデータが流れ
る。
【0027】《ROMアドレス制御回路31》このCP
U300からのROM20や各種メモリのアクセス用の
アドレスデータCA0〜15は16ビットデータである
が、最下位ビットを除く下位11ビットCA1〜11は
セレクタ313に与えられる。また、上位4ビットCA
12〜15は上位に「0000」の4ビットデータが付
加されて、セレクタ312のB入力を通して上記下位1
1ビットCA1〜11とともに19ビットのアドレスデ
ータとしてセレクタ313を介してROM20に与えら
れ、主に処理プログラムの読み出しが行われる。
【0028】またCPU300が処理プログラム以外の
音色データやその他データを読み出す時には、CPU3
00より8ビットのMMUアドレスデータがデータバス
ラインを通じて出力され、これがMMUラッチ310を
介して上記セレクタ312を通じ、上述の下位11ビッ
トCA1〜11に付加されて、セレクタ313を介しR
OM20に与えられる。
【0029】このアドレスデータの切り換え状態を示し
たのが、図6であり、ROM20のアドレスデータは1
9ビットであるにもかかわらず、CPU300のアドレ
スデータは16ビットであるため、「0000」の付加
や、MMUアドレスデータの付加が行われる。
【0030】こうして、MMUアドレスを付加するか、
「0000」を付加するかで、プログラムの読み出しと
音色データの読み出しが簡単に切り換えられる。またC
PU300の読出アドレスデータがROM20の読出ア
ドレスデータより少ないビット数でも、ROM20の全
領域の読み出しを行うことができる。
【0031】上記上位4ビットデータCA12〜15は
コンパレータ311にも与えられており、このコンパレ
ータ311には4ビットのf(x)データも与えられて
おり、両データが一致しない時、「0000」と上位4
ビットアドレスデータCA12〜15の方が選択され
る。また両データが一致した時、一致信号がコンパレー
タ311から上記セレクタ312に与えられて、MMU
ラッチ310の方が選択される。従って上位4ビットの
アドレスデータCA12〜15がf(x)データに一致
していない時に、CPU300の処理プログラム等の読
み出しが行われ、一致した時は音色データ等が読み出さ
れる。このf(x)データはCPU300によって選択
設定してもよいし、予め固定された値でもよい。
【0032】上記セレクタ313には、後述するアサイ
ンメントメモリ320よりCPU300によって読み出
されたバンクデータと周波数ナンバ累算器40からの周
波数ナンバ累算値FA12〜26も与えられ、このセレ
クタ313を介してROM20に与えられ、対応するバ
ンクの波形データRDが読み出される。セレクタ313
における、データセレクト切換は、上記システムクロッ
ク発生器10からのクロック信号CK2によって行わ
れ、図3下方に示すように、処理プログラムの読み出し
と波形データRDのサンプル値との読み出しが切り換え
られる。このうち、処理プログラムの読み出しのタイミ
ングにおいては、上記f(x)データに基づいて、処理
プログラムの読み出しと音色データの読み出しが切り換
えられる。そして、これらの読出処理が16チャンネル
分繰返し行われて行く。
【0033】ROM20より読み出されるデータのう
ち、波形データRDはそのまま波形データ伸長補間回路
50へ送られ、処理プログラムや音色データは、8ビッ
トデータずつに2分割され、セレクタ314を介してC
PU300に送られたり、ゲートバッファ323を介し
てアサインメントメモリ320に送られたりする。セレ
クタ314における、データセレクト切換は、上記CP
U300からのアドレスデータCAの最下位ビットCA
0に基づいて行われる。
【0034】これにより、CPU300の処理速度に追
随してROM20からのデータ取り込みが行われる。ま
た、CPU300のデータバスラインのビット数に対し
ROM20からの読み出しデータのビット数が多くて
も、スムーズにデータ処理を行うことができる。
【0035】《アサインメントメモリ回路32》図7
は、アサインメントメモリ回路32のアサインメントメ
モリ320の記憶内容を示すもので、アサインメントメ
モリ320は、16チャンネル分の音色データのメモリ
エリアが形成されており、各チャンネルエリアにROM
20からの音色データがセットされる。この場合、セッ
トされる音色データのうちエンベロープデータはEG0
〜15の各エンベロープグループエリアにセットされ、
それ以外のデータはCH0〜15の各チャンネルエリア
に分けてセットされる。
【0036】CH0〜15にセットされるデータは、バ
ンクデータ(A)(B)、エンベロープグループデータ
(A)(B)、周波数ナンバスピードデータFS、キー
オン信号データ、データ長信号データD816、系列デ
ータGR、イニシャル周波数ナンバデータ、ループトッ
プデータ、ループエンドデータよりなっており、このう
ち周波数ナンバスピードデータFS、キーオン信号デー
タ、エンベロープグループデータ(A)(B)以外のデ
ータについては、ROM20の記憶内容のところで説明
したとおりである。
【0037】周波数ナンバスピードデータFSは、キー
ボード1の操作キーの音高に応じたデータで波形データ
RDの読出アドレスデータの累算ステップ値として用い
られる。キーオン信号データは、現在キーオン中である
ことを示すデータで、キーオンで「1」、キーオフで
「0」となる。エンベロープグループデータ(A)
(B)は、当該チャンネルエリアの音色に応じたエンベ
ロープデータの記憶されているエンベロープグループエ
リアEG0〜15のアドレスを示すデータであり、1つ
のチャンネルに割り当てられる音色は2つの楽音よりな
るものであるため、(A)(B)と2つ存在することに
なる。これに応じて、波形データRDも2つ存在するた
め、バンクデータも(A)(B)2つの存在することに
なる。EG0〜15にセットされるエンベロープデータ
についても上述ROM20の記憶内容の説明のところで
説明したとおりである。
【0038】このアサインメントメモリ320より読み
出されたデータはAM(アサインメントメモリ)バスを
