JP3341484B2 - 3族窒化物半導体発光素子 - Google Patents
3族窒化物半導体発光素子Info
- Publication number
- JP3341484B2 JP3341484B2 JP23412294A JP23412294A JP3341484B2 JP 3341484 B2 JP3341484 B2 JP 3341484B2 JP 23412294 A JP23412294 A JP 23412294A JP 23412294 A JP23412294 A JP 23412294A JP 3341484 B2 JP3341484 B2 JP 3341484B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- light
- light emitting
- mol
- magnesium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Led Devices (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は3族窒化物半導体を用い
た発光素子に関する。
た発光素子に関する。
【0002】
【従来技術】従来、青色の発光ダイオードとしてAlGaIn
N 系の化合物半導体を用いたものが知られている。その
化合物半導体は直接遷移型であることから発光効率が高
いこと、光の3原色の1つである青色を発光色とするこ
と等から注目されている。
N 系の化合物半導体を用いたものが知られている。その
化合物半導体は直接遷移型であることから発光効率が高
いこと、光の3原色の1つである青色を発光色とするこ
と等から注目されている。
【0003】最近、AlGaInN 系半導体においても、Mgを
ドープして電子線を照射したり、熱処理によりp型化で
きることが明らかになった。この結果、従来のn層と半
絶縁層(i層)とを接合させたMIS 型に換えて、AlGaN
のp層と、ZnドープのInGaNの発光層と、AlGaN のn層
とを用いたダブルヘテロpn接合を有する発光ダイオー
ドが提案されている。
ドープして電子線を照射したり、熱処理によりp型化で
きることが明らかになった。この結果、従来のn層と半
絶縁層(i層)とを接合させたMIS 型に換えて、AlGaN
のp層と、ZnドープのInGaNの発光層と、AlGaN のn層
とを用いたダブルヘテロpn接合を有する発光ダイオー
ドが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のダブルヘテロp
n接合型の発光ダイオードの発光層には発光中心として
Znだけがドープされているので、発光層は半絶縁性であ
る。発光層にはn層から電子がp層から正孔が注入さ
れ、この注入された電子と正孔の再結合により発光す
る。
n接合型の発光ダイオードの発光層には発光中心として
Znだけがドープされているので、発光層は半絶縁性であ
る。発光層にはn層から電子がp層から正孔が注入さ
れ、この注入された電子と正孔の再結合により発光す
る。
【0005】本発明者は、いろいろと実験を重ねた結
果、発光層に添加されるドナー不純物とアクセプタ不純
物との添加量を変化させて、発光色を測定した。その結
果、ドナー不純物濃度とアクセプタ不純物濃度により発
光層の発光色が変化するのが観測された。
果、発光層に添加されるドナー不純物とアクセプタ不純
物との添加量を変化させて、発光色を測定した。その結
果、ドナー不純物濃度とアクセプタ不純物濃度により発
光層の発光色が変化するのが観測された。
【0006】本発明は上記の観測事実に基づいて成され
たものであり、その目的は、GaN 系化合物半導体発光素
子において、緑、赤色の発光色を得ることである。
たものであり、その目的は、GaN 系化合物半導体発光素
子において、緑、赤色の発光色を得ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、3族窒化物半導体(AlxGaYIn1-X-YN;X=0,Y=0,X=Y=0
を含む) を用いて、n伝導型を示すn層と、p伝導型を
示すp層と、その間に介在する発光層が、狭いバンドギ
ャップの半導体を広いバンドギャップの半導体で挟んだ
構造のダブルヘテロ接合で形成された3層構造を有する
発光素子において、発光層は、窒化ガリウムインジウム
(Ga x In 1-X N;X=0を含む)からなり、シリコン(Si)及び亜
鉛(Zn)が5×1018〜1×1021/cm3の範囲で添加さ
れ、更にマグネシウム(Mg)が添加されており、緑色を発
光させたことを特徴とする。
は、3族窒化物半導体(AlxGaYIn1-X-YN;X=0,Y=0,X=Y=0
を含む) を用いて、n伝導型を示すn層と、p伝導型を
示すp層と、その間に介在する発光層が、狭いバンドギ
ャップの半導体を広いバンドギャップの半導体で挟んだ
構造のダブルヘテロ接合で形成された3層構造を有する
発光素子において、発光層は、窒化ガリウムインジウム
(Ga x In 1-X N;X=0を含む)からなり、シリコン(Si)及び亜
鉛(Zn)が5×1018〜1×1021/cm3の範囲で添加さ
れ、更にマグネシウム(Mg)が添加されており、緑色を発
光させたことを特徴とする。
【0008】
【0009】請求項3に記載の発明は、3族窒化物半導
体(Al x Ga Y In 1-X-Y N;X=0,Y=0,X=Y=0を含む) を用いて、
n伝導型を示すn層と、p伝導型を示すp層と、その間
に介在する発光層が、狭いバンドギャップの半導体を広
いバンドギャップの半導体で挟んだ構造のダブルヘテロ
接合で形成された3層構造を有する発光素子において、
発光層は、窒化ガリウムインジウム(Ga x In 1-X N;X=0を含
む)からなり、 亜鉛(Zn)が5×1018〜1×1021/cm3
の範囲で添加され、更にマグネシウム(Mg)が添加されて
おり、黄色から赤色を発光することを特徴とする発光素
子。
体(Al x Ga Y In 1-X-Y N;X=0,Y=0,X=Y=0を含む) を用いて、
