JP3342669B2 - ポリマー袋状体の製造方法 - Google Patents

ポリマー袋状体の製造方法

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定蔵 熊谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリマー袋状体の製造方
法に関する。
【0002】
【従来技術及び問題点】ゴムなどポリマー層を布に裏張
した袋状体は、たとえばウォータベット、防振マット、
エアキャスター、エアジャッキなどに使用されている。
このような、たとえばゴム裏張袋状体は従来、2枚のゴ
ム引布1のゴム層11の周縁12を相互に接着あるいは
縫製して気密な袋状体にすることによって製造されてい
る(図5参照)。そして膨張形状の制御及び内圧による
耐圧性を向上させるなどのために、前記袋状体内部に支
柱2を立設する。この場合、二枚のゴム引布1内側のゴ
ム層11間に支柱2を接着したのち、前述のようにゴム
層11の周縁12を相互に接着することにより袋状にし
て作製していた。
【0003】このような袋状体の製造方法によれば、前
記ゴム層11が形成された周縁12を相互に接着する
か、縫製により袋状体にするため、前記周縁部12の接
着面ありは縫製により形成された縫い目より水漏れ、空
気漏れを生じやすいという欠点がある。また上述の構造
の袋状体は、内部に液体あるいは気体を注入し膨張させ
て使用するのが一般的であるが、耐圧性はゴム製の支柱
2の接着力及び支柱を構成するゴムの強度により制限さ
れ、このためあまり大きな耐圧性を確保できない。ま
た、液体などを注入するときには、支柱2とゴム層11
の接着界面に液体、たとえば水が浸入して剥離しやすく
なるという欠点があった。さらに、上述のような袋状体
は、ゴム層11と布層13が強固に接着しているため、
柔軟性に欠け、感触が良好ではないという欠点がある。
【0004】本発明は上述の問題点に鑑みなされたもの
であり、耐圧性及び耐久性が良好で、かつ柔軟性があり
感触が良好で、かつ水漏れ、空気漏れのおそれのないポ
リマー袋状体の製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記問題点を解決する
ため、本発明によるポリマー袋状体の製造方法は、上布
と下布よりなり、前記上布、下布の周縁を縫製又は接
着した袋状の立体織布を袋形状になるように保持し、二
液性ポリマー液の一方のポリマー形成液中に浸漬する工
程、前記ポリマー形成液が付着した立体織布の内部に他
方のポリマー形成液を流し込み硬化させて立体織布内面
にポリマー層を形成させる工程を含むことを特徴とす
る。
【0006】また本発明による第二のポリマー袋状体の
製造方法は、上布と下布とよりなり、前記上布、下布の
周縁を縫製又は接着した袋状の立体織布を袋形状になる
ように保持し、前記立体織布内に、溶媒に溶解した熱可
塑性樹脂を注入し、溶媒を飛散させて凝固させポリマー
層を形成する工程を含むことを特徴とする。
【0007】本発明によれば、好ましくは上布と下布と
これらの上布及び下布を接続する接続糸よりなる立体織
物を使用して、この織物内部にポリマー層を形成したた
め、第一に耐圧性は接続糸の強度及び密度によって定ま
るため、耐圧性を容易に向上させることができる、第二
に支柱を接着によって設けていないので、液体にさらさ
れても剥離する恐れがなく、耐久性が向上する、またポ
リマー層と立体織物を弱く結合しておくことが可能であ
るため、柔軟性が向上するという利点がある。さらに、
袋状体内部に基本的に接着面のないポリマー層を形成す
るため、前記接着面が剥離して水漏れ、空気漏れなどを
生じることはないという利点がある。
【0008】以下本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明に使用する立体織布3は図1に示す
ように、上布31と下布32を有しており、この上布3
1と下布32間は接続糸33によって接続された構造に
なっている。本発明においては、前記接続糸33がない
立体織布を使用することもできる。
【0010】本発明においては、このような立体織布3
の周縁34を縫製などによって接続し、袋状に形成す
る。そして、図2及び図3に示すように袋状内部の表面
(立体織布内面)にポリマー層4が設けられた構造にな
っている。更に接続糸33の表面にもポリマー層4が形
成されている。立体織布3は接続糸33が伸長した状態
でポリマー層4に覆われているため支柱としての作用を
営むようになっている。
【0011】このようなポリマー層4の厚さは、好まし
くは0.2〜3.0mmあるのがよい。0.2mm未満
であると、耐圧性が十分でない恐れがあり、一方3.0
mmを越えると柔軟性がなくなる恐れを生じる。
【0012】本発明によるポリマー袋状体は下記のよう
に製造する。まず、上布31と下布32を有し、これら
の上布31と下布32間を任意に接続糸33が接続して
いる。そして注入パイプ5を配置して周縁34を縫製し
て袋状とした立体織布3を、たとえば糸などによって吊
るすことにより、接続糸33が伸長した状態に(袋状形
態が保持されるように)する(図4参照)。
【0013】第1の本発明によるポリマー袋状体及びそ
の製造方法によれば、前記袋状体が保持された立体織布
3を二液性のポリマーを形成するポリマー形成液の一方
に浸漬する。このように立体織布3を接続糸33が伸長
した状態で凝固剤溶液中に浸漬することによって、前記
ポリマー形成液が上布31及び下布32ばかりでなく、
接続糸33及び注入パイプの内面にもまんべんなく付着
することになる。このようにポリマー形成液を付着した
のち、立体織布3内に注入パイプ5を通して、二液性の
