JP3333179B2 - 抗炎症/鎮痛薬としての二環式カルボニルインドール化合物 - Google Patents

抗炎症/鎮痛薬としての二環式カルボニルインドール化合物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬としての二環
式カルボニル インドール類に関する。本発明は、具体
的には、ヒト、イヌおよびネコ等における疼痛、炎症、
関節炎のような他の炎症関連疾患等の治療または緩和の
ための化合物、組成物および方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】非ステ
ロイド系抗炎症薬(NSAIDs)は、その鎮痛および
抗炎症活性ゆえに疼痛ならびに関節炎の兆候および症状
を治療するのに広く用いられている。通常のNSAID
sは、アラキドン酸をプロスタノイド類に変換する酵素
であるプロスタグランジンG/Hシンターゼ(PGH
S)としても知られるシクロオキシゲナーゼ(COX)
の活性を遮断することにより作用するとされている。プ
ロスタグランジン類、特に、炎症状態において検出され
る主たるエイコサノイドであるプロスタグランジンE
(PGE)は、疼痛、発熱および炎症と関連した他の
症状のメディエーターである。プロスタグランジン類の
生合成の阻害は、抗炎症薬発見の治療標的であった。従
来のNSAIDsの治療用途は、しかしながら、生命を
脅かす潰瘍化および腎毒性を含む薬剤が関係する副作用
のため限定されている。NSAIDsの代用は、コルチ
コステロイド類の使用であるが、しかしながら、長期治
療は、やはり、重篤な副作用に帰しかねない。
【0003】最近、構成アイソフォーム(COX−1)
および、発現が炎症部位でアップレギュレートされる誘
導アイソフォーム(COX−2)のCOXの2つの形態
が同定された(ベインJ.R.(Vane J.R.); ミッチェ
ルJ.A.(Mitchell J.A.);アプルトンI.(Appleton
I.);トムリンスンA.(Tomlinson A.);ビショップ
−ベイリーD.(Bishop-Bailey D.);クロックストー
ルJ.(Croxtoll J.); ウィロービーD.A.(Willo
ughby D.A.), Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 1994, 9
1, 2046)。COX−1は、生理学的役割を果たしてお
り、胃腸および腎臓の保護に関与していると考えられ
る。他方、COX−2は、病理的役割を果たしており、
炎症状態において存在する主たるアイソフォームである
と考えられる。プロスタグランジン類の病理的役割は、
慢性関節リウマチおよび変形性関節症、発熱、喘息、骨
吸収、心血管疾患、腎毒性、アテローム動脈硬化症、低
血圧、ショック、疼痛、癌ならびにアルツハイマー病を
含む多数のヒトの疾患状態に関係している。現在市販さ
れているNSAIDsは、選択性に対する変動がほとん
どなくCOXの両方のアイソフォームを阻害しており、
それらの有益な(COX−2の阻害)および有害な影響
(COX−1の阻害)を説明している。誘導酵素シクロ
オキシゲナーゼ−2の誘導期の干渉および/または酵素
シクロオキシゲナーゼ−2のアラキドン酸に対する活性
の干渉によりプロスタグランジン類の生合成を選択的に
阻害する化合物は、このような化合物が、COX−1阻
害と関係した不利な副作用なしに抗炎症作用を発揮する
という点で、NSAIDsまたはコルチコステロイド類
の使用に対する代替治療を提供すると考えられる。
【0004】種々のインドール化合物が、公知であり、
いくつかの特許出願物に開示されている。国際特許出願
WO 96/32379は、cGMP−PDE阻害物質
としてのN−置換インドール化合物を開示している。国
際特許出願WO 96/37467、WO 96/374
69、英国特許出願GB 2283745Aおよび米国
特許第5510368号は、シクロオキシゲナーゼ−2
阻害物質としての2−メチル−N−置換インドール化合
物を開示している。また、種々のインドール化合物が、
ヨーロッパ特許出願0 556 949 A2に水中の汚
損生物を制御するための薬物として開示されている。国
際特許出願WO 99/05104は、3−アミノ−置
換インドール化合物を開示している。更に、国際特許出
願WO97/09308は、神経ペプチド受容体アンタ
ゴニストとしてのインドール化合物を開示している。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の一般式
の化合物:
【化2】 または薬学的に許容することのできるその塩を提供する
[ここで、Aは、C1−6アルキレンまたは−NR
であり;Zは、C(=L)RまたはSOであ
り;Uは、CHまたはNであり;WおよびYは、−CH
−、O、Sおよび−N−Rから独立に選ばれ;m
は、1、2または3であり;qおよびrは、独立に0、
1または2であり;Xは、ハロゲン、C1−4アルキ
ル、ハロ置換したC1−4アルキル、ヒドロキシ、C
1−4アルコキシ、ハロ置換したC1−4アルコキシ、
1−4アルキルチオ、ニトロ、アミノ、モノ−または
ジ−(C1−4アルキル)アミノおよびシアノから独立
に選ばれ;nは、0、1、2、3または4であり;L
は、酸素または硫黄であり;Rは、水素またはC
1−4アルキルであり;Rは、ヒドロキシ、C1−6
アルキル、ハロ置換したC1−6アルキル、C −6
ルコキシ、ハロ置換したC1−6アルコキシ、C3−7
シクロアルコキシ、C1−4アルキル(C3−7シクロ
アルコキシ)、−NR、C1−4アルキルフェニ
ル−O−またはフェニル−O−であり、このフェニル
は、ハロゲン、C1−4アルキル、ヒドロキシ、C
1−4アルコキシおよびニトロから独立に選ばれる1個
から5個の置換基で任意に置換されても良く;Rは、
1−6アルキルまたはハロ置換したC1−6アルキル
であり;そしてRおよびRは、水素、C1−6アル
キルおよびハロ置換したC1−6アルキルから独立に選
ばれる]。
【0006】本発明のインドール化合物は、COX活性
の阻害を示す。好ましくは、本発明の化合物は、COX
−2に対する阻害活性を示し、更に好ましい化合物は、
COX−2選択性を有する。
【0007】よって、本発明は、一般式(I)の化合物
および薬学的に許容することのできるその塩を含む、プ
ロスタグランジン類が病原として関与する医学的症状の
治療に有用な医薬組成物も提供する。
【0008】更に、本発明は、Aが、メチレンであり;
Zが、C(=O)OCHであり;Uが、CHまたはN
であり;WおよびYが、−CH−、Oおよび−N−R
から独立に選ばれ;mが、1または2であり;qおよ
びrが、独立に0または1であり;Xが、クロロ、トリ
フルオロメチル、およびメトキシから独立に選ばれ;n
が、1または2であり;そしてRが、水素またはメチ
ルである、一般式(I)の中間体として用いることので
きる化合物も提供する。
【0009】更に、本発明は、治療上効果的な量のこの
医薬組成物を哺乳類対象者に投与することを含む、この
対象者、イヌ、ネコ等における、プロスタグランジン類
が病原として関与する医学的症状の治療方法を提供す
る。
【0010】プロスタグランジン類が病原として関与し
ている医学的症状としては、リウマチ熱、インフルエン
ザまたは他のウィルス感染と関連した症状、感冒、腰痛
および頚痛、月経困難、頭痛、歯痛、捻挫および筋違
い、筋炎、神経痛、滑膜炎、慢性関節リウマチを含む関
節炎、変性関節疾患(変形性関節症)、痛風、強直性脊
椎炎、全身性エリテマトーデスおよび若年性関節炎、滑
液包嚢炎、熱傷、外科的および歯の処置後の損傷を含
む、種々の状態の疼痛、発熱および炎症の軽減が挙げら
れる。
【0011】本発明の化合物および医薬組成物は、細胞
腫瘍性転化および転移性腫瘍の成長を阻止することがで
き、従って、結腸、乳、皮膚、食道、胃、膀胱、肺およ
び肝臓の癌の治療および/または予防に用いることがで
きる。本発明の化合物および医薬組成物は、糖尿病性網
膜症および腫瘍脈管形成において起きるようなシクロオ
キシゲナーゼが仲介する増殖疾患の治療および/または
予防に用いられる。
【0012】本発明の化合物および医薬組成物は、収縮
性プロスタノイド類の合成を妨げることによりプロスタ
ノイドが誘導する平滑筋の収縮を阻害することができ、
従って、月経困難、早産、喘息および好酸球が関与する
疾患の治療ならびにアルツハイマーおよびパーキンソン
病のような神経退行変性疾患の治療、ならびに骨損失
(変形性関節症の治療)、脳卒中、発作、偏頭痛、多発
性硬化症、エイズおよび脳症の治療に有益であると考え
られる。
【0013】COX−2活性および/またはCOX−1
よりCOX−2に対する高い特異性により、このような
化合物は、特に、潰瘍(消化性潰瘍および胃潰瘍のよう
な)、胃炎、限局性回腸炎、潰瘍性大腸炎、憩室炎の患
者、または胃腸疾患の再発歴、胃腸出血、低プロトロン
ビン血症、ヘモフィルス感染症および他の出血問題のよ
うな貧血;腎臓疾患;手術前の抗凝血薬の摂取を含む凝
固障害の患者のようなNSAIDsが禁忌であるかもし
れないような場合、従来のNSAIDsの代替薬として
有用であることが分かるはずである。
【0014】本明細書で用いる゛ハロ゛は、フルオロ、ク
ロロ、ブロモまたはヨードを意味する。
【0015】本明細書で用いる゛C1−6アルキル゛と
は、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝鎖の飽和
した基を意味し、それとしては、メチル、エチル、n−
プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s
ec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル
等が挙げられるが、これらに限定される訳ではない。
【0016】本明細書で用いる゛アルキレン゛とは、メチ
レン、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンお
よびヘキシレン等のような、それぞれの末端炭素から1
個の水素原子が除去されている飽和した炭化水素(直鎖
または分枝鎖)を意味する。
【0017】本明細書で用いる゛ハロ置換したアルキル゛
とは、1個以上のハロゲンで置換された上述のようなア
ルキル基を意味し、それとしては、クロロメチル、ジク
ロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリ
フルオロメチルおよび2,2,2−トリクロロエチル等
が挙げられるが、これらに限定される訳ではない。
【0018】本明細書で用いる゛C3−7シクロアルキ
ル゛とは、3個から7個の炭素原子の炭素環式基を意味
し、それとしては、シクロプロピル、シクロブチル、シ
クロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチル等
が挙げられるが、これらに限定される訳ではない。
【0019】゛アルコキシ゛の例は、メトキシ、エトキ
シ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、
イソブトキシ、sec−ブトキシおよびtert−ブト
キシ等である。
【0020】゛アルキルチオ゛の例は、メチルチオ、エチ
ルチオ、n−プロピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブ
チルチオ、イソブチルチオ、sec−ブチルチオおよび
tert−ブチルチオ等である。
【0021】゛モノ−(C1−4アルキル)アミノ゛の例
は、メチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミ
ノ、イソプロピルアミノ、n−ブチルアミノ、イソブチ
ルアミノ、sec−ブチルアミノおよびtert−ブチ
ルアミノ等である。
【0022】゛ジ−(C1−4アルキル)アミノ゛の例
は、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミ
ノ、N−メチル−N−エチルアミノ、N−メチル−N−
プロピルアミノ、N−メチル−N−ブチルアミノおよび
N−エチル−N−プロピルアミノ等である。
【0023】゛HO−(C1−4)アルキル゛の例は、ヒ
ドロキシメチル、ヒドロキシエチル(例えば、1−ヒド
ロキシエチルおよび2−ヒドロキシエチル)、ヒドロキ
シプロピル(例えば、1−ヒドロキシプロピル、2−ヒ
ドロキシプロピルおよび3−ヒドロキシプロピル)であ
る。
【0024】゛C1−4アルコキシC1−4アルキル゛の
例は、メトキシメチル、メトキシエチル、メトキシプロ
ピル、メトキシブチル、エトキシメチル、エトキシエチ
ルおよびエトキシプロピル等である。
【0025】゛ハロ置換したアルコキシ゛の例は、クロロ
メトキシ、ジクロロメトキシ、フルオロメトキシ、ジフ
ルオロメトキシ、トリフルオロメトキシおよび2,2,
2−トリクロロエトキシ等である。
【0026】゛アリール゛の例は、フェニルおよびナフチ
ル等である。
【0027】以下の一般式の基:
【化3】 の例は、テトラリニル、5,6,7,8−テトラヒドロ
イソキノリニル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジ
オキシニル、2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラニル、
1,3−ベンゾジオキソリル、インダニル、1,2,
3,4−テトラヒドロキノリニル、2,3−ジヒドロ−
1H−インドリル、1,2,3,4−テトラヒドロイソ
キノリニル、クロマニル、イソクロマニル、イソインド
リニル、2,3−ジヒドロフロ[3,2−c]ピリジニ
ル、1,2,3,4−テトラヒドロピリド[3,4−
b]ピラジニル、1,2,3,4−テトラヒドロ[2,
6]ナフチリジニル、3,4−ジヒドロ−1H−ピラノ
[3,4−c]ピリジニル、1,2,3,4−テトラヒ
ドロ[1,6]ナフチリジニル、3,4−ジヒドロ−2
H−ピラノ[3,2−c]ピリジニル、1,2,3,4
−テトラヒドロ[1,7]ナフチリジニル、1,2,
3,4−テトラヒドロ[2,7]ナフチリジニル、3,
4−ジヒドロ−1H−ピラノ[4,3−c]ピリジニ
ル、2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,2−c]ピ
リジニル、2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−
c]ピリジニル、2,3−ジヒドロフロ[2,3−c]
ピリジニル、2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4
−c]ピリジニル、1,3−ジヒドロフロ[3,4−
c]ピリジニル、[1,3]ジオキソロ[4,5−c]
ピリジニル、3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3
−c]ピリジニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノ
キサリニル、2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエニル、
1,3−ジヒドロ−2−ベンゾチエニル、1,3−ベン
ゾジチオリル、2,3−ジヒドロチエノ[2,3−c]
ピリジニル、1,3−ジヒドロチエノ[3,4−c]ピ
リジニル、[1,3]ジチオロ[4,5−c]ピリジニ
ル、チオクロマニル、3,4−ジヒドロ−1H−イソチ
オクロマニルおよび2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾ
ジチイニル等である。この基内の環窒素原子は、C
アルキル、好ましくはメチルおよびエチルにより任
意に置換されても良い。
【0028】本発明の好ましい化合物は、Aが、C
1−6アルキレンであり;Zが、C(=L)Rであ
り;Uが、CHまたはNであり;WおよびYが、−CH
−、O、Sおよび−N−Rから独立に選ばれ;m
が、1、2または3であり;qおよびrが、独立に0、
1または2であり;Xが、ハロゲン、C1−4アルキ
ル、ハロ置換したC1−4アルキル、ヒドロキシ、C
1−4アルコキシ、ハロ置換したC1−4アルコキシ、
1−4アルキルチオ、ニトロ、アミノ、モノ−または
ジ−(C1−4アルキル)アミノおよびシアノから独立
に選ばれ;nが、0、1、2または3であり;Lが、酸
素または硫黄であり;Rが、水素またはC1−4アル
キルであり;Rが、ヒドロキシ、C1−6アルコキ
シ、ハロ置換したC1−6アルコキシ、C3−7シクロ
