JP3342249B2 - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JP3342249B2
JP3342249B2 JP19231895A JP19231895A JP3342249B2 JP 3342249 B2 JP3342249 B2 JP 3342249B2 JP 19231895 A JP19231895 A JP 19231895A JP 19231895 A JP19231895 A JP 19231895A JP 3342249 B2 JP3342249 B2 JP 3342249B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6に、従来の画像形成装置の外装の一
例として、電子写真方式の複写機の外装を示す。なお、
同図は、外装の分解斜視図であり、内側に配設される画
像形成部、給搬送部等は省略してある。
【0003】同図に示す複写機の外装は、直方体状の基
本枠体1と、その底面を除く5面にそれぞれ取り付けら
れる側板等によって構成されている。
【0004】基本枠体1は、部品取付用の開口部が多数
形成された板金によって箱型に形成されており、画像形
成部を構成する感光ドラムや各プロセス機器、給搬送部
を構成する各ローラ等を所定の位置に支持する。外装用
の側板等としては、前側板2、3、後側板4、右側板
5、左側板6、上板7がある。前側板2、3は前扉を兼
ねており、右側板5はカセットや給紙台の取付部とな
り、左側板6は排出トレイ6aの取り付け部となり、そ
して上板7は原稿台の取付部となる。これら側板等のう
ち、側板2、3、5、6は合成樹脂を、また、後側板4
と上板7とは鉄板材をそれぞれ金型成形することで形成
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
画像形成装置における側板等は、いずれも合成樹脂又は
鉄板によって構成されており、これら側板等によって覆
われた画像形成装置の内側と外側とでは、温度、湿度等
の環境が大きく異なってしまうため、最適な画像形成条
件を設定することが困難で、高精細な画像を形成するこ
とが難しい。例えば、連続画像形成中に、紙等の記録材
を補給した場合、補給前の記録材は、画像形成装置内側
の環境下にある一方、補給後の記録材は、画像形成装置
外側の環境下にあったため、画像形成装置内側と外側と
で温湿度が大きく異なる場合には、両記録材の抵抗値が
異なり、これに合わせて転写条件等の画像形成条件を変
更することが必要となる。また、例えば、記録材を補給
した場合には、この記録材に対しては外側の温湿度に基
づいて画像形成条件を設定するのがよく、これに反し、
この記録材に転写、定着されるトナーについては、内側
の温湿度に基づいて画像形成条件を設定すべきである。
このような場合には、内側、外側いずれの温湿度に応じ
て画像形成条件を設定した場合でも、記録材又はトナー
の一方にとっての最適な画像形成条件とはなり得ない。
【0006】なお、上述の第1の問題を解決するには、
例えば、側板の一部に大きな開口部を穿設し、この開口
部を介して内側と外側との空気が自由に流通するように
すればよい。しかし、これによると、飛散トナーが外側
に漏洩するおそれがあることから、現実的な方策である
とはいえない。
【0007】次に、第2の問題として、合成樹脂性の側
板をモールド成形するための金型、及び鉄製の側板や上
板をプレス成形するための金型が高価であるため、製造
コストの低減が困難であるという問題がある。
【0008】そこで、本発明は、電子写真装置内側の環
境と外側の環境とが大きく異なることによる画質の低下
を防止するとともに、製造コストを低減するようにした
電子写真装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みてなされたものであって、記録材を給搬送する給搬送
部とトナーを用いて電子写真方式により記録材に画像を
形成する画像形成部とを所定の位置に保持するフレーム
と、前記フレームに取り付けられて電子写真装置本体の
ケースを構成する複数のパネル部材と、を備える電子写
