JP3343631B2 - 工作機械用クーラントの油水分離装置 - Google Patents

工作機械用クーラントの油水分離装置

Info

Publication number
JP3343631B2
JP3343631B2 JP32617493A JP32617493A JP3343631B2 JP 3343631 B2 JP3343631 B2 JP 3343631B2 JP 32617493 A JP32617493 A JP 32617493A JP 32617493 A JP32617493 A JP 32617493A JP 3343631 B2 JP3343631 B2 JP 3343631B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
coolant
tank
floating
coolant tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32617493A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07155504A (ja
Inventor
隆次 長谷川
俊二 高崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP32617493A priority Critical patent/JP3343631B2/ja
Publication of JPH07155504A publication Critical patent/JPH07155504A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3343631B2 publication Critical patent/JP3343631B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、工作機械に用いられ
るクーラントを長期利用するために油分を除去する工作
機械用クーラントの油水分離装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、工作機械用クーラントの油水分離
装置としては、クーラント中に混入している潤滑油、作
動油、不水溶性切削液等をクーラント槽より回収し、ク
ーラントから分離させる構造のものがある。この種の油
水分離装置は、クーラント槽の液面に浮上した油分と、
油分を含むクーラントとを浮上油回収装置によって回収
し、さらに、油と水を油水分離槽により分離するように
構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、大型の施設
等では、工作機械に用いられるクーラントを溜めるクー
ラント槽を複数備えるものがある。このような場合で
も、クーラント槽の液面に油分が残ることによって嫌気
性バクテリアがクーラント槽中に繁殖してしまい、バク
テリアが増えると、硫化水素等の悪臭を放つガスが発生
して作業環境が悪化すると共に、クーラントの必要成分
がバクテリアの栄養源となって減少し、クーラントの能
力が低下してしまう。
【0004】このため、このそれぞれのクーラント槽に
浮上油回収装置や油水分離槽を備えることになるが、そ
の分装置が大型化し、複雑になり、コストも嵩む等の問
題がある。
【0005】この発明は、このような問題点に鑑みなさ
れたもので、複数のクーラント槽を備えていても、簡単
で、かつ低コストで、しかも小型な装置でありながら油
分を確実に除去してバクテリアが繁殖することを防ぎ、
長期にわたってクーラントを使用できる工作機械用クー
ラントの油水分離装置を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、この発明の工作機械用クーラントの油水分離装置
は、工作機械に用いられるクーラントを溜める連通した
メインとサブのクーラント槽と、前記サブのクーラント
槽内で浮上した油分をメインのクーラント槽へ供給する
油分供給手段と、前記メインのクーラント槽に備えられ
槽内で浮上する油分を回収する浮上油回収手段と、この
回収された油分から油と水とを分離する油水分離手段
と、前記油分供給手段の供給停止から所定時間経過後に
前記浮上油回収手段を駆動する制御手段とを備えること
を特徴としている。
【0007】ここで、クーラント槽とは、クーラントを
溜めておくタンクや油と水とを分離するために間仕切り
をしたタンク等も含まれる。
【0008】
【作用】この発明では、サブのクーラント槽内で浮上し
た油分をメインのクーラント槽へ供給して集め、このメ
インのクーラント槽で浮上する油分を回収し、この回収
された油分から油と水とを分離して回収することで、簡
単で、かつ低コストで、しかも小型な装置で油分を除去
してバクテリアが繁殖することを防ぎ、長期にわたって
クーラントを使用できる。
【0009】また、メインのクーラント槽では、サブの
クーラント槽からの油分の供給を停止してから所定時間
経過後に浮上油回収手段を駆動し、メインのクーラント
槽内に供給されてクーラントに混入した油分が浮上する
のをまって、メインのクーラント槽内で浮上した油分を
確実に回収して除去する。
【0010】
【実施例】以下、この発明の工作機械用クーラントの油
水分離装置の実施例を、図面に基づいて詳細に説明す
る。図1は工作機械用クーラントの油水分離装置を示す
概略構成図、図2は工作機械用クーラントの油水分離装
置の作動を示すタイムチャートである。