アルコキシ、C1−4アルキル(C3−7シクロアルコ
キシ)、−NR、C1−4アルキルフェニル−O
−またはフェニル−O−であり、このフェニルが、ハロ
ゲン、C1−4アルキル、ヒドロキシ、C1−4アルコ
キシおよびニトロから独立に選ばれる1個から5個の置
換基で任意に置換されても良く;そしてRおよびR
が、水素、C1−6アルキルおよびハロ置換したC
1−6アルキルから独立に選ばれる、一般式(I)の化
合物である。
【0029】本発明の更に好ましい化合物は、Aが、C
1−4アルキレンであり;Zが、C(=O)Rであ
り;Uが、CHまたはNであり;WおよびYが、−CH
−、Oおよび−N−Rから独立に選ばれ;mが、1
または2であり;qおよびrが、独立に0または1であ
り;Xが、ハロゲン、C1−4アルキル、ハロ置換した
1−4アルキル、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、
ハロ置換したC1−4アルコキシ、C1−4アルキルチ
オ、ニトロ、アミノ、モノ−またはジ−(C1−4アル
キル)アミノおよびシアノから独立に選ばれ;nが、1
または2であり;Rが、水素またはC1−4アルキル
であり;そしてRが、ヒドロキシ、C1−6アルコキ
シ、ハロ置換したC1−6アルコキシ、C3−7シクロ
アルコキシ、C1−4アルキル(C3−7シクロアルコ
キシ)、C1−4アルキルフェニル−O−またはフェニ
ル−O−であり、このフェニルが、ハロゲン、C1−4
アルキル、ヒドロキシ、C1−4アルコキシおよびニト
ロから独立に選ばれる1個から5個の置換基で任意に置
換されても良い、一般式(I)の化合物である。
【0030】本発明の更に好ましい化合物は、Aが、メ
チレンまたはエチレンであり;Zが、C(=O)R
あり;Uが、CHまたはNであり;WおよびYが、−C
−、Oおよび−N−Rから独立に選ばれ;mが、
1または2であり;qおよびrが、独立に0または1で
あり;Xが、フルオロ、クロロ、C1−4アルキル、ハ
ロ置換したメチル、およびメトキシから独立に選ばれ;
nが、1または2であり;Rが、水素またはメチルで
あり;そしてRが、ヒドロキシまたはC1−6アルコ
キシであるが、但し、U、WおよびYの内少なくとも一
つがヘテロ原子である、一般式(I)の化合物である。
【0031】本発明の更に好ましい化合物は、Aが、メ
チレンであり;Zが、C(=O)OHであり;Uが、C
HまたはNであり;WおよびYが、−CH−、Oおよ
び−N−Rから独立に選ばれ;mが、1または2であ
り;qおよびrが、独立に0または1であり;Xが、ク
ロロ、トリフルオロメチル、およびメトキシから独立に
選ばれ;nが、1または2であり;そしてRが、水素
またはメチルである、一般式(I)の化合物である。
【0032】本発明の更に好ましい化合物は、Aが、メ
チレンであり;Zが、C(=O)OHであり;Uが、C
HまたはNであり;W、Y、m、qおよびrが、下記か
ら成る群から選ばれ: a)WおよびYが、−CH−であり、mが1であり、
そしてqおよびrが、独立に0または1である; b)WおよびYが、−CH−であり、mが2であり、
そしてqおよびrが、0である; c)WおよびYが、Oであり、mが1または2であり、
そしてqおよびrが、0である; d)Wが−CH−であり、YがOであり、mが1であ
り、そしてqおよびrが、0である; e)WがOであり、Yが−CH−であり、mが1であ
り、そしてqおよびrが、0である; f)Wが−N−Rであり、Yが−CH−であり、m
が1であり、そしてqおよびrが、独立に0または1で
ある; g)Wが−N−Rであり、Yが−CH−であり、m
が2であり、そしてqおよびrが、0である; h)Wが−CH−であり、Yが−N−Rであり、m
が1であり、そしてqおよびrが、独立に0または1で
ある; i)Wが−CH−であり、Yが−N−Rであり、m
が2であり、そしてqおよびrが、0である;Xが、ク
ロロ、トリフルオロメチル、およびメトキシから独立に
選ばれ;nが、1または2であり;そしてRが、水素
またはメチルである、一般式(I)の化合物である。
【0033】本発明の好ましい個々の化合物は、[6−
クロロ−2−[(5,6,7,8−テトラヒドロイソキ
ノリン−3−イル)カルボニル]−1H−インドール−
3−イル]酢酸;[6−クロロ−2−[(2,3−ジヒ
ドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)カルボニ
ル]−1H−インドール−3−イル]酢酸;[2−
[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6
−イル)カルボニル]−5−トリフルオロメチル−1H
−インドール−3−イル]酢酸;[6−クロロ−2−
[(2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル)
カルボニル]−1H−インドール−3−イル]酢酸;
[2−[(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)カ
ルボニル]−6−クロロ−1H−インドール−3−イ
ル]酢酸;[5,6−ジクロロ−2−[(インダン−5
−イル)カルボニル]−1H−インドール−3−イル]
酢酸;[5−メトキシ−2−[(1,2,3,4−テト
ラヒドロキノリン−7−イル)カルボニル]−1H−イ
ンドール−3−イル]酢酸;[5,6−ジクロロ−2−
[(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)
カルボニル]−1H−インドール−3−イル]酢酸;お
よび[6−クロロ−2−[(2−メチル−1,2,3,
4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)カルボニ
ル]−1H−インドール−3−イル]酢酸、並びにその
塩である。
【0034】最も好ましい個々の化合物は、[6−クロ
ロ−2−[(5,6,7,8−テトラヒドロイソキノリ
ン−3−イル)カルボニル]−1H−インドール−3−
イル]酢酸;[6−クロロ−2−[(2,3−ジヒドロ
−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)カルボニル]
−1H−インドール−3−イル]酢酸;[2−[(2,
3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)
カルボニル]−5−トリフルオロメチル−1H−インド
ール−3−イル]酢酸;および[6−クロロ−2−
[(2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル)
カルボニル]−1H−インドール−3−イル]酢酸、並
びにその塩である。
【0035】本発明の中間体として用いることのできる
好ましい個々の化合物は、[6−クロロ−2−[(5,
6,7,8−テトラヒドロイソキノリン−3−イル)カ
ルボニル]−1H−インドール−3−イル]酢酸メチ
ル;[6−クロロ−2−[(2,3−ジヒドロ−1,4
−ベンゾジオキシン−6−イル)カルボニル]−1H−
インドール−3−イル]酢酸メチル;[2−[(2,3
−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)カ
ルボニル]−5−トリフルオロメチル−1H−インドー
ル−3−イル]酢酸メチル;[6−クロロ−2−
[(2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル)
カルボニル]−1H−インドール−3−イル]酢酸メチ
ル;[2−[(1,3−ベンゾジオキソール−5−イ
ル)カルボニル]−6−クロロ−1H−インドール−3
−イル]酢酸メチル;[5,6−ジクロロ−2−[(イ
ンダン−5−イル)カルボニル]−1H−インドール−
3−イル]酢酸メチル;および[6−クロロ−2−
[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−7−イル)カルボニル]−1H−インドール−
3−イル]酢酸メチル、並びにその塩である。
【0036】一般的合成 一般式(I)の化合物は、当業者等に公知の構造関連化
合物に応用できるいずれの合成手法によっても調製する
ことができる。以後に説明するような以下の代表的例
は、具体的に説明するためのものであり、いずれにして
も、本発明の範囲を制限するものではない。特に断らな
い限り、A、U、W、X、Y、Z、q、r、m、n、R
、R、R、RおよびRは、本明細書で前に定
義した通りである。
【化4】
【0037】一つの態様において、例えば、Aが−CH
−であり、ZがCOHである一般式(I)の化合物
は、模式図1に示した反応列により調製することができ
る。
【化5】 手短に言えば、一般式(III)の化合物を、酸化的均
一マロニル化(主導的文献としては、J.M.ムコウス
キー(J. M. Muchowski)等; Can. J. Chem., 70,1838, 1
992およびE.バシオッチ(E. Baciocchi)等; J. Org. C
hem., 58, 7610,1993参照)に供する。一例において、
一般式(III)の化合物を、一般式C(R)H(C
2aの化合物{ここで、OR2aはRであ
り、Rは、水素またはハロゲン、好ましくはクロロで
ある}およびマンガン(III)物質、好ましくは三酢
酸マンガン(III)と反応させる。マンガン(II
I)物質は、通常、化学量論量で用いるが、あるいは、
通常、硝酸銀のような銀(I)塩のような共触媒の存在
下で過硫酸ナトリウムのような適切な再酸化剤の使用に
より触媒することができる。好ましい反応溶媒として
は、酢酸が挙げられるが、しかしながら、酢酸−無水酢
酸またはプロピオン酸のような他のプロトン性溶媒を用
いることができる。反応は、好ましくは、酢酸ナトリウ
ムまたは酢酸カリウムの存在下で行うが、溶媒のみの中
で行っても良い。反応温度は、通常、室温から溶媒の還
流温度の範囲、好ましくは、60から100℃である
が、必要であれば、より低い又はより高い温度を用いる
ことができる。反応時間は、通常、1時間から1日、好
ましくは4から16時間であるが、しかしながら、より
短い又はより長い反応時間を、必要であれば用いること
ができる。直ぐ上の例では、一般式(IV)のα−アセ
トキシ化合物が、通常、主要な生成物として得られる。
一般式(IV)の化合物は、適切なプロトン性溶媒、特
にトリフルオロ酢酸中で適切な還元剤、例えば、トリア
ルキルシラン、好ましくはトリエチルシランでの還元に
より、一般式(V)の化合物に容易に変換することがで
きる。あるいは、反応は、ジクロロメタンまたは1,2
−ジクロロエタン等のような反応に不活性な共溶媒中で
行うことができる。反応温度は、通常、室温から溶媒の
還流温度の範囲であるが、必要であれば、より低い又は
より高い温度を用いることができる。反応時間は、通
常、1分から1日、好ましくは20分から5時間である
が、しかしながら、より短い又はより長い反応時間を、
必要であれば用いることができる。あるいは、一般式
(V)の化合物は、一般式(III)の化合物から、
(i)トリエチルボランのようなトリアルキルボランの
空気による酸化により仲介される一般式:C(Br)H
(CO2aのモノハロマロナート、好ましくは
ブロモマロナート(B.ギーズ(B. Giese);有機合成に
おける基:炭素−炭素結合の形成 (In Radicals in org
anic synthesis: formation of carbon-carbonbonds).
パーガモンプレス(Pergamon Press)オックスフォード.
86-89頁, 1986,ならびにP.G.アリーズ(P. G.Allie
s)およびP.B.ブリンドリー(P.B. Brindley); J. C
hem. Soc. (B), 1126, 1960参照)、または(ii)硝酸
アンモニウムセリウム(IV)のようなセリウム(I
V)塩(例えば、E.バシオッチ等; Tetrahedron Let
t, 2763, 1986参照)の存在下、マロン酸エステルから
直接得ることができる。一般式(V)の化合物は、標準
条件下、けん化/脱カルボキシル化に供することにより
一般式(VI)の化合物に容易に変換することができ
る。
【0038】あるいは、模式図2に示すように、Aが−
(R)CH−であり、ZがCOHであり、RがC
1−5アルキルである一般式(I)の化合物は、一般式
(III)の化合物から、適切なモノアルキルマロナー
トC(R)L(CO 2a(ここで、L
は、水素またはハロゲン、好ましくは臭化物である)
から模式図1で述べたものと同様の方法で調製すること
ができる。
【化6】
【0039】別の態様において、模式図3に示すよう
に、Aが−(R)CH−であり、ZがCOHであ
り、Rが水素またはC1−5アルキルである一般式
(I)の化合物は、適切な2−アミノケイ皮酸エステル
(IX){ここで、Gは、適切な保護基、例えば、メ
トキシカルボニル、エトキシカルボニル、tert−ブ
トキシカルボニル(Boc)、ベンジルオキシカルボニ
ル、フェニルスルホニルまたはp−トルエンスルホニル
等である}から容易に得られる。従って、必須の2−ア
ミノケイ皮酸エステル(IX)を、適切な塩基の存在下
で一般式(XI)の化合物{ここで、Eは、ハロゲン、
好ましくはヨード、ブロモまたはクロロである}と反応
させる。適切な塩基は、例えば、ナトリウムtert−
ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水素化ナトリウ
ムまたは水素化カリウムのような炭酸または水素化アル
カリまたはアルカリ土類金属アルコキシドであるが、こ
れらに限定される訳ではない。反応に不活性な好ましい
溶媒としては、アセトン、メチルエチルケトン、アセト
ニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジ
メチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ジオキサ
ンまたはテトラヒドロフランが挙げられるが、これらに
限定される訳ではない。反応温度は、好ましくは−40
℃から溶媒の還流温度の範囲、通常、0℃から60℃の
範囲であるが、必要であれば、より低い又はより高い温
度を用いることができる。反応時間は、通常、1分から
1日、好ましくは30分から8時間であるが、しかしな
がら、より短い又はより長い反応時間を、必要であれば
用いることができる。例えば、反応を室温で行う場合、
中間体インドリン(X)を単離することができる。より
高い温度での反応は、インドール(XII)の形成に帰
することがある。通常、中間体インドリン(X)は、単
離せずに(i)当業者等に公知の標準条件下でインドー
ル環の付随する形成により直接一般式(I)の化合物に
加水分解するか又は(ii)適切な塩基、例えば、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウムもしくは炭酸セシウムのよう
な炭酸アルカリもしくはアルカリ土類金属、または1,
8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン
(DBU)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノ
ネ−5−エン(DBN)、1,4−ジアザビシクロ
[2.2.2]オクタン(DABCO)、ピリジン、ピ
ロリジン、トリエチルアミン、ジエチルイソプロピルア
ミンもしくはヒューニグ(Hunig)の塩基等のような有機
塩基または、硝酸アンモニウムセリウム(IV)(CA
N)、酸化マンガン(IV)、三酢酸マンガン(II
I)、酢酸銅(II)/空気、クロラニル、2,3−ジ
クロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(D
DQ)、N−酸化N−メチルモルホリン等(例えば、
H.デュモリン(H. Dumoulin)等; J. Heterocycl. Che
m. 32, 1703, 1995; H.ラポポート(H. Rapoport)等;
Tetrahedron Lett., 5053, 1991; P.マーチン(P. Mar
tin)等; Helv. Chim. Acta, 77, 111, 1994; Y.キク
ガワ(Y. Kikugawa)等, J. Chem. Soc. Perkins Trans
1, 7, 1401, 1984; A.ゴティ(A. Goti)等;Tetrahedro
n Lett., 6567, 1996; L.S.リーベスキンド(L. S.
