JP3337203B2 - データバッファ制御方法 - Google Patents

データバッファ制御方法

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JP3337203B2
JP3337203B2 JP23243998A JP23243998A JP3337203B2 JP 3337203 B2 JP3337203 B2 JP 3337203B2 JP 23243998 A JP23243998 A JP 23243998A JP 23243998 A JP23243998 A JP 23243998A JP 3337203 B2 JP3337203 B2 JP 3337203B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明、通信プロトコル処理
装置のデータバッファの制御方法に係り、特に通信効率
の改善を図った情報フレーム受信処理におけるデータバ
ッファ制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】情報フレームの順序番号順でない受信処
理を許容し、上位レイヤに対しては受信情報フレームを
順序番号順に受信報告する通信プロトコル処理において
は、情報フレームにおける順序番号の飛躍を検出した受
信側は、飛躍された未受信情報フレームよりも進んだ順
序番号を持つ情報フレームが正常に受信可能ならばこれ
らの受信処理を行う。なお、順序番号の飛躍とは、ある
特定のリンクにおいて、到着した受信情報フレームの順
序番号が1個前に受信した情報フレームの順序番号の翌
翌番以降の順序番号を指している場合のことをいう。
【0003】ここで、情報フレームにおける順序番号の
飛躍により、該飛躍された未受信情報フレームよりも進
んだ順序番号を持つ情報フレームが受信データバッファ
の全てまたは殆どを占有し、それらの受信処理が完了
し、その後に飛躍された未受信情報フレームが送信され
たとしても、それを受信できるだけの受信データバッフ
ァ量を確保できないという例を考える。
【0004】図6は、この事情を説明するための一例を
示す図である。同図において、プロトコル終端装置aか
らプロトコル終端装置bに情報フレームが送信されるも
のとし、プロトコル終端装置bは4個のバッファを有す
るものと仮定する。図6の例を具体的に説明する。
【0005】(イ):第(0)番の情報フレームが損失
によりプロトコル終端装置bにて受信されず、プロトコ
ル終端装置bの受信データバッファには何も格納されな
い。 (ロ):その後、第(1)番の情報フレーム受信処理完
了によりプロトコル終端装置bの受信データバッファに
第(1)番の情報フレームが格納される。 (ハ)〜(ホ):同様に、第(2)番〜第(4)番の情
報フレームの受信処理が順次完了し、受信データバッフ
ァには第(2)番〜第(4)番の情報フレームが格納さ
れる。(ホ)の状態が受信データバッファは満杯になっ
た状態である。 (ヘ):上記(ホ)の状態で受信データバッファが満杯
で枯渇状態になるので、さらに、その後第(0)番の情
報フレームが再送されても受信不可能となる。
【0006】第(0)番の情報フレームを受信可能にす
るためには受信処理済みの第(1)番〜第(4)番の情
報フレームの一部または全部をクリアして受信データバ
ッファに空を作る必要があるが、第(0)番の情報フレ
ームを受信しなければ受信処理済みの第(1)番〜第
(4)番の情報フレームが占有する受信データバッファ
を解放することはできないという問題があった。その理
由は、クリアした情報フレームについては、受信処理済
みのために再送されないので永久に上位レイヤへ受信報
告することなく失われてしまうためである。
【0007】従来は、この問題を回避するために、受信
データバッファ残量が情報フレーム1個分に減少したら
最も手前の順序番号を持つ未受信情報フレーム(今の例
では、第(0)番の情報フレーム)のみの受信処理を行
い、他の受信情報フレームは受信処理を完了せずに廃棄
するという安定性を重視したデータバッファ制御方法に
よって、上位レイヤに漏れなく全ての受信処理済み情報
フレームを順序番号順に受信報告することを実現してい
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、受信処理済み情報フレームのうちの最も進んだ順序
番号よりも手前の順序番号を持つ未受信情報フレームが
複数発生した場合、それら未受信情報フレーム群の中で
最も手前の順序番号を持つ情報フレームのみの受信処理
を完了させ、それの上位レイヤへの受信報告が完了し、
それの占有する受信データバッファ領域の解放を待った
