JP3343984B2 - オイル劣化センサ - Google Patents

オイル劣化センサ

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JP3343984B2 JP09222893A JP9222893A JP3343984B2 JP 3343984 B2 JP3343984 B2 JP 3343984B2 JP 09222893 A JP09222893 A JP 09222893A JP 9222893 A JP9222893 A JP 9222893A JP 3343984 B2 JP3343984 B2 JP 3343984B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,pHを測定してエンジ
ンオイル等の劣化を検出するオイル劣化センサに関す
る。
【0002】
【従来技術】エンジンオイル等が劣化すると,そのpH
が変化する。このことを利用し,オイルのpHを検知し
て劣化を測定するオイル劣化センサがある。上記オイル
劣化センサ9は,図3に示すように,測定油7中におい
てほぼ一定の基準電位を示す基準電極10と,測定油の
pHに応じて電位が変動する感応電極20とを有し,両
電極10,20の電位差を測定し測定油の劣化度を判定
する計測部40とを有している。
【0003】そして上記測定油7と両電極10,20と
は,Al等の導電性の収容ケース30に収容され,該収
容ケース30は接地される。感応電極20にはSUS等
の溶液のpHに感応し易い部材が用いられ,基準電極1
0にはPb等の電気化学的に安定な部材が用いられる。
測定油は元来は絶縁性のものであり,基準電極10と感
応電極20との間は,108 Ω程度の高い出力インピー
ダンスを有している。そのため計測部40には高感度の
差動アンプが用いられている。
【0004】
【解決しようとする課題】しかしながら,かかる従来の
オイル劣化センサ1には次のような問題がある。収容ケ
ース30は接地されており,一方収容ケース30と基準
電極10との間及び収容ケース30と感応電極20との
間は,図3に示すように,高いインピーダンスR3 ,R
1 を通して電気的に導通していると考えることができ
る。そのため,大地を通して計測部40との間に微小な
漏洩電流IR が流れ,これによって測定誤差を生ずると
いう問題がある。
【0005】前記のように,基準電極10と感応電極と
の間は高インピーダンス(R2 )であり,上記のような
わずかな漏洩電流が流れても計測部40の出力には影響
を及ぼす。上記漏洩電流を抑制するためには,電極1
0,20と収容ケース30とのインピーダンス(R1
3 )を大きくすることが有効である。ところが収容ケ
ース30と電極10,20との間のインピーダンスを大
きくするには,収容ケース30と電極10,20との間
隔を大きくする必要がある。
【0006】しかし,上記間隔を大きくすれば,オイル
劣化センサ9の容積を大きくすることになり,オイル劣
化センサ9の小型化の要求に反するという問題がある。
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みて,小型化への要
求を損なうことなく,電極から大地への漏洩電流を抑制
した精度の高いオイル劣化センサを提供しようとするも
のである。
【0007】
【課題の解決手段】本願の第1発明は劣化によってpH
が変化する測定油と,該測定油中に浸漬した基準電極及
び感応電極と,該両電極と測定油とを収容する導電性の
収容ケースと,上記電極間の電位差を測定する計測部と
を有するオイル劣化センサであって,上記収容ケースは
接地してあり,該収容ケースと上記両電極との間には,
両者の間に流れる電流を遮断する絶縁部材を介設させて
あることを特徴とするオイル劣化センサにある。
【0008】本発明において,最も注目すべきことは,
収容ケースと電極との間に絶縁部材を介設させたことで
ある。このような絶縁部材を介設させる方法には,例え
ば収容ケースの内壁に絶縁シートを貼着する方法や収容
ケースの内壁に絶縁被膜を形成するなどの方法がある。
【0009】一方,本願の第2発明は劣化によってpH
が変化する測定油と,該測定油中に浸漬した基準電極及
び感応電極と,該両電極と測定油とを収容する導電性の
収容ケースと,上記電極間の電位差を測定する計測部と
を有するオイル劣化センサであって,上記収容ケースは
接地してあり,該収容ケースといずれか一方の電極との
間は電気的に短絡されていることを特徴とするオイル劣
化センサにある。
【0010】本発明において,最も注目すべきことは,
収容ケースと一方の電極との間を短絡したことである。