Liebeskind)等; J. Org. Chem. 61, 2594, 1996参照)
のような適切な酸化剤を用いることにより一般式(XI
I)の化合物に変換するかのいずれかである。反応に不
活性な好ましい溶媒としては、アセトン、メチルエチル
ケトン、アセトニトリル、ジオキサンまたはテトラヒド
ロフランが挙げられるが、これらに限定される訳ではな
い。反応温度は、好ましくは、0℃から溶媒の還流温度
の範囲、通常、15℃から60℃の範囲であるが、必要
であれば、より低い又はより高い温度を用いることがで
きる。反応時間は、通常、1分から1日、好ましくは3
0分から8時間であるが、しかしながら、より短い又は
より長い反応時間を、必要であれば用いることができ
る。一般式(XII)の化合物は、標準条件下で一般式
(I)の化合物に容易に加水分解することができる。
【化7】
【0040】別の態様において、Aが−(R)CH−
であり、ZがCOHであり、Rが水素またはC
1−5アルキルである一般式(I)の化合物は、模式図
4に具体的に示すように調製することができる。例え
ば、通常、AIBNのようなラジカル開始剤の存在下、
水素化トリアルキル錫、例えば水素化トリブチル錫での
一般式(XIII)の化合物{ここで、R、R2a
Xおよびnは、本明細書で前に定義した通りである}の
処理により、J. Am. Chem. Soc., 116, 3127, (1994);
T.フクヤマ(T. Fukuyama)等に述べられているような
分子内ラジカル環化を経て中間体2−スタンニルインド
ール(XIV)を得る。その場で生成した中間体(XI
V)を、次いで、スチルの手法(例えば、J.K.スチ
ル(J. K. Stille)等; J. Am. Chem. Soc., 109, 813, 5
478, (1987) およびJ. Am. Chem. Soc.,106, 4833, (19
84)参照)により適切なパラジウム(0)触媒の存在下
でハロゲン化アシル(XV){ここで、UおよびEは、
本明細書で前に定義した通りである}で処理してインド
ール(XII)を得、従来法により一般式(I)の化合
物に加水分解することができる。
【化8】
【0041】模式図4に表したような一般式(I)の酢
酸化合物は、模式図5に示すように当業者等に公知のい
ずれの従来法によっても相当するエステルの一般式(X
II)の化合物に容易に変換することができる。
【化9】
【0042】別の態様において、Aが−NR−であ
り、ZがSOまたはC(=O)Rである一般式
(I)の化合物は、模式図6に概略を述べた反応工程に
より調製することができる。
【化10】
【0043】例えば、方法Aまたは方法Bの工程1にお
いて、一般式(XVI)の化合物{ここで、Gは、水
素または本明細書で前に定義した適切な保護基である}
を、一般式Z−Gの化合物{ここで、Gは、Z−G
の化合物が、例えば、カルボン酸塩化物、カルボン
酸、カルボン酸エステル、カルボン酸無水物、スルホン
酸塩化物またはスルホン酸無水物等であるというように
定義される}と反応させる。この例では、一般式Z−G
の化合物が、例えば、カルボン酸塩化物、カルボン酸
無水物またはスルホン酸塩化物である場合、リアクタン
トを、反応に不活性な溶媒の非存在下または存在下で共
に加熱しても良い。反応に不活性な好ましい溶媒として
は、ベンゼン、トルエン、キシレン、o−ジクロロベン
ゼン、ニトロベンゼンまたは1,2−ジクロロエタン等
が挙げられるが、これらに限定される訳ではない。好ま
しくは、反応を、塩基の存在下で行う。好ましい塩基
は、反応に不活性な溶媒の存在下または非存在下、例え
ば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムメ
トキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−
ブトキシド、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水素化ナ
トリウムもしくは水素化カリウムのような水酸化、炭酸
もしくは水素化アルカリもしくはアルカリ土類金属アル
コキシド、またはトリエチルアミン、トリブチルアミ
ン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジンもしくはジ
メチルアミノピリジンのようなアミンから選ばれるが、
これらに限定される訳ではない。反応に不活性な好まし
い溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、o−
ジクロロベンゼン、ニトロベンゼン、ピリジン、ジクロ
ロメタン、1,2−ジクロロエタン、テトラヒドロフラ
ン又はその混合物が挙げられるが、これらに限定される
訳ではない。反応温度は、通常、−100から250℃
の範囲、好ましくは、0から150℃の範囲であるが、
必要であれば、より低い又はより高い温度を用いること
ができる。反応時間は、通常、数分から1日、好ましく
は20分から5時間であるが、しかしながら、より短い
又はより長い反応時間を、必要であれば用いることがで
きる。
【0044】あるいは、一般式Z−Gの化合物が、例
えばカルボン酸である場合、方法Aまたは方法Bのいず
れかの工程1から得られる中間体アミドは、それらに限
定される訳ではないが1−(ジメチルアミノプロピル)
−3−エチルカルボジイミド(WSC)、N,N´−ジ
シクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、カルボニル
ジイミダゾールまたはシアノホスホン酸ジエチルエステ
ル等のようなカップリング試薬の存在下、必須のカルボ
ン酸を一般式(XVI)の化合物で処理することにより
容易に調製することができる。反応に不活性な好ましい
溶媒としては、アセトン、アセトニトリル、ジクロロメ
タン、1,2−ジクロロエタン、N,N−ジメチルホル
ムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルス
ルホキシド、ジオキサン、テトラヒドロフランまたはピ
リジンが挙げられるが、これらに限定される訳ではな
い。または、例えば、ミツノブ型反応条件下。ミツノブ
反応における適切な縮合試薬は、トリアリールホスフィ
ンの存在下のアゾジカルボン酸ジ−(C1−4)アルキ
ル、例えば、トリフェニルホスフィンの存在下のアゾジ
カルボン酸ジエチルである。反応に不活性な選り抜きの
溶媒としては、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、
ジメチルホルムアミド、ベンゼンまたはトルエン等が挙
げられる。反応温度は、好ましくは0℃から溶媒の還流
温度の範囲、例えば0から100℃であるが、必要であ
れば、より低い又はより高い温度を用いることができ
る。反応時間は、通常、数分から1日、好ましくは20
分から5時間であるが、しかしながら、より短い又はよ
り長い反応時間を、必要であれば用いることができる。
【0045】方法Bの工程2において、中間体アミド
(基Gは、本明細書で上記で定義した通りの適切な保
護基である)を、一般式R−Gの化合物(ここで、
は、適切な置換可能な基、例えば、ハロまたはスル
ホニルオキシ基、例えば、フルオロ、クロロ、ブロモ、
ヨード、トリフルオロメタンスルホニルオキシ、メタン
スルホニルオキシ、ベンゼンスルホニルオキシまたはp
−トルエンスルホニルオキシ基から選ばれる)と反応さ
せる。好ましくは、この反応は、適切な塩基、例えば、
それらに限定される訳ではないが、ナトリウムメトキシ
ド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキ
シド、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水素化ナトリウ
ムまたは水素化カリウムのような炭酸または水素化アル
カリまたはアルカリ土類金属アルコキシドの存在下で行
う。反応に不活性な好ましい溶媒としては、アセトン、
アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,
N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ジ
オキサン、テトラヒドロフランまたはピリジンが挙げら
れるが、これらに限定される訳ではない。反応温度は、
好ましくは−100から250℃の範囲、通常、0℃か
ら溶媒の還流温度の範囲であるが、必要であれば、より
低い又はより高い温度を用いることができる。反応時間
は、通常、数分から1日、好ましくは30分から5時間
であるが、しかしながら、より短い又はより長い反応時
間を、必要であれば用いることができる。
【0046】方法Aの工程2または方法Bの工程3(基
は、本明細書で上記で定義した通りの適切な保護基
である)において、基Gは、当業者等に公知の多数の
標準手法(例えば、プロテクティブ グループス イン
オーガニック シンセシス(Protective Groups in Organ
ic Synthesis),2版, T.W.グリーン(T.W. Greene)
およびP.G.M.ウッツ(P.G. M. Wuts)編, John Wil
ey and Sons, Inc. 1991, pp. 309-405.の” プロテク
ション オブ ジ アミノ グループ(Protection of the
Amino Group)”参照)により除去することができる。
【0047】Aが−NR−であり、ZがSO
たはC(=O)Rである一般式(I)の化合物は、模
式図7に概略を述べた反応工程によっても調製すること
ができる。一般式(XVIII)の化合物(アミド)
は、具体的説明のみの目的のために用いており、本発明
の範囲を制限するものではない。このように、例えば、
一般式(XVIII)の化合物を、反応に不活性な溶媒
中で一般式(XIX)の化合物と反応させる。一般式
(XIX)の化合物において、Mは、一般式(XIX)
の化合物が、例えば、相当するグリニャールまたはアル
カリ金属試薬であるというように定義され、例えば、M
は、塩化マグネシウム(MgCl)、臭化マグネシウム
(MgBr)もしくは沃化マグネシウム(MgI)、リ
チウム(Li)、カリウム(K)もしくはナトリウム
(Na)であってもよい。適切なグリニャールまたはア
ルカリ金属試薬は、当業者等に公知の従来法により適切
な出発物質から使用前にその場で容易に調製することが
できる。反応に不活性な好ましい溶媒としては、ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、
ジオキサン、ベンゼン、トルエン、ヘキサンもしくはシ
クロヘキサン、又はその混合物が挙げられるが、これら
に限定される訳ではない。反応温度は、好ましくは−1
00から150℃の範囲、通常、−70℃から溶媒の還
流温度の範囲、好ましくは−40℃から室温であるが、
必要であれば、より低い又はより高い温度を用いること
ができる。反応時間は、通常、数分から1日、好ましく
は30分から5時間であるが、しかしながら、より短い
又はより長い反応時間を、必要であれば用いることがで
きる。
【0048】一般式(XVIII)の化合物は、付随す
る限定される訳ではない実施例の中で十分に記載されて
いる当業者等に公知の従来の合成法により容易に得られ
る。
【化11】
【0049】別の態様において、Aが−NRであり、
ZがC(=O)NRである一般式(I)の化合物
は、模式図8で概略を述べた反応工程により調製する。
例えば、Gが、水素または前述のような適切な保護基
である一般式(XX)の化合物を、一般式HNR
の化合物と反応させる。リアクタントを、反応に不活性
な溶媒の非存在下または存在下で共に加熱しても良い。
反応に不活性な好ましい溶媒としては、ベンゼン、トル
エン、キシレン、o−ジクロロベンゼン、ニトロベンゼ
ン、ピリジン、1,2−ジクロロエタン、ジクロロメタ
ン、アセトニトリル、ジオキサンまたはN,N−ジメチ
ルホルムアミド等が挙げられるが、これらに限定される
訳ではない。必要に応じて、反応を、塩基の存在下で行
う。好ましい塩基は、反応に不活性な溶媒の存在下また
は非存在下、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのような水酸化もし
くは炭酸アルカリもしくはアルカリ土類金属、またはト
リエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエ
チルアミン、ピリジンもしくはジメチルアミノピリジン
のようなアミンから選ばれるが、これらに限定される訳
ではない。反応に不活性な好ましい溶媒としては、ベン
ゼン、トルエン、キシレン、o−ジクロロベンゼン、ニ
トロベンゼン、ピリジン、ジクロロメタン、1,2−ジ
クロロエタン、テトラヒドロフラン又はその混合物が挙
げられるが、これらに限定される訳ではない。反応温度
は、通常、−100から250℃の範囲、好ましくは、
0から150℃の範囲であるが、必要であれば、より低
い又はより高い温度を用いることができる。反応時間
は、通常、数分から1日、好ましくは20分から5時間
であるが、しかしながら、より短い又はより長い反応時
間を、必要であれば用いることができる。
【0050】基Gは、当業者等に公知の多数の標準手
法(例えば、プロテクティブ グループス イン オーガ
ニック シンセシス,2版, T.W.グリーンおよび
P.G.M.ウッツ編, John Wiley and Sons, Inc. 19
91, pp. 309-405.の” プロテクション オブ ジ アミノ
グループ”参照)により除去することができる。
【化12】
【0051】別の態様において、AがNHであり、Zが
C(=O)NHである一般式(I)の化合物および、
AがNHであり、ZがC(=O)NHRである一般式
(I)の化合物は、模式図9で概略を述べた反応工程に
より調製する。例えば、Gが、水素または前述のよう
な適切な保護基である一般式(XVI)の化合物を、一
般式M−OCNの化合物または一般式RNCOの化合
物と反応させる。一般式M−OCNの化合物において、
Mは、一般式M−OCNの化合物が、例えば相当するア
ルカリまたはアルカリ土類金属試薬であるというように
定義され、例えば、Mは、ナトリウム、カリウムであっ
てもよい。
【0052】リアクタントを、反応に不活性な溶媒の非
存在下または存在下で共に加熱しても良い。反応に不活
性な好ましい溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、o−ジクロロベンゼン、ニトロベンゼン、1,2
−ジクロロエタンまたはジクロロメタン等が挙げられる
が、これらに限定される訳ではない。反応温度は、通
常、−100から250℃の範囲、好ましくは、0から
150℃の範囲であるが、必要であれば、より低い又は
より高い温度を用いることができる。反応時間は、通
常、1分から1日、好ましくは20分から5時間である
が、しかしながら、より短い又はより長い反応時間を、
必要であれば用いることができる。
【0053】基Gが、上記で定義した通りの適切な保
護基である場合、基Gは、当業者等に公知の多数の標
準手法(例えば、プロテクティブ グループス イン オ
ーガニック シンセシス,2版, T.W.グリーンおよ
びP.G.M.ウッツ編, John Wiley and Sons, Inc.
1991, pp. 309-405.の” プロテクション オブ ジ アミ
ノ グループ”参照)により除去することができる。
【化13】
【0054】一般式(XVI)の化合物は、当業者等に
公知の多数の合成手法により調製することができる。以
後に述べるような以下の代表的実施例は、いずれにして
も本発明の範囲を制限するものではない。
【0055】例えば、一般式(XVI)の化合物は、模
式図10に具体的に示すように、適切な2−アミノベン
ゾニトリル(XXIV)(ここで、Gは、前述のよう
な適切な保護基である)から容易に得られる(例えば、
E.E.ガルシア(E. E. Garcia)、L.E.ベンジャミ
ン(L. E. Benjamin)およびR.イアン フライヤー(R.Ia
n Fryer), J. Heterocycl. Chem., 10, 51 (1973)参
照)。このように、必須の2−アミノベンゾニトリル
(XXIV)を、適切な塩基の存在下で一般式(XI)
の化合物(ここで、Eは、ハロゲン、好ましくはヨー
ド、ブロモまたはクロロである)と反応させる。適切な
塩基は、例えば、ナトリウムtert−ブトキシド、カ
リウムtert−ブトキシド、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム、水素化ナトリウムまたは水素化カリウムのよう
な炭酸または水素化アルカリまたはアルカリ土類金属ア
ルコキシドであるが、これらに限定される訳ではない。
反応に不活性な好ましい溶媒としては、アセトニトリ
ル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド、ジメチルスルホキシド、ジオキサンまた
はテトラヒドロフランが挙げられるが、これらに限定さ
れる訳ではない。反応温度は、好ましくは−40から2
50℃の範囲、通常、0℃から溶媒の還流温度の範囲で
あるが、必要であれば、より低い又はより高い温度を用
いることができる。反応時間は、通常、1分から1日、
好ましくは30分から5時間であるが、しかしながら、
より短い又はより長い反応時間を、必要であれば用いる
ことができる。
【化14】
【0056】あるいは、一般式(XVI)の化合物(こ
こで、Gは水素である)は、模式図11に示した反応
工程により調製することができる。例えば、一般式(X
VI)の化合物は、当業者等に公知の従来法により必須
の一般式(XXVI)のニトロ化合物から適切な還元剤
の存在下での還元により調製することができる。例え
ば、エタノール中の塩化錫(II)(F.D.ベラミー
(F. D. Bellamy)およびK.オウ(K. Ou), Tetrahedron
Lett., 25, 839 (1984))、水性エタノール中の鉄−塩
化アンモニウム(K.ラマダス(K. Ramadas)およびN.
スリニバサン(N.Srinivasan), Synth. Commun., 22, 31
89 (1992))、または酢酸中の亜鉛末もしくは鉄(E.
ワートハイム(E. Wertheim), Org. Synth. Coll. Vol.
