JP3330538B2 - 板状部品の洗浄装置 - Google Patents

板状部品の洗浄装置

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JP3330538B2
JP3330538B2 JP35519797A JP35519797A JP3330538B2 JP 3330538 B2 JP3330538 B2 JP 3330538B2 JP 35519797 A JP35519797 A JP 35519797A JP 35519797 A JP35519797 A JP 35519797A JP 3330538 B2 JP3330538 B2 JP 3330538B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェハ、磁
気記録ディスク媒体、液晶表示パネル、ブラウン管シャ
ドーマスク等の、概略薄板形状を呈する部品の洗浄を行
う洗浄装置に係り、特に、高精度の洗浄を、少ない薬
液、水及び乾燥気体の使用量で実現できる板状部品の洗
浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の板状部品の洗浄装置としては、例
えば、特開平8−150380号公報に記載のように、
板状部品を一枚ずつ旋回させながら、薬液や水を吹きか
けて洗浄し、乾燥する方法が知られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来技術においては、特に乾燥時において、板状部品を高
速に旋回させるので、板状部品の周辺部から洗浄廃液が
飛沫状となって飛散し、これがさらに洗浄室外壁に当っ
て跳ね返ったり、洗浄室内の旋回気流に乗って漂い続
け、洗浄・乾燥後の清浄な板状部品に、飛沫が再付着し
て汚染するという問題があった。
【0004】したがって、本発明の解決すべき技術的課
題は、上記した従来技術のもつ問題点を解消することに
あり、その目的とするところは、周辺の雰囲気を汚染す
ることなく、板状部品を高洗浄度に洗浄できる洗浄装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明による板状部品の洗浄装置においては、板
状部品を旋回させつつ、板状部品の周辺から排出される
洗浄廃液を、板状部品の外周に設置した旋回する覆いに
よって、廃液回収手段に導く。こうすることにより、薬
液、水、及び気体が旋回する覆いに当ったとき、覆い自
体の旋回によって、効率よく外側に導かれる。このた
め、洗浄廃液が板状部品の周辺に漂い続けたり、飛び戻
って再付着したりすることがない。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を用いて説明する。図1は、本発明の第1実施形態に
係る洗浄装置の縦断面図であり、図2は、本第1実施形
態に係る洗浄装置の、図1とは異なる方向での縦断面図
である。図1、図2において、1は被洗浄物たるウェ
ハ、100は上ベルヌーイユニット、120は下ベルヌ
ーイユニット、200はウェハ支持部、210は外輪駆
動系、230は内輪駆動系、250は洗浄ヘッドシャー
シユニット、260は気液回収ユニット、270は回転
停止装置である。
【0007】上ベルヌーイユニット100は、上ベルヌ
ーイ板101、上導入管102、上主噴出口103、上
補助噴出口104、上周辺導入管105、上周辺噴出口
106、上バルブユニット107、上バルブ駆動空気導
入口110、上バルブ駆動空気排出口111、上薬液供
給口112、上純水供給口113、上乾燥窒素供給口1
14から構成される。
【0008】上ベルヌーイユニット100は、図1、図
2では省略した上下駆動ユニットにより上下動可能に配
置されており、被洗浄物たるウェハ1の出し入れの時は
装置の上方向に待避しており、洗浄時はウェハ1の上
0.6mmの位置に保持され、乾燥時はウェハ1の上3
mmの位置に移動する。
【0009】下ベルヌーイユニット120は、下ベルヌ
ーイ板121、下導入管122、下主噴出口123、下
補助噴出口124、さらに図1、図2では省略した下バ
ルブユニット、下バルブ駆動空気導入口、下バルブ駆動
空気排出口、下薬液供給口、下純水供給口、下乾燥窒素
供給口、さらにこれらを支持する支持シャフト137、
飛沫防止板138、シャフト固定ねじ139から構成さ
れる。
【0010】下ベルヌーイユニット120は、支持シャ
フト137に固定されており、支持シャフト137は筐
体2(図8)に固定されており、被洗浄物たるウェハ1
の出し入れの時、および乾燥時とも動くことはない。
【0011】これら上ベルヌーイユニット100および
下ベルヌーイユニット120は、支持シャフト137、
