JP3333242B2 - パルスレーザ光の増幅方法及び増幅装置 - Google Patents

パルスレーザ光の増幅方法及び増幅装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上に利用分野】この発明はレーザ発振器から出力
されたパルスレーザ光を増幅するための増幅方法及び
幅装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、核融合反応においては、その
ときのプラズマの電子温度や密度を測定することが非常
に重要であり、その測定手段としてはLIDAR(Liggh
t Detection And Ranging)トムソン散乱計測法が用いら
れている。この散乱計測法を用いて測定する場合、レ−
ザ発振器から出力されるパルスレ−ザ光を核融合装置の
真空容器内に導入し、そのプラズマの構成成分である電
子からの散乱光をポリクロメ−タ式の分光器に導入す
る。
【0003】分光器に導入された散乱光は、その所定の
スペクトル成分だけが分光され、それぞれの分光成分の
強度が検出器によって検出される。したがって、各分光
成分の強度分布を求めることで、そのときの電子温度や
密度などを測定することができる。
【0004】上記真空容器内における電子からの散乱光
は非常に微弱であるから、測定精度を高めるためには、
レ−ザ発振器から出力される上記パルスレ−ザ光の強度
を十分に高くしなければ、散乱光の検出精度が低下する
ことになる。したがって、パルスレ−ザ発振器から出力
されたパルスレ−ザ光を十分に高いエネルギに増幅する
ことのできる増幅装置が要求される。
【0005】従来、パルスレ−ザ光を増幅するには、パ
ルスレ−ザ光を一対の高反射ミラ−間にレ−ザ励起部を
配置してなるレ−ザ増幅器内に閉じ込め、上記一対の高
反射ミラ−間で反射往復を繰り返すことで増幅したの
ち、上記レ−ザ増幅器内から増幅パルスレ−ザ光を取り
出すようにしている。
【0006】パルスレ−ザ光を上記レ−ザ増幅器内に閉
じ込めるには、この増幅器内にポッケルスセルを設け、
これにステップパルス状の高電圧を印加することで行う
ようにしている。ステップパルス電圧の発生方法として
は、ポッケルスセルとインピ−ダンスマッチングしたコ
ンデンサまたはコイルなどによる波形成形回路(PF
N:Pulse Forming Network)を用いる方式やポッケルス
セルに4端子状のものを用い、電極の両端を短絡してこ
の短絡線の長さによる信号遅延時間をもとにする方式な
どが知られている。
【0007】しかしながら、上記PFN方式の場合、電
気部品の特性の固体差により、ポッケルスセルとの確実
なインピ−ダンスマッチングが難かしい。そのため、実
際には全部品を組み合わせて動作させながら個別部品の
選択が必要となるから、その選択調整が容易でないとい
うことがあった。とくに、PFN方式の場合には、コン
デンサとコイルとにより定まる回路定数で、ステップパ
ルス電圧の立ち下がり時間が立上がり時間の3倍かかる
から、ステップパルス電圧の矩形波形に乱れが生じると
いうこともあった。
【0008】また、短絡線の長さによる信号遅延時間を
もとにする方式では、短絡線の容量が与える影響を避け
るために、上記短絡線を長くすることができないから、
一般的には100ns以上のステップパルス電圧の生成に
は適さない。したがって、パルスレ−ザ光を増幅する時
間に制限を受けたり、またポッケルスセルへの電圧印加
が設定通りに行われず、増幅性能を低下させるというこ
とがあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来はP
FN方式の場合にはポッケルスセルとの確実なインピ−
ダンスマッチングが難かしいということがあり、また短
絡線方式の場合にはステップパルス電圧の生成時間に制
限を受け、パルスレ−ザ光の増幅性能が低下するという
ことがあった。
【0010】この発明は上記事情に基づきなされたもの
で、その目的とするところは、手間のかかる調整をせず
に、パルスレーザ光の増幅時間を自由に設定することが
できるようにした増幅方法及び増幅装置を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、レ−
ザ励起部を有し、このレ−ザ励起部の一端側と他端側と
にそれぞれ高反射ミラ−を対向して配置したレ−ザ増幅
