JP3339733B2 - HbNO濃度測定装置 - Google Patents
HbNO濃度測定装置Info
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- JP3339733B2 JP3339733B2 JP24824793A JP24824793A JP3339733B2 JP 3339733 B2 JP3339733 B2 JP 3339733B2 JP 24824793 A JP24824793 A JP 24824793A JP 24824793 A JP24824793 A JP 24824793A JP 3339733 B2 JP3339733 B2 JP 3339733B2
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- Japan
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- spectrum
- light
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- Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生体中の拒絶反応の早
期検出に関するものである。
期検出に関するものである。
【0002】
【従来の技術】臓器移植したとき、拒絶反応の有無を早
期に発見する必要がある。従来は、炎症が起こって浮腫
ができるとその水分を測定したり、酸化チトクロームオ
キシターゼの測定を行ったりして拒絶反応を発見してい
た。また、血行障害がおきて、デオキシヘモグロビン
(Hb)が増加し、オキシHb(HbO2 )が減少する
ので、オキシHbの減少をモニターすることも行われて
いた。
期に発見する必要がある。従来は、炎症が起こって浮腫
ができるとその水分を測定したり、酸化チトクロームオ
キシターゼの測定を行ったりして拒絶反応を発見してい
た。また、血行障害がおきて、デオキシヘモグロビン
(Hb)が増加し、オキシHb(HbO2 )が減少する
ので、オキシHbの減少をモニターすることも行われて
いた。
【0003】しかし、前記のいずれの方法でも、固体間
のばらつきが大きかったり、拒絶反応の判定に数日もか
かったりするという欠点があった。そこで、拒絶反応が
起こると初期段階でマクロファージが増加して血液中の
NOが増えるという現象に注目して、血液の中のNOか
ら変化したNO3 - を液体クロマトグラフィーでモニタ
ーしたり、血液中のHbNOをESR(electron spin r
esona nce)でモニターするという方法が提案されている
(後者については、“Detection of nitric oxide by e
lectron paramagnetic resonance spectroscopy during
rejection and graft-versus-host disease after sma
ll-bowel transplantation in the rat ”Surgery, Vol
ume1122, No.2, pp.395-402, August1992参照)。
のばらつきが大きかったり、拒絶反応の判定に数日もか
かったりするという欠点があった。そこで、拒絶反応が
起こると初期段階でマクロファージが増加して血液中の
NOが増えるという現象に注目して、血液の中のNOか
ら変化したNO3 - を液体クロマトグラフィーでモニタ
ーしたり、血液中のHbNOをESR(electron spin r
esona nce)でモニターするという方法が提案されている
(後者については、“Detection of nitric oxide by e
lectron paramagnetic resonance spectroscopy during
rejection and graft-versus-host disease after sma
ll-bowel transplantation in the rat ”Surgery, Vol
ume1122, No.2, pp.395-402, August1992参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、液体クロマ
トグラフィーやESRを採用しようとすれば、個体から
血液を採取しなければならないので、血液を抜き取るこ
