JP3339563B2 - 静電容量式センサ - Google Patents

静電容量式センサ

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JP3339563B2 JP16042098A JP16042098A JP3339563B2 JP 3339563 B2 JP3339563 B2 JP 3339563B2 JP 16042098 A JP16042098 A JP 16042098A JP 16042098 A JP16042098 A JP 16042098A JP 3339563 B2 JP3339563 B2 JP 3339563B2
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    • G01L9/0072Transmitting or indicating the displacement of flexible diaphragms using variations in capacitance

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対向配置された2
個の電極間の静電容量に基づき物理量及び化学量を測定
する静電容量式センサに関し、特に、前記した2個の電
極の位置決めに基づく静電容量の誤差を補償する手段を
備えた静電容量式センサに関する。
【0002】
【従来の技術】静電容量を検出することにより、圧力、
温度、湿度、変位、変量、加速度等の各種物理量及び化
学量を測定する装置として、静電容量式センサが知られ
ている。以下、圧力を測定するための圧力センサを例に
とって、従来の静電容量式センサの構成を説明する。
【0003】図13は、従来の静電容量式センサの構成
を示す斜視図である。台座基板101のひとつの面に
は、キャビティが形成されている。この台座基板101
は、キャビティ周辺のリム部101aで、ダイアフラム
基板102と接合されている。これにより、キャビティ
はダイアフラム基板102によって閉塞され、容量室1
03が形成される。容量室103の台座基板101側に
は固定電極110が配置され、ダイアフラム基板102
側、すなわちダイアフラム基板の可動部102aには可
動電極120が配置されている。各電極110及び12
0はそれぞれ、台座基板101の背面に配置された信号
処理部104の入力側に接続されている。
【0004】ダイアフラム基板102に圧力Pが加わる
と、この圧力Pに応じて可動部102aが変位する。可
動電極120は可動部102aと連動して変位するの
で、これにより固定電極110と可動電極120とのギ
ャップが変化し、二電極110,120間の容量が変化
する。このときの容量値に基づき信号処理部104で圧
力Pが検出される。
【0005】図14は、図13に示した従来の静電容量
式センサのXIV−XIV′線断面を示す断面図である。固
定電極110は、電極部111と電極引出部112とに
よって構成されている。また、容量室103の台座基板
101側には、固定電極110を取り出して図13に示
した信号処理部104に接続するための電極パッド11
3が形成されている。固定電極110の電極引出部11
2は、電極パッド113と接続されている。同様に、可
動電極120は、電極部121と電極引出部122とに
よって構成されており、容量室103のダイアフラム基
板102側に形成された電極パッド123を介して、信
号処理部104に接続されている。
【0006】図13に示した静電容量式センサの製造工
程では、まず、台座基板101のキャビティ内に、公知
の成膜及び写刻技術を用いて固定電極110を形成す
る。同様に、ダイアフラム基板102の一方の面に、可
動電極120を形成する。次に、固定電極110が付着
された台座基板101と、可動電極120が付着された
ダイアフラム基板102とを接合する。これにより、固
定電極110と可動電極120とからなるコンデンサ構
造が形成される。各基板101及び102を接合すると
き、位置決めが正確であれば、二電極110及び120
の対向面積が設計どおりになるので、所望の容量値を得
ることができる。
【0007】しかし、現実には、台座基板101とダイ
アフラム基板102とを設計どおりに組み立てることは
困難であり、各電極110及び120の間に位置決め誤
差が生じる。このとき、各電極110及び120の大き
さをまったく同じにすると、位置決め誤差により、二電
極110及び120の対向面積が大きく変わる。これに
より、所望の容量値が得られず、センサにオフセットが
生じる。このため、図13に示した静電容量式センサで
は、図14に示したように、固定電極110が全周にわ
たり可動電極120よりも小さく形成されている。これ
により、位置決め誤差が生じても、固定電極110が可
動電極120の対向領域からはみ出ることがないので、
センサに生ずるオフセットを抑制することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図13に示した静電容
量式センサでは、図14に示すように、電極パッド11
3が可動電極120の対向領域外に形成される。電極パ
ッド113を可動電極120の対向領域内に形成する
と、圧力Pの検出精度が悪くなるとともに、電極取り出
しに不具合を生ずるためである。このため、固定電極1
10の電極引出部112は、可動電極120の対向領域
を越えて形成される。
【0009】図15は、位置決め誤差が生じた場合の固
定電極110と可動電極120との位置関係を示す模式
図である。図15(a)に示すように、固定電極110
(すなわち、電極引出部112)が矢印x方向にずれる
と、電極引出部112の一部112aが可動電極120
の対向領域内に入る。逆に、固定電極110が矢印−x
方向にずれると、電極引出部112の一部112bが可
動電極120の対向領域外にでる。電極引出部112も
可動電極120と対向する部分で容量が形成される。こ
のため、電極引出部112は位置決め誤差によるオフセ
ットの要因となる。
【0010】ところで、静電容量式センサを小型化する
には、電極110,120を小さくする必要がある。し
かし、従来の静電容量式センサでは、位置決め誤差が発
生すると、上述したように、電極引出部112によって
二電極110,120間の容量が変化する。このため、
各電極110及び120を小さくすると、それに応じて
オフセットが大きくなるので、高精度の小型センサを得
られないという問題があった。
【0011】本発明はこのような課題を解決するために
なされたものであり、その目的は、静電容量式センサを
小型化するときのオフセットを低減することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、固定電極及び可動電極のそれぞれは、
各電極と平行な方向に生ずる位置決め誤差により、可動
電極及び固定電極との対向面積が増加する部分と減少す
る部分とを備え、増加する部分と減少する部分とが同一
面積であるものである。また、請求項2記載の発明は、
二電極のうちの一方は他方より小さい電極であり、一方
の電極は、直線状の電極引出部と、この電極引出部と異
なる側に配置されかつ電極引出部と同じ幅にかつ平行に
形成された突出部とを含み、さらに、他方の電極は、電
極引出部と交差する第1のエッジ部を含みかつこの第1
のエッジ部から外側に向かって切り欠かれて形成されか
つ第1のエッジ部のみで電極引出部と交差する第1の切
欠部と、突出部と交差する第2のエッジ部を含みかつ第
1の切欠部が切り欠かれた向きと反対向きに第2のエッ
ジ部から切り欠かれて形成されかつ第2のエッジ部のみ
で突出部と交差する第2の切欠部とを有し、第1及び第
2のエッジ部のそれぞれは、平行移動すると重なる形状
をしており、一方の電極は、電極引出部及び突出部のみ
で他方の電極と交差するように配置され、第1及び第2
の切欠部の寸法及び配置並びに突出部の長さは、位置決
め誤差の最大値に基づいて決定され、電極引出部及び突
出部を含む一方の電極と他方の電極との対向する部分で
容量が形成される。また、請求項3記載の発明は、二電
極のうちの一方は他方より小さい電極であり、一方の電
極は、直線状の電極引出部と、この電極引出部と反対側
に形成された第3のエッジ部を含む突出部とを含み、さ
らに、他方の電極は、電極引出部と交差する第1のエッ
ジ部を含みかつこの第1のエッジ部から外側に向かって
切り欠かれて形成されかつ第1のエッジ部のみで電極引
出部と交差する第1の切欠部と、電極引出部と同じ幅に
かつ平行に切り欠かれて形成されるとともに突出部の第
3のエッジ部のみと交差する第3の切欠部とを有し、第
1及び第3のエッジ部のそれぞれは、平行移動すると重
なる形状をしており、一方の電極は、電極引出部及び突
出部のみで他方の電極と交差するように配置され、第1
及び第3の切欠部の寸法及び配置並びに突出部の寸法
は、位置決め誤差の最大値に基づいて決定され、電極引
出部及び突出部を含む一方の電極と他方の電極との対向
する部分で容量が形成される。また、請求項6記載の発
明は、二電極のうちの一方は他方より小さい電極であ
り、一方の電極は、全体として帯状でありかつ直線状の
電極引出部を含み、他方の電極は、電極引出部と平行な
二つのエッジ部を含む切欠部を有し、他方の電極は、二
つのエッジ部のみで一方の電極と交差するように配置さ
れ、切欠部の寸法は、位置決め誤差の最大値に基づいて
決定される。
【0013】したがって、位置決め誤差に対して、二電
極の対向面積が変化しないので、各電極間の容量も一定
となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳細に説明する。本発明による静電容量
式センサは、従来の静電容量式センサと同様、各種物理
量及び化学量の測定に利用できるが、ここでは本発明が
圧力センサに適用された場合を例にとって説明する。
【0015】〔第1の実施の形態〕図1は、本発明によ
る静電容量式センサの第1の実施の形態の構成を示す斜
視図である。図1に示すように、台座基板1のひとつの
面には、キャビティが形成されている。この台座基板1
は、キャビティ周辺のリム部1aで、ダイアフラム基板
2と接合されている。これにより、キャビティはダイア
フラム基板2によって閉塞され、容量室3が形成され
る。台座基板1及びダイアフラム基板2は、例えばサフ
ァイアガラス等の絶縁部材で形成される。ダイアフラム
基板2の容量室3と接する部分(可動部2a)は、加わ
る圧力Pに応じて上下に変位するような厚さに形成され
る。
【0016】容量室3の台座基板1側には固定電極10
aが配置され、ダイアフラム基板2側、すなわちダイア
フラム基板2の可動部2aには可動電極20aが配置さ
れている。固定電極10aと可動電極20aとは、平行
に、しかも離間して配置されている。固定電極10a及
び可動電極20aはそれぞれ、台座基板1の背面に配置
された信号処理部4の入力側に接続されている。
【0017】ダイアフラム基板2に圧力Pが加わると、
この圧力Pに応じて、ダイアフラム基板2の可動部2a
が変位する。可動電極20aは可動部2aと連動して変
位するので、これにより固定電極10aと可動電極20
aとのギャップが変化し、二電極10a,20a間の容
量が変化する。このときの容量値に基づき信号処理部4
で圧力Pが検出される。
【0018】なお、図1に示した静電容量式センサで
は、容量室3を形成するために台座基板1にキャビティ
を形成したが、台座基板1及びダイアフラム基板2の少
なくとも一方にキャビティを形成する方法で容量室3を
形成しても、両基板1及び2の間にスペーサを挿む方法
で容量室3を形成してもよい。
【0019】図2は、図1に示した静電容量式センサの
II−II′線断面を示す断面図である。固定電極10a
は、電極部11と、電極引出部12と、突出部13とに
よって構成されている。また、可動電極20aは、電極
部21aと、電極引出部22とによって構成されてい
る。固定電極10aの電極部11は固定電極10aの本
体を形成しており、可動電極20aの電極部21aは可
動電極20aの本体を形成している。各電極部11及び
21aはそれぞれ全体として円形をしている。また、固
定電極10aの電極部11は、可動電極20aの電極部
21aよりも、全周にわたって小さく形成されている。
【0020】容量室3の台座基板1側には、固定電極1
0aを取り出して図1に示した信号処理部4に接続する
ための電極パッド13が形成されている。この電極パッ
ド13は、可動電極20aの対向領域外に形成されてい
る。固定電極10aの電極部11の電極パッド13側に
は、電極引出部12が形成されている。この電極引出部
12によって、電極部11は電極パッド13と接続され
ている。また、固定電極10aの電極部11には、電極
引出部12と反対側に、突出部14が形成されている。
【0021】一方、容量室3のダイアフラム基板2側に
は、可動電極20aを取り出して信号処理部4に接続す
るための電極パッド23が形成されている。可動電極2
0aの電極部21aは、電極引出部22によって、電極
パッド23と接続されている。また、可動電極20aの
電極部21aの周縁部には、2個の切欠部が形成されて
いる。第1の切欠部24は、固定電極10aの電極引出
部12と対向する部分の一部が切り欠かれることにより
形成され、第2の切欠部25は、固定電極10aの突出
部14と対向する部分の一部が切り欠かれることにより
形成されている。
【0022】電極引出部12及び突出部14を含む固定
電極10aと可動電極20aとの対向部分で容量が形成
される。
【0023】図3は、固定電極10a及び可動電極20
aの形状及び寸法を説明するための説明図である。図3
(a)は固定電極10aを示しており、図3(b)は可
動電極20aを示している。また、説明の便宜のため、
図3(c)に示すように、固定電極10aの電極引出部
12と平行な方向をx方向とし、これと垂直な方向をy
方向と定義する。また、x方向及びy方向の位置決め誤
差の最大値が、いずれもδであると仮定する。なお、後
掲する図9及び図12においても、図3(c)と同様に
x方向及びy方向を定義するとともに、x方向及びy方
向それぞれの最大位置決め誤差をδと仮定する。
【0024】まず、図3(a)を参照して、固定電極1
0aについて説明する。固定電極10aの電極引出部1
2は、直線状に形成されている。この電極引出部12の
幅をwとする。また、突出部14は、電極引出部12の
延長線上に、直線状に形成されている。突出部14は、
電極引出部12と同じ幅wに形成される。突出部14の
長さL1については後述する。
【0025】次に、図3(b)を参照して、可動電極2
0aについて説明する。11′は、固定電極10aの電
極部11の対向領域である。可動電極20aの電極部2
1aに形成された切欠部24は、エッジ部24a,24
b,24cを含んでいる。エッジ部24a(第1のエッ
ジ部)は、固定電極10aの電極引出部12と直交する
直線状に形成される。切欠部24は、エッジ部24aか
ら領域11′と反対側(すなわち、外側)に、電極引出
部12と平行に切り欠かれている。切欠部24の幅W
は、w+2δ([固定電極10aの電極引出部12の幅
w]+[y方向の最大位置決め誤差δ]+[−y方向の
最大位置決め誤差δ])以上の値に設定される。
【0026】同じく切欠部25は、エッジ部25a,2
5b,25cを含んでいる。エッジ部25a(第2のエ
ッジ部)は、固定電極10aの突出部14と直交する直
線状に形成される。切欠部25は、エッジ部25aから
領域11′と反対側(すなわち、切欠部24が切り欠か
れた向きと反対向き)に、突出部14と平行に切り欠か
れている。切欠部25の幅Wも、w+2δ以上の値に設
定される。切欠部24及び25はそれぞれ、固定電極1
0aの電極部11の対向領域11′と、少なくともx方
向の最大位置決め誤差δの距離dを隔てて形成される。
ところで、固定電極10aの突出部14の長さL1は、
d+δ以上の値に設定される。
【0027】このようにして形成された各電極10a及
び20aは、固定電極10aの電極引出部12が可動電
極20aのエッジ部24aの中点で交差するとともに、
固定電極10aの突出部14が可動電極20aのエッジ
部25aの中点で交差するように配置される。
【0028】図4及び図5は、位置決め誤差が生じた場
合の固定電極10aと可動電極20aとの位置関係を示
す模式図であり、図4は図3(c)に示したx方向に位
置決め誤差が生じた場合を示し、図5は同じくy方向に
位置決め誤差が生じた場合を示している。
【0029】図4(a)に示すように、固定電極10a
に対してx方向にδの位置決め誤差が生じた場合、固定
電極10aと可動電極20aとの対向面積は、電極引出
部12で増加し、突出部14で減少する。このとき、固
定電極10aの電極部11が可動電極20aの対向領域
外にはみ出ることはない。電極引出部12と突出部14
とは同一直線上に形成され、しかも同じ幅wを有してい
るので、二電極10a及び20aの対向面積の増加量と
減少量とが一致する。したがって、電極引出部12によ
る対向面積の変化は突出部14によって補償されるの
で、対向面積は変化しない。
【0030】また、図4(b)に示すように、固定電極
10aに対して−x方向にδの位置決め誤差が生じた場
合、二電極10a及び20aの対向面積は、突出部14
で増加し、電極引出部12で減少する。このときも、固
定電極10aの電極部11が可動電極20aの対向領域
外にはみ出ることはない。また、突出部11の先端は、
可動電極20aの対向領域外に残るか、少なくともエッ
ジ部25aと交差する。このため、二電極10a及び2
0aの対向面積は変化しない。
【0031】一方、図5に示すように、固定電極10a
に対してy方向にδの位置決め誤差が生じた場合、可動
電極20aの各切欠部24及び25のエッジ部24a及
び25aは平行に形成されているので、二電極10a及
び20aの対向面積は変化しない。−y方向にδの位置
決め誤差が生じた場合についても同様である。このよう
に、x方向、y方向及びその組合わせの位置決め誤差に
対して、固定電極10aの電極引出部12による影響が
除去されるので、二電極10a及び20aの対向面積が
変化せず、各電極10a,20a間の容量は一定とな
る。
【0032】なお、可動電極20aの電極部21aに形
成された切欠部24は、エッジ部24aのみで固定電極
10aの電極引出部12と交差するように形成されれば
よい。したがって、切欠部24は例えば、エッジ部24
b及び24cのそれぞれが、エッジ部24aと鈍角をな
すような形状であってもよい。切欠部25についても同
様である。
【0033】図6は、図1に示した固定電極10a及び
可動電極20aの他の形状及び配置を示す平面図であ
る。図6に示すように、固定電極10aの突出部14
は、電極引出部12と異なる側に、電極引出部12と平
行に形成されてもよい。この場合も、可動電極20aの
切欠部25は、エッジ部25aのみで固定電極10aの
突出部14と交差するように形成される。
【0034】図7は、図1に示した固定電極10a及び
可動電極20aの更に他の形状及び配置を示す平面図で
ある。可動電極20aに形成された各切欠部24及び2
5のエッジ部24a及び25aのそれぞれは、平行移動
すると重なる形状であればよい。したがって、図7に示
すように、各エッジ部24a,25aが円弧状であって
もよい。ここでいう円弧とは、可動電極20aの電極部
21aと同心円をなす円の一部の円周のことである。各
エッジ部24a,25aを円弧状に形成することによ
り、回転方向の位置決め誤差による二電極10a及び2
0aの対向面積の変化を抑えることができる。
【0035】〔第2の実施の形態〕図8は、本発明によ
る静電容量式センサの第2の実施の形態における固定電
極及び可動電極を示す平面図である。図8において、図
1〜図7と同一又は相当部分には同一符号を付し、その
説明を省略する。後掲の図についても同様である。固定
電極10bは、電極部11と、電極引出部12と、突出
部15とによって構成されている。また、可動電極20
bは、電極部21bと、電極引出部22とによって構成
されている。さらに、可動電極20bの電極部21bに
は、第1の切欠部24と第3の切欠部26とが形成され
ている。第3の切欠部26は、固定電極10bの突出部
15と対向する部分の一部が切り欠かれることにより形
成されている。
【0036】電極引出部12及び突出部15を含む固定
電極10bと可動電極20bとの対向部分で容量が形成
される。
【0037】図9は、図8に示した固定電極10b及び
可動電極20bの形状及び寸法を説明するための説明図
であり、図9(a)は固定電極10bを示しており、図
9(b)は可動電極20bを示している。まず、可動電
極20bから説明する。図9(b)に示すように、可動
電極20bの電極部21bの切欠部26は、固定電極1
0bの電極引出部12と平行に、帯状に切り欠かれて形
成される。切欠部26は、電極引出部12と同じ幅wに
形成される。また、切欠部26の長さL3は、2δ
([x方向の最大位置決め誤差δ]+[−x方向の最大
位置決め誤差δ])以上の値に設定される。
【0038】次に、固定電極10bについて説明する。
図9(a)に示すように、固定電極10bの突出部15
は全体として矩形状をしており、エッジ部15a,15
b,15cを含んでいる。エッジ部(第3のエッジ部)
15aは、電極引出部12と反対側のエッジ部であり、
固定電極20bの切欠部26と直交する直線状に形成さ
れる。エッジ部15bは電極部11と離れる側のエッジ
部であり、エッジ部15cは電極引出部12側のエッジ
部である。突出部15の幅(すなわち、エッジ部15
a,15cの長さ)は、可動電極20bの切欠部24の
幅Wと同じ値に設定される。また、突出部15の長さ
(すなわち、エッジ部15bの長さ)L2は、切欠部2
6の長さL3以上の値に設定される。
【0039】ところで、可動電極20bの切欠部26
は、固定電極10bのエッジ部15aと交差し、固定電
極10bの突出部15とx方向にδだけ重なる位置に形
成される。また、図9(b)に示した切欠部26の場
合、固定電極10bの電極部11の対向領域11′と、
少なくともy方向の最大位置決め誤差δの距離dを隔て
て形成される。
【0040】このようにして形成された各電極10b及
び20bは、固定電極10bの電極引出部12が可動電
極20bのエッジ部24aの中点で交差するとともに、
可動電極20bの切欠部26が固定電極10bの第3の
エッジ部15aの中点で交差するように配置される。
【0041】このとき、固定電極10bに対して、±x
方向にδの位置決め誤差が生じても、固定電極10bの
突出部15は、エッジ部15aのみで可動電極20bの
切欠部26と交差する。したがって、固定電極10bの
電極引出部12と可動電極20bとの対向面積の変化
は、固定電極10bの突出部15と可動電極20bの切
欠部26とによって補償されるので、二電極10b及び
20bの対向面積は変化しない。
【0042】また、固定電極10bに対して±y方向に
δの位置決め誤差が生じても、可動電極20bの切欠部
26が、固定電極10bの突出部15のエッジ部15b
側からはみ出ることも、固定電極10bの電極部11と
対向することもない。したがって、二電極10b及び2
0bの対向面積は変化しない。このように、x方向、y
方向及びその組合わせの位置決め誤差に対して、固定電
極10bの電極引出部12による影響が除去されるの
で、二電極10b及び20bの対向面積が変化せず、各
電極10b及び20b間の容量は一定となる。
【0043】なお、固定電極10bの突出部15及び可
動電極20bの切欠部26は、突出部15のエッジ部1
5a側のみで交差するように形成されればよい。したが
って、突出部15及び切欠部26は、例えば固定電極1
0bの電極引出部12に対して反対側に形成されてもよ
い。また、突出部15のエッジ部15aは、可動電極2
0bに形成された切欠部24の第1のエッジ部24a
と、平行移動すると重なる形状をしていればよい。した
がって、各エッジ部15a,24aが円弧状であっても
よい。
【0044】〔第3の実施の形態〕図10は、本発明に
よる静電容量式センサの第3の実施の形態における固定
電極及び可動電極を示す平面図である。固定電極10c
は、電極部17と、電極引出部12とによって構成され
ている。また、可動電極20cは、電極部27と、電極
引出部22とによって構成されている。固定電極10c
は、電極部17が矩形状に形成され、電極部17の短辺
のひとつに電極引出部12が形成されている。可動電極
20cについても同様である。ただし、固定電極10c
の電極部17の長辺は、可動電極20cの電極部27の
短辺よりも、少なくとも2δ長く形成される。可動電極
20cについても同様である。
【0045】各電極10c及び20cは、電極部17の
長め方向及び短め方向の対称線のそれぞれが、電極部2
7の短め方向及び長め方向の対称線と重なるように配置
される。これにより、x方向、y方向及びその組合わせ
の位置決め誤差に対して、二電極10c及び20cの対
向面積は変化しない。各電極10c及び20cの各電極
部17及び27の対向部分で容量が形成されるので、位
置決め誤差が発生しても、各電極10c及び20c間の
容量は一定となる。なお、容量に対し、各電極部17及
び27の対向しない部分による影響も考えられるが、無
視することができる。
【0046】〔第4の実施の形態〕図11は、本発明に
よる静電容量式センサの第4の実施の形態における固定
電極及び可動電極の形状及び配置を示す平面図である。
図11に電極形状等を示した静電容量式センサは、図1
に示した静電容量式センサに、固定電極30を構成要素
として加えたものである。
【0047】固定電極10aは、その電極部11が図1
に示した容量室3の台座基板1側中央部に配置され、セ
ンサ電極として作用する。また、固定電極30は、その
電極部31が容量室3の台座基板1側周縁部に配置さ
れ、リファレンス電極として作用する。一方、可動電極
20dは、容量室3のダイアフラム基板2側に配置さ
れ、固定電極10a及び30に対して共通のコモン電極
として作用する。各電極10a,20d,30は、各電
極パッド13,23,33を介して、図1に示した信号
処理部4に接続されている。なお、圧力センサの場合、
電極30,20d間に生じるリファレンス容量は、電極
10a,20d間の湿度等が変化した際に、電極10
a,20d間の誘電率が変化することによる容量値の変
化を補正するために用いられる。
【0048】図11に示した固定電極10aは、図1に
示した固定電極10aと同じものであるから、その説明
は省略する。可動電極20dは、電極部21dと、電極
引出部22とによって構成されている。また、固定電極
30は、電極部31と、電極引出部32とによって構成
されている。
【0049】可動電極20dの電極部21dは、全体と
して円形をしている。また、電極部21dの周縁部に
は、第1の切欠部24と、第2の切欠部25と、切欠部
28とが形成されている。切欠部28は、固定電極30
の電極引出部32と対向する部分及びその周辺が切り欠
かれることにより形成されている。固定電極30の電極
部31は、円弧を含む帯状(幅w2)に形成されてい
る。ここでいう円弧とは、可動電極20dの電極部21
dと同心円をなす円の一部の円周のことである。固定電
極30の電極引出部32は、直線状(幅w1)に形成さ
れている。固定電極30と可動電極20dとの対向部分
で容量が形成される。
【0050】図12は、図11に示した可動電極20d
の形状及び寸法を説明するための説明図である。図12
において、31′は固定電極30の電極部31の対向領
域である。可動電極20dの電極部21dの切欠部28
は、エッジ部28a,28b,28cを含んでいる。エ
ッジ部28aは、固定電極10aの電極部11の対向領
域11′と少なくとも距離dを隔てて、円弧状に形成さ
れる。ここでいう円弧とは、可動電極20dの電極部2
1dと同心円をなす円の一部の円周のことである。
【0051】切欠部28は、エッジ部28aから対向領
域11′と反対側に、固定電極30の電極引出部32と
平行に、帯状に切り欠かれて形成される。したがって、
切欠部28のエッジ部28b及び28cのそれぞれは、
固定電極30の電極引出部32と平行に形成される。切
欠部28は、切欠部24及び25と同じ幅Wに形成され
る。また、切欠部28の長さL4は、w2+2δ([固
定電極30の電極部31の幅w2]+[x方向の最大位
置決め誤差δ]+[−x方向の最大位置決め誤差δ])
以上の値に設定される。
【0052】このようにして形成された各電極20d及
び30は、固定電極30の電極引出部32が可動電極2
0dの切欠部28の対称線と重なるとともに、固定電極
30の電極部31が可動電極20dのエッジ部28b及
び28cそれぞれの中点で交差するように配置される。
【0053】このとき、固定電極30に対して±x方向
にδの位置決め誤差が生じても、固定電極30の電極引
出部32が可動電極20dの電極部21dと対向するこ
とはない。また、二電極20d及び30の電極部21d
及び31の対向面積は、電極部31の一方の側で増加
し、他方の側で減少する。このときの対向面積の増加量
と減少量とはほぼ等しい。したがって、二電極20d及
び30の対向面積は、ほぼ一定となる。
【0054】また、固定電極30に対して±y方向にδ
の位置決め誤差が生じても、固定電極30は可動電極2
0dとエッジ部28b及び28cのみで交差する。すな
わち、固定電極30の電極部31は、可動電極20dの
電極部21dの周縁からはみ出ることも、可動電極20
dのエッジ部28aを越えることもない。したがって、
二電極10a及び20dの対向面積は変化しない。この
ように、x方向、y方向及びその組合わせの位置決め誤
差に対して、各電極20d及び30間の容量はほぼ一定
となる。
【0055】なお、図1に示した静電容量式センサで
は、固定電極10aの電極部11が可動電極20aの電
極部21aよりも小さく形成されるが、固定電極10a
の電極部11が可動電極20aの電極部21aよりも大
きく形成される場合には、固定電極10aを図3(b)
に示した形状にし、可動電極20aを図3(a)に示し
た形状にすることによって、図1に示した静電容量式セ
ンサと同じ効果が得られる。図8、図10及び図11そ
れぞれに示した静電容量式センサについても同様であ
る。
【0056】また、図1に示した静電容量式センサの各
電極10a及び20aは、二組のコンデンサ構造を有
し、図1に示したダイアフラム基板2に加わる圧力Pに
対して、一方のコンデンサ構造における容量が増加し、
他方のコンデンサ構造における容量が減少するように構
成された静電容量式センサにも適用することができる。
図8及び図10それぞれに示した各電極10b,10c
及び20b,20cについても同様である。ただし、二
組のコンデンサ構造を有する静電容量式センサにおい
て、一方のコンデンサ構造を図11に示した各電極10
a,20d,30によって構成した場合には、他方のコ
ンデンサ構造を図1,図8又は図10に示した各電極1
0a〜10c,20a〜20cによって構成しなければ
ならない。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、固定電
極及び可動電極のそれぞれが、位置決め誤差により対向
面積が増加する部分と、これと同一面積の減少する部分
とを有している。これにより、位置決め誤差が生じて
も、二電極の対向面積が変化せず、各電極間の容量は一
定となる。したがって、静電容量式センサを小型化する
ときのオフセットを低減することができる。
【0058】また、請求項2記載の発明では、一方の電
極の互いに異なる側に電極引出部と突出部とが形成さ
れ、この電極引出部及び突出部と対向する他方の電極の
一部に第1及び第2の切欠部が形成される。さらに、電
極引出部及び突出部と交差する各切欠部の各エッジ部
は、互いに平行移動すると重なる形状とし、各切欠部及
び突出部の寸法等は、位置決め誤差の最大値に基づいて
決定される。これにより、位置決め誤差が生じても、電
極引出部による二電極の対向面積の増減は、突出部によ
って補償される。したがって、電極引出部のオフセット
に対する影響を抑えることができるので、小型の静電容
量式センサに生ずるオフセットを低減することができ
る。
【0059】また、請求項3記載の発明では、一方の電
極に電極引出部と突出部とが形成され、この電極引出部
及び突出部と対向する他方の電極の一部に第1及び第3
の切欠部が形成される。さらに、電極引出部と交差する
第1の切欠部のエッジ部及び第3の切欠部と交差する突
出部のエッジ部は、互いに平行移動すると重なる形状と
し、各切欠部及び突出部の寸法等は、位置決め誤差の最
大値に基づいて決定される。これにより、請求項2記載
の発明と同様の効果が得られる。また、請求項5記載の
発明では、第1〜第3のエッジ部が円弧状に形成される
ので、回転方向の位置決め誤差に対する二電極の対向面
積の変化を小さくすることができる。これにより、静電
容量式センサに生ずるオフセットを低減することができ
る。
【0060】また、請求項6記載の発明では、帯状に形
成された一方の電極に対し、他方の電極に二つのエッジ
部を含む切欠部が形成される。この切欠部の二つのエッ
ジ部は一方の電極の電極引出部と平行に形成され、さら
に切欠部の寸法は位置決め誤差の最大値に基づいて決定
される。これにより、二電極の対向面積は位置決め誤差
によらずほぼ一定となるので、静電容量式センサに生ず
るオフセットを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による静電容量式センサの第1の実施
の形態の構成を示す斜視図である。
【図2】 図1に示した静電容量式センサのII−II′線
断面を示す断面図である。
【図3】 固定電極10a及び可動電極20aの形状及
び寸法を説明するための説明図である。
【図4】 x方向に位置決め誤差が生じた場合の固定電
極10aと可動電極20aとの位置関係を示す模式図で
ある。
【図5】 y方向に位置決め誤差が生じた場合の固定電
極10aと可動電極20aとの位置関係を示す模式図で
ある。
【図6】 固定電極10a及び可動電極20aの他の形
状及び配置を示す平面図である。
【図7】 固定電極10a及び可動電極20aの更に他
の形状及び配置を示す平面図である。
【図8】 本発明による静電容量式センサの第2の実施
の形態における固定電極及び可動電極を示す平面図であ
る。
【図9】 図8に示した固定電極10b及び可動電極2
0bの形状及び寸法を説明するための説明図である。
【図10】 本発明による静電容量式センサの第3の実
施の形態における固定電極及び可動電極を示す平面図で
ある。
【図11】 本発明による静電容量式センサの第4の実
施の形態における固定電極及び可動電極の形状及び配置
を示す平面図である。
【図12】 図11に示した可動電極20dの形状及び
寸法を説明するための説明図である。
【図13】 従来の静電容量式センサの構成を示す斜視
図である。
【図14】 従来の静電容量式センサのXIV−XIV′線
断面を示す断面図である。
【図15】 位置決め誤差が生じた場合の固定電極11
0と可動電極120との位置関係を示す模式図である。
【符号の説明】
1…台座基板、1a…リム部、2…ダイアフラム基板、
2a…可動部、3…容量室、4…信号処理部、10a〜
10c,30…固定電極、11a,11b,17,21
a,21b,21d,27,31…電極部、11′,3
1′…対向領域、12,22,32…電極引出部、1
3,23,33…電極パッド、14,15…突出部、1
5a〜15c,24a〜24c,25a〜25c,28
a〜28c…エッジ部、20a〜20d…可動電極、2
4〜26,28…切欠部、P…圧力。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01L 1/14 G01L 9/12 G01K 7/34 G06F 3/033

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検出量の変化に応じて変位する可動電
    極と、 この可動電極と離間して配置された固定電極とを備え、 前記二電極の対向する部分で容量が形成される静電容量
    式センサにおいて、 前記各電極のそれぞれは、前記各電極と平行な方向に生
    ずる位置決め誤差により、他の前記電極との対向面積が
    増加する部分と減少する部分とを備え、 前記増加する部分と前記減少する部分とが同一面積であ
    ることを特徴とする静電容量式センサ。
  2. 【請求項2】 被検出量の変化に応じて変位する可動電
    極と、 この可動電極と離間して配置された固定電極とを備え、 前記二電極のうちの一方は他方より小さい電極であり、 前記二電極の対向する部分で容量が形成される静電容量
    式センサにおいて、 前記一方の電極は、直線状の電極引出部と、 この電極引出部と異なる側に配置され、かつ、前記電極
    引出部と同じ幅にかつ平行に形成された突出部とを含
    み、 さらに、前記他方の電極は、前記電極引出部と交差する
    第1のエッジ部を含みかつこの第1のエッジ部から外側
    に向かって切り欠かれて形成されかつ前記第1のエッジ
    部のみで前記電極引出部と交差する第1の切欠部と、 前記突出部と交差する第2のエッジ部を含みかつ前記第
    1の切欠部が切り欠かれた向きと反対向きに前記第2の
    エッジ部から切り欠かれて形成されかつ前記第2のエッ
    ジ部のみで前記突出部と交差する第2の切欠部とを有
    し、 前記第1及び第2のエッジ部のそれぞれは、平行移動す
    ると重なる形状をしており、 前記一方の電極は、前記電極引出部及び前記突出部のみ
    で前記他方の電極と交差するように配置され、 前記第1及び第2の切欠部の寸法及び配置並びに前記突
    出部の長さは、位置決め誤差の最大値に基づいて決定さ
    れ、 前記電極引出部及び前記突出部を含む前記一方の電極
    前記他方の電極との対向する部分で容量が形成されるこ
    とを特徴とする静電容量式センサ。
  3. 【請求項3】 被検出量の変化に応じて変位する可動電
    極と、 この可動電極と離間して配置された固定電極とを備え、 前記二電極のうちの一方は他方より小さい電極であり、 前記二電極の対向する部分で容量が形成される静電容量
    式センサにおいて、 前記一方の電極は、直線状の電極引出部と、 この電極引出部と反対側に形成された第3のエッジ部を
    含む突出部とを含み、 さらに、前記他方の電極は、前記電極引出部と交差する
    第1のエッジ部を含みかつこの第1のエッジ部から外側
    に向かって切り欠かれて形成されかつ前記第1のエッジ
    部のみで前記電極引出部と交差する第1の切欠部と、 前記電極引出部と同じ幅にかつ平行に切り欠かれて形成
    されるとともに前記突出部の第3のエッジ部のみと交差
    する第3の切欠部とを有し、 前記第1及び第3のエッジ部のそれぞれは、平行移動す
    ると重なる形状をしており、 前記一方の電極は、前記電極引出部及び前記突出部のみ
    で前記他方の電極と交差するように配置され、 前記第1及び第3の切欠部の寸法及び配置並びに前記突
    出部の寸法は、位置決め誤差の最大値に基づいて決定さ
    れ、 前記電極引出部及び前記突出部を含む前記一方の電極
    前記他方の電極との対向する部分で容量が形成されるこ
    とを特徴とする静電容量式センサ。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3において、 前記第1のエッジ部は、前記電極引出部と直交する直線
    状に形成されることを特徴とする静電容量式センサ。
  5. 【請求項5】 請求項2又は請求項3において、 前記第1のエッジ部は、円弧状に形成されることを特徴
    とする静電容量式センサ。
  6. 【請求項6】 被検出量の変化に応じて変位する可動電
    極と、 この可動電極と離間して配置された固定電極とを備え、 前記二電極のうちの一方は他方より小さい前記電極であ
    り、 前記二電極の対向する部分で容量が形成される静電容量
    式センサにおいて、 前記一方の電極は、全体として帯状でありかつ直線状の
    電極引出部を含み、 前記他方の電極は、前記電極引出部と平行な二つのエッ
    ジ部を含む切欠部を有し、 前記他方の電極は、前記二つのエッジ部のみで前記一方
    の電極と交差するように配置され、 前記切欠部の寸法は、位置決め誤差の最大値に基づいて
    決定されることを特徴とする静電容量式センサ。
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