n伝導型を示すn層と、p伝導型を示すp層と、その間
に介在する発光層が、狭いバンドギャップの半導体を広
いバンドギャップの半導体で挟んだ構造のダブルヘテロ
接合で形成された3層構造を有する発光素子において、
発光層は、窒化ガリウムインジウム(Ga x In 1-X N;X=0を含
む)からなり、 亜鉛(Zn)が5×1018〜1×1021/cm3
の範囲で添加され、更にマグネシウム(Mg)が添加されて
おり、黄色から赤色を発光することを特徴とする発光素
子。
【0010】
【0011】
【発明の作用及び効果】上記のように、3族窒化物半導
体(AlxGaYIn1-X-YN;X=0,Y=0,X=Y=0 を含む) を用いた、
n層、発光層、p層を、狭いバンドギャップの半導体を
広いバンドギャップの半導体で挟んだ構造のダブルヘテ
ロ接合の3層構造の発光素子において、窒化ガリウムイ
ンジウム(Ga x In 1-X N;X=0を含む)からなる発光層に上記
の如きシリコン(Si)及び亜鉛(Zn)を5×1018〜1×1
021/cm3の範囲で添加し、更にマグネシウム(Mg)を添加
することで、波長490〜560nmの緑色発光が得られた。亜
鉛(Zn)を5×1018〜1×1021/cm3の範囲で添加し、
更にマグネシウム(Mg)を添加することで、波長560〜700
nmの黄色から赤色発光が得られた。
体(AlxGaYIn1-X-YN;X=0,Y=0,X=Y=0 を含む) を用いた、
n層、発光層、p層を、狭いバンドギャップの半導体を
広いバンドギャップの半導体で挟んだ構造のダブルヘテ
ロ接合の3層構造の発光素子において、窒化ガリウムイ
ンジウム(Ga x In 1-X N;X=0を含む)からなる発光層に上記
の如きシリコン(Si)及び亜鉛(Zn)を5×1018〜1×1
021/cm3の範囲で添加し、更にマグネシウム(Mg)を添加
することで、波長490〜560nmの緑色発光が得られた。亜
鉛(Zn)を5×1018〜1×1021/cm3の範囲で添加し、
更にマグネシウム(Mg)を添加することで、波長560〜700
nmの黄色から赤色発光が得られた。
【0012】上記のシリコン(Si)、亜鉛(Zn)の濃度に関
して、5×1018/cm3以下の場合には、発光色は青色と
なり、緑色又は赤色とはならない。又、1×1021/cm3
の場合には、結晶性が悪くなり発光効率が低下するので
望ましくない。さらに、発光層は、半絶縁性であって
も、電子線照射又は熱処理によりp型化しても良い。そ
の場合の発光層は、マグネシウムを添加した後、電子線
照射又は熱処理されることが望ましい。
して、5×1018/cm3以下の場合には、発光色は青色と
なり、緑色又は赤色とはならない。又、1×1021/cm3
の場合には、結晶性が悪くなり発光効率が低下するので
望ましくない。さらに、発光層は、半絶縁性であって
も、電子線照射又は熱処理によりp型化しても良い。そ
の場合の発光層は、マグネシウムを添加した後、電子線
照射又は熱処理されることが望ましい。
【0013】
【実施例】第1実施例 図1において、発光ダイオード10は、サファイア基板
1を有しており、そのサファイア基板1上に500 ÅのAl
N のバッファ層2が形成されている。そのバッファ層2
の上には、順に、膜厚約2.0 μm、電子濃度2 ×1018/c
m3のシリコンドープGaN から成る高キャリア濃度n+ 層
3、膜厚約2.0 μm、電子濃度 2×1018/cm3のシリコン
ドープの(Alx2Ga1-x2)y2In1-y2N から成る高キャリア濃
度n+ 層4、膜厚約0.5 μm、亜鉛(Zn)及びシリコンド
ープの(Alx1Ga1-x1)y1In1-y1N から成る発光層5、膜厚
約1.0 μm、ホール濃度2 ×1017/cm3のマグネシウムド
ープの(Alx2Ga1-x2)y2In1-y2N から成るp層6が形成さ
れている。そして、p層6に接続するニッケルで形成さ
れた電極7と高キャリア濃度n+ 層4に接続するニッケ
ルで形成された電極8が形成されている。電極7と電極
8とは、溝9により電気的に絶縁分離されている。
1を有しており、そのサファイア基板1上に500 ÅのAl
N のバッファ層2が形成されている。そのバッファ層2
の上には、順に、膜厚約2.0 μm、電子濃度2 ×1018/c
m3のシリコンドープGaN から成る高キャリア濃度n+ 層
3、膜厚約2.0 μm、電子濃度 2×1018/cm3のシリコン
ドープの(Alx2Ga1-x2)y2In1-y2N から成る高キャリア濃
度n+ 層4、膜厚約0.5 μm、亜鉛(Zn)及びシリコンド
ープの(Alx1Ga1-x1)y1In1-y1N から成る発光層5、膜厚
約1.0 μm、ホール濃度2 ×1017/cm3のマグネシウムド
ープの(Alx2Ga1-x2)y2In1-y2N から成るp層6が形成さ
れている。そして、p層6に接続するニッケルで形成さ
れた電極7と高キャリア濃度n+ 層4に接続するニッケ
ルで形成された電極8が形成されている。電極7と電極
8とは、溝9により電気的に絶縁分離されている。
【0014】次に、この構造の発光ダイオード10の製
造方法について説明する。上記発光ダイオード10は、
有機金属化合物気相成長法( 以下「M0VPE 」と記す) に
よる気相成長により製造された。用いられたガスは、NH
3 とキャリアガスH2又はN2とトリメチルガリウム(Ga(CH
3)3)(以下「TMG 」と記す) とトリメチルアルミニウム
(Al(CH3)3)(以下「TMA」と記す) とトリメチルインジ
ウム(In(CH3)3)(以下「TMI 」と記す) とシラン(SiH4)
とジエチル亜鉛(以下「DEZ 」と記す) である。
造方法について説明する。上記発光ダイオード10は、
有機金属化合物気相成長法( 以下「M0VPE 」と記す) に
よる気相成長により製造された。用いられたガスは、NH
3 とキャリアガスH2又はN2とトリメチルガリウム(Ga(CH
3)3)(以下「TMG 」と記す) とトリメチルアルミニウム
(Al(CH3)3)(以下「TMA」と記す) とトリメチルインジ