とで生体に影響を与えて測定項目に誤差を与えかねず、
何回も血液を採取すると生体にさらに大きな影響を与え
ることになる。また、血液採取時刻と測定時刻とのずれ
が生じるので、その間にサンプルが経時変化するおそれ
がある。さらに、測定したい部分(例えば移植した臓
器)の血液が必要なのに、採取できる部分が限られる
(例えば腕)ので他の炎症反応の影響をうけ、正確な評
価ができないということもある。
トグラフィーやESRを採用しようとすれば、個体から
血液を採取しなければならないので、血液を抜き取るこ
とで生体に影響を与えて測定項目に誤差を与えかねず、
何回も血液を採取すると生体にさらに大きな影響を与え
ることになる。また、血液採取時刻と測定時刻とのずれ
が生じるので、その間にサンプルが経時変化するおそれ
がある。さらに、測定したい部分(例えば移植した臓
器)の血液が必要なのに、採取できる部分が限られる
(例えば腕)ので他の炎症反応の影響をうけ、正確な評
価ができないということもある。
【0005】また、ESRについていえば、測定装置が
大掛かりになるという欠点もある。そこで、本発明の目
的は、上述の技術的課題を解決するため、移植した臓器
中のHbNOの光学スペクトルに注目して臓器を傷付け
ないでHbNOの濃度変化を調べ,生体中の拒絶反応等
を早期に検出することのできるHbNO濃度測定装置を
提供することである。
大掛かりになるという欠点もある。そこで、本発明の目
的は、上述の技術的課題を解決するため、移植した臓器
中のHbNOの光学スペクトルに注目して臓器を傷付け
ないでHbNOの濃度変化を調べ,生体中の拒絶反応等
を早期に検出することのできるHbNO濃度測定装置を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めの本発明のHbNO濃度測定装置は、臓器の表面の一
部にHbNOの吸収スペクトルの特徴を示す波長範囲を
含む光を照射する光照射手段と、同じ臓器の他の表面の
一部において臓器の内部を通った光を受光する受光手段
と、受光手段により受光された光の強度スペクトルI
(λ)を波長の関数として検出する検出手段と、強度ス
ペクトルI(λ)に含まれる多成分のスペクトル中から
HbNOのスペクトルを解析する解析手段と、解析手段
による解析の結果に基づき臓器中のHbNOの濃度を算
出する装置である。
めの本発明のHbNO濃度測定装置は、臓器の表面の一
部にHbNOの吸収スペクトルの特徴を示す波長範囲を
含む光を照射する光照射手段と、同じ臓器の他の表面の
一部において臓器の内部を通った光を受光する受光手段
と、受光手段により受光された光の強度スペクトルI
(λ)を波長の関数として検出する検出手段と、強度ス
ペクトルI(λ)に含まれる多成分のスペクトル中から
HbNOのスペクトルを解析する解析手段と、解析手段
による解析の結果に基づき臓器中のHbNOの濃度を算
出する装置である。
【0007】また、前記解析手段は、臓器に含まれるH
bNO,デオキシHb、オキシHbの3成分のスペクト
ル中からHbNOのスペクトルを解析するものであって
もよい。臓器に含まれるHbNO,デオキシHb、オキ
シHb、チトクロームオキシターゼ酸化型、チトクロー
ムオキシターゼ還元型及び水の6成分のスペクトル中か
らHbNOのスペクトルを解析するものであってもよ
い。さらにビリルビン又は脂肪を含む7成分のスペクト
ル中からHbNOのスペクトルを解析するものであって
もよい。
bNO,デオキシHb、オキシHbの3成分のスペクト
ル中からHbNOのスペクトルを解析するものであって
もよい。臓器に含まれるHbNO,デオキシHb、オキ
シHb、チトクロームオキシターゼ酸化型、チトクロー
ムオキシターゼ還元型及び水の6成分のスペクトル中か
らHbNOのスペクトルを解析するものであってもよ
い。さらにビリルビン又は脂肪を含む7成分のスペクト
ル中からHbNOのスペクトルを解析するものであって
もよい。
【0008】
【作用】前記請求項1記載の構成によれば、臓器の表面
の一部にHbNOの吸収スペクトルの特徴を示す波長範
囲を含む光を照射することにより、光は臓器内を拡散し
て、その拡散光の一部は同じ臓器の他の表面に達する。
そして受光手段により受光され、検出手段により光の強
度スペクトルI(λ)として検出される。解析手段は、
この強度スペクトルI(λ)を公知の手法で多成分解析
し、HbNOのスペクトルを取り出し、その濃度を算出
する。