【0011】この施設では、工作機械に用いられるクー
ラントを溜めるメインのクーラント槽1と、サブのクー
ラント槽2とが、それぞれの工作機械に対応して備えら
れている。このメインのクーラント槽1と、サブのクー
ラント槽2とは、工作機械から送られたクーラントを内
部に溜める構造になっており、この両クーラント槽1,
2は底部側で連結パイプ3で連通されている。そして、
メインのクーラント槽1とサブのクーラント槽2には内
部のクーラントを工作機械へ供給する図示しないクーラ
ントポンプが設けられている。
【0012】また、メインのクーラント槽1とサブのク
ーラント槽2との間には、サブのクーラント槽2からメ
インのクーラント槽1へサブのクーラント槽2の槽内で
浮上した油分を供給する油分供給手段4が備えられてい
る。この油分供給手段4は、フローティングサクション
5、供給ホース6、フィルタ7及びサクションポンプ8
から構成されている。
【0013】フローティングサクション5は、サブのク
ーラント槽2内のクーラントに浮くフロート9と、吸入
パイプ90を有しており、この吸入パイプ90に供給ホ
ース6の吸入部6aが連結され、吸入パイプ90を介し
て供給ホース6の吸入部6aからクーラント上に浮く油
分を吸引できるように構成されている。また、サブのク
ーラント槽2内にはエア吹き出し手段10が必要に応じ
て設けられ、このエア吹き出し手段10は油分供給手段
4の稼働中駆動される。エア吹き出し手段10によって
エアを吹き出し、これによりクーラント上に浮く油分を
一方向へ集め、油分供給手段4により油分を効果的に吸
引できるようになっている。
【0014】フィルタ7は供給ホース6に交換可能に設
けられ、このフィルタ7で油分に含まれるごみ等を除去
する。サクションポンプ8の駆動により供給ホース6の
吸入部6aによりクーラント上に浮く油分を吸引し、フ
ィルタ7を介して油分を供給ホース6の排出部6bから
メインのクーラント槽1に供給する。
【0015】メインのクーラント槽1には、槽内で浮上
する油分を回収する浮上油回収手段11と、この回収さ
れた油分から油と水分とを分離する油水分離手段12と
が備えられている。さらに、メインのクーラント槽1内
にも、エア吹き出し手段13が必要に応じて設けられ、
このエア吹き出し手段13によってエアを吹き出してク
ーラント上に浮く油分を浮上油回収手段11方向へ集
め、油分を効果的に回収できるようになっている。
【0016】浮上油回収手段11は、駆動モータ14、
駆動ローラ15、ガイドローラ16、回収ベルト17及
び回収板18から構成されている。駆動モータ14の駆
動によって駆動ローラ15が回転され、この駆動ローラ
15の回転で駆動ローラ15とガイドローラ16との間
に掛け渡された回収ベルト17が矢印方向へ移動する。
駆動ローラ15はメインのクーラント槽1の上方に配置
されているが、ガイドローラ16はメインのクーラント
槽1内のクーラントに浸して配置されており、回収ベル
ト17に槽内で浮上する油分が吸着して除去される。回
収ベルト17に吸着した油分は、回収板18によって分
離されて油水分離手段12に回収される。
【0017】油水分離手段12は、分離タンク19、油
回収タンク20、油回収パイプ21及び水戻しパイプ2
2から構成されている。分離タンク19は隔壁23によ
って油室24と水室25に区画され、この油室24と水
室25は底部側で連通している。分離タンク19の油室
24に油分が回収され、この油室24で油が浮き上が
り、この水と分離された油が油回収パイプ21からオー
バーフローして油回収タンク20に回収される。一方、
油と分離された水は水室25から水戻しパイプ22から
オーバーフローしてメインのクーラント槽1に戻され
る。
【0018】油分供給手段4及び浮上油回収手段11は
制御手段26によって工作機械駆動手段27の稼働状態
に基づいて制御される。制御手段26は油分供給手段4
のサクションポンプ8を駆動すると共に、エア吹き出し
手段10を駆動し、エア吹き出し手段10によってエア
を吹き出してクーラント上に浮く油分をフローティング
サクション5方向へ集め、サクションポンプ8の駆動に
より供給ホース6の吸入部6aからクーラント上に浮く
油分を吸引し、フィルタ7を介して油分をメインのクー
ラント槽1に供給する。
【0019】油分供給手段4のサクションポンプ8が稼
働する時、制御手段26の制御で浮上油回収手段11の
駆動モータ14は停止している。そして、制御手段26
により油分供給手段4が停止され、この供給停止から所
定時間経過後に、即ち図2に示す油浮上タイム経過後
に、浮上油回収手段11を駆動する。
【0020】このように、サブのクーラント槽2内で浮
上した油分をメインのクーラント槽1へ供給して集め、
このメインのクーラント槽1で浮上する油分を回収し、
この回収された油分から油と水とを分離する。従って、
複数のクーラント槽を備えていても、メインのクーラン
ト槽1で浮上する油分を回収することで、簡単で、かつ
低コストで、しかも小型な装置で、油分を除去してバク
テリアが繁殖することを防ぎ、長期にわたってクーラン
トを使用できる。
【0021】また、メインのクーラント槽1では、サブ
のクーラント槽2からの油分の供給を停止してから所定
時間経過後に浮上油回収手段11を駆動し、メインのク
ーラント槽1内に供給されてクーラントに混入した油分
が浮上するのをまって浮上した油分を回収するから、メ
インのクーラント槽1内で浮上した油分を確実に回収し
て除去することができる。
【0022】図3は工作機械用クーラントの油水分離装
