JP3329969B2 - バーコード読取方法およびバーコード読取装置 - Google Patents

バーコード読取方法およびバーコード読取装置

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JP3329969B2
JP3329969B2 JP31874794A JP31874794A JP3329969B2 JP 3329969 B2 JP3329969 B2 JP 3329969B2 JP 31874794 A JP31874794 A JP 31874794A JP 31874794 A JP31874794 A JP 31874794A JP 3329969 B2 JP3329969 B2 JP 3329969B2
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元彦 伊藤
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【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 産業上の利用分野 従来の技術(図27〜図32) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1) 作用(図1) 実施例 (a)第1実施例の説明(図2〜図6) (b)第2実施例の説明(図7,図8) (c)第3実施例の説明(図9,図10) (d)第4実施例の説明(図11〜図13) (e)第5実施例の説明(図14〜図18) (f)第6実施例の説明(図19〜図21) (g)第7実施例の説明(図22,図23) (h)第8実施例の説明(図24〜図26) (i)その他 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、スーパーマーケット,
流通業等において用いられるPOSシステム(Point Of
Sales system;販売時点情報管理システム)などに適用
されるバーコード読取方法およびバーコード読取装置に
関する。
【0003】
【従来の技術】図27は一般的なバーコード読取装置
(バーコードリーダー)の構成を示すブロック図であ
り、この図27において、1は物品等の表面に印刷され
たバーコードで、このバーコード1は、通常、複数の黒
色のバー(以下、黒バーという)および白色のバー(以
下、白バーという)を交互に配置してなるもので、各黒
バーおよび各白バーの幅に基づいて所定のデータを表す
ものである。
【0004】2はバーコード1に対してレーザビームL
2を照射するとともにバーコード1から反射されてきた
レーザビームL2の反射光R1を受光する光学系であ
り、この光学系2は、レーザ発光部3,走査機構4およ
び光電変換部5から構成されている。ここで、レーザ発
光部3は、レーザビームL1を発光する半導体レーザを
有して構成されるものである。
【0005】また、走査機構4は、例えばモータにより
回転駆動されるポリゴンミラーから構成されるもので、
レーザ発光部3からのレーザビームL1を反射すること
により、このレーザビームL1を、レーザビームL2と
してバーコード1をなす複数の黒バーおよび白バーへ向
けて照射し、バーコード1の黒バー,白バーと交差する
方向に一定の速度で移動・走査させる機能を有してい
る。
【0006】この走査機構4は、バーコード1からのレ
ーザビームL2の反射光R1を反射することにより、レ
ーザビームL2の走査に伴って移動する反射光R1を反
射光R2として光電変換部5へ入射させる機能も有して
いる。さらに、光電変換部5は、例えばフォトダイオー
ド等の光電変換素子を有して構成されるもので、走査機
構4を介して受光した反射光R2(光入力信号)をその
光量に応じた電気信号(アナログ値)に変換して出力す
るものである。
【0007】一方、図27において、6は光電変換部5
からの電気信号をディジタル化するA/D変換部で、こ
のA/D変換部6は、光電変換部5からの電気信号をデ
ィジタル化することにより、バーコード1をなす各黒バ
ーの部分に対応する黒レベル信号と、バーコード1をな
す各白バーの部分に対応する白レベル信号との二値化信
号に変換するものである。この二値化信号としては、通
常、各白バーの部分からの反射光R2の光量の方が各黒
バー部分からの反射光R2の光量よりも大きくなるた
め、白レベル信号をHighレベルとし黒レベル信号をLow
レベルとした信号が得られる。
【0008】また、7はクロックジェネレータ8からの
クロック信号をカウントするバー幅カウンタで、このバ
ー幅カウンタ7は、A/D変換部6からの二値化信号の