2., 160 (1943))、または接触水素化分解により。好ま
しい触媒は、例えば、木炭担持パラジウムまたはラネー
−ニッケルである(C.F.H.アレン(C. F. H. Alle
n)およびJ.バナラン(J. Vanallan), Org. Synth. Col
l. Vol. 3., 63 (1955))。一般式(XXVI)のニト
ロ化合物は、付随する限定される訳ではない実施例の中
で十分に述べられている当業者等に公知の従来の合成法
により容易に得られる。
【化15】
【0057】前述の一般的合成の出発物質III、I
X、XI、XIII、XV、XVI、XVIII、XI
X、XX、XXIV、XXV、XXVIIは、当業者等
に公知の従来法により得ることことができる。このよう
な出発物質の調製は、具体的説明のみを目的として提供
する付随する実施例の中で説明するが、それにより限定
されるものではない。あるいは、必須の出発物質は、以
後に説明するものと類似の方法又はその変法により得る
ことができる。
【0058】前述の一般的合成で扱われ以後に述べる実
験例で具体的に示される生成物は、標準法により単離す
ることができ、精製は、蒸留、結晶化またはクロマトグ
ラフィー技術のような当業者等に公知の従来法により達
成することができる。
【0059】本発明の特定の化合物は、無機または有機
酸と付加塩を形成することができる。一般式(I)の化
合物の薬学的に許容することのできる酸塩は、塩酸塩、
臭化水素酸塩、硫酸塩もしくは重硫酸塩、酢酸塩、安息
香酸塩、ベシレート、クエン酸塩、フマル酸塩、グルク
ロン酸塩、馬尿酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、糖酸塩、コハ
ク酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トル
エンスルホン酸塩、燐酸塩およびパモ酸塩(即ち、4,
4´−メチレン−ビス−(3−ヒドロキシ−2−ナフト
エ酸塩))のような非毒性付加塩を形成するものであ
る。薬学的に許容することのできる酸塩は、従来技法に
より調製することができる。
【0060】本発明の特定の化合物は、薬学的に許容す
ることのできる非毒性のカチオンを形成することができ
る。薬学的に許容することのできる非毒性のカチオンを
有する一般式(I)の化合物は、従来技法により、例え
ば、この化合物と化学量論量の適切な水酸化アルカリま
たはアルカリ土類金属(ナトリウム、カリウム、カルシ
ウムおよびマグネシウム)またはアルコキシドとを水ま
たはエタノール、イソプロパノール若しくはその混合物
等のような適切な有機溶媒中で接触させることにより調
製することができる。
【0061】やはり本発明の範囲内に含まれるものは、
一般式(I)の化合物の生体前駆体(プロドラッグとも
呼ばれる)である。一般式(I)の化合物の生体前駆体
は、生体系において一般式(I)の親化合物に容易に戻
るその化学的誘導体である。特に、一般式(I)の化合
物の生体前駆体は、哺乳類対象者、例えばヒト対象者に
生体前駆体が投与され吸収された後に一般式(I)の親
化合物に戻る。本発明の一般式(I)の化合物が、水和
物のような溶媒和物を形成することができる場合、この
ような溶媒和物は、本発明の範囲内に含まれる。
【0062】一般式(I)の化合物のプロドラッグの例
は、インドール環の1の位置が、ヒドロキシメチル、−
C(O)−C1−4アルキル、−C(O)−(NH
CH−(C1−4アルキル)、−C(O)−フェニル、
−CHNHC(O)−アリール、−CH−C1−4
アルキル−O−C(O)−C1−4アルキル、−C
−4アルキル−ピリジル、−C(O)CHNRおよ
び−CHN(C1−4アルキル)から選ばれる基で
置換される一般式(I)の化合物である。
【0063】一般式(I)の化合物のプロドラッグの他
の例は、カルボキシル基が、C1− アルキル、−CH
−C1−4アルキル−O−C(O)−C1−4アルキ
ル、−CH−C1−4アルキル−O−C(O)−N
(C1−4アルキル)、−CHC(O)−N(C
1−4アルキル)、−CH−C1−4アルキル−O
−C(O)−O−C1−4アルキル、エチル−OHおよ
び−CHCOHから選ばれる基で置換される一般式
(I)の化合物である。
【0064】
【発明の実施の形態】本発明の一般式(I)の化合物
は、経口、非経口または局所経路のいずれかを通じて哺
乳類に投与することができる。治療される対象者の体
重、性および症状、治療される疾患状態ならびに選択し
た特定の投与経路に依存して必然的に変動が生じるが、
通常、これらの化合物は、1日当たり体重kg当たり
0.01mgから100mgの範囲の用量でヒトに最も
望ましく投与される。しかしながら、1回または分割量
で1日当たり体重kg当たり0.01mgから10mg
の範囲である用量水準が、ヒトにおいて上述の疾患の治
療に最も望ましく用いられる。
【0065】本発明の化合物は、単独で又は薬学的に許
容することのできる担体もしくは希釈剤と組み合わせ
て、前に示した上記経路のいずれかにより投与すること
ができ、このような投与は、1回または複数回量で行う
ことができる。更に詳しくは、本発明の新規な治療薬
は、種々の異なる剤形で投与することができる、即ち、
錠剤、カプセル剤、トローチ剤(lozenges)、トローチ
剤(troches)、ハードキャンディー剤、散剤、スプレー
剤、クリーム剤、軟膏剤(salves)、坐剤、ゼリー剤、ゲ
ル剤、パスタ剤、ローション剤、軟膏剤(ointments)、
水性懸濁剤、注射用液剤、エリキシル剤、シロップ剤等
の形態で種々の薬学的に許容することのできる不活性な
担体と組み合わせることができる。このような担体とし
ては、固形希釈剤もしくは賦形剤、滅菌水性媒体および
種々の非毒性の有機溶媒等が挙げられる。更に、経口医
薬組成物は、適切に甘味付けおよび/または着香するこ
とができる。通常、本発明の治療に効果的な化合物は、
このような剤形中に5から70重量%、好ましくは10
から50重量%の範囲の濃度水準で存在する。
【0066】経口投与には、デンプン、好ましくはトウ
モロコシ、バレイショまたはタピオカデンプン、アルギ
ン酸および特定の複合珪酸塩類のような種々の崩壊剤、
ならびにポリビニルピロリドン、ショ糖、ゼラチンおよ
びアラビアゴムのような顆粒化結合剤と共に微結晶セル
ロース、クエン酸ナトリウム、炭酸カルシウム、燐酸二
カリウムおよびグリシンのような種々の医薬品添加物を
含有する錠剤を用いることができる。更に、ステアリン
酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウムおよびタルク
のような滑沢剤は、錠剤化目的にはしばしば非常に有用
である。同様の型の固形組成物を、ゼラチンカプセル剤
中の賦形剤として用いることもでき、これに関連する好
ましい材料としては、やはり、ラクトース即ち乳糖なら
びに高分子量ポリエチレングリコール類が挙げられる。
経口投与用に水性懸濁剤および/またはエリキシル剤を
所望である場合、水、エタノール、プロピレングリコー
ル、グリセリン及びそれらの種々の組み合わせのような
希釈剤と共に、種々の甘味剤または着香剤、着色剤もし
くは染料、ならびに、そのように所望であれば、乳化剤
および/または懸濁化剤と有効成分を組み合わせること
ができる。
【0067】非経口投与には、ゴマもしくは落花生油の
いずれか中、または水性プロピレングリコール中の本発
明の化合物の液剤を用いることができる。水性液剤は、
必要であれば適切に緩衝化すべきであり(好ましくはp
H>8)、液体希釈剤は、初めに等張にすべきである。
これらの水性液剤は、静脈注射目的に好適である。油性
液剤は、関節内、筋肉内および皮下注射目的に好適であ
る。滅菌条件下でのこれら全ての液剤の調製は、当業者
等に周知の標準製薬技法により容易に達成される。更に
は、皮膚の炎症症状を治療する場合、本発明の化合物を
局所的に投与することも可能であり、これは、好ましく
は、標準製薬慣習により、クリーム剤、ゼリー剤、ゲル
剤、パスタ剤、軟膏剤等によって行うことができる。
【0068】また、一般式(I)の化合物は、有効成分
の直腸または膣投与用坐剤の形態で投与することもでき
る。これらの組成物は、有効成分と室温(例えば、10
℃から32℃)で固体であるが直腸温度で液体であり直
腸または膣内で溶けて有効成分を放出する適切な無刺激
医薬品添加物とを混合することにより調製することがで
きる。このような物質は、ポリエチレングリコール類、
ココアバター、坐剤およびワックスである。
【0069】口腔投与には、本組成物は、従来法で処方
した錠剤またはトローチ剤の形態を取ってもよい。
【0070】他の薬物との組み合わせ:一般式Iの化合
物は、それらに限定される訳ではないが、疼痛および頭
痛の治療における鎮痛薬として、または発熱の治療のた
めの解熱薬としてのような、患者の炎症の治療および他
の炎症関連疾患の治療に有用である。例えば、本発明の
多剤併用薬は、それらに限定される訳ではないが、慢性
関節リウマチ、脊椎関節症、痛風性関節炎、変形性関節
症、全身性エリテマトーデスおよび若年性関節炎を含む
関節炎を治療するのに有用である。本発明のこのような
多剤併用薬は、喘息、気管支炎、無月経性痙攣、腱炎、
滑液包嚢炎、ならびに乾癬、湿疹、熱傷および皮膚炎の
ような皮膚関連症状の治療に有用である。また、本発明
の多剤併用薬は、炎症性腸疾患、クローン病、胃炎、過
敏性腸症候群および潰瘍性大腸炎のような胃腸症状を治
療するのに、そして結腸直腸癌の予防のために有用であ
る。本発明の多剤併用薬は、血管疾患、偏頭痛、多発性
結節性動脈炎、甲状腺炎、形成不全貧血、ホジキン病、
硬化腫、リウマチ熱、I型糖尿病、重症筋無力症、多発
性硬化症、サルコイドーシス、ネフローゼ症候群、ベー
チェット症候群、多発性筋炎、歯肉炎、過敏性、結膜
炎、損傷後に起こる腫脹、心筋虚血等のような疾患の炎
症を治療するのに有用である。また、本多剤併用薬は、
アルツハイマー病および痴呆のような特定の中枢神経系
疾患の治療にも有用である。本発明の多剤併用薬は、関
節炎の治療のためのような抗炎症薬として有用であり、
有害な副作用が著しく少ないという更なる恩恵がある。
また、これらの組成物は、アレルギー性鼻炎、呼吸困難
症候群、エンドトキシンショック症候群、アテローム動
脈硬化症ならびに脳卒中、虚血および損傷に起因する中
枢神経系損傷の治療に有用である。
【0071】一般式(I)の化合物は、現在他の薬物ま
たは成分と共投与されている製剤中の従来のNSAID
sの部分的または完全な代替物として有用である。従っ
て、本発明は、非毒性の治療上効果的な量の一般式
(I)の化合物ならびに、アセトアミノフェンまたはフ
ェナセチンを含む別の鎮痛薬;カフェインを含む増強
剤;H−アンタゴニスト、水酸化アルミニウムもしく
はマグネシウム、シメチコン;フェニレフリン、フェニ
ルプロパノールアミン、プソイドエフェドリン、オキシ
メタゾリン、エピネフリン、ナファゾリン、キシロメタ
ゾリン、プロピルヘキセドリンまたはレボデスオキシエ
フェドリンを含むうっ血除去薬;コデイン、ヒドロコド
ン、カラミフェン、カルベタペンタン、またはデキスト
ロメトルファンを含む鎮咳薬;ミソプロストール、エン
プロスチル、リオプロスチル、オルノプロトール(ornop
rotol)またはロサプロストールを含むプロスタグランジ
ン;利尿薬;鎮痛または非鎮痛抗ヒスタミン薬;アンギ
オスタチンおよびエンドスタチンのような抗癌剤;ドエ
ペジル(Doepezil)およびタクリン塩酸塩のような抗−ア
ルツハイマー薬;およびエタネルセプト(Etanercept)の
ようなTNFアルファ阻害物質のような1種以上の成分
を含む、上記で明確にしたようなCOX−2が仲介する
疾患を治療するための医薬組成物を包含する。
【0072】これらのシクロオキシゲナーゼ阻害物質
は、更に、WO 96/28145に開示された酸化窒
素阻害物質と組み合わせて用いることができる。
【0073】また、本発明は、非毒性の治療上効果的な
量の一般式(I)の化合物ならびに、WO 97/11
701に開示されている1種以上の抗潰瘍薬および/ま
たはプロスタグランジン類を含む、上記で明確にしたよ
うなCOX−2が仲介する疾患を治療するための医薬組
成物を包含する。
【0074】有用なプロスタグランジン類としては、ミ
ソプロストール、プラス−マイナスメチル11α,16
−ジヒドロキシ−16−メチル−9−オキソプロスト
13E−エン−1−オアート;エニソプロストおよびメ
チル−7−[2B−[6−(1−シクロペンテン−1−
イル)−4−ヒドロキシ−4−メチル−1E,5E−ヘ
イサジエニル]−3α−ヒドロキシ−5−オキソ 1
R,1α−シクロペンチル]−4Z−ヘプテノアートが
挙げられる。やはり本発明の範囲内にあるプロスタグラ
ンジン類としては、アルバプロスチル、エンプロスチ
ル、リオプロスチル、ノクロプロスト、メキシプロスチ
ル、オルノプロストール(ornoprostol)、ジモキサプロ
スト、チプロスタニドおよびロサプロストールも挙げら
れる。
【0075】また、本発明の化合物は、ステロイド類、
5−リポキシゲナーゼ阻害物質、LTBアンタゴニス
ト類およびLTAヒドロラーゼ阻害物質と共にのよう
に、部分的または完全に他の従来の抗炎症薬の代わりに
共治療に用いることができる。
【0076】LTBの例は、WO 97/29774
に開示されている。適切なLTB阻害物質としては、
とりわけ、エブセレン、ベイヤー ベイ(Bayer Bay)−x
−1005、シバ ゲイジ(Ciba Geigy)化合物CGS−
25019C、レオ デンマーク(Leo Denmark)化合物E
TH−615、リリー(Lilly)化合物LY−29311
1、小野化合物ONO−4057、テルモ化合物TMK
−688、リリー化合物LY−213024、2640
86および292728、小野化合物ONO−LB45
7、サール(Searle)化合物SC−S3228、カルシト
ロール、リリー化合物LY−210073、LY223
982、LY233469およびLY255283、小
野化合物ONO−LB−448、サール化合物SC−4
1930、SC−50605およびSC−51146、
ならびにSK&F化合物SKF−104493が挙げら
れる。好ましくは、LTB阻害物質は、エブセレン、
ベイヤー ベイ−x−1005、シバ ゲイジ化合物CG
S−25019C、レオ デンマーク化合物ETH−6
1S、リリー化合物LY−293111、小野化合物O
NO−4057およびテルモ化合物TMK−688から
選ばれる。
【0077】5−LO阻害物質の例は、WO 97/2
9776に開示されている。適切な5−LO阻害物質と
しては、とりわけ、マソプロコール、テニダプ、ジロイ
トン、プランルカスト(pranlukast)、テポキサリン、リ
ロピロックス、フレゼラスチン(flezelastine)塩酸塩、
エナザドレム(enazadrem) ホスフェートおよびブナプロ
ラストが挙げられる。
【0078】LTAヒドロラーゼ阻害物質の例は、W
O 97/29774に開示されている。適切なLTA
ヒドロラーゼ阻害物質としては、とりわけ、ローン−
ポーレンク ロラー(Rhone-Poulenc Rorer)RP−649
66が挙げられる。
【0079】本発明の投与は、予防または治療目的のい
ずれかのためであっても良い。ここで用いる方法および
組成物は、脈管形成の予防または治療において、単独
で、又は当業者等に公知の更なる治療法と連結して用い
ても良い。あるいは、本明細書で述べた方法および組成
物は、補助治療として用いても良い。例として、シクロ
オキシゲナーゼ−2阻害物質は、単独で、または他の抗
腫瘍薬もしくは他の成長阻害物質もしくは他の薬物もし
くは栄養剤と連結して投与することができる。
【0080】多剤併用化学療法による脈管形成の治療の
ため選ぶことのできる、商業目的、臨床評価および臨床
前開発で入手可能な多数の抗腫瘍薬がある。このような
抗腫瘍薬は、いくつかの主たるカテゴリー、即ち、抗生
物質−型の物質、アルキル化剤、代謝阻害薬、ホルモン
薬、免役学的物質、インターフェロン−型物質および種
々雑多な薬物のカテゴリーに分類される。あるいは、バ
チアスタット(batiastat)、マリマスタット(marimasta
t)を含むMMP−13阻害物質のようなメタロマトリッ
クスプロテアーゼ阻害物質(MMP)、アゴーロン フ
ァーマシューティカルズ(Agouron Pharmaceuticals)A
G−3340およびロチェ(Roche)R0−32−355
5またはアルファ、ベータ阻害物質のような他の抗腫瘍
薬を用いても良い。
【0081】選択的シクロオキシゲナーゼ−2阻害物質
と組み合わせて用いることのできる抗腫瘍薬の第一の系
は、代謝阻害型の抗腫瘍薬から成る。適切な代謝阻害抗
腫瘍薬は、5−FU−フィブリノーゲン、アカンチフォ
ーリック アシッド(acanthifolic acid)、アミノチアジ
アゾール、ブレキナルナトリウム、カルモフール、シバ
−ゲイジCGP−30694、シクロペンチル シトシ
ン、シタラビン ホスフェート ステアレート、シタラビ
ン共役物、リリーDATHF、メレル ドウ(Merrel Do
w)DDFC、デザグアニン、ジデオキシシチジン、ジデ
オキシグアノシン、ジドックス(didox)、吉富DMD
C、ドキシフルリジン、ウェルカムEHNA、メルク&
Co.EX−015、ファザラビン、フロクスウリジ
ン、フルダラビン ホスフェート、5−フルオロウラシ
ル、N−(2´−フラニジル)−5−フルオロウラシ
ル、第一製薬F0−152、イソプロピルピロリジン、
リリーLY−188011、リリーLY−26461
8、メトベンザプリム(methobenzaprim)、メトトレキサ
ート、ウェルカムMZPES、ノルスペルミジン(norsp
ermidine)、NCI NSC−127716、NCI N
SC−264880、NCI NSC−39661、N
CI NSC−612567、ワーナー−ランバート(Wa
rner-Lambert)PALA、ペントスタチン、ピリトレキ
シム(piritrexim)、プリカマイシン、旭化学PL−A
C、武田TAC−788、チオグアニン、チアゾフリ
ン、エルバモント(Erbamont)TIF、トリメトレキサー
ト、チロシンキナーゼ阻害物質、チロシンプロテインキ
ナーゼ阻害物質、大鵬UFTおよびウリシチン(uricyti
n)から成る群から選ぶことができる。
【0082】選択的シクロオキシゲナーゼ−2阻害物質
と組み合わせて用いることのできる抗腫瘍薬の第二の系
は、アルキル化型の抗腫瘍薬から成る。適切なアルキル
化型抗腫瘍薬は、塩野義254−S、アルド−ホスファ
ミド(aldo-phosphamide)類似体、アルトレタミン、アナ
キシロン、ベーリンガー マンハイム(Boehringer Mannh
eim)BBR−2207、ベストラブシル(bestrabuci
l)、ブドチタン、ワクナガCA−102、カルボプラチ
ン、カルムスチン、キノイン−139、キノイン−15
3、クロラムブシル、シスプラチン、シクロホスファミ
ド、アメリカンシアナミド(American Cyanamid)CL−
286558、サノフィ(Sanofi)CY−233、サイプ
ラタート(cyplatate)、デグサD−19−384、スミ
トモDACHP(Myr)2、ジフェニルスピロムスチ
ン、二白金細胞分裂抑制薬、エルバ(Erba) ジスタマイ
シン誘導体、中外DWA−2114R、ITI E0
9、エルムスチン、エルバモント(Erbamont)FCE−2
4517、エストラムスチンホスフェート ナトリウム
(estramustine phosphate sodium)、フォテムスチン、
ユニメド(Unimed)G−6−M、キノインGYKI−17
230、ヘプサル−ファム(hepsul-fam)、イホスファミ
