JP3343787B2 - 強制循環ボイラにおける強制循環部の過熱防止装置 - Google Patents

強制循環ボイラにおける強制循環部の過熱防止装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は強制循環ボイラにおける
層内管及びボイラ下部のスチーミングを生じやすい伝熱
管の過熱を防止するボイラ強制循環部の過熱防止装置に
関するものである。
【0002】
【従来技術】ボイラ、特に流動層ボイラは炉底(炉床)
に大きな熱量を保有する熱媒体(珪砂等)を持ち、その
中に層内伝熱管が、また周辺には火炉伝熱管が配設され
ており、ボイラ循環ポンプにより水を強制的に循環させ
て、これらの伝熱管を冷却している。従って、ボイラ循
環水が停止すると、伝熱管類が熱媒体によって過熱され
て管破裂、管材質の変質、焼損等が発生するので、常時
ボイラ循環ポンプによって、缶水を強制循環させてい
る。
【0003】かかる見地からボイラ循環ポンプの故障の
場合は予備ポンプの自動起動を、電源喪失の場合は非常
用電源の供給によりポンプの継続運転を行いボイラの循
環水を停止させることなく強制循環させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のように、ボイラ循環ポンプ予備装置、非常用電源装
置及びそれらの付属装置の設置は建設費及び維持管理費
の増大となると共に、設備が複雑化するという問題があ
る。
【0005】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、ボイラ循環ポンプの故障や電源喪失でボイラ循環ポ
ンプが停止しても伝熱管の管破裂、管材質の変質及び過
熱焼損等を生じることがないボイラ強制循環部の過熱防
止装置に関するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、ボイラ上部に気水ドラム又は管寄部を配設
し、流動層内に配設した伝熱管の上下を上部管寄及び下
部管寄に接続した構成の複数個のユニットを有し、該ユ
ニットを互いに上部管寄と下部管寄を接続して直列に接
続し、気水ドラム又は管寄部と直列に接続したユニット
を水管で接続し、循環ポンプによりボイラ循環水を強制
循環させるように強制循環ボイラを構成し、直列に接続
した複数個のユニットの各ユニットの伝熱管上部又は上
部管寄とボイラ上部に配設した気水ドラム又は管寄部を
過熱防止管で接続し、該過熱防止管のそれぞれに過熱し
たボイラ循環水又は蒸気を気水ドラム又は管寄部に逃す
過熱防止弁を設けたことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明は上記のように、直列に接続したユニ
ットの伝熱管上部又は上部管寄とボイラ上部に配設した
気水ドラム又は管寄部を過熱防止管で接続し、該過熱防
止管のそれぞれに過熱したボイラ循環水又は蒸気を気水
ドラム又は管寄部に逃す過熱防止弁を設けたので、伝熱
管や管寄が過熱によりスチーミングが発生した場合、こ
れをボイラ上部に配置された気水ドラムや管寄部に逃す
ことができ、伝熱管や管寄の過熱による管破裂、管材質
の変質、焼損等の発生を防止することが可能となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の強制循環部の過熱防止装置を備
えた強制循環ボイラの水−蒸気系統図である。図1にお
いて、1は気水ドラム、2は降水管、3−1,3−2は
ボイラ循環ポンプ、4−1,4−2,4−3は層内管、
5は上昇管、6−1,6−2,6−3は層内管下部管
寄、7−1,7−2,7−3は層内管上部管寄、8−
1,8−2,8−3は過熱防止管、9−1,9−2,9
−3は過熱防止弁、10は流動層である。
【0009】上記構成の強制循環ボイラにおいて、通常
運転時は気水ドラム1から、降水管2によって下降した
缶水はボイラ循環ポンプ3−1,3−2によって昇圧さ
れ、層内管下部管寄6−1、複数の管又はバンクによっ
て構成された層内管4−1、層内管上部管寄7−1、層
内管下部管寄6−2、層内管4−2、層内管上部管寄7
−2、層内管下部管寄6−3、層内管4−3、層内管上
部管寄7−3及び上昇管5を通って気水ドラム1に戻さ
れる。層内管4−1,4−2,4−3は熱媒体である高
温(ボイラ運転中)の流動層10の中に配置されている
から、ここで吸熱が行われる。
【0010】この状態において、ボイラ循環ポンプが故
障又は電源喪失によって停止すると高温の流動層からの
受熱により、層内管4−1,4−2,4−3でスチーミ
ングが発生し、伝熱障害となり該層内管4−1,4−
2,4−3が過熱により、管破裂、管材質の変質、焼損
等を生じる。そこでこの過熱防止するためスチーミング