黒レベル信号部分および白レベル信号部分の時間幅、即
ち実際のバーコード1の各黒バーおよび各白バーの幅に
対応する値をクロック信号のカウント値として出力する
ものである。
【0009】さらに、9はバー幅カウンタ7からのバー
幅カウント値を格納するメモリ、10はCPUで、この
CPU10は、メモリ9に格納されたバー幅カウント値
(各黒バーおよび各白バーの幅に対応する値)に基づい
て、バーコード1のもつ所定データを抽出・復調するた
めのものである。上述の構成により、レーザ発光部3か
ら発光されたレーザビームL1は、走査機構4によっ
て、レーザビームL2としてバーコード1の黒バーおよ
び白バーへ向けて照射され、バーコード1の黒バー,白
バーと交差する方向に一定の速度で移動・走査される。
【0010】走査機構4から射出されたレーザビームL
2は、バーコード1の部分で散乱・反射され反射光R1
として走査機構4に再入射する。反射光R1は、レーザ
ビームL2の走査移動に伴って反射角が変化して移動す
るが、走査機構4を構成するポリゴンミラーにて反射さ
れることにより、反射光R2として所定位置に配置され
た光電変換部5の光電変換素子へ入射する。
【0011】この光電変換部5により反射光R2はその
光量に応じた電気信号に変換され、その電気信号は、A
/D変換部6によりディジタル化され、バーコード1の
各黒バーの部分に対応する黒レベル信号と、バーコード
1の各白バーの部分に対応する白レベル信号とを有する
二値化信号に変換される。この後、バー幅カウンタ7に
てクロックジェネレータ8からのクロック信号をカウン
トすることにより、A/D変換部6からの二値化信号の
黒レベル信号部分および白レベル信号部分の時間幅(実
際のバーコード1の各黒バーおよび各白バーの幅に対応
する値)がクロック信号のカウント値として計測され、
そのカウント値を、メモリ9に一旦格納する。そして、
CPU10において、メモリ9に格納されたバー幅カウ
ント値に対して所定の復調処理を施すことにより、バー
コード1のもつ所定データが抽出・復調される。
【0012】ところで、図27においても前述した通
り、バーコード1は、図28に示すごとく、複数の黒バ
ー1Bと白バー1Wとを交互に配置してなるもので、各
黒バー1Bおよび各白バー1Wの幅に基づいて所定のデ
ータを表している。これらの黒バー1Bおよび白バー1
Wは、それぞれ、ある所定基準長を1モジュールとして
設定され、この1モジュールの自然数倍(例えば1〜4
倍;この倍数をモジュール数という)の幅を有してい
る。
【0013】そして、具体的に、図28に示すバーコー
ド1では、図中の左端側において、モジュール数1の2
本の黒バー1Bと、これらの黒バー1B,1B間のモジ
ュール数1の1本の白バー1WとからなるガイドバーG
Bが配置されるとともに、図中の右端側において、モジ
ュール数1の3本の黒バー1Bと、この黒バー1Bと交
互に配置されるモジュール数1の3本の白バー1Wとか
らなるスペシャルセンターバーSCBが配置されてい
る。
【0014】これらのガイドバーGBおよびスペシャル
センターバーSCBは、バーコード1の両端を規定する
ためのもので、これらのガイドバーGBとスペシャルセ
ンターバーSCBとの間に、例えば6個の数値データを
表すキャラクタ部分1CHR(Character)〜6CHR
(図28においてそれぞれ時間幅C1〜C6として示す
部分)が配置されている。
【0015】各キャラクタ部分1CHR〜6CHRは、
2本の白バー1Wと2本の黒バー1Bとから構成され全
モジュール数を7とするもので、図中、左方の黒バー1
Bの左端から右方の黒バー1Bの左端までのモジュール
数(時間幅T01に対応)と、左方の黒バー1Bの右端か
ら右方の黒バー1Bの右端までのモジュール数(時間幅
T02に対応)との組合せにより、各キャラクタ部分1C
HR〜6CHR毎に所定の数値データが表現されてい
る。
【0016】このモジュール数の組合せと所定の数値デ
ータとの関係は、例えば図29に示すような既知のもの
で、予めテーブル(マトリックス)として記憶・保持さ
れている。なお、図29中のEはEVENつまり黒バー
1Bのモジュール数合計が偶数であることを示し、Oは
ODDつまり黒バー1Bのモジュール数合計が奇数であ
ることを示す。例えばUPCバーコード構成によれば、
図28におけるキャラクタ部分1CHRは‘ODD0
(O0)’、キャラクタ部分2CHRは‘ODD1(O
1)’、キャラクタ部分6CHRは‘ODD2(O2)’な
る数値データを表している。
【0017】従って、CPU10では、メモリ9に格納
されたバー幅カウント値に基づいて、各キャラクタ部分
