JP3335487B2 - 火災報知器 - Google Patents

火災報知器

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JP3335487B2 JP26125394A JP26125394A JP3335487B2 JP 3335487 B2 JP3335487 B2 JP 3335487B2 JP 26125394 A JP26125394 A JP 26125394A JP 26125394 A JP26125394 A JP 26125394A JP 3335487 B2 JP3335487 B2 JP 3335487B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、減光式煙感知器等の火
災感知器、ガス検知器等の検知器等の火災報知器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の火災感知器、たとえば、減光式煙
感知器において、その出力値を手動で調整する場合、ま
ず、送光部と受光部との光軸を合わせた後、減光式煙感
知器の操作部カバーを開き、モード切換スイッチを調整
側に切り換え、減光式煙感知器に設けられているセンサ
レベル出力端子に出力値測定用の電圧計を接続し、受光
素子の出力レベルを増幅した値をその電圧計に表示さ
せ、この表示された電圧値が所定電圧値になるように、
ドライバ等を使用して調整ボリュームを適宜回す。これ
によって増幅器のゲインを変え、減光式煙感知器の出力
値を調整する。
【0003】図4は、従来の減光式煙感知器1Pの一例
を示す回路図である。
【0004】この従来の減光式煙感知器1Pは、受光部
10Pのマイクロプロセッサ11が発光起動信号を出力
し、この発光起動信号が送受光部インタフェース回路1
8、同期線兼電源線30、送光部20の送受光部インタ
フェース回路21を介して、発光タイマ回路22に送ら
れ、発光タイマ回路22は、発光させておく期間を定め
るパルス幅を出力し、発振回路23は、発振パルスをた
とえば8kHz等に変調し、この変調された信号に基づ
いて、発光素子ドライブ回路24が発光素子25を発光
させる。
【0005】また、受光部10Pにおいて、受光信号を
収集する場合、発光素子25からの光を受光素子13が
受光し、受光素子13の出力信号を増幅回路14が増幅
し、サンプルホールド回路15でホールドされたピーク
値をマイクロプロセッサ11が入力する。この入力値に
応じて、マイクロプロセッサ11は、減光率計算、火災
判定、故障判定を実行する。
【0006】一方、減光式煙感知器1Pの出力値を手動
で調整する場合、モード切換スイッチ12を調整側に切
り換え、マイクロプロセッサ11は、受光素子13の出
力レベルを増幅した値をアナログ信号で入力し、内蔵さ
れているA/D変換回路によって、デジタル信号に変換
し、所定の処理を行い、出力ポートP3からデジタル信
号を出力し、このデジタル信号を、D/A変換回路16
がアナログ信号に変換し、センサレベル出力端子16t
に供給し、このセンサレベル出力端子16tに接続され
ている電圧計に表示されている電圧値が所定電圧値にな
るように、ドライバ等を使用して調整ボリュームを適宜
回す。これによって増幅器のゲインを変え、減光式煙感
知器の出力値を調整する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
において、マイクロプロセッサ11はデジタル的に信号
処理する回路であり、センサレベル出力端子16tには
アナログ信号のみを測定できる測定器を接続することが
前提であり、したがって、マイクロプロセッサ11の出
力ポートとセンサレベル出力端子16tとの間にD/A
変換回路16を設ける必要がある。
【0008】しかし、D/A変換回路16を設けること
によって、それ相応のコストアップ要因になるという問
題がある。一方、D/A変換回路16を削除し、マイク
ロプロセッサ11としてD/A変換機能を有するものを
使用することが考えられるが、このようなマイクロプロ
セッサは高価であり、このようにすることは、コストダ
ウンを図るという方針に反するという問題がある。
【0009】本発明は、火災検出素子の出力レベルをデ
ジタル処理し、この処理結果をアナログ信号でセンサレ
ベル出力端子に出力し、上記センサレベル出力端子に出
力されるアナログ信号のレベルを所定の測定器で測定す
ることができる火災報知器において、マイクロプロセッ
サの出力ポートとセンサレベル出力端子との間における
