JP3333495B2 - 高次高調波発生・分光システム - Google Patents

高次高調波発生・分光システム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超短パルス極端紫
外・真空紫外レーザー分光システムに係り、特に、高次
高調波発生・分光システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、極端紫外・真空紫外領域における
分子分光は、これまで、放射光施設を利用して、その吸
収スペクトルや発光をモニターすることによる励起スペ
クトルの観測という形で行われてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特定の
次数の高次高調波だけを取り出すことができないため
に、超短パルスという性質を生かした分光実験が行えな
かった。
【0004】そこで、特定の超短パルス高次高調波を取
り出せなかった理由について説明する。
【0005】特定の次数を取り出すための簡単な手法
は、回折格子を用いることである。しかし、回折格子を
用いたとたんに、異なる波長が異なる光路差を持つため
に、パルス幅が広がり、通常、10ps程度にまで(約
100倍)広がってしまう。
【0006】また、金属薄膜フィルターを用いて、大ま
かに波長を選択することは可能であるが、単一の高調波
だけを取り出すことは不可能である。
【0007】したがって、極端な時間幅の広がりを伴う
ことなく、特定の高次高調波を選別する方法は以下の方
法を除いては知られていなかった。つまり、極端な時間
幅の広がりを伴うことなく特定の高次高調波を選別する
唯一の方法としては、フレネルゾーン法と呼ばれる方法
がある。これは、フレネルゾーンプレート(FZP)と
呼ばれる光素子(金属薄膜に同心円状の形状のエッチン
グを施したもの)を用いる方法である。その特徴は、光
のもともとの軸をずらすことなく、異なる次数の光の集
光点を直線上の異なる場所とすることができることにあ
る。FZPの直径が小さい場合には、光パルス幅の広が
りを200fs程度に抑えることができる。
【0008】その特徴のために、原理的には、このFZ
Pを光軸状で前後に可動に設置すれば、後段のTOF型
質量選別装置のイオン発生中心部に、望みの次数の光を
パルス時間幅をほぼ維持しながら集光することができ、
得られたイオンシグナルは、その特定の次数の光を原子
または分子が生成したことによって生成したもののみと
なる。
【0009】しかしながら、高次高調波の発生のために
は、レーザー光強度を大きくする必要があり、FZPの
半径を工作技術上大きくできないことを考えると、極め
て小さいFZPに強度の大きいレーザーパルスを通過さ
せることになる。そして、真空に保持した金属薄膜であ
るFZPは多くの場合、レーザー照射によってスパッタ
を起こし、消失する可能性が高く、超短パルスレーザー
光によって生成される高次高調波の生成には使うことが
できない。
【0010】本発明は、上記状況に鑑みて、特定の次数
の高次高調波だけを取り出し、パルスレーザー光によっ
て発生する極端紫外光による分光計測を可能にする高次
高調波発生・分光システムを提供することを目的とす
る。
【0011】
【発明を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 〔1〕高次高調波発生・分光システムにおいて、入射す
る超短パルスレーザー光の高次高調波のうち、極端紫外
・真空紫外領域のものについて、それらを集光し、原子
・分子系に作用させることによって、発生するイオンを
検出するとともに、発生している高次高調波を分光する
ことによって、どの高次高調波がどれだけの強度で発生
しているかを同時に計測するとともに、前記入射する超
短パルスレーザー光の強度を変化させ、得られるイオン
シグナルと発生している高次高調波強度との相関関係か
ら、特定の波長で起こった現象の同定を可能にすること
を特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。
【0013】図1は本発明の第1実施例を示す高次高調
