JP3343456B2 - 一酸化炭素の転化のための触媒およびそれを用いた方法 - Google Patents
一酸化炭素の転化のための触媒およびそれを用いた方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸気により、一酸化炭
素を二酸化炭素および水素に転化するための触媒および
該触媒を用いる方法に関する。特に本発明は、一酸化炭
素を、蒸気により、二酸化炭素および水素に転化するた
めのCo−Mo系触媒であって、TiO2を含むキャリ
アー上に担持され、アルカリ金属を含まず、硫化物に
耐性のある触媒、および該触媒を用いる方法に関する。
この触媒は、低温度で良好な活性を有し、そして低硫化
物レベル、高蒸気分圧、および高温の条件下において、
活性および安定である。
素を二酸化炭素および水素に転化するための触媒および
該触媒を用いる方法に関する。特に本発明は、一酸化炭
素を、蒸気により、二酸化炭素および水素に転化するた
めのCo−Mo系触媒であって、TiO2を含むキャリ
アー上に担持され、アルカリ金属を含まず、硫化物に
耐性のある触媒、および該触媒を用いる方法に関する。
この触媒は、低温度で良好な活性を有し、そして低硫化
物レベル、高蒸気分圧、および高温の条件下において、
活性および安定である。
【0002】
【従来の技術】水−ガスシフト方法として知られてい
る、蒸気による、一酸化炭素の二酸化炭素および水素へ
の転化は、水素、カルボニル化合物、およびアンモニア
の製造などのような化学産業および石油化学産業におい
て、広く利用されている。この方法は、通常、効率を高
めるために触媒の存在下において行なわれる。知られて
いる触媒のなかで、Fe−Cr系およびCu−Zn系触
媒は、その硫化物反応性および高レベルの硫化物への感
受性、およびそれ故のシフト活性の速やかな低下のた
め、特に、重油、石炭、および残油から生成される一酸
化炭素供給ガスのような、通常様々なレベルの硫化物を
含む場合には、適当でない。このような問題に対するア
プローチとして、Co−Mo系触媒が提案されている。
その活性成分は、コバルトまたはニッケルおよびモリブ
デンまたはタングステンの酸化物または硫化物であり、
そして、このような活性成分は通常アルミナまたはジル
コニアのようなキャリアー上に担持されている。このよ
うな触媒により、高レベルの硫化物を含む一酸化炭素供
給ガスの転化に対する良好な活性が実現する。
る、蒸気による、一酸化炭素の二酸化炭素および水素へ
の転化は、水素、カルボニル化合物、およびアンモニア
の製造などのような化学産業および石油化学産業におい
て、広く利用されている。この方法は、通常、効率を高
めるために触媒の存在下において行なわれる。知られて
いる触媒のなかで、Fe−Cr系およびCu−Zn系触
媒は、その硫化物反応性および高レベルの硫化物への感
受性、およびそれ故のシフト活性の速やかな低下のた
め、特に、重油、石炭、および残油から生成される一酸
化炭素供給ガスのような、通常様々なレベルの硫化物を
含む場合には、適当でない。このような問題に対するア
プローチとして、Co−Mo系触媒が提案されている。
その活性成分は、コバルトまたはニッケルおよびモリブ
デンまたはタングステンの酸化物または硫化物であり、
そして、このような活性成分は通常アルミナまたはジル
コニアのようなキャリアー上に担持されている。このよ
うな触媒により、高レベルの硫化物を含む一酸化炭素供
給ガスの転化に対する良好な活性が実現する。
【0003】しかしながら、Co−Mo系触媒は、硫化
された状態において最大の転化活性を有する。このた
め、このような触媒には、ある程度のレベルの硫化物を
供給ガス中に含ませ、硫化された状態にすることが必要
となり、そして、低レベルの硫化物の供給ガスには好ま
しくない。事実、転化すべきガス中の硫化物の濃度は、
反応に影響を与えず、実際上この濃度の上限はない。さ
らに、これらの触媒は、低い反応温度においては、低い
活性を示す(米国特許第3,529,935号参照)。
アルカリ金属を添加すると、低温活性が改善される(欧
州特許出願第062,912号参照)。しかし、アルカ
リ金属を含む触媒が、低硫化物レベル、高蒸気分圧、お
よび高温の条件下で用いられる場合、活性成分の相およ
びキャリアーは減成し、触媒の構造の破壊および不活性
化が進み、そしてさらに、転化過程の間に、アルカリ金
属促進剤が移動して触媒から離れ、パイプおよび装置の
表面に蓄積され、このような表面上に塩化物がたまり、
ついに、装置は破損してしまう。
された状態において最大の転化活性を有する。このた
め、このような触媒には、ある程度のレベルの硫化物を
供給ガス中に含ませ、硫化された状態にすることが必要
となり、そして、低レベルの硫化物の供給ガスには好ま
しくない。事実、転化すべきガス中の硫化物の濃度は、
反応に影響を与えず、実際上この濃度の上限はない。さ
らに、これらの触媒は、低い反応温度においては、低い
活性を示す(米国特許第3,529,935号参照)。
アルカリ金属を添加すると、低温活性が改善される(欧
州特許出願第062,912号参照)。しかし、アルカ
リ金属を含む触媒が、低硫化物レベル、高蒸気分圧、お
よび高温の条件下で用いられる場合、活性成分の相およ
びキャリアーは減成し、触媒の構造の破壊および不活性