真装置において、これら複数のパネル部材のうち、少な
くとも1つは全体が熱可塑性の難燃繊維からなる織布又
は不織布で成形されて通気性を有するパネル部材であ
る、ことを特徴とする。
【0010】
【0011】〔作用〕 以上構成に基づき、電子写真装置本体のケースを形成す
る複数のパネル部材のうちの少なくとも1つは全体が
気性を有する織布又は不織布で成形されているので、電
子写真装置本体内側の空気と外側の空気とは、この1つ
のパネル部材を介して流通するため、内側の環境と外側
の環境とが近いものとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。 〈実施の形態1〉 図1に、本発明に係る電子写真装置(画像形成装置
外装の斜め前方から見た斜視図を、また図2に同じく斜
め後方から見た分解斜視図をぞれぞれ示す。
【0013】これらの図に示す画像形成装置の外装10
は、フレーム20と、複数のパネル部材31、32、3
3、34、35、36、37とを主要構成部材として構
成されている。
【0014】フレーム20は、上方から順に、額縁状に
形成されて原稿台を支持する原稿台支持部21、左右の
取付板22L、22Rによって画像形成部や給搬送部等
を位置決め支持する取付部22、キャスタ付の3本の脚
23a、23b、23cを有する脚部23を一体に備え
ている。フレーム20は、キャスタを除いてアルミダイ
キャストによって形成されており、十分な剛性を有する
とともに、リサイクルに供されるように構成されてい
る。なお、上述のフレーム2のうち、取付部22を第2
のフレームとし、これを除いた部分を第1のフレームと
すると、これら第1のフレームと第2のフレームとは、
別体に構成しても、また一体に構成してもよい。
【0015】複数のパネル部材31〜37としては、前
側の上方から順に、前上パネル31、前中パネル32、
前下パネル33、また、後側の上方から順に、後上パネ
ル34、後中パネル35、後下パネル36、37、さら
に、上面を覆う上パネル38がある。これらパネル部材
31〜37は、素材自体が通気性を有するいわゆる通気
性素材によって形成されている。すなわち、アクリル系
難燃繊維等の熱可塑性の難燃繊維と、ニッケル、銅、ス
テンレス等の金属繊維との特殊混紡によって混紡糸を紡
績し、この混紡糸によって織布又は不織布に仕上げたも
のを素材として使用している。
【0016】このような素材をパネル部材31〜37の
材料として使用することで、通気性、成形の容易性、強
度等の諸性質を満足するようにしている。なお、通気性
については、通気度試験によってパネル部材31〜37
自体の空気の通過量を測定したり、これらパネル部材3
1〜37によって画像形成装置の外装を形成したとき
の、外装全体としてのその内側と外側とを単位時間あた
りに流れる空気の量として表したりすることができる。
なお、通気性を有するパネル部材31〜37によって画
像形成装置の外装を構成した場合の利点等については、
後述する。
【0017】各パネル部材31〜37は、上述の通気性
の織布又は不織布を所定の形状に成形することによって
形成する。この成形に際しては、従来のモールド成形や
プレス成形に使用していた高精度で高価な金型は全く不
要であるか、又は型が必要な場合であっても、木型やア
ルミ型等の簡易型等で十分である。これは、各パネル部
材を形成している素材自体の特性に基づく。すなわち、
パネル部材31〜37を構成する素材自体が有する固さ
等による自立性や、強度による形状の維持、若しくは、
アルミニウムやプラスチック樹脂による簡単な骨枠組3
5a(図2参照)への取付けによってパネル部材31〜
37の形状を保つことができる。若しくは、このような
骨枠組35aがフレームを兼ねてもよい。
【0018】このようなパネル部材31〜37の強度に
ついては、繊維自体の太さや剛性、若しくは成形後の厚
みなどで決まる。また、複合繊維の場合の例としては、
熱可塑性の難燃繊維が含まれいることに基づき、例え
ば、成形時に適宜な温度を与えることにより所定形状の
成形が容易となり、これに加え、金属繊維を含有してい
ることに基づき、適度な薄さで所定の強度を実現するこ
とができるからである。