後に2番目に手前の順序番号を持つ情報フレームのみを
受信できるが、最も手前の順序番号を持つ情報フレーム
の占有する受信データバッファ領域の解放以前に2番目
に手前またはそれ以降の順序番号を持つ情報フレームが
送信されても、2番目に手前またはそれ以降の順序番号
を持つ情報フレームが受信されるだけの受信データバッ
ファ量を確保できないので廃棄することになる。
【0009】同様に、3番目に手前またはそれ以降の順
序番号を持つ情報フレームは送信されても廃棄すること
になる。2番目に手前の順序番号を持つ情報フレームの
占有する受信データバッファ領域が解放されるまでは、
3番目に手前またはそれ以降の順序番号を持つ情報フレ
ームが受信されるだけの受信データバッファ量を確保で
きずに廃棄することになる。こうして、受信データバッ
ファ残量が情報フレーム1個分を上回るまで、特定の情
報フレーム1個のみの受信処理を繰り返し行い、他の情
報フレームは受信処理を完了せずに廃棄するというデー
タバッファ制御が繰り返し行われるので、受信処理済み
情報フレームのうちの最も進んだ順序番号よりも手前の
順序番号を持つ未受信情報フレーム数が増加すると、受
信効率の低いデータバッファ制御となる。本発明の目的
は、上述した従来技術の有する欠点を解消し、飛躍され
た未受信情報フレームの初めての受信処理を全て確実に
行う効率の良い、また上位レイヤに漏れなく全ての受信
情報フレームを受信報告することを保証する安定したデ
ータバッファ制御方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のデータバッファ制御方法は、新たな情報フ
レームを受信する際に、その情報フレームの受信データ
バッファ格納時の受信データバッファ残量が、受信処理
済み情報フレームのうちの最も進んだ順序番号よりも手
前の順序番号を持つ未受信情報フレーム全ての大きさの
和よりも小さい場合はその情報フレームの受信処理を中
止してその情報フレームを廃棄し、それ以外の場合は受
信処理を完了するようにする。この構成により、受信処
理済み情報フレームのうちの最も進んだ順序番号よりも
手前の順序番号を持つ未受信情報フレームが複数発生し
た場合、それらを全て受信可能な大きさの受信データバ
ッファが必ず確保されているので、それら全ての受信処
理を一度の廃棄もなく行うことができ、受信処理済み情
報フレームのうちの最も進んだ順序番号よりも手前の順
序番号を持つ未受信情報フレーム数が増加しても、高効
率なデータバッファ制御が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のデータバッファ
制御方法が適用されるシステムの一実施例の概要を示す
図である。同図において、10〜30は選択再送方式お
よび上位レイヤへの順序番号順の受信報告を行う通信プ
ロトコルを用いて各々1リンクでの通信を行うプロトコ
ル終端装置、40は多重リンク収容プロトコル終端装置
を表している。プロトコル終端各装置10〜30が網5
0を介して多重リンク収容プロトコル終端装置40と接
続されている。プロトコル終端装置、多重リンク収容プ
ロトコル終端装置の構成は様々考えられるが、以下で説
明するものはその一つの例である。
【0012】図2は、図1におけるプロトコル終端装置
10の機能ブロックの一例を示す図である。プロトコル
終端装置20および30も同様の構成を有している。同
図に示すように、プロトコル終端装置10は、同期回路
部11,フレーム送受信処理機能部12,プロトコル処
理機能制御部13,データバッファ部14,プロトコル
終端装置制御部15,上位レイヤインタフェース部16
から構成されている。同期回路部11は、通信回線51
に対するフレーム送受信のための同期をとる機能ブロッ
ク、フレーム送受信処理機能部12は、送受信フレーム
に対する送受信処理を含むプロトコル処理を行う機能ブ
ロック,データバッファ部14は、送受信情報を格納す
る機能ブロック,上位レイヤインタフェース部16は、
送受信情報および付随する制御情報に対し、装置間と装
置内での転送形式を変換する機能ブロックである。
【0013】プロトコル処理機能制御部13は、(a)
フレーム送受信処理機能部12における送受信フレーム
に対するプロトコル処理,(b)フレーム送受信処理機
能部12とデータバッファ部14との間の送受信転送処
理,および(c)前記処理(b)に付随する制御情報の
後述するプロトコル終端装置制御部15との間での相互
通知処理などの制御を行う機能ブロックである。プロト
コル終端装置制御部15は、(a)データバッファ部1
4と上位レイヤインタフェース部16との間の送受信情
報転送処理,および(b)送受信情報および付随する制
御情報に対する装置間での転送形式の終端処理などを行
