JP3337659B2 - 複層ガラス - Google Patents

複層ガラス

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JP3337659B2
JP3337659B2 JP05217599A JP5217599A JP3337659B2 JP 3337659 B2 JP3337659 B2 JP 3337659B2 JP 05217599 A JP05217599 A JP 05217599A JP 5217599 A JP5217599 A JP 5217599A JP 3337659 B2 JP3337659 B2 JP 3337659B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、断熱、防音、結
露防止等のための空気層が板ガラスと樹脂板との間に保
持された複層ガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の複層ガラスは、内外両ガラス板間
に空気層を保持するために周囲においてスペーサーを介
在させ、スペーサーを両ガラス板と接着したもので、ス
ペーサーには、一般的に、アルミ等の押出形材からなる
中空部材が使用され、その内部に乾燥剤が充填される。
【0003】スペーサーには空気層側に細い通気孔が開
けられており、乾燥剤が空気層を乾燥させることから、
断熱性および防音性が向上するとともに、内部結露の発
生が防止される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の複
層ガラスであると、ガラスの比重(クラウンガラスで
2.4〜3.6)が大きいことに加え、二枚のガラス板
とスペーサー等の結合体であるために、建築材料とし
て、あるいは、サッシ等に嵌め込まれた状態として取り
扱われると、殊に、高所への引き上げや高所での取付け
作業が非常に困難になるという問題があった。
【0005】これについては、ガラス板と対に透明なプ
ラスチックの樹脂板を用いることが考えられたが(実開
昭56−138841号)、プラスチック板が熱による
膨張収縮によりいずれはスペーサーから剥離しやすく、
また、ガラス板と樹脂板との熱膨張率の違いから、反っ
たり変形したりする不都合があった。
【0006】この発明は、上記のような実情に鑑みて、
ガラス板と対にプラスチックの樹脂板を用いて軽量化す
るとともに、プラスチック板の熱による膨張収縮が吸収
され、巾広であっても形状の安定性および気密性が保持
される複層ガラスを提供することを目的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、ガラス板と樹脂板とからなり、周囲
においてその間には、強度的に骨組みとなると共に乾燥
剤が入る構造材と、機密性を有すると共に両面が互いに
平行ずれし得るよう成形された弾性材を介在させ、弾性
材を構造材と樹脂板とに接着し、樹脂板の熱による伸縮
が弾性材の前記ずれ変形に吸収されるように構成した
層ガラスにおいて、広さ中心に、ガラス板と樹脂板とを
一体に結合する中心押えを設け、中心押えを通る水平線
と、垂直線との少なくともいずれかの線上において、ガ
ラス板に対して樹脂板を前記線方向のみの伸縮移動可能
に結合するガイドを、中心押えを中心に対称に設けた
層ガラスを提供するものである。
【0008】上記の構成によれば、構造材の骨組みに対
して、樹脂板が熱により伸縮を起こしても、それが成形
された変形しやすい弾性材により吸収されるため、構造
材との結合が保持され、また、ガラス板と樹脂板との熱
膨張率の違いによる反りや変形を防止できる。
【0009】樹脂板は、このように弾性材を介して構造
材に取り付けられていても、荷重等の上下方向の力に対
しては左右の弾性材で主に支持され、左右方向の力に対
しては上下の弾性材で主に支持されることになる。しか
も、中心押えによりガラス板と樹脂板とが中心で結合し
ているので、その支持がさらに安定し、樹脂板の伸縮の
影響が中心から波及して不都合なく均等に及ぶことにな
る。そして、特に広い場合でも、中心に対し対称位置の
ガイドにより伸縮を逃がしながら常時樹脂板を反りや変
形が生じないよう安全に支持する。また、このガイドが
中心押えを通る水平線や垂直線の線上において設けられ
ているため、伸縮のずれを確実に逃がすことができ、ま
た、全体的に構造的安定性も合理的に確保される。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明において、構造材3に
は、アルミやプラスチック等の押出形材が使用される。
その断面形状については、必要に応じて様々となる。ま
た、樹脂板2については、そのプラスチックの種類を特
に問うものではないが、ポリカーボネート樹脂である
と、特に軽量化に適し、しかも、透明性、耐衝撃性、引
っ張り強度において優れ、さらに、耐熱性や防音性、結
露防止の特性もあり、外気や太陽熱に耐えやすいこと等
から、殊に、現代的な建築における複層ガラスの素材と
して適している。
【0011】また、弾性材5については、ゴムや軟質プ
ラスチックにより、図5ないし図7に記載のように内部
に長手方向の空間が配列された押出成形部材を有効に使
用することができるが、これに限られることはなく、例
えば、独立気泡を有する弾性材であっても良い。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の複層ガ
ラスによれば、熱膨張率の異なるガラス板と樹脂板とか
らなるにもかかわらず、樹脂板の伸縮が弾性材に吸収さ
れるため、反りや変形が生じることはなく、また、内部
の気密性が安定して保持され、且つ、取扱いやすく軽量
に適し、殊に、広く重い大型の複層ガラスであって
も、中心押えやガイドにより、伸縮の障害を巧みに避け
ながら、構造的安定性を確実に保持し、樹脂板の反りや
変形の防止に万全を期し得るという優れた効果がある。
【0013】
【実施例】次に、この発明の幾つかの代表的な実施例を
図面に基づいて説明する。
【0014】図1ないし図5は、一実施例を示したもの
で、その複層ガラスGは、ガラス板1と樹脂板2とから
なり、その間には周囲において構造材3と弾性材5とを
介在させ、さらに、中心に相互に結合する中心押え7を
介在させ、また、中心を通る左右両端部に巾ガイドP
を、上下両端部に高さガイド10がそれぞれ設けられて
いる。
【0015】構造材1は、アルミ押出形材からなるもの
で、複層ガラスGの端面となる板状部分の内面に、一対
の支持片12,13を突設した形状であって、一方の支
持片12と樹脂板2との間に前記した弾性材5を介在さ
せて両方に接着させてある。また、他方の支持片3には
硬化性樹脂15を介してガラス板1が接着される。ま
た、両支持片12,13の間には、乾燥剤の充填材17
(これには通気孔が設けられる)が嵌め込まれ、構造材
3の端面板部分と、弾性材5および樹脂板2の重なり端
面との間にクッション性タイト材4が充填される。
【0016】図5は、弾性材5の断面形状を示したもの
で、内外両壁5a,5a間に複数の蛇腹状片5bが介在
されるため、その弾性変形により内外両壁5a,5aが
平行移動する(矢印Q)。この移動によって樹脂板2の
伸縮が吸収される。図6,図7は、それぞれ数例の弾性
材5を示す。
【0017】中心押え7は、短柱状であって、ガラス板
1と樹脂板2とに接着されることによって、その相方の
中心位置が設定されている。従って、樹脂板2の伸縮
は、この中心から放射状に生じることになる。
【0018】巾ガイド9および高さガイド10は、この
伸縮に応じながら、樹脂板2を支持するためのものであ
る。つまり、中心押え7の固定箇所を通る水平線と垂直
線の方向には真っ直ぐに伸縮が作用するので、この線上
に巾ガイド9と高さガイド10を設けた。
【0019】この実施例の場合、その巾ガイド9および
高さガイド10は、ガイド基盤19とそれに組み合うガ
イド部材20とからなるもので、ガイド基盤19に蟻溝
21を設け、ガイド部材20にその蟻溝21に嵌まるス
ライダー23が設けられている。また、ガイド基盤19
がガラス板1に接着してあるが、ガイド部材20は樹脂
板2にネジ25により固着してあって、そのため、樹脂
板2の外側にはネジ25の頭部片26が露出されてい
る。しかし、ガイド部材20を樹脂板2に接着しても良
く(図8参照)、そうすれば露出部分がなくなる。
【0020】図9は、さらに他の実施例を示したもの
で、この場合は、構造材3に乾燥剤の充填部18を有す
る中空の支持片14を形成し、外側にチャンネル形のキ
ャップ27を被着した、また、樹脂板2の取付けには、
一対の弾性材5,5を使用し、その間に巾ガイド9を設
けた。
【0021】図10は、巾ガイド9についてのさらに他
の実施例を示したもので、構造材3の支持片12,13
のうち、内側の支持片12の基端部に中空部を設けた押
出形材を使用し、その中空部の外側に横長のガイド溝3
0を形成し、樹脂板2の内面にそのガイド溝30に係合
するスライダー23を固着した。
【0022】図11は、さらに他の実施例を示したもの
で、この場合は、構造材3の内端に樹脂板2に掛かる中
空部を設け、中空部の内側にガイド溝30を形成し、樹
脂板2の外面にガイド溝30に係合するスライダー23
が固着される。
【0023】なお、上記の各巾ガイド9の構造は、最初
の実施例におけると同様に、高さガイド10として適用
できる。
【0024】図12は、高さガイド10についての他の
実施例を示したもので、ガラス板1と樹脂板2とにそれ
ぞれ蟻溝形のチャンネル部材29,29を接着し、その
両方に嵌まるH形の結合子32を有し、その結合子32
を一方のチャンネル部材29に固定してある。また、結
合をさらに安定させるために、両チャンネル部材29,
29には相互に噛合するギザギザの凹凸面31が形成さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の複層ガラスの正面図である。
【図2】図1のA−A線矢視の拡大断面図である。
【図3】図1のB−B線矢視の拡大断面図である。
【図4】図2のC−C線矢視の断面図である。
【図5】上記実施例における弾性材の断面図である。
【図6】弾性材の他の形状を示す断面図である。
【図7】弾性材の他の形状を示す断面図である。
【図8】巾ガイドの他の例を示す断面図である。
【図9】他の実施例を示す要部断面図である。
【図10】さらに他の実施例を示す要部断面図である。
【図11】さらに他の実施例を示す要部断面図である。
【図12】高さガイドの他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
G 複層ガラス 1 ガラス板 2 樹脂板 3 構造材 5 弾性材 7 中心押え 9 ガイド(巾ガイド) 10ガイド(高さガイド)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス板と樹脂板とからなり、周囲にお
    いてその間には、強度的に骨組みとなると共に乾燥剤が
    入る構造材と、機密性を有すると共に両面が互いに平行
    ずれし得るよう成形された弾性材を介在させ、弾性材を
    構造材と樹脂板とに接着し、樹脂板の熱による伸縮が弾
    性材の前記ずれ変形に吸収されるように構成した複層ガ
    ラスにおいて、広さ中心に、ガラス板と樹脂板とを一体
    に結合する中心押えを設け、中心押えを通る水平線と、
    垂直線との少なくともいずれかの線上において、ガラス
    板に対して樹脂板を前記線方向のみの伸縮移動可能に結
    合するガイドを、中心押えを中心に対称に設けたことを
    特徴とする複層ガラス。
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