化が進み、そしてさらに、転化過程の間に、アルカリ金
属促進剤が移動して触媒から離れ、パイプおよび装置の
表面に蓄積され、このような表面上に塩化物がたまり、
ついに、装置は破損してしまう。
【0004】アルカリ金属を含まず、比較的低反応温度
で活性があり、そして低硫化物レベル、高蒸気分圧およ
び高温条件下において活性で安定であり、それ故転化方
法に高能力を与える、一酸化炭素の転化のための触媒に
対する必要性が、明らかに存在する。
で活性があり、そして低硫化物レベル、高蒸気分圧およ
び高温条件下において活性で安定であり、それ故転化方
法に高能力を与える、一酸化炭素の転化のための触媒に
対する必要性が、明らかに存在する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、一酸化炭素の転化のための新規な触媒を提供するこ
とにある。この触媒は、比較的低反応温度において活性
で、アルカリ金属を含まず、低硫化物レベル、高蒸気分
圧および高温条件下において安定であり、そして、供給
ガスの高空間速度、ならびに一酸化炭素供給ガス中の硫
化物含有率および蒸気/乾燥ガス比の変化に良好な適合
性を示す。従って、広範囲に適用され得る。すなわち、
異なるレベルの硫化物を含む様々な一酸化炭素供給ガス
を、異なる温度および異なる蒸気分圧下における空間速
度で転化するのに、効果的に用いられ得る。
は、一酸化炭素の転化のための新規な触媒を提供するこ
とにある。この触媒は、比較的低反応温度において活性
で、アルカリ金属を含まず、低硫化物レベル、高蒸気分
圧および高温条件下において安定であり、そして、供給
ガスの高空間速度、ならびに一酸化炭素供給ガス中の硫
化物含有率および蒸気/乾燥ガス比の変化に良好な適合
性を示す。従って、広範囲に適用され得る。すなわち、
異なるレベルの硫化物を含む様々な一酸化炭素供給ガス
を、異なる温度および異なる蒸気分圧下における空間速
度で転化するのに、効果的に用いられ得る。
【0006】本発明の別の目的は、本発明の触媒の存在
下で、一酸化炭素を、蒸気により、二酸化炭素および水
素に転化する方法を提供することである。この方法は、
230℃および500℃の間の温度において、0および
10MPa(絶対)の間の圧力下において、0.01体
積%以上の硫化物含有量を有する一酸化炭素供給ガスを
用いて行なわれる。
下で、一酸化炭素を、蒸気により、二酸化炭素および水
素に転化する方法を提供することである。この方法は、
230℃および500℃の間の温度において、0および
10MPa(絶対)の間の圧力下において、0.01体
積%以上の硫化物含有量を有する一酸化炭素供給ガスを
用いて行なわれる。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明者らは、この方法お
よびこのような触媒の性質について、深く詳細に検討し
た結果、意外にもTiO2を含むキャリアーおよび任意
に非アルカリ金属促進剤を用いることによって、一酸化
炭素の転化のための、新規な高活性のアルカリ金属を含
まないCo−Mo系触媒が提供され得ることを見いだし
た。この触媒は、 a.TiO2、任意にMgOおよび/またはAl2O3を有
するキャリアー; b.Co、Ni、Mo、およびWの酸化物ならびに硫化
物よりなる群から選択される少なくとも1つの触媒活性
金属化合物;および任意に、 c.希土類元素、アルカリ土類金属、Cu、Zn、およ
びMnの化合物よりなる群から選択される促進剤を含
む。
よびこのような触媒の性質について、深く詳細に検討し
た結果、意外にもTiO2を含むキャリアーおよび任意
に非アルカリ金属促進剤を用いることによって、一酸化
炭素の転化のための、新規な高活性のアルカリ金属を含
まないCo−Mo系触媒が提供され得ることを見いだし
た。この触媒は、 a.TiO2、任意にMgOおよび/またはAl2O3を有
するキャリアー; b.Co、Ni、Mo、およびWの酸化物ならびに硫化
物よりなる群から選択される少なくとも1つの触媒活性
金属化合物;および任意に、 c.希土類元素、アルカリ土類金属、Cu、Zn、およ
びMnの化合物よりなる群から選択される促進剤を含
む。
【0008】この触媒は、以下の工程を含む方法によっ
て調製される。 a)最初に、酸化マグネシウムまたは水酸化マグネシウ
ムを脱イオン水に懸濁し、スラリーを作り、次に、得ら
れたスラリーを硝酸アルミニウム溶液または他の可溶性
アルミニウム塩水溶液に加え、混合物を作る工程; b)該混合物を、アルカリ沈殿剤で、7および12の間
のpHにおいて10および90℃の間の温度で攪拌しな
がら沈澱させ、次に固体を濾過および回収し、中性にな
るまで脱イオン水で洗浄して、ケーキを作る工程; c)得られたケーキをモリブデン酸アンモニウム、タン
グステン酸アンモニウム、可溶性コバルト塩および/ま
たは可溶性ニッケル塩の溶液に懸濁し、混合物を作る工
程; d)促進剤化合物を、工程c)で得られた混合物に加
え、次にメタチタン酸および/または二酸化チタンを加
え、これらを十分に混合して、均一な混合物を作る工
程;または工程b)で得られたケーキを、活性成分およ
び促進剤の塩の溶液で含浸し、次にメタチタン酸および
/または二酸化チタンと十分に混合し、均一な混合物を
作る工程;および e)該均一な混合物を100℃〜120℃にて乾燥し、