う機能ブロックである。
【0014】プロトコル終端装置10〜30において
は、通信回線51から流入する受信フレームは同期回路
部11で同期をとることで検出処理が機能する。同期回
路部11は、フラグ同期,ATMセル同期,フレーム同
期などの通信回線で使用する各種同期方式や通信回線速
度に対応したものである。同期をとることで検出される
受信フレームに対するプロトコル処理が行われる機能ブ
ロックがフレーム送受信処理機能部12であり、プロト
コル処理を行う制御主体はプロトコル処理機能制御部1
3である、フレーム送受信処理機能部12での受信フレ
ームに対するプロトコル処理が終了すると、受信フレー
ム種別が情報フレームである場合、プロトコル処理機能
制御部13は受信情報フレームの情報部を受信情報とし
てフレーム送受信処理機能部12からデータバッファ部
14に転送するように制御し、格納位置および順序番号
を制御情報としてプロトコル終端装置制御部15に通知
する。
【0015】通知を受けることで受信情報フレームを認
識したプロトコル終端装置制御部16は、順序番号に飛
躍のないことが確定した後に受信情報をデータバッファ
部から上位レイヤインタフェース部16に転送するよう
に制御し、そこでさらに、受信情報に付随する制御情報
とともに上位レイヤプロトコル終端装置61へ転送する
ための転送形式に変換して、上位レイヤインタフェース
部16から上位レイヤプロトコル終端装置61へ向けて
送出する制御を行う。
【0016】逆に、上位レイヤプロトコル終端装置61
から付随する制御情報とともに送出されてきた送信情報
に対しては、プロトコル終端装置制御部15は上位レイ
ヤインタフェース部16にて転送形式変換処理を行った
後、送信情報をデータバッファ部14に転送するように
制御し、格納位置を制御情報としてプロトコル処理機能
制御部13に通知する。
【0017】通知を受けることで送信情報を認識したプ
ロトコル処理機能制御部13は、送信情報をフレーム送
受信処理機能部12に転送するように制御し、送信情報
に対するプロトコル処理を行って送信情報フレームを生
成する制御を行い、送信情報フレームを同期回路部11
へ向けて送出する制御を行う。また、情報フレーム以外
の送信フレームについても、プロトコル処理機能制御部
13がフレーム送受信処理機能部12にてプロトコル処
理により生成する制御を行い、同期回路部11へ向けて
送出する制御を行う。同期回路部11では送信フレーム
を通信回線51の同期方式に対応させて通信回線へ送出
する。
【0018】図3は、図1における多重リンク収容プロ
トコル終端装置40の機能ブロックの一例を示す図であ
る。同図に示すように、多重リンク収容プロトコル終端
装置40は、同期回路部41,リンク多重・分離処理機
能部42,フレーム送受信処理機能部43,プロトコル
処理機能制御部44,データバッファ部45,プロトコ
ル終端装置制御部46,上位レイヤインタフェース部4
7から構成されている。同図中、同期回路部41,フレ
ーム送受信処理機能部43,プロトコル処理機能制御部
44,データバッファ部45,プロトコル終端装置制御
部46,上位レイヤインタフェース部47は、それぞ
れ、図2の同期回路部11,フレーム送受信処理機能部
12,プロトコル処理機能制御部13,データバッファ
部14,プロトコル終端装置制御部15,上位レイヤイ
ンタフェース部16と同様の機能を有するブロックであ
り、リンク多重・分離処理機能部42は、送受信フレー
ムに対して、通信回線52のリンク多重化方式に対応し
た多重・分離処理を行う機能ブロックである。
【0019】以上の構成の説明から明らかなように、多
重リンク収容プロトコル終端装置40においては、機能
ブロックをプロトコル終端装置10〜30と比較する
と、同期回路部の上位に通信回線の用いているリンク多
重化方式に対応したリンク多重・分離処理機能部が加わ
っている点が異なっている。受信フレームの検出処理は
同期回路部41にて同期をとることで機能するが、リン
ク多重のために複数リンクにおける受信フレームが同時
に検出処理中となる。これらは、検出処理の終了した受
信フレームから順次、リンク多重・分離処理機能部42
にて、多重リンクのうちのいずれのリンクにおける受信
フレームであるかを表わす論理リンク識別子が付与され
てからフレーム送受信処理機能部43へ転送される(論
理リンク識別子を用いない場合は、リンク多重・分離処
理機能部42とフレーム送受信処理機能部43との間の
接続線を多重リンク数分用意することで、フレーム送受
信処理機能部43における受信フレームのリンク識別機
能を物理的に実現する方法もあるが、例示した機能ブロ
ック図では論理リンク識別子の使用を想定している)。