ド、イプロプラチン(iproplatin)、イオムスチン(Iomus
tine)、マホスファミド、ミトラクトール、日本化薬N
K−121、NCI NSC−264395、NCI N
SC−342215、オキサリプラチン、アップジョン
(Upjohn)PCNU、プレドニムスチン、プロター(Prote
r)PTT−119、ラニムスチン、セムスチン、スミス
クリン(SmithKline)SK&F−101772、ヤクルト
本社SN−22、スピロムスチン、田辺製薬TA−07
7、タウロムスチン、テモゾロミド、テロキシロン、テ
トラプラチンおよびトリメラモール(trimelamol)から成
る群から選ぶことができる。
【0083】選択的シクロオキシゲナーゼ−2阻害物質
と組み合わせて用いることのできる抗腫瘍薬の第三の系
は、抗生物質型の抗腫瘍薬から成る。適切な抗生物質型
抗腫瘍薬は、大鵬4181−A、アクラルビシン、アク
チノマイシンD、アクチノプラノン、エルバモントAD
R−456、エアロプリシニン(aeroplysinin)誘導体、
味の素AN−201−II、味の素AN−3、日本ソー
ダ アニソマイシン類、群抗生物質、アジノマイシン−
A、ビスカベリン、ブリストール−マイヤーズ(Bristol
-Myers)BL−6859、ブリストール−マイヤーズB
MY−25067、ブリストール−マイヤーズBMY−
25551、ブリストール−マイヤーズBMY−266
05、ブリストール−マイヤーズBMY−27557、
ブリストール−マイヤーズBMY−28438、ブレオ
マイシン硫酸塩、ブリオスタチン(bryostatin)−1、大
鵬C−1027、カリケマイシン(calichemycin)、クロ
モキシマイシン(chromoximycin)、ダクチノマイシン(da
ctinomycin)、ダウノルビシン、協和醗酵DC−10
2、協和醗酵DC−79、協和醗酵DC−88A、協和
醗酵DC89−A1、協和醗酵DC92−B、ジトリサ
ルビシンB、塩野義DOB−41、ドキソルビシン、ド
キソルビシン−フィブリノーゲン、エルサミシン−A、
エピルビシン、エルブスタチン、エソルビシン、エスペ
ラマイシン−A1、エスペラマイシン−A1b、エルバ
モントFCE−21954、藤沢FK−973、ホスト
リエシン、藤沢FR−900482、グリドバクチン、
グレガチン−A、グリンカマイシン、ハービマイシン、
イダルビシン、イルージン(illudin)類、カズサマイシ
ン、ケサリホージン(kesarirhodin)類、協和醗酵KM−
5539、キリンビールKRN−8602、協和醗酵K
T−5432、協和醗酵KT−5594、協和醗酵KT
−6149、アメリカン シアナミドLL−D4919
4、明治製菓ME2303、メノガリル、マイトマイシ
ン、ミトキサントロン、スミスクリンM−TAG、ネオ
エナクチン、日本化薬NK−313、日本化薬NKT−
O1、SRIインターナショナルNSC−35770
4、オキサリシン、オキサウノマイシン、ペプロマイシ
ン、ピラチン(pilatin)、ピラルビシン、ポロスラマイ
シン(porothramycin)、ピリンダマイシン(pyrindamyci
n)A、トビシ(Tobishi)RA−1、ラパマイシン、リゾ
キン(rhizoxin)、ロドルビシン、シバノマイシン(siban
omicin)、シウェンマイシン(siwenmysin)、スミトモS
M−5887、雪印SN−706、雪印SN−07、ソ
ランギシン−A、スパルソマイシン、SSファーマシュ
ーティカル(Pharmaceutical)SS−21020、SSフ
ァーマシューティカルSS−7313B、SSファーマ
シューティカルSS−9816B、ステッフィマイシン
B、大鵬4181−2、タリソマイシン、武田TAN−
868A、テルペンテシン、ソラジン、トリクロザリン
(tricrozarin)A、アップジョンU−73975、協和
醗酵UCN−10028A、藤沢WF−3405、吉富
Y−2S024およびゾルビシンから成る群から選ぶこ
とができる。
【0084】選択的シクロオキシゲナーゼ−2阻害物質
と組み合わせて用いることのできる抗腫瘍薬の第四の系
は、アルファ−カロテン、アルファ−ジフルオロメチル
−アルギニン、アシトレチン、バイオテック(Biotec)A
D−5、杏林AHC−52、アルストニン(alstonin
e)、アモナフィド、アンフェチニル、アムサクリン、ア
ンジオスタット(Angiostat)、アンキノマイシン(ankino
mycin)、アンチ−ネオプラストン(anti-neoplaston)A
IO、アンチネトプラストンA2、アンチネオプラスト
ンA3、アンチネトプラストンA5、アンチネトプラス
トンAS2−1、ヘンケル(Henkel)APD、アフィジコ
リン、グリシナート(glycinate)、アスパラギナーゼ、
アバロール(Avarol)、バッカリン、バトラシリン(batra
cylin)、ベンフルロン(benfluron)、ベンゾトリプト、
イプセン−ビューフォー(Ipsen-Beaufour)BIM−23
015、ビサントレン、ブリスト−マイヤーズBMY−
40481、ベスター(Vestar)ボロン−1O、ブロモホ
スファミド、ウェルカムBW−502、ウェルカムBW
−773、カラセミド、カルメチゾール(carmethizole)
塩酸塩、味の素CDAF、クロルスルファキノキサロ
ン、ケメス(Chemes)CHX−2053、ケメックス(Che
mex)CHX−100、ワーナー−ランバートCI−92
1、ワーナー−ランバートCI−937、ワーナー−ラ
ンバートCI−941、ワーナー−ランバートCI−9
58、クランフェナー(clanfenur)、クラビリデノン(cl
aviridenone)、ICN化合物1259、ICN化合物4
711、コントラカン(Contracan)、ヤクルト本社CP
T−11、クリスナトール、キュラダーム(curaderm)、
チトカラシンB、シタラビン、チトシチン(cytocyti
n)、マーズ(Merz)D−609、DABISマレアート、
ダカルバジン、ダテリプチニウム(datelliptinium)、ジ
デムニン−B、ジヘマトポルフィリン エーテル、ジヒ
ドロレンペロン(dihydrolenperone)、ジナリン、ジスタ
マイシン、トーヨーファーマー(Toyo Pharmar)DM−3
41、トーヨー ファーマーDM−75、第一製薬DN
−9693、エリプラビン、酢酸エリプチニウム、ツム
ラEPMTC、エルゴタミン、エトポシド、エトレチナ
ート、フェンレチニド、藤沢FR−57704、硝酸ガ
リウム、ゲンクァダフニン(genkwadaphnin)、中外GL
A−43、グラキソGR−63178、グリホランNM
F−5N、ヘキサデシルホスホコリン、グリーンクロス
H0−221、ホモハリングトニン(homoharringtonin
e)、ヒドロキシウレア(hydroxyurea)、BTG ICRF
−187、イルモホシン、イソグルタミン、イソトレチ
ノイン、オオツカJI−36、ラモット(Ramot)K−4
77、オオツカK−76COONa、呉羽化学K−A
M、MECTコープ(Corp)KI−8110、アメリカン
シアナミドL−623、ロイコレグリン、イオニダミ
ン(Ionidamine)、ランドベック(Lundbeck)LU−23−
112、リリーLY−186641、NCI(US)M
AP、マリシン(marycin)、メレル ドウMDL−270
48、メドコ(Medco)MEDR−340、メルバロン(me
rbarone)メロシアニン(merocyanine)誘導体、メチルア
ニリノアクリジン(methylanilinoacridine)、モレキュ
ラー ゲネティックス(Molecular Genetics)MGI−1
36、ミナクチビン(minactivin)、ミトナフィド、ミト
キドン、モピダモール、モトレチニド、ゼンヤクコウギ
ョウMST−16、N−(レチノイル)アミノ酸、日清
製粉N−021、N−アシル化デヒドロアラニン類、ナ
ファザトロム、大正NCU−190、ノコダゾール誘導
体、ノルモサング(Normosang)、NCI NSC−145
813、NCI NSC−361456、NCI NSC
−604782、NCI NSC−95580、オクト
レオチド、小野ONO−112、オキザノシン(oquizan
ocine)、アクゾ オルグ(Akzo Org)−10172、パン
クラチスタチン(pancratistatin)、パゼリプチン、ワー
ナー−ランバートPD−111707、ワーナー−ラン
バートPD−115934、ワーナー−ランバートPD
131141、ピエール ファブレ(Pierre Fabre)P
E−1001、ICRTペプチドD、ピロキサントロ
ン、ポリヘマトポルフィリン、ポリプレイン酸(polypre
ic acid)、エファモル(Efamol) ポルフィリン、プロビ
マン、プロカルバジン、プログルルニド(proglurnid
e)、インビトロン プロテアーゼ ネクシン(Invitron pr
otease nexin)I、トビシ(Tobishi)RA−700、ラゾ
キサン、サッポロビールRBS、レストリクチン(restr
ictin)−P、レテリプチン、レチノイン酸、ローン−ポ
ーレンクRP−49532、ローン−ポーレンクRP−
56976、スミスクリンSK&F−104864、ス
ミトモSM−108、キュラレイ(kuraray)SMANC
S、シーファーム(SeaPharm)SP−10094、スパト
ール(spatol)、スピロシクロプロパン誘導体、スピロゲ
ルマニウム、ユニメド、SSファーマシューティカルS
S−554、ストリポルジノン(strypoldinone)、スチ
ポルジオン(Stypoldione)、サントリーSUN 023
7,サントリーSUN2071、スーパーオキシドジス
ムターゼ、富山T−506、富山T−680、タキソー
ル、帝人TEI−0303、テニポシド、サリブラスチ
ン(thaliblastine)、イーストマン コダックTJB−2
9、トコトリエノール、トポスチン、帝人TT−82、
協和醗酵UCN−O1、協和醗酵UCN−1028、ウ
クライン(ukrain)、イーストマン コダックUSB−0
06、硫酸ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシ
ン、ビネストラミド(vinestramide)、ビノレルビン、ビ
ントリプトール、ビンゾリジン、ウィサノリデス(witha
nolides)および山之内YM−534から成る群から選ば
れる種々雑多な系の抗腫瘍薬から成る。
【0085】本発明の多剤併用化学療法に用いることの
できる放射線防護物質の例は、AD−5、アドクノン(a
dchnon)、アミホスチン類似体、デトックス(detox)、ジ
メスナ、1−102、MN−159、N−アシル化−デ
ヒドロアラニン類、TGF−ゲネンテック(Genentec
h)、チプロチモッド(tiprotimod)、アミホスチン、WR
−151327、FUT−187、ケトプロフェン経皮
薬、ナブルネトン(naburnetone)、スーパーオキシドジ
ムスターゼ(チロン(Chiron))およびスーパーオキシド
ジスルツターゼエンゾン(superoxide disrrtutase Enzo
n)である。
【0086】上述の抗腫瘍薬の調製法は、文献に見い出
すことができる。ドキソルビシンの調製法は、例えば、
米国特許第3,590,028号および第4,012,
448号に述べられている。メタロマトリックスプロテ
アーゼ阻害物質を調製する方法は、EP 78038
6、WO97/20824、WO96/15096に述
べられている。SOD擬似薬を調製する方法は、EP5
24,101に述べられている。アルファ、ベータ阻害
物質を調製する方法は、WO97/08174に述べら
れている。
【0087】更に、選択的COX−2阻害物質は、NS
AIDs、選択的COX−1阻害物質および5−リポキ
シゲナーゼ阻害物質を含むロイコトリエン経路の阻害物
質を含む、最大の安全および効力のための他の抗炎症薬
と連結して投与することができる。NSAIDsの例と
しては、インドメタシン、ナプロキセン、イブプロフェ
ン、アスピリンのようなサリチル酸誘導体、ジクロフェ
ナク、ケトロラク、ピロキシカム、メロキシカム、メフ
ェナム酸、スリンダク、トルメチンナトリウム、ゾメピ
ラク、フェノプロフェン、フェニルブタゾン、オキシフ
ェンブタゾン、ニメスリド、ザルトプロフェン(zaltopr
ofen)およびレトドラク(letodolac)が挙げられる。
【0088】生物学的活性を評価する方法:本発明の一
般式(I)の化合物の活性は、以下の測定法により示さ
れる。
【0089】インビトロ測定 ヒト細胞に基づくCOX−1測定 健康な志願者から得たヒト末梢血を、3.8%クエン酸
ナトリウム溶液で1/10容量に希釈する。直ちに得ら
れた富血小板血漿を、12mMのトリス−HCl(pH
7.4)および1.2mMのEDTAを含有する0.1
4Mの塩化ナトリウムで洗浄する。次いで、血小板を、
血小板バッファー(0.2%BSAおよび20mMのH
epesを含有するハンクスのバッファー(Caを含ま
ず))で洗浄する。最後に、ヒト洗浄血小板(HWP)
を、2.85x10細胞/mlの濃度で血小板バッフ
ァーに懸濁し、用いるまで室温で貯蔵する。HWP懸濁
液(70μlずつ、最終濃度2.0x10細胞/m
l)を、96ウェルのU底プレートに入れ、10μlず
つ12.6mMのCaClを加える。血小板を、DM
SO(最終濃度;0.01%未満)に溶解した試験化合
物(0.1−100μM)を有するA23187(最終
的に10μM、シグマ(Sigma)社)と共に37℃で15
分間インキュベートする。EDTA(最終的に7.7m
M)の添加により反応を停止し、上澄中のTxBを、
製造元の手順により放射性免役測定キット(アマシャム
(Amersham)社)を用いることにより定量する。
【0090】ヒト細胞に基づくCOX−2測定 ヒト細胞に基づくCOX−2測定を、ムーア(Moore)
等, Inflam. Res., Vol.45, pp.54-, 1996により前に報
告されたように行う。96ウェルのU底プレート内の集
密的ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVECs、森永)を、
2%FCSを含有する100μlのRPMI1640で
洗浄し、37℃で24時間hIL−1β(最終濃度30
0U/ml、R&Dシステムズ社)と共にインキュベー
トする。洗浄後、活性化HUVECsを、DMSSO
(最終濃度0.01%未満)に溶解した0.2%BS
A、20mMのHepesおよび試験化合物(0.1n
M−100μM)を含有するハンクスのバッファー中の
A23187(最終濃度30μM)で37℃で15分間
刺激する。上澄中の、PGIの安定な代謝物6−ケト
−PGF1αを、製造元の手順により放射性免役測定キ
ット(アマシャム社により供給)を用いることにより、
適切な希釈後、定量する。
【0091】イヌのインビトロ測定 以下のイヌの細胞に基づくCOX1およびCOX−2測
定が、リケッツ(Ricketts)等, カルプロフェンおよび他
の非ステロイド系抗炎症薬によるイヌのシクロオキシゲ
ナーゼ1および2の選択的阻害の評価, アメリカン ジ
ャーナル オブベテリナリー リサーチ(American Journa
l of Veterinary Research), 59 (11),1441-1446 に報
告されている。
【0092】イヌのCOX−1活性の評価のためのプロ
トコール 測定を行おうとする前日に、試験薬化合物を、0.1m
lのDMSO/9.9mlのハンクスの平衡塩類溶液
(HBSS)を用いて可溶化および希釈し、4℃で一晩
貯蔵する。測定を行う当日、クエン酸塩添加血をドナー
のイヌから採取し、室温で25分間190 x gで遠心
分離し、その結果できた富血小板血漿を、次いで、更な
る手順のため新しい試験管に移す。血小板を、室温で1
0分間1500 x gで遠心分離することにより洗浄す
る。血小板を、0.2%ウシ血清アルブミン(BSA)
および20mMのHEPES含有ハンクスのバッファー
(Ca含まず)を含む血小板バッファーで洗浄する。血
小板試料を、次いで、1.5x10/mlに調整した
後、塩化カルシウム溶液と共に50μlのカルシウムイ
オノホア(A23187)を、プレート内の50μlの
試験薬化合物希釈物に加えて1.7μMのA23187
および1.26mMのCaの最終濃度にする。次いで、
100μlのイヌの洗浄血小板を加え、試料を37℃で
15分間インキュベートした後、20μlの77mMの
EDTAを加えることにより反応を停止する。次いで、
プレートを、4℃で10分間2000 x gで遠心分離
した後、50μlの上澄を、酵素免役測定法(EIA)
によりトロンボキサンB(TXB)について測定す
る。試験薬化合物のCOX−1のパーセント阻害および
IC50値を算定することが可能であるTXBのpg
/mlを、各プレートについて含まれる標準線から算定
する。
【0093】イヌCOX−2活性の評価のためのプロト
コール DH82と命名されたアメリカンタイプカルチャーコレ
クションから入手したイヌの組織球腫(マクロファージ
様)細胞系を、種々の試験薬化合物のCOX−2阻害活
性を評価するためのプロトコールを開始するのに用い
る。これらの細胞が入ったフラスコに10μg/mlの
LPSを加えた後、フラスコ培養物を一晩インキュベー
トする。COX−1プロトコールのために上述したのと
同じ試験薬化合物希釈物を、COX−2測定に用い、測
定を行う前日に調製する。細胞を、培養フラスコから掻
き落とすことにより回収し、次いで、1%ウシ胎児血清
と合わせた最小イーグル培地(MEM)で洗浄し、15
00rpmで2分間遠心分離し、3.2x10細胞/
mlの濃度に調整する。50μlの試験薬希釈物に、1
0μMの最終濃度になるようにMEM中のアラキドン酸
50μlを加え、同様に1.6x10細胞/mlの最
終濃度になるように100μlの細胞懸濁液を加える。
試験試料懸濁液を1時間インキュベートし、次いで、4
℃で10分間1000rpmで遠心分離した後、各試験
薬試料を50μlずつEIAプレートに供給する。プロ
スタグランジンE(PGE)についてEIAを行
い、PGE のpg/ml濃度を、各プレートについて
含まれる標準線から算定する。このデータから、試験薬
化合物のCOX−2のパーセント阻害およびIC50
を算定することが可能である。COX−1およびCOX
−2阻害の反復調査を、数ヶ月の経過にわたって行う。
結果を平均し、只一つのCOX−1:COX−2比を算
定する。
【0094】C.ブリデュー(C. Brideau)等, シクロオ
キシゲナーゼ阻害物質の生化学的効力の臨床評価のため
のヒト全血測定, インフラメーション リサーチ(Inflam
mation Research), 45, 68-74, (1996)に記載されてい
る方法のような、COX−1およびCOX−2について
の全血測定法が、当業界で公知である。これらの方法
は、必要に応じてネコ、イヌまたはヒト血液に応用する
ことができる。
【0095】インビボ測定 ラットにおけるカラギーナンが誘導する足の水腫 雄性スプラグ−ドーリーラット(5週齢、チャールズリ
バー、日本)を、一晩断食させる。右後ろ足の足首より
上にマーカーを用いて線を引き、肢体容積計(室町)を
用い水置換により足容積(V0)を測定する。賦形剤
(0.1%メチルセルロースもしくは5%ツイーン8
0)または試験化合物(体重100g当たり2.5m
l)のいずれかを経口的に動物に与える。1時間後、次
いで、λ−カラギーナン(生理食塩水中の1%w/v懸
濁液0.1ml、逗子化学)を動物の右後ろ足に皮内注
射し(ウィンター(Winter)等, Proc. Soc. Exp. Biol.
