JP3335525B2 - 音声蓄積再生方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は，伝言ダイヤルサー
ビスなどに代表されるような電気通信網における音声蓄
積再生サービスを実現する音声蓄積再生方法に関し，特
に，電気通信網内に設置した音声蓄積装置を使用し，任
意の加入者が伝言の蓄積または再生を行うことを可能と
する電気通信サービスにおいて，電気通信網事業者およ
びカスタマの両者と予め契約を締結した加入者によって
定義され，予め登録される音声蓄積再生条件に応じた音
声蓄積再生先番号情報を持つ音声蓄積再生条件リスト
と，音声蓄積再生先検索手段とを代表カスタマシステム
内に設け，かつ音声蓄積再生手段を一般カスタマシステ
ム内に設けることによって，網内で固定的に決められた
音声蓄積再生装置への接続や音声時間や音声蓄積期間の
制約によらず，加入者が所望する音声時間や音声蓄積期
間，および蓄積情報のセキュリティレベルや蓄積料金に
より，音声蓄積再生装置の選択を可能とする技術に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】伝言ダイヤルサービスなどに代表される
ように，従来，電気通信網内に設置した音声蓄積装置を
使用し，任意の加入者が伝言を蓄積または再生を行うこ
とを可能とする電気通信サービスが提供されている。こ
のような電気通信サービスは，従来技術においては，電
気通信網内で固定的に決められた音声蓄積再生装置への
接続の制約および電気通信網のリソース上の制約から，
音声蓄積可能な音声時間や音声蓄積期間には一般的に上
限値が規定されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】電気通信網内に設置し
た音声蓄積装置を使用し，任意の加入者が伝言を蓄積ま
たは再生を行うことを可能とするタイプの電気通信サー
ビスにおいては，電気通信網内で固定的に決められた音
声蓄積再生装置への接続の制約および電気通信網のリソ
ース上の制約から，音声蓄積可能な音声時間や音声蓄積
期間には，一般的に上限値が規定されるため，電気通信
網に接続する加入者が所望する音声時間や音声蓄積期間
や音声蓄積再生装置を選択できるシステムを構築するこ
とができないという欠点があった。

【０００４】本発明の目的は，以上の問題点を解決した
音声蓄積再生方法を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は，電気通信網内
に設置した音声蓄積装置を使用し，任意の加入者が伝言
を蓄積または再生を行うことを可能とするタイプの電気
通信サービスにおいて，電気通信網事業者およびカスタ
マの両者と予め契約を締結した加入者によって予め登録
される音声蓄積再生条件から音声蓄積再生先への音声蓄
積再生条件リストと，音声蓄積再生先検索手段とを代表
カスタマシステム内に配備し，かつ音声蓄積再生手段を
一般カスタマシステム内に配備し，交換手段と網制御手
段を直接あるいは間接的に信号回線で接続し，さらに，
網制御手段と代表カスタマシステムとを直接あるいは間
接的に信号回線で接続し，交換手段と一般カスタマシス
テムを直接に回線で接続することによって，呼処理にお
いて網とカスタマシステムとが連携することにより，代
表カスタマシステム内の情報格納手段に格納された音声
蓄積再生条件から音声蓄積再生先への音声蓄積再生条件
リストを利用する音声蓄積再生方法を提供することを最
も主要な特徴とする。

【０００６】従来の技術とは，電気通信網に接続する加
入者が，従来の音声蓄積再生装置への固定的な接続条件
や音声蓄積可能な伝言時間や伝言蓄積期間に関して，電
気通信網のリソース上の制約を受けずに，加入者が所望
する音声時間や音声蓄積期間および蓄積情報のセキュリ
ティレベルや蓄積料金により音声蓄積先の音声蓄積装置
を自由に選択できる点が異なる。