即ち,感応電極又は基準電極のいずれか一方は,収容ケ
ースと短絡してあり,接地されている。
【0011】
【作用及び効果】第1発明においては,収容ケースと電
極との間に絶縁部材を介設させており,収容ケースと電
極との間には電流が流れない。従って,電極に流れる電
流はすべて両電極の間に流れる電流であり,その他の部
分に流れるいわゆる漏洩電流は存在しない。それ故,漏
洩電流によるオイル劣化センサの誤差は発生しない。
【0012】また,収容ケースと電極との間に介設させ
る絶縁部材は,厚さの薄いものでも充分その目的を達成
することができ,電極と収容ケースとの間隔は小さくて
よい。従って,オイル劣化センサの大きさを小さくする
ことができる。上記のように,第1発明によれば,小型
化への要求を損なうことなく,電極から大地への漏洩電
流を抑制して精度の高いオイル劣化センサを提供するこ
とができる。
【0013】第2発明においては,収容ケースと一方の
電極とは,短絡されている。従って,この接地電極と収
容ケースとは同電位であり,両者の間に電流は流れな
い。また,収容ケースと上記接地電極とは短絡されてお
り,電気的に一体である。従って収容ケースに短絡され
ていない非接地電極から流出する電流は,すべて接地電
極に流入し,外部へは流出しない。
【0014】従って,漏洩電流は存在せず,漏洩電流に
よるオイル劣化センサの誤差は発生しない。また,収容
ケースと電極との間を良導体等で短絡することは,極め
て容易であると共に,両者の間隔を小さくすることがで
きる。従って,オイル劣化センサの大きさを小さくする
ことができる。上記のように,第2発明によれば,小型
化への要求を損なうことなく,電極からの漏洩電流を抑
制した精度の高いオイル劣化センサを提供することがで
きる。
【0015】
【実施例】
実施例1 第1発明の実施例にかかるオイル劣化センサについて,
図1を用いて説明する。本例は,図1に示すように,劣
化によってpHが変化する測定油7と,該測定油7中に
浸漬した基準電極10及び感応電極20と,両電極1
0,20と測定油7とを収容する導電性の収容ケース3
0と,電極10,20間の電位差を測定する計測部40
とを有するオイル劣化センサ1である。
【0016】上記収容ケース30は接地してあり,収容
ケース30と両電極10,20との間には,収容ケース
30と電極10,20との間に流れる電流を遮断する絶
縁部材32が介設させてある。
【0017】本例は,図1に示すように,Al合金等の
金属製の収容ケース30に,エンジンオイルである測定
油7が蓄えられており,この中に感応電極20としての
ステンレス電極と基準電極10としての鉛電極が浸漬さ
れている。上記金属製の収容ケース30は接地されてお
り,その内側には,例えばPPS,テフロン等の絶縁性
の樹脂からなる絶縁部材32が溶着させてある。上記絶
縁性樹脂は,エンジンオイルが有する高温度に耐えうる
ものを用いている。
【0018】次に,本例の作用効果について述べる。本
例のオイル劣化センサ1の収容ケース30の内側には絶
縁部材32を溶着してあるから,電極10,20と収容
ケース30との間には電流が流れない。従って,基準電
極10と感応電極20との間には,両電極10,20間
に流れる電流以外の漏洩電流は生じない。従って,漏洩
電流による計測エラーは生じない。
【0019】また,絶縁部材32は厚さが非常に薄いも
のであっても充分高い絶縁抵抗を得ることができる。従
って,電極10,20と収容ケース30との間隔は従来
装置より大幅に小さくすることができ,オイル劣化セン
サ1を小型化することができる。上記のように,本例に
よれば,小型化することができると共に,電極からの漏
洩電流を抑制した精度の高いオイル劣化センサ1を提供
することができる。なお,本例においては,絶縁部材3
2として樹脂を用いたが,Al合金の収容ケースの内壁
にアルマイトの絶縁層を形成してもよい。
【0020】実施例2 第2発明の実施例にかかるオイル劣化センサについて,
図2を用いて説明する。本例は,図2に示すように,劣
化によってpHが変化する測定油7と,該測定油7中に
浸漬した基準電極11及び感応電極21と,両電極1
1,21と測定油7とを収容する導電性の収容ケース3
1と,上記電極11,21間の電位差を測定する計測部
40とを有するオイル劣化センサ1である。上記収容ケ
ース31は接地してあり,収容ケース31と一方の電極
である基準電極11との間は電気的に短絡されている。
【0021】本例は,図2に示すように,有底の円筒形
状のAl合金製収容ケース31に,測定油7が蓄えられ
ており,この中に筒状の感応電極21と基準電極11と
が同心円状に配置されている。そして,外側に配設され