回路のコストを下げることができ、しかも、センサレベ
ル出力端子に適切なアナログ信号を発生させることがで
きる火災報知器を提供することを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、火災検出素子
の出力レベルをデジタル処理し、この処理結果を、アナ
ログ信号でセンサレベル出力端子に出力し、上記センサ
レベル出力端子に出力されるアナログ信号のレベルを、
所定の測定器で測定する火災報知器において、上記火災
検出素子の出力レベルに応じたデューティー比のパルス
であって、周期が一定であるパルスを出力するマイクロ
プロセッサと、このマイクロプロセッサが出力したパル
スを低域ろ波し、この低域ろ波によって、上記デューテ
ィー比に応じたアナログレベルの信号を、上記センサレ
ベル出力端子に供給するローパスフィルタとを有する火
災報知器である。
【0011】
【0012】
【実施例】図1は、本発明の一実施例である減光式煙感
知器1を示す回路図である。
【0013】減光式煙感知器1は、受光部10と、送光
部20と、受光部10と送光部20とを接続する同期線
兼電源線30とで構成され、従来例である減光式煙感知
器1Pと比較すると、受光部10Pの代わりに受光部1
0が設けられている点が異なる。
【0014】受光部10は、従来例における受光部10
Pと比較すると、マイクロプロセッサ11の代わりにマ
イクロプロセッサ51が設けられ、D/A変換回路16
の代わりにローパスフィルタ56が設けられている点が
従来例とは異なる。なお、同一の回路または部品につい
ては、同一の符号を付してある(以下の図においても同
じ)。
【0015】マイクロプロセッサ51は、受光素子13
の出力レベルの大小に応じた値に対応して、パルス幅が
異なるパルスを出力するものである。なお、この場合、
周期は一定である。
【0016】ローパスフィルタ56は、マイクロプロセ
ッサ51が出力するデューティー比が変化されたパルス
を低域ろ波し、この低域ろ波された信号をセンサレベル
出力端子16tに供給するフィルタである。
【0017】図2は、上記実施例におけるローパスフィ
ルタ56の構成例を示す回路図である。このローパスフ
ィルタ56は抵抗RとコンデンサCとで構成されてい
る。
【0018】次に、上記実施例の動作について説明す
る。
【0019】まず、マイクロプロセッサ51がモード切
換スイッチ12の状態を調べ、つまり、モード切換スイ
ッチ12からの信号をマイクロプロセッサ51がその入
力ポートP1に入力し、この入力ポートP1から入力し
た信号に基づいて、監視モード側に切り換えられている
と判断すると、通常監視を行い、具体的には、発光制
御、受光信号収集、減光率計算、火災判定、故障判定等
を行う。
【0020】発生制御する場合には、送受光部インタフ
ェース回路18、21を介して、発光タイマ回路22に
発光起動信号を送り、発光タイマ回路22は、発光させ
ておく期間を定めるパルス幅を出力し、発振回路23
は、発振パルスをたとえば8kHz等に変調し、この変
調された信号に基づいて、発光素子ドライブ回路24が
発光素子25を発光させる。
【0021】受光信号を収集する場合には、発光素子2
5からの光を受光素子13が受光し、受光素子13の出
力信号を増幅回路14が増幅し、サンプルホールド回路
15でホールドされたピーク値をマイクロプロセッサ5
1が入力する。この入力値に応じて、マイクロプロセッ
サ51は、減光率計算、火災判定、故障判定を実行す
る。
【0022】ところで、モード切換スイッチ12が調整
モードに設定されていることをマイクロプロセッサ51
が判断した場合、火災検出動作を停止し、火災受信機へ
の信号送出を停止し、送受光部インタフェース18、同
期線兼電源線30を介して、送光部20に対して発光命
令を送出し、上記受光信号収集を行う。そして、受光素
子13の出力レベルの大小に応じた値に対応してデュー
ティー比を変化させたパルスをマイクロプロセッサ51
が出力ポートP2から出力する。ローパスフィルタ56
は、マイクロプロセッサ51が出力したデューティー比
が変化されたパルスを入力し、低域ろ波し、センサレベ
ル出力端子16tに供給する。
【0023】図3は、上記実施例におけるローパスフィ
ルタ56の入力信号のデューティ比に対するローパスフ
ィルタ56のアナログ出力信号の値を示すグラフであ
る。
【0024】この図3に示すように、入力信号のデュー
ティ比と出力アナログ信号のレベルとは比例関係にあ
り、マイクロプロセッサ51がデジタル信号の値に応じ