波発生・分光システムの概略構成図である。この実施例
では、極端紫外・真空紫外領域は波長40〜200nm
に対応できる。因みに、大まかに言えば、100〜20
0nmが真空紫外、5〜100nmが極端紫外に分類で
きる。
【0014】この図において、1は100fs,800
nmの超短パルスが導入され、封入されたアルゴン(A
r)ガスと作用する高次高調波生成部、2は凹面回折光
子2−1が設けられる瀬谷−波岡型分光器、3は円筒ミ
ラー3−1が配置される集光部、4は飛行時間型質量分
析器である。
【0015】このシステムにおいて、高次高調波生成部
1により得られる入射する超短パルスレーザー光の高次
高調波のうち、極端紫外・真空紫外領域のものについ
て、瀬谷−波岡型分光器2と集光部3でそれらを集
し、飛行時間型質量分析器4で原子・分子系に作用させ
ることによって、発生するイオンを検出するとともに、
発生している高次高調波を分光することによって、どの
高次高調波がどれだけの強度で発生しているかを同時に
計測する。
【0016】ここで、凹面回折光子2−1は、波長12
0〜200nmでAl−MgF2 の場合、ブレーズは1
50nm、波長40〜120nmでPtの場合、ブレー
ズは70nmである。
【0017】また、円筒ミラー3−1は、波長120〜
200nmでAl−MgF2 、波長40〜120nmで
SiCを用いる。
【0018】なお、Al−MgF2 の反射率は略80%
(ただし、波長120nm以下)、SiCの反射率は略
50%(ただし、波長60nm以下)である。
【0019】このような高次高調波発生・分光システム
によれば、10ピコ秒のパルス幅を持つ出力を得ること
ができる。
【0020】図2は本発明の第2実施例を示す高次高調
波発生・分光システムの概略構成図である。この実施例
でも、極端紫外・真空紫外領域は波長40〜200nm
に対応できる。
【0021】この図において、1は100fs,800
nmの超短パルスが導入され、封入されたArガスと作
用する高次高調波生成部、5はトロイダルミラー5−1
(金コート)とXUV(極端紫外)ビームスプリッター
5−2と金属薄膜フィルター5−3を有する集光・波長
選別部、6は飛行時間型質量分析器、7は凹面回折光子
7−1とMCP(マイクロチャンネルプレート)7−2
が設けられる瀬谷−波岡型分光器である。
【0022】ここで、トロイダルミラー5−1において
は、反射率は略15%(ただし、XUVの場合)、又は
略90%(ただし、波長800nmの場合)である。
【0023】また、XUVビームスプリッター5−2に
おいては、反射率は1%以下(ただし、波長800nm
の場合)、又は略30%(ただし、XUVの場合)であ
る。
【0024】金属薄膜フィルター5−3を用いることに
より、波長の選別が可能である。例えば、Inフィルタ
ーの場合は9次高調波(89nm)、Snフィルターの
場合は11次高調波(73nm)、13次高調波(62
nm)、15次高調波(53nm)の波長を選択するこ
とができる。
【0025】このようなシステムによれば、100fs
の光パルスを用いた場合には、200fs程度のパルス
幅となる。
【0026】図3は本発明の第3実施例を示す高次高調
波発生・分光システムの概略構成図である。この実施例
では、極端紫外領域は波長5〜40nmに対応できる。
【0027】この図において、Aは100fs,800
nmの超短パルスが導入され、封入されたArガスと作
用する高次高調波生成部、BはトロイダルミラーB−1
とXUV(極端紫外)ビームスプリッターB−2と金属
薄膜フィルターB−3を有する集光・波長選別部、Cは
飛行時間型質量分析器、Dは凹面回折光子41と蛍光ス
クリーン付検出部42とCCDカメラ43が設けられる
斜入射分光器である。
【0028】ここで、金属薄膜フィルターB−3はボロ
ンであり、略40nm以下を透過する。斜入射分光器D
は不等間隔格子溝を有する凹面回折光子41により非点
収差の除去を行う。また、空間分解能を有する検出器と
しての蛍光スクリーン付検出部42を有しており、スペ
クトルの平面結像と多波長スペクトルの同時計測を行う
ことができる。