器と、結晶の両端面にそれぞれ電極が設けられてなり、
上記レ−ザ増幅器内に配設されたポッケルスセルと、
記レーザ増幅器内に上記ポッケルスセルと並んで設けら
れたλ/4波長板と、このポッケルスセルの一方の電極
に電圧を印加する第1のパルス発生器および他方の電極
に電圧を印加する第2のパルス発生器と、パルスレ−ザ
光を出力するレ−ザ発振器と、このレ−ザ発振器から出
力されたパルスレ−ザ光を上記レ−ザ増幅器内へ導入す
る光学手段と、上記第1のパルス発生器と第2のパルス
発生器とに印加する電圧のタイミングを制御することで
上記レ−ザ増幅器内に導入されたパルスレ−ザ光を増幅
したのち上記光学手段を通して導出する制御手段とを具
備するパルスレーザ光の増幅装置を用いたパルスレーザ
光の増幅方法において、上記ポッケルスセルの両電極に
等しい電圧を印加した状態で、上記レ−ザ発振器から出
力されたパルスレ−ザ光を上記レ−ザ増幅器内へ導入す
る工程と、上記ポッケルスセルの一方の電極の印加電圧
を0にスイッチする工程と、所定時間上記両電極への電
圧の印加状態を維持して上記パルスレーザ光を増幅させ
る工程と、上記ポッケルスセルの他方の電極の印加電圧
を0にスイッチして、増幅された上記パルスレーザ光を
上記光共振器から出射させる工程とを備えるパルスレー
ザ光の増幅方法にある。請求項2の発明は、レ−ザ励起
部を有し、このレ−ザ励起部の一端側と他端側とにそれ
ぞれ高反射ミラ−を対向して配置したレ−ザ増幅器と、
結晶の両端面にそれぞれ電極が設けられてなり、上記レ
−ザ増幅器内に配設されたポッケルスセルと、上記レー
ザ増幅器内に上記ポッケルスセルと並んで設けられたλ
/4波長板と、このポッケルスセルの一方の電極に電圧
を印加する第1のパルス発生器および他方の電極に電圧
を印加する第2のパルス発生器と、パルスレ−ザ光を出
力するレ−ザ発振器と、このレ−ザ発振器から出力され
たパルスレ−ザ光を上記レ−ザ増幅器内へ導入する光学
手段と、上記第1のパルス発生器と第2のパルス発生器
とが印加する電圧のタイミングを制御することで上記レ
−ザ増幅器内に導入されたパルスレ−ザ光を増幅したの
ち上記光学手段を通して導出する制御手段とを具備する
パルスレーザ光の増幅装置において、上記制御手段は、
上記レ−ザ発振器から出力されたパルスレ−ザ光が上記
レ−ザ増幅器内に導入されるときに上記ポッケルスセル
の両電極に等しい電圧を印加し、上記パルスレーザ光を
増幅させるために、上記ポッケルスセルの一方の電極の
印加電圧を0にスイッチし、上記パルスレーザ光を増幅
させるために所定時間上記両電極への電圧の印加状態を
維持し、増幅された上記パルスレーザ光を上記光共振器
から出射させるために、上記ポッケルスセルの他方の電
極の印加電圧を0にスイッチするように、上記第1及び
第2のパルス発生器の制御を行なうことを特徴とするパ
ルスレーザ光の増幅装置にある。
【0012】
【作用】上記構成によれば、第1のパルス発生器と第2
のパルス発生器とに印加する電圧のタイミングによって
ポッケルスセルに発生するパルス高電圧の波形を自由に
制御することができる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照して
説明する。図1に示す増幅装置は後述する第1の偏光ビ
−ムススプリッタ2の接合面2aに対してS偏光に偏光
された超短パルスレ−ザ光Lを発振出力するレ−ザ発振
器1を備えている。このレ−ザ発振器1から出力された
S偏光のパルスレ−ザ光Lは、第1の偏光ビ−ムススプ
リッタ2で反射してファラデロ−テ−タ3に入射する。
このファラデロ−テ−タ3は磁界が印加されることで、
上記パルスレ−ザ光Lの偏光を45度回転させる。この
ファラデロ−テ−タ3によって後述する第2の偏光ビ−
ムスプリッタ4の接合面4aに対してS偏光にされたパ
ルスレ−ザ光Lは上記第2の偏光ビ−ムスプリッタ4に
入射する。
【0014】上記第2の偏光ビ−ムスプリッタ4はレ−
ザ増幅器5内に設けられている。このレ−ザ増幅器5は
レ−ザ励起部6の軸線方向の一端側と他端側とに、光共
振器7を形成する高反射ミラ−7a、7bがそれぞれ対
向して配設されてなる。
【0015】上記第2の偏光ビ−ムスプリッタ4は、上
記レ−ザ励起部6の一端側と一方の高反射ミラ−7aと
の間に配設されている。上記第2の偏光ビ−ムスプリッ
タ4と一方の高反射ミラ−7aとの間にはポッケルスセ
ル8とλ/4波長板10とが配設されている。このポッ