破砕し、篩にかけ、従来の成形化剤と混合し、次にペレ
ットに成形し、そして、最後に、1および5時間の間、
450℃および600℃の間の温度で焼成し、完成した
触媒を提供する工程。
て調製される。 a)最初に、酸化マグネシウムまたは水酸化マグネシウ
ムを脱イオン水に懸濁し、スラリーを作り、次に、得ら
れたスラリーを硝酸アルミニウム溶液または他の可溶性
アルミニウム塩水溶液に加え、混合物を作る工程; b)該混合物を、アルカリ沈殿剤で、7および12の間
のpHにおいて10および90℃の間の温度で攪拌しな
がら沈澱させ、次に固体を濾過および回収し、中性にな
るまで脱イオン水で洗浄して、ケーキを作る工程; c)得られたケーキをモリブデン酸アンモニウム、タン
グステン酸アンモニウム、可溶性コバルト塩および/ま
たは可溶性ニッケル塩の溶液に懸濁し、混合物を作る工
程; d)促進剤化合物を、工程c)で得られた混合物に加
え、次にメタチタン酸および/または二酸化チタンを加
え、これらを十分に混合して、均一な混合物を作る工
程;または工程b)で得られたケーキを、活性成分およ
び促進剤の塩の溶液で含浸し、次にメタチタン酸および
/または二酸化チタンと十分に混合し、均一な混合物を
作る工程;および e)該均一な混合物を100℃〜120℃にて乾燥し、
破砕し、篩にかけ、従来の成形化剤と混合し、次にペレ
ットに成形し、そして、最後に、1および5時間の間、
450℃および600℃の間の温度で焼成し、完成した
触媒を提供する工程。
【0009】本発明の触媒の存在下においては、異なる
組成の一酸化炭素供給ガスが、触媒作用により、蒸気
で、比較的低い反応温度においても、比較的高い収率で
二酸化炭素および水素に転化され得る。そしてさらに、
反応の間、触媒は、低硫化物レベル、高蒸気分圧、およ
び高温の条件下においても、活性および安定性を保ち得
る。
組成の一酸化炭素供給ガスが、触媒作用により、蒸気
で、比較的低い反応温度においても、比較的高い収率で
二酸化炭素および水素に転化され得る。そしてさらに、
反応の間、触媒は、低硫化物レベル、高蒸気分圧、およ
び高温の条件下においても、活性および安定性を保ち得
る。
【0010】本発明の触媒を調製するには、原料とし
て、市販の酸化マグネシウム(好ましくは軽質マグネシ
ア)または水酸化マグネシウム、および市販の二酸化チ
タンまたはメタチタン酸が用いられ得る。処理すること
によりTiO2およびMgOを与えるすべての原料も用
いられ得、そしてこれらの原料を製造するための方法に
は、特別な制限はない。これらの原料の表面積は、触媒
活性を決定するのに重要である。一酸化炭素転化におけ
る活性のためには、これらの原料の表面積は、通常、4
0〜130m2/gである。
て、市販の酸化マグネシウム(好ましくは軽質マグネシ
ア)または水酸化マグネシウム、および市販の二酸化チ
タンまたはメタチタン酸が用いられ得る。処理すること
によりTiO2およびMgOを与えるすべての原料も用
いられ得、そしてこれらの原料を製造するための方法に
は、特別な制限はない。これらの原料の表面積は、触媒
活性を決定するのに重要である。一酸化炭素転化におけ
る活性のためには、これらの原料の表面積は、通常、4
0〜130m2/gである。
【0011】Al、Co、Niおよび促進剤元素源とし
ては、硝酸塩、塩化物、硫酸塩などのような、対応する
元素の様々な可溶性塩が用いられ得る。好ましくは、こ
れらの硝酸塩が用いられる。MoおよびW源としては、
モリブデン酸アンモニウムおよびタングステン酸アンモ
ニウムが好適に用いられる。
ては、硝酸塩、塩化物、硫酸塩などのような、対応する
元素の様々な可溶性塩が用いられ得る。好ましくは、こ
れらの硝酸塩が用いられる。MoおよびW源としては、
モリブデン酸アンモニウムおよびタングステン酸アンモ
ニウムが好適に用いられる。
【0012】造形剤としては、例えばカルボキシメチル
セルロースのような従来から用いられている造形剤が用
いられ得る。
セルロースのような従来から用いられている造形剤が用
いられ得る。
【0013】本発明の触媒を製造するには、Coまたは
NiおよびMoまたはWの塩を、コバルトまたはニッケ
ルおよびモリブデンまたはタングステンのモル比が好ま
しくは0.1:1から2.5:1までになるような量で
加える。本発明の触媒は、TiO2と共にMgOおよび
Al2O3を利用しており、好ましくはMgOとAl2O
3、MgOとTiO2およびTiO2とAl2O3のモ
ル比が、それぞれ、0.3:1から10:1まで、1.
0:1から20:1まで、および0.05:1から2.
0:1までになるように、キャリアーを調製する。本発
明に任意に用いられる促進剤元素は、希土類元素、アル
カリ土類元素、Mn、ZnおよびCuであり、好ましく
は、希土類元素であり、より好ましくは、1:9から
9:1の比のLaおよびCeである。
NiおよびMoまたはWの塩を、コバルトまたはニッケ
ルおよびモリブデンまたはタングステンのモル比が好ま
しくは0.1:1から2.5:1までになるような量で
加える。本発明の触媒は、TiO2と共にMgOおよび
Al2O3を利用しており、好ましくはMgOとAl2O
3、MgOとTiO2およびTiO2とAl2O3のモ
ル比が、それぞれ、0.3:1から10:1まで、1.
0:1から20:1まで、および0.05:1から2.