介して周波数ナンバ累算器40やエンベロープ発生器6
0等へ送出されたり、ゲートバッファ322を介してC
PU300に与えられる。また4ビットのエンベロープ
グループデータ(A)(B)については、ラッチ324
を介し、エンベロープ発生器60からのフェーズデータ
PAが2ビット下位に付加され、「1」が1ビット上位
に付加されて計7ビットとなり、セレクタ321を介
し、再びアサインメントメモリ320に与えられ、対応
するエンベロープのエンベロープレベルデータEL、シ
ンアウトデータTH、エンベロープスピードデータES
等が読み出されてエンベロープ発生器60に送られる。
このセレクタ321を介してシステムクロック発生器1
0からのクロック信号CKの集合である読出アドレスデ
ータもアサインメントメモリ320に与えられるほか、
CPU300からのアクセスアドレスデータも与えられ
る。
【0039】これらのアドレスデータの切換状態を示し
たのが図3最下段のタイムチャートであり、クロック信
号群CKに基づいたバンクデータ(A)(B)とエンベ
ロープグループデータ(A)(B)、これに続いて周波
数ナンバスピードデータFSの読み出しの後、上記エン
ベロープグループデータ(A)とフェーズデータPAに
基づいたエンベロープスピードデータ(A)ESとエン
ベロープレベルデータ(A)ELの読み出しが行われ、
この後CPU300のアクセスが行われる。
【0040】そして同じくクロック信号群CKに基づい
たイニシャル周波数ナンバ、キーオン、データ長信号デ
ータD816、系列データGRの各データと、これに続
いてループトップデータ、ループエンドデータとが読み
出され、上記エンベロープグループデータ(B)とフェ
ーズデータPAに基づいたエンベロープスピードデータ
(B)ESとエンベロープレベルデータ(B)ELの読
み出しが行われ、この後CPU300のアクセスが行わ
れる。そしてこれらのアクセス処理が16チャンネル分
繰り返し行われていく。
【0041】この場合、読出アドレスデータとして用い
られるクロック信号群CKは図3のCK1〜CKなどが
用いられる。セレクタ321における各アドレスデータ
のセレクトはシステムクロック発生器10からのクロッ
ク信号CK1、CK2に基づいて行われ、「00」「0
1」のタイミングで、クロック信号群CKが選択され、
「10」でラッチ324からのエンベロープグループデ
ータとフェーズデータPAが選択され、「11」でCP
U300からのアドレスデータが選択される。
【0042】RAM301には、各種中間処理データが
メモリされ、タイマ302は、CPU300が設定した
周期でインタラプト信号をCPU300に与え、リセッ
ト回路303は電源投入時にCPU300とアウトプッ
トラッチ304にリセットをかけるものである。アウト
プットラッチ304、306には音色スイッチ2、キー
ボード1のサンプリングアドレスが一時セットされ、イ
ンプットバッファ305、307には、そのサンプリン
グ結果が入力される。上記アウトプットラッチ304の
サンプリングデータのうち1ビットのみ上記D−A変換
器100のゲート信号として用いられる。
【0043】《周波数ナンバ累算器40》図8は、周波
数ナンバ累算器40を示すもので、上記アサインメント
メモリ回路32からの周波数ナンバスピードデータFS
は、ラッチ404を介し、イクスクルシブオアゲート群
405を介して、アダー407で、それまでの周波数ナ
ンバ累算値FAに累算され、上位8ビットFA19〜2
6はセレクタ413を介し、下位19ビットFA0〜1
8はイクスクルシブオアゲート群414を介し、ラッチ
群415、セレクタ416を介して、上記周波数ナンバ
累算値FAとして再びアダー407に与えられる。
【0044】これにより、周波数ナンバ累算値FAが周
波数ナンバスピードデータFSの大きさに応じた速度で
累算され、この累算値FAはラッチ418を介し、上位
の整数部分にあたる15ビットFA12〜26が上記R
OMアドレス制御回路31に送られ、波形データRDの
読み出しが行われる。また小数部分の上位3ビットFA
9〜11と最上位ビットの波形折返し信号FDUは、上
記波形データ伸長補間回路50へ送られて、波形データ
RDのサンプル値の伸長と補間に用いられる。
【0045】このような周波数ナンバ累算値FAの内容
を示したのが図10であり、周波数ナンバ累算値FAは
全部で28ビットのデータであり、最上位ビットは波形
折返し信号FDUで、次の8ビットFA19〜26はコ
ンパレートビットで、後述するループエンド、ループト
ップに到達したか否かの対比に用いられ、さらに次の7
ビットFA12〜18が整数部分、最後の12ビットF
A0〜11が小数部分となっている。
【0046】このような周波数ナンバスピードデータF
Sは、CH0〜15の16チャンネル分、周波数ナンバ
累算器40で累算され、各チャンネルの周波数ナンバ累
算値FAは上記ラッチ群415にメモリされている。こ
のラッチ群415は32個のラッチよりなり、(A)
(B)2つの楽音成分につき、同じ読み出しアドレス
(同じ周波数ナンバ累算値FA12〜FA26)が使わ
れる。音色の違いは上記バンクデータ(A)(B)の違
いに基づいている。
【0047】また、アサインメントメモリ回路32から
の8ビットイニシャル周波数ナンバは、ラッチ406を
介しセレクタ416にて、上位に1ビットの「0」下位
に19ビットの「00…0」が付加されて、周波数ナン
バ累算値FAと同じ28ビットデータとしてセレクトさ
れる。このセレクタ416におけるセレクト信号は、エ
ンベロープ発生器60からのキーオンタイミングに出力
されるオンイベント信号が用いられ、図9に示すよう
に、キーオンタイミングから、このイニシャル周波数ナ
ンバに対し、順次周波数ナンバスピードデータFSが累
算されていく。
【0048】さらに、アサインメントメモリ回路32か
らのループエンドデータ、ループトップデータは、ラッ
チ402を介し、セレクタ403でループエンド、ルー
プトップいずれかが選択され、コンパレータ409に与
えられるとともに、セレクタ413にも与えられる。コ
ンパレータ409では、周波数ナンバ累算値FAの上位