ケルスセル8は後述するごとく電圧が印加されること
で、λ/4波長板と同様に機能する。
【0016】したがって、上記第2の偏光ビ−ムスプリ
ッタ4で反射して光共振器7の光軸と同一直線上に入射
したパルスレ−ザ光Lは、上記ポッケルスセル8の電圧
印加によってS偏光からP偏光に偏光されることで、上
記第2の偏光ビ−ムスプリッタ4の接合面4aを透過す
る。パルスレ−ザ光LがP偏光になると、一対の高反射
ミラ−7a、7bで反射を繰り返して往復するから、上
記レ−ザ励起部6によって増幅される。つまり、パルス
レ−ザ光Lを光共振器7内に閉じ込めることができる。
【0017】上記ポッケルスセル8は、ポッケルス結晶
9の一端面と他端面とにそれぞれ第1の電極11と第2
の電極12とが設けられてなる。上記第1の電極11に
は、その一端に第1のパルス発生器13が接続され、他
端は第1のコンデンサ14と第1の抵抗15を介してア
ースされている。上記第2の電極12には、その一端に
第2のパルス発生器16が接続され、他端は第2のコン
デンサ17と第2の抵抗18を介してアースされてい
る。上記第1、第2の抵抗15、18はインピーダンス
マッチ用の付加抵抗であり、上記第1、第2のコンデン
サ14、17は第1、第2のパルス発生器13、16
ら上記抵抗15、18に電流が直接、流れるのを防ぐた
めの低容量のものである。
【0018】上記第1のパルス発生器13と第2のパル
ス発生器16とは制御手段としての動作信号発生器19
に接続されていて、この動作信号発生器19からの駆動
信号によって第1、第2の電極11、12への電圧の印
加が制御されるようになっている。つまり、ポッケルス
セル8に電圧を印加することができる。
【0019】上記動作信号発生器19は、上記第1のパ
ルス発生器13と第2のパルス発生器16とに電圧を印
加するタイミングを制御するだけでなく、上記レ−ザ発
振器1からパルスレ−ザ光Lを発振出力するタイミング
および上記レ−ザ励起部6が駆動電源部21を介して駆
動されるタイミングを制御するようになっている。
【0020】つぎに、上記構成の増幅装置の動作につい
て説明する。パルスレ−ザ光Lの再生増幅開始前には、
ポッケルスセル8の一対の電極11、12には図2
(a)、(b)にV1 、V2 で示す所定の電圧が印加さ
れている。
【0021】ついで、増幅開始の信号が動作信号発生器
19に入力されると、この動作信号発生器19からレ−
ザ発振器1と駆動電源部21とに駆動信号が出力され
る。それによって、上記レ−ザ発振器1が作動してパル
スレ−ザ光Lが発振出力されるとともに、レ−ザ励起部
6に上記駆動電源部21から電圧が印加されることで、
ここを通過するレ−ザ光Lを増幅できる状態に作動す
る。
【0022】上記レーザ発振器1から出力されたパルス
レーザ光Lは、第1の偏光ビームスプリッタ2で反射し
てファラデローテータ3を通過し、第2の偏光ビームス
プリッタ4に入射する。この第2の偏光ビームスプリッ
タ4はS偏光のパルスレーザ光Lを反射するから、その
パルスレーザ光Lは光共振器7内をその光軸方向に進行
する。S偏光のパルスレーザ光Lは第2の偏光ビームス
プリッタ4の接合面4aで反射してλ/4波長板10、
ポッケルスセル9を通過し、一方の高反射ミラー7aで
反射して再び第2の偏光ビームスプリッタ4に入射す
る。このとき、パルスレーザ光Lは上記λ/4波長板1
0を1往復することで90度偏光されるから、S偏光か
らP偏光になる。
【0023】一方、上記増幅開始信号によって、第1の
パルス発生器13にも駆動信号が出力される。それによ
って、図2(a)に示すようにポッケルスセル9の第1
の電極11への印加電圧がV1 から0に高速でスイッチ
される。このスイッチ時間はパルスレ−ザ光Lが光共振
器7内を往復する時間よりも十分に短くなければならな
い。
【0024】第1の電極11への印加電圧が0にスイッ
チされることで、ポッケルスセル9の電極11,12間
には図2(c)で示すように第2の電極12に印加され
た電圧V2 による電位差が生じる。それによって、ポッ
ケルスセル9はλ/4波長板10と同様の波長板作用を
呈するから、P偏光のパルスレーザ光Lが並設されたλ
/4波長板10とポッケルスセル9とを1往復すると、
偏光角度は180度となる。つまり、P偏光のパルスレ
ーザ光Lがλ/4波長板10とポッケルスセル9とを透
過すると90度偏光されてS偏光となるが、一方の高反