【０００７】本発明の作用は，サービス種別判定手段，
接続指示手段，サービス実行制御手段を有する網制御手
段と，交換機能を有する交換手段と，音声蓄積再生条件
リストを格納する情報格納手段および音声蓄積再生先検
索手段を有する代表カスタマシステムと，音声蓄積再生
手段を有する一般カスタマシステムとから構成されるシ
ステムにおいて，加入者が入力したサービス番号と契約
加入者番号と蓄積用暗証番号または／および再生用暗証
番号と音声蓄積期間とに基づいて，該加入者によって定
義され，予め代表カスタマシステム内に登録される音声
蓄積再生条件リストを利用して，音声蓄積再生条件から
音声蓄積再生先番号を抽出し，発信加入者と音声蓄積再
生先番号で特定される一般カスタマシステムを接続する
ことが可能なように構成したことにより，前述の目的が
達成されるというものである。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下，本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図１は，本発明に基づく通信を実現
するシステムの構成例を示す図である。図中，１は交換
手段，２は電気通信網の加入者，３は電気通信網の加入
者通信端末装置，４は加入者の通信端末装置と交換手段
間の回線，５は網制御手段，６は電気通信網内の多数の
交換手段と網制御手段との間の制御情報の伝送手段，７
は主にコンピュータから構成されるカスタマが保有する
代表カスタマシステム，７−１は音声蓄積再生条件リス
ト，８は網制御手段と代表カスタマシステムとの間の制
御情報の伝送手段，９は主に音声蓄積装置から構成され
るカスタマが保有する一般カスタマシステム，１０は一
般カスタマシステムと交換手段間の回線を表す。

【０００９】電気通信網内の交換手段１は，電気通信網
を利用する通信主体である加入者２の通信端末装置３に
接続される回線４と音声蓄積装置を持つ一般カスタマシ
ステム９に接続される回線１０を収容している。

【００１０】また，電気通信網内の多数の交換手段１と
網制御手段５とは，制御情報の伝送手段６により接続さ
れており，交換手段１と網制御手段５は，本発明に基づ
く代表カスタマシステム７と網との連携による音声蓄積
再生方法を実現するための番号情報や制御情報，例えば
加入者が入力したサービス番号や代表カスタマシステム
７内で音声蓄積再生条件をもとに抽出された音声蓄積再
生先番号等を送受信可能に構成されている。さらに，網
制御手段５と代表カスタマシステム７とは，情報を送受
信可能な伝送手段８により接続されている。ここで，交
換手段１および網制御手段５が独立した別々の装置にそ
れぞれ配備されているか，同一の装置内に配備されてい
るかは問わない。

【００１１】図２は，代表カスタマシステム７内に保持
される音声蓄積再生条件から音声蓄積再生先を抽出する
ための音声蓄積再生条件リストの一構成例を示す。音声
蓄積再生条件リスト７−１には，電気通信網事業者およ
びカスタマの両者と事前に契約を締結した加入者ごと
に，図２（Ａ）に示すような情報が登録されて格納され
る。各加入者の音声蓄積再生条件表として，例えば蓄積
用暗証番号，再生用暗証番号，蓄積料金，セキュリテ
ィ，災害発生率，蓄積場所，疎通度，カスタマシステム
番号等の項目が定義されている。図２（Ｂ）〜（Ｆ）に
示すような蓄積料金，セキュリティ，蓄積場所，疎通
度，災害発生率の蓄積条件の組み合わせによって，音声
蓄積先カスタマシステムを決定することができる。

【００１２】図３〜図６は，本発明に基づく代表カスタ
マシステム７と網との連携による音声蓄積再生方法に基
づいて，伝言ダイヤルサービスを実現する場合の正常接
続手順の概要を示している。また，図７〜図９は，本実
施の形態における発側交換手段１，網制御手段５，代表
カスタマシステム７における各々の動作フローを示して
いる。

【００１３】図３における１１は発信通信端末装置３か
ら発側交換手段１への発信加入者がダイヤルしたサービ
ス番号を含む呼設定信号，１２は発側交換手段１から発
側通信端末装置３への呼設定処理中を示す信号，１３は
発側交換手段１から網制御手段５へのサービス識別情
報，発信加入者番号およびサービス番号を含む，網制御
手段５による交換手段１の制御開始要求を通知するため
の信号を表す。