固定ねじ139がステンレス製である以外は、基本的に
フッ素樹脂等の耐薬品性の高い材料で構成されており、
洗浄に使用する酸やアルカリ等の化学薬品に浸食される
ことがない。これらのユニットは、高速回転や高荷重の
支持を行わないので、フッ素樹脂等の合成の低い材料で
構成されても問題はない。
【0012】ウェハ支持部200は、ギア202付のチ
ャックピン201、外輪203、ギア205付の内輪2
04、ピン押え206、結合ピン207、外輪フード2
08によって構成されている。チャックピン201は、
外輪203の内面に刻まれた溝と、内輪204の外面に
挟まれており、チャックピン201の外周のギア202
と、内輪204の外面に設けたギア205とが噛合う。
このため、外輪203と内輪204の相対回転によっ
て、チャックピン201は自転運動を行い、外輪203
の回転に伴い公転運動を行う。
【0013】また、外輪フード208は、ウェハ1の外
周辺を覆うように配設されており、その内周壁は下側に
向かって拡がっていて、外輪フード208は、外輪20
3と一体となって回転する。この外輪フード208は、
ウェハ支持部200によって回転(旋回)するウェハ1
の上下面の周辺から、回転するウェハ1の遠心力によっ
て、外側に排出される(導出される)薬液、水、及び気
体を受け止めて、これら受け止めた薬液、水、及び気体
を、回転している外輪フード208自身の遠心力によっ
て、外輪フード208の内周壁に沿って斜め下に効率よ
く導いて、外輪フード208の下側に配設された、吸引
力を発生させている気液回収ユニット260の円形溝樋
261へ効率よく導くようになっている。
【0014】チャックピン201は、図3にその先端形
状を斜視して示したように、ウェハ1の嵌合部位の一方
の側面に、概略V字形状の刻み201aを有しており、
これと90度異なる方向に、上方が解放となる概略L字
形状の刻み201bを有した、先端形状に形成されてい
る。このため概略L字形状の刻み201bの平坦部に設
置されたウェハ1の周辺部は、チャックピン1の旋回に
伴い概略V字形状の刻み201aにより押え込まれてゆ
き、90度旋回するとウェハ1はチャックピン201に
保持される。
【0015】さらに、チャックピン201は、図4に斜
視して示したように、外周に設けたギア202の内側
に、概略円弧状の複数の貫通穴201cを有しており、
各貫通穴201c同士の間の壁面201dを、平行平板
バネとする捻れ可能な構造をとっている。このため、外
輪203と内輪205の相対回転運動に誤差が生じて
も、過大な旋回トルクをチャックピン201の先端部に
伝えることが無く、ウェハ1及びチャックピン201自
体の損傷を防止できる。
【0016】外輪駆動系210は、外輪保持中空軸21
1、外輪液止212、上軸受213、上軸受保持部材2
14、下軸受け215、カムフォロワ232用の溝22
2を有する下軸受内輪保持部材216、シール217、
下軸受外輪保持部材218、中空モータ219、回転円
板220、回転円板固定ねじ221から構成されてい
る。
【0017】中空モータ219のステータは、洗浄ヘッ
ドシャシー251に固定されており、中空モータ219
のロータは外輪保持中空軸211に固定されているた
め、中空モータ219によって外輪203が回転駆動さ
れることになる。
【0018】内輪駆動系230は、内輪保持中空軸23
1、カムフォロワ232、カムフォロワ固定ねじ23
3、ギア付回転板234、クラッチギア235、減速機
236、モータ237、スラスト軸受238、上リング
239、下リング240、結合ピン245、タイロッド
246、ネジ247、固定ねじ241、上下駆動シリン
ダ242、スペーサ243、滑り軸受244から構成さ
れている。
【0019】外輪保持中空軸211と内輪保持中空軸2
31は、両者の間隙に設けた滑り軸受244によって、
相互回転とスラスト移動が可能に支持されている。さら
に、両者211、231は、カムフォロワ232とこれ
に係合する溝222によって、回転角度と、スラスト移
動量とが制限されている。
【0020】さらに、内輪保持中空軸231にギア付円
板234が固定されており、ギア付円板234は、上リ
ング239、下リング240を介して上下駆動シリンダ
242に結合されているため、内輪保持中空軸231
は、任意の回転角度において上下に駆動される。一方、
ギア付円板234に近接して、モータ237により回転
するクラッチギア235が設けてある。内輪保持中空軸
231が上下ストロークの下部にあるときは、ギア付円
板234はクラッチギア235と噛合わないが、上部に
あるときには、ギア付円板234はクラッチギア235
と噛合うため、内輪保持中空軸231はモータ237に
よって回転する。
