JP3331549B2 - 光メモリ - Google Patents

光メモリ

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JP3331549B2
JP3331549B2 JP22380992A JP22380992A JP3331549B2 JP 3331549 B2 JP3331549 B2 JP 3331549B2 JP 22380992 A JP22380992 A JP 22380992A JP 22380992 A JP22380992 A JP 22380992A JP 3331549 B2 JP3331549 B2 JP 3331549B2
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文彦 伊藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信、光交換、光コ
ンピュータ等の構成に必要となる、時間的に変調された
時系列光信号を記録・再生することのできる光メモリに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、時間的な情報を有する信号光を電
気信号に変換することなく記録・再生することができる
光メモリとしては、例えば図2に示すような、半導体レ
ーザを用いたものが知られている。図2に示す光メモリ
は、いくつかに分割された電極を持つ半導体レーザの双
安定現象を用いたもので、図中、1は双安定機能を有す
る半導体レーザ(以下、単に半導体レーザという。)、
2は直流電源、3は時分割光スイッチ(以下、単に光ス
イッチという。)である。
【0003】半導体レーザ1の有する双安定機能とは、
以下のようなものである。即ち、半導体レーザ1に対し
直流電源2より適当な発振しきい値以下のバイアス電流
を与え、外部からある大きさ以上の光入力を与えると、
発振を始める。そして、このように一旦、発振し始める
と、光入力がオフとなってもバイアス電流をオフとしな
い限り発振は持続する。従って、半導体レーザ1によっ
て過去の光入力の有無を記録することができる。
【0004】光スイッチ3は、信号光を各半導体レーザ
1に分配する働きをする。例えば、光パルスaが入射し
た時刻には、光スイッチ3はポートEとポートAを接続
し、同様に光パルスb(実際には無パルス状態)が入射
した時刻にはポートEとポートBを接続する。各半導体
レーザ1に分配された光パルスは半導体レーザ1をオン
状態にする。光パルスがある時刻に存在しなければ、半
導体レーザ1はオフのままである。このようにして、時
間的な情報を有する信号光を電気信号に変換することな
く記録することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た光メモリには以下のような問題点があった。即ち、1
つの半導体レーザ1は1ビットの情報を記録するだけで
あり、前述した光メモリを光交換等に応用するために
は、必要となる光メモリの容量に相当するだけの個数の
半導体レーザを用意しなければならない。このため、1
つの半導体基板上に多数のレーザを集積する、アレイ化
技術が進展しつつあるが、特性の揃った多数のレーザを
集積することは、現在の技術では困難である。
【0006】また、仮にこのようなアレイ化技術が改善
されたとしても、信号光の時間的な情報を記録するに
は、図2に示すように、半導体レーザ1の前段に信号光
のビットレートに対応する速度のスイッチング機能がレ
ーザのチャネル数だけ必要である。このような多チャネ
ル且つ高速な光スイッチング機能は現状では実現されて
いない。従って、従来の光メモリの構成においては、極
めて容量が小さく(数チャネル程度)、低速な(200
MHz程度)機能が実現されているに過ぎなかった。
【0007】本発明は前記従来の問題点に鑑み、記憶容
量が大きく且つ情報を高速に記録・再生できる光メモリ
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では前記目的を達
成するため、請求項1として、時間的な情報を有する信
号光を記録・再生するためのホログラム媒体と、信号光
を直接、前記ホログラム媒体に入射するための信号光と
参照光を発生するための信号光とに分岐する光分岐手段
と、入射される信号光と位相同期した参照光を発生する
参照光発生手段と、参照光を位相変調又は振幅変調する