8ビットコンパレートビットFA19〜26との比較が
行われ、周波数ナンバ累算値FAがループエンドとルー
プトップの間の範囲を越えたとき、セレクタ410より
オーバラン信号FCPが出力され、オアゲート411を
介し、上記イクスクルシブオアゲート群414及びセレ
クタ413に与えられ、ループエンドデータ又はループ
トップデータが周波数ナンバ累算値FAの上位のコンパ
レートビットFA19〜26に代わって、新たなデータ
として取り込まれる。
【0049】このとき、イクスクルシブオアゲート群4
14では、それまでの周波数ナンバ累算値FAの整数部
分及び小数部分の値がプラスマイナス反転されるが、こ
れは波形データRDの読出方向をループエンド又はルー
プトップで反転させるにあたって、それまでの周波数ナ
ンバ累算値FAの端数をプラスマイナス反転した状態で
そのまま使い、波形データRDの反転読み出しに整合性
をもたせるためのものである。
【0050】上記オーバラン信号FCPは、イクスクル
シブオアゲート412にも与えられて、周波数ナンバ累
算値FAの最上位ビットである波形折返し信号FDUを
反転させ、これによりイクスクルシブオアゲート群40
5における周波数ナンバスピードデータFSの値がプラ
スマイナス反転され、アダー407における周波数ナン
バ累算値FAの累算方向が加減切り換えされる。このよ
うな周波数ナンバスピードデータFSの加減切換による
半波形ごとのループ再生の状態を示したのが図9であ
る。
【0051】上記波形折返し信号FDUは、セレクタ4
03、410にセレクト信号として与えられ、周波数ナ
ンバスピードデータFSの加算時にはループエンドデー
タとA<B検出信号の方が選択され、減算時にはループ
トップデータとA>B検出信号の方が選択される。また
波形折返し信号FDUは、アダー407のCin端子に
も入力され、周波数ナンバスピードデータFSの減算時
に周波数ナンバ累算値FAの+1処理が行われるほか、
イクスクルシブオアゲート408にも与えられる。この
イクスクルシブオアゲート408には、アダー407の
Cout端子からの出力信号も与えられており、周波数
ナンバ累算値FAがオーバーフロー又はアンダーフロー
したことが検出され、これも上記オーバラン信号FCP
として出力される。
【0052】さらに、アサインメントメモリ回路32か
らのバンクデータ(A)(B)は、ラッチ400を介し
て、セレクタ401で(A)、(B)いずれか一方のバ
ンクデータが選択され、ラッチ417を介して、上述周
波数ナンバ累算値FAの整数部分とコンパレートビット
とともにROMアドレス制御回路31へ送られ、波形デ
ータRDの読み出しが行われる。
【0053】これにより、1つのチャンネルに割り当て
られる2つの楽音成分(A)(B)は、バンクデータは
異なっているものの、共通の周波数ナンバ累算値FAが
用いられ、楽音生成処理のタイミング同期がとられる。
【0054】上記セレクタ401のセレクト信号には、
システムクロック発生器10からのクロック信号CK3
が用いられ、このクロック信号CK3の前半で(A)に
ついての楽音生成処理が行われ、後半で(B)について
の楽音生成処理が行われることになる。システムクロッ
ク発生器10からのクロック信号群CKは、上記ラッチ
400、402、404、406、415、417、4
18にもラッチ信号として与えられ、チャンネル周期及
びタイミング同期がとられる。
【0055】《波形データ伸長補間回路50》図11
は、波形データ伸長補間回路50を示すもので、ゲート
500〜510とセレクタ511〜513で図15に示
すような波形データRDの中の差分データの伸長が行わ
れ、ゲート514〜517とゲート群518、519、
アダー520、セレクタ521で図13に示すような波
形データRDの各サンプル値R0、R1 、R2 、R3 …
の補間が行われ、ゲート群524、522、ゲート52
6、セレクタ525、アダー527で波形データRDが
10ビットのサンプル値と6ビットの差分データのとき
補間し(D816=0)、8ビットのサンプル値2つの
とき補間しない(D816=1)制御が行われる。
【0056】《波形データ伸長補間回路50のデータ処
理の概要》図14は、ROM20より読み出された波形
データRDのデータ構成を示すもので、データ長信号D
816がローレベルで10ビットのサンプル値と6ビッ
トの差分データからなるときは、上位10ビットRD6
〜15はサンプル値で、RD5は差分符号データ、RD
2〜4は差分パワーデータ、RD0、1は差分マンティ
ッサデータとなっている。差分データRD0〜4は圧縮
状態で記憶されており、伸長すると図15に示すような
10ビットの伸長差分データIE0〜8、IESとな
る。
【0057】すなわち差分パワーデータRD2〜4は、
差分値の何ビット目にはじめて「1」があるかを示すデ
ータであり、差分マンティッサデータRD0、1は、こ
の「1」に続く2ビット分のデータそのものを示してい
る。このように、図15上段のデータは伸長差分データ
を加算するときのものであるが、下段のデータは減算す
るときのものである。この場合には、差分パワーデータ
RD2〜4は、差分値の何ビット目まで「1」が続くか
を示すデータであり、これに続く変換差分マンティッサ
データRG0〜2は、差分マンティッサデータRD0、
1を図15下方の論理式で変換したもので、この変換内
容は図16に示すとおりであり、プラスマイナス反転し
た値に変換される。
【0058】このような伸長差分データIE0〜8、I
ESは、図13に大丸で示す波形データRDの各サンプ
ル値の間の差の1/2であり、各サンプル値と×印で示
す仮想値との差を示すことになる。図13の仮想値は補
間値と重なって×印に○印が重なった状態となってい
る。
【0059】波形データRDの各サンプル値R0 、R1
、R2 …は、周波数ナンバ累算値FAの小数が1/2
のときにおけるものであるため、図12(2)と図13
の×印でつながる波形を実現するためには、サンプル値
G0 、G1 、G2 …の各×印地点の中間点のサンプル値
をメモリすればよいことになる。この中間点のサンプル
値は、R0 =(G0 +G1 )/2、R1 =(G1 +G2