0:1までになるように、キャリアーを調製する。本発
明に任意に用いられる促進剤元素は、希土類元素、アル
カリ土類元素、Mn、ZnおよびCuであり、好ましく
は、希土類元素であり、より好ましくは、1:9から
9:1の比のLaおよびCeである。
【0014】本発明の触媒は、好ましくは、1.0から
97.0重量%のTiO2、0から40.0重量%のM
gOおよび0から80.0重量%のAl2O3を含む。
97.0重量%のTiO2、0から40.0重量%のM
gOおよび0から80.0重量%のAl2O3を含む。
【0015】本発明の触媒は、好ましくは、1.0から
10.0重量%のCoの酸化物および/または硫化物、
および2.0から20.0重量%のMoの酸化物および
/または硫化物を含む。
10.0重量%のCoの酸化物および/または硫化物、
および2.0から20.0重量%のMoの酸化物および
/または硫化物を含む。
【0016】本発明の触媒は、好ましくは、0から1
0.0重量%の希土類元素の酸化物から選択される促進
剤を含む。
0.0重量%の希土類元素の酸化物から選択される促進
剤を含む。
【0017】本発明の触媒は、より好ましくは、5.0
から97.0重量%のTiO2を含む。
から97.0重量%のTiO2を含む。
【0018】本発明の触媒を調製するためには、特許請
求の範囲に記載されている本発明の範囲をはずれること
なく、様々な改変および変更がなされ得る。
求の範囲に記載されている本発明の範囲をはずれること
なく、様々な改変および変更がなされ得る。
【0019】本発明によって調製される触媒は、硫化状
態において最大の活性を有する。触媒を硫化状態に変換
するために、触媒は、あるレベルの硫化物を含むガス流
で、200℃および250℃の間の温度において処理す
る。該触媒の硫化は、従来技術の触媒の硫化より容易で
ある。
態において最大の活性を有する。触媒を硫化状態に変換
するために、触媒は、あるレベルの硫化物を含むガス流
で、200℃および250℃の間の温度において処理す
る。該触媒の硫化は、従来技術の触媒の硫化より容易で
ある。
【0020】本明細書においては、「乾燥ガス」は、付
加的な蒸気のない一酸化炭素供給ガスのことをいい、一
方「湿潤ガス」は、乾燥ガスおよび蒸気からなる一酸化
炭素供給ガスのことをいう。本明細書において、「シフ
ト」は、CO転化過程を意味する。
加的な蒸気のない一酸化炭素供給ガスのことをいい、一
方「湿潤ガス」は、乾燥ガスおよび蒸気からなる一酸化
炭素供給ガスのことをいう。本明細書において、「シフ
ト」は、CO転化過程を意味する。
【0021】蒸気による一酸化炭素転化における本発明
の触媒の能力を評価するには、任意にφ4mmアルミナ
ペレットで希釈した本発明により調製された触媒を、軸
方向に向けたφ8×2mmの熱電対ウエルを取り付けた
φ45×5mmの電気加熱したステンレススチール管状
反応器中に入れる。ガス流を、上部の入口から反応器中
に導入し、触媒ベッドを通過させて触媒の硫化および/
または触媒上での転化を行ない、次に、反応器の底部の
出口から出す。産生されたガス中の未反応の蒸気を凝縮
し、分離する。一方、産生された乾燥ガスは、その組成
を分析するために、計量し、ガスクロマトグラフに通す
か、空気中に放出する。この方法は、一般的に、230
℃から500℃までの温度で行なわれる。
の触媒の能力を評価するには、任意にφ4mmアルミナ
ペレットで希釈した本発明により調製された触媒を、軸
方向に向けたφ8×2mmの熱電対ウエルを取り付けた
φ45×5mmの電気加熱したステンレススチール管状
反応器中に入れる。ガス流を、上部の入口から反応器中
に導入し、触媒ベッドを通過させて触媒の硫化および/
または触媒上での転化を行ない、次に、反応器の底部の
出口から出す。産生されたガス中の未反応の蒸気を凝縮
し、分離する。一方、産生された乾燥ガスは、その組成
を分析するために、計量し、ガスクロマトグラフに通す
か、空気中に放出する。この方法は、一般的に、230
℃から500℃までの温度で行なわれる。
【0022】本発明の触媒の活性は、CO転化率に置き
換えて表すと、次式のように定義される: CO転化率(%)=(転化されたCOモル数/導入された
COモル数)×100
換えて表すと、次式のように定義される: CO転化率(%)=(転化されたCOモル数/導入された
COモル数)×100
【0023】本発明により調製された触媒は、工業的規
模の反応条件下での能力を測定するために、さらに工業
的規模の反応器中でも試験される。この時、この過程中
において、一定の時間に触媒を反応器から随時取り出
し、例えば表面積、孔容積、破砕強度などのような物理
的性質を評価する。
模の反応条件下での能力を測定するために、さらに工業
的規模の反応器中でも試験される。この時、この過程中
において、一定の時間に触媒を反応器から随時取り出
し、例えば表面積、孔容積、破砕強度などのような物理
的性質を評価する。
【0024】上述の試験から得られた結果から、本発明
によって調製された触媒は、試験温度の範囲内で、一酸
化炭素供給ガス中に含まれる硫化物レベルが0.01体
積%以上で、公知の工業上利用されている触媒に比べ、
より高い活性を有し、一酸化炭素供給ガスの蒸気/乾燥
ガス比および空間速度の変化に対して感受性が低いこと
がわかった。従って、本発明の触媒により、一酸化炭素
転化法において、より速い空間速度を用い、その結果よ
り小さい反応器を用いることが可能になる。本発明の触
媒の活性は、実際上、長時間一定に保持される。本発明
の触媒は、その構造および表面積に関して、わずかの変
化しかしないかまたはまったく変化しない。本発明の触
媒の存在下において、一酸化炭素転化反応は、例えば0
から10MPa(絶対)のような、大気圧以上で、有利
に行なわれ得る。
によって調製された触媒は、試験温度の範囲内で、一酸