【0021】溝222とカムフォロワ232の関係を図
5に示す。ウェハ洗浄時は、外輪駆動系210と内輪駆
動系230は、内輪駆動系230の一部をなすカムフォ
ロワ232と、外輪駆動系210の一部をなす溝222
の下部とが、旋回方向にほとんど隙間無く嵌まり合うた
め、一体となって回転する。一方、ウェハ着脱時には、
カムフォロワ232は鍵型に曲った溝222に沿って移
動し、溝222の先ほどとは別の端に嵌まり合うため、
チャックピン201はウェハ取出しの可能な旋回角度を
安定に保つ。
【0022】洗浄ヘッドシャシーユニット250は、洗
浄ヘッドシャシー251、回転センサ252、センサプ
レート253、固定ねじ254、蓋255から構成され
る。
【0023】回転センサ252はフォトインタラプトセ
ンサであり、回転円板220の周辺部に設けた多数のス
リットからの透過光を検出する。回転センサ252は、
位相差検出による回転検出のためのA相用とB相用、及
び角度原点検出のためのZ相用の3個が、センサプレー
ト253に固定されており、センサプレート253は洗
浄ヘッドシャシー251に微調整可能に固定されてい
る。このため、センサからの信号によって、外輪保持中
空軸211の回転角度、回転速度等が検出できる。この
信号は、図1では省略したサーボコントロールユニット
に送られ、中空モータ219をサーボ制御する。
【0024】気液回収ユニット260は、円形溝樋26
1、気液回収管262から構成される。
【0025】円形溝樋261は、洗浄ヘッド部周辺を取
巻く円形の溝を有し、溝は一周で6カ所深い部分を有す
る傾斜溝となっており、各々の深い部分に気液回収管2
62を設けてある。これらの気液回収管262は集合し
て、気液分離装置を介して排気装置に接続されている。
このため、気液回収ユニット260は減圧回収機能を有
し、洗浄薬液、純水、乾燥窒素は、隙間から混入する外
部の空気とともに気液分離装置に強制吸引される。さら
に、ウェハ1の洗浄中及び乾燥中は、ウェハ支持部20
0は旋回しているため、上ベルヌーイユニット100
と、ウェハ1、下ベルヌーイユニット120の各々の隙
間から排出された気体及び液体は、遠心力の助けも受け
て、効率よく気液回収ユニット260に導かれる。
【0026】なお、気液回収ユニット260は外部筐体
2に固定されており、旋回を行わないので、気液回収管
262の配管が捻れる心配はない。
【0027】図1、図2の説明においては回転停止装置
270として説明したユニットの詳細を、図6及び図7
に示す。
【0028】エアシリンダ271は、洗浄ヘッドシャシ
ー251の外壁面にスペーサ272、ネジ273、アン
グル274を介して、ネジ275で固定されている。エ
アシリンダ271の先端にはネジ276、ケース278
が固定してあり、ケース278の軸279にはスペーサ
281と軸受282が貫通しており、ネジ280で固定
されている。また、洗浄ヘッドシャシー251の外周部
に溝251aが設けてあり、ここにガイド283が取付
けてある。このガイド283は表面が摺動部材で、ケー
ス278をガイドしてなめらかに上下運動を行わせ、ね
じれを防止する。一方、外輪保持中空軸211の外周の
一部にも、同様に溝が設けてあり、エアシリンダ271
の伸張によって軸受282がこの溝に嵌まり込むため外
輪203の回転を防止できる。
【0029】図8は、本実施形態の洗浄部分の周辺構造
を示す立面図である。上ベルヌーイユニット100は、
付属部品とともに上下駆動ユニット300の一部をなす
梁301に固定されている。梁301は、アングル30
2を介して上下駆動テーブル303に結合されている。
上下駆動テーブル303を保持するベース部304は筐
体2に固定されおり、上下駆動テーブル303を移動さ
せることで、上ベルヌーイユニット100が上下に駆動
される。
【0030】また、気液回収ユニット260の一部であ
る円形溝樋261は、概略円形の固定金具263を介し
て、気液回収管262により筐体2に固定されている。
このため、気液回収ユニット260は、外輪203の回
転中も相対的に一定の位置関係を保つため、洗浄液、乾
燥窒素等を効率よく回収し、排出できる。
【0031】図9は、本発明の配管系統図である。乾燥
窒素供給部501から供給された乾燥窒素は、3系統に
分割され、それぞれ絞り弁511、513、517、流
量計521、523、527、フィルタ531、53
3、537を介して、上ベルヌーイ板101の中央、外
周、下ベルヌーイ板121の中央に導かれる。各々の系
統はエア駆動締切り弁541、547、551で締切ら
れるため、任意のタイミングで供給可能である。
【0032】純水供給部502から供給された超純水
も、同様に3系統に分割され、それぞれ絞り弁512、