変調手段と、変調によって生じる参照光の側波帯を空間
的に分離する分離手段と、記2つに分岐された一方の
信号光を直接、前記ホログラム媒体に入射するととも
、他方の信号光を前記参照光発生手段変調手段及び
分離手段を介してホログラム媒体に入射する光学系とを
備えた光メモリを提案する。
【0009】
【0010】また、請求項として、ホログラム媒体に
時間的な情報を有する複数の異なる信号光を記録・再生
するに当たって、該複数の異なる信号光毎にそれぞれ参
照光の光路を切替える光路切替手段を備えた請求項1記
載の光メモリを提案する。
【0011】また、請求項として、変調手段を複数
段、縦列に接続した請求項1記載の光メモリを提案す
る。
【0012】
【作用】本発明の請求項1によれば、時間的な情報を有
する信号光は光分岐手段により2つに分岐され、一方は
直接、ホログラム媒体に入射され、他方は参照光発生手
段に入射されて参照光を発生させる。該参照光は変調手
段にて位相変調又は振幅変調されてホログラム媒体に入
射され、前述した信号光との間に干渉パターンを発生さ
せ、これがホログラム媒体に記録されるが、この際、変
調手段で変調された参照光はその側波帯が分離手段によ
り空間的に分離され、各々異なる進行方向をもってホロ
グラム媒体に入射され、その結果、参照光の帯域が変調
手段の帯域より広がるため、変調手段の帯域によって制
限されるビットレート以上の信号光をホログラム媒体へ
記録することが可能となる。また、記録された信号光と
ほぼ等しい周波数の光を変調手段に入射して位相変調又
は振幅変調し、その側波帯を分離手段により空間的に分
離し、読み出し光としてホログラム媒体に入射すると、
ホログラム媒体に記録された、時間的な情報を有する信
号光が再生される。
【0013】
【0014】本発明の請求項によれば、異なる信号光
を記録する度に参照光の光路を光路切替手段によって切
替えることにより、該参照光のホログラム媒体に入射す
る角度を変化させ、これによって、複数の異なる信号光
を異なる角度の参照光により1つのホログラム媒体に記
録させる。また、特定の信号光を再生する時は、読み出
し光の光路を光路切替手段によって切替え、該読み出し
光の角度を記録の際の参照光と同じ角度にすることによ
り、ホログラム媒体に記録された複数の信号の中から、
該特定の信号光のみが再生される。
【0015】本発明の請求項によれば、一の段の変調
手段で変調された参照光の一部は縦列に接続された次の
段の変調手段に入射され、さらに変調されてその帯域が
個々の変調手段の帯域より広がるため、個々の変調手段
の帯域によって制限されるビットレート以上の信号光を
ホログラム媒体へ記録することが可能となる。
【0016】
【実施例】図1は本発明の光メモリの第1の実施例を示
すものである。図中、11はホログラム媒体であり、例
えばフォトリフラクティブ結晶,写真乾板等からなり、
時間的な情報を有する信号光が記録・再生される。12
は位相同期ループであり、信号光と位相同期した参照光
を発生する。13は音響光学変調器であり、参照光の位
相を変調する。14は変調信号発生器であり、音響光学
変調器13に電気的な変調信号を供給する。15はハー
フミラー、16はミラー、17はレンズであり、前記信
号光をハーフミラー15で2つに分岐し、その一方の信
号光をミラー16で方向を変えて直接、前記ホログラム
媒体11に入射するとともに、他方の信号光を前記位相
同期ループ12及び音響光学変調器13を介して、レン
ズ17で集束してホログラム媒体11に入射する。
【0017】まず、本光メモリにおける記録動作につい
て説明する。記録すべき信号光は、図3に示すように時
間Tに亘って持続するNビットの信号光である。このよ
うな信号光はフーリエ変換によって周波数成分に分解す
ることにより、 と表すことができる。ここで、fo は信号光の周波数、
cは光速、a (s) 及びφ (s) は各周波数成分の振幅
及び位相、k(s) は信号光の進行方向を表す単位ベクト
ルであり、Δfは1/Tに等しい。
【0018】前記記録すべき信号光は、ハーフミラー1
5によって2等分され、一方はミラー16を介して直
接、ホログラム媒体11に入射され、他方は位相同期ル
ープ12に入射される。位相同期ループ12は式(1) の
信号光に同期した周波数fo の局発光を発生する。
【0019】図4は位相同期ループ12の具体的構成の
一例、ここではコヒーレント光通信のホモダイン検波に
用いられるものと同一の構成を示す。図中、121 はハー