Med., 111, 544, 1962;ロンバージノ(Lombardino)等, A
rzneim. Forsch., 25, 1629, 1975)、3時間後、足容
積(V3)を測定し、容積の増加(V3−V0)を算定
する。古典的NSAIDsで達成可能な最大阻害が60
−70%であることから、ED30値を算定する。
【0096】ラットにおける胃潰瘍形成 試験化合物の胃潰瘍発生性を、従来法(エザー(Ezer)
等, J. Pharm. Pharmacol., 28, 655, 1976; カシン(Ca
shin)等,J. Pharm. Pharmacol., 29, 330-336, 1977)
の変法により評価する。一晩断食させた雄性スプラグ−
ドーリーラット(5週齢、チャールズリバー、日本)
に、賦形剤(0.1%メチルセルロースもしくは5%ツ
イーン80)または試験化合物(体重100g当たり1
ml)のいずれかを経口的に与える。6時間後、頚部脱
臼により動物を屠殺する。胃を取りだし、1%ホルマリ
ン溶液(10ml)で膨らませる。大弯に沿って切断す
ることにより胃を開く。少なくとも1つの胃潰瘍または
出血する糜爛(斑状出血を含む)を示すラットの数から
潰瘍形成の発生率を算定する。動物は、実験中食餌また
は水のいずれも摂らない。
【0097】データ分析 マッキントッシュ用統計プログラムパッケージSYST
AT(SYSTAT社)およびスタットビュー(アバカ
ス センセプツス(Abacus Cencepts)社)を用いる。試験
化合物治療群および対照群間の差異を、ANOVAを用
いて調べる。IC50(ED30)値を、濃度(用量)
対パーセント阻害の対数線形回帰線の式から算定する。
【0098】以後に述べるような作業例で調製したいく
つかの化合物を、これらの方法により調査した処、CO
X−2の阻害に関して0.001μMから10μMのI
値を示した。
【0099】また、上述の最も好ましい化合物を、これ
らの方法により調査した処、COX−2の阻害に関して
0.001μMから0.5μMのIC50値を示した。
【0100】COX−2選択性は、COX−2阻害に対
するCOX−1阻害のIC50値の見地からの比率によ
り決定することができる。一般に、2を超えるCOX−
1/COX−2阻害比率を示す化合物は、良好なCOX
−2選択性を有するといえる。
【0101】実施例で調製したいくつかの化合物は、1
0を超えるCOX−1/COX−2阻害比率を示した。
【0102】
【一般的実施例手順】以下の実施例は、一般式(I)の
化合物の調製法の詳細な説明を含んでいる。これらの詳
細な説明は、本発明の範囲内に入り、本発明の一部を形
成する上述の一般的合成法を例示するのに役立つ。これ
らの詳細な説明は、具体的説明目的だけのために提供す
るものであり、本発明の範囲を制限するものではない。
【0103】
【実施例】本発明を以下の非制限的実施例で具体的に説
明するが、特に断らない限り、全ての操作は、室温また
は大気温、即ち18−25℃の範囲で行っており;溶媒
の蒸発は、60℃までの浴を用い減圧下でロータリーエ
バポレーターを用いて行い;反応は、薄層クロマトグラ
フィー(tlc)により監視し、反応時間は、具体的説
明のみのために示しており;融点(m.p.)は、未補
正であり(多形性は、異なる融点に帰するかもしれな
い);全ての単離した化合物の構造および純度は、以下
の技法:tlc(メルク(Merck)シルカゲル60F−2
54プリコーティドプレート)、質量分析法、核磁気共
鳴(NMR)または微量分析の少なくとも1つにより保
証した。収率は、具体的説明目的だけのために提供して
いる。フラッシュカラムクロマトグラフィーは、メルク
シリカゲル60(230−400メッシュASTM)を
用いて行った。低分解能質量スペクトルデータ(EI)
を、オートマス(Automass)120(JEOL)質量分析
計により得た。低分解能質量スペクトルデータ(ES
I)を、クアトロ(Quattro)II(マイクロマス(Microm
ass))質量分析計により得た。NMRデータは、特に断
らない限り、百万分率(ppm)で、内部標準としての
テトラメチルシラン(TMS)に相対して溶媒として重
水素化クロロホルム(99.8%D)またはジメチルス
ルホキシド(99.9%D)を用い270MHzで測定
し(JEOL JNM−LA270分光計);用いた普
通の略号は:s=一重線、d=二重線、t=三重線、q
=四重線、m=多重線、br=幅広線等である。
【0104】実施例1 [6−クロロ−2−[(5,6,7,8−テトラヒドロ
イソキノリン−3−イル)カルボニル]−1H−インド
ール−3−イル]酢酸メチル 工程1. トランス−4−クロロ−2−[(フェニルス
ルホニル)アミノ]ケイ皮酸メチル ジクロロメタン(500ml)中のトランス−4−クロ
ロ−2−アミノケイ皮酸メチル(R.W.カーリング
(R.W.Carling)等., J.Med.Chem., 1993, 36, 3397.、
30.7g、0.15モル)およびピリジン(36m
l、0.45モル)の溶液に、塩化ベンゼンスルホニル
(20ml、0.16モル)を加えた。20時間攪拌
後、メタノール(50ml)を加え、混合液を濃縮し
た。残った固形物をジクロロメタン(700ml)に溶
解し、2Nの水性HCl(150ml)、食塩水(15
0ml)で洗浄し、乾燥した(MgSO)。溶媒の除
去後、残った固形物をエタノールから再結晶化して40
g(76%)の標記化合物を淡黄色固形物として得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 7.77-7.71 (2H, m), 7.59-7.52 (1
H, m), 7.48-7.35 (5H, m), 7.20 (1H, dd, J=2.0, 8.4
Hz), 6.85 (1H, br s), 6.15 (1H, d, J=15.8 Hz), 3.
78 (3H, s). δ
【0105】工程2. [6−クロロ−2−[(5,
6,7,8−テトラヒドロイソキノリン−3−イル)カ
ルボニル]−1H−インドール−3−イル]酢酸メチル アセトン中の3−ブロモアセチル−5,6,7,8−テ
トラヒドロイソキノリン(524.9mg)、トラン
ス−4−クロロ−2−[(フェニルスルホニル)アミ
ノ]ケイ皮酸メチル(工程1、351.8mg、1.0
ミリモル)および炭酸カリウム(690mg、5.0ミ
リモル)の混合物を、室温で16時間攪拌した。その結
果できた混合液に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.
0]ウンデセ−7−エン(DBU)(0.3ml、2.
0ミリモル)を加え、その結果できた混合物を更に8時
間攪拌した。反応混合液を濃縮し、残分を、酢酸エチル
(40ml)および水(40ml)に分配した。水層を
分離し、酢酸エチルで抽出した(40mlx3)。合わ
せた有機層を乾燥し(MgSO)、濃縮した。ヘキサ
ン/酢酸エチル(3/1)で溶出するフラッシュカラム
クロマトグラフィーによる精製により41.7mg(1
0.9%)の標記化合物を淡黄色結晶固形物として得
た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 12.6 (1H, br s), 8.43 (1H, s),
8.04 (1H, s), 7.60-7.14(3H, m), 4.31 (2H, s), 3.72
(3H, s), 2.95-2.80 (4H, m), 1.94-1.78 (4H,m).
【0106】3−ブロモアセチル−5,6,7,8−
テトラヒドロイソキノリンを次のように調製した: 3−アセチル−5,6,7,8−テトラヒドロイソキノ
リン;水(300ml)−ジクロロメタン(300m
l)中の5,6,7,8−テトラヒドロイソキノリン
(3.9ml、30.0ミリモル)、硝酸銀(407.
7mg、2.4ミリモル)、過硫酸アンモニウム(1
0.27g、45.0ミリモル)および硫酸(1.6m
l、30.0ミリモル)の混合物を、40℃で5時間攪
拌した。室温に冷ました後、混合物を2Nの水性NaO
Hで塩基性にし、有機層を分離した。水層を、ジクロロ
メタン(300ml)で抽出した。合わせた有機層を乾
燥し(MgSO)、濃縮した。残分を、ヘキサン/酢
酸エチル(3/1)で溶出するフラッシュカラムクロマ
トグラフィーにより精製して287.7mg(5.5
%)の標記化合物を褐色油状物質として得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 8.35 (1H, s), 7.75 (1H, s), 2.84
-2.79 (4H, m), 2.69 (3H, s), 1.89-1.79 (4H, m).
【0107】3−ブロモアセチル−5,6,7,8−テ
トラヒドロイソキノリン;3−アセチル−5,6,7,
8−テトラヒドロイソキノリン(287.7mg、1.
64ミリモル)および臭化水素酸(酢酸中の25%溶
液、3.1ml)の混合物に、酢酸(0.4ml)中の
臭素(93.3μl、1.81ミリモル)の溶液を0℃
で加えた。混合物を、室温で更に3時間攪拌し、濃縮し
た。残分を、飽和水性重炭酸水素で塩基性にし、ジエチ
ルエーテル(150ml)で抽出した。有機層を乾燥し
(MgSO)、濃縮して524.9mgの粗製標記化
合物を褐色油状物質として得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 8.35 (1H, s), 7.88 (1H, s), 4.87
(2H, s), 2.9-2.8 (4H,m), 1.9-1.82 (4H, m).
【0108】実施例2 [6−クロロ−2−[(5,6,7,8−テトラヒドロ
イソキノリン−3−イル)カルボニル]−1H−インド
ール−3−イル]酢酸 MeOH(20ml)−THF(20ml)中の[6−
クロロ−2−[(5,6,7,8−テトラヒドロイソキ
ノリン−3−イル)カルボニル]−1H−インドール−
3−イル]酢酸メチル(実施例1)の混合物に、2Nの
水性NaOH(0.6ml、1.2ミリモル)を室温で
加え、その結果できた混合物を、8時間還流温度で加熱
した。混合物を冷まし、濃縮した。残分を、水(20m
l)に溶解し、ジエチルエーテルで洗浄した(20ml
x3)。水層を、2Nの水性HClで酸性にし、酢酸エ
チルで抽出した(40mlx3)。合わせた有機層を乾
燥し(MgSO)、濃縮した。残分を、酢酸エチルか
ら再結晶化して23.3mg(60.7%)の標記化合
物を黄色固形物として得た。 融点: 225 oC. IR (KBr) : 3422, 1699, 1645, 1537, 1319, 1200, l06
1, 991 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 12.30 (lH, br s), 8.52 (1H,
s), 7.84 (1H, s), 7.78 (1H, d, 8.75 Hz), 7.74 - 7.
09 (2H, m), 4.08 (2H, s), 2.90 - 2.83 (4H, m),1.85
- 1.77 (4H, m). MS (EI) m/z: 368 ( M+).
【0109】実施例3 [6−クロロ−2−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベ
ンゾジオキシン−6−イル)カルボニル]−1H−イン
ドール−3−イル]酢酸メチル 標記化合物を、実施例1の工程2で述べた手法により6
−ブロモアセチル−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾ
ジオキシン(J. Med. Chem. 1972, 15, 49)およびトラン
ス−4−クロロ−2−[(フェニルスルホニル)アミ
ノ]ケイ皮酸メチル(実施例1、工程1)から調製し
た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 8.85 (1H, br s), 7.56 (1H, d, 8.
56Hz), 7.41-7.33 (4H,m), 7.15 (1H, dd, 8.56Hz, 1.8
1Hz), 6.98-6.94 (1H, m), 4.38-4.29 (4H, m),3.88 (2
H, s), 3.68 (3H, s).
【0110】実施例4 [6−クロロ−2−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベ
ンゾジオキシン−6−イル)カルボニル]−1H−イン
ドール−3−イル]酢酸 標記化合物を、実施例2で述べた手法により[6−クロ
ロ−2−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキ
シン−6−イル)カルボニル]−1H−インドール−3
−イル]酢酸メチル(実施例3)から調製した。 融点 : 233 oC. IR (KBr) : 3321, 1707, 1612, 1568, 1429, 1317, 128
8, 1263, 1225, 1119, 1065, 1005, 922 , 895 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 11.73 (1H, brs), 7.70 (1H, d,
8.72Hz), 7.47 (1H, d,1.65Hz), 7.33-7.25(2H, m), 7.
14 - 7.02 (2H, m), 4.37 - 4.31 (4H, m), 3.82 (2H,
s).