ウム(In(CH3)3)(以下「TMI 」と記す) とシラン(SiH4)
とジエチル亜鉛(以下「DEZ 」と記す) である。
【0015】まず、有機洗浄及び熱処理により洗浄した
a面を主面とする単結晶のサファイア基板1をM0VPE 装
置の反応室に載置されたサセプタに装着する。次に、常
圧でH2を流速2 liter/分で反応室に流しながら温度1100
℃でサファイア基板1を気相エッチングした。
a面を主面とする単結晶のサファイア基板1をM0VPE 装
置の反応室に載置されたサセプタに装着する。次に、常
圧でH2を流速2 liter/分で反応室に流しながら温度1100
℃でサファイア基板1を気相エッチングした。
【0016】次に、温度を 400℃まで低下させて、H2を
20 liter/分、NH3 を10 liter/分、TMA を 1.8×10-5
モル/分で供給してAlN のバッファ層2が約 500Åの厚
さに形成された。次に、サファイア基板1の温度を1150
℃に保持し、膜厚約2.2 μm、電子濃度 2×1018/cm3の
シリコンドープのGaN から成る高キャリア濃度n+ 層3
を形成した。
20 liter/分、NH3 を10 liter/分、TMA を 1.8×10-5
モル/分で供給してAlN のバッファ層2が約 500Åの厚
さに形成された。次に、サファイア基板1の温度を1150
℃に保持し、膜厚約2.2 μm、電子濃度 2×1018/cm3の
シリコンドープのGaN から成る高キャリア濃度n+ 層3
を形成した。
【0017】以下、亜鉛(Zn)とシリコン(Si)を発光中心
として発光ピーク波長を520nm に設定した場合の発光層
5(アクティブ層)及びクラッド層4、6の組成比及び
結晶成長条件の実施例を記す。上記の高キャリア濃度n
+ 層3を形成した後、続いて、サファイア基板1の温度
を850 ℃に保持し、N2又はH2を10 liter/分、NH3 を10
liter/分、TMG を1.12×10-4モル/分、TMA を0.47×1
0-4モル/分、TMI を0.1 ×10-4モル/分、及び、シラ
ンを導入し、膜厚約0.5 μm、濃度1 ×1018/cm3のシリ
コンドープの(Al0.47Ga0.53)0.9In0.1N から成る高キャ
リア濃度n+ 層4を形成した。
として発光ピーク波長を520nm に設定した場合の発光層
5(アクティブ層)及びクラッド層4、6の組成比及び
結晶成長条件の実施例を記す。上記の高キャリア濃度n
+ 層3を形成した後、続いて、サファイア基板1の温度
を850 ℃に保持し、N2又はH2を10 liter/分、NH3 を10
liter/分、TMG を1.12×10-4モル/分、TMA を0.47×1
0-4モル/分、TMI を0.1 ×10-4モル/分、及び、シラ
ンを導入し、膜厚約0.5 μm、濃度1 ×1018/cm3のシリ
コンドープの(Al0.47Ga0.53)0.9In0.1N から成る高キャ
リア濃度n+ 層4を形成した。
【0018】続いて、温度を850 ℃に保持し、N2又はH2
を20 liter/分、NH3 を 10liter/分、TMG を1.53×10
-4モル/分、TMA を0.47×10-4モル/分、TMI を0.02×
10-4モル/分、及び、DEZ を6 ×10-7モル/分とシラン
を1 ×10-8モル/分導入し、膜厚約0.5 μmの亜鉛(Zn)
ととシリコン(Si)ドープの(Al0.3Ga0.7)0.94In0.06Nか
ら成る発光層5を形成した。この発光層5における亜鉛
(Zn)の濃度は4 ×1019/cm3、シリコン(Si)の濃度は4 ×
1019/cm3である。
を20 liter/分、NH3 を 10liter/分、TMG を1.53×10
-4モル/分、TMA を0.47×10-4モル/分、TMI を0.02×
10-4モル/分、及び、DEZ を6 ×10-7モル/分とシラン
を1 ×10-8モル/分導入し、膜厚約0.5 μmの亜鉛(Zn)
ととシリコン(Si)ドープの(Al0.3Ga0.7)0.94In0.06Nか
ら成る発光層5を形成した。この発光層5における亜鉛
(Zn)の濃度は4 ×1019/cm3、シリコン(Si)の濃度は4 ×
1019/cm3である。
【0019】続いて、温度を1100℃に保持し、N2又はH2
を20 liter/分、NH3 を 10liter/分、TMG を1.12×10
-4モル/分、TMA を0.47×10-4モル/分、TMI を0.1 ×
10-4モル/分、及び、CP2Mg を2 ×10-4モル/分導入
し、膜厚約1.0 μmのマグネシウム(Mg)ドープの(Al
0.47Ga0.53)0.9In0.1N から成るp層6を形成した。p
層6のマグネシウムの濃度は1 ×1020/cm3である。この
状態では、p層6は、まだ、抵抗率108 Ωcm以上の絶縁
体である。
を20 liter/分、NH3 を 10liter/分、TMG を1.12×10
-4モル/分、TMA を0.47×10-4モル/分、TMI を0.1 ×
10-4モル/分、及び、CP2Mg を2 ×10-4モル/分導入
し、膜厚約1.0 μmのマグネシウム(Mg)ドープの(Al
0.47Ga0.53)0.9In0.1N から成るp層6を形成した。p
層6のマグネシウムの濃度は1 ×1020/cm3である。この
状態では、p層6は、まだ、抵抗率108 Ωcm以上の絶縁
体である。
【0020】次に、反射電子線回折装置を用いて、p層
6に一様に電子線を照射した。電子線の照射条件は、加
速電圧約10KV、資料電流1 μA、ビームの移動速度0.2m
m/sec 、ビーム径60μmφ、真空度5.0 ×10-5Torrであ
る。この電子線の照射により、p層6は、ホール濃度 2
×1017/cm3、抵抗率 2Ωcmのp伝導型半導体となった。
このようにして、図2に示すような多層構造のウエハが
得られた。
6に一様に電子線を照射した。電子線の照射条件は、加
速電圧約10KV、資料電流1 μA、ビームの移動速度0.2m