フミラー、122 はフォトディテクタ、123 はレーザであ
り、入力光の一部はハーフミラー121 を通過してフォト
ディテクタ122 に受光され、その出力電流によりレーザ
123 が駆動されて局発光を発生するが、該局発光はハー
フミラー121 を介して入力光と合波され、位相同期のと
れた出力光として出力される。
【0020】音響光学変調器13はfo なる周波数を有
する局発光を変調周波数Δfにて位相変調することによ
り、fo ,fo +Δf,fo −Δf,fo +2Δf,…
…なる周波数を有する参照光を生成する。音響光学変調
器13の性質により、前記各周波数成分はその変調周波
数成分に比例した角度だけ偏向し、進行方向を変える。
この偏向角Δθ(r) は、 Δθ(r) =η・λ・Δf/vs ……(2) で与えられる。ここで、vs は音響光学変調器13中の
音速、λは真空中の光の波長、ηは音響光学変調器13
の屈折率である。
【0021】こうして生成された参照光は、 で与えられる。ここで、k (r) は各周波数成分の進行
方向を表す単位ベクトルである。
【0022】式(3) で与えられる参照光は、ハーフミラ
ー15で分岐された信号光とともに該信号光に対してθ
B の角度をもってホログラム媒体11に入射する。この
時、ホログラム媒体11には、 で表される、干渉縞に比例した位相ホログラムが記録さ
れる。
【0023】このように本光メモリは、信号光と特定の
操作によって生成された参照光との干渉パターンをホロ
グラム媒体11に記録することにより、時間的な情報を
有する信号光を記録する。
【0024】次に、前述した光メモリにおける再生動作
を図5に従って説明する。再生時には、記録された信号
光の周波数fo とほぼ等しい周波数fo'を有する読み出
し光が、記録時の参照光と同じ方向から照射される。読
み出し光は参照光と同様に音響光学変調器13によって
変調され、ホログラム媒体11に入射する。
【0025】この読み出し光をホログラム媒体11に照
射すると、 と表される回折光が得られる。
【0026】式(5) の第1項は、a (r)2の項を除けば
元の信号光に比例していることがわかる。a (r)2は音
響光学変調器13で局発光を変調した際の側波帯の振幅
であり、これは変調時に用いる電気の変調信号を調整す
ることによって、全てのmについて一定にでき、この
際、式(5) の第1項は元の信号光に比例することにな
る。また、式(5) の第2項以下は、記録された元の信号
光には関係のない、望まれない出力が発生することを意
味している。
【0027】しかしながら、第2項はホログラムの再生
時のブラッグ条件と呼ばれる制約を満たさない項であ
り、ホログラム媒体11の厚さが充分に大きい時には無
視できるほどに小さくなる。この時に必要なホログラム
媒体11の厚さLは、音響光学変調器13における偏向
角Δθ(r) に関係し、 L≒c・sin(θB /2)cos(θB /2)/2fo Δθ(r) ……(6) で与えられる。ここで、cは光速、θB は参照光と信号
光との交差角である。
【0028】式(6) より、音響光学変調器13の偏向角
が大きいほど、式(5) 第2項の望まれない信号を抑圧す
るために必要なホログラム媒体11の厚さを小さくでき
ることがわかる。このことは音響光学変調器13を用い
て参照光を変調し、各周波数成分に応じて進行方向を偏
向することによって得られるメリットの1つである。式
(6) が満足される時には、読み出された信号光は元の記
録された信号光に比例する。
【0029】このようにして、本光メモリによれば、時
間的な情報を有する信号光をホログラム媒体11に干渉
縞として記録し、正しく再生できる。
【0030】図6は本発明の光メモリの第2の実施例を
示すもので、図中、第1の実施例と同一構成部分は同一
符号をもって表す。即ち、11はホログラム媒体、12
は位相同期ループ、14は変調信号発生器、15はハー
フミラー、16はミラー、17はレンズ、18は位相変
調器、19は分波器、20は光周波数フィルタである。
【0031】位相変調器18は位相同期ループ12から
出力される参照光の位相を変調する。なお、本実施例で
は位相変調を行う場合について示すが、振幅変調を行う
ことも全く同様に可能であり、この場合は振幅変調器を
用いれば良い。分波器19は位相変調器18で変調され
た参照光を分波して、光周波数フィルタ20の各素子に
分配する。光周波数フィルタ20は位相変調器18で生
