JP3344246B2 - 後2軸車の軸重移動制御装置 - Google Patents

後2軸車の軸重移動制御装置

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JP3344246B2 JP33748896A JP33748896A JP3344246B2 JP 3344246 B2 JP3344246 B2 JP 3344246B2 JP 33748896 A JP33748896 A JP 33748896A JP 33748896 A JP33748896 A JP 33748896A JP 3344246 B2 JP3344246 B2 JP 3344246B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、後2軸車における
後2軸間の軸重配分を制御して、積荷のない空車時等で
は駆動軸の荷重を増大させることにより、駆動輪のスリ
ップを防止して、車両の発進性能や登坂性能を改善する
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の後2軸車における軸重移動制御装
置は、特開平7−149133号公報に例示されている
ように、従動後後車軸とフレームとの間にエア・スプリ
ングを設置し、荷重センサで得られた空車、中積載等の
荷重情報に応じて、コントローラが荷重設定パターンに
従い電磁圧力調整バルブの開閉を制御し、エア・スプリ
ング内に供給される圧縮空気の圧力を調整することによ
り、トラックの積載量に相応した持ち上げ方向の荷重を
エア・スプリングに生じさせ、その荷重分を駆動後前車
軸に移動させて駆動後前車軸の軸重を増加させる結果、
駆動後前車軸及び従動後後車軸の分担荷重が積載量に適
合されて、駆動後前輪のスリップを防止し、トラックの
発進性能や走行性能を改善している。
【0003】しかしながら、トラックの停止時における
エア・スプリング内空気圧については何ら記載されてお
らず、従って、軸重移動時の車両が坂道等に停止してキ
ースイッチがオフとされ、車両が放置されているような
場合、エア・スプリング内の空気圧が抜けると、それま
で増大させられていた駆動後前車軸の分担荷重が減少す
るため、駐車ブレーキがセンタブレーキの場合、路面と
タイヤとの摩擦力が減少し、車両が自然に動き出すおそ
れがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、積載量に応
じて後2軸間の軸重配分が制御される後2軸車におい
て、キースイッチがオフとされても、坂道等に停止して
いる車両が自然に動き出すことを確実に防止しようとす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、本発明にかか
る後2軸車の軸重移動制御装置は、後2軸のうちの従動
軸を空気ばねによりフレームに対して持ち上げる方向に
付勢して、上記後2軸のうちの駆動軸の荷重を増加させ
る軸重移動装置をそなえた車両において、圧縮エアタン
クと上記空気ばねとを連結するエア管路に設けられた圧
縮エア供給用第1弁装置、同第1弁装置と上記空気ばね
との間の上記エア管路もしくは上記空気ばねに設けられ
た排気用第2弁装置、車両のエンジンを駆動及び停止さ
せるキースイッチ、及び、上記空気ばね内のエア圧
記軸の荷重に応じて上記第1弁装置及び上記第2弁装置
をそれぞれ開閉制御するコントローラを有し、上記コン
トローラは、上記キースイッチがオフとなったとき上記
第1弁装置及び上記第2弁装置を閉じて、上記空気ばね
内に目標制御エア圧を封入し、かつ、上記キースイッチ
がオフとなった後に上記空気ばね内のエア圧が所定以上
低下したとき、上記第1弁装置を開閉制御して、上記空
気ばね内のエア圧を上記キースイッチがオフとなった時
の上記目標制御エア圧へ戻すように構成されている。
【0006】すなわち、車両のエンジンを駆動及び停止
させるキースイッチがオフとなったとき、コントローラ
により第1弁装置及び第2弁装置が閉じられるので、そ
れまで後2軸の従動軸、駆動軸の荷重や空気ばね内のエ
ア圧に応じて第1弁装置及び第2弁装置をそれぞれコン
トローラが開閉制御して、空気ばね内のエア圧調整によ
り適宜増加されていた駆動軸の分担荷重はそのまま維持
され、しかも、キースイッチがオフとなった後に空気ば
ね内のエア圧が所定以上低下したとき、コントローラが
第1弁装置を開閉制御して、空気ばね内のエア圧をキー
スイッチがオフとなった時の目標制御エア圧へ戻すよう
に構成されており、従って、センタブレーキ方式の車両
が坂道等に停止した状態でキースイッチがオフとされて
も、駆動軸のタイヤと路面との摩擦力が常時維持され
て、車両が自然に動き出すことを確実に防止することが
できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す本発明の各実施