【0020】以降は、プロトコル終端装置10〜30に
おける処理内容に準拠することで受信情報フレーム・受
信情報の上位レイヤプロトコル終端装置に向けた各機能
ブロック・装置間転送が順次なされるが、各機能ブロッ
ク・装置間での受信情報フレーム転送の際には、同時に
論理リンク識別情報も制御情報に含めて通知される。
【0021】送信情報・送信情報フレームについても、
上位レイヤプロトコル終端装置62からフレーム送受信
処理機能部43までの各機能ブロック・装置間におい
て、プロトコル終端装置10〜30における処理内容に
対し、論理リンク識別情報を追加した制御情報通知処理
がなされる。
【0022】フレーム送受信処理機能部43では、プロ
トコル処理機能制御部44が、プロトコル処理により送
信フレームを生成する制御を行い、リンク多重・分離処
理機能部42へ向けて送出する制御を行うが、リンク多
重・分離処理機能部42における送信フレームのリンク
識別機能については、フレーム送受信処理機能部43と
リンク多重・分離処理機能部42との間で論理的または
物理的に実現する(例示した図3のブロック図では論理
的な実現を想定した場合である)。リンク多重・分離処
理機能部42により、順次転送されてくる送信フレーム
はリンク多重化処理がなされ、同期回路部41によって
読み出されていく。以上が、図1に示した本発明のデー
タバッファ制御方法が適用されるシステムの一実施例の
具体的な構成例および全体の動作例である。
【0023】次に、以上説明したシステム構成を参照し
ながら、本発明のデータバッファ制御方法を詳細に説明
する。本発明のデータバッファ制御方法は、情報フレー
ムを受信する際に、その情報フレームの受信データバッ
ファ格納時の受信データバッファの残量が、受信済みの
情報フレームの最も進んだ順序番号より手前の順序番号
を持つ未受信情報フレーム全ての大きさの和以上の場合
は、その情報フレームの受信処理を完了し、受信データ
バッファ格納時の受信データバッファの残量が、受信済
みの情報フレームの最も進んだ順序番号より手前の順序
番号を持つ未受信情報フレーム全ての大きさの和より小
さい場合はその情報フレームの受信を中止し、その情報
フレームを廃棄するようにしたものである。
【0024】図4は、本発明のデータバッファ制御方法
を説明するためのフローチャートである。 (a)まず、受信側プロトコル終端装置が受信処理待ち
状態にあるとする(ステップS101)。 (b)順序番号付き未受信情報フレームの受信を開始す
る(ステップS102)。ここで、受信情報フレームの
大きさを「SIZ」とする。 (c)次に、受信データバッファ残量を計算する(ステ
ップS103)。受信データバッファ残量を「RES」
とすると、該残量は、式(RES:=SUM−SIZ)
で求めることができる。ここで、SUMは受信情報フレ
ームの格納に供することの可能なデータバッファの総量
である。
【0025】(d)次に、該未受信情報フレームは、受
信済み情報フレームの最も進んだ順序番号より手前の順
序番号を有するか、最も進んだ順序番号より先の順序番
号を有するかを判定する(ステップS104)。該未受
信情報フレームが、受信済み情報フレームの最も進んだ
順序番号より手前の順序番号を有する、すなわち、飛躍
された未受信情報フレームである場合は(ステップS1
04:Y)、飛躍された未受信情報フレームの総量(J
MP)の計算を計算し(ステップS105)、受信デー
タバッファ残量(RES)と飛躍された未受信情報フレ
ームの総量(JMP)の大小を比較判定する(ステップ
S108)。
【0026】(e)該未受信情報フレームが、最も進ん
だ順序番号より先の順序番号を有する場合は(ステップ
S104:N)、該情報フレームの受信により順序番号
の新たな飛躍が生じるか否かを判定する(ステップS1
06)。該情報フレームの受信により順序番号の新たな
飛躍が生じる場合は(ステップS106:Y)、飛躍さ
れた未受信情報フレームの総量(JMP)を計算する
(ステップS107)。該総量は、式(JMP:=JM
P+新たに飛躍された未受信情報フレーム量)で求める
ことができる。その後、受信データバッファ残量(RE
S)と飛躍された未受信情報フレームの総量(JMP)
の大小を比較判定する(ステップS108)。
【0027】(f)該情報フレームの受信により順序番
号の新たな飛躍が生じない場合は(ステップS106:
N)、受信データバッファ残量(RES)と飛躍された
未受信情報フレームの総量(JMP)の大小を比較判定
する(ステップS108)。 (g)受信データバッファ残量(RES)が飛躍された
未受信情報フレームの総量(JMP)以上の場合は(ス
テップS108:Y)、該情報フレームを受信データバ