じた周波数の異なる変調側波帯を空間的に分離する。該
光周波数フィルタ20としては、マッハツェンダ型の干
渉計、ファブリペロー型の光フィルタ、レーザダイオー
ドの注入同期特性を利用したもの、等があるが、本実施
例では3番目のレーザダイオードの注入同期特性を利用
する手法を採用した場合について説明する。この場合、
光周波数フィルタ20は単一縦モードで発振する複数個
のレーザダイオードによって構成される。
【0032】次に、本光メモリにおける記録動作につい
て説明する。記録すべき信号光は、図7に示すように時
間Tに亘って持続する信号光である。このような信号は
フーリエ変換によって周波数成分に分解することによ
り、 と表すことができる。ここで、fo は信号光の周波数、
及びφは各周波数成分の振幅及び位相、kは信
号光の進行方向を表す波数ベクトルであり、Δfは1/
Tに等しい。
【0033】前記記録すべき信号光は、ハーフミラー1
5によって2等分され、一方はミラー16を介して直
接、ホログラム媒体11に入射され、他方は位相同期ル
ープ12に入射される。位相同期ループ12は、式(7)
の信号光に同期した周波数foの局発光、即ち exp[j2πfo t] ……(8) を発生する。
【0034】位相変調器18はfo なる周波数を有する
局発光を変調周波数Δfにて位相変調することにより、
fo ,fo +Δf,fo −Δf,fo +2Δf,……な
る周波数を有する参照光を生成する。こうして生成され
た参照光は、 で与えられる。
【0035】式(9) で与えられる参照光は分波器19で
分波され、光周波数フィルタ20の各レーザダイオード
に導かれる。光周波数フィルタ20の各レーザダイオー
ドは、式(9) の各側波帯近傍の周波数で予め発振してお
り、これらのレーザダイオードに式(9) で表される複数
の周波数からなる光が入射されると、各レーザダイオー
ドは自分自身の発振周波数に最も近い側波帯に同期して
発振を始める。この結果、式(9) で表される複数の変調
側波帯を、図6に示すように空間的に分離することがで
きる。
【0036】このように空間的に分離された参照光は、
ハーフミラー15で分岐された信号光とともに、各々異
なる進行方向をもってホログラム媒体11に入射する。
この時、ホログラム媒体11には、 で表される、干渉縞に比例した位相ホログラムが記録さ
れる。但し、k´は各々の分離された参照光の進行方
向を表す波数ベクトルである。
【0037】このように本光メモリは、第1の実施例の
場合と同様、信号光と特定の操作によって生成された参
照光との干渉パターンをホログラム媒体11に記録する
ことにより、時間的な情報を有する信号光を記録する。
【0038】ところで、本光メモリに記録することので
きる信号光は、次のような制約を受ける。第1に、記録
できる信号光の速さf(ビットレート)は、参照光のカ
バーできる帯域(mΔf)に等しい。第2に、記録でき
る容量Cは、信号光の持続時間(T)が1/Δf、最大
ビットレートがmΔfであるから、C=T×f=mビッ
トとなる。参照光のカバーできる帯域は位相変調によっ
て発生する側波帯の帯域で決まり、現状では50GHz
以上が可能である。また、mの値は、同様に変調器の変
調信号によって任意に選び得る。従って、従来の技術に
おいては極めて困難であった、高速且つ大容量の光メモ
リが本光メモリによって実現される。
【0039】次に、前述した光メモリにおける再生動作
を説明する。再生時には、記録された信号光の周波数f
o とほぼ等しい周波数fo'を有する読み出し光が、記録
時の参照光と同じ方向から照射される。読み出し光は参
照光と同様に位相変調器18によって変調され、分波器
19及び光周波数フィルタ20を介して、ホログラム媒
体11に入射する。
【0040】この読み出し光は、 で与えられる。式(11)で表される読み出し光をホログラ
ム媒体11に照射すると、 と表される回折光が得られる。
【0041】式(12)の第1項は、bの項を除けば元の
信号光に比例していることがわかる。bは空間的に分
離された側波帯の振幅であり、これはレーザダイオード
の注入電流を調整することによって一定にできる。この
際、式(12)の第1項は元の信号光に比例することにな
る。また、式(12)の第2項以下は、記録された元の信号
光には関係のない、望まれない出力が発生することを意
味している。しかしながら、第2項はホログラムの再生
時のブラッグ条件と呼ばれる制約を満たさない項であ