)/2、R2 =(G2 +G3 )/2…となる。
【0060】このように、×印のサンプル値ではなく、
×印の中間点のサンプル値を記憶することにより、図1
3と図12(2)に示すように、周波数ナンバ累算値F
Aが「00…0」のスタート地点で波形データレベルを
正確に「0」にすることができる。すなわち、ROM2
0の波形データRDのメモリエリアの先頭番地には、通
常第1ステップ目の「0」レベルでない波形データRD
がメモリされているが、周波数ナンバ累算値FAが「0
0…0」のとき、この第1ステップを読み出してしまわ
ないような処理が行われなくとも、上記中間点のサンプ
ル値を記憶することにより自動的に位相合わせができ、
図12(1)のような位相のずれを生じてしまうことが
なくなる。
【0061】また、×印の中間点とこの中間点の前後の
補間点との差分データは前後同じとなり、この結果、記
憶すべき差分データは本来の差分データの1/2で済む
ことになる。従って、通常波形データRDのサンプル値
が10ビットの時、その差分データは10ビットであ
り、上記のような圧縮方式を用いても差分パワーデータ
のビット数が4ビット必要となるため、最大圧縮して7
ビットにしかならないが、上述したように差分データを
1/2にできることにより、差分データを6ビットにで
き、合計16ビットとして、通常のデータアクセスにお
いて1回でアクセスできる。
【0062】このため、1つのROM20より波形デー
タRDとプログラム(又は音色データ)とを交互に読み
出して、単位時間当りの波形データRDの読み出し機会
が1/2に減っても十分対応できる。なお、記憶す波形
データRDは、×地点が折れ線状につながる波形であっ
てもよい。
【0063】上述の伸長差分データの1/4、2/4、
3/4、4/4をサンプル値に対し図17に示すように
加減すれば、補間値が求められることになる。この場
合、図13の各サンプル値R0 、R1 、R2 、R3 …に
対し、E0 、D1 、D2 、D3…のように、補間値の方
が大きいときは、伸長差分データは図15上段に示すよ
うに加算値となり、D0 、E1 、E2 、E3 …のように
補間値の方が小さいときは、伸長差分データは図15下
段に示すように減算値となる。
【0064】波形データRDのデータ形式に10ビット
のものと、8ビットのものの2種類あるのは、量子化ビ
ット数を減らしても量子化ノイズがそれほど問題となら
ないにぎやかな音は8ビットし、量子化ノイズが目立つ
音は10ビットとして使い分け、メモリ使用量を少なく
したものである。
【0065】《波形データ伸長補間回路50の回路構
成》図11において、セレクタ511のA側「0」端子
とB側「1」端子には、差分マンティッサデータRD0
がそのまま入力される。またセレクタ511のA側
「1」端子とB側「2」端子には、伸長差分データの最
上位ビットIESが「0」のとき、差分マンティッサデ
ータRD1がそのまま入力され、最上位ビットIESが
「1」のとき、アンドゲート502が開成されるので、
差分マンティッサデータRD0とRD1との排他的論理
和データRG1が入力される。
【0066】さらにセレクタ511のA側「2」端子と
B側「3」端子には、上記最上位ビットIESが「0」
のとき、ナンドゲート505の出力が「1」となってイ
クスクルシブオアゲート506でノアゲート509の出
力が反転されるので、差分パワーデータRD2〜4の論
理和が入力され、最上位ビットIESが「1」のとき、
オアゲート504による差分マンティッサデータRD
0、1の論理和の反転データと差分パワーデータRD2
〜4の論理和の反転データとの排他的論理和データRG
2が入力される。そして、セレクタ511のA側「3」
端子には、上記最上位ビットIESが入力され、B側
「0」端子には、「0」データが入力される。
【0067】これにより、図15に示すような、差分マ
ンティッサデータRD0、1と上位1ビット分のデー
タ、又は変換差分マンティッサデータRG0、1、2の
データが作成されることになる。変換差分マンティッサ
データRG0〜2の具体的な内容は図16に示すとうり
である。
【0068】このセレクタ511の4ビットデータは、
セレクタ512、513で上位に最上位ビットIESが
2ビット分、4ビット分付加されるか、下位に「0」デ
ータが2ビット分、4ビット分付加されるかが選択さ
れ、10ビットデータとして出力される。各セレクタ5
11、512、513のセレクト状態を適当に選ぶこと
により差分マンティッサデータRD0、1又はRG0〜
2を図15に示すようにシフトしていくことができ、こ
のセレクト状態の選択は、差分パワーデータRD2〜4
に基づいて行われる。
【0069】こうして、差分圧縮データが6ビットであ
るにもかかわらず、伸長差分データを10ビットまで拡
大することができ、メモリ使用量を少なくできる。
【0070】上記伸長差分データの最上位ビットIES
は、イクスクルシブオアゲート500の入力の差分符号
データRD5と、ノアゲート501の入力の周波数ナン
バ累算値FAの小数部分の最上位ビットFA11と、ノ
アゲート508からの差分データの各ビットRD0〜4
の論理和の反転データとによって決定される。すなわ
ち、図13に示すように、D0 のFA11が「0」、差
分符号RD5が「0」(加算方向)のときと、E1 、E
2 …のFA11が「1」、RD5が「1」(減算方向)
のときは、伸長差分データの最上位ビットIESが
「1」となって、サンプル値に対して差分データを減算
しなくてはならないことを示す。
【0071】上記ノアゲート501には差分データの各
ビットRD0、1、2、3、4、5の論理和の反転デー
タが入力されて、差分データが「00000」のとき、
ノアゲート501の出力を「0」として、伸長差分デー
タの最上位ビットIESが「1」にならないようにコン
トロールされる。
【0072】伸長差分データIEは、1ビット下位にシ
フトされて2/4の値となってアンドゲート群519を
介しアダー520の一方の端子に入力されるとともに、
2ビット下位にシフトされて1/4の値となってアンド
ゲート群518を介しアダー520の他方の端子に入力
され、このアダー520の出力はセレクタ521のA側