1CHR〜6CHR毎に、時間幅(δディスタンス長)
T01およびT02のモジュール数を決定し、その2つのモ
ジュール数の組合せに対応する数値データを、予め記憶
された所定のテーブルから読み出すことにより、バーコ
ード1のもつデータが抽出・復調される。
【0018】なお、図28では、ガイドバーGBとスペ
シャルセンターバーSCBとの間に6つのキャラクタ部
分1CHR〜6CHRを配置したバーコード1の読取に
ついて説明したが、図30に示すように、図28に示し
たバーコード1の右側のスペシャルセンターバーSCB
を、モジュール数1の2本の黒バー1Bとモジュール数
1の2本の白バー1WとからなるセンターバーCBと
し、このセンターバーCBを中央として左右にキャラク
タ部分を6個ずつ配置し、左右の端部に、それぞれ、モ
ジュール数1の2本の黒バー1Bとモジュール数1の2
本の白バー1WとからなるレフトガイドバーLGBおよ
びライトガイドバーRGBを配置したタイプのものが一
般的であり、本発明における以下の説明では、この図3
0に示すタイプのバーコード1を読み取る場合について
説明する。この図30に示すタイプのバーコード1の読
取も、基本的には図28に示すタイプのものと同様の手
順により行なわれる。
【0019】図30に示すバーコード1のデータ抽出・
復調処理に際しては、通常、バーコード1の左右のガー
ドバーLGB,RGBとセンターバーCBとで挟まれた
左右のブロック単位で復調を行ない、その復調結果に対
して一般的なモジュラス10(modulus ten)チェックを
行ない、そのチェック結果がOKであれば、バーコード
1の1回分の読取(復調処理)を完了したものと判断す
る。
【0020】このとき、走査機構4により、バーコード
1に対しては1秒間に1500本程度のレーザビームL
2が照射され、そのうちの1本でもバーコード1を横切
ると1回の復調処理が完了するが、従来より、バーコー
ド1の誤読を避けるために、一連の復調を完了しても直
ちにその復調データを有効として読取を完了せず、同一
バーコード1について、復調処理を繰り返し行ない、モ
ジュラス10チェックがOKとなったブロック単位のデ
ータが、規定回数だけ連続して一致した場合(一致回数
チェック)に読取を完了している。例えば、バーコード
の復調データを2回取り込み、前回と今回とのデータが
一致した場合に読取を完了する手法を、2回一致チェッ
クと呼ぶ。
【0021】上述したバーコードの読取手法では、図3
1に示すように、バーコード1の左右のガードバーLG
B,RGBとセンターバーCBとで挟まれた左右のブロ
ック単位を、それぞれ1本の走査ラインA1,A2で走
査できた場合、つまり、各走査ラインA1,A2に沿っ
て復調データの両端にガードバーLGBもしくはRGB
とセンターバーCBとが存在する場合にのみ、その復調
データを有効としている。
【0022】一方、近年、バーコード1に対してビーム
光を照射する光学系としては、例えば16方向の走査方
向をもつようなものがあり、このような光学系を用いる
場合には、ビーム光の走査方向とバーコード1とのなす
角度が大きく、図31に示すように1本の走査ライン
で、バーコード1の左右のガードバーLGB,RGBと
センターバーCBとで挟まれた左右の各ブロック単位の
全体を走査することができないことがある。
【0023】例えば図32に示すように、3本の走査ラ
インA1〜A3により、1つのバーコード1を3つの部
分に分割して走査した場合、上述したバーコード読取手
法では、復調データを得ることができなかったが、近
年、図32に示すような分割走査を行なった場合でも、
各走査ラインA1〜A3毎にできる限りの復調を行な
い、得られた複数(ここでは3つ)の復調データを考え
られるパターンで組み合わせ、1つのバーコードのもつ
データを復調することが行なわれている。
【0024】ただし、このとき、各走査ラインA1〜A
3毎に得られた復調データに、ガードバーもしくはセン
ターバーのうちの少なくとも一つが含まれ、且つ、各走
査ラインA1〜A3毎に得られた復調データについて、
その端部のキャラクタが、隣接する他の復調データの端
部のキャラクタと重複している場合(キャラクタ重複チ
ェック)に、前記復調データを有効としている。図32
中、斜線部分がキャラクタ重複部分を示している。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、流通
業等において用いられるPOSシステムに代表されるよ
うに、バーコードの利用が盛んになってきているが、バ
ーコードの印字品質の低いものが増えており、このよう