化炭素供給ガス中に含まれる硫化物レベルが0.01体
積%以上で、公知の工業上利用されている触媒に比べ、
より高い活性を有し、一酸化炭素供給ガスの蒸気/乾燥
ガス比および空間速度の変化に対して感受性が低いこと
がわかった。従って、本発明の触媒により、一酸化炭素
転化法において、より速い空間速度を用い、その結果よ
り小さい反応器を用いることが可能になる。本発明の触
媒の活性は、実際上、長時間一定に保持される。本発明
の触媒は、その構造および表面積に関して、わずかの変
化しかしないかまたはまったく変化しない。本発明の触
媒の存在下において、一酸化炭素転化反応は、例えば0
から10MPa(絶対)のような、大気圧以上で、有利
に行なわれ得る。
【0025】公知のいずれの理論にも限定されるもので
はないが、本発明の触媒の予期されなかった良好な能力
は、本発明のキャリアーおよび促進剤を用いることによ
りもたらされた結果であると考えられる。
はないが、本発明の触媒の予期されなかった良好な能力
は、本発明のキャリアーおよび促進剤を用いることによ
りもたらされた結果であると考えられる。
【0026】本発明を、以下の限定されない実施例で、
より詳細に説明する。
より詳細に説明する。
比較例1 919gのAl(NO3)3・9H2O(または、HNO3
中に溶解した相当量のAl(OH)3)を、2000m
lの脱イオン水中に溶解し、溶液 をつくる。これに、
あらかじめ500mlの脱イオン水中に均一に懸濁して
おいた63gの軽質マグネシア(MgO含有量は、7
4.3重量%)を加え、次に、50℃、pH8で、ゆっ
くりとアンモニアを加え、沈殿を開始する。固体を濾過
し、回収し、NO3 -がなくなるまで脱イオン水で洗浄す
る。得られたケーキを室温でスラリー化し、スラリーを
得る。これに、100gの(NH4)6Mo7O24・4H2
Oの24.5重量%水溶液および100gのCo(NO
3 )2・6H2Oの31.1重量%水溶液を加え、混合
し、そして均一に懸濁して混合物をつくる。次にこれを
110℃にて乾燥し、破砕し、100メッシュのスクリ
ーンを通して、粗生成物をつくる。この粗生成物を、粗
生成物に対して1.5重量%のカルボキシメチルセルロ
ースと混合し、攪拌し、混練して塑性マスを形成し、こ
れをφ4mmペッレットに成形する。このペレットを1
10℃にて乾燥し、500℃で4時間焼成すると、完成
した触媒ができる。この触媒の組成は、米国特許第3,
529,935号の実施例D中で調製される、比較用触
媒Aと命名された触媒の組成に相当する。
中に溶解した相当量のAl(OH)3)を、2000m
lの脱イオン水中に溶解し、溶液 をつくる。これに、
あらかじめ500mlの脱イオン水中に均一に懸濁して
おいた63gの軽質マグネシア(MgO含有量は、7
4.3重量%)を加え、次に、50℃、pH8で、ゆっ
くりとアンモニアを加え、沈殿を開始する。固体を濾過
し、回収し、NO3 -がなくなるまで脱イオン水で洗浄す
る。得られたケーキを室温でスラリー化し、スラリーを
得る。これに、100gの(NH4)6Mo7O24・4H2
Oの24.5重量%水溶液および100gのCo(NO
3 )2・6H2Oの31.1重量%水溶液を加え、混合
し、そして均一に懸濁して混合物をつくる。次にこれを
110℃にて乾燥し、破砕し、100メッシュのスクリ
ーンを通して、粗生成物をつくる。この粗生成物を、粗
生成物に対して1.5重量%のカルボキシメチルセルロ
ースと混合し、攪拌し、混練して塑性マスを形成し、こ
れをφ4mmペッレットに成形する。このペレットを1
10℃にて乾燥し、500℃で4時間焼成すると、完成
した触媒ができる。この触媒の組成は、米国特許第3,
529,935号の実施例D中で調製される、比較用触
媒Aと命名された触媒の組成に相当する。
【0027】実施例1 触媒(触媒B)は、比較例1と同様にして調製される
が、用いられるAl(NO3)3・9H2Oの量は、87
2gであり、そして、Co(NO3)2・6H2O溶液の
添加の前に、7.5gのTiO2粉末を加える。
が、用いられるAl(NO3)3・9H2Oの量は、87
2gであり、そして、Co(NO3)2・6H2O溶液の
添加の前に、7.5gのTiO2粉末を加える。
【0028】実施例2 触媒(触媒C)は、実施例1と同様にして調製される
が、用いられるTiO2の量は、15gであり、用いら
れるAl(NO3)3・9H2Oの量は、810gであ
る。
が、用いられるTiO2の量は、15gであり、用いら
れるAl(NO3)3・9H2Oの量は、810gであ
る。
【0029】実施例3 触媒(触媒D)は、実施例1と同様にして調製される
が、用いられるTiO2の量は、30gであり、用いら
れるAl(NO3)3・9H2Oの量は、626gであ
る。
が、用いられるTiO2の量は、30gであり、用いら
れるAl(NO3)3・9H2Oの量は、626gであ
る。
【0030】実施例4 触媒(触媒E)は、実施例1と同様にして調製される
が、用いられるTiO2の量は、62gであり、用いら
れるAl(NO3)3・9H2Oの量は、464gであ
る。
が、用いられるTiO2の量は、62gであり、用いら
れるAl(NO3)3・9H2Oの量は、464gであ
る。
【0031】比較例2 触媒(触媒F)は、比較例1と同様にして調製される
が、Al(NO3)3・9H2Oおよび軽質マグネシア
の代わりに、172gのTiO2が用いられる。
が、Al(NO3)3・9H2Oおよび軽質マグネシア
の代わりに、172gのTiO2が用いられる。
【0032】比較例3 触媒(触媒G)は、比較例1と同様にして調製される
が、Co(NO3)2・6H2O溶液の濃度は、27.
2重量%であり、この溶液は、さらに4.0 重量%の
La(NO3)3・6H2Oおよび4.0重量%のCe
(NO3)3・6H2Oを含む。
が、Co(NO3)2・6H2O溶液の濃度は、27.