【0019】なお、通気性という観点からは、必ずしも
複数のパネル部材31〜37をすべて上述の素材で構成
する必要がなく、一部のパネル30に限ってもよい。例
えば、後述の画像形成部等の発熱を伴う部分に近接する
パネル部材31を上述の素材のパネル部材とし、それ以
外のものは、従前のモールド成形によるものを使用する
ことも可能である。ただし、コストの面からは、すべて
のパネル部材31〜37を上述素材で形成することが好
ましい。
【0020】上述の熱可塑性の難燃繊維としてアクリル
系のものを使用するときは、上述のように、難燃性、熱
成形性に優れているのはもちろんのこと、これに加え、
耐薬品性、吸音性においても優れている。このことから
も、上述の素材が、画像形成装置の外装としてのパネル
部材31〜37に好適であることがわかる。
【0021】フレーム20に対するパネル部材31〜3
7の取り付けは、スナップフィット、面ファスナ、マグ
ネット等の任意の固設手段を使用することができる。
【0022】次に、図3を参照して、上述構成の画像形
成装置の外装の内側に、電子写真方式の画像形成部50
と、記録材の給搬送部60とを組み込んだ例を説明す
る。なお、図3は、画像形成装置全体を前後方向の平面
で切った縦断面図であり、同図中の左側が「前」、また
右側が「後」となる。
【0023】まず、画像形成部50と給搬送部60の構
成を簡単に説明する。
【0024】画像形成部50全体は、画像形成装置の外
装の上部内側に、前述の第1のフレーム22の左右の取
付板22L、22R(図2参照)によって精度よく支持
されている。画像形成部50は、矢印R1方向に回転自
在のドラム状の電子写真感光体(以下「感光ドラム」と
いう)51を備えている。感光ドラム51の周囲には、
その回転方向に沿って順に、一次帯電器52、露光手段
53、現像器54、転写帯電器55、クリーニング器5
6がそれぞれ配設されており、さらに、記録材Sの搬送
方向についての転写帯電器55の下流側には、熱ローラ
定着器57が配設されている。
【0025】給搬送部60は、上述の画像形成部50の
ほぼ下方に配置されている。給搬送部60は、記録材S
の搬送方向上流側から順に、給紙カセット61、給紙ロ
ーラ62、搬送ローラ63、レジストローラ64、排紙
ローラ65を備えており、最下流側には排紙トレイ66
を有する。
【0026】次に、上述構成の画像形成部50及び給搬
送部60の動作について、適宜、構成を追加しながら説
明する。
【0027】感光ドラム51は、不図示の駆動手段によ
って矢印R1方向に回転駆動され、その表面が一次帯電
器52によって所定の電位に一様に帯電される。帯電後
の感光ドラム51表面は、露光手段53によって静電潜
像が形成される。露光手段53は、外装の上面の原稿台
53a上に載置された原稿の、上方を向けた画像面の画
像情報を、上パネル38内の前後方向移動自在な密着セ
ンサ53bによって読取り、これを処理部53cで画像
処理した後、画像情報に対応した光をLED素子53d
から露光し、帯電済の感光ドラム51表面を照射する。
このLED素子53dの照射により、感光ドラム51表
面には原稿画像に応じた静電潜像が形成される。この静
電潜像は、現像器54に収納され現像ローラ54aによ
って担持搬送された現像剤が付着されトナー像として現
像される。この感光ドラム51上のトナー像は、転写帯
電器55によって記録材S上に転写される。この記録材
Sは、給紙カセット61内に収納されていたものが、給
紙ローラ62、搬送ローラ63を介して矢印K1方向に
給送され、レジストローラ64にて一旦停止され、感光
ドラム51上のトナー像と同期するようにしてレジスト
ローラ64から感光ドラム51に向けて供給されたもの
である。
【0028】トナー像転写後の記録材Sは、定着器57
に搬送され、ここで加熱加圧されて表面のトナー像が定
着され、その後、排紙ローラ65によって、外装の外側
の排紙トレイ66上に排出される。
【0029】一方、トナー像転写後の感光ドラム51
は、表面の転写残トナーがクリーニング器56によって
除去され、次の画像形成に供される。
【0030】上述の画像形成部においては、各画像形成