514、518、流量計522、524、528、フィ
ルタ532、534、538を介して、上ベルヌーイ板
101の中央、外周、下ベルヌーイ板121の中央に導
かれる。同様に、各々の系統はエア駆動締切り弁54
2、548、552で締切られるため、任意のタイミン
グで供給可能である。
【0033】薬液供給部503から供給される洗浄薬液
は、2系統に分割される。各々の系統にはリターン配管
が施して有り、これらのリターン配管は統合され薬液回
収部504に戻る。このため、洗浄薬液は、ウェハ1の
洗浄中でなくとも常に循環しており、フィルタリングさ
れるため異物等を除去できる。これらの配管系統の供給
側にも、同様に絞り弁515、516、流量計525、
526、フィルタ535、536を設けて有る。これら
の系統も、各々エア駆動締切り弁により切替えできるた
め、任意のタイミングで供給できる。
【0034】このように、薬液、純水、乾燥窒素の各々
に、流量調整弁511〜518が設けられており、流量
計521〜528が有るため、各系統の薬液流量を、事
前に最適の流量バランスになるように調整しておくこと
が可能である。
【0035】なお、下ベルヌーイ板121の下導入管1
22は、エア駆動弁553を介して下ベルヌーイサック
バック部506に接続されている。これは、下ベルヌー
ユニット120のバルブ群は、構造上、上ベルヌーイユ
ニット100のバルブユニット107のようにウェハ1
に近接して設けることが出来ないため、配管が長くな
り、気液替え後に下導入管122内部に残存する、以前
の液体が多いため、これを取除くサックバック機能を実
現し、高速に切替えを実現するためである。
【0036】気液回収ユニット260の円形樋溝261
に複数設けられた気液回収管262は、統合されてサイ
クロン式の気液分離機構560に導かれている。気液分
離機構560は、真空排気部505により、低圧に保た
れているため、薬液と水の混合液は、気液分離機構56
0中で遠心力により壁面に付着し、重力により落下して
廃液部507に導かれる。
【0037】なお、下ベルヌーイサックバック部506
と廃液部507に導かれた排出液は、本発明の装置を設
置する工場の廃液処理能力によっては、高濃度廃液と低
濃度廃液に分割回収する切替え弁を追加して、分別回収
することも可能である。本実施形態では、廃液は一括処
理可能な環境であったため、分別回収用の切替え弁は設
けなかった。
【0038】かような構成をとる本第1実施形態におい
ては、ウェハ1を旋回させつつ、ウェハ1の周辺から排
出される洗浄廃液など(薬液、水、及び気体)を、ウェ
ハ1の外周に配設した旋回する外輪フード208によっ
て受け止めて、旋回する外輪フード208の遠心力によ
って、外輪フード208の下側に配設された気液回収ユ
ニット260の円形溝樋261へ、効率よく導くように
している。したがって、洗浄廃液がウェハ1の周辺に漂
い続けたり、飛び戻って再付着したりすることがなくな
り、ウェハ1を高洗浄度に洗浄することが可能となる。
しかも、ウェハ1をベルヌーイユニット板101および
121で挾み込んで洗浄を行うようにしているので、ウ
ェハ1の周辺から排出される洗浄廃液などは確実に外輪
フード208に向かって受け止めらける。また、ウェハ
1をベルヌーイユニット板101および121で挾み込
んで洗浄を行うようにしているので、ウェハ1の洗浄や
乾燥が効率よく行われ、少ない薬液、水、及び乾燥気体
の使用量で、洗浄を実施できる。
【0039】以上、図面を用いて本発明の第1実施形態
を説明したが、当然ながら代案変形例が考えられる。
【0040】例えば、上述した第1実施形態では、内輪
駆動機構230の駆動にクラッチ機構を付加したモータ
237を用いたが、図示していないが本発明の第2実施
形態として提示するように、内輪駆動機構230の駆動
には、外輪駆動系210の駆動と同様に、中空モータを
使用することもできる。
【0041】この場合は、内輪204の上下により中空
モータのロータがステータから出入りすることになる。
そこで、図5の(a)に示した洗浄時に、内輪駆動用に
用いる中空モータのロータがステータから脱出し、中空
モータの駆動力が発生せず、図5の(b)の状態及びカ
ムフォロワ232が溝222の上辺を移動中は、中空モ
ータのロータがステータ内に挿入され、中空モータの駆
動力が発生するように設置する。すると、第1実施形態
で用いたギア式クラッチが不要となるため、発塵量が低
減できる。このように構成すると、高価な中空モータを
複数用いるため装置価格が高価になる欠点はあるが、発
塵量が減り、クラッチ咬合いミスによる動作不良の可能
性が無くなり、装置の信頼性が高くなる利点がある。
【0042】また、上述した実施形態では、チャックピ
ン201の駆動方式をギア構造としたが、図10に示す