2重量%であり、この溶液は、さらに4.0 重量%の
La(NO3)3・6H2Oおよび4.0重量%のCe
(NO3)3・6H2Oを含む。
【0033】実施例5 触媒(触媒H)は、実施例2と同様にして調製される
が、用いられる軽質マグネシアの量は、68.7gであ
り、Co(NO3)2・6H2O溶液は、さらに、4.
0重量%のLa(NO3)3・6H2Oおよび4.0重
量%のCe(NO3)3・6H2Oを含む。
が、用いられる軽質マグネシアの量は、68.7gであ
り、Co(NO3)2・6H2O溶液は、さらに、4.
0重量%のLa(NO3)3・6H2Oおよび4.0重
量%のCe(NO3)3・6H2Oを含む。
【0034】比較例4 この触媒は、工業的に使用される触媒であり、製品名K
8−11で、BASF(ドイツ)から入手できる。
8−11で、BASF(ドイツ)から入手できる。
【0035】常圧テスト 上記の実施例で調製される触媒および比較用触媒を、そ
の特性活性につき、常圧下において評価し、常圧下での
一酸化炭素の転化率で定義し、その結果を表1に示す。
の特性活性につき、常圧下において評価し、常圧下での
一酸化炭素の転化率で定義し、その結果を表1に示す。
【0036】 試験条件 乾燥ガス組成(体積%) CO CO2 CH4 H2S H2 40〜50 0〜5.0 0.25〜0.40 0.3〜0.4 残り 充填触媒の量 0.3g(40〜60メッシュ) 乾燥ガスの空間速度 10000h-1 蒸気/乾燥ガス比 1.0 硫化の温度 250℃ 硫化時間 4時間
【0037】
【表1】
【0038】表1より、触媒の特性活性は、触媒中のT
iO2の含有量にしたがって増加し、さらに、例えばL
aおよびCeなどの希土類元素の存在によってもまた、
触媒の特性活性は増加する。
iO2の含有量にしたがって増加し、さらに、例えばL
aおよびCeなどの希土類元素の存在によってもまた、
触媒の特性活性は増加する。
【0039】触媒Hおよび工業的に利用されている触媒
K8−11について、様々な条件下において、その活性
を調べ、結果を表2、3、4に示す。
K8−11について、様々な条件下において、その活性
を調べ、結果を表2、3、4に示す。
【0040】
【表2】
【0041】表2に異なる蒸気/乾燥ガス比の硫化ガス
流による結果を示す。この結果から、本発明の触媒の活
性は硫化ガス流の蒸気/乾燥ガス比によりわずかしか影
響を受けず、一方、触媒K8−11は、重大な影響を受
けることがわかる。さらに、本発明の触媒は、触媒K8
−11と比較すると、硫化が容易である。
流による結果を示す。この結果から、本発明の触媒の活
性は硫化ガス流の蒸気/乾燥ガス比によりわずかしか影
響を受けず、一方、触媒K8−11は、重大な影響を受
けることがわかる。さらに、本発明の触媒は、触媒K8
−11と比較すると、硫化が容易である。
【0042】上記のように硫化した後、触媒を異なる蒸
気/乾燥ガス比の供給ガス流により試験し、その結果を
表3に示す。表3から、本発明の触媒は、供給ガス流の
蒸気/乾燥ガス比によって、触媒K8−11のように重
大な影響を受けないことがみられる。
気/乾燥ガス比の供給ガス流により試験し、その結果を
表3に示す。表3から、本発明の触媒は、供給ガス流の
蒸気/乾燥ガス比によって、触媒K8−11のように重
大な影響を受けないことがみられる。
【0043】
【表3】
【0044】供給ガスの空間速度を変えると共に、出口
におけるCO含有体積を測定し、その結果を表4に示
す。
におけるCO含有体積を測定し、その結果を表4に示
す。
【表4】
【0045】表4より、供給ガスの空間速度の変化によ
り、本発明の触媒の活性は、触媒K8−11より影響を
受けないことがわかる。
り、本発明の触媒の活性は、触媒K8−11より影響を
受けないことがわかる。
【0046】要するに、本発明の触媒は、ガス流の蒸気
/乾燥ガス比の変化および乾燥ガスの空間速度の変化に
対して、工業的に利用されている触媒K8−11より感
受性が低い。
/乾燥ガス比の変化および乾燥ガスの空間速度の変化に
対して、工業的に利用されている触媒K8−11より感
受性が低い。
【0047】触媒HおよびK8−11を、低いレベルの
硫化物、例えば、0.01〜0.03体積%のH2Sを
含む供給ガス流で試験する。結果を表5に示す。このよ
うな条件下においては、特に入口の温度が低い場合、触
媒Hは、触媒K8−11より活性が高いようである。
硫化物、例えば、0.01〜0.03体積%のH2Sを
含む供給ガス流で試験する。結果を表5に示す。このよ
うな条件下においては、特に入口の温度が低い場合、触
媒Hは、触媒K8−11より活性が高いようである。
【表5】
【0048】安定性を調べるために、触媒Hを表2、3
に示す条件下で、1020時間連続試験に供する。結果
を表6に示す。表6から、250℃での同じ硫化条件下
では、触媒Hは、触媒K8−11より高い活性を示すこ
とがわかる。このことは、前者が容易に硫化し、そして
高い低温活性を有することを意味する。様々な転化反応
時間の後、触媒Hの特性活性は、わずかに低下するのみ
であり、一方、触媒K8−11は、より低下する。より
低い反応温度についても、触媒Hは、触媒K8−11よ
り活性が高いようである。
に示す条件下で、1020時間連続試験に供する。結果
を表6に示す。表6から、250℃での同じ硫化条件下
では、触媒Hは、触媒K8−11より高い活性を示すこ
とがわかる。このことは、前者が容易に硫化し、そして