な印字品質の低いバーコードについては誤読する可能性
が高いほか、紙面ノイズや文字等をバーコードデータと
して誤読する確率もかなり高い。
【0026】従って、印字品質の低いバーコードについ
ても、誤読することなく高い精度でバーコードを読み取
れるようにすることが望まれている。また、バーコード
の誤読は、バーコードの湾曲,皺や、バーコード読取装
置の読取窓面の硝子の傷等によっても引き起こされる。
また、ビーム光がガードバー,センターバー,正規キャ
ラクタを通過した後、紙面ノイズや文字等をバーコード
のキャラクタとして誤読して復調してしまい、このよう
な場合、前述したキャラクタ重複チェックがOKとなら
ず、復調結果は無効になる。
【0027】そこで、誤読を避けるべく、前述した通
り、従来、予め定められた一定の回数だけ連続して同一
のデータが復調された場合に、復調結果を有効にする処
置も行なわれているが、このような一致回数チェックで
は、基準となる回数が常に一定であるため、やはりバー
コードの読取状態によっては誤読する可能性がある。初
めから、その基準回数を大きく設定しておくことも考え
られるが、その場合、1回の走査,復調処理でほぼ間違
いなく読取を行なえる場合にも、基準回数だけ同一のデ
ータが復調されるまで復調結果が有効化されないため、
バーコードの読取に時間がかかるなどの課題がある。
【0028】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、1つのバーコードを複数の部分に分割して走
査,復調する場合に、バーコードの読取状態に応じた一
致回数チェックを行なえるようにして、読取効率の低下
を招くことなく、実運用上の読取率の向上および誤読率
の低減をはかった、バーコード読取方法およびバーコー
ド読取装置を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図で、この図1において、1はバーコード、2Aは
バーコード1に対しビーム光を照射するとともにバーコ
ード1から反射されてきたビーム光の反射光を受光する
光学系、3Aはビーム光を発光する光源、4Aは光源3
Aからの複数本のビーム光をバーコード1に対して照射
し各ビーム光によりバーコード1を走査する走査手段、
5Aは各ビーム光のバーコード1からの反射光を受光し
その光量に応じた電気信号に変換する光電変換手段であ
り、光学系2Aは、上述した光源3A,走査手段4Aお
よび光電変換手段5Aから構成されている。
【0030】また、11は復調手段、12は組合せ手
段、13は一致回数判定手段、14は読取状態情報取得
手段、15は基準回数変更手段である。ここで、復調手
段11は、光電変換手段5Aからの電気信号に基づい
て、各ビーム光により部分的に走査されたバーコード1
の複数部分についてのデータを復調するものであり、組
合せ手段12は、復調手段11により復調されたバーコ
ード1の複数部分についての復調データを組み合わせ
ことによりバーコード1の一連のデータとして合成する
組合せ手段である。
【0031】一致回数判定手段13は、組合せ手段12
により合成されたデータが連続して同一であった回数を
検知し、当該回数と所定の基準回数とを比較し、当該回
数が所定の基準回数となった場合に、合成されたデータ
を有効としてバーコード1の読取を完了させるものであ
る。そして、読取状態情報取得手段14は、バーコード
1の複数部分についての読取状態情報を取得するもので
あり、基準回数変更手段15は、読取状態情報取得手段
14により取得されたバーコード1の複数部分について
読取状態情報に応じて、一致回数判定手段13におけ
る基準回数を設定変更するものである。
【0032】なお、読取状態情報取得手段14として
は、以下の〜に説明する各種手段が用いられる。 バーコード1の複数部分についての復調データにおい
て重複して復調されたキャラクタの数を、バーコード1
の読取状態情報として検出するキャラクタ数検出手段。
【0033】バーコード1の複数部分についての復調
データにおいて重複する部分で復調結果の異なるキャラ
クタの数を、バーコード1の読取状態情報として検出す
るキャラクタ数検出手段。 バーコード1の複数部分についての復調データにおい
て重複する部分の位置を、バーコード1の読取状態情報
として検出する重複位置検出手段。
【0034】バーコード1の複数部分についての復調
データの組合せ手段12による組合せパターンを、バー
コード1の読取状態情報として検出する組合せパターン
検出手段。 バーコード1の複数部分が相互に重複する部分の読取
歪み量を、バーコード1の読取状態情報として算出・測
定する歪み量測定手段。さらに、歪み量測定手段として