置を示す他の実施例の概略構成図である。この実施例で
は、前記図1と同じ符号を付した部材は同様に構成され
ているから説明を省略する。この実施例では、サブのク
ーラント槽2が2個の配置されており、それぞれのサブ
のクーラント槽2内でフローティングサクション5の吸
入パイプ90によりクーラント上に浮く油分を吸入に構
成されている。それぞれの油分供給手段4のサクション
ポンプ8の駆動により、吸入パイプ90によりクーラン
ト上に浮く油分を吸入し、供給ホース6の吸入部6aか
らフィルタ7を介して油分をメインのクーラント槽1に
供給するが、供給パイプ6の排出部6bはメインのクー
ラント槽1に取り付けられた剛性のある支持パイプ30
に接続されている。支持パイプ30は固定ステー31に
よりメインのクーラント槽1に固定され、この支持パイ
プ30の排出口30aをメインのクーラント槽1の壁面
1aに接触させ、これにより油分をメインのクーラント
槽1の壁面1aに沿わせて供給するようになっている。
このように、油分をメインのクーラント槽1の壁面1a
に沿わせて供給することによって、壁面1aからそのま
ま油分がクーラント上に浮くようにし、クーラント内に
混入することを防止している。
【0023】図4は工作機械用クーラントの油水分離装
置を示すさらに他の実施例の概略構成図である。この実
施例では、前記図1及び図2と同じ符号を付した部材は
同様に構成されているから説明を省略する。この実施例
では、1個のタンクに2枚の間仕切り板40を設けるこ
とによって、メインのクーラント槽1と2個のサブのク
ーラント槽2が配置されている。2枚の間仕切り板40
は底につかないように設けられ、メインのクーラント槽
1と、2個のサブのクーラント槽2は底部側で連通して
いる。
【0024】なお、図3及び図4の実施例のメインのク
ーラント槽1と、2個のサブのクーラント槽2は、それ
ぞれ工作機械に接続されるが、2個のサブのクーラント
槽2を工作機械と接続してメインのクーラント槽1で油
分を回収するようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の工作機
械用クーラントの油水分離装置は、サブのクーラント槽
内で浮上した油分をメインのクーラント槽へ供給して集
め、このメインのクーラント槽で浮上する油分を回収
し、この回収された油分から油と水とを分離するから、
複数のクーラント槽を備えていても、メインのクーラン
ト槽で浮上する油分を回収することで、簡単で、かつ低
コストで、しかも小型な装置で油分を除去してバクテリ
アが繁殖することを防ぎ、長期にわたってクーラントを
使用できる。
【0026】また、メインのクーラント槽では、サブの
クーラント槽からの油分の供給を停止してから所定時間
経過後に浮上油回収手段を駆動し、メインのクーラント
槽内に供給されてクーラントに混入した油分が浮上する
のをまって浮上した油分を回収するから、メインのクー
ラント槽内で浮上した油分を確実に回収して除去するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】工作機械用クーラントの油水分離装置を示す概
略構成図である。
【図2】工作機械用クーラントの油水分離装置の作動を
示すタイムチャートである。
【図3】工作機械用クーラントの油水分離装置を示す他
の実施例の概略構成図である。
【図4】工作機械用クーラントの油水分離装置を示すさ
らに他の実施例の概略構成図である。
【符号の説明】
1 メインのクーラント槽 2 サブのクーラント槽 4 油分供給手段 11 浮上油回収手段 12 油水分離手段 26 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 17/00 - 17/12 B23Q 11/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械に用いられるクーラントを溜め
    る連通したメインとサブのクーラント槽と、前記サブの
    クーラント槽内で浮上した油分をメインのクーラント槽
    へ供給する油分供給手段と、前記メインのクーラント槽
    に備えられ槽内で浮上する油分を回収する浮上油回収手
    段と、この回収された油分から油と水とを分離する油水
    分離手段と、前記油分供給手段の供給停止から所定時間
    経過後に前記浮上油回収手段を駆動する制御手段とを備
    えることを特徴とする工作機械用クーラントの油水分離
    装置。
JP32617493A 1993-11-30 1993-11-30 工作機械用クーラントの油水分離装置 Expired - Fee Related JP3343631B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32617493A JP3343631B2 (ja) 1993-11-30 1993-11-30 工作機械用クーラントの油水分離装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32617493A JP3343631B2 (ja) 1993-11-30 1993-11-30 工作機械用クーラントの油水分離装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07155504A JPH07155504A (ja) 1995-06-20
JP3343631B2 true JP3343631B2 (ja) 2002-11-11