m/sec 、ビーム径60μmφ、真空度5.0 ×10-5Torrであ
る。この電子線の照射により、p層6は、ホール濃度 2
×1017/cm3、抵抗率 2Ωcmのp伝導型半導体となった。
このようにして、図2に示すような多層構造のウエハが
得られた。
【0021】以下に述べられる図3から図7は、ウエハ
上の1つの素子のみを示す断面図であり、実際は、この
素子が連続的に繰り返されたウエハについて、処理が行
われ、その後、各素子毎に切断される。
上の1つの素子のみを示す断面図であり、実際は、この
素子が連続的に繰り返されたウエハについて、処理が行
われ、その後、各素子毎に切断される。
【0022】図3に示すように、p層6の上に、スパッ
タリングによりSiO2層11を2000Åの厚さに形成した。
次に、そのSiO2層11上にフォトレジスト12を塗布し
た。そして、フォトリソグラフにより、p層6上におい
て、高キャリア濃度n+ 層4に至るように形成される孔
15に対応する電極形成部位Aとその電極形成部をp層
6の電極と絶縁分離する溝9を形成する部位Bのフォト
レジストを除去した。
タリングによりSiO2層11を2000Åの厚さに形成した。
次に、そのSiO2層11上にフォトレジスト12を塗布し
た。そして、フォトリソグラフにより、p層6上におい
て、高キャリア濃度n+ 層4に至るように形成される孔
15に対応する電極形成部位Aとその電極形成部をp層
6の電極と絶縁分離する溝9を形成する部位Bのフォト
レジストを除去した。
【0023】次に、図4に示すように、フォトレジスト
12によって覆われていないSiO2層11をフッ化水素酸
系エッチング液で除去した。次に、図5に示すように、
フォトレジスト12及びSiO2層11によって覆われてい
ない部位のp層6とその下の発光層5、高キャリア濃度
n+ 層4の上面一部を、真空度0.04Torr、高周波電力0.
44W/cm2 、BCl3ガスを10 ml/分の割合で供給しドライエ
ッチングした後、Arでドライエッチングした。この工程
で、高キャリア濃度n+ 層4に対する電極取出しのため
の孔15と絶縁分離のための溝9が形成された。
12によって覆われていないSiO2層11をフッ化水素酸
系エッチング液で除去した。次に、図5に示すように、
フォトレジスト12及びSiO2層11によって覆われてい
ない部位のp層6とその下の発光層5、高キャリア濃度
n+ 層4の上面一部を、真空度0.04Torr、高周波電力0.
44W/cm2 、BCl3ガスを10 ml/分の割合で供給しドライエ
ッチングした後、Arでドライエッチングした。この工程
で、高キャリア濃度n+ 層4に対する電極取出しのため
の孔15と絶縁分離のための溝9が形成された。
【0024】次に、図6に示すように、p層6上に残っ
ているSiO2層11をフッ化水素酸で除去した。次に、図
7に示すように、試料の上全面に、Ni層13を蒸着によ
り形成した。これにより、孔15には、高キャリア濃度
n+ 層4に電気的に接続されたNi層13が形成される。
そして、図7に示すように、そのNi層13の上にフォト
レジスト14を塗布して、フォトリソグラフにより、そ
のフォトレジスト14が高キャリア濃度n+ 層4及びp
層6に対する電極部が残るように、所定形状にパターン
形成した。
ているSiO2層11をフッ化水素酸で除去した。次に、図
7に示すように、試料の上全面に、Ni層13を蒸着によ
り形成した。これにより、孔15には、高キャリア濃度
n+ 層4に電気的に接続されたNi層13が形成される。
そして、図7に示すように、そのNi層13の上にフォト
レジスト14を塗布して、フォトリソグラフにより、そ
のフォトレジスト14が高キャリア濃度n+ 層4及びp
層6に対する電極部が残るように、所定形状にパターン
形成した。
【0025】次に、図7に示すようにそのフォトレジス
ト14をマスクとして下層のNi層13の露出部を硝酸系
エッチング液でエッチングした。この時、絶縁分離のた
めの溝9に蒸着されたNi層13は、完全に除去される。
次に、フォトレジスト14をアセトンで除去し、高キャ
リア濃度n+ 層4の電極8、p層6の電極7が残され
た。その後、上記の如く処理されたウエハは、各素子毎
に切断され、図1に示すpn構造の窒化ガリウム系発光
素子を得た。
ト14をマスクとして下層のNi層13の露出部を硝酸系
エッチング液でエッチングした。この時、絶縁分離のた
めの溝9に蒸着されたNi層13は、完全に除去される。
次に、フォトレジスト14をアセトンで除去し、高キャ
リア濃度n+ 層4の電極8、p層6の電極7が残され
た。その後、上記の如く処理されたウエハは、各素子毎
に切断され、図1に示すpn構造の窒化ガリウム系発光
素子を得た。
【0026】このようにして得られた発光素子は、駆動
電流20mAで、発光ピーク波長520nm、発光強度2cd であ
った。
電流20mAで、発光ピーク波長520nm、発光強度2cd であ
った。
【0027】又、上記の発光層5における亜鉛(Zn)とシ
リコン(Si)の濃度は、それぞれ、5×1018〜1×10
21/cm3の範囲が緑色の発光強度を向上させる点で望まし
い。上記の実施例では、発光層5のバンドギャップが両
側に存在するp層6と高キャリア濃度n+ 層4のバンド
ギャップよりも小さくなるようなダブルヘテロ接合に形
成されている。又、これらの3つの層のAl、Ga、Inの成
分比は、GaN の高キャリア濃度n+ 層の格子定数に一致
するように選択されている。
リコン(Si)の濃度は、それぞれ、5×1018〜1×10
21/cm3の範囲が緑色の発光強度を向上させる点で望まし
い。上記の実施例では、発光層5のバンドギャップが両
側に存在するp層6と高キャリア濃度n+ 層4のバンド
ギャップよりも小さくなるようなダブルヘテロ接合に形
成されている。又、これらの3つの層のAl、Ga、Inの成
分比は、GaN の高キャリア濃度n+ 層の格子定数に一致
するように選択されている。
【0028】第2実施例 第2実施例の発光層5は、図8に示すように、亜鉛(Zn)
だけが添加されている。上記の高キャリア濃度n+ 層3