【0111】実施例5 [2−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシ
ン−6−イル)カルボニル]−5−トリフルオロメチル
−1H−インドール−3−イル]酢酸メチル 工程1. トランス−2−アミノ−5−(トリフルオロ
メチル)ケイ皮酸メチル アセトニトリル(17ml)中の4−アミノ−3−ブロ
モベンゾトリフルオライド(2.0g、8.33ミリモ
ル)、アクリル酸メチル(1.9ml、20.83ミリ
モル)、酢酸パラジウム(224mg、1.00ミリモ
ル)、トリ−o−トリルホスフィン(1.2g、4.0
0ミリモル)、トリエチルアミン(4.5ml)の混合
物を、還流温度で攪拌した。2時間後、アクリル酸メチ
ル(1.0ml、10.41ミリモル)、酢酸パラジウ
ム(112mg、0.5ミリモル)、トリ−o−トリル
ホスフィン(0.6g、2.00ミリモル)およびトリ
エチルアミン(2.3ml)を加え、混合物を、更に5
時間還流温度で攪拌した。混合物を濃縮し、残分を、酢
酸エチルで希釈した。水で洗浄した後、有機層を乾燥し
(MgSO)、濃縮した。ヘキサン/酢酸エチル
(5:1から3:1の勾配溶出)で溶出するフラッシュ
カラムクロマトグラフィーによる精製により1.65g
(80.8%)の標記化合物を黄色結晶として得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 7.77 (1H, d, J=15.8 Hz), 7.61 (1
H, s), 7.39 (1H, d, J=8.4 Hz), 6.74 (1H, d, J=8.4
Hz), 6.41 (1H, dd, J=15.8, 1.5 Hz), 4.29 (2H, m),
3.82 (3H, m).
【0112】工程2. トランス−2−(フェニルスル
ホニル)アミノ−5−(トリフルオロメチル)ケイ皮酸
メチル 標記化合物を、実施例1の工程1で述べた手法によりト
ランス−2−アミノ−5−(トリフルオロメチル)ケイ
皮酸メチル(工程1)から調製した。1 H-NMR (CDCl3)δ: 7.79-7.76 (2H, m), 7.66 (1H, m),
7.60-7.44 (6H, m), 7.06 (1H, br s), 6.26 (1H, d,
J=15.8 Hz), 3.81 (3H, s).
【0113】工程3. [2−[(2,3−ジヒドロ−
1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)カルボニル]−
5−トリフルオロメチル−1H−インドール−3−イ
ル]酢酸メチル 標記化合物を、実施例1の工程2で述べた手法により6
−ブロモアセチル−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾ
ジオキシン(J. Med. Chem. , 1972, 15, 49)およびトラ
ンス−2−(フェニルスルホニル)アミノ−5−(トリ
フルオロメチル)ケイ皮酸メチル(工程2)から調製し
た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 9.19 (1H, br s), 7.95 (1H, m),
7.58-7.47 (2H, m), 7.38-7.35 (2H, m), 6.98-6.95 (1
H, m), 4.37-4.29 (4H, m), 3.91 (2H, s), 3.70(3H,
s).
【0114】実施例6 [2−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシ
ン−6−イル)カルボニル]−5−トリフルオロメチル
−1H−インドール−3−イル]酢酸 標記化合物を、実施例2で述べた手法により[2−
[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6
−イル)カルボニル]−5−トリフルオロメチル−1H
−インドール−3−イル]酢酸メチル(実施例5)から
調製した。 融点 : > 250oC. IR (KBr) : 3304, 1701, 1624, 1578, 1508, 1333, 128
8, 1236, 1165, 1109, 1049, 1011, 893 , 820 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 12.05 (1H, br s), 8.12 (1H,
s), 7.66 - 7.54 (2H, m),7.35-7.27 (2H, m), 7.05 (1
H, d, 8.40 Hz), 4.37 - 4.31 (4H, m), 3.90 (2H, s).
【0115】実施例7 [6−クロロ−2−[(2,3−ジヒドロ−1−ベンゾ
ジフラン−5−イル)カルボニル]−1H−インドール
−3−イル]酢酸メチル 標記化合物を、実施例1の工程2で述べた手法により5
−ブロモアセチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラ
およびトランス−4−クロロ−2−[(フェニルス
ルホニル)アミノ]ケイ皮酸メチル(実施例1、工程
1)から調製した。1 H-NMR (CDCl3)δ: 9.03 (1H, br s), 7.73 - 7.64 (2
H, m), 7.55 (1H, d, 8.72 Hz), 7.39 (1H, d, 1.66 H
z), 7.15 - 6.82 (2H, m), 4.69 (2H, t, 8.72 Hz), 3.
85 (2H, s), 3.67 (3H, s), 3.26 (2H, t, 8.72 Hz). 5−ブロモアセチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾ
フランを、実施例1で述べた3−ブロモアセチル−5,
6,7,8−テトラヒドロイソキノリンを調製する方法
により5−アセチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフ
ランから調製した。1 H-NMR (CDCl3)δ: 7.98 - 6.81 (3H, m), 4.73 - 4.65
(2H, m), 4.39 (2H, s), 3.32-3.34 (2H, m), 3.27 (2
H, t).
【0116】実施例8 [6−クロロ−2−[(2,3−ジヒドロ−1−ベンゾ
ジフラン−5−イル)カルボニル]−1H−インドール
−3−イル]酢酸 標記化合物を、実施例2で述べた手法により[6−クロ
ロ−2−[(2,3−ジヒドロ−1−ベンゾジフラン−
5−イル)カルボニル]−1H−インドール−3−イ
ル]酢酸メチル(実施例7)から調製した。 融点 : 217 oC. IR (KBr) : 3368, 1699, 1618, 1605, 1578, 1570, 154
1, 1329, 1265, 1250, 1097, 1059, 939 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 11.73 (1H, br s), 7.70 - 7.59
(3H, m), 7.47 - 7.46 (1H, m), 7.12 (1H, dd, 8.59 H
z, 1.81 Hz), 6.92 (1H, d, 8.24 Hz), 4.67 (2H, t,
8.72), 3.78 (2H, s), 3.26 (2H, t, 8.72 Hz).
【0117】実施例9 [2−[(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)カ
ルボニル]−6−クロロ−1H−インドール−3−イ
ル]酢酸メチル 標記化合物を、実施例1の工程2で述べた手法により5
−ブロモアセチル−1,3−ベンゾジオキソール(J. Me
d. Chem., 1977, 20, 394)およびトランス−4−クロロ
−2−[(フェニルスルホニル)アミノ]ケイ皮酸メチ
ル(実施例1、工程1)から調製した。1 H-NMR (CDCl3)δ: 8.85 (1H, br s), 7.68 - 7.55 (2
H, m), 7.49-7.30 (3H, m), 7.17 - 6.87 (2H, m), 6.0
9 (2H, s), 3.87 (2H, s), 3.68 (3H, s), 3.36 (2H,
s).
【0118】実施例10 [2−[(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)カ
ルボニル]−6−クロロ−1H−インドール−3−イ
ル]酢酸 標記化合物を、実施例2で述べた手法により[2−
[(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)カルボニ
ル]−6−クロロ−1H−インドール−3−イル]酢酸
メチル(実施例9)から調製した。 MS (EI) m/z : 357 (M+).1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 11.73 (1H, br s), 7.72 - 7.46
(4H, m), 7.14 - 6.97 (2H, m), 6.18 (2H, s), 3.81
(2H, s).
【0119】実施例11 [5,6−ジクロロ−2−[(インダン−5−イル)カ
ルボニル]−1H−インドール−3−イル]酢酸メチル 工程1. トランス−4,5−ジクロロ−2−ニトロケ
イ皮酸メチル トルエン(200ml)中の4,5−ジクロロ−2−ニ
トロベンズアルデヒド(J.ケネス(J. Kenneth)等, J.
Med. Chem., 1968, 11, 946, 8.1g、37.0ミリ
モル)および酢酸トリフェニルホスホラニリデン(1
3.0g、39.0ミリモル)の混合物を、2時間還流
温度で加熱した。混合物を濃縮し、結晶残分を、酢酸エ
チル/ヘキサン(1:4)で溶出するフラッシュカラム
クロマトグラフィーにより精製して6.5g(64%)
の標記化合物を白色固形物として得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 8.20 (1H, s), 8.04 (1H, d, J=15.
8 Hz), 7.72 (1H, s), 6.36 (1H, d, J=15.8 Hz).
【0120】工程2. トランス−2−アミノ−4,5
−ジクロロケイ皮酸メチル トランス−4,5−ジクロロ−2−ニトロケイ皮酸メチ
ル(工程1、6.5g、24.0ミリモル)、鉄粉末
(6.7g、120ミリモル)、塩化アンモニウム(6
00mg、12.0ミリモル)、エタノール(130m
l)および水(30ml)の混合物を、2時間還流温度
で加熱した。混合物を冷まし、セライトのパッドを介し
て濾過した。濾液を濃縮した。残分を、酢酸エチル(2
00ml)で希釈し、水で洗浄した(100mlx
2)。乾燥後(MgSO)、溶媒の除去により5.3
g(90%)の標記化合物を黄色固形物として得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 7.65 (1H, d, J=15.8 Hz), 7.42 (1
H, s), 7.26 (1H, s), 6.81 (1H, s), 6.28 (1H, d, J=
15.8 Hz).
【0121】工程3. トランス−4,5−ジクロロ−
2−[(フェニルスルホニル)アミノ]ケイ皮酸メチル 標記化合物を、実施例1の工程1で述べた手法によりト
ランス−2−アミノ−4,5−ジクロロケイ皮酸メチル
(工程2)から調製した。1 H-NMR (CDCl3)δ: 7.80-7.70 (2H, m), 7.60-7.40 (6
H, m), 7.02 (1H, br s),6.13 (1H, d, J=16.1 Hz), 3.
79 (3H, s).
【0122】工程4. [5,6−ジクロロ−2−
[(インダン−5−イル)カルボニル]−1H−インド
ール−3−イル]酢酸メチル 標記化合物を、実施例1の工程2で述べた手法により5
−ブロモアセチルインダンおよびトランス−4,5−
ジクロロ−2−[(フェニルスルホニル)アミノ]ケイ
皮酸メチル(工程3)から調製した。1 H-NMR (CDCl3)δ: 9.01 (1H, br s), 7.72 (1H, s),
7.64 (1H, br), 7.57 (1H. br d, J=7.7 Hz), 7.50 (1
H, s), 7.33 (1H, br d, J=7.7 Hz), 3.80 (2H, s), 3.
68 (3H, s), 3.05-2.85 (4H, m), 2.21-2.08 (2H, m).
【0123】5−ブロモアセチルインダン ジクロロメタン−メタノール(2:1、15ml)中の
5−アセチルインダン(500mg、3.1ミリモル)
の溶液に、三臭化テトラブチルアンモニウム(1.64
g,3.4ミリモル)を室温で加えた。23時間後、混
合物を濃縮し、残分を、ジエチルエーテル(50ml)
および水(50ml)に分配した。有機層を分離し、水
(50ml)、食塩水(50ml)で洗浄し、乾燥した
(MgSO)。溶媒の除去により698mg(56
%)の標記化合物を白色固形物として得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 7.83 (1H, br), 7.77 (1H, dd, J=
1.6, 7.9 Hz, 1H), 7.32(d, J=7.9 Hz, 1H), 4.44 (2H,
s), 2.97 (t, J=7.6 Hz, 4H), 2.13 (五重線, J=7.6 H
z, 2H).
【0124】実施例12 [5,6−ジクロロ−2−[(インダン−5−イル)カ
ルボニル]−1H−インドール−3−イル]酢酸 標記化合物を、実施例2で述べた手法により[5,6−
ジクロロ−2−[(インダン−5−イル)カルボニル]
−1H−インドール−3−イル]酢酸メチル(実施例1
1)から調製した。 MS (EI) m/z : 387 (M+). IR (KBr) : 3356, 2957, 2841, 1707, 1610, 1423, 125
6, 1095, 866 cm-1.1 H-NMR (アセトン-d6)δ: 10.97 (1H, br s), 10.85 (1
H, br s), 7.98 (1H, s), 7.74 (1H, s), 7.67 (1H,
s), 7.60 (1H, d, J=7.4 Hz), 7.38 (1H, d, J=7.4Hz),
3.93 (2H, s), 3.03-2.91 (4H, m), 2.11 (2H, 五重
線, J=7.4 Hz).
【0125】実施例13 [5−メトキシ−2−[(1,2,3,4−テトラヒド
ロキノリン−7−イル)カルボニル]−1H−インドー
ル−3−イル]酢酸 工程1. トランス−5−メトキシ−2−ニトロケイ皮
酸メチル 標記化合物を、実施例11の工程1で述べた手法により
5−メトキシ−2−ニトロベンズアルデヒドから調製し
た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 8.21 (1H, d, J=15.8 Hz), 8.16-8.
12 (1H, m), 7.00-6.96(2H, m), 6.30 (1H, d, J=15.8
Hz), 3.93 (3H, s), 3.83 (3H, s).
【0126】工程2. トランス−5−メトキシ−2−
アミノケイ皮酸メチル 標記化合物を、実施例11の工程2で述べた手法により
トランス−5−メトキシ−2−ニトロケイ皮酸メチル
(工程1)から調製した。1 H-NMR (CDCl3)δ: 7.83 (1H, d, J=15.8 Hz), 6.92-6.
91 (1H, m), 6.82 (1H,dd, J=8.7, 2.8 Hz), 6.66 (1H,
d, J=8.7 Hz), 6.35 (1H, d, J=15.8 Hz), 3.80 (3H,
s), 3.76 (3H, s).
【0127】工程3. トランス−5−メトキシ−2−
[(フェニルスルホニル)アミノ]ケイ皮酸メチル 標記化合物を、実施例1の工程1で述べた手法によりト
ランス−5−メトキシ−2−アミノケイ皮酸メチル(工
程2)から調製した。1 H-NMR (CDCl3)δ: 7.67-7.64 (2H, m), 7.54-7.37 (4
H, m), 7.24 (1H, d, J=8.7Hz), 6.95 (1H, d, J=2.8 H
z), 6.89 (1H, dd, J=8.7, 2.8 Hz), 6.82 (1H, br s),
6.10 (1H, d, J=15.8 Hz), 3.81 (3H, s), 3.77 (3H,
s).
【0128】工程4. [5−メトキシ−2−[(1−
エトキシカルボニル−1,2,3,4−テトラヒドロキ
ノリン−7−イル)カルボニル]−1H−インドール−
3−イル]酢酸メチル 標記化合物を、実施例1の工程2で述べた手法により7
−ブロモアセチル−1−エトキシカルボニル−1,2,
3,4−テトラヒドロキノリンおよびトランス−5−
メトキシ−2−[(フェニルスルホニル)アミノ]ケイ
皮酸メチル(工程3)から調製した。1 H-NMR (CDCl3)δ: 8.77 (1H, br s), 7.93 (1H, d, J=
8.6 Hz), 7.63 (1H, dd,J=2.2, 8.6 Hz), 7.60 (1H, b
r), 7.34-7.28 (1H, m), 7.04 (1H, dd, J=2.5,8.8 H
z), 7.01 (1H, br), 4.29 (2H, q, J=7.1 Hz), 3.93 (2
H, s), 3.86 (3H,s), 3.86-3.73 (2H, m), 3.69 (3H,
s), 2.81 (2H, t, J=6.5 Hz), 1.98 (1H, tt, J=6.3,
6.3 Hz), 1.36 (3H, t, J= 7.1Hz). 7−ブロモアセチル−1−エトキシカルボニル−1,
2,3,4−テトラヒドロキノリンを、実施例11で述
べた5−ブロモアセチルインダンを調製する方法により
7−アセチル−1−エトキシカルボニル−1,2,3,
4−テトラヒドロキノリン(Y.イシハラ(Y.Ishihara)
等, J.Chem.Soc.Perkin Trans. 1, 1992,3401)から調製
した。1 H-NMR (CDCl3)δ: 7.94 (1H, d, J=8.6 Hz), 7.80-7.7
0 (2H, m), 4.41 (2H, s), 4.28 (2H, q, J=7.1 Hz),
3.84-3.76 (2H, m), 2.87-2.79 (2H, m), 2.30-1.91 (2
H, m), 1.35 (3H, t, J=7.1 Hz).
【0129】工程5. [5−メトキシ−2−[(1,
2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)カルボ
ニル]−1H−インドール−3−イル]酢酸 標記化合物を、実施例2で述べた手法により[5−メト
キシ−2−[(1−エトキシカルボニル−1,2,3,
4−テトラヒドロキノリン−7−イル)カルボニル]−
1H−インドール−3−イル]酢酸メチル(工程4)か
ら調製した。 MS (ESI) m/z : 365.13 (MH+). IR (KBr) : 3341, 2932, 1703, 1614, 1521, 1448, 132
5, 1272, 1217, 1130 cm -1.1 H-NMR (アセトン -d6)δ: 11.85 (1H, br s), 10.62
(1H, br s), 7.66-7.55 (2H, m), 7.43 (1H, d, J=8.9
Hz), 7.18 (1H, d, J=2.5 Hz), 6.98 (1H, dd, J=2.5,
8.9 Hz), 6.57 (1H, d, J=9.2 Hz), 6.25 (1H, br s),
3.91 (2H, s), 3.85 (3H, s), 3.40 (2H, br t, J=5.8
Hz), 2.77 (2H, br t, J=5.8 Hz), 1.98-1.86 (2H, m).