本発明の第3実施形態のように、チャックピン201の
駆動方式を、変形ジェノバカムによる回転駆動とするこ
とも可能である。
【0043】図10に、本発明の第3実施形態による変
形ジェノバカムの概略形状および動作順序を示す。チャ
ックピン201の根本部分の直径をやや膨らませ、互い
に90度の配置になる位置を内輪204の外形に合わせ
て削り、その間に溝を設ける。さらに、内輪204の外
周に溝と突起を設ける。この状態で外輪203が回転せ
ず、内輪204のみ回転すれば、図5の(a)〜(h)
に示したように、チャックピン201は90度回転す
る。
【0044】本第3実施形態の場合は、本来のジェノバ
カムに比べて、内輪204(ピン車に相当)の直径がチ
ャックピン201(羽根車に相当)の直径に比べて遥か
に大きいため、動作開始時点で内輪204に設けた突起
がチャックピン201を強打することにより、振動を発
生する危険があるが、ギア構造に比べて強度が高く、チ
ャックピン201の最大回転角度が内輪204の回転角
度の精度に依存しないため、カムフォロワ232を使用
する必要が無くなる利点がある。
【0045】同様に、図示していないが本発明の第4実
施形態として提示するように、チャックピン201の上
下運動も、カム構造にすることが可能である。この場
合、ジェノバカムであるチャックピン201の回転終了
の位置から内輪204に傾斜した溝を設け、チャックピ
ン201を下へ導くことにより、チャックピンの上下動
を行うことができる。本第4実施形態では、チャックピ
ン201の外形が複雑であり、内輪204に対して3次
元螺旋運動を行いながら、かつ自転も行うため、内輪2
04のカム面に設けるカム溝の形状が複雑になり、精度
が得にくくなる欠点はあるが、上下動用のエアシリンダ
242が不要になる利点がある。
【0046】また、前記した第1実施形態では、ウェハ
1を上下からベルヌーイ板101および121により挟
み込むことで、薬液および純水などの飛沫が発生するこ
とを防止し、かつ、万一発生した場合でもウェハ1に再
付着しないようにしたが、図11に示す本発明の第5実
施形態のように、ベルヌーイ板101、121を省略す
ることも可能である。
【0047】かような構成の本第5実施形態において
も、発生した飛沫は、外輪フード208により、円形樋
溝261に導かれる。なお、本第5実施形態の場合は、
特にウェハ1の上方向で、外輪フード208が開いてい
るため、気液回収管262から供給される、真空排気部
505からの吸引効率が悪い欠点がある。しかし、構造
が簡単となり、安価に製造できる利点がある。
【0048】本第5実施形態などにおいては、さらに機
構の単純化を進め、真空排気部505を省略し、廃液は
重力による自然落下により、回収することも可能である
が、廃液回収効率や、飛沫の再付着の防止効果は低下せ
ざるをえない。しかし、構造がより簡単となり、安価に
製造できる利点がある。
【0049】気液回収ユニット260についても、代案
変形例が考えられる。前記した第1実施形態では、円形
樋溝261の溝の深さを、気液回収管262に対して均
等に設けたが、図12に示す本発明の第6実施形態のご
とく、ウェハ1および外輪フード208の回転に伴っ
て、飛沫として薬液や純水が飛来するが、この方向に応
じて溝の深さを非対称に設けることが可能である。本第
6実施形態では、円形樋溝261の加工費がわずかに高
くなるが、気液回収がより効率的に行える利点がある。
【0050】さらに、図13に示す本発明の第7実施形
態のごとく、気液回収ユニット260の円形樋溝261
の途中に複数の固定翼261−1を形成し、飛沫が逆流
することを防止することも可能である。この場合、当然
ながら図12の第6実施形態と併用することも可能であ
る。本第7実施形態では、固定翼261−1の加工が複
雑になり、加工費が高くなる欠点があるが、より一層気
液回収効率を高めることが出来る。
【0051】同様に、図14に示す本発明の第8実施形
態のように、外輪203と外輪フード208の間に羽根
を設けることで、廃液の排出効率を高めることもでき
る。図14に示した例では、結合ピン207に羽根の機
能を持たせて、羽根型結合ピン207ー1としたが、兼
用としないで、結合機能と羽根機能を別々の部品として
併用しても良い。また、図14に示した例では、羽根型
結合ピン207ー1の製造のしやすさから4辺形断面と
したが、加工はやや困難になるが、排出効率からは流体
工学的に翼断面形状とすることが好ましい。さらに、加
工は困難になるが、羽根型結合ピン207−1を3次元
翼形状とし、外側へ飛散してくる飛沫を、外輪フード2
08に沿って下向き方向に加速してやることも出来る。
この場合は、さらに飛沫の逆流を低減できる効果があ