を形成した後、続いて、サファイア基板1の温度を800
℃に保持し、N2を20 liter/分、NH3 を 10liter/分、
TMG を1.12×10-4モル/分、TMA を0.47×10-4モル/
分、TMI を0.1 ×10-4モル/分、及び、シランを導入
し、膜厚約0.5 μm、濃度 2×1018/cm3のシリコンドー
プの(Al0.3Ga0.7)0.94In0.06N から成る高キャリア濃度
n+ 層4を形成した。
だけが添加されている。上記の高キャリア濃度n+ 層3
を形成した後、続いて、サファイア基板1の温度を800
℃に保持し、N2を20 liter/分、NH3 を 10liter/分、
TMG を1.12×10-4モル/分、TMA を0.47×10-4モル/
分、TMI を0.1 ×10-4モル/分、及び、シランを導入
し、膜厚約0.5 μm、濃度 2×1018/cm3のシリコンドー
プの(Al0.3Ga0.7)0.94In0.06N から成る高キャリア濃度
n+ 層4を形成した。
【0029】続いて、温度を1150℃に保持し、N2を20 l
iter/分、NH3 を 10liter/分、TMG を1.53×10-4モル
/分、TMA を0.47×10-4モル/分、TMI を0.02×10-4モ
ル/分、DEZ を5 ×10-6モル/分で7 分導入し、膜厚約
0.5 μmの亜鉛(Zn)のドープされた(Al0.09Ga0.91)0.99
In0.01N から成る発光層5を形成した。この発光層5に
おける亜鉛(Zn)の濃度は 5×1019/cm3である。
iter/分、NH3 を 10liter/分、TMG を1.53×10-4モル
/分、TMA を0.47×10-4モル/分、TMI を0.02×10-4モ
ル/分、DEZ を5 ×10-6モル/分で7 分導入し、膜厚約
0.5 μmの亜鉛(Zn)のドープされた(Al0.09Ga0.91)0.99
In0.01N から成る発光層5を形成した。この発光層5に
おける亜鉛(Zn)の濃度は 5×1019/cm3である。
【0030】続いて、温度を1100℃に保持し、N2を20 l
iter/分、NH3 を 10liter/分、TMG を1.12×10-4モル
/分、TMA を0.47×10-4モル/分、TMI を0.1 ×10-4モ
ル/分、及び、CP2Mg を2 ×10-4モル/分導入し、膜厚
約1.0 μmのマグネシウム(Mg)ドープの(Al0.3Ga0.7)
0.94In0.06N から成るp層6を形成した。p層6のマグ
ネシウムの濃度は1 ×1020/cm3である。この状態では、
p層6は、まだ、抵抗率108 Ωcm以上の絶縁体である。
iter/分、NH3 を 10liter/分、TMG を1.12×10-4モル
/分、TMA を0.47×10-4モル/分、TMI を0.1 ×10-4モ
ル/分、及び、CP2Mg を2 ×10-4モル/分導入し、膜厚
約1.0 μmのマグネシウム(Mg)ドープの(Al0.3Ga0.7)
0.94In0.06N から成るp層6を形成した。p層6のマグ
ネシウムの濃度は1 ×1020/cm3である。この状態では、
p層6は、まだ、抵抗率108 Ωcm以上の絶縁体である。
【0031】次に、反射電子線回折装置を用いて、p層
6に一様に電子線を照射した。電子線の照射条件は、第
1実施例と同一である。この電子線の照射によりp層6
はp伝導型を示した。以下、第1実施例と同様な製法に
より発光ダイオード10を形成した。この発光ダイオー
ド10の発光ピーク波長は、640nm であり、発光強度は
2000mcd である。
6に一様に電子線を照射した。電子線の照射条件は、第
1実施例と同一である。この電子線の照射によりp層6
はp伝導型を示した。以下、第1実施例と同様な製法に
より発光ダイオード10を形成した。この発光ダイオー
ド10の発光ピーク波長は、640nm であり、発光強度は
2000mcd である。
【0032】第3実施例 第3実施例の発光ダイオードは、第2実施例の発光ダイ
オードと異なり、図9に示すように、発光層5にはマグ
ネシウム(Mg)と亜鉛(Zn)とシリコン(Si)が同時にドープ
されたGayIn1-yN 、p層61はマグネシウム(Mg)のドー
プされたAlx1Ga1-x1N 、高キャリア濃度n+ 層4はシリ
コン(Si)のドープされたAlx2Ga1-x2N で形成した。そし
て、組成比x1,y,x2 は、発光層5のバンドギャップが高
キャリア濃度n+ 層4、p層61のバンドギャップに対
して小さくなるダブルヘテロ接合が形成されるように設
定される。
オードと異なり、図9に示すように、発光層5にはマグ
ネシウム(Mg)と亜鉛(Zn)とシリコン(Si)が同時にドープ
されたGayIn1-yN 、p層61はマグネシウム(Mg)のドー
プされたAlx1Ga1-x1N 、高キャリア濃度n+ 層4はシリ
コン(Si)のドープされたAlx2Ga1-x2N で形成した。そし
て、組成比x1,y,x2 は、発光層5のバンドギャップが高
キャリア濃度n+ 層4、p層61のバンドギャップに対
して小さくなるダブルヘテロ接合が形成されるように設
定される。
【0033】図10において、発光ダイオード10は、
サファイア基板1を有しており、そのサファイア基板1
上に500 ÅのAlN のバッファ層2が形成されている。そ
のバッファ層2の上には、順に、膜厚約4.0 μm、電子
濃度2 ×1018/cm3のシリコンドープGaN から成る高キャ
リア濃度n+ 層4、膜厚約0.5 μm、マグネシウム、亜
鉛及シリコンドープのGa0.94In0.06N から成る発光層
5、膜厚約0.5 μm、ホール濃度2 ×1017/cm3のマグネ
シウムドープのAl0.1Ga0.9N から成るp層61、膜厚約
0.5 μm、ホール濃度2 ×1017/cm3のマグネシウムドー
プのGaN から成るコンタクト層62が形成されている。
そして、コンタクト層62に接続するニッケルで形成さ
れた電極7と高キャリア濃度n+ 層4に接続するニッケ
ルで形成された電極8が形成されている。電極7と電極