り、ホログラム媒体11の厚さが充分に大きい時には無
視できるほどに小さくなる。
【0042】このようにして、本光メモリによれば、第
1の実施例の場合と同様に、時間的な情報を有する信号
光をホログラム媒体11に干渉縞として記録し、正しく
再生できる。
【0043】図8は本発明の光メモリの第3の実施例を
示すもので、図中、第1の実施例と同一構成部分は同一
符号をもって表す。即ち、11はホログラム媒体、12
は位相同期ループ、13は音響光学変調器、15はハー
フミラー、16はミラー、17はレンズ、21は光路切
替器である。なお、図示しないが、実際には変調信号発
生器も備えている。
【0044】図9は光路切替器21の具体的構成の一例
を示すものである。図中、211 は制御信号に従って参照
光の偏波を90度回転する空間変調器であり、212 は偏
波方向によって屈折角が異なる性質を持つ複屈折板であ
る。複屈折板212 は光の偏波状態によってその出射位置
が変わるため、空間変調器211 により参照光の偏波を制
御することによって光路をシフトさせることができる。
【0045】次に、前記光メモリにおいて、複数、ここ
では2つの異なる信号光を記録する時の動作について説
明する。
【0046】まず、第1の信号光を記録する場合、該第
1の信号光は第1の実施例の場合と同様にハーフミラー
15により2つに分岐され、一方はミラー16を介して
直接、ホログラム媒体11に入射され、他方は位相同期
ループ12に入射され、参照光を生成する。該参照光は
音響光学変調器13によって変調された後、レンズ17
及び光路切替器21を介してホログラム媒体11に所定
の角度で入射する。この操作によって第1の信号光はホ
ログラム媒体11に記録される。
【0047】次に、第2の信号光を記録する場合は、光
路切替器21によって参照光の光路を破線のように切替
え、その後、前記同様の操作を行う。これによって、第
2の信号光は第1の信号光とは異なる角度で入射する参
照光によって記録される。
【0048】また、これらの信号光を再生する場合は、
各々の信号光を記録した時と同じ光路の読み出し光をホ
ログラム媒体11に照射すれば良い。
【0049】図10は本発明の光メモリの第4の実施例
を示すもので、図中、第1の実施例と同一構成部分は同
一符号をもって表す。即ち、11はホログラム媒体、1
2は位相同期ループ、13,22,23は音響光学変調
器、15はハーフミラー、16はミラー、17はレンズ
である。なお、図示しないが、実際には変調信号発生器
も備えている。
【0050】音響光学変調器22,23は2段目の音響
光学変調器であって、1段目の音響光学変調器13に縦
列に接続され、該1段目の音響光学変調器13によって
変調された参照光の一部をさらに変調する如くなってい
る。
【0051】前記構成において、記録すべき信号光は第
1の実施例の場合と同様にハーフミラー15により2つ
に分岐され、一方はミラー16を介して直接、ホログラ
ム媒体11に入射され、他方は位相同期ループ12に入
射され、参照光を生成する。
【0052】前記参照光は1段目の音響光学変調器13
によって変調されるが、そのうちの周波数fo −(N−
1)Δf〜fo +(N−1)Δfを有する参照光はその
ままレンズ17を介してホログラム媒体11に入射され
る。また、残りの参照光のうち、周波数fo +NΔf及
びfo −NΔfを有する参照光はそれぞれ2段目の音響
光学変調器22及び23に入射され、さらに変調、即ち
±NΔfの周波数シフトが加えられ、レンズ17を介し
てホログラム媒体11に入射される。
【0053】結果として、fo ±2NΔfの帯域を有す
る参照光が縦列に接続された音響光学変調器13,22
及び23から発生する。この参照光を従来の場合と同様
にホログラム媒体11に入射することにより、2NΔf
の帯域を有する信号光を記録できる。この際、個々の音
響光学変調器に必要な帯域は依然としてNΔfであるか
ら、従来の場合と比べて2倍の帯域の信号光を記録でき
ることになる。また、音響光学変調器をM段縦列に接続
すれば、信号帯域はM倍にすることができる。
【0054】また、信号光を再生する場合は、前記音響
光学変調器13,22及び23により変調された読み出
し光をホログラム媒体11に照射すれば良い。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
よれば、時間的な情報を有する信号光を記録・再生する