プロセスにおける画像形成条件、すなわち帯電条件、露
光条件、現像条件、転写条件、定着条件のいくつかは、
温度、湿度等の環境に応じて適宜に設定され、高品位な
画像形成が行われるようにしている。例えば、感光ドラ
ム51上のトナー像を記録材S上に転写する際に、転写
帯電器55に印加される転写バイアスは、感光ドラム5
1上にトナー像を形成しているトナーの電荷や、トナー
像が転写される記録材Sの抵抗値が、いずれも温湿度に
よって微妙に変化してしまうため、そのときの温湿度に
応じて、適宜に変更することもある。
【0031】ところが、画像形成装置の外側(外部)に
あった記録材Sを給紙カセット61に収納してこれを画
像形成装置の内側の所定位置にセットし、これの画像形
成を行う場合には、トナー像の転写条件を最適に設定す
るのが難しい。すなわち、画像形成の内側には、前述の
露光手段53、定着器57をはじめ、その他制御基盤、
高圧電源(いずれも不図示)等の発熱を伴う機器が多く
配設されており、内側の温度は上昇しがちとなり、また
湿度は低下しがちとなる。このため、画像形成装置の内
側と外側とでは、温湿度が大きく異なる。したがって、
上述の記録材Sに対してトナー像の転写を行う際の転写
バイアスについて、記録材Sに対しては外側の温湿度に
基づいて、一方、トナーに対しては内側の温湿度に基づ
いて設定するのが最適ではあるが、これは困難である。
【0032】そこで、本発明においては、画像形成装置
の外装を構成するパネル部材31〜37を、通気性を有
する素材によって形成することにより、パネル部材31
〜37自体を介して画像形成装置の内側と外側との間の
円滑な空気の流通を可能とし、内側の温湿度と外側の温
湿度との差が小さくなるようにしている。これにより、
上述の転写バイアスを変更するような場合は、記録材S
に対しての最適な転写バイアスと、トナーに対しての最
適な転写バイアスとを接近させることができ、いずれも
最適な転写バイアスに近い転写バイアスで転写を実行す
ることができる。
【0033】なお、上述では、転写バイアスを例に説明
したが、その他の例えば、定着時の定着温度や、定着速
度等の画像形成条件についてもほぼ同様である。
【0034】また、面状のパネル部材31〜37が通気
性を有するということで、装置内で昇温した空気は、広
い面積から自然に外へ流出するため、従来のような特別
な排気装置を必ずしも必要としない場合もある。さら
に、仮に装置内でトナーの飛散が生じてもパネル部材3
1〜37の繊維などで装置外への流出の防止が可能とな
る。
【0035】ところで、上述の実施の形態1では、画像
形成部50は、第1フレーム22に取り付けられてお
り、一方、本発明の各々のパネル部材31〜37は、装
置全体の骨枠を構成する第2フレームに対して取り付け
る例を示しているが、これら第1のフレーム22と第2
のフレームとは、同一の材料で一体的に成形されていて
もよいし、例えば、鉄板とアルミニウム等の異なる材料
で構成し、強度を要する側を鉄板として、後に第1のフ
レームを第2のフレームに溶接やビス止めして固設し、
全体のフレームを構成するようにしてもよい。 〈実施の形態2〉実施の形態2を、図4を参照して説明
する。本実施の形態2は、上述の実施の形態1における
電子写真方式の画像形成部50に代えて、インクジェッ
ト方式の画像形成部70を用いた場合の例である。な
お、図4は、上述の実施の形態1の図3に相当する図で
あり、図3と同様の構成、作用の部材等については同様
の符号を付してその説明は省略する。
【0036】画像形成部70は、原稿台53a上の原稿
の画像情報を読み取る読取部71と、読み取った画像情
報を処理する処理部72と、処理部72からの出力に基
づいて記録材S上にインク画像を形成する記録部73と
を備えている。
【0037】図5に読取部71と記録部72の斜視図を
示す。なお、図4においては読取部71が原稿台53a
上部の上パネル38内に設けられているが、図5におい
ては原稿台53aの下部に設けられているものについて
説明する。
【0038】読取部71は、主走査方向(矢印b方向)
のレール71aにガイドされるとともにベルト71bに
よって移動されるキャリッジ71cと、キャリッジ71