【００１４】また，１４は網制御手段５から発側交換手
段１への契約加入者番号入力指示のためのガイダンス送
信要求信号，１５は発側交換手段１から発側通信端末装
置３への契約加入者番号入力のためのガイダンス送信信
号，１６は発側通信端末装置３から発側交換手段１への
契約加入者番号を含む指示信号，１７は発側交換手段１
から網制御手段５への契約加入者番号を含むガイダンス
要求応答信号，１８は網制御手段５から発側交換手段１
への蓄積／再生別の入力指示のためのガイダンス送信要
求信号，１９は発側交換手段１から発側通信端末装置３
への蓄積／再生別の入力のためのガイダンス送信信号を
表す。

【００１５】２０は発側通信端末装置３から発側交換手
段１への蓄積または再生の別を含む指示信号，２１は発
側交換手段１から網制御手段５への契約加入者番号を含
むガイダンス要求応答信号，２２は網制御手段５から代
表カスタマシステム７への発信加入者番号およびサービ
ス番号を含む音声蓄積先の問合せ要求を通知する信号を
表す。

【００１６】図４における２３〜３４は音声蓄積要求時
の処理に関する信号であり，２３は代表カスタマシステ
ム７から網制御手段５への蓄積用暗証番号と再生用暗証
番号の情報収集要求信号，２４は網制御手段５から発側
交換手段１への蓄積用暗証番号と再生用暗証番号入力指
示のためのガイダンス送信要求信号，２５は発側交換手
段１から発側通信端末装置３への蓄積用暗証番号と再生
用暗証番号入力のためのガイダンス送信信号を表す。

【００１７】２６は発側通信端末装置３から発側交換手
段１への蓄積用暗証番号と再生用暗証番号を含む指示信
号，２７は発側交換手段１から網制御手段５への蓄積用
暗証番号と再生用暗証番号を含むガイダンス要求応答信
号，２８は網制御手段５から代表カスタマシステム７へ
の蓄積用暗証番号と再生用暗証番号を含む収集要求応答
信号を表す。

【００１８】２９は代表カスタマシステム７から網制御
手段５への音声蓄積期間の情報収集要求信号，３０は網
制御手段５から発側交換手段１への音声蓄積期間入力指
示のためのガイダンス送信要求信号，３１は発側交換手
段１から発側通信端末装置３への音声蓄積期間入力のた
めのガイダンス送信信号，３２は発側通信端末装置３か
ら発側交換手段１への音声蓄積期間を含む指示信号，３
３は発側交換手段１から網制御手段５への音声蓄積期間
を含むガイダンス要求応答信号，３４は網制御手段５か
ら代表カスタマシステム７への音声蓄積期間を含む収集
要求応答信号を表す。

【００１９】図５における３５〜４０は音声再生要求時
の処理に関する信号であり，３５は代表カスタマシステ
ム７から網制御手段５への再生用暗証番号の情報収集要
求信号，３６は網制御手段５から発側交換手段１への再
生用暗証番号入力指示のためのガイダンス送信要求信
号，３７は発側交換手段１から発側通信端末装置３への
再生用暗証番号入力のためのガイダンス送信信号を表
す。

【００２０】また，３８は発側通信端末装置３から発側
交換手段１への再生用暗証番号を含む指示信号，３９は
発側交換手段１から網制御手段５への再生用暗証番号を
含むガイダンス要求応答信号，４０は網制御手段５から
代表カスタマシステム７への再生用暗証番号を含む収集
要求応答信号を表す。

【００２１】さらに，図６における４１は代表カスタマ
システム７から網制御手段５への発信加入者によってダ
イヤルされた蓄積用暗証番号と再生用暗証番号，または
再生用暗証番号により選択される代表カスタマシステム
７内の音声蓄積再生条件から接続先カスタマシステム番
号を抽出する音声蓄積再生条件リストを用いて，音声蓄
積再生先検索手段に基づいて求められた結果である接続
先一般カスタマシステム番号と蓄積用暗証番号と再生用
暗証番号を含む応答信号を表す。