8とは、溝9により電気的に絶縁分離されている。
サファイア基板1を有しており、そのサファイア基板1
上に500 ÅのAlN のバッファ層2が形成されている。そ
のバッファ層2の上には、順に、膜厚約4.0 μm、電子
濃度2 ×1018/cm3のシリコンドープGaN から成る高キャ
リア濃度n+ 層4、膜厚約0.5 μm、マグネシウム、亜
鉛及シリコンドープのGa0.94In0.06N から成る発光層
5、膜厚約0.5 μm、ホール濃度2 ×1017/cm3のマグネ
シウムドープのAl0.1Ga0.9N から成るp層61、膜厚約
0.5 μm、ホール濃度2 ×1017/cm3のマグネシウムドー
プのGaN から成るコンタクト層62が形成されている。
そして、コンタクト層62に接続するニッケルで形成さ
れた電極7と高キャリア濃度n+ 層4に接続するニッケ
ルで形成された電極8が形成されている。電極7と電極
8とは、溝9により電気的に絶縁分離されている。
【0034】次に、この構造の発光ダイオード10の製
造方法について説明する。第1実施例と同様に、AlN の
バッファ層2まで形成する。次に、サファイア基板1の
温度を1150℃に保持し、膜厚約4.0 μm、電子濃度 2×
1018/cm3のシリコンドープのGaN から成る高キャリア濃
度n+ 層4を形成した。
造方法について説明する。第1実施例と同様に、AlN の
バッファ層2まで形成する。次に、サファイア基板1の
温度を1150℃に保持し、膜厚約4.0 μm、電子濃度 2×
1018/cm3のシリコンドープのGaN から成る高キャリア濃
度n+ 層4を形成した。
【0035】以下、亜鉛(Zn)とシリコン(Si)を発光中心
として発光ピーク波長を520nm に設定した場合の発光層
5、クラッド層即ちp層61、コンタクト層62の組成
比及び結晶成長条件の実施例を記す。上記の高キャリア
濃度n+ 層4を形成した後、続いて、サファイア基板1
の温度を850 ℃に保持し、N2又はH2を20 liter/分、NH
3 を 10liter/分、TMG を1.53×10-4モル/分、TMI を
0.02×10-4モル/分、CP2Mg を2 ×10-4モル/分、DEZ
を2 ×10-7モル/分、シランを10×10-9モル/分で導入
し、膜厚約0.5 μmのマグネシウム(Mg)と亜鉛(Zn)とシ
リコン(Si)ドープのGa0.94In0.06N の発光層5を形成し
た。この状態で発光層5は、まだ、高抵抗である。
として発光ピーク波長を520nm に設定した場合の発光層
5、クラッド層即ちp層61、コンタクト層62の組成
比及び結晶成長条件の実施例を記す。上記の高キャリア
濃度n+ 層4を形成した後、続いて、サファイア基板1
の温度を850 ℃に保持し、N2又はH2を20 liter/分、NH
3 を 10liter/分、TMG を1.53×10-4モル/分、TMI を
0.02×10-4モル/分、CP2Mg を2 ×10-4モル/分、DEZ
を2 ×10-7モル/分、シランを10×10-9モル/分で導入
し、膜厚約0.5 μmのマグネシウム(Mg)と亜鉛(Zn)とシ
リコン(Si)ドープのGa0.94In0.06N の発光層5を形成し
た。この状態で発光層5は、まだ、高抵抗である。
【0036】続いて、温度を850 ℃に保持し、N2又はH2
を20 liter/分、NH3 を 10liter/分、TMG を1.12×10
-4モル/分、TMA を0.47×10-4モル/分、及び、CP2Mg
を2×10-7モル/分で7 分導入し、膜厚約0.5 μmのマ
グネシウム(Mg)のドープされたAl0.1Ga0.9N から成るp
層61を形成した。p層61は未だこの状態で抵抗率10
8 Ωcm以上の絶縁体である。p層61におけるマグネシ
ウム(Mg)の濃度は、 1×1019/cm3である。
を20 liter/分、NH3 を 10liter/分、TMG を1.12×10
-4モル/分、TMA を0.47×10-4モル/分、及び、CP2Mg
を2×10-7モル/分で7 分導入し、膜厚約0.5 μmのマ
グネシウム(Mg)のドープされたAl0.1Ga0.9N から成るp
層61を形成した。p層61は未だこの状態で抵抗率10
8 Ωcm以上の絶縁体である。p層61におけるマグネシ
ウム(Mg)の濃度は、 1×1019/cm3である。
【0037】続いて、温度を850 ℃に保持し、N2又はH2
を20 liter/分、NH3 を 10liter/分、TMG を1.12×10
-4モル/分、及び、CP2Mg を2 ×10-4モル/分導入し、
膜厚約0.5 μmのマグネシウム(Mg)ドープのGaN から成
るコンタクト層62を形成した。コンタクト層62のマ
グネシウムの濃度は1 ×1020/cm3である。この状態で
は、コンタクト層62は、まだ、抵抗率108 Ωcm以上の
絶縁体である。
を20 liter/分、NH3 を 10liter/分、TMG を1.12×10
-4モル/分、及び、CP2Mg を2 ×10-4モル/分導入し、
膜厚約0.5 μmのマグネシウム(Mg)ドープのGaN から成
るコンタクト層62を形成した。コンタクト層62のマ
グネシウムの濃度は1 ×1020/cm3である。この状態で
は、コンタクト層62は、まだ、抵抗率108 Ωcm以上の
絶縁体である。
【0038】次に、反射電子線回折装置を用いて、発光
層5、p層61及びコンタクト層62に一様に電子線を
照射した。電子線の照射条件は、第1実施例と同一であ
る。この電子線の照射により、発光層5、p層61及び
コンタクト層62は、ホール濃度 2×1017/cm3、抵抗率
2Ωcmのp伝導型半導体となった。
層5、p層61及びコンタクト層62に一様に電子線を
照射した。電子線の照射条件は、第1実施例と同一であ
る。この電子線の照射により、発光層5、p層61及び
コンタクト層62は、ホール濃度 2×1017/cm3、抵抗率
2Ωcmのp伝導型半導体となった。
【0039】このようにして、発光層5がp型の緑色発
光の発光ダイオードが得られた。尚、第2実施例では、
亜鉛だけを発光層5に添加した赤色発光ダイオードを説