形態例について、同等部分にはそれぞれ同一符号を付け
て説明する。図1のように、トラニオン型リヤサスペン
ション1と駆動輪2の駆動後前軸3及び従動輪4の従動
後後軸5とをそなえた後2軸車において、従動後後軸5
に固定されたブラケット6とフレーム7との間に空気ば
ね8が設置されている一方、図示しないが、リヤサスペ
ンション1のトラニオン軸9への埋め込み型磁歪セン
サ、または、ばねのたわみに応じた駆動後前軸3、もし
くは、従動後後軸5のフレーム7に対する上下高さを検
出する電気式ハイトセンサ等の後2軸に対する軸重セン
サが設けられている。
【0008】また、図2に示されているように、車載の
圧縮エアタンク10と空気ばね8とを連結するエア管路
11には、圧縮エア供給用第1マグネットバルブM1及
び切替弁12が順次設けられていると共に、切替弁12
と空気ばね8との間に圧力センサ13が取り付けられ、
第1マグネットバルブM1と切替弁12との間でエア管
路11から分岐する排気路14には排気用第2マグネッ
トバルブM2が設けられ、かつ、第1マグネットバルブ
M1の上流側でエア管路11から分岐して切替弁12に
連結された側路15には、低圧バルブ16が設けられて
いる。
【0009】さらに、コントローラ20には車両のキー
スイッチ21からそのオンオフ信号と、運転席に設けら
れた軸重移動スイッチ22からそのオンオフ信号と、圧
力センサ13の検出信号と、上記軸重センサ23の検出
信号とがそれぞれ入力されると共に、これらの各信号に
応じてコントローラ20により第1マグネットバルブM
1及び第2マグネットバルブM2の開閉と切替弁12の
作動とが後記のように制御されて、空気ばね8内のエア
圧が調整されるようになっている。
【0010】次に、図3の制御フローチャートに基づき
上記装置の作用について説明する。まず、ステップS1
においてキースイッチ21のオンオフがコントローラ2
0によりチェックされ、キースイッチ21がオンとなっ
ていれば、ステップS2へ移行して軸重移動スイッチ2
2のオンオフがコントローラ20によりチェックされ、
軸重移動スイッチ22がオンとなっていれば、次のステ
ップS3へ移行する。
【0011】ステップS3では、コントローラ20によ
り切替弁12が不作動、すなわち、低圧バルブ16の下
流側で側路15からエア管路11への連通が遮断され
て、空気ばね8と第1マグネットバルブM1とのエア管
路11による連通が維持され、次のステップS4で軸重
センサ23により検出された後2軸の軸重信号に基づ
き、ステップS5においてコントローラ20が空気ばね
8内の制御目標エア圧Poを設定する。
【0012】制御目標エア圧Poは、図4の下半分に示
されているように、後2軸の合計軸重Wが空車時から積
載量の増加と共に増大するに従って増大し、半積時を越
えると逆に減少に転じて、車両の最大許容積載量である
定積時付近では、空気ばね8の耐久性を確保するに最小
限必要なエア圧、たとえば、0.5気圧となるように設
定されている。
【0013】ステップS6では圧力センサ13により空
気ばね8内のエア圧Paが検出されてステップS7へ移
行し、ステップS7においてはそのときの積載量に応じ
た制御目標エア圧Poと空気ばね8内エア圧Paとの大
小がコントローラ20により比較され、Pa<Poなら
ばステップS8へ移行し、コントローラ20からの指示
により第1マグネットバルブM1がオンとなって開くと
共に、第2マグネットバルブM2はオフの状態を維持し
て、エア管路11と大気との連通を遮断しているので、
タンク10からエア管路11を通って空気ばね8へ圧縮
エアが供給される。
【0014】次のステップS9では、PaがPoに等し
くなるまで増加したかどうかがコントローラ20により
チェックされ、PaがPoに達しなければステップS8
を繰り返し、PaがPoにまで増加すればステップS1
0へ移行する。
【0015】また、ステップS7においてPa>Poな
らばステップS11へ移行し、コントローラ20からの
指示により第1マグネットバルブM1がオフとなって閉
じると共に、第2マグネットバルブM2がオンとなって
エア管路11と大気とを適宜連通させるので、空気ばね
8内のエアが排気路14から大気へ流出することによ
り、空気ばね8内のエア圧が減少する。
【0016】次のステップS12では、PaがPoに等
しくなるまで減少したかどうかがコントローラ20によ
りチェックされ、PaがPoより大であればステップS
11を繰り返し、PaがPoにまで減少すればステップ
S10へ移行する。
【0017】さらに、ステップS7においてPa=Po
ならば直ちにステップS10へ移行し、ステップS10
ではコントローラ20からの指示により第1マグネット
バルブM1及び第2マグネットバルブM2が共にオフと
なって、空気ばね8内のエア圧Paがそのときの積載量
に応じた制御目標エア圧Poに保持される。
【0018】すなわち、空気ばね8内に制御目標エア圧
Poが保持されると、空気ばね8によりフレーム7に対