によって発生した蒸気を速やかに層内管4−1,4−
2,4−3から排出(循環)する必要があり、層内管4
−1,4−2,4−3の上部又は層内管上部管寄7−
1,7−2,7−3から気水ドラム1に直接接続した過
熱防止管8−1,8−2,8−3及び過熱防止弁9−
1,9−2,9−3によって、蒸気及び缶水の比重量差
を利用して気水ドラム1に導き、層内管4−1,4−
2,4−3の過熱損傷を防止する。
【0011】上記過熱防止系を作動させる過熱防止弁9
−1,9−2,9−3の条件及び操作順序を図2に示
す。先ず、過熱防止弁9−1,9−2,9−3の開操作
の代表例は次の3つの条件であるが、ボイラ仕様、運転
条件によってこれらの条件は多少変化する。 (1)層内管の過熱防止弁を開操作した時 (2)ボイラ運転中にボイラ循環ポンプがトリップした
時 (3)ボイラ循環ポンプの差圧が小さくなった時
【0012】また、過熱防止弁の閉操作の代表例は次の
3つの条件が同時に成立した時である。 (1)層内管の過熱防止弁を閉操作した時 (2)ボイラ運転中でない時 (3)ボイラ循環ポンプが正常な時 これらの層内管の過熱防止弁9−1,9−2,9−3の
開閉はフェールセーフの原則に従って作動させる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、直
列に接続したユニットの伝熱管上部又は上部管寄とボ
イラ上部に配設した気水ドラム又は管寄部を過熱防止管
で接続し、該過熱防止管のそれぞれに過熱したボイラ循
環水又は蒸気を気水ドラム又は管寄部に逃す過熱防止弁
を設けたので、下記のような効果が得られる。
【0014】(1)複数個のユニットを互いに上部管寄
と下部管寄を接続して直列に接続した構成を採用して
も、各ユニットの伝熱管や管寄が過熱によりスチーミン
グが発生した場合、気水ドラムや管寄部に直接逃すこと
ができ、従来のようにボイラ循環ポンプの予備機の設
置、非常用電源の設置等を必要とすることなく、伝熱管
や管寄の過熱による管破裂、管材質の変質、焼損等の発
生を防止することが可能となる。従って、当然非常用電
源は小容量のもので済む。
【0015】(2)また、複数個のユニットを互いに上
部管寄と下部管寄を接続して直列に接続した構成を採用
した場合、従来はボイラ停止後においても流動層の熱媒
体及びボイラ保有熱が大きく、吸熱のために大容量のボ
イラ循環ポンプを運転しなければならず、動力損失が大
きかったが、本発明においてはこのような大容量のボイ
ラ循環ポンプの設置が必要なく、動力損失も少なくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の強制循環部の過熱防止装置を備えた強
制循環ボイラの水−蒸気系統図である。
【図2】層内管の過熱防止弁の開閉の条件及び操作順序
を示す図である。
【符号の説明】 1 気水ドラム 2 降水管 3−1 ボイラ循環ポンプ 3−2 ボイラ循環ポンプ 4−1 層内管 4−2 層内管 4−3 層内管 5 上昇管 6−1 層内管下部管寄 6−2 層内管下部管寄 6−3 層内管下部管寄 7−1 層内管上部管寄 7−2 層内管上部管寄 7−3 層内管上部管寄 8−1 過熱防止管 8−2 過熱防止管 8−3 過熱防止管 9−1 過熱防止弁 9−2 過熱防止弁 9−3 過熱防止弁 10 流動層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−130501(JP,A) 特開 平3−148504(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F22B 1/02 F22B 37/42,37/44 F23C 10/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボイラ上部に気水ドラム又は管寄部を配
    設し、流動層内に配設した伝熱管の上下を上部管寄及び
    下部管寄に接続した構成の複数個のユニットを有し、該
    ユニットを互いに上部管寄と下部管寄を接続して直列に
    接続し、前記気水ドラム又は管寄部と前記直列に接続し
    たユニットを水管で接続し、循環ポンプによりボイラ循
    環水を強制循環させるように強制循環ボイラを構成し、 前記直列に接続した複数個のユニットの各ユニットの
    熱管上部又は上部管寄と前記ボイラ上部に配設した気水
    ドラム又は管寄部を過熱防止管で接続し、該過熱防止管
    のそれぞれに過熱したボイラ循環水又は蒸気を前記気水
    ドラム又は管寄部に逃す過熱防止弁を設けたことを特徴
    とする強制循環ボイラにおける強制循環部の過熱防止装
    置。
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