Family

ID=18184872

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32617493A Expired - Fee Related JP3343631B2 (ja) 1993-11-30 1993-11-30 工作機械用クーラントの油水分離装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3343631B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016013517A (ja) * 2014-07-02 2016-01-28 株式会社 ユメックス 濾過システム
CN106217124A (zh) * 2016-08-31 2016-12-14 重庆麦斯特精密机械有限公司 加工中心油水分离处理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07155504A (ja) 1995-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
SU1190998A3 (ru) Установка дл удалени вредных веществ из жидких и/или твердых сред
US5104529A (en) Coolant recycler
US7107646B2 (en) Industrial oil/dust collector
JP3343631B2 (ja) 工作機械用クーラントの油水分離装置
CN117105335B (zh) 一种石油化工废水吸附沉淀装置
US4966693A (en) Apparatus for processing coolant
JP5912524B2 (ja) 油分分離システム
CN2234299Y (zh) 油水真空分离装置
CN108992973A (zh) 浮油收集装置
JPH0871549A (ja) オイルスキマー
CA2001465A1 (en) Apparatus for processing coolant
US6613233B1 (en) Multiple mode industrial process system and method
CN106745509B (zh) 一种真空油水分离机
KR100205566B1 (ko) 공기 정화 장치
JPS5921856Y2 (ja) 塗料粕回収装置
CN215591608U (zh) 一种油气储运用漏油回收装置
KR100244740B1 (ko) 중앙집중식 절삭유 여과장치
JPH08294845A (ja) 浮上物回収装置
CN219136452U (zh) 一种油水分离器
JP2001170841A (ja) 板状体の加工装置
CN219902769U (zh) 一种桥梁施工用打孔设备
CN210252723U (zh) 一种离心式净油机
JP3428898B2 (ja) 船舶ビルジ用浮遊油回収装置
CN2037732U (zh) 双斗式油水分离器
KR200276862Y1 (ko) 탈지 슬러지 제거장치가 부착된 탈지용액 저장탱크

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090830

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees