JP3342857B2 - 紙製植木鉢 - Google Patents
紙製植木鉢Info
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Description
吸水性及び/又は保水性を有する紙、紙廃材吸水性樹脂
及びプラスチック廃材を素材とする植木鉢に関する。
れ、素焼き製、陶器製及びプラスチック材料製で作られ
ている。植木鉢を使用して植物を育成させる場合、植木
鉢内に適量の鉢用土を入れて、該用土内に植生する植物
を植え、適度の日照、温度及び湿度を与えて植物を生育
させる。植木鉢に使用される鉢用土は、水はけ、水持ち
及び通気性がよく、その上に、与えられた肥料をよく保
持でき、清潔なものが良いとされる。
木鉢は、壁体が通気性に富むために、用土中の水分が失
われ易く、比較的頻繁に水やりをしないと、植木鉢中の
植木が水枯れを起こすために、比較的長時間にわたり留
守にすることができず、問題とされている。また、素焼
き及び陶器製の植木鉢は、比較的重く、その上、落下等
の衝撃により割れ易いために、運搬に不便であり、問題
とされている。これに対して、プラスチック製の植木鉢
は、軽く、比較的柔軟であるために、落下等の衝撃によ
り破損することが少ない点で、運搬に便利である。しか
し、プラスチック製であるために、陶器と同様に、壁体
に通気性がなく、その分、水分が鉢の壁から外に漏出す
ることがなく、素焼きの植木鉢に比して水持ちが良い
が、用土中の水が比較的長時間に亙って植木鉢内に残留
して、腐敗し易いために、植木鉢内で植物が根腐れを起
こし易く、問題である。本発明は、従来のプラスチック
製、陶器製及び素焼き製の植木鉢の水やり及び運搬等の
問題点を解決することを目的としている。
を解決するために、透水性は少ないが、通気性がよく、
比較的軽い、紙廃材やプラスチック廃材を使用して作製
することができる植木鉢を提供することを目的としてい
る。即ち、本発明は、内面を形成する第一吸水性紙層部
と、外面を形成する第二吸水性紙層部と、前記第一及び
第二吸水性紙層部間に配設され、プラスチック廃材粉砕
物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含む吸水性混合層部
とを備えており、前記第一及び第二吸水性紙層部並びに
前記吸水性混合層部が、合わせられて一体に形成された
板部材により、側部及び底部が形成されていることを特
徴とする植木鉢にあり、また、本発明は、内面を形成す
る第一吸水性紙層部と、外面を形成する第二吸水性紙層
部と、前記第一及び第二吸水性紙層部間に配設されてい
る第三吸水性紙層部と、前記第一吸水性紙層部及び第三
吸水性紙層部の間に配設されているプラスチック廃材粉
砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含む第一吸水性混
合層部と、前記第三吸水性紙層部及び第二吸水性紙層部
間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物
及び吸水性樹脂を含む第二吸水性混合層部とを備えてお
り、前記第一、第二及び第三吸水性紙層部、並びに前記
第一及び第二吸水性混合層部が、合わせられて一体に形
成された板部材により、側部及び底部が形成されている
ことを特徴とする植木鉢にあり、さらに本発明は、内面
を形成する第一吸水性紙層部と、外面を形成し、通気性
を有する、不透水性の薄層部と、前記通気性を有する、
不透水性の薄層部に接して配置される第二吸水性紙層部
と、前記第一吸水性紙層部と第二吸水性紙層部の間に配
設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸
水性樹脂を含む吸水性混合層部とを備えており、前記第
一及び第二の吸水性紙層部、前記吸水性混合層部並びに
前記通気性を有する、不透水性の薄層部が、合わせられ
て一体に形成された板部材により側部及び底部が形成さ
れていることを特徴とする植木鉢にあり、さらにまた本
発明は、内面を形成する第一吸水性紙層部と、外面を形
成し、通気性を有する、不透水性の薄層部と、前記通気
性を有する、不透水性の薄層部に接して配置される第二
吸水性紙層部と、前記第一及び第二吸水性紙層部間に配
設されている第三吸水性紙層部と、第一吸水性紙層部及
び第三吸水性紙層部の間に配設され、プラスチック廃材
粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含む第一吸水性
混合層部と、前記第三吸水性紙層部及び第二吸水性紙層
部間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕
物及び吸水性樹脂を含む第二吸水性混合層部とを備えて
おり、前記第一、第二及び第三吸水性紙層部、前記第一
及び第二吸水性混合層部並びに前記通気性を有する、不
透水性の薄層部が、合わせられて一体に形成された板部
材により、側部及び底部が形成されていることを特徴と
する植木鉢にあり、さらに加えて、本発明は、内面を形
成する透水性の薄層部と、外面を形成し、通気性を有す
る、不透水性の薄層部と、前記透水性の薄層部に接して
位置する第一吸水性紙層部と、前記通気性を有する、不
透水性の薄層部に接して配置される第二吸水性紙層部
と、前記第一吸水性紙層部と第二吸水性紙層部の間に配
設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸
水性樹脂を含む吸水性混合層部とを備えており、前記透
水性の薄層部、前記第一及び第二の吸水性紙層部、前記
吸水性混合層部及び前記通気性を有する、不透水性の薄
層部が、合わせられて一体に形成された板部材により側
部及び底部が形成されていることを特徴とする植木鉢に
あり、さらにまた、内面を形成する透水性の薄層部と、
外面を形成し、通気性を有する、不透水性の薄層部と、
前記透水性薄層部に接して位置する第一吸水性紙層部
と、前記通気性を有する、不透水性の薄層部に接して配
置される第二吸水性紙層部と、前記第一及び第二吸水性
紙層部間に配設されている第三吸水性紙層部と、第一吸
水性紙層部及び第三吸水性紙層部の間に配設され、プラ
スチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含
む第一吸水性混合層部と、前記第三吸水性紙層部及び第
二吸水性紙層部間に配設され、プラスチック廃材粉砕
物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含む第二吸水性混合
層部とを備えており、前記透水性の薄層部、前記第一、
第二及び第三吸水性紙層部、前記第一及び第二吸水性混
合層部並びに前記通気性を有する、不透水性の薄層部
が、合わせられて一体に形成された板部材により、側部
及び底部が形成されていることを特徴とする植木鉢にあ
る。
用、鑑賞用、各種用途の植木鉢として使用することがで
きる。本発明において、植木鉢は、箱やカップ等の容器
についての種々の製法で製造することができる。しか
し、植木鉢を嵩張ることなく収納できるように、組立て
可能な形状を有する板部材に形成することができる。こ
の場合、組立て可能な形状に形成されている板部材の糊
代部に、熱硬化型接着剤、ホットメルト接着剤又は感圧
型接着剤等の接着剤或いは粘着型の両面テープ等の接着
剤を介して、組立て時に接着可能に形成することができ
る。例えば、両面テープを使用した板部材の場合には、
板部材は、折り目を付けて又は折り目を付けずに湾曲状
に折曲げ可能の側板部と、該側板部の下端部から連続
し、折り目を付けて折曲げ可能に形成されている底板部
を備えて形成され、前記側板部は、その側方端部に連続
して両面テープの一つの粘着面を付着されている接続片
部が形成され、底板部は、その下端部に連続して両面テ
ープの一つの粘着面を付着されている接続片部が形成さ
れている板部材は、折り目により複数の部分に分けられ
ている側板部と、該側板部の下端部に折り目を介して連
続する底板部を備えて形成されている。本発明の植木鉢
は、板部材の側壁部を折り目に沿って折曲げ、又は側壁
部を湾曲させて、側板部の接続片部の両面テープの剥離
剤層を取り去って現れた粘着面を該側板部の反対側の端
部に粘着し、底板部を折り目に沿って折り曲げて、底板
部の接続片部の剥離剤層を取り去って現れた粘着面を、
相対する底板部に粘着して、植木鉢状の箱を組み立てる
ことができる。
手で持ち運びができるように、取っ手部を形成すること
ができる。この場合、取っ手部は、例えば、植木鉢の外
面を形成する通気性の不透水性薄層部を囲んで、又は外
面に固定して取り付けることができる。本発明におい
て、植木鉢を形成する板部材は、内面を形成する第一吸
水性紙層部及び外面を形成する第二吸水性紙層部を設
け、前記第一及び第二吸水性紙層部間に、プラスチック
廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含む吸水性
混合層部とを備えており、前記第一及び第二吸水性紙層
部並びに前記吸水性混合層部が、合わせられて一体に形
成することができる。また、本発明において、植木鉢を
形成する板部材は、内面を形成する第一吸水性紙層部と
外面を形成する第二吸水性紙層部を設け、さらに、前記
第一及び第二吸水性紙層部間に第三吸水性紙層部を設け
ることができる。この場合、前記第一吸水性紙層部及び
第三吸水性紙層部の間に配設されているプラスチック廃
材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含む第一吸水
性混合層部と、前記第三吸水性紙層部及び第二吸水性紙
層部間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉
砕物及び吸水性樹脂を含む第二吸水性混合層部とを備え
ており、前記第一、第二及び第三吸水性紙層部、並びに
前記第一及び第二吸水性混合層部が、合わせられて一体
に形成することができる。
は、前記第一吸水性紙層部の面上を覆って、透水性の薄
層部を設けることができ、さらに、前記第二吸水性紙層
部の面上を覆って、通気性を有する、不透水性の薄層部
が形成することができる。この場合、前記透水性の薄層
部は植木鉢の内面を形成し、前記通気性を有する、不透
水性の薄層部は、植木鉢の外面を形成する。この植木鉢
においても、板部材は、第一吸水性紙層部及び第二吸水
性紙層部の間には、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉
砕物及び吸水性樹脂を含む吸水性混合層部が設けられ、
前記透水性の薄層部、前記第一及び第二の吸水性紙層
部、前記吸水性混合層部及び前記通気性を有する、不透
水性の薄層部は、合わせられて一体に形成することがで
きる。
気性を有する、不透水性の薄層部で形成した植木鉢にお
いても、板部材は、さらに、前記第一及び第二吸水性紙
層部間に第三吸水性紙層部を設けることができる。この
板部材においても、前記第一吸水性紙層部及び第三吸水
性紙層部の間に第一吸水性混合層部を設けることがで
き、第三吸水性紙層部と第二吸水性紙層部の間に、第二
吸水性混合層部を設けることができる。この板部材にお
いても、第一及び第二吸水性混合層部は、共に、プラス
チック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含ん
でおり、また板部材は、前記第一、第二及び第三吸水性
紙層部、並びに前記第一及び第二吸水性混合層部が、合
わせられて一体に形成することができる。一つの層で形
成されている吸水性混合層部を有する板部材は、例え
ば、1乃至7mmの厚さ、好ましくは、2乃至5mmの
厚さに形成することができる。
クレープ加工を施すことができる。本発明においては、
植木鉢の吸水能力を大きくするために、透水性の薄層部
及び通気性の不透水性の薄層部を設けない場合におい
て、板部材の内面側及び外面側は、共に、吸水性紙層部
により形成することができる。この吸水性紙層部は、一
以上のティッシュペーパー、レーヨン紙又は複合紙等の
薄葉紙を、一枚づつ合わせて若しくは貼り合わせて形成
することができ、又は予め合わせて一体にされた複数の
薄葉紙により形成された吸水紙から形成することができ
る。薄葉紙の枚数を多くすると、植木鉢の吸水速度を大
きくすることができる。吸水紙としては、薄葉紙と化学
繊維紙を貼り合わせ加工した吸収性を有する複合紙を使
用することができる。
きくするために、前記内面側の第一吸水性紙層部及び外
面側の第二吸水性紙層部間に、プラスチック廃材粉砕
物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含む吸水性混合層部
が設けられる。本発明において、植木鉢に臭気等の除去
機能をもたせるときは、吸水性混合層部に、チタン紙廃
材粉砕物、アルミナ紙廃材粉砕物、チタン酸カリウム紙
廃材粉砕物又はアルミナシリカ紙廃材粉砕物などの不良
無機繊維紙粉砕物又は無機繊維紙廃材粉砕物或いは前記
不良無機繊維紙粉砕物又は無機繊維紙廃材粉砕物の二種
以上の粉砕物を配合することができる。さらに本発明に
おいては、植木鉢に臭気等の除去機能を持たせるため
に、前記、不良無機繊維紙粉砕物及び/又は無機繊維廃
材粉砕物に加えて、タルク、ゼオライト又はベントナイ
ト等の無機質の吸着剤を配合することができる。植木鉢
に防虫機能をもたせるときは、吸水性混合層部に、防虫
剤又は殺虫剤を配合することができる。
吸水性紙層部間には、中間吸水性紙層部を設けることが
できる。この場合、中間吸水性紙層部は、前記内面側及
び外面側の吸水性紙層部と同様に、少なくとも一枚の吸
水性に優れる薄葉紙で形成することができるが、吸水性
を増加させるために、複数の薄葉紙を、一枚づつ合わせ
て又は貼り合わせて形成することができ、また、予め合
わせて一体にされた複数の薄葉紙により形成することが
できる。また、前記第一及び第二吸水性混合層部は、互
いに同じ組成とすることができ、また互いに異なる組成
とすることもできる。
吸水性紙層部の破損を避けるために、該第一吸水性紙層
部の面上を覆って透水性の薄層部を設けることができ
る。この透水性の薄層部としては、水透過の程度に応じ
た大きさの孔を有する多孔膜、例えば、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ナイロン若しくはビニロン等のプラ
スチック繊維製の不織布又はポリエチレンフィルム、ポ
リプロピレンフィルム、塩化ビニル樹脂フィルム等のプ
ラスチックフィルム製の多孔膜を使用することができ、
又は水透過の程度に応じた透水機能を有する湿式又は乾
式の不織布とすることができる。本発明において、透水
性の薄層部を設けて植木鉢の内面を形成する場合には、
底部に形成される水抜き用の孔を覆って設けると、透水
性の薄層部が虫よけ機能を有するので、虫よけ用の網を
水抜き用の孔を覆って設ける必要がなくなる。
の破損及び植木鉢の乾燥を防止すると共に、酸素等の気
体を侵入させて植物の根腐れを防止できるようにするた
めに、外面側に、通気性を有する、不透水性の薄層を設
けることができる。通気性を有し且つ不透水性の薄層部
には、酸素ガスの透過係数が、1×1010(cc・cm
/cm2・sec・cmHg)以上であるフィルムが好
ましく、このようなフィルムとしては、ポリエチレン樹
脂フィルム、ポリスチレンフィルム、セルロースアセテ
ートフィルム、ポリカーボネートフィルム、及び天然ゴ
ム製フィルム等のゴム系フィルムなどがある。
にプラスチック廃材を配合すると、植木鉢の保水性を増
加させるので好ましい。プラスチック廃材としては、一
般に廃棄される例えば厚さ2mm以下の合成樹脂繊維廃
材、フィルム又はシート状合成樹脂廃材、フィルム又は
シート状合成ゴム廃材、プラスチックフィルム廃材があ
る。一般にプラスチック廃材は、5mm以下、好ましく
は3mm以下に粉砕すると、保水機能が増大するので好
ましい。プラスチック廃材粉砕物は、前記のプラスチッ
ク廃材の粉砕物の他に、5mm以下、好ましくは3mm
以下に粉砕された紙おむつ廃材粉砕物、乳パツド廃材粉
砕物、尿パッド廃材粉砕物、生理用ナプキン廃材粉砕物
又はラミネート紙廃材粉砕物或いは前記粉砕物の二以上
の混合物を分級等により分離された分離産物の中、プラ
スチック物質に富む分離産物、例えば、主成分としてプ
ラスチック物質を含有する分離産物を使用することがで
きる。
に、紙廃材粉砕物を配合すると、植木鉢の吸水性及び保
水性が増加するので好ましい。紙廃材粉砕物は、粒度が
5mm以下の紙廃材を粉砕した粉砕物であり、例えば、
不良紙おむつ若しくは紙おむつ廃材の粉砕物、不良乳パ
ッド若しくは乳パッド廃材の粉砕物、不良尿パッド若し
くは尿パッド廃材の粉砕物、不良生理用ナプキン若しく
は生理用ナプキン廃材の粉砕物、不良高吸収性繊維若し
くは高吸収性繊維廃材、不良感熱紙若しくは感熱紙廃材
の粉砕物、不良紙管若しくは紙管廃材の粉砕物、不良紙
器若しくは紙器廃材の粉砕物、新聞紙廃材の粉砕物、不
良段ボール若しくは段ボール廃材の粉砕物、段ボール原
紙の廃材の粉砕物、木材パルプ廃材の粉砕物、古紙パル
プ廃材の粉砕物、非木材パルプ廃材の粉砕物、古紙の粉
砕物、不良紙管若しくは紙管廃材、不良無機繊維紙若し
くは無機繊維紙廃材の粉砕物、不良化学繊維紙若しくは
化学繊維紙廃材の粉砕物、乾式若しくは湿式の不良不織
布又は乾式若しくは湿式不織布廃材の粉砕物或いは不良
ラミネート紙若しくはラミネート紙廃材の粉砕物、不良
プリクラロール若しくはプリクラロール廃材の粉砕物、
不良感熱紙若しくは感熱紙廃材の粉砕物、不良防臭紙若
しくは防臭紙廃材の粉砕物、不良防虫紙若しくは防虫紙
廃材の粉砕物、不良吸水紙若しくは吸水紙廃材の粉砕
物、不良複写用紙若しくは複写用紙廃材の粉砕物、使用
済み紙製容器の粉砕物、不良磁気記録紙若しくは磁気記
録紙廃材の粉砕物、或いは前記粉砕物の二以上の混合物
などがある。
の紙廃材粉砕物に使用される紙廃材としては、印刷工
場、製紙工場、衛生品製造工場、食品容器製造工場など
から排出される、印刷された用紙の不良品、裁断屑及び
穿孔屑、文書細断屑、各種紙の不良品及び裁断屑、紙を
含む衛生用品の不良品及び裁断屑、並びに食品容器の不
良品及び食品容器用紙材の裁断屑などの廃材、例えば、
印刷用紙、印刷情報用紙、包装用紙、衛生用紙及び雑種
紙等の屑、古紙、新聞紙屑、不織布屑、段ボール屑、紙
管屑、紙器屑、感熱紙廃材、衛生材料屑、段ボール原紙
の廃材、紙器用原紙の廃材、木材パルプ廃材、古紙パル
プ廃材、非木材パルプ廃材などがあり、また、これらの
他に、鉄道、飛行機、又は高速道路から排出される使用
済み切符などがあり、さらに、これらの他に、高速道路
等の各種サービスエリア、各種レジャー施設、駐車場、
各種飲料製造工場から排出される使用済み紙製容器、例
えば、使用済みの紙コップ及び紙トレー、不良品の紙コ
ップなどがある。これらの紙廃材は、粒度が5mm以
下、好ましくは3mm以下の粉砕物に粉砕される。これ
らの紙廃材の粉砕物は、一種類の紙廃材の粉砕物又は二
種類以上の紙廃材の粉砕物の混合物として、植木鉢に使
用される。
されるプラスチック廃材粉砕物及び紙廃材粉砕物を含む
ものとしては、プラスチック材料及びパルプ材料を含有
する製品の不良品の粉砕物及び該製品の製造時に発生す
る裁断屑等の廃材の粉砕物がある。このようなプラスチ
ック廃材粉砕物及び紙廃材粉砕物としては、例えば、紙
を含む衛生用品の不良品の粉砕物及びその裁断屑の粉砕
物があり、特に、不良紙おむつの粉砕物、紙おむつの裁
断屑の粉砕物、不良乳パッドの粉砕物、乳パッドの裁断
屑の粉砕物、不良尿パッドの粉砕物、尿パッドの裁断屑
の粉砕物、不良生理用ナプキンの粉砕物、生理用ナプキ
ンの裁断屑の粉砕物、不良ラミネート紙加工品の粉砕物
又はラミネート紙の裁断屑の粉砕物など、或いはこれら
粉砕物の二以上の混合物がある。また、プラスチック廃
材粉砕物及び紙廃材粉砕物としては、前記の紙廃材粉砕
物の他に、プラスチック及びパルプを含む廃材の粉砕
物、例えば不良紙おむつの粉砕物、紙おむつの裁断屑の
粉砕物、不良乳パッドの粉砕物、乳パッドの裁断屑の粉
砕物、不良尿パッドの粉砕物、尿パッドの裁断屑の粉砕
物、不良生理用ナプキンの粉砕物、生理用ナプキンの裁
断屑の粉砕物、不良ラミネート紙加工品の粉砕物又は使
用済みラミネート紙廃材若しくはラミネート紙の裁断屑
の粉砕物についての分級処理により分離されたパルプに
富む分級産物及びプラスチックに富む分級産物或いは前
記プラスチック及びパルプを含む廃材の粉砕物の二以上
の混合粉砕物についての分級処理等により分離されたパ
ルプに富む分級産物及びプラスチックに富む分級産物が
ある。さらにこれらの他に、パルプ含有率が小さいが、
上質紙、電算機用紙、事務用紙又は印刷用紙等の文書細
断機により細断された細断屑、即ちシュレッダー屑紙、
パンチ屑紙、チタン紙、アルミナ紙、アルミナシリカ
紙、チタン酸カリウム紙若しくは炭素繊維紙又は湿式若
しくは乾式不織布或いはこれらの二以上の紙廃材の組み
合わせ及び/又はこれらの紙廃材と上記の紙廃材との組
み合わせを、植木鉢を構成する紙廃材として使用するこ
とができる。本発明において、チタン紙、アルミナ紙、
アルミナシリカ紙及びチタン酸カリウム紙は、夫々、二
酸化チタン、アルミナ、アルミナシリカ又はチタン酸カ
リウムを含有する繊維紙であり、例えば、壁紙等として
使用されるものである。
を廉価に製造するために、吸水性混合層部に使用される
プラスチック廃材粉砕物の含有量は、紙廃材粉砕物含有
量に比して多くすることができる。本発明において、上
部吸水性紙層部、下部吸水性紙層部、並びに前記上部及
び下部の紙層部間に設けられているプラスチック廃材粉
砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含む吸水性混合層
部は、エンボスを付されて折曲げ可能な板部材に加圧成
形される。このように折曲げ可能な板部材とすることに
より、植木鉢の組立て作業をし易くなるので好ましい。
本発明において、内側及び外側吸水性紙層部間に、中間
吸水性紙層部を配設することが出来る。このように吸水
性紙層部を三層にすると、内側の第一吸水性紙層部及び
中間吸水性紙層部間に、内側の第一吸水性混合層部を形
成することができる。
一吸水性紙層部が設けられ、外側に第二吸水性紙層部が
設けられる。本発明において、透水性薄層部は、防虫剤
が付与されたものを使用すると、使用中に、害虫を防除
できるので好ましい。また、本発明において、生分解プ
ラスチック材料の不透水性の薄層部及び透水性の薄層
部、並びに吸水性混合層部に生分解プラスチック材料廃
材を使用すると、植木鉢ごとに地中に埋めて植生土中に
埋めて廃棄することができるので好ましい。本発明にお
いて、内側の第一吸水性紙層部、外側の第二吸水性紙層
部及び中間部の第三吸水性紙層部は、吸収紙、吸水紙又
はクレープ紙等の薄葉紙で形成されるのが、良好な吸水
性を確保できるので好ましい。また、本発明において、
吸水紙には、パルプと化学繊維を液中に分散させ、抄紙
して製造した複合紙を使用することができる。薄葉紙に
例えばポリプロピレン製の化学繊維紙等の化学繊維紙を
貼り合わせた吸水性又は透水性を有する複合紙を使用す
ることができる。本発明において、吸水性の紙層部は、
植木鉢の内側で、前記透水性薄層部に接して、又は直接
用土に接して、植木鉢の内側部を形成し、植木鉢の外側
で、前記通気性で不透水性の薄層部に接して、又は直接
外気に面して、植木鉢の外側部を形成する。また、本発
明においても、従来の植木鉢と同様に、植木鉢の底部に
は、一個以上の水抜きの穴を形成することができる。孔
の大きさは、底面の機械的強度を維持する上で、小さく
形成するのが好ましい。孔の形状は、角形、円形等種々
の形状に形成でき、大きさは例えば、30mm以下、好
ましくは20mm以下、更に好ましくは10mm以下と
するのが好ましい。不織布等の透水性の薄層部を設ける
場合には、薄層部は防虫網として機能する。
は、パルプ含有率に比してプラスチック物質含有率が大
きく設定されており、紙廃材粉砕物にプラスチック廃材
粉砕物を混合して形成される。紙廃材粉砕物が、紙粉、
乳パッド廃材粉砕物、尿パツド廃材粉砕物、又は生理用
ナプキン廃材粉砕物の場合は、これら廃材粉砕物は、比
較的高いプラスチック物質含有率ではあるが、比較的高
いパルプ含有率及び高吸水性樹脂含有率であるので、さ
らに、プラスチック廃材粉砕物、例えば合成樹脂繊維廃
材粉砕物、レーヨン繊維廃材粉砕物、ポリエチレンフィ
ルム廃材粉粉砕物、ポリプロピレンフィルム廃材粉砕
物、合成ゴム廃材粉砕物を加えて混合することができ
る。また、紙廃材粉砕物としては、パルプ含有率の低
い、例えばパンチ屑若しくは帳簿用紙の裁断屑等の屑
紙、又はそれら粉砕物を分級してパルプ含有率が高めら
れた紙廃材粉砕物が使用できる。さらにこれらの他に、
紙廃材粉砕物としては、紙おむつ廃材粉砕物、乳パッド
廃材粉砕物、ヒップパツド廃材粉砕物、又は生理用ナプ
キン廃材粉砕物、或いは前記廃材粉砕物の二以上の廃材
粉砕物混合物について、分級処理して得られるパルプに
富む分級産物を使用することができる。
として、不良品の紙おむつ、乳パッド、ヒップパツド又
は生理用ナプキン等の不良品の衛生材料を使用すると、
プラスチック材料、紙粉及び吸水性樹脂を含んでいるの
で、植木鉢の製造時に加えるプラスチック廃材粉砕物及
び高吸水性樹脂の量を少なくできることとなり、混合作
業を簡単にすることができて好ましい。このように、衛
生材料の製造時に発生する裁断屑、及び裁断時発生する
粉塵の集塵された所謂集塵ロス等の廃材は、プラスチッ
ク材料及びパルプ材料粉の紙粉を含有するので、例えば
粉砕してプラスチック廃材粉砕物及び紙廃材粉砕物の混
合物として使用できる。これらの衛生材料製造時に発生
する裁断屑又は集塵ロスは、吸水性樹脂又は高吸水性樹
脂の含有量が少ないので、吸水性樹脂又は高吸水性樹脂
を添加混合することが必要である。
は、その内側及び外側の夫々に吸水紙等の薄葉紙により
吸水性紙層部が形成される。吸水紙等の薄葉紙は、例え
ば、一枚の坪量が12.5g/m2のティシュペーパで
あり、内側及び外側に夫々一枚宛配置することができ
る。本発明において、透水性とは、透水する性質を意味
し、例えば、20秒以下で水の一定量(25ml)を2
cmの円内に注入したときに、その全量の水が透過する
に要する時間(秒)で求められ、透過する時間の短い方
が長い方より透水性に優れる。本発明において吸水紙又
はプラスチックフィルムの内面及び/又は外面に、印刷
をすることができ、名称、表示、広告及び/又は使用方
法等を表示することができる。印刷インクとしてpHチ
ェック用のインクを用いると、乾燥とともにインクの色
が薄くなるところから、用土の濡れ具合及び乾燥状態を
表示することができ、その上に、pH指示薬としてpH
指示薬の変色域を、植木鉢内で育成される植物のpH領
域に合うものを選択することにより、用土のpHが育成
される植物に適した用土のpHであるか否かについてチ
ェックすることができ、また、用土のpH値を表示でき
るので、植木の育成についての管理が容易となる。多く
の植物では養分の吸収に最適なpH範囲は6.0乃至
7.0であるので、pH指示薬又はpH混合指示薬の変
色域が酸性側で6.0、中性領域7.0であるのが好ま
しい。このような指示薬としては、例えばブロモチモー
ルブルーがある。
させるために、吸水性混合層部に、高吸水性樹脂が配合
される。本発明において使用される高吸水性樹脂は、水
で自重の30倍から100倍程度の水を吸収しても、形
を保持できる樹脂であるのが好ましい。このような高吸
水性樹脂としては、例えば、ビニルエステルとエチレン
系不飽和カルボン酸又はその誘導体との共重合体鹸化
物、澱粉とアクリル酸のグラフト重合体、ポリアクリル
酸の架橋物、ビニルアルコールとアクリル酸の共重合
体、ポリアクリロニトリルの部分加水分解物、カルボキ
シメチルセルロースの架橋物、ポリエチレングリコール
の架橋物、キトサンの塩又はプルランのゲルなどがあ
る。これらは、吸水性混合層部に単独で又はこれら2種
以上を混合して使用される。本発明において、吸水性混
合層部に含ませる吸水性樹脂は、吸水性の高い所謂高吸
水性樹脂を使用すると、その使用量を少なくできるので
好ましい。
級水性樹脂の他に、高級水性樹脂に比して吸水能力が低
い吸水性樹脂をも意味する。本発明において、植木鉢の
吸水性混合層部に、プラスチック廃材、パルプ廃材及び
吸水性樹脂廃材を含む不良紙おむつ廃材のみの粉砕物を
使用する場合には、高吸水性樹脂は、植木鉢の14乃至
28重量%となり、高い保水性を維持することができる
ので好ましい。本発明においては、高吸水性樹脂は、例
えば紙おむつ廃材から回収された高吸水性樹脂含有物を
使用することができる。このような回収された再生高吸
水性樹脂は、水で吸水倍率が10〜30g/gとその吸
水性能は乏しいが、植木鉢ではこの程度の吸水効果で十
分使用できることがわかった。使用する高吸水性樹脂の
粒度は、50乃至500μmであるのが好ましい。
チ屑の粉砕物を使用する場合には、パンチ屑の粉砕物の
粒度を小さくして、その使用量は、前記紙粉の3乃至2
0重量%以下、好ましくは3乃至10重量%以下とする
のが好ましい。本発明において、吸水性混合層部に使用
されプラスチック廃材並びにパルプ廃材及び吸水性樹脂
廃材は、夫々、その吸水性及び保水性を増すために、5
mm以下、好ましくは3mm以下の粒度に粉砕されて使
用されるのが好ましい。本発明の植木鉢に使用する板部
材において、吸水紙を内側及び外側に夫々一枚宛(吸収
体の全重量の12重量%)配置したときの板部材の組成
は、吸水性樹脂の含有量が14乃至28重量%であり、
紙廃材粉砕物(紙粉)のパルプ含有量が40重量%以下
であり、板部材におけるプラスチック廃材粉砕物の含有
量は50重量%以下であるのが好ましい。
一吸水性紙層部と、外面を形成する第二吸水性紙層部
と、前記第一及び第二吸水性紙層部間に配設され、プラ
スチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含
む吸水性混合層部とを備えており、前記第一及び第二吸
水性紙層部並びに前記吸水性混合層部が、合わせられて
一体に形成された板部材により、側部及び底部が形成さ
れるので、十分に潅水したときの用土に含まれる過剰の
水は、植木鉢の壁体の吸水紙や吸水性混合層部に吸収保
持され、用土の水分含有率が低くなったときに、用土中
に放出されて、植木鉢の植物を潅漑して該植物が枯れる
のを防止することができる。
形成する第一吸水性紙層部と、外面を形成する第二吸水
性紙層部と、前記第一及び第二吸水性紙層部間に配設さ
れている第三吸水性紙層部と、前記第一吸水性紙層部及
び第三吸水性紙層部の間に配設されているプラスチック
廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含む第一吸
水性混合層部と、前記第三吸水性紙層部及び第二吸水性
紙層部間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材
粉砕物及び吸水性樹脂を含む第二吸水性混合層部とを備
えており、前記第一、第二及び第三吸水性紙層部、並び
に前記第一及び第二吸水性混合層部が、合わせられて一
体に形成された板部材により、側部及び底部が形成され
るので、吸水性混合層部が二層に形成され、暑い時や、
乾燥している時においても、潅水時に過剰に加えられた
水は、吸水性混合層部に吸収されて保水されるので、用
土中の水分が一定値以下になったときに、吸水性混合層
部から放出されて、植木鉢の用土の水分を高めることが
でき、植木鉢に植えられている植物を潅漑することがで
きる。
が、本発明は、以下の説明及び例示によって何等制限さ
れるものではない。図1は、本発明の植木鉢の一実施例
を示す概略の展開図である。図2は、本発明の植木鉢の
他の一実施例を示す概略の展開図である。図3は、本発
明の植木鉢のさらに他の一実施例を示す概略の展開図で
ある。図4は、図1乃至図3に示す本発明の植木鉢用素
材としての板状体の断面構造の一例を示す概略の側面断
面図である。図5は、図4に示す断面構造を有する本発
明の植木鉢の素材としての板状体の製造工程図である。
図6は、図1乃至図3に示す本発明の植木鉢の素材とし
ての板状体の、図4の断面構造と異なる断面構造の一例
を示す概略の側面断面図である。図7は、図1乃至図3
に示す本発明の植木鉢の素材としての板状体の、図4及
び図6に示す断面構造と異なる断面構造の他の一例を示
す概略の側面断面図である。図8は、図1乃至図3に示
す本発明の植木鉢の素材としての板状体の、図4、図6
及び図7に示す断面構造と異なる断面構造の他の一例を
示す概略の側面断面図である。図9は、図1乃至図3に
示す本発明の植木鉢の素材としての板状体の、図4、図
6、図7及び図8に示す断面構造と異なる断面構造の他
の一例を示す概略の側面断面図である。図10は、図9
に示す断面構造を有する本発明の植木鉢の素材としての
板状体の製造工程図である。図1乃至図10において対
応する箇所には同一の符号が付されている。
成されており、その組立て部材1は、底部が差込み形式
に形成されており、不透水性及び通気性を有するポリエ
チレンフィルムで外側全体が覆われており、側壁部2及
び底壁部3は、共に不透水性であるが、吸水性及び保水
性を有し、さらに空気透過性、特に酸素透過性に形成さ
れている。前記側壁部2においては、端部から、例えば
2cm程度内側の箇所に側壁部第一折線4が形成されて
おり、該側壁部第一折線4に沿って折曲げられて、側壁
部糊代片5が形成されている。また側壁部2には、前記
側壁部第一折線4に対して短辺側の長さの間隔で側壁部
第二折線6が形成されており、該側壁部第二折線6に沿
って折曲げられて、短辺側を形成する側壁部第一側部7
が形成されている。さらに前記側壁部2には、前記側壁
部第二折線6に対して長辺側の間隔で側壁部第三折線8
が形成されており、該側壁部第三折線8に沿って折曲げ
られて、長辺側を形成する側壁部第二側部9が形成され
ており、さらにまた前記側壁部2には、前記側壁部第三
折線8に対して、前記短辺側の長さの間隔で側壁部第四
折線10が形成されており、該側壁部第四折線10に沿
って折曲げられて、短辺側を形成する側壁部第三側部1
1及び長辺側を形成する側壁部第四側部12が形成され
ている。本例において、側壁部第四側部12の開放側端
部13は前記側壁部糊代片5とホットメルト接着剤を介
して接着可能である。
第一側部7の下端部の底壁部第一折線14に沿って折曲
げられて、長辺側の側壁部第二側部の長辺側長さの1/
2より短い長さで突き出る底壁部第一糊代片15が形成
され、また短辺側の側壁部第三側部11の下端部の底壁
部第三折線16に沿って折曲げられて、側壁部第二側部
の短辺側の長さの1/2より短い長さで突き出る底壁部
第二糊代片17が形成されており、さらにまた側壁部第
二側部9の下端部の底壁部第二折線18に沿って折曲げ
られて、側壁部第一側部の短辺側の長さに略等しい短辺
側の長さを有する底壁部片19が形成されている。底壁
部片19には、さらにその下端部に、下端部の折線20
に沿って折曲げられて形成された底壁部差込み片21が
設けられている。底壁部第一糊代片15は底壁部片19
の側部22にホットメルト接着剤を介して接着可能であ
り、底壁部第二糊代片17は底壁部片19の側部23に
ホットメルト接着剤を介して接着可能であり、底壁部差
込み片21は側壁部第四側部12の下端部24にホット
メルト接着剤を介して接着可能である。本例において
は、底壁部片19には、水抜き用の孔25が形成されて
いる。本例の植木鉢の組立て部材の各糊代片を対応する
接着箇所に接着して、植木鉢を形成することができる。
いるので、例えば、側壁部第一折線4、側壁部第二折線
6、側壁部第三折線8及び側壁部第四折線10の順に、
各折線に沿って折曲げて、側壁部第一側部7、側壁部第
二側部9、側壁部第三側部11及び側壁部第四側部12
を形成し、側壁部糊代片5を対応する側壁部第四側部1
2の端部13にホットメルト接着させる。短辺側の底壁
部第一折線14に沿って折り曲げられて形成された底壁
部第一糊代片15及び短辺側の底壁部第三折線16に沿
って折り曲げられて形成された底壁部第二糊代片17の
上に、長辺側の底壁部第二折線18に沿って折り曲げら
れて形成された底壁部片19を重ねて、底壁部片19の
両側部を夫々対応する底壁部糊代片15及び17にホッ
トメルト接着させ、底壁部差込み片21を側壁部第四側
部の下部の内側又は外側にホットメルト接着させて植木
鉢を形成する。本例による植木鉢1については、植木鉢
の底壁部片19の水抜き孔25の上に虫除けの網(図示
されていない)を載せ、その上に鉢用土を入れて植物栽
培用の植木鉢とする。本例の植木鉢においては、側壁部
2及び底壁部3は、共に、ポリエチレンフィルムで覆わ
れており、不透水性であるが、吸水性及び保水性を有
し、且つ酸素透過性であるので、植木鉢1に植物を植え
て十分に水やりをしても、鉢用土中の水は植木鉢の側壁
部2及び底壁部3に吸水されて、保水される。したがっ
て、本例の植木鉢1では、鉢用土中の水は、植木鉢1の
側壁部2及び底壁部3に吸水されて、保水された状態に
保たれ、一部は植木鉢1の上部から蒸発して減少する。
しかし蒸発により失われた鉢用土中の水は、植木鉢1の
側壁部2及び底壁部3に保水されている水分により補わ
れて、鉢用土中の水分は著しく減少することに至らず、
水やりを比較的長期間、例えば3日間停止しても、水枯
れを生じることにはなかった。植木鉢の鉢用土中にかな
りの多量の水が存在しても、側壁部2が酸素透過性であ
るので、水中に空気中の酸素が吸収されて酸素が存在す
るので、植物の根が根腐れを起こすことはなかった。本
例においては、底壁部片19の底壁部差込み片21は、
糊代片として使用されており、このようにすると、底壁
部差込み片21は、例えば、ホットメルト又は糊等の接
着剤を塗布又は付着して、側壁部第四側部12の下部の
内側又は外側に、例えばホットメルト接着させて、底壁
部片19を確りと接着剤により固定して植木鉢を形成で
きるようにされているが、接着剤を塗布又は付着させな
いで、つまり接着剤を使用しないで、底壁部差込み片2
1を、側壁部第四側部12下端部24と、底壁部第一糊
代片15の左側端部及び底壁部第二糊代片17の第四側
壁部側12の端部との間に差し込んで取り付けることが
できる。
形成されており、その組立て部材1は、不透水性及び通
気性のポリエチレンフィルムで外側が覆われており、側
壁部2及び底壁部3は、共に不透水性であるが、吸水
性、保水性及び空気透過性、特に酸素透過性に形成され
ている。側壁部2においては、端部から例えば2cm程
度内側の箇所に側壁部第一折線4が形成されており、該
側壁部第一折線4に沿って折曲げられて、側壁部糊代片
5が形成されており、また側壁部2には、前記側壁部第
一折線4に対して、前記正方形の一辺の長さの間隔をお
いて側壁部第二折線6が形成されており、該側壁部第二
折線6に沿って折曲げられて、側壁部第一側部7が形成
されており、さらに側壁部2には、前記側壁部第二折線
6に対して前記正方形の一辺の長さの間隔で側壁部第三
折線8が形成されており、該側壁部第三折線8に沿って
折曲げられて、側壁部第二側部9が形成されており、さ
らにまた側壁部2には、前記側壁部第三折線8に対し
て、前記正方形の一辺の長さの間隔で側壁部第四折線1
0が形成されており、該側壁部第四折線10に沿って折
曲げられて、側壁部第三側部11及び側壁部第四側部1
2が形成されている。本例において、側壁部第四側部1
2の開放側端部13は前記側壁部糊代片5とホットメル
ト接着剤を介して接着可能である。
7の下端部には、底壁部第一折線14が形成されてお
り、該底壁部第一折線14には、該底壁部第一折線14
に沿って折曲げられて形成される、前記正方形の一辺の
長さの1/2より長い長さで、底壁部第一折線より下方
にコの字形に突き出た凸状先端27を有する底壁部凸状
係合片28が形成されている。また側壁部第三側部11
の下端部には、底壁部第三折線16が形成されており、
該底壁部第三折線16には、該底壁部第三折線16に沿
って折曲げられて形成される、前記正方形の一辺の長さ
の1/2より長い長さで、底壁部第一折線より下方に突
き出て、端部に前記底壁部凸状係合片に係合可能の上向
きに窪むコの字形の凹部29を有する底壁部凹状係合片
30が形成されている。さらにまた側壁部第二側部9の
下端部には、底壁部第二折線18が形成されており、該
底壁部第二折線18には、該底壁部第二折線18に沿っ
て折曲げられて、前記正方形の一辺の長さの1/2より
長い長さであるが、前記底壁部凸状係合片28及び底壁
部凹状係合片30より短い長さで、底壁部第二折線18
より下方に突き出て、前記底壁部凹状係合片30側の傾
斜した形状の側部31が形成され、該傾斜した形状の側
部31に連続して、前記底壁部凹状係合片30側に突き
出る小片部32を有する底壁部第一係合片33が形成さ
れている。さらに側壁部第四側部12の下端部には、底
壁部第四折線34が形成されており、該底壁部第四折線
34には、該底壁部第四折線34に沿って折曲げられ
て、前記正方形の一辺の長さの1/2より長い長さであ
るが、前記底壁部凸状係合片28及び底壁部凹状係合片
30より短い長さで、底壁部第四折線34より下方に突
き出て、前記底壁部凹状係合片30側の傾斜した形状の
側部35が形成され、該傾斜した形状の側部に連続し
て、前記底壁部凹状係合片30側に突き出る小片部36
を有する底壁部第二係合片37が形成されている。本例
においては、前記底壁部凹状係合片30には、2個の水
抜き孔25が、前記底壁部第三折線16に近い左右の箇
所に形成されている。底壁部第一係合片33の係合小片
部32及び底壁部第二係合片37の係合小片部36は、
前記底壁部凹状係合片30の窪みの底部38と係合小片
部32及び36の下に差し込まれる。係合小片部32及
び36が差し込まれたところで、底壁部凸状係合片28
の凸状先端部27は、底壁部凹状係合片30の窪みの底
部38と底壁部第一係合片33及び底壁部第二係合片3
7の間に差し込まれて固定される。ここで、底壁部凸状
係合片28の凸状先端部27及び/又は底壁部凹状係合
片30の窪みの底部38を、夫々ホットメルト接着剤を
設けて、例えば糊代部として接着可能に形成すると、組
み立て時に、底壁部凸状係合片28の凸状先端部27
は、前記底壁部凹状係合片30の窪みの底部38に、ホ
ットメルト接着剤を介して接着可能である。また、本例
において、底壁部凹状係合片30の窪みの底部及び/又
は底壁部第一係合片33の係合小片部32及び底壁部第
二係合片37の係合小片部36を、夫々ホットメルト接
着剤を設けて、例えば、糊代部として接着可能に形成す
ると、底壁部凹状係合片30の窪みの底部38と、植木
鉢を組み立てるときに、底壁部第一係合片33の係合小
片部32及び底壁部第二係合片37の係合小片部36
を、夫々ホットメルト接着剤を介して接着可能である。
本例において、植木鉢の組立て部材の側壁部糊代片を対
応する接着箇所に接着して、また、各係合片又は糊代部
を、対応する固定又は接着箇所に固定又は接着して、植
木鉢を形成することができる。
に構成されているので、例えば、側壁部第一折線4、側
壁部第二折線6、側壁部第三折線8及び側壁部第四折線
10の順に、各折線に沿って折曲げて、側壁部第一側部
7、側壁部第二側部9、側壁部第三側部11及び側壁部
第四側部12を形成し、側壁部糊代片5を対応する側壁
部第四側部12の端部13にホットメルト接着させる。
底壁部第一係合片33の係合小片部32及び底壁部第二
係合片37の係合小片部36を、前記底壁部凹状係合片
30の窪み29の底部38に差し込み、その差し込まれ
た係合小片32及び36と前記底壁部凹状係合片30の
窪み29の底部38の間に、底壁部凸状係合片28の凸
状先端部27を差込み固定する。底壁部凸状係合片28
の凸状先端部27にホットメルト接着剤が上面及び/又
は下面に塗布されている場合には、前記差し込まれた係
合小片32及び36と前記底壁部凹状係合片30の窪み
の底部38の間に、底壁部凸状係合片28の凸状先端部
27を差込み、夫々ホットメルト接着して、本例の植木
鉢を形成する。本例による植木鉢1については、例1の
植木鉢と同様に使用できる。即ち、植木鉢の底壁部片3
0の水抜き孔25の上に虫除けの網(図示されていな
い)を載せ、その上に鉢用土を入れて植物栽培用の植木
鉢とする。本例の植木鉢においては、側壁部2及び底壁
部3は、共に、不透水性及び通気性のポリエチレンフィ
ルムで覆われており、不透水性であるが、吸水性及び保
水性を有し、且つ空気透過性、特に酸素透過性であるの
で、植木鉢1に植物を植えて十分に水やりをしても、鉢
用土中の水は植木鉢の側壁部2及び底壁部3に吸水され
て、保水される。したがって、本例の植木鉢1では、鉢
用土中の水は、植木鉢1の側壁部2及び底壁部3に吸水
されて、保水された状態に保たれ、一部は植木鉢1の上
部から蒸発して減少する。しかし蒸発により失われた鉢
用土中の水は、植木鉢1の側壁部2及び底壁部3に保水
されている水分により補われて、鉢用土中の水分は著し
く減少することに至らず、水やりを比較的長期間、例え
ば3日間停止しても、水枯れを生じることにはなかっ
た。植木鉢の鉢用土中に可成の多量の水が存在しても、
側壁部2が酸素透過性であるので、水中に空気中の酸素
が吸収されて酸素が存在するので、植物の根が根腐れを
起こすことはなかった。
形に形成されており、その組立て部材1は、底部がオー
トロック形式に形成されている。また、本例の組立て部
材は、不透水性及び通気性を有するポリエチレンフィル
ムで外側が覆われており、側壁部2及び底壁部3は、共
に不透水性であるが、吸水性及び保水性を有し,空気透
過性、特に酸素透過性に形成されている。側壁部2にお
いては、端部から例えば2cm程度内側の箇所に側壁部
第一折線4が形成されており、該側壁部第一折線4に沿
って折曲げられて、側壁部糊代片5が形成されており、
また側壁部2には、前記側壁部第一折線4に対して、前
記長方形の長辺側の片の長さの間隔をおいて側壁部第二
折線6が形成されており、該側壁部第二折線6に沿って
折曲げられて、長辺側の側壁部第一側部7が形成されて
おり、さらに側壁部2には、前記側壁部第二折線6に対
して前記長方形の短辺側の辺の長さの間隔で側壁部第三
折線8が形成されており、該側壁部第三折線8に沿って
折曲げられて、短辺側の側壁部第二側部9が形成されて
おり、さらにまた側壁部2には、前記側壁部第三折線8
に対して、前記長方形の長辺側の辺の長さの間隔で側壁
部第四折線10が形成されており、該側壁部第四折線1
0に沿って折曲げられて、長辺側の側壁部第三側部11
及び短辺側の側壁部第四側部12が形成されている。本
例において、側壁部第四側部12の開放側端部13は前
記側壁部糊代片5とホットメルト接着剤を介して接着可
能である。
第一側部7の下端部には、底壁部第一折線14が形成さ
れており、該底壁部第一折線14には、該底壁部第一折
線14に沿って折曲げられて形成される、前記長方形の
短辺側の辺の長さの1/2より長い長さで、底壁部第一
折線より下方に突き出て、両側に共に第一底部39に向
けて内側に傾斜する傾斜部40を有する形状で上向きに
窪む第一凹部41を有する底壁部第一凹状係合片42が
形成されている。また側壁部第三側部11の下端部に
は、底壁部第三折線16が形成されており、該底壁部第
三折線16には、該底壁部第三折線16に沿って折曲げ
られて形成される、前記長方形の短辺側の辺の長さの1
/2より長い長さで、底壁部第一折線より下方に突き出
て、両側に共に底部43に向けて内側に傾斜する傾斜部
44を有する形状で上向きに窪む第二凹部45を有する
底壁部第二凹状係合片46が形成されている。さらにま
た側壁部第二側部9の下端部には、底壁部第二折線18
が形成されており、該底壁部第二折線18には、該底壁
部第二折線18に沿って折曲げられて、底壁部第一折線
14から前記底壁部第一凹状係合片42の底部39まで
の長さに略等しい長さで、両側側部に傾斜部47及び4
8を有する底壁部第一凸状係合片49が形成されてい
る。前記底壁部第一凸状係合片49の傾斜部47は、側
壁部第二折線6と底壁部第一折線14と底壁部第二折線
18との接点部50と、底壁部第一凹状係合片42の底
部39の、側壁部第二折線6側の端部51とを結ぶ仮想
線52に重なるように形成される。本例において、前記
底壁部第一凹状係合片42の仮想線52の外側凸部53
は糊代部とすることができ、例えばホットメルト接着剤
等の水不溶性の接着剤が塗布されるなどして、組立て時
又は組立てに先立って予め、前記底壁部第一凸状係合片
49の傾斜部47に接着できるように形成される。しか
し、前記底壁部第一凸状係合片49の傾斜部47の、前
記底壁部第一凹状係合片42の仮想線52の外側凸部5
3に接する面を、ホットメルト接着剤等の水不溶性の接
着剤を塗布して糊代部に形成することができる。この場
合、前記底壁部第一凹状係合片42における仮想線52
の外側の凸部53は、糊代部として使用できないように
接着剤が塗布されないのが好ましいが、ホットメルト接
着剤が塗布されて糊代部としてもよい。さらに側壁部第
四側部12の下端部には、底壁部第四折線34が形成さ
れており、該底壁部第四折線34には、該底壁部第四折
線34に沿って折曲げられて、該底壁部第二折線から前
記前記底壁部第二凹状係合片46の底部43までの長さ
に略等しい長さで、両側側部に傾斜部54及び55を有
する底壁部第二凸状係合片56が形成されている。前記
底壁部第二凸状係合片56の傾斜部54は、側壁部第四
折線10と底壁部第三折線16と底壁部第四折線34と
の接点部57と、底壁部第二凹状係合片46の第二底部
43の、側壁部第四折線10側の端部58とを結ぶ仮想
線59に重なるように形成される。本例において、前記
底壁部第二凹状係合片46の仮想線59の外側凸部60
は糊代とすることができ、例えばホットメルト接着剤等
の水不溶性の接着剤が塗布されるなどして、組立て時又
は組立てに先立って予め、前記底壁部第二凸状係合片5
6の傾斜部54に接着できるように形成される。しか
し、前記底壁部第二凸状係合片56の傾斜部54の前記
底壁部第二凹状係合片46の仮想線59の外側凸部60
と接する面を、ホットメルト接着剤等の水不溶性の接着
剤を塗布されるなどして糊代部に形成することができ
る。この場合、前記底壁部第二凹状係合片46における
仮想線59の外側の凸部60は、糊代として使用できな
いように接着剤が塗布されないのが好ましいが、ホット
メルト接着剤が塗布されて糊代部としてもよい。本例に
おいて、底壁部第一凹状係合片42の底部39の側壁部
第一折線側の凸部61の下面に糊代部を形成し、また、
底壁部第二凹状係合片46の底部43の側壁部第三折線
8側の凸部52の下面に糊代部を形成することができ
る。本例においては、前記底壁部第一凹状係合片42及
び前記底壁部第二凹状係合片46には、組み立てたとき
において、前記底壁部第一凸状係合片49及び前記底壁
部第二凸状係合片56と重なり合わない箇所に水抜き孔
25が形成されている。
に構成されているので、例えば、側壁部第一折線4、側
壁部第二折線6、側壁部第三折線8及び側壁部第四折線
10の順に、各折線に沿って折曲げて、側壁部第一側部
7、側壁部第二側部9、側壁部第三側部11及び側壁部
第四側部12を形成し、側壁部糊代片5を対応する側壁
部第四側部12の端部13にホットメルト接着させる。
前記底壁部第一凹状係合片42の糊代部53の上に底壁
部第一凸状係合片49の傾斜部47を重ねて接着し、ま
た、前記底壁部第二凹状係合片46の糊代部60の上に
底壁部第二凸状係合片56の傾斜部54を重ねて接着
し、底壁部第一凸状係合片49の傾斜部47が接着され
た第一糊代部53の下側に底壁部第二凹状係合片46の
第四糊代部62を位置させて接着し、他方、底壁部第一
凹状係合片42の第三糊代部61を、底壁部第二凸状係
合片56の傾斜部54が接着された底壁部第二凹状係合
片46の第二糊代部60の下側に位置させて、本例の植
木鉢1を形成する。本例においては、底壁部第一凹状係
合片42に第三糊代部61を形成し、また底壁部第二凹
状係合片46に第四糊代部62を形成するが、この糊代
部61及び62糊代部に形成されなくても、植木鉢の底
壁部を形成することができる。本例による植木鉢1につ
いては、前記例1及び例2の植木鉢と同様に使用でき
る。即ち、前記植木鉢1の底壁部第一凹状係合片42及
び底壁部第二凹状係合片46の水抜き孔25の上に虫除
けの網(図示されていない)を載せ、その上に鉢用土を
入れて植物栽培用の植木鉢とする。本例の植木鉢におい
ては、側壁部2及び底壁部3は、共に、ポリエチレンフ
ィルムで覆われており、不透水性であるが、吸水性及び
保水性を有し、且つ酸素透過性であるので、植木鉢1に
植物を植えて十分に水やりをしても、鉢用土中の水は植
木鉢の側壁部2及び底壁部3に吸水されて、保水され
る。したがって、本例の植木鉢1では、鉢用土中の水
は、植木鉢1の側壁部2及び底壁部3に吸水されて、保
水された状態に保たれ、一部は植木鉢1の上部から蒸発
して減少する。しかし蒸発により失われた鉢用土中の水
は、植木鉢1の側壁部2及び底壁部3に保水されている
水分により補われて、鉢用土中の水分は著しく減少する
ことに至らず、水やりを比較的長期間、例えば3日間停
止しても、水枯れを生じることにはなかった。植木鉢の
鉢用土中に可成の多量の水が存在しても、側壁部2が酸
素透過性であるので、水中に空気中の酸素が吸収されて
酸素が存在するので、植物の根が根腐れを起こすことは
なかった。
説明する。図4に示す実施例において、植木鉢の壁体用
の板状体の製造に使用される廃材粉砕物として、 (1) 紙おむつ不良品の粉砕物(以下、廃材粉砕物1
という):不良品の紙おむつを粒度4mm以下に粉砕し
たものであり、主として、ポリプロピレンの含有量が3
0重量%、高吸水性樹脂の含有量が25重量%、綿状パ
ルプの含有量が40重量%及び吸水紙の含有量が5重量
%であった。 (2) 紙おむつ裁断屑の粉砕物(以下、廃材粉砕物2
という):紙おむつ裁断屑を粒度4mm以下に粉砕した
ものであり、プラスチック材料の含有量は100重量%
であった。 (3) 不良品の紙おむつと紙おむつ裁断屑の粉砕物の
等量混合物(以下、廃材粉砕物3という):粒度4mm
以下に粉砕した不良品の紙おむつの粉砕物50重量%と
粒度4mm以下に粉砕した紙おむつ裁断屑の粉砕物50
重量%との混合物であった。
1は、前記廃材粉砕物1、2及び3(25〜30g)7
2を、夫々別の外側吸水紙(2.1g)73に載置し、
その上に、水5mlを噴霧して、高吸水性樹脂(5g)
74を散布して、吸水性混合層75を作製した。このよ
うに作製された吸水性混合層の上に内側吸水紙(2.1
g)76を被せ、エンボス機77により圧縮成形し、エ
ンボスを付けて作製された。この板状体71を前記例
1、例2又は例3に示した形状に裁断して、植木鉢の組
立て部材を作製した。例1に示した形状に作製された植
木鉢の組立て部材については、例1に従って植木鉢を作
製し、例2に示した形状に作製された植木鉢の組立て部
材については、例2に従って植木鉢を作製し、例3に示
した形状に作製された植木鉢の組立て部材については、
例3に従って植木鉢を作製した。本例における植木鉢の
燃焼熱は4890キロカロリー(kcal)/kgであ
るが、倍量の水(310g)を吸水した後の植木鉢の燃
焼熱は2125kcal/kgであり、燃焼不良にはな
らない。本例においては、高吸水性樹脂74を散布する
前に、水5mlを噴霧しているが、この水の噴霧工程は
省略することができる。水の噴霧工程を省略した場合
は、前記廃材粉砕物の上に、高吸水性樹脂を直接散布す
ることになる。
廃材の4mm以下の粒度に粉砕した粉砕物を廃材として
使用して、植木鉢用の板状体を製造する工程図である。
図5において、外側吸水紙73は、そのロール78か
ら、吸水紙送り出しローラ79により引き出されて、不
良品の紙おむつを含む紙おむつ廃材80の粉砕物供給部
81に送られる。不良品の紙おむつを含む紙おむつ廃材
80の粉砕物の供給部には、不良品の紙おむつを含む紙
おむつ廃材80の供給部82及び粉砕機83が備えられ
ており、不良品の紙おむつを含む紙おむつ廃材を、廃材
粉砕機83で4mm以下の粒度に粉砕された不良品の紙
おむつを含む紙おむつ廃材粉砕物(以下、紙おむつ廃材
粉砕物という)84は、粉砕物供給ローラ85から外側
吸水紙73の上に、紙おむつ廃材粉砕物84の量が一定
となるように調整されて供給される。紙おむつ廃材粉砕
物84が供給された外側吸水紙73は、高吸水性樹脂散
布箇所86に送られ、そこで高吸水性樹脂74が散布機
87から散布される。
材粉砕物84は、外側吸水紙73と共に、内側吸水紙7
6の供給箇所88に送られて、内側吸水紙76が、その
ロール89から吸水紙送り出しロール90により引き出
されて、内側吸水紙供給ロール91から、高吸水性樹脂
74が散布された紙おむつ廃材粉砕物84の上に供給さ
れる。外側及び内側及吸水紙73及び76が紙おむつ廃
材粉砕物84の上下に配置されて帯状に形成された帯状
物は、エンボス機77に送られてエンボスが形成されて
帯状の積層吸収体が形成される。エンボスが付けられた
帯状積層吸収体は、裁断機92に送られて、所定の長さ
に裁断される。所定の長さに裁断された積層吸収体はダ
イカッター93に送られて、図1乃至3に示した形状の
何れかの形状に裁断される。ダイカッター93で切断さ
れた製品94は、ホットメルト接着剤を塗布する工程又
は両面テープを貼着する工程(何れも図示されていな
い)に送られ、次いで包装機(図示されていない)によ
り包装されて出荷される。本例においては、高吸水性樹
脂74を散布する前に、水を噴霧していないが、水の噴
霧工程を省略しない場合には、高吸水性樹脂を散布する
直前の個所に設けることになる。
体71の外側吸水紙層73を、不透水性であるが通気性
のポリエチレン製のプラスチックフィルムで被覆して、
植木鉢の外側層部を該不透水性で且つ通気性のポリエチ
レンフィルム層96で形成すると共に、板状体71の内
側吸水紙層76を透水性の不織布で被覆して、植木鉢の
内側層部を前記透水性の不織布層97で形成するもので
ある。本例の板状体95は、内側層が不織布層97で形
成され、該不織布層の外側に内側吸水紙層76が設けら
れ、外側吸水紙層73と内側吸水紙層76の間に吸水性
混合層が75が設けられ、外側吸水紙層73の外側にポ
リエチレンフィルム層部96が設けられている。
示す植木鉢用の板状体98には、外側吸水紙層73の内
側に外側吸水性混合層部99が設けられ、内側吸水紙層
76の外側に内側吸水性混合層100が設けられ、外側
吸水性混合層99と内側吸水性混合層部100の間に中
間吸水紙101が設けられている。本例の板状体98
は、中間吸水紙101を間にして、内側吸水性混合層1
00及び外側吸水性混合層99が設けられているので、
図4に示す板状体に比して曲がり難くなり、図4の板状
体71で作られた植木鉢に比して、植木鉢の運搬等の移
動の際に、変形が起こり難い。
示す植木鉢用の板状体102は、図7に示した板状体9
8に比して、外側吸水紙層73の外側に不透水性ではあ
るが通気性のポリエチレンフィルム96が設けられる点
で相違する。図8に示す板状体102で作った植木鉢
は、図7に示す板状体で作った植木鉢に比して、水やり
の回数を減らすことができる。
示す植木鉢用の板状体103は、図8に示した板状体1
02に比して、外側吸水紙層73の外側に不透水性では
あるが通気性の不織布層96が設けられる点で相違す
る。図9に示す板状体103で作った植木鉢は、図8に
示す板状体で作った植木鉢に比して、植木の植え替え時
の内側吸水紙76の破損が回避でき、比較的長期に亙っ
て使用することができる。
製造する工程図である。外側吸水紙73は、そのロール
78から、吸水紙送り出しローラ79により引き出され
て、外側吸水性混合層形成部104に送られる。外側吸
水性混合層形成部104には、不良品の紙おむつを含む
紙おむつ廃材80の供給部82及び粉砕機83が備えら
れており、不良品の紙おむつを含む紙おむつ廃材を、廃
材粉砕機83で4mm以下の粒度に粉砕された不良品の
紙おむつを含む紙おむつ廃材粉砕物(以下、紙おむつ廃
材粉砕物という)84は、粉砕機83の下方に位置する
粉砕物供給ローラ85から外側吸水紙73の上に、紙お
むつ廃材粉砕物84の量が一定となるように調整されな
がら供給される。紙おむつ廃材粉砕物84が供給された
外側吸水紙73は、高吸水性樹脂散布箇所86に送ら
れ、そこで高吸水性樹脂74が散布機87から散布され
る。
4が散布されて、外側吸水性混合層99が形成された外
側吸水紙73は、中間吸水紙101の供給箇所105に
送られて、中間吸水紙101が、そのロール106から
吸水紙送り出しロール107により引き出されて、中間
吸水紙供給ロール108から、外側吸水性混合層99の
上に供給される。外側吸水性混合層99の上に中間吸水
紙101が供給された外側吸水紙73は、第一エンボス
形成圧縮機109に送られて、エンボスが付けられて一
体に圧縮されて、下部に外側吸水紙73を有し、上部に
中間吸水紙101を有し、それらの間に外側吸水性混合
層99を有する中間積層体110(図9参照)が形成さ
れる。この中間積層体110は内側吸水性混合層形成部
111に送られる。内側吸水性混合層形成部111に
は、不良品の紙おむつを含む紙おむつ廃材80の供給部
82及び粉砕機83が備えられており、不良品の紙おむ
つを含む紙おむつ廃材を、廃材粉砕機83で4mm以下
の粒度に粉砕された紙おむつ廃材粉砕物84は、粉砕機
83の下方に位置する粉砕物供給ローラ85から中間積
層体110の上に、紙おむつ廃材粉砕物84の量が一定
となるように調整されながら供給される。紙おむつ廃材
粉砕物84が供給された中間積層体110は、高吸水性
樹脂散布箇所86に送られ、そこで高吸水性樹脂74が
散布機87から散布されて、内側吸水性混合層100が
形成される。
積層体110は、内側吸水紙76の供給箇所88に送ら
れて、内側吸水紙76が、そのロール89から吸水紙送
り出しロール90により引き出されて、内側吸水紙供給
ロール91から、中間積層体110の上に内側吸水性混
合層100の上に供給される。外側及び内側及吸水紙7
3及び76が紙おむつ廃材粉砕物84の上下に配置され
て帯状に形成された帯状物は、第二エンボス形成圧縮機
112に送られてエンボスが形成されて帯状の積層体1
13が形成される。エンボスが付けられた帯状積層体1
13は、図7に示す板状体98であり、ダイカッター
(図示されていない)により切断して板状体98の製品
とすることができる。
は、下方から不透水性で通気性を有するポリエチレンフ
ィルム96がポリエチレンフィルム96のロール114
から引き出されてポリエチレンフィルム供給ローラ11
5から帯状積層体113の下部に供給される。ポリエチ
レンフィルム96上に載置された帯状積層体113は、
加熱圧縮機(図示されていない)により加熱圧縮するこ
とができる、このようにポリエチレンフィルムが加熱圧
着された帯状積層体113は、図8に示す板状体102
であり、ダイカッター(図示されていない)により切断
して板状体98の製品とすることができる。
帯状積層体113は、透水性のポリプロピレン不織布9
7を被せる箇所116に送られる。透水性のポリプロピ
レン不織布97は、ポリプロピレン不織布のロール11
7から引き出されて送られ、途中ホットメルト接着剤が
噴霧器118から、ポリプロピレン不織布97の接着箇
所に噴霧される。ホットメルト接着剤が噴霧されたポリ
プロピレン不織布97は、帯状積層物113上に供給ロ
ーラ119を介して供給される。ポリプロピレン不織布
97が載せられ、ポリエチレンフィルム上に載せられた
帯状積層物113は、ヒートシール機120に送られ
て、加熱圧着されて、ホットメルト接着剤により接着さ
れる。ポリエチレンフィルム96及びポリプロピレン不
織布が圧着された帯状積層物113は、ダイカッター1
21に送られて、所定の形状及び寸法に裁断され、搬送
路122によりに送られて、製品化される。
に不透水性で通気性のポリエチレンフィルム96が張り
合わせられて一体に形成されている、例えば、ラミネー
ト紙を使用する場合には、帯状積層体113の下面に
は、既に、不透水性で通気性のポリエチレンフィルム9
6が吸水紙73の外側に設けられているので、不透水性
で通気性を有するポリエチレンフィルム96を改めて張
り合わせる必要がなくなり、ポリエチレンフィルム9
6、ロール114及びポリエチレンフィルム供給ローラ
115を設けたポリエチレンフィルムの供給工程を省略
することができる。
リエチレンフィルムでプラスチックフィルム層96が設
けられ、該プラスチックフィルム層96の上に、2.1
重量部の吸水紙で下部吸水性紙層73が設けられ、該下
部吸水性紙層73の上に、3mm以下の粒度に粉砕され
た紙おむつ廃材粉砕物99の16.9重量部が載置さ
れ、その上に、3重量部の高吸水性樹脂粉74が供給さ
れて、下部吸水性混合層99が形成され、その上に、
4.7重量部の吸水紙で中間吸水性紙層101が設けら
れ、その上に、3mm以下の粒度に粉砕された紙おむつ
廃材粉砕物80の16.9重量部が載置され、その上
に、2重量部の高吸水性樹脂粉74が供給されて、上部
吸水性混合層部100が形成される。前記上部吸水性混
合層100の上には、4.3重量部の吸水紙で上部吸水
性紙層76が設けられる。不透水性で通気性のポレエチ
レンフィルム96は、ホットメルト接着剤を介して加熱
圧着させて、植木鉢用の板状体103が形成された。本
例においても、前記例の場合と同様に、上部吸水性紙
層、吸水性混合層部及び下部吸水性紙層は、重ねられ
て、エンボス加工されて、シート状に一体化されてい
る。本例における植木鉢は、使用後濡れていても、燃焼
不良にはならない。
73は、ロール78から下側吸水紙73の送り出しロー
ラ79により引き出されて、外側吸水性混合層形成部1
04に送られる。外側吸水性混合層形成部104には、
紙おむつ廃材80の供給部82に接続して粉砕機83が
設けられており、供給された紙おむつ廃材80を粉砕機
83により3mm以下の粒度に粉砕し、この粉砕された
紙おむつ廃材粉砕物84は、供給ローラ85から外側吸
水紙73の上に供給される。この紙おむつ廃材粉砕物8
4が供給された外側吸水紙73は、高吸水性樹脂74の
散布箇所86に送られて、高吸水性樹脂散布機87から
高吸水性樹脂74が散布される。紙おむつ廃材粉砕物8
4に散布された高吸水性樹脂74は、紙おむつ廃材粉砕
物84中に分散混合されて、外側吸水性混合層99を形
成する。
水紙73は、中間吸水紙101の供給箇所105に送ら
れる。一方、中間吸水紙101は、中間吸水紙101の
ロール106から、中間吸水紙101の供給ローラ10
8に案内されて、外側吸水性混合層99の上に載せられ
る。前記外側吸水性混合層99の上に中間吸水紙101
が載せられた外側吸水紙73は、エンボス用圧縮機10
9に送られ、そこで加圧されて、外側吸水紙73、外側
吸水性混合層及び中間吸水紙101をエンボスを付けて
圧着させる。中間吸水紙101、外側吸水性混合層99
及び外側吸水紙73を圧着した中間積層体110は、内
側吸水性混合層形成部111に送られ、紙おむつ廃材8
0を粉砕機83により3mm以下の粒度に粉砕した紙お
むつ廃材粉砕物84が、供給ローラ85から中間積層体
110の中間吸水紙101の上に、供給量が一定となる
ように調整されながら供給される。中間吸水紙101の
上に紙おむつ廃材粉砕物84が供給された中間積層体1
10は、高吸水性樹脂74の散布箇所86に送られて、
高吸水性樹脂74が散布機87から散布される。中間積
層体110に供給された紙おむつ廃材粉砕物84上に散
布された高吸水性樹脂74は、紙おむつ廃材粉砕物84
中に分散混合されて、内側吸水性混合層100を形成す
る。内側吸水性混合層100が形成された中間積層体1
10は、上側吸水紙76の供給箇所88に送られ、そこ
で、上側吸水紙76が載せられる。上側吸水紙76が載
せられた中間積層体110は、エンボス用圧縮機112
に送られて圧縮されエンボスが形成されて一体に成形さ
れて、帯状積層体113を形成する。このように形成さ
れた帯状積層体113の下方には、下方から不透水性で
通気性を有するポリエチレンフィルム96が、ポリエチ
レンフィルム96のロール114から供給されて、帯状
積層体113をポリエチレンフィルム上に載せ、透水性
のポリプロピレン不織布97を被せる箇所116に送
る。
リプロピレン不織布97のロール117から送られ、途
中ホットメルト接着剤が噴霧器118から、透水性のポ
リプロピレン不織布97の接着箇所に噴霧される。ホッ
トメルト接着剤が噴霧されたポリプロピレン不織布97
は、帯状積層体113上に載せられ、熱圧着機120に
送られて、圧着されて、ホットメルト接着剤により接着
される。ポリエチレンフィルム96及びポリプロピレン
不織布が接着された帯状積層体113は、ダイカッター
121に送られて、所定の形状及び寸法に切断され、植
木鉢に組み立てる際に接着させる箇所に、ホットメルト
接着剤を塗布又は両面テープを付着させて、製品として
送られる。
廃材を素材として形成されるので、廃材の有効な利用が
でき、しかも、外側に不透水性で通気性のプラスチック
フィルムを取り付けるので、植木鉢の壁体が水を通し難
いが、保水性に優れたものとなり、また、植木鉢の壁体
が、通気性を有するので、空気を通して、酸素を溶解し
た水が保水されて、植木鉢内の水の腐敗を防止して、植
生される植物の根腐れ等の害を少なくすることができ
る。
である。
開図である。
略の展開図である。
としての板状体の断面構造の一例を示す概略の側面断面
図である。
鉢の素材としての板状体の製造工程図である。
としての板状体の、前記図4の断面構造と異なる断面構
造の一例を示す概略の側面断面図である。
としての板状体の、前記図4及び図6に示す断面構造と
異なる断面構造の他の一例を示す概略の側面断面図であ
る。
としての板状体の、前記図4、図6及び図7に示す断面
構造と異なる断面構造の他の一例を示す概略の側面断面
図である。
としての板状体の、前記図4、図6、図7及び図8に示
す断面構造と異なる断面構造の他の一例を示す概略の側
面断面図である。
木鉢の素材としての板状体の製造工程図である。
Claims (19)
- 【請求項1】 内面を形成する第一吸水性紙層部と、外
面を形成する第二吸水性紙層部と、前記第一及び第二吸
水性紙層部間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙
廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含む吸水性混合層部とを備