ためのホログラム媒体と、信号光を直接、前記ホログラ
ム媒体に入射するための信号光と参照光を発生するため
の信号光とに分岐する光分岐手段と、入射される信号光
と位相同期した参照光を発生する参照光発生手段と、参
照光を位相変調又は振幅変調する変調手段と、変調によ
って生じる参照光の側波帯を空間的に分離する分離手段
と、記2つに分岐された一方の信号光を直接、前記ホ
ログラム媒体に入射するとともに、他方の信号光を前記
参照光発生手段変調手段及び分離手段を介してホログ
ラム媒体に入射する光学系とを備えたため、時間的な情
報を有する、高速且つ大容量の信号光を電気信号に変換
することなく記録・再生することができるとともに、分
離手段により参照光の帯域を変調手段の帯域より広げる
ことが可能となり、変調手段の帯域によって制限される
ビットレート以上の信号光をホログラム媒体へ記録する
ことができる
【0056】
【0057】また、本発明の請求項によれば、ホログ
ラム媒体に時間的な情報を有する複数の異なる信号光を
記録・再生するに当たって、該複数の異なる記録又は再
生する信号光毎にそれぞれ参照光又は読み出し光の光路
を切替える光路切替手段を備えたため、参照光又は読み
出し光のホログラム媒体への入射角を変化させることが
でき、複数の異なる信号光を同一のホログラム媒体に記
録し、それらの中から任意の1つをを再生することがで
き、これによって、光メモリの記録容量を飛躍的に増大
することができる。
【0058】また、本発明の請求項によれば、変調手
段を複数段、縦列に接続したため、参照光の帯域を個々
の変調手段の帯域より広げることが可能となり、個々の
変調手段の帯域によって制限されるビットレート以上の
信号光をホログラム媒体へ記録することができる。
【0059】このような機能を有する本発明の光メモリ
は、光通信、光交換、光コンピュータ等の技術の構築に
重要な役割を果たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光メモリの第1の実施例を示す構成図
【図2】従来の光メモリの一例を示す構成図
【図3】図1の光メモリに記録される信号光の一例を示
す図
【図4】位相同期ループの具体的構成の一例を示す図
【図5】図1の光メモリにおける再生動作の説明図
【図6】本発明の光メモリの第2の実施例を示す構成図
【図7】図6の光メモリに記録される信号光の一例を示
す図
【図8】本発明の光メモリの第3の実施例を示す構成図
【図9】光路切替器の具体的構成の一例を示す図
【図10】本発明の光メモリの第4の実施例を示す構成
【符号の説明】
11…ホログラム媒体、12…位相同期ループ、13,
22,23…音響光学変調器、14…変調信号発生器、
15…ハーフミラー、16…ミラー、17…レンズ、1
8…位相変調器、19…分波器、20…光周波数フィル
タ、21…光路切替器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03H 1/00 - 1/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時間的な情報を有する信号光を記録・再
    生するためのホログラム媒体と、信号光を直接、前記ホログラム媒体に入射するための信
    号光と参照光を発生するための信号光とに分岐する光分
    岐手段と、 入射される信号光と位相同期した参照光を発生する参照
    光発生手段と、 参照光を位相変調又は振幅変調する変調手段と、変調によって生じる参照光の側波帯を空間的に分離する
    分離手段と、記2つに分岐された一方の信号光を直接、前記ホログ
    ラム媒体に入射するとともに、他方の信号光を前記参照
    光発生手段、変調手段及び分離手段を介してホログラム
    媒体に入射する光学系とを備えたことを特徴とする光メ
    モリ。
  2. 【請求項2】 ホログラム媒体に時間的な情報を有する
    複数の異なる信号光を記録・再生するに当たって、該複
    数の異なる信号光毎にそれぞれ参照光の光路を切替える
    光路切替手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の
    光メモリ。
  3. 【請求項3】 変調手段を複数段、縦列に接続したこと
    を特徴とする請求項1記載の光メモリ。
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