射ミラー7aで反射して再びポッケルスセル9とλ/4
波長板10とを透過することで、さらに90度偏光され
てP偏光になる。したがって、第2の偏光ビームスプリ
ッタ4に入射するパルスレーザ光LはP偏光の状態が維
持される。それによって、パルスレーザ光Lは一対の全
反射ミラー7a,7b間で全反射を繰り返し、レザー励
起部6で増幅されることになる。つまり、ポッケルスセ
ル9に電位差を与えて波長板作用を持たせることで、こ
のポッケルスセル9とλ/4波長板10との偏光作用に
よって第2の偏光ビームスプリッタ4に入射するパルス
レーザ光LはP偏光の状態が維持されるから、光共振器
7内を往復し、増幅されることになる。
【0025】光共振器7内でパルスレーザ光Lを所定の
強度まで増幅したならば、動作信号発生器19から第2
のパルス発生器16に駆動信号が出力され、その駆動信
号によってポッケルスセル9の第2の電極12に印加さ
れた電圧V2 が図2(b)に示すように0にスイッチさ
れる。それによって、ポッケルスセル9の一対の電極1
1,12間の電位差が0になり、このポッケルスセル9
の波長板機能が喪失するから、第2の偏光ビームスプリ
ッタ4を透過してλ/4波長板10に入射するP偏光の
パルスレーザ光Lは、このλ/4波長板10を1往復す
ることで、90度偏光されるから、S偏光に偏光され
る。
【0026】S偏光のパルスレーザ光Lは第2の偏光ビ
ームスプリッタ4の接合面4aで反射するから、レーザ
増幅器5内で増幅されたパルスレーザ光Lは上記反射面
4aで反射して光共振器7から出射される。光共振器7
から出射されたS偏光のパルスレーザ光Lはファラデロ
ーテータ3を通過する。このとき、ファラデローテータ
3に所定強度の磁界を印加しておけば、S偏光のパルス
レーザ光LはP偏光に偏光される。したがって、パルス
レーザ光LはP偏光の状態で第1の偏光ビームスプリッ
タ2へ入射するから、その接合面2aを透過して取り出
されることになる。
【0027】上記構成の増幅装置によれば、レ−ザ増幅
器5におけるパルスレ−ザ光Lの増幅時間は、ポッケル
スセル9の第1の電極11への印加電圧をV1 から0に
スイッチした時間t1 から第2の電極12への印加電圧
をV2 から0にスイッチする時間t2 までの時間差(t
2 −t1 )となる。この時間差は、動作信号発生器19
が第1、第2のパルス発生器13、16に駆動信号を出
力する時間差であるから、自由かつ精密に設定すること
ができる。たとえば、従来の短絡線方式ではその短絡線
の容量が与える影響などで上記時間差は100ns 程度が限
度であったが、この発明によれば時間差を大きくするこ
とで、とくに悪影響を受ける要因がない。したがって、
上記時間差を100ns以上に設定できるから、パルスレ
−ザ光Lを十分に増幅することができる。
【0028】しかも、ポッケルスセル9に電位差を与え
る立上がり状態と、電位差を除去する立ち下がり状態と
の応答時間は同一かつ急峻な矩形状とすることができ
る。それによって、増幅されたパルスレ−ザ光Lの波形
も成形された矩形状とすることができる。
【0029】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明は、パルスレ
−ザ光をレ−ザ増幅器内に閉じ込めるためのポッケルス
セルの一方の電極と他方の電極とに、それぞれ第1のパ
ルス発生器と第2のパルス発生器とを接続し、これらパ
ルス発生器が上記各電極に電圧を印加するタイミングを
制御することで、上記レ−ザ増幅器内にパルスレ−ザ光
を閉じ込めて増幅される時間を制御するようにした。
【0030】そのため、パルスレ−ザ光をレ−ザ増幅器
内において増幅する時間を自由に設定できるから、上記
パルスレ−ザ光の増幅強度の制御を容易かつ精密に行え
る。しかも、ポッケルスセルに印加する電圧の立上がり
と立ち下がりとの制御を同一の応答時間で急峻に行える
から、そのことによってもパルスレ−ザ光の増幅精度を
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の全体構成図。
【図2】同じく(a)〜(c)はポッケルスセルの電極
に印加される電圧波形の説明図。
【符号の説明】
1…レ−ザ発振器、2、4…偏光ビ−ムスプリッタ(光
学手段)、3…ファラデロ−テ−タ(光学手段)、5…
レ−ザ増幅器、6…レ−ザ励起部、7…光共振器、7
a、7b…高反射ミラ−、9…ポッケルスセル、9…結