に与えられる。またセレクタ521のB側には、上記伸
長差分データIEがシフトされず、そのままの倍率で与
えられる。従って、アンドゲート群518、519の開
成信号であるIM0、IM1とセレクタ521のセレク
ト信号であるIM2よりなる掛率データIMを適当に選
ぶことにより、図17に示すように伸長差分データIE
を1/4倍、2/4倍、3/4倍、4/4倍、0倍とす
ることができる。
【0073】このような掛率とされた伸長差分データI
Eは、アンドゲート群522を介してアダー527に与
えられ、後述する波形データRDのサンプル値RD6〜
15に加減算され、波形データRDの各サンプル値の補
間が行われることになる。
【0074】こうして、1つのサンプル値RD6〜15
と差分データRD0〜5で、8つの地点の波形データR
Dを作成することができ、なめらかな波形特性を得るこ
とができるとともにメモリ容量も少なくすることができ
ている。またこのような1つのデータで8つの地点を決
定できる波形データRDは1回の読み出しで読み出すこ
とができ、波形データRDの読み出し機会が少なくても
十分なめらかな波形を実現でき、この結果、ROM20
より波形データRDとそれ以外のプログラム等とを交互
に読み出しても、波形生成処理に支障をきたすことがな
くなり、ROM20にプログラムと波形データRDとを
一緒にメモリしても、各情報の読み出し速度を高める必
要もなくなる。
【0075】上記掛率データIM0〜2は、周波数ナン
バ累算値FAの小数部分の上位3ビットFA9〜11に
よって、論理ゲート514〜517によって作成され
る。このゲート群514、517により、図17に示す
ようなデータ変換が行われ、波形データRDの補間値が
求められることになる。この場合、周波数ナンバ累算値
FAの小数部分の最上位ビットFA11のみが「1」の
とき、すなわち周波数ナンバ累算値FAが1/2のとき
は、サンプル値に対する補間は行われず、ここを中心と
して、これより前のタイミングでは、補間値が差分デー
タの1/4、2/4、3/4、4/4の減算値となり、
後のタイミングでは、補間値が差分データの1/4、2
/4、3/4の加算値となっている。
【0076】上記波形データRD0〜15は、10ビッ
トのサンプル値と6ビットの差分データよりなるとき
は、サンプル値RD6〜15が、セレクタ525のA側
より入力されて、そのまま上記アダー527に与えられ
て、補間値が加減される。このとき、データ長信号D8
16は、「0」となるから、アンドゲート群524、5
22は開成され、アンドゲート526は閉成され、セレ
クタ525はA側が選択される。また波形データRD0
〜15が、8ビットのサンプル値2つよりなるときは、
波形データRD0〜7はセレクタ525のB側より入力
され、上記アダー527に与えられ、波形データRD8
〜15はセレクタ525のA側より入力され、上記アダ
ー527に与えられる。
【0077】このとき各データRD0〜7、8〜15の
下位に2ビット「00」が付加されて10ビットデータ
とされる。また、このとき、データ長信号D816は
「1」となるから、アンドゲート群524、522は閉
成され、補間は行われない。さらに、このとき、アンド
ゲート526は開成されるから、周波数ナンバ累算値F
Aの小数部分の最上位ビットFA11の値(1、0)に
応じて、サンプル値(2n=RD0〜7、2n+1=R
D8〜15)が切り換えられる。
【0078】本発明は上記実施例に限定されず、本発明
の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例え
ば、1回の読み出しで読み出されるプログラムは8ビッ
トずつのプログラムでもよく、データとプログラムとを
記憶する手段は、ROMとRAMを一体化したもの、磁
気メモリ、光メモリ等でもよく、データとプログラムと
の読出手段は、CPU300、周波数ナンバ累算器60
以外のものでもよく、データとプログラムとの読み出し
切り換えは、MMUアドレスデータ、クロック信号CK
1〜7以外によるものでもよい。
【0079】本件分割出願に係る親出願の出願当初の特
許請求の範囲は以下の通りである。 [A]記憶手段内に設けられた楽音に関する楽音波形デ
ータを記憶するデータ記憶部と、同じくこの記憶手段内
に設けられ、楽音を生成または制御するための処理プロ
グラムを記憶するプログラム記憶部と、上記記憶手段か
ら複数のチャンネルごとに上記楽音波形データを周期的
に読み出すための読出アドレスデータを発生する第一の
読出アドレスデータ発生手段と、この第一の読出アドレ
スデータ発生手段によって読み出された楽音波形データ
を処理する処理手段と、上記第一の読出アドレスデータ
発生手段とは別の手段であって、上記記憶手段から中央
処理装置の処理プログラムを処理の進行にしたがって順
に読み出すための読出アドレスデータを発生する第二の
読出アドレスデータ発生手段と、この第二の読出アドレ
スデータ発生手段によって読み出された処理プログラム
に基づいて処理を行う中央処理装置と、これら第一の読
出アドレスデータ発生手段からの読出アドレスデータと
第二の読出アドレスデータ発生手段からの読出アドレス
データとを所定周期(一定周期)ごとに交互に切り換え
て、いずれか一方の読出アドレスデータだけを上記記憶
手段に供給するアドレス切換手段とを備えたことを特徴
とする楽音情報処理装置。
【0080】[B]記憶手段内に設けられた楽音に関す
る楽音データを記憶するデータ記憶部と、同じくこの記
憶手段内に設けられ、上記楽音データを処理するプログ
ラムとは異なるプログラムであって、楽音を生成または
制御するための処理プログラムを記憶するプログラム記
憶部と、上記記憶手段から楽音データを読み出すための
読出アドレスデータを発生する第一の読出アドレスデー
タ発生手段と、この第一の読出アドレスデータ発生手段
によって読み出された楽音データを処理する第一の処理
手段と、上記第一の読出アドレスデータ発生手段とは別
の手段であって、上記記憶手段から処理プログラムを読
み出すための読出アドレスデータを発生する第二の読出
アドレスデータ発生手段と、この第二の読出アドレスデ