ポリマーの他方のポリマー形成液を注入し、加熱するこ
とによって、二液性のポリマー形成液は熱硬化して、立
体織布3の上布31及び下布32の内面及び接続糸33
の表面及び注入パイプの内面に連続したポリマー層4を
形成する。
【0014】このような二液性ポリマーは基本的に限定
されるものではない。二つのポリマー形成液の反応によ
ってポリマーを形成するものであれば基本的にいかなる
ものでもよい。典型的にはポリマー形成液であるジイソ
シアネートとグリコールより形成される二液性ポリウレ
タンをあげることができ、他に水とシアノアクリレート
などが挙げられる。
【0015】本発明によれば、熱可塑性樹脂溶液を使用
してポリマー袋状体を製造することもできる。上述の袋
状の立体織布を接続糸が伸長した状態に保持し、熱可塑
性樹脂溶液を前記立体織布内に注入する。余分の熱可塑
性樹脂溶液を排出した後、熱可塑性樹脂の溶媒を飛散さ
せて凝固させることによりポリマー層を形成することが
できる。
【0016】このような熱可塑性樹脂溶液としては、前
述のように溶媒を飛散させることによって凝固するタイ
プの熱可塑性樹脂であればいかなるものでもよい。たと
えばPVCのMEK溶液などを使用することができる。
【0017】以下本発明の実施例について説明する。
【0018】
【実施例】耐圧0.5〜1.0kg/cmの立体織布
を用意し、前記周縁を縫製して袋状に形成した。接続糸
の密度は4本/cmであった。このような立体織布を
糸で吊るして接続糸が伸長した状態になるように保持
し、グリコール溶液(ポリオキシプロピレングリコー
ル)中に浸漬した。次いで、前記グリコール溶液より取
り出し、立体織布に形成した注入口よりジイソシアネー
ト溶液(TDIMDI)を立体織布内部に注入した。
余剰のジイソシアネート溶液を排出させた後、加熱して
硬化させた後、水で洗浄して余分の未反応溶液を洗い流
してポリマー袋状体を製造した。このポリウレタン層の
厚さは0.5〜2.0mmであった。
【0019】同じ立体織布を接続糸が伸長した状態にな
るように保持し、熱可塑性溶液(PVC/MEK)を立
体織布に形成した注入口より立体織布内部に注入した。
次いで、前記熱可塑性樹脂溶液を排出した後、加熱して
溶媒を飛散させ熱可塑性樹脂を凝固させたのち、余剰の
溶媒を水で洗浄してポリマー袋状体を製造した。この熱
可塑性樹脂層の厚さは0.2〜0.5mmであった。
【0020】本発明によるポリマー袋状体によれば、上
述の接続糸の強度及び密度によって耐圧性が決定される
ことになるため、前記接続糸の強度及び密度を制御する
ことによって種々の耐圧性のポリマー袋状体を製造可能
になることが明らかになった。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、 本発明によれ
ば、好ましくは上布と下布とこれらの上布及び下布を接
続する接続糸よりなる立体織物を使用して、この織物内
部にポリマー層を形成したため、第一に耐圧性は接続糸
の強度及び密度によって定まるため、耐圧性を容易に向
上させることができる、第二に支柱を接着によって設け
ていないので、液体にさらされても剥離する恐れがな
く、耐久性が向上する、またポリマー層と立体織物を弱
く結合しておくことが可能であるため、柔軟性が向上す
るという利点がある。さらに、袋状体内部に基本的に接
着面のないポリマー層を形成するため、前記接着面が剥
離して水漏れ、空気漏れなどを生じることはないという
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】立体織布の構造を示す断面図。
【図2】本発明によるポリマー袋状体の側断面図。
【図3】本発明によるポリマー袋状体の断面図。
【図4】立体織布の接続糸を伸長させたときの断面図。
【図5】従来のゴム裏張袋状体の断面図。
【符号の説明】
1 ゴム引布 2 支柱 3 立体織布 4 ポリマー層 5 注入パイプ 31 上布 32 下布 33 接続糸 34 周縁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 30/02 B65D 30/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上布と下布よりなり、前記上布、下布
    の周縁を縫製又は接着した袋状の立体織布を袋形状にな
    るように保持し、二液性ポリマー液の一方のポリマー形
    成液中に浸漬する工程、前記ポリマー形成液が付着した
    立体織布の内部に他方のポリマー形成液を流し込み硬化
    させて立体織布内面にポリマー層を形成させる工程を含
    むことを特徴とするポリマー袋状体の製造方法。
  2. 【請求項2】 上布と下布よりなり、前記上布、下布
    の周縁を縫製又は接着した袋状の立体織布を袋形状にな
    るように保持し、前記立体織布内に、溶媒に溶解した熱
    可塑性樹脂を注入し、溶媒を飛散させて凝固させポリマ
    ー層を形成する工程を含むことを特徴とするポリマー袋
    状体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記立体織布は上布下布を接続する接
    続糸を有することを特徴とする請求項1または2記載の
    ポリマー袋状体の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記袋状の立体織布を、上方より吊る
    し、袋形状を保持するようにしたことを特徴とする請求
    項1から3のいずれか1項記載のポリマー袋状体の製造
    方法。
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