た基準電極11と収容ケース31とは,短絡され,いず
れも接地されている。
【0022】次に,本例の作用効果について述べる。オ
イル劣化センサ1の電極間の出力インピーダンスは低い
方が良い。一方,オイル劣化センサ1の電極間の出力イ
ンピーダンスは電極11,21の面積に反比例し,電極
11,21の間隔に比例する。従って,電極11,21
の面積を広くして,電極11,21の間隔を小さくする
ことが好ましい。
【0023】本例の基準電極11と感応電極21とは,
筒状をなし互いに同心円状に配置されているから,平板
な電極に比べると小さな容積の中で電極11,21の面
積を広くしつつ電極11,21の間隔を小さくすること
が容易である。従って,オイル劣化センサを大形化する
ことなく,電極11,21間の出力インピーダンスを低
下させることができる。
【0024】また,検出感度を高めるためには,測定油
7の流路面積を大きくすることが好ましい。本例のよう
に電極11,12を筒状とすれば,小さな容積でも平板
な通常の電極に比較して上記流路面積を大きくすること
ができ好適である。
【0025】また,本例のオイル劣化センサ1において
は,内側の感応電極21から流出する電流は,すべて基
準電極11に流入する。即ち,感応電極21から流出す
る電流が,仮に収容ケース31に流入したとしても,収
容ケース31と基準電極11とは短絡されており電気的
には一体であるから外部に漏洩することがない。従っ
て,漏洩電流による測定エラーは生じない。
【0026】また,基準電極11と収容ケース31とを
良導体によって短絡することは極めて容易であり,オイ
ル劣化センサ1の容積を大きくすることはない。そし
て,従来装置のように基準電極11と収容ケース31と
の間の間隔を大きくしその間のインピーダンスを小さく
する必要がないから,基準電極11と収容ケース31と
の間隔を狭めて小型化することができる。上記のよう
に,本例によれば,小型化することができると共に,電
極からの漏洩電流を抑制して精度の高いオイル劣化セン
サ1を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のオイル劣化センサの説明図。
【図2】実施例2のオイル劣化センサの説明図。
【図3】従来のオイル劣化センサの説明図。
【符号の説明】
1...オイル劣化センサ, 10,11...基準電極, 20,21...感応電極, 30,31...収容ケース, 32...絶縁部材, 40...計測部, 7...測定油,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 哲夫 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (72)発明者 岡田 謹吾 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (72)発明者 野沢 政衛 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−350552(JP,A) 特開 昭62−143262(JP,A) 特開 平5−5720(JP,A) 特開 昭61−20851(JP,A) 特開 昭52−110376(JP,A) 特開 平6−273380(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/00 - 27/12 G01N 27/416 G01N 33/26

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 劣化によってpHが変化する測定油と,
    該測定油中に浸漬した基準電極及び感応電極と,該両電
    極と測定油とを収容する導電性の収容ケースと,上記電
    極間の電位差を測定する計測部とを有するオイル劣化セ
    ンサであって,上記収容ケースは接地してあり,該収容
    ケースと上記両電極との間には,両者の間に流れる電流
    を遮断する絶縁部材を介設してあることを特徴とするオ
    イル劣化センサ。
  2. 【請求項2】 劣化によってpHが変化する測定油と,
    該測定油中に浸漬した基準電極及び感応電極と,該両電
    極と測定油とを収容する導電性の収容ケースと,上記電
    極間の電位差を測定する計測部とを有するオイル劣化セ
    ンサであって,上記収容ケースは接地してあり,該収容
    ケースといずれか一方の電極との間は電気的に短絡され
    ていることを特徴とするオイル劣化センサ。
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