ッファに格納し、プロトコル終端装置制御部に受信通知
した後(ステップS109)、受信情報フレームの格納
に供することの可能なデータバッファの総量(SUM)
に受信データバッファ残量(RES)の値を設定する
(ステップS110)。
【0028】(h)受信データバッファ残量(RES)
が飛躍された未受信情報フレームの総量(JMP)より
小さい場合は(ステップS108:N)、受信処理を中
止し、該情報フレームを廃棄する(ステップS11
1)。 (i)次にステップS101に戻る。なお、初めてステ
ップS101になるときの、受信情報フレームの格納に
供することの可能なデータバッファの総量SUMおよび
飛躍された未受信情報フレームの総量JMPの初期設定
値は、SUM:=データバッファ容量、JMP:=0で
ある。
【0029】以下、図1の構成を参照し、本発明のデー
タバッファ制御方法の一実施例を、より具体的に説明す
る。多重リンク収容プロトコル終端装置40がユーザと
して収容するプロトコル終端各装置10〜30に対して
情報フレームのトラヒックに関するサービス条件を定め
た場合、多重リンク収容プロトコル終端装置40の具備
するリソースは、経済性を高める目的で多重化によるト
ラヒックの統計多重効果を見込んだ設計とするのが一般
的である。この形態において、多重リンク収容プロトコ
ル終端装置40とプロトコル終端装置10〜30との間
で行われる3リンクのコネクション型通信のトラヒック
が増大化した場合に、終端装置や網内にて情報フレーム
の損失数が増加する可能性がある。多重リンク収容プロ
トコル終端装置40の有するデータバッファ容量は多重
化によるトラヒックの統計多重効果を見込んだ設計値と
なっているとする。本発明では、情報フレームの受信時
の受信データバッファ残量と再送が期待される損失情報
フレーム全ての大きさの和とを比較し、その大小関係に
基づいて受信処理の完了,受信処理の中止および該情報
フレームの廃棄を制御する。
【0030】すなわち、情報フレームの受信時の受信デ
ータバッファ残量が再送が期待される損失情報フレーム
全ての大きさの和よりも大きいかまたは等しい場合は受
信処理を完了するが、受信情報フレームの損失数が増加
すると、ある情報フレームの受信により受信データバッ
ファ残量が再送が期待される損失情報フレーム全ての大
きさの和よりも小さい場合が生じやすく、その場合は受
信処理を完了することなくその受信情報フレームを廃棄
する。すなわち、情報フレームの損失が存在する状態で
受信データバッファ残量が残り少なくなった場合におい
ても、少なくとも損失情報フレーム全ての大きさの和に
等しいだけの受信データバッファ容量は確保してその分
は再送情報フレーム全ての受信用として使用することが
できる。
【0031】図5は、上述した処理におけるデータバッ
ファの様子を説明するための図である。以下の説明で
は、多重リンク収容プロトコル終端装置40の持つ受信
データバッファは全部で6フレーム分の容量を有する場
合を想定する。 (イ)〜(ハ):プロトコル終端装置10〜30の各々
が送出した第(0)番の情報フレームが3個とも全て損
失したとする。 (ニ)〜(ヘ):次にプロトコル終端装置10〜30の
各々が送出した第(1)番の合計3個の情報フレームを
多重リンク収容プロトコル終端装置40が正常に受信処
理開始した場合、これらを受信データバッファに格納し
た時の受信データバッファ残量は3フレーム分となる
(ヘ)。この時の受信データバッファの残量は、再送が
期待される損失情報フレーム(プロトコル終端装置10
〜30の各々が送出した第(0)番の情報フレーム)の
3フレーム分と等しいので、それらの受信処理は本発明
により完了する。
【0032】(ト):その後、プロトコル終端装置10
が送出した第(2)番の情報フレームを多重リンク収容
プロトコル終端装置40が正常に受信処理開始した場
合、これを受信データバッファに格納した時の受信デー
タバッファ残量は2フレーム分となり、再送が期待され
る損失情報フレーム3フレーム分よりも小さいので、そ
の受信処理は本発明により完了することなくその受信情
報フレームを廃棄する。
【0033】(チ)〜(リ):次にプロトコル終端装置
20、30が送出した第(2)番の情報フレームを多重
リンク収容プロトコル終端装置40が各々正常に受信処
理開始した場合も同じ理由により、それらの受信処理は
本発明により完了することなくそれらの受信情報フレー
ムを廃棄する。
【0034】(ヌ):その後、プロトコル終端装置10
が再送として送出した第(0)番の情報フレームを多重
リンク収容プロトコル終端装置40が正常に受信処理開
始した場合、これを受信データバッファに格納した時の
受信データバッファ残量は2フレーム分となるが、再送
が期待される損失情報フレームも2フレーム分になって
等しくなるので、その受信処理は本発明により完了す
る。 (ル)〜(ヲ):その後、プロトコル終端装置20およ
び30が再送として送出した第(0)番の情報フレーム
を多重リンク収容プロトコル終端装置40が正常に受信
処理開始した場合も同じ理由により、それらの受信処理
は本発明により完了し、この時点で再送受信情報フレー
ムは3個とも全て受信処理を完了したことになる。
【0035】以上述べたデータバッファ制御方法を採用
すれば、必ず1回目の再送に対して全ての受信処理を行
うことができるので、高効率なデータバッファ制御が可
能となる。なお、上記実施例は多重通信において選択再
送方式を用いるプロトコル処理の例であるが、本発明は
単一リンク通信やフレーム損失以外の理由による受信順
序逆転の発生を許容する通信プロトコル処理においても
実施できることはいうまでもない。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、上位レイヤに漏れなく
全ての受信情報フレームを受信報告することを保証する
安定したデータバッファ制御を効率的に行うことが可能
になるという顕著な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータバッファ制御方法が適用される
システムの一実施例の概要を示す図である。
【図2】図1におけるプロトコル終端装置10の機能ブ
ロックの一例を示す図である。
【図3】図1における多重リンク収容プロトコル終端装
置40の機能ブロックの一例を示す図である。
【図4】本発明のデータバッファ制御方法を説明するた
めのフローチャートである。
【図5】本発明におけるデータバッファの様子を説明す
るための図である。
【図6】従来技術における、飛躍された未受信情報フレ
ームが受信されるだけの受信データバッファ量を確保で
きない様子を説明するための図である。
【符号の説明】
10〜30:プロトコル終端装置、 11,41:同期回路部、 12,43:フレーム送受信処理機能部、 13,44:プロトコル処理機能制御部、 14,45:データバッファ部、 15,46:プロトコル終端装置制御部、 16,47:上位レイヤインタフェース部、 40:多重リンク収容プロトコル終端装置、 42:リンク多重・分離処理機能部、 50:網、 51,52:通信回線、 61,62:上位レイヤプロトコル終端装置。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−338909(JP,A) 特開 平1−291543(JP,A) 特開 平6−244861(JP,A) 特開 平9−236843(JP,A) 池田恵一 鈴木寿和,SSCOP通信 における効率的なバッファ運用法の提 案,電子情報通信学会全国大会98−秋− 通信ソサイエティ2,日本,1998年 9 月 7日,B−6−68 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 29/10 H04L 29/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報フレームの順序番号順でない受信処
    理を許容し、上位レイヤに対しては受信情報フレームを
    順序番号順に受信報告する通信プロトコル処理における
    データバッファ制御方法であって、情報フレームを受信
    する際に、その情報フレームの受信データバッファ格納
    時の受信データバッファ残量と受信処理済み情報フレー
    ムのうちの最も進んだ順序番号よりも手前の順序番号を
    持つ未受信情報フレーム全ての大きさの和を比較し、該
    比較の結果、受信処理済み情報フレームのうちの最も進
    んだ順序番号よりも手前の順序番号を持つ未受信情報フ
    レーム全ての大きさの和よりも大きいかまたは等しい場
    合はその情報フレームの受信処理を完了し、受信処理済
    み情報フレームのうちの最も進んだ順序番号よりも手前
    の順序番号を持つ未受信情報フレーム全ての大きさの和
    よりも小さい場合はその情報フレームの受信処理を中止
    し、その情報フレームを廃棄することを特徴とするデー
    タバッファ制御方法。
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池田恵一 鈴木寿和,SSCOP通信における効率的なバッファ運用法の提案,電子情報通信学会全国大会98−秋−通信ソサイエティ2,日本,1998年 9月 7日,B−6−68

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