高い低温活性を有することを意味する。様々な転化反応
時間の後、触媒Hの特性活性は、わずかに低下するのみ
であり、一方、触媒K8−11は、より低下する。より
低い反応温度についても、触媒Hは、触媒K8−11よ
り活性が高いようである。
【0049】
【表6】
【0050】触媒Hおよび触媒K8−11を、硫化物の
レベルが低い残油からなる一酸化炭素供給ガスで、86
日間にわたって、工業的規模の反応器中で試験する。次
に触媒を反応器から取り出し、物理的性質を評価し、そ
の結果を表7および8に示す。
レベルが低い残油からなる一酸化炭素供給ガスで、86
日間にわたって、工業的規模の反応器中で試験する。次
に触媒を反応器から取り出し、物理的性質を評価し、そ
の結果を表7および8に示す。
【0051】 試験条件 充填触媒の体積 751、φ4×8−12mm 硫化: 温度 200〜250℃ 時間 40h 蒸気/乾燥ガス比 1.4 圧力 1.0MPa シフト: 圧力 8.1MPa 蒸気/乾燥ガス比 1.4 乾燥ガス流の体積組成 CO CO2 N2+Ar CH4 H2S H2 43±1.0% 6.0±0.5% 0.55±0.05% 1.2±0.2% 0.02±0.01% 残り
【0052】
【表7】
【0053】表7より、入口の温度を294〜330℃
の間に設定する場合、触媒Hについては出口の温度は、
425〜480℃まで変化し、触媒Hは比較的高い活性
を示し、入口温度の低下は、触媒Hの活性の実質的な低
下はもたらさず、一方、触媒K8−11の活性は、入口
温度の低下により、低下することがわかる。このこと
は、このような条件下において、触媒Hが、触媒K8−
11より活性が高く、安定であることを意味する。すな
わち、高温、低硫化物レベル、および高蒸気分圧におけ
る適用において安定である。
の間に設定する場合、触媒Hについては出口の温度は、
425〜480℃まで変化し、触媒Hは比較的高い活性
を示し、入口温度の低下は、触媒Hの活性の実質的な低
下はもたらさず、一方、触媒K8−11の活性は、入口
温度の低下により、低下することがわかる。このこと
は、このような条件下において、触媒Hが、触媒K8−
11より活性が高く、安定であることを意味する。すな
わち、高温、低硫化物レベル、および高蒸気分圧におけ
る適用において安定である。
【0054】
【表8】
【0055】表8より、工業的規模の反応器中におい
て、本発明の触媒が、触媒K8−11より安定であるこ
とがわかる。
て、本発明の触媒が、触媒K8−11より安定であるこ
とがわかる。
【0056】本発明を上記のような実施例によって説明
してきたが、当該分野の当業者は、特許請求の範囲に記
載の本発明の意図から離れることなく、本明細書に記載
の本発明の詳細において、様々な改変および変更がなさ
れ得ることを理解する。この変更および改変は、すべて
本発明の範囲にある。
してきたが、当該分野の当業者は、特許請求の範囲に記
載の本発明の意図から離れることなく、本明細書に記載
の本発明の詳細において、様々な改変および変更がなさ
れ得ることを理解する。この変更および改変は、すべて
本発明の範囲にある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湯 福山 中華人民共和国山東省▲じ▼博市臨▲じ ▼(番地の表示なし) 中國石油化工總 公司齊魯石油化工公司内 (72)発明者 張 新堂 中華人民共和国山東省▲じ▼博市臨▲じ ▼(番地の表示なし) 中國石油化工總 公司齊魯石油化工公司内 (72)発明者 縱 秋雲 中華人民共和国山東省▲じ▼博市臨▲じ ▼(番地の表示なし) 中國石油化工總 公司齊魯石油化工公司内 (72)発明者 王 毓秀 中華人民共和国山東省▲じ▼博市臨▲じ ▼(番地の表示なし) 中國石油化工總 公司齊魯石油化工公司内 (72)発明者 譚 永放 中華人民共和国山東省▲じ▼博市臨▲じ ▼(番地の表示なし) 中國石油化工總 公司齊魯石油化工公司内 (72)発明者 李 欣 中華人民共和国山東省▲じ▼博市臨▲じ ▼(番地の表示なし) 中國石油化工總 公司齊魯石油化工公司内 (72)発明者 田 兆明 中華人民共和国山東省▲じ▼博市臨▲じ ▼(番地の表示なし) 中國石油化工總 公司齊魯石油化工公司内 (72)発明者 楊 彦偉 中華人民共和国山東省▲じ▼博市臨▲じ ▼(番地の表示なし) 中國石油化工總 公司齊魯石油化工公司内 (56)参考文献 特開 昭58−45740(JP,A) 特開 昭57−171438(JP,A) 特開 昭57−45348(JP,A) 特開 昭61−126200(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 21/00 - 38/74 C01B 3/16 C01B 3/48
Claims (12)
- 【請求項1】 様々なレベルの硫化物を含む一酸化炭素
供給ガスを、蒸気により、二酸化炭素および水素に転化
するための触媒であって、 a.TiO2、MgOおよびAl2O3を有するキャリ
アー;および b.Co、Ni、Mo、およびWの酸化物ならびに硫化
物よりなる群から選択される少なくとも1つの触媒活性
金属化合物を含む触媒。 - 【請求項2】 MgOとAl2O3のモル比が、0.
3:1〜10:1である請求項1に記載の触媒。 - 【請求項3】 TiO2とAl2O3のモル比が、0.
05:1〜2.0:1である請求項1に記載の触媒。 - 【請求項4】 触媒全重量に基づき、3.73〜31.