晶、11、12…電極、13、16…第1、第2のパル
ス発生器、19…動作信号発生器(制御手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 3/00 - 3/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レ−ザ励起部を有し、このレ−ザ励起部
    の一端側と他端側とにそれぞれ高反射ミラ−を対向して
    配置したレ−ザ増幅器と、 結晶の両端面にそれぞれ電極が設けられてなり、上記レ
    −ザ増幅器内に配設されたポッケルスセルと、上記レーザ増幅器内に上記ポッケルスセルと並んで設け
    られたλ/4波長板と、 このポッケルスセルの一方の電極に電圧を印加する第1
    のパルス発生器および他方の電極に電圧を印加する第2
    のパルス発生器と、 パルスレ−ザ光を出力するレ−ザ発振器と、 このレ−ザ発振器から出力されたパルスレ−ザ光を上記
    レ−ザ増幅器内へ導入する光学手段と、 上記第1のパルス発生器と第2のパルス発生器とに印加
    する電圧のタイミングを制御することで上記レ−ザ増幅
    器内に導入されたパルスレ−ザ光を増幅したのち上記光
    学手段を通して導出する制御手段とを具備するパルスレ
    ーザ光の増幅装置を用いたパルスレーザ光の増幅方法に
    おいて、 上記ポッケルスセルの両電極に等しい電圧を印加した状
    態で、上記レ−ザ発振器から出力されたパルスレ−ザ光
    を上記レ−ザ増幅器内へ導入する工程と、 上記ポッケルスセルの一方の電極の印加電圧を0にスイ
    ッチする工程と、 所定時間上記両電極への電圧の印加状態を維持して上記
    パルスレーザ光を増幅させる工程と、 上記ポッケルスセルの他方の電極の印加電圧を0にスイ
    ッチして、増幅された上記パルスレーザ光を上記光共振
    器から出射させる工程とを備えるパルスレーザ光の増幅
    方法。
  2. 【請求項2】 レ−ザ励起部を有し、このレ−ザ励起部
    の一端側と他端側とにそれぞれ高反射ミラ−を対向して
    配置したレ−ザ増幅器と、 結晶の両端面にそれぞれ電極が設けられてなり、上記レ
    −ザ増幅器内に配設されたポッケルスセルと、上記レーザ増幅器内に上記ポッケルスセルと並んで設け
    られたλ/4波長板と このポッケルスセルの一方の電極に電圧を印加する第1
    のパルス発生器および他方の電極に電圧を印加する第2
    のパルス発生器と、 パルスレ−ザ光を出力するレ−ザ発振器と、 このレ−ザ発振器から出力されたパルスレ−ザ光を上記
    レ−ザ増幅器内へ導入する光学手段と、 上記第1のパルス発生器と第2のパルス発生器とが印加
    する電圧のタイミングを制御することで上記レ−ザ増幅
    器内に導入されたパルスレ−ザ光を増幅したのち上記光
    学手段を通して導出する制御手段とを具備するパルスレ
    ーザ光の増幅装置において、 上記制御手段は、 上記レ−ザ発振器から出力されたパルスレ−ザ光が上記
    レ−ザ増幅器内に導入されるときに上記ポッケルスセル
    の両電極に等しい電圧を印加し、 上記パルスレーザ光を増幅させるために、上記ポッケル
    スセルの一方の電極の印加電圧を0にスイッチし、 上記パルスレーザ光を増幅させるために所定時間上記両
    電極への電圧の印加状態を維持し、 増幅された上記パルスレーザ光を上記光共振器から出射
    させるために、上記ポッケルスセルの他方の電極の印加
    電圧を0にスイッチするように、上記第1及び第2のパ
    ルス発生器の制御を行なうことを特徴とするパルスレー
    ザ光の増幅装置。
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Non-Patent Citations (1)

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Title
AAPLIED OPTICS Vol.17 No.19(1978)p.3184−3186

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JPH0690054A (ja) 1994-03-29

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