【００２２】４２は網制御手段５から発側交換手段１へ
の信号４１で通知される接続先一般カスタマシステム番
号に従う接続を指示するための接続指示信号，４３は発
側交換手段１から信号４２で通知される接続先一般カス
タマシステム番号で特定される着側交換手段１に送られ
る呼設定のためのアドレス信号，４４は着側交換手段１
から信号４３で通知される接続先物理番号で特定される
一般カスタマシステム９に送られる呼設定信号，４５は
着側交換手段１から発側交換手段１に送られるアドレス
完了信号，４６は一般カスタマシステム９から着側交換
手段１に送られる音声蓄積再生準備中状態を指示する呼
出中信号，４７は着側交換手段１から発側交換手段１に
送られる呼経過信号を表す。

【００２３】また，４８は一般カスタマシステム９から
着側交換手段１に送られる応答信号，４９は着側交換手
段１から一般カスタマシステム９に送られる応答確認信
号，５０は着側交換手段１から発側交換手段１に送られ
る応答信号，５１は発側交換手段１から網制御手段５へ
の着側交換手段１からの応答信号受信を通知するイベン
ト通知信号，５２は網制御手段５から発側交換手段１へ
の通話開始指示ガイダンス送信要求を含む回線設定要求
信号，５３は発側交換手段１から発側通信端末装置３へ
の通話開始を指示するガイダンス送信信号，５４は発側
交換手段１から発側通信端末装置３に送られる応答信号
を表す。

【００２４】以下，図３〜図６に示す手順および図７〜
図９に示す動作フローを用いて説明する。電気通信網事
業者およびカスタマの両者と契約を締結した発信加入者
２は，代表カスタマシステム７内に音声蓄積再生条件か
ら一般カスタマシステム番号への音声蓄積再生条件リス
トを通信に先立って予め登録しておく。

【００２５】発信加入者２は，通信端末装置３を操作す
ることによりサービス番号をダイヤルして発信加入者２
の通信端末装置３を収容する発側交換手段１に発呼の呼
設定信号１１を送信する。この発呼の呼設定信号１１を
受信した発側交換手段１は，呼設定処理中を示す信号１
２を発信加入者２の通信端末装置３に送信した後に，サ
ービス番号の分析により網制御手段５にサービスの起動
を通知すべき呼であることを識別する。これにより，サ
ービス識別情報，発信加入者番号およびサービス番号を
含む通知信号１３を，網制御手段５に送信する（図７の
ステップ６０−６４）。

【００２６】網制御手段５では，通知信号１３を受信
し，該信号１３内のサービス識別情報を分析することに
より，本発明に基づく代表カスタマシステム７と網との
連携による音声蓄積再生方法に基づく伝言ダイヤルサー
ビスの要求であることを識別する。その後，カスタマを
特定するために交換手段１へ，カスタマに対して事前に
登録された契約加入者番号を発信加入者２がダイヤルす
ることを，音声を用い指示するようにガイダンス送信要
求信号１４を送信する（図８のステップ８０−８２）。
なお，加入者に対し予め電気通信網内で用意した音声を
聞かせることをガイダンスという。

【００２７】ガイダンス送信要求信号１４を受信した交
換手段１は，発信加入者２に対し契約加入者番号をダイ
ヤルすることを指示するために，ガイダンス送信信号１
５を送信する（図７のステップ６５−６７）。

【００２８】ガイダンス送信信号１５を受信した発信加
入者２は，契約者番号をダイヤルすることにより指示信
号１６を通信端末装置３から交換手段１へ送信する。そ
の指示信号１６を受信した交換手段１はガイダンス要求
応答信号１７を送信し，網制御手段５へ契約加入者番号
を通知する（図７のステップ６８−６９）。