【0029】図4は本発明の第3実施例の高次高調波発
生・分光システム(超短パルス極端紫外レーザー分光シ
ステム)の具体例を示す図である。
【0030】この図に示すように、この超短パルス極端
紫外レーザー分光システムは、大きく分けて、高次高調
波生成部(極端紫外光発生装置)Aと、集光・波長選別
部(極端紫外光集光部)B、飛行時間型質量分析器(イ
オン発生検出部)C、斜入射分光器(極端紫外分光部及
び位置敏感検出部)Dの部分から構成されている。
【0031】以下、それらの部分について順次説明す
る。
【0032】 (i)高次高調波生成部(極端紫外光発生装置) 高次高調波生成部Aとしては極端紫外光発生装置(高次
高調波発生装置)10が配置される。
【0033】この高次高調波生成装置10は、希ガス
(アルゴンやヘリウムガス)などのパルスジェット11
中に超短パルスレーザー光12(波長:近赤外域から紫
外域、多くの場合、約800nmまたは約400nm)
をレンズ13で集光し、高次高調波を発生させる。この
際、高次高調波は次数として3次、5次、7次、9次と
いうように奇数次数のものが発生する。このような高次
高調波の発生そのものは、良く知られたものである。
【0034】 (ii)集光・波長選別部(極端紫外光集光部) 集光・波長選別部20は、極端紫外光発生装置10によ
って発生した超短パルス高次高調波を集光する。このよ
うな短波長の光を集光する方法は、よく知られており、
入射角を斜めにし、トロイダルミラー21を用いるのが
普通である。この場合、パルス幅の広がりも抑えること
ができ、100fsの光パルスを用いた場合には、20
0fs程度のパルス幅となる。
【0035】なお、この部分には、特定の波長が通りや
すい金属薄膜フィルター22を用意することによって、
おおまかに波長を選別することができる。
【0036】 (iii)飛行時間型質量分析器(イオン発生検出部) 集光・波長選別部20で集光した光は、飛行時間型質量
分析装置30のイオン引き出し部31に焦点を持つ。こ
こでは、原子、分子、及びクラスター系と極端紫外レー
ザーパルスが相互作用し、イオンが生成される。そし
て、質量選別が行われ、イオン種の同定が可能となる。
【0037】(iv)斜入射分光器 飛行時間型質量分析装置30で集光された高次高調波
は、その後、極端紫外分光装置40に導かれる。この斜
入射分光器(極端紫外分光装置)40では、フラットフ
ィールド型と呼ばれる不等間隔格子溝を有する凹面回折
光子41を用い、スペクトルの結像が平面上に並ぶため
に、平面検出部を持つ蛍光スクリーン付検出部42によ
って広い波長範囲のスペクトルを一度に観測することが
可能となる。すなわち、分散された光をマイクロチャン
ネルプレートによって受光し、発生する光電子を増幅し
フォスファースクリーンにて可視光へと変換し、真空装
置の外に導く。そして、CCDカメラ43によって位置
を敏感に検出し、スペクトルへと変換する。なお、44
はCCDカメラ43に接続されるデータ分析装置であ
る。
【0038】なお、本発明の超短パルス極端紫外・真空
紫外レーザー分光システムは、超短パルスレーザー光
(パルス幅100fs程度)によって発生する極端紫外
・真空紫外光による分光の本質的な問題を解決してい
る。つまり、特定の次数の高次高調波だけを取り出すこ
とができないために、超短パルスという性質を生かした
分光実験が行えなかったのを可能にした点にある。
【0039】本発明の超短パルス極端紫外・真空紫外レ
ーザー分光システムでは、大まかに金属薄膜フィルター
22で数個の次数の高次高調波を選別した後、それらを
それ以上分けずに集光する。この時点では、どの次数の
高次高調波のために特定のイオンが生成したかは不確定
である。しかし、その後に斜入射分光器40に導入し、
波長を選別してその高次高調波の強度分布を常にモニタ
ーする。
【0040】そこで、導入する超短パルスレーザー光の
強度を変化させ、イオン生成に用いられた高次高調波の
強度分布を変化させる。その変化に追随するイオンシグ
ナルを追跡することによって、すなわち、それぞれの次
数の高次高調波の強度分布と生成するイオンシグナルと
の相関関係から、どの高次高調波がそのイオンを生成さ