ータ発生手段によって読み出された処理プログラムに基
づいて処理を行う手段であって、上記第一の処理手段と
は独立した異なる第二の処理手段と、これら第一の読出
アドレスデータ発生手段からの読出アドレスデータと第
二の読出アドレスデータ発生手段からの読出アドレスデ
ータとを所定周期(一定周期)ごとに交互に切り換え
て、いずれか一方の読出アドレスデータだけを上記記憶
手段に供給するアドレス切換手段とを備えたことを特徴
とする楽音情報処理装置。
【0081】[C]上記第二の読出アドレスデータ発生
手段及び第二の処理手段または中央処理装置は、上記プ
ログラム記憶部から処理プログラムを読み出して、上記
楽音をチャンネルに割り当てる制御を行うことを特徴と
する請求項AまたはB記載の楽音情報処理装置。 [D]上記第一の読出アドレスデータ発生手段及び第一
の処理手段は、上記データ記憶部から楽音波形データを
読み出して楽音を生成処理することを特徴とする請求項
B記載の楽音情報処理装置。
【0082】[E]上記アドレス切換手段は、これら第
一の読出アドレスデータ発生手段からの読出アドレスデ
ータと第二の読出アドレスデータ発生手段からの読出ア
ドレスデータとを時分割に切り換える手段であることを
特徴とする請求項A、B、CまたはD記載の楽音情報処
理装置。 [F]上記プログラム記憶部からの処理プログラムの読
み出しは、中央処理装置によって読み出され、上記デー
タ記憶部からの楽音データの読み出しは、時分割処理に
よって形成された楽音データを処理するための各チャン
ネルごとに順次読み出されることを特徴とする請求項B
記載の楽音情報処理装置。
【0083】[G]上記データ記憶部からは、1回の読
出で、複数ステップ分の楽音データまたは楽音波形デー
タが読み出され、上記プログラム記憶部からは、1回の
読出で、複数ステップ分の処理プログラムが読み出され
ることを特徴とする請求項A、B、C、D、EまたはF
記載の楽音情報処理装置。 [H]上記楽音情報処理装置は、1回の読出で読み出し
た楽音データ若しくは楽音波形データまたは処理プログ
ラムを分割して切り換え出力する分割出力手段と、この
分割した楽音データ若しくは楽音波形データまたは処理
プログラムの切り換え出力を、上記両読出アドレスデー
タ発生手段から発生されたいずれかのアドレスデータの
特定ビットの値によって行う切換制御手段とをさらに備
えたことを特徴とする請求項A、B、C、D、E、Fま
たはG記載の楽音情報処理装置。
【0084】[I]楽音の内容を表すデータを記憶する
データ記憶手段と、このデータ記憶手段と一体に設けら
れ、楽音を生成放音するための処理プログラムを記憶す
るプログラム記憶手段と、上記データ記憶手段からデー
タを読み出すデータ読出手段と、上記プログラム記憶手
段からプログラムを読み出すプログラム読出手段と、こ
れらデータ読出手段とプログラム読出手段との読み出し
を切り換える切換手段とを備えたことを特徴とする楽音
情報記憶装置。 [J]上記データ読出手段は、1回の読出で、複数ステ
ップ分の波形データを読み出す手段であるを特徴とする
請求項I記載の楽音情報処理装置。
【0085】[K]上記プログラム読出手段は、1回の
読出で、複数ステップ分の処理プログラムを読み出す手
段であるを特徴とする請求項I記載の楽音情報処理装
置。 [L]上記請求項I、J又はKにおいて、1回の読出で
読み出したデータ又はプログラムを分割して切り換え出
力する分割出力手段と、この分割したデータ又はプログ
ラムの切り換え出力を、上記両読出手段のいずれかのア
ドレスデータの最下位ビットの値によって行う切換制御
手段とを設けたことを特徴とする楽音情報処理装置。
【0086】[M]記憶手段内に設けられた楽音に関す
る楽音波形データとこの各楽音波形データの補間に関す
る補間データを記憶するデータ記憶部と、同じくこの記
憶手段内に設けられ、上記楽音データを処理するプログ
ラムとは異なるプログラムであって、楽音を生成または
制御するための処理プログラムを記憶するプログラム記
憶部と、上記記憶手段から楽音波形データ及び補間デー
タを読み出すための読出アドレスデータを発生する第一
の読出アドレスデータ発生手段と、この第一の読出アド
レスデータ発生手段によって読み出された各楽音波形デ
ータにつき、この第一の読出アドレスデータ発生手段に
よって読み出された補間データに基づいて楽音波形の補
間を行う補間手段と、この補間手段によって補間された
楽音波形データと、上記第一の読出アドレスデータ発生
手段によって読み出された各楽音波形データとに基づい
て楽音を発生するを楽音発生手段と、上記第一の読出ア
ドレスデータ発生手段とは別の手段であって、上記記憶
手段から処理プログラムを読み出すための読出アドレス
データを発生する第二の読出アドレスデータ発生手段
と、この第二の読出アドレスデータ発生手段によって読
み出された処理プログラムに基づいて処理を行う手段で
あって、上記第一の処理手段とは独立した第二の処理手
段と、これら第一の読出アドレスデータ発生手段からの
読出アドレスデータと第二の読出アドレスデータ発生手
段からの読出アドレスデータとを所定周期ごとに交互に
切り換えて、いずれか一方の読出アドレスデータだけを
上記記憶手段に供給するアドレス切換手段とを備えたこ
とを特徴とする楽音情報処理装置。
【0087】[N]上記第一の読出アドレスデータ発生
手段によって発生される読出アドレスデータは、データ
記憶部に記憶された楽音波形データの先頭アドレスから
スタートし、先頭アドレス以降の所定の区間を繰り返す
ことを特徴とする請求項M記載の楽音情報処理装置。 [O]上記上記第一の読出アドレスデータ発生手段によ
って発生される読出アドレスデータは、1つの発音指示
につき、複数の楽音波形データを並行して読み出すこと
を特徴とする請求項MまたはN記載の楽音情報処理装
置。
【0088】[P]時分割処理によって複数の楽音を同
時に並行して発音できる楽音発生手段と、 この楽音発
生手段に対して、発音される楽音にチャンネルを割り当
てる制御及び発音される楽音の発音タイミングを制御す
る中央処理手段と、 この中央処理手段が読み出すプロ
グラムと、上記楽音発生手段が読み出す楽音データとを