【００２９】ガイダンス要求応答信号１７を受信した網
制御手段５は，通知された契約加入者番号より当該加入
者によって定義された音声蓄積再生条件から音声蓄積再
生先の一般カスタマシステム番号への音声蓄積再生条件
リストを有する代表カスタマシステム７を識別し，さら
に交換手段１へ，発信加入者２に対し音声蓄積または音
声再生の別を入力させるためのガイダンスを送信するこ
とを要求するため，ガイダンス送信要求信号１８を送信
する（図８のステップ８３−８４，８２）。

【００３０】ガイダンス送信要求信号１８を受信した交
換手段１は，発信加入者２に対し音声蓄積または音声再
生の別をダイヤルすることを指示するために，ガイダン
ス送信信号１９を送信する（図７のステップ６５−６
７）。

【００３１】ガイダンス送信信号１９を受信した発信加
入者２は，音声蓄積または音声再生の別をダイヤルする
ことにより指示信号２０を，通信端末装置３から交換手
段１へ送信する。指示信号２０を受信した交換手段１
は，ガイダンス要求応答信号２１を送信し，網制御手段
５へ音声蓄積または音声再生の別を通知する（図７のス
テップ６８−６９）。

【００３２】ガイダンス要求応答信号２１を受信した網
制御手段５は，既に特定している当該契約加入者によっ
て定義された音声蓄積再生条件から音声蓄積再生先の一
般カスタマシステム番号への音声蓄積再生条件リストを
保有する代表カスタマシステム７へ問合せ信号２２を送
信する（図８のステップ８３−８５）。

【００３３】問合せ信号２２を受信した代表カスタマシ
ステム７は，問合せ信号２２に含まれる契約加入者番号
をもとに，当該契約加入者の音声蓄積再生条件リストを
特定し，音声蓄積または音声再生を区別する情報により
処理を判定し，それぞれ以下の処理を行う。

【００３４】〔判定結果が音声蓄積要求の場合〕発信加
入者２より蓄積用暗証番号と再生用暗証番号を取得する
ため，網制御手段５へ情報収集要求信号２３を送信する
（図９のステップ１００−１０３）。

【００３５】情報収集要求信号２３を受信した網制御手
段５は，交換手段１へ発信加入者２に対し蓄積用暗証番
号と再生用暗証番号の入力指示を行うためのガイダンス
を送信することを要求するため，ガイダンス送信要求信
号２４を送信する（図８のステップ８６−８７）。

【００３６】ガイダンス送信要求信号２４を受信した交
換手段１は，発信加入者２に対し蓄積用暗証番号と再生
用暗証番号をダイヤルすることを指示するために，ガイ
ダンス送信信号２５を送信する（図７のステップ６５−
６７）。

【００３７】ガイダンス送信信号２５を受信した発信加
入者２は，蓄積用暗証番号と再生用暗証番号をダイヤル
することにより，指示信号２６を通信端末装置３から交
換手段１へ送信する。指示信号２６を受信した交換手段
１は，ガイダンス要求応答信号２７を送信し，網制御手
段５へ蓄積用暗証番号と再生用暗証番号を通知する（図
７のステップ６８−６９）。

【００３８】ガイダンス要求応答信号２７を受信した網
制御手段５は，代表カスタマシステム７へ収集要求応答
信号２８を送信し，蓄積用暗証番号と再生用暗証番号を
通知する（図８のステップ８８−８９）。

【００３９】収集要求応答信号２８を受信した代表カス
タマシステム７は，発信加入者２より音声蓄積期間を取
得するため，網制御手段５へ情報収集要求信号２９を送
信する（図９のステップ１０４−１０５，１０３）。

【００４０】情報収集要求信号２９を受信した網制御手
段５は，交換手段１へ発信加入者２に対し音声蓄積期間
の入力指示を行うためのガイダンスを送信することを要
求するため，ガイダンス送信要求信号３０を送信する
（図８のステップ８６−８７）。