えており、前記第一及び第二吸水性紙層部並びに前記吸
水性混合層部が、合わせられて一体に形成された板部材
により、側部及び底部が形成されていることを特徴とす
る植木鉢。 - 【請求項2】 内面を形成する第一吸水性紙層部と、外
面を形成する第二吸水性紙層部と、前記第一及び第二吸
水性紙層部間に配設されている第三吸水性紙層部と、前
記第一吸水性紙層部及び第三吸水性紙層部の間に配設さ
れているプラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸
水性樹脂を含む第一吸水性混合層部と、前記第三吸水性
紙層部及び第二吸水性紙層部間に配設され、プラスチッ
ク廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含む第二
吸水性混合層部とを備えており、前記第一、第二及び第
三吸水性紙層部、並びに前記第一及び第二吸水性混合層
部が、合わせられて一体に形成された板部材により、側
部及び底部が形成されていることを特徴とする植木鉢。 - 【請求項3】 内面を形成する第一吸水性紙層部と、外
面を形成し、通気性を有する、不透水性の薄層部と、前
記通気性を有する、不透水性の薄層部に接して配置され
る第二吸水性紙層部と、前記第一吸水性紙層部と第二吸
水性紙層部の間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、
紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含む吸水性混合層部とを
備えており、前記第一及び第二の吸水性紙層部、前記吸
水性混合層部並びに前記通気性を有する、不透水性の薄
層部が、合わせられて一体に形成された板部材により側
部及び底部が形成されていることを特徴とする植木鉢。 - 【請求項4】 内面を形成する第一吸水性紙層部と、外
面を形成し、通気性を有する、不透水性の薄層部と、前
記通気性を有する、不透水性の薄層部に接して配置され
る第二吸水性紙層部と、前記第一及び第二吸水性紙層部
間に配設されている第三吸水性紙層部と、第一吸水性紙
層部及び第三吸水性紙層部の間に配設され、プラスチッ
ク廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含む第一
吸水性混合層部と、前記第三吸水性紙層部及び第二吸水
性紙層部間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃
材粉砕物及び吸水性樹脂を含む第二吸水性混合層部とを
備えており、前記第一、第二及び第三吸水性紙層部、前
記第一及び第二吸水性混合層部並びに前記通気性を有す
る、不透水性の薄層部が、合わせられて一体に形成され
た板部材により、側部及び底部が形成されていることを
特徴とする植木鉢。 - 【請求項5】 内面を形成する透水性の薄層部と、外面
を形成し、通気性を有する、不透水性の薄層部と、前記
透水性の薄層部に接して位置する第一吸水性紙層部と、
前記通気性を有する、不透水性の薄層部に接して配置さ
れる第二吸水性紙層部と、前記第一吸水性紙層部と第二
吸水性紙層部の間に配設され、プラスチック廃材粉砕
物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含む吸水性混合層部
とを備えており、前記透水性の薄層部、前記第一及び第
二の吸水性紙層部、前記吸水性混合層部及び前記通気性
を有する、不透水性の薄層部が、合わせられて一体に形
成された板部材により側部及び底部が形成されているこ
とを特徴とする植木鉢。 - 【請求項6】 内面を形成する透水性の薄層部と、外面
を形成し、通気性を有する、不透水性の薄層部と、前記
透水性薄層部に接して位置する第一吸水性紙層部と、前
記通気性を有する、不透水性の薄層部に接して配置され
る第二吸水性紙層部と、前記第一及び第二吸水性紙層部
間に配設されている第三吸水性紙層部と、第一吸水性紙
層部及び第三吸水性紙層部の間に配設され、プラスチッ
ク廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含む第一
吸水性混合層部と、前記第三吸水性紙層部及び第二吸水
性紙層部間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃
材粉砕物及び吸水性樹脂を含む第二吸水性混合層部とを
備えており、前記透水性の薄層部、前記第一、第二及び
第三吸水性紙層部、前記第一及び第二吸水性混合層部並
びに前記通気性を有する、不透水性の薄層部が、合わせ
られて一体に形成された板部材により、側部及び底部が
形成されていることを特徴とする植木鉢。 - 【請求項7】 板部材は、折曲げ可能の側壁部と、該側
壁部の下端部と連続し、該側壁部に対し折曲げ可能の底
壁部とを備え、前記側壁部は、その側方端部に連続して
接続片部を備えており、底壁部は、その端部に連続して
接続片部を備えていることを特徴とする請求項1乃至6
の何れか一項に記載の植木鉢。 - 【請求項8】 板部材は、折り目を介して側壁部と底壁
部に区分されており、前記側壁部は、折り目により折曲
げ可能の複数の部分に区分され、その側方端部の区分に
は折り目を介して折曲げ可能に連続する接続片部が形成
されており、前記底壁部は、前記側壁部の下端部に折り
目を介して折曲げ可能に連続して形成され、その一部下
端部に連続する接続片部が形成されていることを特徴と
する請求項1乃至6の何れか一項に記載の植木鉢。 - 【請求項9】 底壁部には、一以上の水抜き用の孔が形
成されており、前記孔は、内面を形成する透水性の薄層
部により覆われていることを特徴とする請求項7又は8
に記載の植木鉢。 - 【請求項10】 第一吸水性紙層部及び第二吸水性紙
層部の双方又は一方がレーヨン紙、薄葉紙又は複合紙で
形成されている紙層部であることを特徴とする請求項1
乃至6の何れか一項に記載の植木鉢。 - 【請求項11】 第一、第二及び第三吸水性紙層部の中
の少なくとも一つの吸水性紙層部がレーヨン紙、薄葉紙
又は複合紙で形成されている紙層部であることを特徴と
する請求項2、4又は6に記載の植木鉢。 - 【請求項12】 紙廃材粉砕物は、粒度が5mm以下の
粉砕物であり、不良紙おむつ若しくは紙おむつ廃材の粉
砕物、不良乳パッド若しくは乳パッド廃材の粉砕物、不
良尿パッド若しくは尿パッド廃材の粉砕物、不良生理用
ナプキン若しくは生理用ナプキン廃材の粉砕物、不良高
吸収性繊維若しくは高吸収性繊維廃材、不良感熱紙若し
くは感熱紙廃材の粉砕物、不良紙管若しくは紙管廃材の
粉砕物、不良紙器若しくは紙器廃材の粉砕物、新聞紙廃
材の粉砕物、不良段ボール若しくは段ボール廃材の粉砕
物、古紙の粉砕物、不良紙管若しくは紙管廃材、不良無
機繊維紙若しくは無機繊維紙廃材の粉砕物、不良化学繊
維紙若しくは化学繊維紙廃材の粉砕物、乾式若しくは湿
式の不良不織布又は乾式若しくは湿式不織布廃材の粉砕
物或いは不良ラミネート紙若しくはラミネート紙廃材の
粉砕物、不良プリクラロール若しくはプリクラロール廃
材の粉砕物、不良感熱紙若しくは感熱紙廃材の粉砕物、
不良防臭紙若しくは防臭紙廃材の粉砕物、不良防虫紙若
しくは防虫紙廃材の粉砕物、不良吸水紙若しくは吸水紙
廃材の粉砕物、不良複写用紙若しくは複写用紙廃材の粉
砕物、不良磁気記録紙若しくは磁気記録紙廃材の粉砕
物、或いは前記粉砕物の二以上の混合物であることを特
徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の植木鉢。 - 【請求項13】 不良無機繊維紙又は無機繊維紙廃材の
粉砕物が、不良チタン紙若しくはチタン紙廃材の粉砕
物、不良アルミナ紙若しくはアルミナ紙廃材の粉砕物、
不良チタン酸カリウム紙若しくはチタン酸カリウム紙廃
材の粉砕物、不良アルミナ・シリカ紙若しくはアルミナ
・シリカ紙廃材の粉砕物又は不良炭素繊維紙若しくは炭
素繊維紙廃材の粉砕物或いは前記粉砕物の二以上の混合
物であることを特徴とする請求項12に記載の植木鉢。 - 【請求項14】 化学繊維紙廃材の粉砕物が、再生繊維
紙廃材の粉砕物若しくは半合成繊維紙廃材の粉砕物又は
前記粉砕物の二以上の混合物であることを特徴とする請
求項12に記載の植木鉢。 - 【請求項15】 紙廃材粉砕物は、粒度が5mm以下の
粉砕物であり、不良紙おむつの粉砕物、不良乳パッドの
粉砕物、不良尿パッドの粉砕物、不良生理用ナプキンの
粉砕物、紙おむつ廃材の粉砕物、乳パッド廃材の粉砕
物、尿パッド廃材の粉砕物、生理用ナプキン廃材の粉砕
物、乾式若しくは湿式不織布廃材の粉砕物、高吸収性繊
維廃材の粉砕物又はラミネート紙廃材の粉砕物或いは前
記粉砕物の一以上の粉砕物から分離され、主成分として
パルプを含有する分離産物であることを特徴とする請求
項1乃至6の何れか一項に記載の植木鉢。 - 【請求項16】 プラスチック廃材粉砕物が、粒度が5
mm以下であり、プラスチックフィルム廃材の粉砕物、
プラスチックシート廃材の粉砕物であることを特徴とす
る請求項1乃至6の何れか一項に記載の吸収体。 - 【請求項17】 プラスチック廃材粉砕物は、粒度が5
mm以下の粉砕物であり、紙おむつ廃材粉砕物、乳パツ
ド廃材粉砕物、尿パッド廃材粉砕物、生理用ナプキン廃
材粉砕物又はラミネート紙廃材粉砕物或いは前記粉砕物
の一以上の粉砕物から分離され、主成分としてプラスチ
ック物質を含有する分離産物であることを特徴とする請
求項1乃至6の何れか一項に記載の植木鉢。 - 【請求項18】 吸水性混合層部は、プラスチック廃材
粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含み、プラスチ
ック物質含有量がパルプ含有量よりも大きいことを特徴
とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の植木鉢。 - 【請求項19】 透水性薄層部は、乾式不織布又は湿式
不織布であることを特徴とする請求項5又は6に記載の
植木鉢。
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