る。
【0052】また、図15に示す本発明の第9実施形態
のように、羽根型結合ピン207−1を外輪の径方向に
対し傾けることで、さらに排出効率を高めることが出来
る。これは、薬液や純水の慣性や、外部との摩擦力によ
り、たとえウェハ1と外輪フード208が同速度で回転
していた場合でも、排出される飛沫に対しては外輪フー
ド208がやや高速に回転しているためである。
【0053】より、排出効率を高めるためには、上記し
た実施形態の効果を発展させ、外輪フード208を外輪
203とは結合せず、図16に示す本発明の第10実施
形態のように、結合ピン207を設けず、代りに羽根2
07−2を外輪フード208に設け、外輪フード208
を別途外部から回転駆動ユニット209により回転駆動
することもできる。
【0054】この構造をとった場合は、回転駆動ユニッ
ト209およびこの回転駆動ユニット209の固定部材
が別途必要になり、構造が複雑になる欠点がある。しか
し、外輪フード208を外輪203と別な速度で回転さ
せることが出来るため、特に高速回転を用いない洗浄時
に、廃液効率を高く保つことが出来る利点があり、ま
た、廃液効率が高くできるため、真空排気部505をよ
り排気能力の低い安価で小形の部材で構成できる利点が
ある。
【0055】なお、上述してきた実施形態では、単体と
しての洗浄装置について記述してきたが、本発明による
洗浄装置は、前後のプロセス装置と一体化することも可
能である。すなわち、本発明によれば、従来の洗浄に比
べ、ウェハ1に付着した水分量や、周辺の水分量を非常
に低くできる。このため、洗浄装置と、真空成膜装置や
高温処理装置を一体にして製造設備を構築した場合に
は、洗浄装置からの水分等の不純物が、真空成膜装置や
高温処理装置側へ漏出するのを、大幅に低減できる。
【0056】このため、図17に示す本発明の第11実
施形態のように、洗浄装置の直後に、真空成膜装置等の
後工程のプロセス装置を直接つなぎ、洗浄直後のプロセ
ス処理を行うことが実現できる。図17は、高温処理装
置に接続した例で、ウェハ1は受入れ口11を介してエ
レベータ部10で待機する。その後、エアロック6、ベ
ース室7を介して、アーム4により洗浄ヘッド3に導か
れ、洗浄、乾燥される。さらにアームにより順次受け渡
され、ゲートバルブ9を通過して高温処理室8に入り、
所望の温度、所望の雰囲気で処理される。
【0057】かような構成をとる本第11実施形態にお
いては、洗浄ヘッド3からの湿度や、洗浄用薬液の蒸気
等の持込みが少ないため、エアロック6やゲートバルブ
9の構造や耐食性処理が容易になる利点がある。
【0058】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、半導体ウ
ェハ、磁気記録ディスク媒体、液晶表示パネル、ブラウ
ン管シャドーマスク等の、概略薄板形状を呈する板状部
品の洗浄を行う洗浄装置において、周辺の雰囲気を汚染
して、これにより板状部品(被洗浄物)を再汚染する虞
のない、高精度の洗浄を実施することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る洗浄装置の縦断面
図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る洗浄装置の、図1
とは異なる方向での縦断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る洗浄装置におけ
る、チャックピンの先端形状を示す斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る洗浄装置におけ
る、チャックピンギアの形状を示す斜視図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る洗浄装置におけ
る、溝とカムフォロワの関係を示す説明図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る洗浄装置におけ
る、回転停止装置の正面図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係る洗浄装置におけ
る、回転停止装置の側面図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係る洗浄装置におけ
る、洗浄部分の周辺構造を示す立面図である。
【図9】本発明の第1実施形態に係る洗浄装置における
配管系統図である。
【図10】本発明の第3実施形態に係る洗浄装置におけ
る、変形ジェノバカムの概略形状および動作順序を示す
説明図である。
【図11】本発明の第5実施形態に係る洗浄装置の縦断
面図である。