【００４１】ガイダンス送信要求信号３０を受信した交
換手段１は，発信加入者２に対し音声蓄積期間をダイヤ
ルすることを指示するために，ガイダンス送信信号３１
を送信する（図７のステップ６５−６７）。

【００４２】ガイダンス送信信号３１を受信した発信加
入者２は，音声蓄積期間をダイヤルすることにより指示
信号３２を交換手段１へ送信する。指示信号３２を受信
した交換手段１は，ガイダンス要求応答信号３３を送信
し，網制御手段５へ音声蓄積期間を通知する（図７のス
テップ６８−６９）。

【００４３】ガイダンス要求応答信号３３を受信した網
制御手段５は，代表カスタマシステム７へ収集要求応答
信号３４を送信し，音声蓄積期間を通知する（図８のス
テップ８８−８９）。

【００４４】収集要求応答信号３４を受信した代表カス
タマシステム７は，蓄積用暗証番号と再生用暗証番号を
キー情報として当該契約加入者の音声蓄積再生条件リス
トを検索し，両暗証番号が合致した音声蓄積先の一般カ
スタマシステム番号を抽出する（図９のステップ１０４
−１０８）。例えば，図２の加入者Ａの音声蓄積再生条
件表を検索し，蓄積用暗証番号“０００１”と再生用暗
証番号“１０００”が合致した場合に，同列のカスタマ
システム番号“０３−３４２８−３２２３”が抽出され
る。

【００４５】また，再生用暗証番号が合致しなかった場
合には，収集要求応答信号３４に含まれる音声蓄積期間
と音声蓄積再生条件リストの条件情報に基づき，音声蓄
積先カスタマシステムを決定し，音声蓄積再生条件リス
トへ格納することにより音声蓄積先のカスタマシステム
番号を決定する（図９のステップ１０９−１１０）。例
えば，図２の加入者Ａの音声蓄積再生条件表の蓄積用暗
証番号“０００５”と再生用暗証番号“空欄”の場合
に，同列の蓄積料金〜疎通度までの各々の値に基づき，
音声料金情報やセキュリティ情報等を参照し，適切なカ
スタマシステム番号を求める。

【００４６】〔判定結果が音声再生要求の場合〕発信加
入者２より再生用暗証番号を取得するため，網制御手段
５へ情報収集要求信号３５を送信する（図９のステップ
１１１）。

【００４７】情報収集要求信号３５を受信した網制御手
段５は，発信加入者２に対し再生用暗証番号の入力指示
を行うためのガイダンスを送信することを要求するた
め，交換手段１へガイダンス送信要求信号３６を送信す
る（図８のステップ８６−８７）。

【００４８】ガイダンス送信要求信号３６を受信した交
換手段１は，発信加入者２に対し再生用暗証番号をダイ
ヤルすることを指示するために，ガイダンス送信信号３
７を送信する（図７のステップ６５−６７）。

【００４９】ガイダンス送信信号３７を受信した発信加
入者２は，再生用暗証番号をダイヤルすることにより指
示信号３８を交換手段１へ送信する。指示信号３８を受
信した交換手段１はガイダンス要求応答信号３９を送信
し，網制御手段５へ再生用暗証番号を通知する（図７の
ステップ６８−６９）。

【００５０】ガイダンス要求応答信号３９を受信した網
制御手段５は，代表カスタマシステム７へ収集要求応答
信号４０を送信し，再生用暗証番号を通知する。収集要
求応答信号４０を受信した代表カスタマシステム７は，
収集要求応答信号４０に含まれる再生用暗証番号をキー
情報として当該契約加入者の音声蓄積再生条件リストを
検索し，音声蓄積再生先の一般カスタマシステム番号を
抽出する（図９のステップ１１２−１１３）。例えば，
図２の加入者Ａの音声蓄積再生条件表の再生用暗証番号
“２０００”と合致した場合に，同列のカスタマシステ
ム番号“０１−５６７８−２３２３”を抽出する。