一緒に記憶する1つの記憶素子からなる記憶手段と、
上記中央処理手段と上記楽音発生手段とに、互いに同期
しているクロック信号を供給するクロック信号発生手段
と、 このクロック信号発生手段から供給されるクロッ
ク信号に基づいて、上記楽音発生手段によって発生され
る上記楽音データの読み出しアドレスデータと、上記中
央処理手段によって発生される上記プログラムの読み出
しアドレスデータとを切り換えて上記記憶手段に供給す
るアドレス切換手段とを備えたことを特徴とする楽音情
報処理装置。
【0089】[Q]上記記憶手段に記憶される上記楽音
データは楽音波形のサンプルデータであり、この楽音波
形のサンプルデータが上記楽音発生手段によって読み出
されることを特徴とする請求項P記載の楽音情報処理装
置。
【0090】なお、従来、楽音に関する表すデータと、
この楽音を生成または制御するための処理プログラムと
は、別々の記憶装置に記憶して、各々別々の読出装置に
よって楽音データと処理プログラムとを読み出してい
た。この場合、各読出装置の読出アドレスデータは、各
々まったく独立に制御されていた。
【0091】また、楽音データ用の記憶装置と処理プロ
グラム用の記憶装置とを別々に設けることは、それだけ
回路構成が複雑となり、コストアップの原因にもなって
いた。また、このように別々の記憶装置を設けること
は、読出アドレスデータを完全に独立に制御しなくては
ならず、情報処理が複雑化していた。
【0092】本願実施例では、楽音に関する楽音データ
を記憶するデータ記憶手段と、上記楽音を生成または制
御するための処理プログラムを記憶するプログラム記憶
手段とを一体に設け、両記憶手段の読み出しを切り換え
る切換手段等とを備えたものである。これにより、楽音
データと処理プログラムとを1つの記憶手段に記憶でき
るし、読出アドレスデータを楽音データと処理プログラ
ムの記憶されているエリアのアドレスの差だけ切り換え
るだけで、楽音データと処理プログラムの読み出しを切
り換えることができる。
【0093】この一例が、図5のMMUラッチ310、
セレクタ312、ROM20によるもので、プログラム
読出のときCPUアドレスCA1〜15が選択され、音
色データ読出のとき上記CPUアドレスCA12〜15
のみMMUアドレスに変更され、波形データ読出のとき
全て周波数ナンバ累算値に切り換えられる。
【0094】本願実施例では、楽音についてのデータと
プログラムとを一体の記憶手段に記憶することにより、
記憶装置をコンパクトにして、回路構成を簡単なものと
することができるほか、読出アドレスデータをデータと
プログラムの記憶されているエリアのアドレスの差だけ
切り換えるだけで、データとプログラムの読出切り換え
を行うことができ、回路構成が簡単で、情報の読出処理
が簡易になる。
【0095】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、各チャ
ンネルの時分割された1つの時間内をさらに切り換え、
1つのチャンネルに係る複数種類の楽音データそれぞれ
を各種類に分けて、この分けられた楽音データを対応す
る楽音生成部に当該切り換え時間ごとにそれぞれ送出す
るようにした。したがって、チャンネル割り当てされた
楽音を円滑に生成することができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子楽器の全体回路図である。
【図2】電子楽器の入力部の回路図である。
【図3】図1及び図5の各部におけるタイムチャート図
である。
【図4】ROM20の記憶内容を示す図である。
【図5】キーアサイナ回路30の回路図である。
【図6】CPU300のアドレスデータとROM20の
アドレスデータの対応関係を示す図である。
【図7】アサインメントメモリ320の記憶内容を示す
図である。
【図8】周波数ナンバ累算器40の回路図である。
【図9】波形データの読み出し状態を示す図である。
【図10】周波数ナンバ累算値FA内容を示す図であ
る。
【図11】波形データ伸長補間回路50の回路図であ
る。
【図12】波形データの半波長分のサンプル値と読み出
しタイミングとの対応関係を示す図である。
【図13】波形データのサンプル値と補間値を示す図で
ある。
【図14】波形データRDの内容を示す図である。
【図15】波形データの差分データRD0〜5を伸長し
た内容を示す図である。
【図16】差分マンティッサデータRDから変換差分マ
ンティッサデータRGへの変換内容を示す図である。
【図17】周波数ナンバ累算値の小数部分の上位ビット
FA9〜11と差分データの掛率データIM0〜2と波
形データのサンプル値の補間内容との関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
20…ROM、30…キーアサイナ回路、31…ROM
アドレス制御回路、32…アサインメントメモリ回路、
40…周波数ナンバ累算器、50…波形データ伸長補間
回路、60…エンベロープ発生器、70…乗算回路、8
0…シフト回路、90…系列累算回路、300…CP
U、320…アサインメントメモリ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長嶋 洋一 静岡県浜松市寺島町200番地 株式会社 河合楽器製作所内 (56)参考文献 特開 昭62−208096(JP,A) 特開 昭61−140993(JP,A) 特開 昭61−90524(JP,A) 特開 昭63−123095(JP,A) 特公 昭61−16995(JP,B2) 特公 昭60−44679(JP,B2)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】楽音生成のための複数のチャンネルに対応
    した記憶エリアを備え、楽音生成のための複数種類の楽
    音データをこの各記憶エリアそれぞれに各チャンネル毎
    に記憶可能であるとともに、各チャンネルの楽音の分類
    される分類を示す系列データも記憶可能な1つの割当記
    憶手段と 楽音生成の指示に応じて、上記複数のチャンネルのうち
    いずれかのチャンネルに生成する楽音を割り当て、この