明したが、この発光層5にマグネシウムを添加して電子
線照射又は熱処理によりこの発光層5をp型化したもの
を用いても良い。
光の発光ダイオードが得られた。尚、第2実施例では、
亜鉛だけを発光層5に添加した赤色発光ダイオードを説
明したが、この発光層5にマグネシウムを添加して電子
線照射又は熱処理によりこの発光層5をp型化したもの
を用いても良い。
【0040】尚、アクセプタ不純物は、ベリリウム(B
e)、マグネシウム(Mg)、亜鉛(Zn)、カドミウム(Cd)、水
銀(Hg)を用いても良い。さらに、ドナー不純物には、炭
素(C)、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、錫(Sn)、鉛
(Pb)を用いることができる。
e)、マグネシウム(Mg)、亜鉛(Zn)、カドミウム(Cd)、水
銀(Hg)を用いても良い。さらに、ドナー不純物には、炭
素(C)、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、錫(Sn)、鉛
(Pb)を用いることができる。
【0041】さらに、ドナー不純物として、イオウ(S)
、セレン(Se)、テルル(Te)を用いることもできる。p
型化は、電子線照射の他、熱アニーリング、N2プラズマ
ガス中での熱処理、レーザ照射により行うことができ
る。
、セレン(Se)、テルル(Te)を用いることもできる。p
型化は、電子線照射の他、熱アニーリング、N2プラズマ
ガス中での熱処理、レーザ照射により行うことができ
る。
【図1】本発明の具体的な第1実施例に係る発光ダイオ
ードの構成を示した構成図。
ードの構成を示した構成図。
【図2】同実施例の発光ダイオードの製造工程を示した
断面図。
断面図。
【図3】同実施例の発光ダイオードの製造工程を示した
断面図。
断面図。
【図4】同実施例の発光ダイオードの製造工程を示した
断面図。
断面図。
【図5】同実施例の発光ダイオードの製造工程を示した
断面図。
断面図。
【図6】同実施例の発光ダイオードの製造工程を示した
断面図。
断面図。
【図7】同実施例の発光ダイオードの製造工程を示した
断面図。
断面図。
【図8】第2実施例に係る発光ダイオードの構成を示し
た構成図。
た構成図。
【図9】第3実施例に係る発光ダイオードの構成を示し
た構成図。
た構成図。
【図10】第3実施例に係る発光ダイオードの構成を示
した構成図。
した構成図。
10…発光ダイオード 1…サファイア基板 2…バッファ層 3…高キャリア濃度n+ 層 4…高キャリア濃度n+ 層 5…発光層 6…p層 61…p層 62…キャップ層 7,8…電極 9…溝
フロントページの続き (72)発明者 小池 正好 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑 1番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 浅井 誠 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑 1番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 浅見 慎也 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑 1番地 豊田合成株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−209120(JP,A) 特開 昭49−19783(JP,A) 特開 昭59−213181(JP,A) 特開 昭56−103485(JP,A) 特開 平6−260680(JP,A) REVUE DE PHYSIQUE APPLIQUEE,13[11 ](1978),p.555−563 J.Lumin.,17[3 ](1978),p.263−282 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 33/00 JICSTファイル(JOIS)
Claims (3)
- 【請求項1】 3族窒化物半導体(AlxGaYIn1-X-YN;X=0,
Y=0,X=Y=0 を含む) を用いて、n伝導型を示すn層と、
p伝導型を示すp層と、その間に介在する発光層が、狭
いバンドギャップの半導体を広いバンドギャップの半導
体で挟んだ構造のダブルヘテロ接合で形成された3層構
造を有する発光素子において、 前記発光層は、窒化ガリウムインジウム(Ga x In 1-X N;X=0
を含む)からなり、 シリコン(Si)及び亜鉛(Zn) が5×1018〜1×1021/c
m3の範囲で添加され、更にマグネシウム(Mg)が添加され
ており、 緑色を発光することを特徴とする発光素子。 - 【請求項2】 3族窒化物半導体(AlxGaYIn1-X-YN;X=0,
Y=0,X=Y=0 を含む) を用いて、n伝導型を示すn層と、
p伝導型を示すp層と、その間に介在する発光層が、狭
いバンドギャップの半導体を広いバンドギャップの半導
体で挟んだ構造のダブルヘテロ接合で形成された3層構
造を有する発光素子において、 前記発光層は、窒化ガリウムインジウム(Ga x In 1-X N;X=0
を含む)からなり、 亜鉛(Zn) が5×1018〜1×1021/cm3の範囲で添加さ
れ、更にマグネシウム(Mg)が添加されており、 黄色から赤色を発光することを特徴とする発光素子。 - 【請求項3】 前記発光層はp型化されていることを特
徴とする請求項1又は請求項2に記載の発光素子。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23412294A JP3341484B2 (ja) | 1994-09-01 | 1994-09-01 | 3族窒化物半導体発光素子 |