【００５１】代表カスタマシステム７は，選択された一
般カスタマシステム番号と蓄積用暗証番号または／およ
び再生用暗証番号を含む応答信号４１を網制御手段５に
送信する（図９のステップ１１４）。

【００５２】これを受けた網制御手段５は，発側交換手
段１に対して接続先一般カスタマシステム番号と蓄積用
暗証番号または／および再生用暗証番号，および後位交
換手段１からの応答信号受信時における網制御手段５へ
の応答イベント通知要求を含む接続指示信号４２を送信
する（図８のステップ８６，９０−９１）。

【００５３】この信号を受けた発側交換手段１は，アド
レス信号４３を接続先一般カスタマシステム番号で特定
される一般カスタマシステム９を収容する着側交換手段
１へ送信する（図７のステップ６６，７０）。

【００５４】アドレス信号４３を受信した着側交換手段
１は，接続先一般カスタマシステム番号で特定される一
般カスタマシステム９に呼設定信号４４を送信した後，
発側交換手段１に対してアドレス完了信号４５を送信
し，発側交換手段１は，アドレス完了信号４５を受信す
る（図７のステップ７１）。

【００５５】一方，呼設定信号４４を受信した一般カス
タマシステム９は，呼出中信号４６を着側交換手段１に
送信する。呼出中信号４６を受信した着側交換手段１
は，発側交換手段１に呼経過信号４７を送信する。呼経
過信号４７を受信した発側交換手段１は，着側交換手段
１からの応答信号５０の受信を待機する（図７のステッ
プ７２−７３）。

【００５６】一般カスタマシステム９は，呼出中信号４
６を送信後，一般カスタマシステム９の音声蓄積再生準
備完了を契機に応答信号４８を着側交換手段１に送信す
る。応答信号４８を受信した着側交換手段１は，一般カ
スタマシステム９に応答確認信号４９を送出し，応答信
号５０を発側交換手段１に送信する。応答信号５０を受
信した発側交換手段１は，一般カスタマシステム９から
応答信号を受信したことを通知するため，イベント通知
信号５１を網制御手段５へ送信する（図７のステップ７
３−７４）。

【００５７】イベント通知信号５１を受信した網制御手
段５は，発側交換手段１へガイダンス送信を伴う回線設
定要求信号５２を送信する（図８のステップ９２−９
３）。回線設定要求信号５２を受信した発側交換手段１
は，発信加入者２に対しガイダンス送信信号５３と応答
信号５４とを送信した後，発信加入者２の通信端末装置
３と一般カスタマシステム９との間に通信回線を設定す
る（図７のステップ７５−７８）。これにより，通信端
末装置３と一般カスタマシステム９との間での通話が可
能な状態になる。

【００５８】以上の発側交換手段１と着側交換手段１の
間の信号のやりとりは，いくつかの交換手段によって中
継される場合もある。また，発信加入者２の通信端末装
置３と一般カスタマシステム９とが，同一発側交換手段
１に収容されている場合には，発側交換手段１と着側交
換手段１は同一のものとなる。

【００５９】

【発明の効果】以上説明したように，本発明によれば，
電気通信網事業者およびカスタマの両者と契約を締結し
た加入者は，電気通信網に接続する加入者が音声蓄積再
生装置への接続条件や音声蓄積可能な音声時間や音声蓄
積期間について，電気通信網のリソース上の制約を受け
ずに，加入者の所望する音声時間，音声蓄積期間および
蓄積情報のセキュリティレベルや蓄積料金により音声蓄
積先の音声蓄積装置を自由に選択できるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に基づく通信を実現するシステムの構成
例を示す図である。