して従動後後軸5が持ち上げられ、それだけ従動後後軸
5の軸重W1が小さくなる一方、駆動後前軸3へ荷重が
移動して駆動後前軸3の軸重W2が大きくなるため、図
4の上半分に示されているように、後2軸の合計軸重W
に対し車両の積載量に応じて従動後後軸5の軸重W1及
び駆動後前軸3の軸重W2が変化し、とくに、空車時か
ら半積時までの間は、駆動後前軸3の軸重W2が増加す
る結果、駆動後前輪2のスリップを確実に防止して、車
両の発進性能や登坂性能を向上させることができ、ま
た、定積時付近では空気ばね8内のエア圧を最小限必要
なエア圧として、従動後後軸5の軸重W1及び駆動後前
軸3の軸重W2をほぼ等しくすることにより、後2軸の
許容合計軸重を最大値として、車両の積載量を容易に大
きくすることができる。
【0019】ステップS2において軸重移動スイッチ2
2がオフとなっていればステップS13へ移行し、コン
トローラ20からの指示により第1マグネットバルブM
1及び第2マグネットバルブM2が共にオフ状態を維持
し、次のステップS14でコントローラ20により切替
弁12が作動、すなわち、空気ばね8と第1マグネット
バルブM1とのエア管路11による連通が遮断されて、
低圧バルブ16の下流側で側路15がエア管路11へ連
通され、ステップS15において低圧バルブ16により
設定された0.5気圧のエア圧が空気ばね8内のエア圧
Paとして保持され、空気ばね8の耐久性が確保され
る。
【0020】また、ステップS1においてキースイッチ
21がオフとなっていれば、軸重移動スイッチ22のオ
ン、オフに関係なくステップS16へ移行し、ステップ
S16ではコントローラ20により切替弁12が不作
動、すなわち、低圧バルブ16の下流側で側路15から
エア管路11への連通が遮断されて、空気ばね8と第1
マグネットバルブM1とのエア管路11による連通が維
持され、次のステップS17ではコントローラ20から
の指示により第1マグネットバルブM1及び第2マグネ
ットバルブM2が共にオフ状態を維持して、ステップS
18では空気ばね8内にそのときのエア圧Paがそのま
ま保持される。
【0021】従って、上記のように空気ばね8内におけ
るエア圧Paが制御目標エア圧Poに保持され、従動後
後軸5の軸重W1に対し駆動後前軸3の軸重W2を増大
させて走行した後、たまたま気付かずに坂道で車両を停
止させてキースイッチ21をオフとし、駐車ブレーキが
センタブレーキ方式の車両を放置したような場合、空気
ばね8内にはそのときの制御目標エア圧Poに等しいエ
ア圧Paがそのまま保持されていて、増加された駆動後
前軸3の軸重W2が比較的大きくなっているため、駆動
後前軸3のタイヤと路面しの摩擦力が十分に維持され、
車両が自然に動き出すことは容易に防止することができ
て、車両ならびに周囲の安全性を確保することができ、
実用的価値が非常に大きい特色がある。
【0022】次に、図5に示す実施形態例では、圧縮エ
アタンク10と空気ばね8とを連結するエア管路11に
圧縮エア供給用第1マグネットバルブM1が設けられて
いると共に、圧力センサ13が取り付けられ、第1マグ
ネットバルブM1の下流側でエア管路11から分岐する
排気路14に排気用第2マグネットバルブM2が設けら
れている。
【0023】また、コントローラ20には車両のキース
イッチ21からそのオンオフ信号と、運転席に設けられ
た軸重移動スイッチ22からそのオンオフ信号と、圧力
センサ13の検出信号と、後2軸に対する軸重センサ2
3の検出信号とがそれぞれ入力されると共に、これらの
各信号に応じてコントローラ20により第1マグネット
バルブM1及び第2マグネットバルブM2の開閉がそれ
ぞれ制御されて、空気ばね8内のエア圧が調整されるよ
うになっている。
【0024】この場合のコントローラ20による制御作
用は、上記実施形態例におけるステップS3を除けば、
上記実施形態例のステップS1〜ステップS10と全く
同一のため、それらの説明は省略するが、図6に示され
ているように、上記ステップS2において軸重移動スイ
ッチ22がオフとなっていればステップS20へ移行
し、圧力センサ13によりそのとき検出された空気ばね
8内のエア圧Paと0.5気圧との大小がコントローラ
20により比較され、Pa<0.5気圧ならばステップ
S21へ移行し、コントローラ20からの指示により第
1マグネットバルブM1がオンとなって開くと共に、第
2マグネットバルブM2はオフ状態を維持して、エア管
路11と大気との連通を遮断しているので、タンク10
からエア管路11を通って空気ばね8へ圧縮エアが適宜
供給される。
【0025】次のステップS22では、Paが0.5気
圧に等しくなるまで増加したかどうかがコントローラ2
0によりチェックされ、Paが0.5気圧に達しなけれ
ばステップS21を繰り返し、Paが0.5気圧にまで
増加すればステップS23へ移行する。
【0026】また、ステップS20においてPa>0.