cに搭載されベルト71dによって副走査方向に移動さ
れる光源71f及びCCD71gとを備えている。読取
部71は、これら光源71f及びCCD71gの主走査
方向及び副走査方向の移動を組み合わせて原稿の画像情
報を読み取る。読み取られた画像情報は、ケーブル71
hを介して処理部72に伝達され、ここで適宜な処理が
施された後、記録部73に伝達される。
【0039】記録部73は、主走査方向(矢印d方向)
のレール73aにガイドされるとともにベルト73bに
よって移動される記録ヘッド73cを備えている。記録
ヘッド73cは、主走査方向に移動しながら下方の記録
材Sに向けてインクを吐出する。記録ヘッド73cによ
る1行分の記録が終了すると、記録材Sが副走査方向
(矢印c方向)に1行分だけ搬送され、再び記録ヘッド
73cによる印字が行われる。この繰り返しにより、記
録材S上にインク画像が形成される。なお、処理部72
からの信号は、ケーブル73dを介して記録ヘッド73
cに伝達される。
【0040】記録ヘッド73cは、記録材Sにインク画
像を記録するものであり、本実施の形態では、インクジ
ェット記録方式が採用されている。
【0041】上述構成のインクジェット方式の画像形成
部70を、前述の通気性を有する画像形成装置の外装の
内側に配設した場合には、画像形成装置の内側の環境と
外側の環境とを近づけることができるので、記録ヘッド
に対する環境制御が向上し、安定する。例えば、温度に
よって発泡制御をするための駆動パルスの長さを変更し
たり、また湿度が低い場合には、記録ヘッドの単位時間
あたりの回復動作を多くしたりする、制御を行うが必要
であるが、通気性があることに基づいて、画像形成装置
の内側の環境変動が少なくなり、これにより従来のよう
な頻繁な制御が不要になる。
【0042】また、上述のパネル部材31〜37の適用
により、印字時にインクの水分が蒸発して発生する湿気
の排気が、特別な排気手段を用いることなく良好に行う
ことができる。 〈実施の形態3〉上述の実施の形態1及び実施の形態2
では、パネル部材31〜37を、繊維の織布又は不織
布、若しくは、熱可塑性の難燃繊維と金属繊維との混紡
糸によって形成する例を説明したが、本発明は、これに
限定されるものではない。例えば、熱可塑性の難燃繊維
からなる紡績糸によって織布又は不織布を形成し、また
金属繊維からなる紡績糸によって織布又は不織布を形成
し、これらを層状に重ね合わせてもパネル部材31〜3
7を形成することができる。これによると、それぞれの
繊維の機能が分離されるため、所定の機能の強化や新た
な機能の付加が容易である。例えば、金属繊維の種類を
変更することで、簡単に強度を変更することができる。
また同じ金属繊維であっても、織布又は不織布の厚さを
厚くしたり、層の数を増やしたりすることで簡単に強度
を高めることができる。さらに、難燃繊維についても、
要求される機能に基づいて、その物質を適宜に変更し、
必要な機能、例えば、耐摩耗性、耐薬品性等を容易に向
上させることが可能である。
【0043】新たな機能の追加については、例えば、難
燃繊維の層と金属繊維の層との他に、新たに例えばパネ
ル部材31〜37の一面又は両面にスパッタリングやデ
ィピング等によって表面に金属層を設けたカーボン繊維
の布を追加することで、パネル部材31〜37に電磁波
シールド作用をすることができる。 〈実施の形態4〉上述のパネル部材31〜37は、通気
性を有し、適度な強度を有するものであれば、上述以外
のものであってもよい。例えば、ウレタンゴムやシリコ
ンゴム等の連泡性の剛性樹脂材を硬化させてパネル状に
したものを用いることも可能である。
【0044】以上説明した通気性素材の一例として、ア
クリル系のカネロン(商品名)を上げておく。例えば、
難燃性の尺度として、LOI値={O2 /(O2 +N
2 )}×100(窒素と酸素の混合気体において、物質
の燃焼を維持させるのに必要な最小の酸素量の容積百分
率)があり、このLOI値が大きい程燃えにくい。
【0045】以下、カネロン、及びその他の代表的な繊
維のOLI値を示す。