【図２】音声蓄積再生条件リストの一構成例を示す図で
ある。

【図３】本発明におけるカスタマシステムと網との連携
による音声蓄積再生方法に関わる伝言ダイヤルサービス
を実現する場合の手順を示す図である。

【図４】本発明におけるカスタマシステムと網との連携
による音声蓄積再生方法に関わる伝言ダイヤルサービス
を実現する場合の手順を示す図である。

【図５】本発明におけるカスタマシステムと網との連携
による音声蓄積再生方法に関わる伝言ダイヤルサービス
を実現する場合の手順を示す図である。

【図６】本発明におけるカスタマシステムと網との連携
による音声蓄積再生方法に関わる伝言ダイヤルサービス
を実現する場合の手順を示す図である。

【図７】本発明の実施の形態における発側交換手段の動
作フローを示す図である。

【図８】本発明の実施の形態における網制御手段の動作
フローを示す図である。

【図９】本発明の実施の形態における代表カスタマシス
テムの動作フローを示す図である。

【符号の説明】

１ 交換手段 ２ 電気通信網の加入者 ３ 通信端末装置 ４ 加入者の通信端末装置と交換手段間の回線 ５ 網制御手段 ６ 制御情報の伝送手段 ７ 代表カスタマシステム ７−１ 音声蓄積再生条件リスト ８ 制御情報の伝送手段 ９ 一般カスタマシステム １０ 回線

フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−115953（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−95418（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−209572（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−73193（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−336436（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) H04M 3/42

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 交換機能を有する交換手段と，発信端末
   からの発呼を受けてサービスの種別を判定するサービス
   種別判定手段，前記交換手段に対して接続指示を与える
   接続指示手段および種々のサービス論理を実行するサー
   ビス実行制御手段を有する網制御手段と，音声蓄積再生
   条件に基づいて音声蓄積再生先を検索するための情報で
   ある音声蓄積再生条件リストを格納する情報格納手段お
   よび前記音声蓄積再生条件リストを用い音声蓄積再生先
   を抽出する音声蓄積再生先検索手段を有する，電気通信
   網の加入者に対して音声蓄積再生機能を提供しようとす
   るカスタマが保有する代表カスタマシステムと，音声蓄
   積再生手段を有する，前記カスタマが保有する一般カス
   タマシステムとから構成され，前記代表カスタマシステ
   ムと前記網制御手段との間および前記網制御手段と前記
   交換手段との間が直接あるいは間接に信号伝送手段によ
   り接続され，前記交換手段と前記一般カスタマシステム
   との間が直接接続された電気通信網システムにおける音
   声蓄積再生方法であって，音声蓄積再生サービスを受け
   る加入者によって定義される前記音声蓄積再生条件リス
   トを，前記代表カスタマシステム内の前記情報格納手段
   に予め登録しておき，音声蓄積再生サービスを受ける加
   入者が，カスタマに対して音声蓄積再生用のサービス番
   号をダイヤルすることにより発呼を行った際に，前記交
   換手段は，サービス番号分析によってサービス起動を前
   記網制御手段に通知し，前記網制御手段の前記サービス
   種別判定手段はサービス種別を識別し，前記サービス実
   行制御手段はカスタマ識別のために前記交換手段を介
   し，発信加入者より情報を収集し，収集した情報をもと
   にカスタマを識別し，発信加入者番号と発信加入者によ
   りダイヤルされた契約加入者番号と，蓄積／再生の別を
   前記代表カスタマシステムへ通知し，前記代表カスタマ
   システム内の前記情報格納手段に格納されたサービス種
   別と発信加入者に対応する音声蓄積再生条件リストに基
   づく検索を行うために，前記音声蓄積再生先検索手段
   は，前記網制御手段および前記交換手段を介し，発信加
   入者からの情報を収集し，前記発信加入者からの情報に
   より前記音声蓄積再生条件リストに基づき音声蓄積再生
   先を検索し，検索結果として求められた前記一般カスタ
   マシステム番号を前記網制御手段へ通知し，前記網制御
   手段の前記接続指示手段は，前記交換手段に接続指示を
   出し，その後，前記交換手段は発信加入者と選択された
   音声蓄積再生先番号で特定される一般カスタマシステム
   との間に通信回線を設定することを特徴とする音声蓄積
   再生方法。