の一部にHbNOの吸収スペクトルの特徴を示す波長範
囲を含む光を照射することにより、光は臓器内を拡散し
て、その拡散光の一部は同じ臓器の他の表面に達する。
そして受光手段により受光され、検出手段により光の強
度スペクトルI(λ)として検出される。解析手段は、
この強度スペクトルI(λ)を公知の手法で多成分解析
し、HbNOのスペクトルを取り出し、その濃度を算出
する。
【0009】
【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。図1は、HbNO濃度測定装置の概要を示すブ
ロック図であり、HbNO濃度測定装置は、組織への浸
透性がよく、かつHbNOの吸収スペクトルの特徴を示
す波長範囲を含む波長範囲(650-1100nm)の光を生成する
光源1と、光源1の光を臓器の表面の一部に照射する投
光ファイバ2と、同じ臓器の他の表面の一部において臓
器の内部を通った光を受光する受光ファイバ3と、受光
ファイバ3の出力端に接続され、受光された光の強度ス
ペクトルI(λ)を波長の関数として検出する多波長分
光高度計4と、強度スペクトルI(λ)のデータを処理
するデータ処理装置5と、強度スペクトルI(λ)に含
まれる多成分のスペクトル中からHbNOのスペクトル
を解析する多成分解析装置6とからなる。
明する。図1は、HbNO濃度測定装置の概要を示すブ
ロック図であり、HbNO濃度測定装置は、組織への浸
透性がよく、かつHbNOの吸収スペクトルの特徴を示
す波長範囲を含む波長範囲(650-1100nm)の光を生成する
光源1と、光源1の光を臓器の表面の一部に照射する投
光ファイバ2と、同じ臓器の他の表面の一部において臓
器の内部を通った光を受光する受光ファイバ3と、受光
ファイバ3の出力端に接続され、受光された光の強度ス
ペクトルI(λ)を波長の関数として検出する多波長分
光高度計4と、強度スペクトルI(λ)のデータを処理
するデータ処理装置5と、強度スペクトルI(λ)に含
まれる多成分のスペクトル中からHbNOのスペクトル
を解析する多成分解析装置6とからなる。
【0010】図2は前記投光ファイバ2と受光ファイバ
3とを、移植されたラットの肝臓に当てている状態を表
わす図であり、図3は図2のa−a′断面図である。な
お、図2によれば患部を開いたまま光を照射し受光して
いるが、これに限られるものではなく、手術後2本の光
ファイバを残したまま患部を閉じて、生きたラットを光
ファイバを通してモニターしてもよい。
3とを、移植されたラットの肝臓に当てている状態を表
わす図であり、図3は図2のa−a′断面図である。な
お、図2によれば患部を開いたまま光を照射し受光して
いるが、これに限られるものではなく、手術後2本の光
ファイバを残したまま患部を閉じて、生きたラットを光
ファイバを通してモニターしてもよい。
【0011】投光ファイバ2の先端から投光ポイントA
に照射された光束は、図3に示すように肝臓表面から組
織内に侵入し、反射屈折を繰り返しながら奥に入ってい
く。その一部は受光ポイントBに達し、受光ファイバ3
に入る。なお、投光ポイントAと受光ポイントBとの距
離は、受光ファイバ3に入る光の強度が十分あり、かつ
肝臓組織表面に沿って伝わる表面光の影響が無視できる
ような距離に選ばれている。受光ファイバ3に入った光
は、受光ファイバ3の出力端において多波長分光高度計
4に入力され、ここで強度スペクトルI(λ)が測定さ
れる。
に照射された光束は、図3に示すように肝臓表面から組
織内に侵入し、反射屈折を繰り返しながら奥に入ってい
く。その一部は受光ポイントBに達し、受光ファイバ3
に入る。なお、投光ポイントAと受光ポイントBとの距
離は、受光ファイバ3に入る光の強度が十分あり、かつ
肝臓組織表面に沿って伝わる表面光の影響が無視できる
ような距離に選ばれている。受光ファイバ3に入った光
は、受光ファイバ3の出力端において多波長分光高度計
4に入力され、ここで強度スペクトルI(λ)が測定さ
れる。
【0012】強度スペクトルI(λ)のデータは、デー
タ処理装置5において、拡散補正処理され、多成分解析
装置6において多成分解析処理される。拡散補正処理
は、肝臓のような光拡散物質の中を通った光を受光する
場合、吸光スペクトル波形のブロード化(ピークがなま
ること)という現象が生ずるので、これを補正するため
に、測定した吸光スペクトル波形のパーセンテージアブ
ソープション%ABS(λ) を求め、定数n又は定数ni(i=
1,2,…) を用いて I (λ) =exp〔n・%ABS(λ) 〕 又は、 I (λ) =Σexp〔ni ・%ABS(λ) 〕 という変換を行い、このS (λ) によって、物質本来の
吸光スペクトル波形を得る処理である(特開平4−2978
54号公報参照)。
タ処理装置5において、拡散補正処理され、多成分解析
装置6において多成分解析処理される。拡散補正処理
は、肝臓のような光拡散物質の中を通った光を受光する
場合、吸光スペクトル波形のブロード化(ピークがなま
ること)という現象が生ずるので、これを補正するため
に、測定した吸光スペクトル波形のパーセンテージアブ
ソープション%ABS(λ) を求め、定数n又は定数ni(i=
1,2,…) を用いて I (λ) =exp〔n・%ABS(λ) 〕 又は、 I (λ) =Σexp〔ni ・%ABS(λ) 〕 という変換を行い、このS (λ) によって、物質本来の
吸光スペクトル波形を得る処理である(特開平4−2978
54号公報参照)。
【0013】多成分解析処理(Multicomponent Analysi
s )では、予め求めておいたHbNO、デオキシHb、
オキシHb、チトクロームオキシターゼ酸化型、チトク
ロームオキシターゼ還元型及び水の吸光スペクトルを使
って、拡散補正された測定スペクトルの6成分の多成分
解析("Estimation of concentration ratios and the
redox states of cytochromes from noisy reflection
spectra using multicomponent analysis methods, A
dv. Exp. Med. and Biol. vol. 200: pp119-124, 1986
参照)を行ってHbNO濃度を算出し、その変化をモニ
ターする。
s )では、予め求めておいたHbNO、デオキシHb、
オキシHb、チトクロームオキシターゼ酸化型、チトク
ロームオキシターゼ還元型及び水の吸光スペクトルを使
って、拡散補正された測定スペクトルの6成分の多成分
解析("Estimation of concentration ratios and the
redox states of cytochromes from noisy reflection
spectra using multicomponent analysis methods, A
dv. Exp. Med. and Biol. vol. 200: pp119-124, 1986
参照)を行ってHbNO濃度を算出し、その変化をモニ
ターする。
【0014】以上がHbNO濃度測定装置の内容である
が、発明者は、このHbNO濃度測定装置により、拒絶
反応が起こらない同種(Isograft)の肝臓を移植したラッ
トと、拒絶反応が起こる異種(Allograft) の肝臓を移植
したラットとで、肝臓のHbNO濃度測定を行った。た
だし、リファレンス光として、ヨーグルト通過光を使っ
た。
が、発明者は、このHbNO濃度測定装置により、拒絶
反応が起こらない同種(Isograft)の肝臓を移植したラッ
トと、拒絶反応が起こる異種(Allograft) の肝臓を移植
したラットとで、肝臓のHbNO濃度測定を行った。た
だし、リファレンス光として、ヨーグルト通過光を使っ
た。
【0015】実際に測定された移植したラットの肝臓
(異種)の、例えば6日後の強度スペクトルI(λ)の
拡散補正前のデータは図4のようになった。このデータ
を拡散補正した結果、図9の実戦に示すとおりとなっ
た。一方、予め求めておいたHbNOの吸光スペクトル
は、図5のとおりであり、デオキシHb、オキシHbの
吸光スペクトルは、図6のとおりであり、チトクローム
オキシターゼ酸化型、チトクロームオキシターゼ還元型
の吸光スペクトルは、図7のとおりであり、水の吸光ス
ペクトルは、図8のとおりである。
(異種)の、例えば6日後の強度スペクトルI(λ)の
拡散補正前のデータは図4のようになった。このデータ
を拡散補正した結果、図9の実戦に示すとおりとなっ
た。一方、予め求めておいたHbNOの吸光スペクトル
は、図5のとおりであり、デオキシHb、オキシHbの
吸光スペクトルは、図6のとおりであり、チトクローム
オキシターゼ酸化型、チトクロームオキシターゼ還元型
の吸光スペクトルは、図7のとおりであり、水の吸光ス
ペクトルは、図8のとおりである。
【0016】そこで、多成分解析処理を行って、6成分