は、(a)バーコード1の複数部分が相互に重複する部
分のキャラクタ長の歪み量を算出・測定するものや、
(b)バーコード1の複数部分が相互に重複する部分の
キャラクタのデータを特定すべく該キャラクタ毎に得ら
れるδディスタンス長の歪み量を算出・測定するもの
や、(c)バーコード1の複数部分が相互に重複する部
分のキャラクタをなすバー自体の歪み量を算出・測定す
るものを用いてもよい。
【0035】バーコード1の複数部分におけるデータ
がビットシフトを行なうと異なるデータになりうるもの
であるか否かの情報を、バーコード1の読取状態情報と
して出力するビットシフトデータ検知手段。 バーコード1の複数部分におけるウエーブエラーの発
生の有無を、バーコード1の読取状態情報として出力す
るウエーブエラー検知手段。
【0036】バーコード1の複数部分のうちに、当該
バーコード1のガードバーおよびセンターバーの両方を
検出したものが有るか否かの情報を、バーコード1の読
取状態情報として出力するガードバー/センターバー検
知手段。 なお、上述した〜の各手段を複数組み合わせて用い
てもよい。
【0037】
【作用】上述の構成により、本発明では、図1に示すよ
うに、光源3Aから発光された複数本のビーム光は、そ
れぞれ、走査手段4Aによりバーコード1へ向けて照射
され一定の速度で移動・走査され、バーコード1の複数
部分で散乱・反射され反射光として光電変換手段5Aに
入射する。
【0038】バーコード1の複数部分からの各反射光
は、光電変換手段5Aによりその光量に応じた電気信号
に変換され、その電気信号に基づいて、復調手段11に
よりバーコードの複数部分についてのデータができる限
り復調された後、組合せ手段12により、これらの復調
データが組み合わされてバーコード1の一連のデータ
して合成される。
【0039】そして、データが合成されると、一致回数
判定手段13により、合成されたデータが連続して同一
であった回数が検知され、当該回数が所定の基準回数と
なった場合、合成されたデータを有効としてバーコード
1の読取を完了させるが、このとき、本発明では、読取
状態情報取得手段14により、バーコード1の複数部分
についての読取状態情報が取得され、基準回数変更手段
15により、読取状態情報取得手段14からのバーコー
ド1の複数部分についての読取状態情報に応じて、一致
回数判定手段13における基準回数が設定変更される。
【0040】つまり、従来技術では、常に一定の基準回
数での一致回数判定を行なっていたが、本発明では、バ
ーコード1の複数部分についての読取状態情報に応じ、
誤読の可能性が高い場合には基準回数を大きく設定し、
誤読の可能性が低い場合には基準回数を小さく設定する
ことができる。なお、読取状態情報取得手段14により
取得されるバーコードの複数部分についての読取状態情
報としては、前述したように、バーコード1の複数部
分についての復調データにおいて重複して復調されたキ
ャラクタの数や、バーコード1の複数部分についての
復調データにおいて重複する部分で復調結果の異なるキ
ャラクタの数や、バーコード1の複数部分についての
復調データにおいて重複する部分の位置や、バーコー
ド1の複数部分についての復調データの組合せ手段12
による組合せパターンや、バーコード1の複数部分が
相互に重複する部分の読取歪み量(キャラクタ長の歪み
量,キャラクタのデータを特定すべく該キャラクタ毎に
得られるδディスタンス長の歪み量,キャラクタをなす
バー自体の歪み量)や、バーコード1の複数部分にお
けるデータがビットシフトを行なうと異なるデータにな
りうるものであるか否かの情報や、バーコード1の複
数部分におけるウエーブエラーの発生の有無や、バー
コード1の複数部分のうちに、当該バーコード1のガー
ドバーおよびセンターバーの両方を検出したものが有る
か否かの情報が用いられる。
【0041】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。 (a)第1実施例の説明 図2は本発明の第1実施例としてのバーコード読取装置
のハードウエア構成を示すブロック図で、この図2に示
すように、本実施例の方法および装置も、物品等の表面
に印刷されたバーコード1のもつデータを抽出・復調し
て読み取るためのものである。
【0042】また、バーコード1は、図29にて前述し
たように、複数の黒バー1Bおよび白バー1Wを交互に
配置してなるもので、各黒バー1Bおよび各白バー1W
の幅に基づいて所定のデータを表している。そして、図
6に示すように、バーコード1の左右両端を規定するレ
フトガイドバーLGBおよびライトガイドバーRGB