02重量%のTiO2を含む請求項1に記載の触媒。 - 【請求項5】 触媒全重量に基づき、23.30〜2
4.65重量%のMgOを含む請求項1に記載の触媒。 - 【請求項6】 触媒全重量に基づき、31.57〜5
9.04重量%のAl2O3を含む請求項1に記載の触
媒。 - 【請求項7】 更に、c.希土類元素、アルカリ土類金
属、Cu、Zn、およびMnの化合物よりなる群から選
択される促進剤を含む請求項1〜6のいずれかに記載の
触媒。 - 【請求項8】 触媒全重量に基づいて0〜10.0重量
%の、希土類元素の化合物から選択される促進剤を含む
請求項7に記載の触媒。 - 【請求項9】 該希土類元素がLaおよびCeであり、
LaとCeのモル比が1:9〜9:1である請求項7に
記載の触媒。 - 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の触媒
の調製方法であって、 a)最初に、酸化マグネシウムまたは水酸化マグネシウ
ムを脱イオン水に懸濁し、スラリーを作り、次に、得ら
れたスラリーを硝酸アルミニウム溶液または他の可溶性
アルミニウム塩水溶液に加え、混合物を作る工程; b)該混合物を、アルカリ沈殿剤で、7および12の間
のpHにおいて10から90℃までの温度で攪拌しなが
ら沈殿させ、次に固体を濾過および回収し、中性になる
まで脱イオン水で洗浄して、ケーキを作る工程; c)得られたケーキをモリブデン酸アンモニウム、タン
グステン酸アンモニウム、可溶性コバルト塩および/ま
たは可溶性ニッケル塩の溶液に懸濁し、混合物を作る工
程; d)必要に応じて、促進剤化合物を、工程c)で得られ
た混合物に加え、次にメタチタン酸および/または二酸
化チタンを加え、これらを十分に混合して、均一な混合
物を作る工程;および e)該均一な混合物を100℃〜120℃にて乾燥し、
破砕し、篩にかけ、従来の成形化剤と混合し、次にペレ
ットに成形し、そして、最後に、1〜5時間、450℃
〜600℃の温度で焼成し、完成した触媒を提供する工
程を含んで成る方法。 - 【請求項11】 請求項1〜9のいずれかに記載の触媒
の調製方法であって、 a)最初に、酸化マグネシウムまたは水酸化マグネシウ
ムを脱イオン水に懸濁し、スラリーを作り、次に、得ら
れたスラリーを硝酸アルミニウム溶液または他の可溶性
アルミニウム塩水溶液に加え、混合物を作る工程; b)該混合物を、アルカリ沈殿剤で、7および12の間
のpHにおいて10から90℃までの温度で攪拌しなが
ら沈殿させ、次に固体を濾過および回収し、中性になる
まで脱イオン水で洗浄して、ケーキを作る工程; c)工程b)で得られたケーキを、モリブデン酸アンモ
ニウム、タングステン酸アンモニウム、可溶性コバルト
塩および可溶性ニッケル塩からなる群から選択される活
性成分および必要に応じて促進剤の塩の溶液で含浸し、
次にメタチタン酸および/または二酸化チタンと十分に
混合し、均一な混合物を作る工程;および e)該均一な混合物を100℃〜120℃にて乾燥し、
破砕し、篩にかけ、従来の成形化剤と混合し、次にペレ
ットに成形し、そして、最後に、1〜5時間、450℃
〜600℃の温度で焼成し、完成した触媒を提供する工
程を含んで成る方法。 - 【請求項12】 一酸化炭素を、蒸気により、二酸化炭
素および水素に、触媒を用いて転化するための方法であ
って、請求項1〜6のいずれかに記載の触媒の存在下、
230℃から500℃で、0から10.0MPa(絶
対)の圧力下において、0.01体積%以上のH2Sを
含む一酸化炭素供給ガスを蒸気と反応させる工程を含む
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP31320894A JP3343456B2 (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | 一酸化炭素の転化のための触媒およびそれを用いた方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP31320894A JP3343456B2 (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | 一酸化炭素の転化のための触媒およびそれを用いた方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH08173809A JPH08173809A (ja) | 1996-07-09 |
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Family
ID=18038414
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP31320894A Expired - Fee Related JP3343456B2 (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | 一酸化炭素の転化のための触媒およびそれを用いた方法 |
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JP5968465B2 (ja) * | 2012-12-28 | 2016-08-10 | 三菱重工業株式会社 | Coシフト触媒、coシフト反応装置及びガス化ガスの精製方法 |
AU2012397688B2 (en) * | 2012-12-28 | 2016-05-26 | Mitsubishi Heavy Industries Engineering, Ltd. | CO shift catalyst, CO shift reactor, and method for purifying gasification gas |
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CN113600207B (zh) * | 2021-08-27 | 2023-06-30 | 四川蜀泰化工科技有限公司 | 一种适用于高co的宽温变换催化剂及其制备和应用 |
CN116605835B (zh) * | 2023-05-04 | 2024-03-22 | 中国科学院山西煤炭化学研究所 | 一种提高硫化氢和二氧化碳反应制备合成气的转化率的方法 |
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US4388223A (en) * | 1981-04-06 | 1983-06-14 | Euteco Impianti S.P.A. | Catalyst for the conversion of unsaturated hydrocarbons into diolefins or unsaturated aldehydes and nitriles, and process for preparing the same |
US4389335A (en) * | 1981-04-14 | 1983-06-21 | United Catalysts Inc. | Catalyst for carbon monoxide conversion in sour gas |
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JPS61126200A (ja) * | 1984-11-21 | 1986-06-13 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 石炭の改質方法 |
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1994
- 1994-12-16 JP JP31320894A patent/JP3343456B2/ja not_active Expired - Fee Related
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