【0130】実施例14 工程1. [5,6−ジクロロ−2−[(1−エトキシ
カルボニル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5
−イル)カルボニル]−1H−インドール−3−イル]
酢酸メチル 標記化合物を、実施例1の工程2で述べた手法によりト
ランス−4,5−ジクロロ−2−[(フェニルスルホニ
ル)アミノ]ケイ皮酸メチル(実施例11、工程3)お
よび5−ブロモアセチル−1−エトキシカルボニル−
2,3−ジヒドロ−1H−インドールから調製した。 MS (EI) m/z : 474 (M+).1 H-NMR (CDCl3)δ: 8.89 (1H, br s), 7.74-7.62 (4H,
m), 7.54 (1H, s), 4.33(2H, br q, J=7.4 Hz), 4.11
(2H, t, J=9.2 Hz), 3.82 (2H, s), 3.70 (3H, s), 3.1
8 (2H, t, J=9.2 Hz), 1.39 (3H, t, J=7.4 Hz). 5−ブロモアセチル−1−エトキシカルボニル−2,
3−ジヒドロ−1H−インドールを、実施例11で述べ
た5−ブロモアセチルインダンを調製する方法により5
−アセチル−1−エトキシカルボニル−2,3−ジヒド
ロ−1H−インドール(Y.イシハラ等, J. Chem.. So
c. Perkin Trans.1, 1992, 3401)から調製した。1 H-NMR (CDCl3)δ: 7.88-7.78 (3H, m), 4.41 (2H, s),
4.38-4.26 (2H, m), 4.08 (2H, t, J=9.2 Hz), 3.17
(2H, t, J=9.2 Hz), 1.37 (3H, t, J=7.1 Hz).
【0131】工程2. [5,6−ジクロロ−2−
[(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)
カルボニル]−1H−インドール−3−イル]酢酸 標記化合物を、実施例2で述べた手法により[5,6−
ジクロロ−2−[(1−エトキシカルボニル−2,3−
ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)カルボニル]
−1H−インドール−3−イル]酢酸メチル(工程1)
から調製した。 MS (ESI) m/z : 389.08 (MH+). IR (KBr) : 3279, 2882, 1709, 1620, 1595, 1535, 144
8, 1326, 1267, 1200, 1107 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 11.80 (1H, br s), 7.91 (1H,
s), 7.62 (1H, s), 7.52-7.45 (2H, m), 6.71 (1H, s),
6.50 (1H, d, J=8.7 Hz), 3.77 (2H, s), 3.60 (2H, b
r t, J=8.4 Hz), 3.00 (2H, br t, J=8.4 Hz).
【0132】実施例15 [6−クロロ−2−[(2−メチル−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−7−イル)カルボニル]−
1H−インドール−3−イル]酢酸メチル 標記化合物を、実施例1の工程2で述べた手法により7
−ブロモアセチル−2−メチル−1,2,3,4−テト
ラヒドロイソキノリンおよびトランス−4−クロロ−
2−[(フェニルスルホニル)アミノ]ケイ皮酸メチル
(実施例1、工程1)から調製した。 MS (EI) m/z : 396 (M+). 7−ブロモアセチル−2−メチル−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリンを、実施例1で述べた3−ブ
ロモアセチル−5,6,7,8−テトラヒドロイソキノ
リンを調製する方法により7−アセチル−2−メチル−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(P.チャ
ーペンティア(P.Charpentier)等, Tetrahedron, 1996,
52, 10441)から調製した。
【0133】実施例16 [6−クロロ−2−[(2−メチル−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−7−イル)カルボニル]−
1H−インドール−3−イル]酢酸 標記化合物を、実施例2で述べた手法により[6−クロ
ロ−2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリン−7−イル)カルボニル]−1H−イン
ドール−3−イル]酢酸メチル(実施例15)から調製
した。 MS (FAB) m/z : 383 (MH+).
【0134】実施例1から16で調製した化合物の化学
的構造を、以下の表にまとめる。
【化16】 ここで、Aは、CHであり;Zは、C(=O)R
あり;Qは、
【化17】 である。 実施例# (X) Z Q 1 6-Cl C(=O)OCH3 5,6,7,8-テトラヒト゛ロイソキノリン-3-イル 2 6-Cl C(=O)OH 5,6,7,8-テトラヒト゛ロイソキノリン-3-イル 3 6-Cl C(=O)OCH3 2,3-シ゛ヒト゛ロ-1,4-ヘ゛ンソ゛シ゛オキシン-6-イル 4 6-Cl C(=O)OH 2,3-シ゛ヒト゛ロ-1,4-ヘ゛ンソ゛シ゛オキシン-6-イル 5 5-CF3 C(=O)OCH3 2,3-シ゛ヒト゛ロ-1,4-ヘ゛ンソ゛シ゛オキシン-6-イル 6 5-CF3 C(=O)OH 2,3-シ゛ヒト゛ロ-1,4-ヘ゛ンソ゛シ゛オキシン-6-イル 7 6-Cl C(=O)OCH3 2,3-シ゛ヒト゛ロ-1-ヘ゛ンソ゛フラン-5-イル 8 6-Cl C(=O)OH 2,3-シ゛ヒト゛ロ-1-ヘ゛ンソ゛フラン-5-イル 9 6-Cl C(=O)OCH3 1,3-ヘ゛ンソ゛シ゛オキソール-5-イル 10 6-Cl C(=O)OH 1,3-ヘ゛ンソ゛シ゛オキソール-5-イル 11 5,6-シ゛Cl C(=O)OCH3 インタ゛ン-5-イル 12 5,6-シ゛Cl C(=O)OH インタ゛ン-5-イル 13 5-CH3O C(=O)OH 1,2,3,4-テトラヒト゛ロキノリン-7-イル 14 5,6-シ゛Cl C(=O)OH 2,3-シ゛ヒト゛ロ-1H-イント゛ール-5-イル 15 6-Cl C(=O)OCH3 2-メチル-1,2,3,4-テトラヒト゛ロイソキノリン-7-イル 16 6-Cl C(=O)OH 2-メチル-1,2,3,4-テトラヒト゛ロイソキノリン-7-イル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61P 43/00 111 A61P 43/00 111 C07D 209/30 C07D 209/30 405/06 405/06 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 403/06 C07D 209/30 C07D 405/06 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の一般式の化合物: 【化1】 または薬学的に許容することのできるその塩[ここで、 Aは、C1−6アルキレンまたは−NR−であり; Zは、C(=L)RまたはSOであり; Uは、CHまたはNであり; WおよびYは、−CH−、O、Sおよび−N−R
    ら独立に選ばれ; mは、1、2または3であり; qおよびrは、独立に0、1または2であり; Xは、ハロゲン、C1−4アルキル、ハロ置換したC
    1−4アルキル、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、ハ
    ロ置換したC1−4アルコキシ、C1−4アルキルチ
    オ、ニトロ、アミノ、モノ−またはジ−(C1−4アル
    キル)アミノおよびシアノから独立に選ばれ; nは、0、1、2、3または4であり; Lは、酸素または硫黄であり; Rは、水素またはC1−4アルキルであり; Rは、ヒドロキシ、C1−6アルキル、ハロ置換した
    1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロ置換した
    1−6アルコキシ、C3−7シクロアルコキシ、C
    1−4アルキル(C3−7シクロアルコキシ)、−NR
    、C1−4アルキルフェニル−O−またはフェニ
    ル−O−であり、当該フェニルは、ハロゲン、C1−4
    アルキル、ヒドロキシ、C1−4アルコキシおよびニト
    ロから独立に選ばれる1個から5個の置換基で任意に置
    換されても良く; Rは、C1−6アルキルまたはハロ置換したC1−6
    アルキルであり;そしてRおよびRは、水素、C
    1−6アルキルおよびハロ置換したC1−6アルキルか
    ら独立に選ばれる]。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の化合物であって、 Aが、C1−6アルキレンであり; Zが、C(=L)Rであり; Uが、CHまたはNであり; WおよびYが、−CH−、O、Sおよび−N−R
    ら独立に選ばれ; mが、1、2または3であり; qおよびrが、独立に0、1または2であり; Xが、ハロゲン、C1−4アルキル、ハロ置換したC
    1−4アルキル、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、ハ
    ロ置換したC1−4アルコキシ、C1−4アルキルチ
    オ、ニトロ、アミノ、モノ−またはジ−(C1−4アル
    キル)アミノおよびシアノから独立に選ばれ; nが、0、1、2または3であり; Lが、酸素または硫黄であり; Rが、水素またはC1−4アルキルであり; Rが、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、ハロ置換し
    たC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルコキシ、C
    1−4アルキル(C3−7シクロアルコキシ)、−NR
    、C1−4アルキルフェニル−O−またはフェニ
    ル−O−であり、当該フェニルが、ハロゲン、C1−4
    アルキル、ヒドロキシ、C1−4アルコキシおよびニト
    ロから独立に選ばれる1個から5個の置換基で任意に置
    換されても良く;そしてRおよびRが、水素、C
    1−6アルキルおよびハロ置換したC1−6アルキルか
    ら独立に選ばれる、前記化合物。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の化合物であって、 Aが、C1−4アルキレンであり; Zが、C(=O)Rであり; Uが、CHまたはNであり; WおよびYが、−CH−、Oおよび−N−Rから独
    立に選ばれ; mが、1または2であり; qおよびrが、独立に0または1であり; Xが、ハロゲン、C1−4アルキル、ハロ置換したC
    1−4アルキル、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、ハ
    ロ置換したC1−4アルコキシ、C1−4アルキルチ
    オ、ニトロ、アミノ、モノ−またはジ−(C1−4アル
    キル)アミノおよびシアノから独立に選ばれ; nが、1または2であり; Rが、水素またはC1−4アルキルであり;そしてR
    が、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、ハロ置換した
    1−6アルコキシ、C3−7シクロアルコキシ、C
    1−4アルキル(C3−7シクロアルコキシ)、C
    1−4アルキルフェニル−O−またはフェニル−O−で
    あり、当該フェニルが、ハロゲン、C1−4アルキル、
    ヒドロキシ、C1−4アルコキシおよびニトロから独立
    に選ばれる1個から5個の置換基で任意に置換されても
    良い、前記化合物。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の化合物であって、 Aが、メチレンまたはエチレンであり; Zが、C(=O)Rであり; Uが、CHまたはNであり; WおよびYが、−CH−、Oおよび−N−Rから独
    立に選ばれ; mが、1または2であり; qおよびrが、独立に0または1であり; Xが、フルオロ、クロロ、C1−4アルキル、ハロ置換
    したメチル、およびメトキシから独立に選ばれ; nが、1または2であり; Rが、水素またはメチルであり;そしてRが、ヒド
    ロキシまたはC1−6アルコキシであるが、 但し、U、WおよびYの内少なくとも一つがヘテロ原子
    である、前記化合物。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の化合物であって、 Aが、メチレンであり; Zが、C(=O)OHであり; Uが、CHまたはNであり; WおよびYが、−CH−、Oおよび−N−Rから独
    立に選ばれ; mが、1または2であり; qおよびrが、独立に0または1であり; Xが、クロロ、トリフルオロメチル、およびメトキシか
    ら独立に選ばれ; nが、1または2であり;そしてRが、水素またはメ
    チルである、前記化合物。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の化合物であって、 Aが、メチレンであり; Zが、C(=O)OHであり; Uが、CHまたはNであり; W、Y、m、qおよびrが、下記から成る群から選ば
    れ: a)WおよびYが、−CH−であり、mが1であり、
    そしてqおよびrが、独立に0または1である; b)WおよびYが、−CH−であり、mが2であり、
    そしてqおよびrが、0である; c)WおよびYが、Oであり、mが1または2であり、
    そしてqおよびrが、0である; d)Wが−CH−であり、YがOであり、mが1であ
    り、そしてqおよびrが、0である; e)WがOであり、Yが−CH−であり、mが1であ
    り、そしてqおよびrが、0である; f)Wが−N−Rであり、Yが−CH−であり、m
    が1であり、そしてqおよびrが、独立に0または1で
    ある; g)Wが−N−Rであり、Yが−CH−であり、m
    が2であり、そしてqおよびrが、0である; h)Wが−CH−であり、Yが−N−Rであり、m
    が1であり、そしてqおよびrが、独立に0または1で
    ある; i)Wが−CH−であり、Yが−N−Rであり、m
    が2であり、そしてqおよびrが、0である; Xが、クロロ、トリフルオロメチル、およびメトキシか
    ら独立に選ばれ; nが、1または2であり;そしてRが、水素またはメ
    チルである、前記化合物。
  7. 【請求項7】 下記から選ばれる請求項1に記載の化合
    物: [6−クロロ−2−[(5,6,7,8−テトラヒドロ
    イソキノリン−3−イル)カルボニル]−1H−インド
    ール−3−イル]酢酸; [6−クロロ−2−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベ
    ンゾジオキシン−6−イル)カルボニル]−1H−イン
    ドール−3−イル]酢酸; [2−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシ
    ン−6−イル)カルボニル]−5−トリフルオロメチル
    −1H−インドール−3−イル]酢酸; [6−クロロ−2−[(2,3−ジヒドロ−1−ベンゾ
    フラン−5−イル)カルボニル]−1H−インドール−
    3−イル]酢酸; [2−[(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)カ
    ルボニル]−6−クロロ−1H−インドール−3−イ
    ル]酢酸; [5,6−ジクロロ−2−[(インダン−5−イル)カ
    ルボニル]−1H−インドール−3−イル]酢酸; [5−メトキシ−2−[(1,2,3,4−テトラヒド
    ロキノリン−7−イル)カルボニル]−1H−インドー
    ル−3−イル]酢酸; [5,6−ジクロロ−2−[(2,3−ジヒドロ−1H
    −インドール−5−イル)カルボニル]−1H−インド
    ール−3−イル]酢酸;および[6−クロロ−2−
    [(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
    ノリン−7−イル)カルボニル]−1H−インドール−
    3−イル]酢酸、 並びにその塩。
  8. 【請求項8】 下記から選ばれる請求項7に記載の化合
    物: [6−クロロ−2−[(5,6,7,8−テトラヒドロ
    イソキノリン−3−イル)カルボニル]−1H−インド
    ール−3−イル]酢酸; [6−クロロ−2−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベ
    ンゾジオキシン−6−イル)カルボニル]−1H−イン
    ドール−3−イル]酢酸; [2−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシ
    ン−6−イル)カルボニル]−5−トリフルオロメチル
    −1H−インドール−3−イル]酢酸;および[6−ク
    ロロ−2−[(2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−
    5−イル)カルボニル]−1H−インドール−3−イ
    ル]酢酸、 並びにその塩。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の化合物であって、 Aが、メチレンであり; Zが、C(=O)OCHであり; Uが、CHまたはNであり; WおよびYが、−CH−、Oおよび−N−Rから独
    立に選ばれ; mが、1または2であり; qおよびrが、独立に0または1であり; Xが、クロロ、トリフルオロメチル、およびメトキシか
    ら独立に選ばれ; nが、1または2であり;そしてRが、水素またはメ
    チルである、前記化合物。
  10. 【請求項10】 下記から選ばれる請求項9に記載の化
    合物: [6−クロロ−2−[(5,6,7,8−テトラヒドロ
    イソキノリン−3−イル)カルボニル]−1H−インド
    ール−3−イル]酢酸メチル; [6−クロロ−2−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベ
    ンゾジオキシン−6−イル)カルボニル]−1H−イン
    ドール−3−イル]酢酸メチル; [2−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシ
    ン−6−イル)カルボニル]−5−トリフルオロメチル
    −1H−インドール−3−イル]酢酸メチル; [6−クロロ−2−[(2,3−ジヒドロ−1−ベンゾ
    フラン−5−イル)カルボニル]−1H−インドール−
    3−イル]酢酸メチル; [2−[(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)カ
    ルボニル]−6−クロロ−1H−インドール−3−イ
    ル]酢酸メチル; [5,6−ジクロロ−2−[(インダン−5−イル)カ
    ルボニル]−1H−インドール−3−イル]酢酸メチ
    ル;および[6−クロロ−2−[(2−メチル−1,
    2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)カ
    ルボニル]−1H−インドール−3−イル]酢酸メチ
    ル、 並びにその塩。
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