US08/522,110 US5650641A (en) | 1994-09-01 | 1995-08-31 | Semiconductor device having group III nitride compound and enabling control of emission color, and flat display comprising such device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23412294A JP3341484B2 (ja) | 1994-09-01 | 1994-09-01 | 3族窒化物半導体発光素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0878726A JPH0878726A (ja) | 1996-03-22 |
JP3341484B2 true JP3341484B2 (ja) | 2002-11-05 |
Family
ID=16965985
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23412294A Expired - Fee Related JP3341484B2 (ja) | 1994-09-01 | 1994-09-01 | 3族窒化物半導体発光素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3341484B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11261105A (ja) | 1998-03-11 | 1999-09-24 | Toshiba Corp | 半導体発光素子 |
JP2012089678A (ja) * | 2010-10-19 | 2012-05-10 | Showa Denko Kk | Iii族窒化物半導体素子及び多波長発光iii族窒化物半導体層 |
-
1994
- 1994-09-01 JP JP23412294A patent/JP3341484B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
J.Lumin.,17[3](1978),p.263−282 |
REVUE DE PHYSIQUE APPLIQUEE,13[11](1978),p.555−563 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0878726A (ja) | 1996-03-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2666237B2 (ja) | 3族窒化物半導体発光素子 | |
US7332366B2 (en) | Light-emitting semiconductor device using group III nitrogen compound | |
US5650641A (en) | Semiconductor device having group III nitride compound and enabling control of emission color, and flat display comprising such device | |
JP3654738B2 (ja) | 3族窒化物半導体発光素子 | |
US5700713A (en) | Light emitting semiconductor device using group III nitride compound and method of producing the same | |
JPH0832112A (ja) | 3族窒化物半導体発光素子 | |
JP3795624B2 (ja) | 窒素−3族元素化合物半導体発光素子 | |
JP2626431B2 (ja) | 窒素−3族元素化合物半導体発光素子 | |
JPH06151968A (ja) | 窒素−3属元素化合物半導体発光素子 | |
JP3341492B2 (ja) | 3族窒化物半導体発光素子 | |
EP0911888B1 (en) | Light emitting semiconductor device using group III nitrogen compound | |
JP3016241B2 (ja) | 3族窒化物半導体発光素子 | |
JP3637662B2 (ja) | 3族窒化物半導体発光素子 | |
JPH06151966A (ja) | 窒素−3属元素化合物半導体発光素子 | |
JP3538628B2 (ja) | 3族窒化物半導体発光素子の製造方法 | |
JP3341484B2 (ja) | 3族窒化物半導体発光素子 | |
JP3307094B2 (ja) | 3族窒化物半導体発光素子 | |
JP2663814B2 (ja) | 窒素−3属元素化合物半導体発光素子 | |
JPH07297447A (ja) | 3族窒化物半導体発光素子 | |
JP3564811B2 (ja) | 3族窒化物半導体発光素子 | |
JP3494841B2 (ja) | 3族窒化物半導体発光素子 | |
JP3481305B2 (ja) | 3族窒化物半導体発光素子 | |
JP2002289916A (ja) | 3族窒化物半導体発光素子 | |
JPH08125223A (ja) | 3族窒化物半導体発光素子及びその製造方法 | |
JP2003347591A (ja) | 窒素−3族元素化合物半導体素子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080823 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080823 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090823 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100823 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |