JP3337920B2 - 表面処理装置におけるシール装置 - Google Patents

表面処理装置におけるシール装置

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JP3337920B2
JP3337920B2 JP23549396A JP23549396A JP3337920B2 JP 3337920 B2 JP3337920 B2 JP 3337920B2 JP 23549396 A JP23549396 A JP 23549396A JP 23549396 A JP23549396 A JP 23549396A JP 3337920 B2 JP3337920 B2 JP 3337920B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンのシリン
ダブロックをワークとしてそのシリンダボア周面にめっ
き等の表面処理を施す表面処理装置において、表面処理
時にシリンダボアをシールするためのシール装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、エンジンのシリンダブロック
のシリンダボア周面にめっきを施す装置として、シリン
ダブロックをワーク支持部上に設置し、そのシリンダボ
ア内に電極を配置するとともに、シリンダボアの開口部
を閉鎖した状態で、シリンダボア内にめっき液を供給し
てめっき液を流動させつつ、電極とシリンダボア周面と
の間に高電流を流すことにより、高速で電気めっきを行
うようにした装置は知られている(例えば特開平5−2
2589号公報参照)。なお、めっきのための前処理等
においても、上記のようなめっき処理に準じ、シリンダ
ボア内に処理液を供給し、流動させることにより、効率
良く表面処理を行うようにすることが考えられている。
【0003】この種の装置では、上記公報にも示される
ように、シリンダブロックをヘッド側を下に向けた状態
でワーク支持部上に設置することにより、シリンダボア
のヘッド側の開口部をワーク支持部でシールするととも
に、この設置状態でのシリンダボアの上方側の開口部を
蓋体等でシールした状態で、めっき液等の供給を行う
が、上記設置状態でのシリンダブロックの上方側はクラ
ンクケース等が存在して複雑な形状となっているため、
上方から蓋体を被せるだけではシールを達成することが
難しく、めっき液の溢出を招くおそれがある。
【0004】このため、例えば特開平7−118891
号公報に示されるように、シリンダブロックに結合され
る治具等に、径方向に膨出可能なシール部材と、このシ
ール部材を膨出させる手段とを設け、シリンダブロック
がワーク支持部上にヘッド側を下に向けて設置されると
もにそのシリンダボア内に上記シール部材が上方から挿
入された状態で、このシール部材を膨張させることによ
りシリンダボア周面に密着させて、シリンダボアの上方
側開口部をシールするようにした構造が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記シリン
ダブロックにおけるシリンダボアの反ヘッド側(クラン
クケース側)の開口端は、内方に突出する縁部が設けら
れる等により狭小となっていることがあり、このような
シリンダブロックをワークとしてめっき時等にシールを
行う場合に、上記シール部材をクランクケース側からシ
リンダボア内に挿入しようとすると狭小となった部分が
邪魔になり、またこの部分を通り抜け得るようにシール
部材を小径にするとシール達成のための膨張代を確保す
ることが難しいといった問題がある。
【0006】そこで、上記の特開平7−118891号
公報の中にも示されているように、電極等の上端にシー
ル部材を取付け、シリンダブロックがワーク支持部上に
ヘッド側を下に向けて設置されるときにそのヘッド側か
らシリンダボア内にシール部材が挿入されるようにする
ことも考えられているが、この場合、シールのための作
業性およびシールの確実性をより一層高めるため、改善
すべき余地がある。
【0007】本発明は、上記の事情に鑑み、エンジンの
シリンダブロックをワークとし、そのシリンダボア内に
処理液を供給してシリンダボア周面にめっき等の表面処
理を施す装置において、シリンダボアのシールを良好に
行うことができ、とくに、シリンダボアの反ヘッド側の
開口端付近が狭小となっているような場合でもシリンダ
ボアのシールを容易に、かつ確実に達成することができ
るシール装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、処理装置本体に、エンジン
のシリンダブロックからなるワークをヘッド側を下に向
けた状態で支持するワーク支持部と、このワーク支持部
によるワーク支持状態で上記ワークのシリンダボア内に
突入して処理液の流路を構成する流路構成部材と、この
流路構成部材によって上記シリンダボア内に構成される
流路に処理液供給部から処理液を導入する通路とを設け
るとともに、上記処理装置本体の上方に、上記ワークを
ワーク支持部上に固定するワーク固定装置を配置した表
面処理装置において、上記流路構成部材の上端に、径方
向に拡縮可能なシール部材と、このシール部材を上下方
向に押圧することにより径方向に拡開させるシール押え
部材と、このシール押え部材に連結されて上方に延びる
ロッドとを有するシールユニットを装備し、上記ワーク
がワーク支持部上に支持されるときに上記シールユニッ
トが上記シリンダボア内にヘッド側から突入するととも
に上記ロッドの先端がワークの上方に突出するように構
成するとともに、ワーク固定装置に、上記ロッドの上端
部に着脱可能に連結されて、上記ロッドを介してシール
押え部材を作動するシール用作動手段を設けたものであ
る。
【0009】この構造によると、シリンダブロックがヘ
ッド側を下に向けた状態でワーク支持部上に載置される
に伴い、シールユニットがシリンダボア内にヘッド側か
ら突入して反ヘッド側の開口部近傍に達し、さらに、シ
リンダブロックが固定装置で固定されるとともに、この
固定装置に装備されたシール用作動手段でロッドを介し
てシール押え部材が作動されることにより、シールが容
易、かつ確実に達成される。
【0010】また、請求項2に係る発明は、処理装置本
体に、エンジンのシリンダブロックからなるワークをヘ
ッド側を下に向けた状態で支持するワーク支持部と、こ
のワーク支持部によるワーク支持状態でシリンダボア内
に突入して処理液の流路を構成する流路構成部材と、こ
の流路構成部材によって上記シリンダボア内に構成され
る流路に処理液供給部から処理液を導入する通路とを設
けた表面処理装置において、上記流路構成部材の上端
に、径方向に拡縮可能なシール部材と、このシール部材
を上下方向に押圧することにより径方向に拡開させるシ
ール押え部材とを有するシールユニットを装備し、上記
ワークがワーク支持部上に支持されるときに上記シール
ユニットが上記シリンダボア内にヘッド側から突入する
ように構成するとともに、上記シールユニットに、ワー
ク支持部上のワークのシリンダボア内にシールユニット
が突入した状態において反ヘッド側のシリンダボア端内
周縁部に当接する被押動部を設け、この被押動部がシリ
ンダボア端内周縁部に押さえ付けられることに伴いシー
ル部材がシール押さえ部材に押圧されて径方向に拡開す
るように構成したものである。
【0011】この構造によると、シリンダブロックがヘ
ッド側を下に向けた状態でワーク支持部上に載置される
に伴い、シールユニットがシリンダボア内にヘッド側か
ら突入して反ヘッド側の開口端近傍に達するとともに、
上記被押動部がシリンダボア端の縁部に押さえ付けられ
ることに伴ってシール部材が拡開することにより、シー
ルが容易、かつ確実に達成される。
【0012】請求項1又は2記載の構造において、上記
シール部材は弾性材料により中空円錐台状に形成されて
いること(請求項3)が好ましい。このようなシール部
材によると、シール押さえ部材に押圧されたときにシー
ル部材が傘状に拡開し、確実にシリンダボア周面に密着
する。
【0013】また、本発明の構造が適用される表面処理
装置は、例えば表面処理としてめっきを上記ワークのシ
リンダボア周面に施すものであって、上記流路構成部材
はめっき用電極を兼ねるものである(請求項4)。この
場合、上記流路構成部材は内筒と外筒とを有して両筒間
にめっき材料収納部が形成されており、上記シールユニ
ットは上記めっき材料収納部を覆う状態で流路構成部材
の上端に着脱可能に取付けられていること(請求項5)
が好ましい。このようにすれば、上記シールユニットが
めっき材料収納部の蓋部分を兼ねることとなる。
【0014】また、請求項6に係る発明は、処理装置本
体に、エンジンのシリンダブロックからなるワークをヘ
ッド側を下に向けた状態で支持するワーク支持部と、こ
のワーク支持部によるワーク支持状態で上記ワークのシ
リンダボア内に突入して処理液の流路を構成する流路構
成部材と、この流路構成部材によって上記シリンダボア
内に構成される流路に処理液供給部から処理液を導入す
る通路とを設けた表面処理装置において、上記シリンダ
ボアをシールするためのシールユニットと、上記処理装
置本体の側方に配置されたシール装着部と、シール装着
部と処理装置本体とにわたって移動可能なワーク移送装
置とを備え、上記シールユニットは、径方向に拡縮可能
なシール部材と、このシール部材を上下方向に押圧する
ことにより径方向に拡開させるシール押え部材と、この
シール押え部材に連結されて上方に延びるロッドとを有
し、上記シール装着部は、上記ワークを載置可能とする
基台と、この基台上に設けられて、上記シールユニット
を支持し、かつ基台にワークが載置されたときに上記シ
リンダボア内にヘッド側から突入するシールユニット支
持部とを有し、上記ワーク移送装置は、上記ワークを保
持するワーク保持手段と、上記シールユニットのロッド
の上端部に着脱可能に連結されて、このロッドを介して
上記シール押え部材を作動するシール用作動手段とを有
するものである。
【0015】この構造によると、シリンダブロックから
なるワークに対するシールユニットの装着がシール装着
部で行われてから、移送装置でワークがめっき装置本体
に移送される。そしてこの構造によっても、シール装着
部において、シールユニットがワークのシリンダボアに
ヘッド側から挿入されることにより、ワークに対するシ
ールユニットの装着が容易に行われるとともに、上記移
送装置に設けられたシール用作動手段の作動により、シ
ールが容易、かつ確実に達成される。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1は本発明のシール装置を有する表面
処理装置の一実施形態を示し、図2はシール装置を示し
ている。図では表面処理装置としてめっき装置を示して
おり、このめっき装置は、エンジンのシリンダブロック
1をワークとして、そのシリンダボア2の周面にニッケ
ル等のめっきを施すようになっている。図示のワークは
4気筒エンジンのシリンダブロック1であって4つのシ
リンダボア2を有し、これらのシリンダボア2の各一端
部はシリンダブロック1のヘッド側の端面に開口し、シ
リンダボア2の各他端部はシリンダブロック1のクラン
クケース側の空間3内に開口している。また、このシリ
ンダボア2のクランクケース側開口部には、内方に突出
する内周縁部4が形成されている。
【0017】上記シリンダブロック1は、図外のワーク
搬送手段により搬送され、各種の前処理装置による前処
理を経てめっき装置に送られる。そして、上記めっき装
置は、めっき装置本体(処理装置本体)10の上にシリ
ンダブロック1を載置し、ワーク固定装置40によりシ
リンダブロック1を上方から押えて固定した状態で、シ
リンダボア2の周面に電気めっきを施し、特にめっき液
を流動させつつ高電流を流すことにより高速めっきを行
うようになっている。めっき装置の具体的構造は次のよ
うになっている。
【0018】めっき装置本体10の基台11上には支持
ブロック12が設けられ、この支持ブロック12の上端
にワーク支持部13が形成され、このワーク支持部13
上に上記シリンダブロック1がヘッド側を下に向けた状
態(車両への搭載時の状態と比べて上下反転した状態)
で支持され、各シリンダボア2のヘッド側開口部がワー
ク支持部13で塞がれるようになっている。
【0019】めっき装置本体10におけるワーク支持部
13の下方には、横方向(シリンダ列方向と同方向)に
延びるめっき液流通用の通路14が形成されている。ま
た、ワーク支持部13には、シリンダブロック1の各シ
リンダボア2に対応する位置に、上記通路14に連通す
る開口部15が設けられるとともに、その周辺にシール
部16が設けられ、ワーク支持部13に上記のようにシ
リンダブロック1が支持された状態で、各シリンダボア
2のヘッド側開口部と上記開口部15とが合致し、その
周辺部において上記シール部16によりワーク支持部1
3とシリンダブロック1の下端面(ヘッド側端面)との
間がシールされるようになっている。
【0020】さらにめっき装置本体10には、シリンダ
ブロック1の各シリンダボア2に対応する位置に、流路
構成部材を兼ねる電極17が配設されている。この電極
17は、金属パイプからなる内筒部18と多孔状金属板
からなる外筒部19とを有し、この内外筒部18,19
の間にペレット収納部(めっき材料収納部)20が形成
され、このペレット収納部20にめっき材料としてのニ
ッケルからなる多数のペレット21が収納されたもので
ある。
【0021】上記電極17は、上記基台11に取付けら
れたホルダー22に円筒状の取付部材23を介して取付
けられ、上記通路14を突き抜けて上記開口部15から
上方に突出している。そして、ワーク支持部13に上記
のようにシリンダブロック1が支持されるときに、電極
17がシリンダブロック1の各シリンダボア2内にヘッ
ド側から突入し、電極17の上端がシリンダボア2の上
方開口部の近傍に達し、かつ電極17の外周面とシリン
ダボア2の周面との間に一定間隙が保たれるようになっ
ている。これにより、シリンダブロック1の各シリンダ
ボア2内において電極17の内筒部18の内側と外筒部
19の外側とに、上部で互いに連通する流路24,25
が形成されるとともに、外側の流路25が上記通路14
に連通するようになっている。
【0022】また、上記ホルダー22および取付部材2
3の内部には、上下に貫通しためっき液導入用の通路2
6が形成され、この通路26に上記電極17の内筒部1
8の内側の流路24が連通している。上記基台11の下
部には、上記通路26に連通するめっき液導入管27が
接続されている。
【0023】上記めっき装置本体10に対するめっき液
給排系統については図示を省略するが、めっき液はめっ
き液貯蔵タンクからポンプ、めっき液供給管等を介し、
上記めっき液導入管27より通路26に送り込まれ、上
記流路24,25を通った後、通路14からめっき液回
収管を介してめっき液貯蔵タンクに回収されるようにな
っている。また、電気系統も図示を省略するが、上記電
極17が電源回路のプラス側に接続される一方、シリン
ダブロック1が電源回路のマイナス側に接続されること
により、電極17とシリンダブロック1との間に電圧が
印加されるようになっている。
【0024】このめっき装置におけるシール装置とし
て、上記電極17の上端にシールユニット30が装備さ
れるとともに、ワーク固定装置40にシール用作動手段
50が設けられている。
【0025】上記シールユニット30は、シール保持部
材32の下端に取付けられたシール部材31と、このシ
ール部材31の下方に位置するシール押え部材33と、
このシール押え部材33に連結されたロッド34と、シ
ール押え部材33の下側に取付けられたプレート部材3
5とを有している。
【0026】上記シール部材31は、ゴム等の弾性材料
により中空円錐台形状に形成され、その表面には周方向
所定間隔で金属片31aが取付けられている。そして、
このシール部材31は、その上端縁部が取付具36によ
りシール保持部材32の下端に止着され、傘状に下端側
が拡縮可能となっている。上記シール保持部材32は、
中心部にロッド挿通用の貫通孔37を有する円柱状に形
成されている。
【0027】また、上記シール押え部材33は、略円盤
状で、周辺部上面に環状の突出部33aを有し、この突
出部33aがシール部材31の下端に対向している。こ
のシール押え部材33の中央部にロッド34の下端が連
結され、このロッド34は上記シール保持部材32の貫
通孔37を通って上端部がシール保持部材32より上方
に突出しており、このロッド34の上端部には、段状に
径が変化した被把持部34aが設けられている。
【0028】上記プレート部材35は、電極17に対す
る被支持部と、電極17のペレット収納部20の蓋とを
兼ねるものであり、シール押え部材33にボルト等で固
定されている。そして、通常時は、電極17の外筒部1
9の上端部に設けられた支持部38にプレート部材35
が設置されることにより、電極17にシールユニット3
0が支持されている。また、めっき装置本体10のワー
ク支持部13にシリンダブロック1が載置されたとき
に、上記シールユニット30が電極17とともにシリン
ダボア2内にヘッド側から突入して、シリンダボア2の
上方開口部近傍に位置する状態となるが、この状態で上
記シール保持部材32の上端がシリンダブロック1の上
端と略同じ高さとなるように、シールユニット30の各
部材の寸法が設定されている。
【0029】一方、上記ワーク固定装置40は、めっき
装置本体10の上方の所定作動位置と、ワークの搬入、
搬出の邪魔にならないような退避位置とにわたって移動
可能とされたフレーム41と、このフレーム41を駆動
する駆動手段(図示せず)と、フレーム41の下方にガ
イド42を介して昇降可能に設けられた可動プレート4
3と、この可動プレート43を駆動するシリンダ44
と、可動プレート43の下方に連結杆45を介して連結
されたワーク押えプレート46とを備えている。
【0030】上記ワーク押えプレート46には、シール
ユニット30のロッド34に対応する位置に、このロッ
ド34より大径で、かつ上記シール保持部材32より小
径のロッド挿通孔47が形成されている。さらにワーク
固定装置40には、上記ロッド34の上端部に着脱可能
に連結されるクランプ部材51と、このクランプ部材5
1を昇降させるエアシリンダ52とで構成されたシール
用作動手段50が設けられている。上記クランプ部材5
1は、クランプシリンダ51bにより接離方向に作動さ
れる左右一対の把持片51aを有し、ワーク押えプレー
ト46の上方に位置して、可動プレート43に昇降可能
に取付けられ、ワーク押えプレート46に近接する所定
下降位置と所定上昇位置とにわたる範囲でエアーシリン
ダ52により昇降作動されるようになっている。
【0031】このような当実施形態のシール装置を備え
ためっき装置の動作を、次に説明する。
【0032】めっき処理の際には、先ず、ワーク搬送手
段によりめっき処理部に搬送されたシリンダブロック1
が、ヘッド側を下に向けた状態でめっき装置本体10の
ワーク支持部13上に載置される。このとき、前述のよ
うに、ワーク支持部13の上方に突出する電極17とそ
の上端に装備されたシールユニット30がヘッド側から
シリンダボア2内に突入し、ロッド34がシリンダブロ
ック1の上方に突出した状態となる。
【0033】次に、ワーク固定装置40が退避位置から
めっき装置本体10の上方の所定作動位置に移動してか
ら、シリンダ44の駆動により可動プレート43および
ワーク押えプレート46が下降し、ワーク押えプレート
46がシリンダブロック1の上端に当接してシリンダブ
ロック1を固定する。このとき、上記ロッド34の先端
がワーク押えプレート46のロッド挿通孔47を通って
その上方に突出し、かつ、シール保持部材32の上端が
ワーク押えプレート46に当接する状態となる。
【0034】この状態で、ワーク固定装置40に設けら
れたシール用作動手段50が作動される。つまり、クラ
ンプ部材51が所定下降位置にある状態でその一対の把
持片51aがクランプシリンダ51bによって作動され
ることにより、ロッド34の先端の被把持部34aを把
持し、次いで、エアシリンダ52によってクランプ部材
34が所定上昇位置まで作動される。これにより、図2
に二点鎖線で示すように、上記ロッド34を介してシー
ル押え部材33が引き上げられ、それに伴い、シール部
材31がシール押え部材33で押圧されて径方向外方に
拡開し、その周辺部がシリンダボア2の周面に密着す
る。
【0035】こうして、シリンダボア2のクランクケー
ス側端部のシールが達成される。とくに、シールユニッ
ト30が予め電極17に装備されて、ワーク支持部13
上へのシリンダブロック1の設置時にシールユニット3
0がシリンダボア2内にヘッド側から挿入されるように
なっているので、シリンダボア2のクランクケース側の
開口部が狭くてシール用の部材をクランクケース側から
挿入することが困難な場合にも支障がない。しかも、シ
ールユニット30の挿入後に、ワーク固定装置40に設
けられたシール用作動手段50の作動によりシリンダボ
ア2のシールが良好に行われる。
【0036】シール完了後は、図外のポンプにより送給
されるめっき液がめっき液導入用の通路26からシリン
ダボア2内に導入され、図2中に破線矢印で示すように
流路24,25を通り、通路14を経てめっき液供給側
に循環され、こうしてめっき液が流動されつつ、シリン
ダボア2と電極17との間に電圧が印加されることによ
り、シリンダボア2の周面に高速めっきが施される。こ
の場合に、上記のようにシリンダボア2のシールが良好
に行われていることにより、めっき液がシリンダボア2
の外部に漏れることが確実に防止される。
【0037】図3は第2の実施形態を示している。この
実施形態でも、めっき装置本体に設けられた電極17の
上端にシールユニット60が装備されるが、第1の実施
形態においてワーク固定装置40に設けられているシー
ル用作動手段50は有せず、その代わりに、シールユニ
ット60におけるシール保持部材62の周辺上端部に、
シリンダブロック1の設置時にシリンダボア端内周縁部
4に当接する被押動部62aが設けられている。
【0038】すなわち、シールユニット60の上部に位
置するシール保持部材62は、シリンダボア2よりも径
が若干小さい所定厚さの板状に形成されており、このシ
ール保持部材62にシール部材61の上端が取付具66
により止着されている。また、シール部材61の下方に
位置するシール押え部材63の下面側にプレート部材6
5が固着され、このプレート部材65の下面に設けられ
た環状の嵌合部65aが電極17の内筒部18の上端に
嵌合した状態で、プレート部材65およびシール押え部
材63が上記内筒部18に支持されるとともに、シール
押え部材63に連結された短いロッド64がシール保持
部材62および取付具66に設けられた貫通孔67に挿
通された状態で、シール押え部材63の上にシール部材
61およびシール保持部材62が上下動可能に載置され
ている。
【0039】そして、後に詳述するようにめっき装置本
体にシリンダブロック1が載置されてそのシリンダボア
2内にシールユニット60が突入したときに、クランク
ケース側(反ヘッド側)のシリンダボア端内周縁部4に
上記シール保持部材62の上端周辺部が当接して、この
部分が被押動部62aとなるように、シール保持部材6
2の高さ位置等が設定されている。
【0040】この実施形態によると、めっきに際し、シ
リンダブロック1がヘッド側を下に向けた状態でめっき
装置本体のワーク支持部上に上方から降ろされていくに
伴い、電極17とその上端に装備されたシールユニット
60がシリンダボア2内にヘッド側から突入し、シリン
ダボア2のクランクケース側端部近傍にシールユニット
60が位置する状態となるが、シリンダブロック1がワ
ーク支持部に設置される直前で、図3に実線で示すよう
に、シリンダボア2のクランクケース側の内周縁部4が
上記シール保持部材62の上端の被押動部62aに当接
する。そして、この状態からシリンダブロック1がさら
に下降してワーク支持部に設置される状態に達すると、
図3に二点鎖線で示すように、上記シール保持部材62
およびこれに取付けられたシール部材61が押し下げら
れ、シール部材61の下端がシール押え部材63に押し
当たって径方向外方に拡開され、その周辺部がシリンダ
ボア2の周面に密着する。
【0041】こうして、この実施形態でも、シリンダボ
ア2のシールが簡単に、かつ確実に達成される。
【0042】図4は第3の実施形態を示している。この
実施形態は、上記第2の実施形態の変形例に相当するも
ので、めっき装置本体に設けられた電極17の上端にシ
ールユニット60が装備され、このシールユニット60
が、シール保持部材62と、このシール保持部材62に
上端が取付具で止着されたシール部材61と、その下方
に位置するシール押え部材63と、このシール押え部材
63に連結されたロッド64と、シール押え部材63の
下面側に固着されたプレート部材65等で構成され、上
記シール保持部材62の上端周辺部が被押動部62aと
される点は、第2の実施形態と同様である。
【0043】当実施形態では上記シールユニット60の
支持強度を高めるため、電極17の中心部に支柱68が
設けられ、この支柱68の上端にシールユニット60の
下端部のプレート部材65が着脱可能に嵌着されてい
る。なお、上記支柱68の下端はめっき装置本体の支持
ブロックに固定されている。
【0044】この実施形態でも、シリンダブロック1が
ヘッド側を下に向けた状態でめっき装置本体のワーク支
持部上に載置されるときに、シールユニット60がシリ
ンダボア2内に突入し、かつ、シリンダボア2のクラン
クケース側の内周縁部4が上記シール保持部材62の上
端の被押動部62aに当接してこれを押し下げることに
より、シール部材61が拡開し、シールが達成される。
この場合に、シリンダボア2の内周縁部から加わる力に
対し、シールユニット60が支柱68に支持されている
ことにより、電極17に大きなが加わることがなく、電
極17の信頼性、耐久性が高められる。
【0045】図5は第4の実施形態を示している。この
実施形態において、シールユニット70は、電極17の
内筒部18の上端に着脱可能に嵌着されたプレート部材
71の上方に柱体72を介して連結された固定側シール
押え部材73と、この固定側シール押え部材73に上下
動可能に被嵌された可動側シール押え部材74と、この
両シール押え部材73,74の周辺部によって上下方向
から挟持されたOリングからなるシール部材75とを備
えている。そして、上記可動側シール押え部材74の上
端周辺部が被押動部74aとされ、めっき装置本体にシ
リンダブロック1が載置されてそのシリンダボア2内に
シールユニット70が突入したときに、クランクケース
側(反ヘッド側)のシリンダボア2内周縁部に上記被押
動部74aが当接するように設定されている。
【0046】この実施形態でも、シリンダブロック1が
ヘッド側を下に向けた状態でめっき装置本体のワーク支
持部上に載置されるときに、シールユニット70がシリ
ンダボア2内に突入し、かつ、シリンダボア2のクラン
クケース側の内周縁部4が上記可動側シール押え部材7
4の上端の被押動部74aに当接して、可動側シール押
え部材74を押し下げる。これによりOリングからなる
シール部材75が上下に圧縮され、それに伴いシール部
材75が外方に膨出してシリンダボア2の周面に密着
し、シールが達成されることとなる。
【0047】図6〜図8は第5の実施形態を示してい
る。この実施形態では、めっき装置本体の側方にシール
装着部が配置され、このシール装着部でシリンダブロッ
クに対してシールユニットの装着、脱着が行われるよう
になっている。
【0048】すなわち、図6に示すめっき処理システム
は脱脂処理、アルカリエッチング処理、混酸エッチング
処理、アルマイト処理等の各種前処理部A1,A2…と
めっき処理部Bとを有し、めっき処理部Bにはめっき装
置本体10及びシール装着部80が配設され、上記前処
理部A1,A2…とシール装着部80が搬送ライン(矢
印a)の方向に沿って配列されるとともに、シール装着
部80に隣接して搬送ラインの側方にめっき装置本体1
0が位置している。そして、図外の搬送手段によりワー
ク(シリンダブロック)が各前処理部A1,A2…を経
てシール装着部80に搬送され、次いでシール装着部8
0でシールユニットの装着が行われてから、後述の移送
装置により矢印bのようにワークがめっき装置本体10
に移送され、めっきが施された後はシール装着部80に
戻されて、シールユニットの脱離及び後段側へのワーク
搬送が行われるようになっている。
【0049】図7及び図8に示すように、上記シール装
着部80は、シリンダブロック1を載置可能とする基台
81と、シリンダブロック1の各シリンダボア2に対応
する複数箇所に配設されて基台81から上方に突出した
シールユニット支持部82とを有し、予め各シールユニ
ット支持部82にシールユニット30が支持されてい
る。シールユニット30は、前記の第1の実施形態と同
様に、径方向に拡縮可能なシール部材31、シール保持
部材32、シール押え部材33、ロッド34、プレート
部材35等で構成され、上記ロッド34の上端が上方に
突出している。
【0050】上記基台81にはシリンダブロック1が直
接に、または図示のようにワーク受台83を介して載置
される。図示のワーク受台83は、シール装着部80と
めっき装置本体10とにわたって上記シリンダブロック
1と一緒に移送されるものであって、各シリンダボア2
に対応する貫通穴83aを有するとともに、両端部にク
ランプシャフト83bを有しており、このワーク受台8
3が基台81上に載置されるとともに、このワーク受台
83上にシリンダブロック1がヘッド側を下に向けた状
態で載置されるようになっている。
【0051】そして、このように基台81上にワーク受
台83及びシリンダブロック1が載置された状態で、上
記シールユニット支持部82とこれに支持されたシール
ユニット30がシリンダボア2内に突入し、シールユニ
ット30がシリンダボア2のクランク側端部近傍に位置
するように、シールユニット支持部82の配置及び寸法
等が設定されている。
【0052】また、めっき装置本体10及びシール装着
部80が配設されているめっき処理部の上方には、ワー
ク移送装置85が装備されている。このワーク移送装置
85は、シール装着部80とめっき装置本体10とにわ
たって移動可能なフレーム86と、このフレーム86を
駆動する駆動手段(図示せず)と、フレーム86の下方
にガイド87を介して昇降可能に設けられた可動プレー
ト88と、この可動プレート88を駆動するシリンダ8
9と、可動プレート88の下方に連結杆90を介して連
結されたワーク押えプレート91とを備えている。
【0053】さらに上記ワーク移送装置90には、ワー
ク保持手段と、シール用作動手段95とが設けられてい
る。
【0054】上記ワーク保持手段は、ワーク押えプレー
ト91の両端部に設けられたシャフトクランプシリンダ
93からなり、このシャフトクランプシリンダ93で上
記クランプシャフト83bをクランプすることにより、
ワーク受け台83を介してシリンダブロック1を保持し
得るようになっている。なお、上記シャフトクランプシ
リンダ93の代りに、シリンダブロック1を直接クラン
プするワーククランプシリンダを設けてもよく、この場
合、クランプシャフト83b及びワーク受け台83は不
要である。
【0055】シール用作動手段95は、第1の実施形態
においてワーク固定装置40に設けられたシール用作動
手段50と同様に、クランプシリンダ96aにより作動
されて上記ロッド34の上端部に着脱可能に連結される
クランプ部材96と、このクランプ部材96を昇降させ
るエアシリンダ97とで構成されている。
【0056】さらに、ペレット補給装置100が上記ワ
ーク移送装置85に付設されている。このペレット補給
装置100は、めっき装置本体10の電極17に形成さ
れているペレット収納部20に対してニッケル等のペレ
ットを補給するためのものであって、ペレット21を送
り出すフィーダー101と、このフィーダー101から
導出されたペレット供給管102と、このペレット供給
管102の先端に設けられた開閉可能なペレット放出部
103とを備えている。なお、めっき装置本体10とこ
れに設けられた電極17等の構造は第1の実施形態と同
様である。
【0057】以上のような当実施形態によると、めっき
処理に際し、先ずシリンダブロック1がワーク受け台8
3とともにシール装着部80に載置されることにより、
予めシールユニット支持部82に支持されているシール
ユニット30がシリンダボア2内にヘッド側から挿入さ
れる。次いで、ワーク移送装置85がシリンダブロック
1上に配置されるとともに、可動プレート88がシリン
ダブロック1の上端に当接する状態まで下降させられ、
さらにシャフトクランプシリンダ93及びシール用作動
手段95が作動されることにより、シリンダブロック1
にシールユニット30が装着された状態でこれらが一括
にワーク移送装置85に保持される。
【0058】それから、上記ワーク移送装置85がめっ
き装置本体10上に移動し、シールユニット30が装着
されているシリンダブロック1がめっき装置本体10に
設置される。そして、シリンダブロック1のシリンダボ
ア2がシールユニット30のシール部材31によってシ
ールされた状態で、高速めっきが行われる。めっき処理
後は、ワーク移送装置85がシール装着部80上に移動
し、シールユニット装着時とは逆の手順でシリンダブロ
ック1及びシールユニット30とワーク移送装置85と
の分離、シリンダブロック1に対するシールユニット3
0の脱離並びにシリンダブロック1の搬出が行われる。
【0059】このようにして、当実施形態でも、シリン
ダボア2のシールが簡単に、かつ確実に達成される。ま
た、当実施形態のシール装置によると、めっき時以外は
シールユニット30がめっき装置本体10から除去され
るため、上記電極17のペレット収納部20に対するペ
レット21の補給等にも都合が良い。すなわち、上記ペ
レット収納部20内のペレット21が消耗して減少した
ときには、めっき終了後の適当な時期にペレット補給装
置100によってペレット収納部20に上方からペレッ
ト21が補給されるが、この際、第1〜第4の実施形態
のように電極17の上端にシールユニット30が装備さ
れているとこれを取り外す作業が必要となるのに対し、
当実施形態によるとめっき時以外はシールユニット30
がめっき装置本体10から除去され、電極17のペレッ
ト収納部20の上端が開放されているため、ペレット2
1の補給が容易になる。
【0060】なお、上記各実施形態では、本発明の構造
をめっき装置に適用しているが、各種のめっき前処理を
行う前処理装置に適用してもよく、電極を要しない前処
理装置に適用する場合は、上記電極に代えて単なる筒状
の流路構成部材をワーク支持部から突出するように設け
ればよい。このほかにも各部の具体的構造は、本発明の
要旨を逸脱しない範囲で設計変更して差し支えない。
【0061】
【発明の効果】請求項1に係る発明は、処理装置本体に
設けたワーク支持部にシリンダブロックからなるワーク
をヘッド側を下に向けた状態で支持するようにし、か
つ、上記ワークのシリンダボア内に処理液の流路を構成
する流路構成部材を設けるとともに、この流路構成部材
の上端にシールユニットを設けているため、ワーク支持
部へのワーク設置時に、シールユニットを流路構成部材
とともにシリンダボアにヘッド側から挿入することがで
き、シリンダボアの反ヘッド側の開口部が狭い場合でも
シリンダボア内へのシールユニットの挿入が容易に可能
となる。しかも、ワーク支持部に設置された上記ワーク
のシリンダボア内にシールユニットのシール部材および
シール押え部材が位置する状態で、シール押え部材に連
結されているロッドの先端がワークの上方に突出し、ワ
ーク固定装置に設けたシール用作動手段により上記ロッ
ドを介してシール押え部材が作動されるようにしている
ので、シール部材によるシリンダボア周面のシールを簡
単に、かつ確実に行うことができる。
【0062】また、請求項2に係る発明は、処理装置本
体に設けたワーク支持部にシリンダブロックからなるワ
ークをヘッド側を下に向けた状態で支持するようにし、
かつ、上記ワークのシリンダボア内に処理液の流路を構
成する流路構成部材を設けるとともに、この流路構成部
材の上端にシールユニットを装備し、このシールユニッ
トにシール部材と、シール押え部材と、被押動部を設
け、ワーク支持部上に上記ワークが設置されるときにシ
リンダボア内にシールユニットが突入するとともに上記
被押動部が反ヘッド側のシリンダボア端内周縁部に当接
して押動されることにより、シール部材が拡開されるよ
うにしている。従ってこの発明によっても、シリンダボ
ア内へのシールユニットの挿入が容易に可能で、しか
も、シリンダボア周面のシールを簡単に、かつ確実に行
うことができる。
【0063】また、請求項6に係る発明は、処理装置本
体の側方にシール装着部を配置し、このシール装着部に
おいてシールユニットがシリンダブロックからなるワー
クのシリンダボア内にヘッド側から挿入されるようにす
るとともに、このシール装着部と処理装置本体とにわた
って移動可能なワーク移送装置にワーク保持手段及びシ
ール用作動手段を設け、このシール移送装置によってシ
ール装着部と処理装置本体との間での上記ワーク及びシ
ールユニットの移送とシールユニットの作動とが行われ
るようにしている。従ってこの発明によっても、シリン
ダボア内へのシールユニットの挿入が容易に可能で、し
かも、シリンダボア周面のシールを簡単に、かつ確実に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態によるシール装置を備
えためっき装置の全体を示す断面図である。
【図2】上記めっき装置におけるシール装置の要部を示
す拡大断面図である。
【図3】第2の実施形態によるシール装置の要部を示す
拡大断面図である。
【図4】第3の実施形態によるシール装置の要部を示す
拡大断面図である。
【図5】第4の実施形態によるシール装置の要部を示す
拡大断面図である。
【図6】第5の実施形態によるシール装置を備えためっ
きシステム全体の説明図である。
【図7】第5の実施形態におけるシール装着部の断面正
面図である。
【図8】第5の実施形態におけるシール装着部及びめっ
き装置本体の断面側面図である。
【符号の説明】
1 シリンダブロック 2 シリンダボア 10 めっき装置本体 13 ワーク支持部 17 電極(流路構成部材) 30,60,70 シールユニット 31,61,75 シール部材 33,63,73 シール押え部材 34 ロッド 40 ワーク固定装置 50 シール用作動手段 80 シール装着部 81 基台 62 シールユニット支持部 85 ワーク移送装置 85 シール用作動手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−199390(JP,A) 特開 平8−92789(JP,A) 特開 平8−209384(JP,A) 特開 平8−144082(JP,A) 特開 平7−305198(JP,A) 特開 平7−118891(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C25D 7/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理装置本体に、エンジンのシリンダブ
    ロックからなるワークをヘッド側を下に向けた状態で支
    持するワーク支持部と、このワーク支持部によるワーク
    支持状態で上記ワークのシリンダボア内に突入して処理
    液の流路を構成する流路構成部材と、この流路構成部材
    によって上記シリンダボア内に構成される流路に処理液
    供給部から処理液を導入する通路とを設けるとともに、
    上記処理装置本体の上方に、上記ワークをワーク支持部
    上に固定するワーク固定装置を配置した表面処理装置に
    おいて、上記流路構成部材の上端に、径方向に拡縮可能
    なシール部材と、このシール部材を上下方向に押圧する
    ことにより径方向に拡開させるシール押え部材と、この
    シール押え部材に連結されて上方に延びるロッドとを有
    するシールユニットを装備し、上記ワークがワーク支持
    部上に支持されるときに上記シールユニットが上記シリ
    ンダボア内にヘッド側から突入するとともに上記ロッド
    の先端がワークの上方に突出するように構成するととも
    に、ワーク固定装置に、上記ロッドの上端部に着脱可能
    に連結されて、上記ロッドを介してシール押え部材を作
    動するシール用作動手段を設けたことを特徴とする表面
    処理装置におけるシール装置。
  2. 【請求項2】 処理装置本体に、エンジンのシリンダブ
    ロックからなるワークをヘッド側を下に向けた状態で支
    持するワーク支持部と、このワーク支持部によるワーク
    支持状態でシリンダボア内に突入して処理液の流路を構
    成する流路構成部材と、この流路構成部材によって上記
    シリンダボア内に構成される流路に処理液供給部から処
    理液を導入する通路とを設けた表面処理装置において、
    上記流路構成部材の上端に、径方向に拡縮可能なシール
    部材と、このシール部材を上下方向に押圧することによ
    り径方向に拡開させるシール押え部材とを有するシール
    ユニットを装備し、上記ワークがワーク支持部上に支持
    されるときに上記シールユニットが上記シリンダボア内
    にヘッド側から突入するように構成するとともに、上記
    シールユニットに、ワーク支持部上のワークのシリンダ
    ボア内にシールユニットが突入した状態において反ヘッ
    ド側のシリンダボア端内周縁部に当接する被押動部を設
    け、この被押動部がシリンダボア端内周縁部に押さえ付
    けられることに伴いシール部材がシール押さえ部材に押
    圧されて径方向に拡開するように構成したことを特徴と
    する表面処理装置におけるシール装置。
  3. 【請求項3】 上記シール部材が弾性材料により中空円
    錐台状に形成されていることを特徴とする請求項1又は
    2記載の表面処理装置におけるシール装置。
  4. 【請求項4】 表面処理としてめっきを上記ワークのシ
    リンダボア周面に施すものであって、上記流路構成部材
    はめっき用電極を兼ねるものであることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載の表面処理装置におけるシ
    ール装置。
  5. 【請求項5】 上記流路構成部材は内筒と外筒とを有し
    て両筒間にめっき材料収納部が形成されており、上記シ
    ールユニットは上記めっき材料収納部を覆う状態で流路
    構成部材の上端に着脱可能に取付けられていることを特
    徴とする請求項4記載の表面処理装置におけるシール装
    置。
  6. 【請求項6】処理装置本体に、エンジンのシリンダブロ
    ックからなるワークをヘッド側を下に向けた状態で支持
    するワーク支持部と、このワーク支持部によるワーク支
    持状態で上記ワークのシリンダボア内に突入して処理液
    の流路を構成する流路構成部材と、この流路構成部材に
    よって上記シリンダボア内に構成される流路に処理液供
    給部から処理液を導入する通路とを設けた表面処理装置
    において、上記シリンダボアをシールするためのシール
    ユニットと、上記処理装置本体の側方に配置されたシー
    ル装着部と、シール装着部と処理装置本体とにわたって
    移動可能なワーク移送装置とを備え、上記シールユニッ
    トは、径方向に拡縮可能なシール部材と、このシール部
    材を上下方向に押圧することにより径方向に拡開させる
    シール押え部材と、このシール押え部材に連結されて上
    方に延びるロッドとを有し、上記シール装着部は、上記
    ワークを載置可能とする基台と、この基台上に設けられ
    て、上記シールユニットを支持し、かつ基台にワークが
    載置されたときに上記シリンダボア内にヘッド側から突
    入するシールユニット支持部とを有し、上記ワーク移送
    装置は、上記ワークを保持するワーク保持手段と、上記
    シールユニットのロッドの上端部に着脱可能に連結され
    て、このロッドを介して上記シール押え部材を作動する
    シール用作動手段とを有することを特徴とする表面処理
    装置におけるシール装置。
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