【0046】 カネロン :28〜34 羊毛 :24〜26 木綿 :17〜19 レーヨン :17〜19 ポリエステル :20〜22 ナイロン :20〜22 アクリル :18〜20 また、カネロンの熱成形性については、繊維自身がよく
伸びるため、特殊な加工法を用いることなく成形が可能
である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
通気性を有する織布又は不織布によって電子写真装置本
体のケースを構成することにより、電子写真装置本体
内側と外側との通気が可能となるので、温湿度等の、内
側の環境と外側の環境との差を小さくすることができる
ので、画像形成に際し、環境に応じた最適に近い画像形
成条件で画像形成を行うことができ、内側と外側との環
境の違いによる画質の低下を防止することができる。
【0048】さらに、このような通気性を有する素材に
よるパネル部材は、加工が容易で、また素材の組み合わ
せにより強靭性を実現することができるので、加工に際
し、精密で高価な金型を使用する必要がない。このた
め、製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の外装の外観を示す斜視図。
【図2】画像形成装置の外装を示す分解斜視図。
【図3】画像形成装置の外装に、電子写真方式の画像形
成部を組み込んだ例を示す縦断面図。
【図4】画像形成装置の外装に、インクジェット方式の
画像形成部を組み込んだ例を示す縦断面図。
【図5】インクジェット方式の記録部の構成を示す斜視
図。
【図6】従来の画像形成装置の外装を示す分解斜視図。
【符号の説明】
10 電子写真装置本体のケース 20 フレーム 21 原稿台支持部 22 第2のフレーム(取付部) 23 脚部 30 パネル部材 31〜38 パネル 50 電子写真方式の画像形成部 60 記録材の給搬送部 70 インクジェット方式の画像形成部(記録
部) S 記録材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−80437(JP,A) 特開 平2−245366(JP,A) 特開 昭62−171725(JP,A) 特開 昭63−264770(JP,A) 特開 昭59−204299(JP,A) 特開 平5−142940(JP,A) 特開 平4−277012(JP,A) 実開 昭56−2109(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/00 530 - 538 G03G 15/00 550 B41J 29/12 H05K 5/00 H04N 1/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録材を給搬送する給搬送部とトナーを
    用いて電子写真方式により記録材に画像を形成する画像
    形成部とを所定の位置に保持するフレームと、前記フレ
    ームに取り付けられて電子写真装置本体のケースを構成
    する複数のパネル部材と、を備える電子写真装置におい
    て、 これら複数のパネル部材のうち、少なくとも1つは全体
    が熱可塑性の難燃繊維からなる織布又は不織布で成形さ
    れて通気性を有するパネル部材である、 ことを特徴とする電子写真装置。
  2. 【請求項2】 前記織布又は不織布は、熱可塑性の難燃
    繊維と金属繊維との混紡糸によって構成される、 ことを特徴とする請求項1に記載の電子写真装置。
  3. 【請求項3】 前記織布又は不織布が、熱可塑性の難燃
    繊維からなる紡績糸によって構成された織布又は不織布
    と、金属繊維からなる紡績糸によって構成された織布又
    は不織布とによる重層構造を有する、 ことを特徴とする請求項1に記載の電子写真装置。
  4. 【請求項4】 前記織布又は不織布の表面と裏面とのう
    ちの少なくとも一方に、金属層を有する、 ことを特徴とする請求項1に記載の電子写真装置。
  5. 【請求項5】 前記織布又は不織布が、カーボン繊維を
    有する、 ことを特徴とする請求項1に記載の電子写真装置。
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