て、パルス幅を変化させておけば、ローパスフィルタ5
6は、マイクロプロセッサ51によるデューティ比制御
と合わせて、D/A変換回路と実質的に同じ機能を発揮
する。この場合、マイクロプロセッサ51にデューティ
比制御機能を持たせることはコスト的に負担が少なく、
また、ローパスフィルタ56はD/A変換回路と比較す
ると安価であり、全体的に、図4に示す従来例よりも上
記実施例の回路構成がコストダウンに大きく寄与する。
【0025】上記実施例は、減光式煙感知器の例である
が、上記実施例を、散乱光式やイオン化式の煙感知器に
適用してもよく、また、熱感知器、炎感知器等他の火災
感知器に適用してもよく、さらに、ガス検知器、臭検知
器等に適用してもよく、広く火災報知器に適用すること
ができる。この場合、受光素子13の代わりに、サーミ
スタ等の熱センサ、焦電素子、紫外線検出管等の炎セン
サ、ガス検知素子等のガスセンサ、臭い検知素子等の臭
いセンサ等の火災検出素子が使用され、マイクロプロセ
ッサ51の代わりに、火災検出素子の出力レベルの大小
に応じた値に対応してデューティー比を変化させたパル
スを出力するマイクロプロセッサを使用すればよい。
【0026】また、上記実施例におけるローパスフィル
タ56は、抵抗RとコンデンサCとを使用したものであ
るが、マイクロプロセッサが出力するデューティー比が
変化されたパルスを入力し、低域ろ波するものであれ
ば、他のローパスフィルタを使用してもよい。
【0027】さらに、ローパスフィルタ56の出力レベ
ルが、センサレベル出力端子16tにおける所望レベル
よりも小さい場合には、ローパスフィルタ56の出力レ
ベルがその所望レベルになるように、ローパスフィルタ
56とセンサレベル出力端子16tとの間に、増幅回路
を設けるようにすればよい。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、火災検出素子の出力レ
ベルをデジタル処理し、この処理結果をアナログ信号で
センサレベル出力端子に出力し、センサレベル出力端子
に出力されるアナログ信号のレベルを所定の測定器で測
定することができる火災報知器において、マイクロプロ
セッサの出力ポートとセンサレベル出力端子との間にお
ける回路のコストを下げることができ、しかも、センサ
レベル出力端子に適切なアナログ信号を発生させること
ができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である減光式煙感知器1を示
す回路図である。
【図2】上記実施例におけるローパスフィルタ56の構
成例を示す回路図である。
【図3】上記実施例におけるローパスフィルタ56の入
力信号のデューティ比に対するローパスフィルタ56の
アナログ出力信号の値を示すグラフである。
【図4】従来の減光式煙感知器1Pを示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1…減光式煙感知器、 10…受光部、 12…モード切換スイッチ、 13…受光素子、 16t…センサレベル出力端子、 20…送光部、 51…マイクロプロセッサ、 56…ローパスフィルタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 17/00 G08B 17/103

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火災検出素子の出力レベルをデジタル処
    理し、この処理結果を、アナログ信号でセンサレベル出
    力端子に出力し、上記センサレベル出力端子に出力され
    るアナログ信号のレベルを、所定の測定器で測定する火
    災報知器において、上記火災検出素子の出力レベルに応じたデューティー比
    のパルスであって、周期が一定である パルスを出力する
    マイクロプロセッサと; このマイクロプロセッサが出力したパルスを低域ろ波
    し、この低域ろ波によって、上記デューティー比に応じ
    たアナログレベルの信号を、上記センサレベル出力端子
    に供給するローパスフィルタと; を有することを特徴とする火災報知器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記ローパスフィルタと上記センサレベル出力端子との
    間に、増幅手段が設けられていることを特徴とする火災
    報知器。
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