5気圧ならばステップS24へ移行し、コントローラ2
0からの指示により第1マグネットバルブM1がオフと
なって閉じると共に、第2マグネットバルブM2がオン
となってエア管路11と大気とを適宜連通させるので、
空気ばね8内のエアが排気路14から大気へ流出するこ
とにより、空気ばね8内のエア圧が減少する。
【0027】次のステップS25では、Paが0.5気
圧に等しくなるまで減少したかどうかがコントローラ2
0によりチェックされ、Paが0.5気圧より大であれ
ばステップS24を繰り返し、Paが0.5気圧にまで
減少すればステップS23へ移行する。
【0028】さらに、ステップS20においてPa=
0.5気圧ならば直ちにステップS23へ移行し、ステ
ップS23ではコントローラ20からの指示により第1
マグネットバルブM1及び第2マグネットバルブM2が
共にオフ状態を維持して、空気ばね8内のエア圧が0.
5気圧に保持され、空気ばね8の耐久性が確保される。
【0029】また、ステップS1においてキースイッチ
21がオフとなっていれば、軸重移動スイッチ22のオ
ン、オフに関係なくステップS26へ移行し、ステップ
S26ではコントローラ20からの指示により第1マグ
ネットバルブM1及び第2マグネットバルブM2が共に
オフ状態を維持して、次のステップS27では、空気ば
ね8内にそのときのエア圧Paがそのまま保持される。
【0030】従って、上記実施形態例の場合と同様に、
空気ばね8内におけるエア圧Paが制御目標エア圧Po
に保持され、従動後後軸5の軸重W1に対し駆動後前軸
3の軸重W2を増大させて走行した後、たまたま気付か
ずに坂道で車両を停止させてキースイッチ21をオフと
し、駐車ブレーキがセンタブレーキ方式の車両を放置し
たような場合、空気ばね8内にはそのときの制御目標エ
ア圧Poに等しいエア圧Paがそのまま保持されてい
て、増加された駆動後前軸3の軸重W2が比較的大きく
て、駆動後前軸3のタイヤと路面との摩擦力が大きいた
め、車両が自然に動き出すことは容易に防止することが
できて、車両ならびに周囲の安全性を確保することがで
きる。
【0031】さらに、図7に示す実施形態例の制御フロ
ーチャートにあっては、坂道で車両を停止させてキース
イッチ21をオフとし、車両を放置したような場合、上
記各実施形態例におけるステップS17またはステップ
S26から次にステップS30へ移行し、ステップS3
0では圧力センサ13が継続して空気ばね8内のエア圧
Paを検出し、ステップS31でエア圧Paがキースイ
ッチ21のオフ時に空気ばね8内へ封入された制御目標
エア圧Po(最小エア圧の0.5気圧の場合を含む)よ
り所定値Δ以上、あるいは、所定割合以上減少したかど
うかがコントローラ20によりチェックされ、空気ばね
8内のエア圧Paがもしも上記エア圧Poより所定値Δ
以上、あるいは、所定割合以上減少していればステップ
S32へ移行し、コントローラ20からの指示により第
1マグネットバルブM1がオンとなって開くと共に、第
2マグネットバルブM2がオフ状態を維持してエア管路
11と大気との連通を遮断するので、タンク10からエ
ア管路11を通って空気ばね8へ圧縮エアが適宜供給さ
れる。
【0032】次のステップS33では、空気ばね8内の
エア圧Paが上記エア圧Poに等しくなるまで増加した
かどうかがコントローラ20によりチェックされ、エア
圧Paが上記エア圧Poに達しなければステップS32
を繰り返し、エア圧Paが上記エア圧Poにまで増加す
れば、ステップS34へ移行する。
【0033】また、ステップS31で空気ばね8内のエ
ア圧Pが上記エア圧Poより所定値Δ以上、あるいは、
所定割合以上にまでは減少していなければ直ちにステッ
プS34へ移行し、ステップS34ではコントローラ2
0からの指示により第1マグネットバルブM1及び第2
マグネットバルブM2が共にオフとなり、それぞれ上記
各実施形態例におけるステップS18またはステップS
27へ戻って、空気ばね8内のエア圧Paが上記エア圧
Po、または、それに近い値に保持される。
【0034】従って、空気ばね8内におけるエア圧Pa
が制御目標エア圧Poから目立って低下することは確実
に防止され、空気ばね8内に十分のエア圧を確保するこ
とができるので、坂道で車両を停止させてキースイッチ