せたのかを同定することができる。
【0041】もちろん、特定のイオンが異なる高次高調
波によって生成することも有り得るが、その場合は、生
成する他のイオンとの相関を見るなど、連立方程式を解
くことによってそれぞれの高次高調波の寄与を定量的に
決定することが可能である。
【0042】また、原子・分子系を相互作用した後の光
を分光するため、波長の違いによる吸収強度を同時に計
測することができる。これも、それぞれの高次高調波が
どのイオンの生成に関与したかを知る上で役立つ。
【0043】さらに、本発明の超短パルス極端紫外・真
空紫外レーザー分光システムを用いることによって、こ
の発生した光と別の超短パルス光との間の同期をとるこ
とができるため、ポンプ−プローブ実験も可能となり、
極端紫外・真空紫外光領域でのフェムト秒領域でのポン
プ−プローブ実験に初めて具体的な可能性を与えること
ができる。
【0044】図5は本発明の第3実施例を示す高次高調
波発生・分光システム(超短パルス極端紫外レーザー分
光システム)の更なる具体的な構成図である。
【0045】図5において、100は極端紫外光発生装
置であり、この極端紫外光発生装置100は超短パルス
レーザー光101をレンズ102で集光し、導入口10
3を介して希ガス(アルゴンや窒素ガス)などのパルス
ジェット104中に導入し、高次高調波を発生させる。
この際、高次高調波は次数として3次、5次、7次、9
次というように奇数次数のものが発生する。それらの高
次高調波は、導出口105から導出される。
【0046】次に、その導出された高次高調波は、ゲー
トバルブ106、ベローズ107を介して、導入口20
1から極端紫外光集光装置200へ導入される。この極
端紫外光集光装置200では、極端紫外光発生装置10
0によって発生した超短パルス高次高調波を集光する。
このような短波長の光を集光する方法は、よく知られて
おり、入射角を斜めにしたトロイダルミラー202(R
1=898.0),204(R2=105)を用いる。
これらのトロイダルミラー202,204の間には特定
の波長が通りやすい金属薄膜フィルター203を用意す
る。これにより、おおまかに波長を選別することができ
る。
【0047】次に、極端紫外光集光装置200で集光し
た光は、導出口205−ゲートバルブ206−導入口3
01から導入され、飛行時間型質量分析装置300のイ
オン引き出し部302に焦点を持つ。ここでは、原子、
分子、および、クラスター系と極端紫外レーザーパルス
が相互作用し、イオンが生成する。そして、質量選別が
行われ、イオン種の同定が可能となる。
【0048】次に、飛行時間型質量分析装置300で集
光された高次高調波は、導出口303−ゲートバルブ4
01−導入口402を介して極端紫外分光装置400に
導かれる。この極端紫外分光装置400では、フラット
フィールド型と呼ばれる凹面回折格子403を用い、ス
ペクトルの結像が平面上に並ぶために、平面検出部を持
つ位置敏感型検出装置によって広い波長範囲のスペクト
ルを一度に観測することが可能となる。
【0049】そして、分散された光をマイクロチャンネ
ルプレートによって受光し、発生する光電子を増幅しフ
ォスファースクリーン406にて可視光へと変換し、真
空装置の外に導く。そして、CCDカメラ(位置敏感型
検出装置)407によって位置敏感検出し、スペクトル
へと変換する。
【0050】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0051】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、以下のような効果を奏することができる。
【0052】(A)超短パルスレーザー光(パルス幅1
00fs程度)によって発生する極端紫外光による分光
計測を可能にすることができる。
【0053】(B)入射する超短パルスレーザー光の強
度を変化させ、得られるイオンシグナルと発生している
高次高調波強度との相関関係から、特定の波長で起こっ
た現象の同定を可能にすることができる。
【0054】そもそも、極端紫外・真空紫外領域におけ
るレーザー分光は、まったくの未開拓分野である。極端