    割り当てられたチャンネルに対応する上記割当記憶手段
    の記憶エリアに、当該生成する楽音に対応した上記複数
    種類の楽音データ及び系列データを書き込む書込手段
    と、 各チャンネルに係る上記複数種類の楽音データ及び系列
    データを上記割当記憶手段より一定の周期毎に読み出す
    読出手段と、 この読み出された上記複数種類の楽音データに基づいて
    上記各チャンネルの楽音を生成する楽音生成手段であっ
    て、この楽音生成手段は、楽音生成処理全体の中でそれ
    ぞれ異なる処理を分担する複数の楽音生成部より構成さ
    れ、この各楽音生成部にはそれぞれ記憶手段が設けら
    れ、この各記憶手段には、上記1つの割当記憶手段から
    読み出された各楽音データが記憶され、 上記読出手段は、上記各チャンネルの時分割された1つ
    の時間内をさらに切り換え、上記1つのチャンネルに係
    る複数種類の楽音データそれぞれを各種類に分けて、こ
    の分けられた楽音データを対応する上記楽音生成部の記
    憶手段に当該切り換え時間ごとにそれぞれ送出するもの
    であり、 上記読出手段によって読み出された系列データに基づい
    て、上記楽音生成手段で生成された各チャンネルの楽音
    を複数の系列ごとに分類して累算する楽音累算手段とを
    備えた ことを特徴とする楽音生成装置。
  2. 【請求項2】楽音生成のための複数のチャンネルに対応
    した記憶エリアを備え、楽音生成のための複数種類の楽
    音データをこの各記憶エリアそれぞれに各チャンネル毎
    に記憶可能であるとともに、各チャンネルの楽音の分類
    される分類を示す系列データも記憶可能な1つの割当記
    憶手段に対して、 楽音生成の指示に応じて、上記複数のチャンネルのうち
    いずれかのチャンネルに生成する楽音を割り当てさせ、
    この割り当てられたチャンネルに対応する上記割当記憶
    手段の記憶エリアに、当該生成する楽音に対応した上記
    複数種類の楽音データ及び系列データを書き込みさせ、 各チャンネルに係る上記複数種類の楽音データ及び系列
    データを上記割当記憶手段より一定の周期毎に読み出し
    させ、 さらに、この読み出された上記複数種類の楽音データに
    基づいて上記各チャンネルの楽音を生成する楽音生成手
    段であって、楽音生成処理全体の中でそれぞれ異なる処
    理を分担する複数の楽音生成部より構成される楽音生成
    手段であり、この各楽音生成部にはそれぞれ記憶手段が
    設けられており、この各記憶手段に対して、上記1つの
    割当記憶手段から読み出された各楽音データを記憶さ
    せ、 上記各チャンネルの時分割された1つの時間内をさらに
    切り換えさせ、上記1つのチャンネルに係る複数種類の
    楽音データそれぞれを各種類に分けさせて、この分けら
    れた楽音データを対応する上記楽音生成部の記憶手段に
    当該切り換え時間ごとにそれぞれ送出させ 上記読出手段によって読み出された系列データに基づい
    て、上記楽音生成手段で生成された各チャンネルの楽音
    を複数の系列ごとに分類して累算させる ことを特徴とす
    る楽音生成方法。
  3. 【請求項3】 上記割当記憶手段の各記憶エリアに書き
    込まれ記憶され読み出される楽音データは、バンクデー
    タ、周波数ナンバスピードデータ、イニシャル周波数ナ
    ンバデータ、系列データ、データ長を示すデータ、ルー
    プトップデータ、ループエンドデータといった、各チャ
    ンネルに割り当てられた楽音の音色のデータであり、 これらのデータは、1つのチャンネル時間内を切り換え
    て楽音生成手段に送出される請求項1記載の楽音生成装
    置。
  4. 【請求項4】 上記楽音生成装置は、複数のチャンネル
    に楽音を割り当てるためのプログラムと楽音波形データ
    とをいっしょに記憶する記憶手段をさらに備え、 上記楽音生成の指示に応じて、この記憶されたプログラ
    ムに基づいて、上記複数のチャンネルのうちいずれかの
    チャンネルに生成する楽音を割り当て、 上記楽音生成手段は、この読み出された上記複数種類の
    楽音データ及び上記記憶された楽音波形データに基づい
    て、上記各チャンネルの楽音を生成し、 これらプログラムを読み出すためのアドレスデータの発
    生手段と、上記楽音波形データを読み出すためのアドレ
    スデータの発生手段とは、別の手段であり、 この2つのアドレスデータの発生手段からの各読出アド
    レスデータは、所定周期/一定周期ごとに交互に時分割
    に切り換えられ、いずれか一方の読出アドレスデータだ
    けが上記記憶手段に供給される請求項1または3記載の
    楽音生成装置。
  5. 【請求項5】 上記各チャンネルの楽音データの割当記
    憶手段からの読み出しは、複数の楽音を生成するための
    時分割処理の各チャンネルの対応時間で実行され、 上記記憶手段からは、1回の読出で、複数ステップ分の
    プログラムまたは楽音波形データが読み出され、 上記楽音波形データは、圧縮されて記憶され、読み出さ
    れると伸長されて、さらに補間されて出力される請求項
    1、3または4記載の楽音生成装置。
  6. 【請求項6】 各チャンネルの複数種類の楽音データ
    は、上記1つの割当記憶手段の各記憶エリアに所定の順
    番で記憶され、この1つの割当記憶手段に対する読み出
    しは上記時分割チャンネルに対応されるとともに、1つ
    のチャンネル時間内の各切り換え時間の順番で、この各
    チャンネルの複数種類の楽音データが順次読み出され、
    各チャンネルの同じ種類の楽音データについては1つの
    チャンネル時間内の同じ切り換え時間のタイミングで送
    出される請求項1、3、4または5記載の楽音生成装
    置。
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