21をオフとし、駐車ブレーキがセンタブレーキ方式の
車両を放置したような場合でも、空気ばね8内に確保さ
れた十分のエア圧により、増加されている駆動後前軸3
の軸重W2が比較的大きく保持されているため、駆動後
前軸3のタイヤと路面との摩擦力が大きいので、車両が
自然に動き出すことは上記各実施形態例の場合以上に防
止することができて、車両ならびに周囲の安全性を一層
高めることができる。
【0035】なお、上記各実施形態例では、エア管路か
ら分岐する排気路に排気用第2マグネットバルブが設け
られているが、空気ばね自体に排気用第2マグネットバ
ルブを設けて、上記実施形態例の場合と同様にコントロ
ーラにより開閉制御するようにしても、上記実施形態例
と同等の作用効果を奏することができるのはいうまでも
ない。
【0036】
【発明の効果】本発明にかかる後2軸車の軸重移動制御
装置にあっては、車両のエンジンを駆動及び停止させる
キースイッチがオフとなったとき、第1弁装置及び第2
弁装置に対するコントローラの開閉制御により空気ばね
内のエア圧が適宜増加されて、後2軸のうちの駆動軸の
分担荷重が増大していれば、駆動軸の分担荷重がそのま
ま維持され、しかも、キースイッチがオフとなった後に
空気ばね内のエア圧が所定以上低下したとき、コントロ
ーラが第1弁装置を開閉制御して、空気ばね内のエア圧
をキースイッチがオフとなった時の目標制御エア圧へ戻
しているので、車両が坂道等に停止した状態でキースイ
ッチがオフとされても、分担荷重が増加された駆動軸の
タイヤと路面との摩擦力が比較的大きく、その制動力に
より車両が自然に動き出すことを確実に防止することが
できて、車両ならびに周囲の安全性を確保することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例における概略側面図。
【図2】上記実施形態例の要部配置図。
【図3】上記実施形態例の制御フローチャート。
【図4】上記実施形態例の制御説明図。
【図5】本発明の他の実施形態例における要部配置図。
【図6】上記他の実施形態例における制御フローチャー
ト。
【図7】本発明のさらに他の実施形態例における制御フ
ローチャート。
【符号の説明】
3 駆動後前軸 5 従動後後軸 7 フレーム 8 空気ばね 10 圧縮エアタンク 11 エア管路 12 切替弁 13 圧力センサ 16 低圧バルブ 20 コントローラ 21 キースイッチ 22 軸重移動スイッチ 23 軸重センサ M1 第1マグネットバルブ M2 第2マグネットバルブ Pa 空気ばね内エア圧 Po 制御目標エア圧 W 後2軸合計軸重 W1 従動後後軸軸重 W2 駆動後前軸軸重
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60G 17/015 B60G 5/04 B60G 11/46

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後2軸のうちの従動軸を空気ばねにより
    フレームに対して持ち上げる方向に付勢して、上記後2
    軸のうちの駆動軸の荷重を増加させる軸重移動装置をそ
    なえた車両において、圧縮エアタンクと上記空気ばねと
    を連結するエア管路に設けられた圧縮エア供給用第1弁
    装置、同第1弁装置と上記空気ばねとの間の上記エア管
    路もしくは上記空気ばねに設けられた排気用第2弁装
    置、車両のエンジンを駆動及び停止させるキースイッ
    チ、及び、上記空気ばね内のエア圧上記軸の荷重に
    じて上記第1弁装置及び上記第2弁装置をそれぞれ開閉
    制御するコントローラを有し、上記コントローラは、上
    記キースイッチがオフとなったとき上記第1弁装置及び
    上記第2弁装置を閉じて、上記空気ばね内に目標制御エ
    ア圧を封入し、かつ、上記キースイッチがオフとなった
    後に上記空気ばね内のエア圧が所定以上低下したとき、
    上記第1弁装置を開閉制御して、上記空気ばね内のエア
    圧を上記キースイッチがオフとなった時の上記目標制御
    エア圧へ戻すように構成された後2軸車の軸重移動制御
    装置。
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