【図12】本発明の第6実施形態に係る洗浄装置におけ
る、気液回収ユニットの構成を示す説明図である。
【図13】本発明の第7実施形態に係る洗浄装置におけ
る、気液回収ユニットの構成を示す説明図である。
【図14】本発明の第8実施形態に係る洗浄装置におけ
る、外輪と外輪フード周辺の構成を示す説明図である。
【図15】本発明の第9実施形態に係る洗浄装置におけ
る、外輪と外輪フード周辺の構成を示す説明図である。
【図16】本発明の第10実施形態に係る洗浄装置の縦
断面図である。
【図17】本発明の第11実施形態に係る、洗浄装置と
高温処理装置とを一体化した設備を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ウェハ 2 筐体 100 上ベルヌーイユニット 120 下ベルヌーイユニット 200 ウェハ支持部 210 外輪駆動系 230 内輪駆動系 250 洗浄ヘッドシャシーユニット 260 気液回収ユニット 270 回転停止装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相内 進 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所 生産技術研究所内 (72)発明者 岡 齋 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所 生産技術研究所内 審査官 遠藤 謙一 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B08B 3/02 H01L 21/304 651

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状部品の洗浄装置において、 被洗浄物たる板状部品の周辺複数箇所を把持するチャッ
    クと、該チャックを上記板状部品の中心軸を軸心として
    旋回させる旋回機構と、上記板状部品に対向して設けた
    洗浄液等噴出口から洗浄液、水、及び乾燥気体を切り替
    えて供給する洗浄液等供給装置と、上記板状部品の外周
    辺部に設けられた旋回する覆いとを、具備したことを特
    徴とする、板状部品の洗浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、 被洗浄物たる前記板状部品を挟み込む概略平面の洗浄板
    を複数有し、前記洗浄液等噴出口を、この洗浄板に設置
    したことを特徴とする、板状部品の洗浄装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載において、 前記旋回する覆いは、前記チャックを旋回させる前記旋
    回機構によって旋回することを特徴とすることを特徴と
    する、板状部品の洗浄装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載において、 前記旋回する覆いの下方に、旋回しない円環状の溝を形
    成した廃液回収部品を設けたことを特徴とする、板状部
    品の洗浄装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載において、 前記廃液回収部品に複数の廃液回収管を設け、前記円環
    状の溝を上記廃液回収管の部位で深くしたことを特徴と
    する、板状部品の洗浄装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載において、 前記廃液回収管を廃液吸引機構により吸引することを特
    徴とする、板状部品の洗浄装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載において、 前記廃液回収部品の円環状の溝の形状を、前記板状部品
    の旋回方向に合わせて非対称とすることで廃液回収効率
    を高めたことを特徴とする、板状部品の洗浄装置。
  8. 【請求項8】 請求項5記載において、 前記廃液回収部品の円環状の溝内面に、翼断面形状を有
    する複数枚の羽根を設けたことを特徴とする、板状部品
    の洗浄装置。
  9. 【請求項9】 請求項5記載において、 前記旋回する覆いの内面に、翼断面形状を有する複数枚
    の羽根を設けたことを特徴とする、板状部品の洗浄装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載において、 製品の製造工程における前後のプロセス装置と一体とし
    て形成したことを特徴とする、板状部品の洗浄装置。
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