のスペクトルを合成したスペクトルと、図4の測定スペ
クトルとが一致するように6成分の濃度条件(測定体積
中のモル比率)を求めると、 HbNO:3.506127 デオキシHb:0.116288 オキシHb:0.017657 チトクロームオキシターゼ酸化型:−0.001121 チトクロームオキシターゼ還元型:−0.002251 水:0.000585 ベース:−0.539871 となった。なお、マイナスとなるのは、リファレンス光
の光路が、測定光の光路よりも長くなることがあり、測
定光の方がリファレンス光よりも明るいからである。こ
の条件で6成分のスペクトルを合成したスペクトルと、
測定スペクトル(拡散補正後)との比較をグラフを図9
(a) に示す。両スペクトルは、波長範囲にわたって良好
に一致している。両スペクトルの残差Δをグラフに表す
と図9(b)のようになった。データ数をnとし、2乗平
均誤差 √〔(1/n)ΣΔ2 〕 を計算すると、0.000033となった。
のスペクトルを合成したスペクトルと、図4の測定スペ
クトルとが一致するように6成分の濃度条件(測定体積
中のモル比率)を求めると、 HbNO:3.506127 デオキシHb:0.116288 オキシHb:0.017657 チトクロームオキシターゼ酸化型:−0.001121 チトクロームオキシターゼ還元型:−0.002251 水:0.000585 ベース:−0.539871 となった。なお、マイナスとなるのは、リファレンス光
の光路が、測定光の光路よりも長くなることがあり、測
定光の方がリファレンス光よりも明るいからである。こ
の条件で6成分のスペクトルを合成したスペクトルと、
測定スペクトル(拡散補正後)との比較をグラフを図9
(a) に示す。両スペクトルは、波長範囲にわたって良好
に一致している。両スペクトルの残差Δをグラフに表す
と図9(b)のようになった。データ数をnとし、2乗平
均誤差 √〔(1/n)ΣΔ2 〕 を計算すると、0.000033となった。
【0017】図10は、HbNO濃度測定を、同種の肝
臓を移植したラットと、異種の肝臓を移植したラットと
で、移植手術後隔日繰り返した結果のグラフである。2
日目には、HbNO濃度に大きな差は現れないが、4日
目以後、異種の肝臓を移植した方のHbNO濃度が同種
の肝臓を移植した方のHbNO濃度よりも顕著に増加し
ているので、拒絶反応が起こっていることが分かる。
臓を移植したラットと、異種の肝臓を移植したラットと
で、移植手術後隔日繰り返した結果のグラフである。2
日目には、HbNO濃度に大きな差は現れないが、4日
目以後、異種の肝臓を移植した方のHbNO濃度が同種
の肝臓を移植した方のHbNO濃度よりも顕著に増加し
ているので、拒絶反応が起こっていることが分かる。
【0018】以上のように、実施例では移植後のラット
の肝臓を対象に、多成分解析手法を用いて、HbNO、
デオキシHb、オキシHb、チトクロームオキシターゼ
酸化型、チトクロームオキシターゼ還元型及び水の6成
分の中に存在するHbNO濃度を求めることができた。
前記の実施例では、HbNO、デオキシHb、オキシH
b、チトクロームオキシターゼ酸化型、チトクロームオ
キシターゼ還元型及び水の6成分の多成分解析を行って
HbNO濃度を算出したが、これらの成分とともに肝臓
のスペクトルに影響を与えるビリルビンを加えた7成分
によって多成分解析を行えば、測定精度及び測定感度向
上のために好ましい。
の肝臓を対象に、多成分解析手法を用いて、HbNO、
デオキシHb、オキシHb、チトクロームオキシターゼ
酸化型、チトクロームオキシターゼ還元型及び水の6成
分の中に存在するHbNO濃度を求めることができた。
前記の実施例では、HbNO、デオキシHb、オキシH
b、チトクロームオキシターゼ酸化型、チトクロームオ
キシターゼ還元型及び水の6成分の多成分解析を行って
HbNO濃度を算出したが、これらの成分とともに肝臓
のスペクトルに影響を与えるビリルビンを加えた7成分
によって多成分解析を行えば、測定精度及び測定感度向
上のために好ましい。
【0019】図11はビリルビンを加えた7成分によっ
て多成分解析を行った結果を示している。この条件での
7成分のスペクトルを合成したスペクトルと、測定スペ
クトル(拡散補正後)との比較は図11(a) に、両スペ
クトルの残差Δは図11(b)に示すとおりである。図9
のグラフと比較すると、両スペクトルの形はそれぞれよ
く似ており、殆ど差異は現れていない。残差の2乗平均
誤差を計算すると、0.000032となった。7成分
の濃度条件を求めると、 HbNO:4.089960 デオキシHb:0.116483 オキシHb:0.023609 チトクロームオキシターゼ酸化型:−0.001722 チトクロームオキシターゼ還元型:−0.003487 水:0.000190 ベース:−0.822768 ビリルビン:0.472687 となった。
て多成分解析を行った結果を示している。この条件での
7成分のスペクトルを合成したスペクトルと、測定スペ
クトル(拡散補正後)との比較は図11(a) に、両スペ
クトルの残差Δは図11(b)に示すとおりである。図9
のグラフと比較すると、両スペクトルの形はそれぞれよ
く似ており、殆ど差異は現れていない。残差の2乗平均
誤差を計算すると、0.000032となった。7成分
の濃度条件を求めると、 HbNO:4.089960 デオキシHb:0.116483 オキシHb:0.023609 チトクロームオキシターゼ酸化型:−0.001722 チトクロームオキシターゼ還元型:−0.003487 水:0.000190 ベース:−0.822768 ビリルビン:0.472687 となった。
【0020】なお、脳の場合は、脂肪を成分に加えて解
析すれば有効であろう。本発明は前記の実施例に限定さ
れるものではない。前記の実施例では、肝臓の移植を対
象にしていたが、これ以外の臓器の移植の場合でも実施
できることはいうまでもない。また、ラットに限らず人
を含む他の動物にも適用できる。
析すれば有効であろう。本発明は前記の実施例に限定さ
れるものではない。前記の実施例では、肝臓の移植を対
象にしていたが、これ以外の臓器の移植の場合でも実施
できることはいうまでもない。また、ラットに限らず人
を含む他の動物にも適用できる。
【0021】
【発明の効果】HbNOは、拒絶反応初期に現れる物質
であり、この濃度に注目することにより拒絶反応を早期
に発見することができるが、本発明では、臓器に光を照
射してその拡散光の強度スペクトルを多成分解析すると
いう手法によりHbNOの濃度を算出することができ
る。
であり、この濃度に注目することにより拒絶反応を早期
に発見することができるが、本発明では、臓器に光を照
射してその拡散光の強度スペクトルを多成分解析すると
いう手法によりHbNOの濃度を算出することができ
る。
【0022】したがって、従来のように個体から血液を
抜き取らなくてもよいので、生体に影響を与えて測定項
目に誤差を与えるというおそれはない。また、測定しな
がらHbNOの濃度が分かるので、サンプルの経時変化
の問題もなくなる。さらに、測定したい部分に直接光を
当てて測定できるので、サンプルへの接触のおそれがな
く、他の炎症反応の影響を受けずに正確な評価ができ
る。しかも、光学的な測定なので、測定装置が大掛かり
になるという欠点もない。
抜き取らなくてもよいので、生体に影響を与えて測定項
目に誤差を与えるというおそれはない。また、測定しな
がらHbNOの濃度が分かるので、サンプルの経時変化
の問題もなくなる。さらに、測定したい部分に直接光を
当てて測定できるので、サンプルへの接触のおそれがな
く、他の炎症反応の影響を受けずに正確な評価ができ
る。しかも、光学的な測定なので、測定装置が大掛かり
になるという欠点もない。
【0023】したがって、生きたまま患部の測定がで
き、移植手術中の臓器のモニターもできるようになる。
き、移植手術中の臓器のモニターもできるようになる。
【図1】HbNO濃度測定装置の概要を示すブロック図
である。
である。
【図2】投光ファイバ2と受光ファイバ3とを、移植さ
れたラットの肝臓に当てている状態を表わす図である。
れたラットの肝臓に当てている状態を表わす図である。
【図3】図2のa−a′断面図である。
【図4】移植されたラットの肝臓(異種)の、6日後の
強度スペクトルI(λ)のグラフである。
強度スペクトルI(λ)のグラフである。
【図5】一般的なHbNOの吸光スペクトルのグラフで
ある。
ある。
【図6】一般的なデオキシHb、オキシHbの吸光スペ
クトルのグラフである。
クトルのグラフである。
【図7】一般的なチトクロームオキシターゼ酸化型、チ
トクロームオキシターゼ還元型の吸光スペクトルのグラ
フである。
トクロームオキシターゼ還元型の吸光スペクトルのグラ
フである。
【図8】一般的な水、ビリルビンの吸光スペクトルのグ
ラフである。
ラフである。
【図9】6成分のスペクトルを合成したスペクトルと、
測定スペクトルとの比較を示すグラフである。
測定スペクトルとの比較を示すグラフである。
【図10】同種の肝臓を移植したラットと、異種の肝臓
を移植したラットとで、移植手術後HbNO濃度測定
を、隔日繰り返した結果のグラフである。
を移植したラットとで、移植手術後HbNO濃度測定
を、隔日繰り返した結果のグラフである。
【図11】ビリルビンを加えた7成分によって多成分解
析を行った結果、合成スペクトルと、測定スペクトルと
の比較を示すグラフである。
析を行った結果、合成スペクトルと、測定スペクトルと
の比較を示すグラフである。
1 光源 2 投光ファイバ 3 受光ファイバ 4 多波長分光高度計 5 データ処理装置 6 多成分解析装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/00 - 21/01 G01N 21/17 - 21/61 INSPEC(DIALOG) JICSTファイル(JOIS) WPI/L(QUESTEL) 実用ファイル(PATOLIS) 特許ファイル(PATOLIS)
Claims (4)
- 【請求項1】臓器を移植した場合に発生する生体中の拒
絶反応をHbNO濃度に基づき測定する装置であって、 臓器の表面の一部にHbNOの吸収スペクトルの特徴を
示す波長範囲を含む光を照射する光照射手段と、同じ臓
器の他の表面の一部において臓器の内部を通った光を受
光する受光手段と、受光手段により受光された光の強度
スペクトルI(λ)を波長の関数として検出する検出手
段と、強度スペクトルI(λ)に含まれる多成分のスペ
クトル中からHbNOのスペクトルを解析する解析手段
とを有し、解析手段による解析の結果に基づき臓器中の
HbNOの濃度を算出することを有することを特徴とす
るHbNO濃度測定装置。 - 【請求項2】前記解析手段は、臓器に含まれるHbN
O,デオキシHb、オキシHbの3成分のスペクトル中
からHbNOのスペクトルを解析するものである請求項
1記載のHbNO濃度測定装置。 - 【請求項3】前記解析手段は、臓器に含まれるHbN
O,デオキシHb、オキシHb、チトクロームオキシタ
ーゼ酸化型、チトクロームオキシターゼ還元型及び水の
6成分のスペクトル中からHbNOのスペクトルを解析
するものである請求項1記載のHbNO濃度測定装置。 - 【請求項4】前記解析手段は、さらにビリルビン又は脂
肪を含む7成分のスペクトル中からHbNOのスペクト
ルを解析するものである請求項3記載のHbNO濃度測
定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24824793A JP3339733B2 (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | HbNO濃度測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24824793A JP3339733B2 (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | HbNO濃度測定装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07103888A JPH07103888A (ja) | 1995-04-21 |
| JP3339733B2 true JP3339733B2 (ja) | 2002-10-28 |
Family
ID=17175344
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24824793A Expired - Fee Related JP3339733B2 (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | HbNO濃度測定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3339733B2 (ja) |
-
1993
- 1993-10-04 JP JP24824793A patent/JP3339733B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07103888A (ja) | 1995-04-21 |
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