紫外・真空紫外領域における分子分光は、これまで、放
射光施設を利用して、その吸収スペクトルや発光をモニ
ターすることによる励起スペクトルの観測という形で行
われてきた。しかし、多くの場合、極めて早い解離やイ
オン化が起こるために、スペクトルは極めて幅が広いも
のとなる。そのため、ポンプ−プローブ法による時間領
域の分光が極めて有効である。しかし、そのためには、
大型の放射光施設では困難である。近年は、レーザーと
放射光との同期をとる努力も払われているが、同期実験
は困難であるというのが一般的である。
【0055】これに対して、本来、ポンプ−プローブは
超短パルスレーザー光が得意とするものであるので、超
短パルスレーザーによる、極端紫外・真空紫外域の分光
システムの出現が長い間待ち望まれていた。本発明の超
短パルス極端紫外・真空紫外レーザー分光システムはそ
れを実現可能とするものである。そのために短波長領域
の分光実験に多大な寄与をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す高次高調波発生・分
光システムの概略構成図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す高次高調波発生・分
光システムの概略構成図である。
【図3】本発明の第3実施例を示す高次高調波発生・分
光システムの概略構成図である。
【図4】本発明の第3実施例を示す高次高調波発生・分
光システム(超短パルス極端紫外レーザー分光システ
ム)の具体例を示す図である。
【図5】本発明の第3実施例を示す高次高調波発生・分
光システム(超短パルス極端紫外レーザー分光システ
ム)の更なる具体的な構成図である。
【符号の説明】
1,A 高次高調波生成部 2,7 瀬谷−波岡型分光器 2−1,7−1,41,403 凹面回折光子 3 集光部 3−1 円筒ミラー 4,6,C 飛行時間型質量分析器 5,20,B 集光・波長選別部 5−1,B−1 トロイダルミラー(金コート) 5−2,B−2 XUV(極端紫外)ビームスプリッ
ター 5−3,B−3,22,203 金属薄膜フィルター 7−2 MCP(マイクロチャンネルプレート) 10,100 極端紫外光発生装置(高次高調波生成
装置) 11,104 パルスジェット 12,101 超短パルスレーザー光 13,102 レンズ 21,202,204 トロイダルミラー 30,300 飛行時間型質量分析装置 31,302 イオン引き出し部 40,400 極端紫外分光装置 42 蛍光スクリーン付検出部 43,407 CCDカメラ 44 データ分析装置 103,201,301,402 導入口 105,205,303 導出口 106,206,401 ゲートバルブ 107 ベローズ 200 極端紫外光集光装置(極端紫外光集光部) 406 フォスファースクリーン D 斜入射分光器(極端紫外分光部及び位置敏感検出
部)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/62 - 27/70 G01N 21/00 - 21/61 G01J 3/00 - 3/52 JICSTファイル(JOIS)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高次高調波発生・分光システムにおい
    て、入射する超短パルスレーザー光の高次高調波のう
    ち、極端紫外・真空紫外領域のものについて、それら
    光し、原子・分子系に作用させることによって、発生
    するイオンを検出するとともに、発生している高次高調
    波を分光することによって、どの高次高調波がどれだけ
    の強度で発生しているかを同時に計測するとともに、前
    記入射する超短パルスレーザー光の強度を変化させ、得
    られるイオンシグナルと発生している高次高調波強度と
    の相関関係から、特定の波長で起こった現象の同定を可
    能にすることを特徴とする高次高調波発生・分光システ
    ム。
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