と、バーコード1の中央部を規定するセンターバーCB
とがあり、レフトガイドバーLGBとセンターバーCB
との間、および、ライトガイドバーRGBとセンターバ
ーCBとの間に、それぞれ、6個の数値データを表すキ
ャラクタ部分A〜FおよびG〜Lが配置されている。
【0043】各キャラクタ部分A〜Lは、例えば、図2
9にて説明したものと同様、2本の白バー1Wと2本の
黒バー1Bとから構成され全モジュール数を7とし、左
方の黒バー1Bの左端から右方の黒バー1Bの左端まで
の時間幅(δディスタンス長)T01から求めたモジュー
ル数と、左方の黒バー1Bの右端から右方の黒バー1B
の右端までの時間幅(δディスタンス長)T02から求め
たモジュール数との組合せにより、各キャラクタ部分A
〜L毎に所定の数値データが表現されている。このモジ
ュール数の組合せと所定の数値データとの関係は、既知
のもので、予めテーブル(マトリックス)として記憶・
保持されている。
【0044】また、図27に示したものと同様、2はレ
ーザ発光部(光源)3,走査機構(走査手段)4および
光電変換部(光電変換手段)5から構成される光学系
で、レーザ発光部3は、レーザビーム(ビーム光)L1
を発光する半導体レーザを有して構成され、走査機構4
は、例えばモータにより回転駆動されるポリゴンミラー
から構成され、光電変換部5は、例えばフォトダイオー
ド等の光電変換素子を有して構成されている。
【0045】ただし、本実施例では、走査機構4は、レ
ーザ発光部3からのレーザビームL1を複数本のレーザ
ビームL2としてバーコード1に対し照射し、各レーザ
ビームL2によりバーコード1を走査させる機能を有す
る一方、バーコード1からのレーザビームL2の反射光
R1を反射することにより、各レーザビームL2の走査
に伴って移動する反射光R1を反射光R2として光電変
換ぶ5へ入射させる機能も有している。
【0046】そして、光電変換部5は、各レーザビーム
L2のバーコード1から、走査機構4を介して受光した
反射光R2を受光しその光量に応じた電気信号に変換す
るようになっている。さらに、光電変換部5の後段に
は、従来と同様構成のA/D変換部6,バー幅カウンタ
7,クロックジェネレータ8,メモリ9およびCPU1
0がそなえられている。
【0047】従来と同様に、A/D変換部6は、光電変
換部5からの電気信号をディジタル化することにより、
バーコード1をなす各黒バー1Bの部分に対応する黒レ
ベル信号(Lowレベル信号)と、バーコード1をなす白バ
ー1Wの部分に対応する白レベル信号(Highレベル信
号)との二値化信号に変換するものである。また、バー
幅カウンタ7は、クロックジェネレータ8からのクロッ
ク信号をカウントし、1/D変換部6からの二値化信号
の黒レベル信号部分および白レベル信号部分の時間幅、
即ち実際のバーコード1の各黒バー1Bおよび各白バー
1Wの幅に対応する値をクロック信号のカウント値とし
て出力するものである。さらに、メモリ9は、バー幅カ
ウンタ7からのバー幅カウント値を格納するものであ
る。
【0048】そして、本実施例のCPU10も、メモリ
9に格納されたバー幅カウント値(各黒バー1Bおよび
各白バー1Wの幅に対応する値)に基づいて、バーコー
ド1のもつ所定データを抽出・復調するためのものであ
るが、本実施例のCPU10は、図3にて後述するよう
な機能的な構成を有している。CPU10には、図2に
示すように、ROM21,RAM22,インターフェイ
ス部23および制御部回路24が接続されている。
【0049】ここで、ROM21は、各種処理を実行す
るために必要な各種プログラムや、前述したモジュール
数の組合せと所定の数値データとの関係を保持するテー
ブル等を格納するものであり、RAM22は、CPU1
0の動作時にワークエリアとして使用されるもので、例
えば図3にて後述する復調データ格納部22Aとして機
能するものである。
【0050】また、インターフェイス部23は、図示し
ない外部装置との間でデータ(バーコード読取結果等)
のやり取りを行なうためのものであり、制御部回路24
は、CPU10からの各種指示を受けて、バーコード読
取装置の動作を制御するためのもので、走査機構4のモ
ータを駆動制御するためのモータ駆動部25や、レーザ
発光部3の半導体レーザを発光制御するためのレーザ駆
動部26や、発光ダイオード(LED)27およびスピ
ーカ28等の動作を制御するものである。なお、発光ダ
イオード27やスピーカ28は、例えば、バーコード1
の読取を完了した場合にその旨を光や音によりオペレー
タに通知するためのものである。
【0051】次に、本発明の第1実施例としてのバーコ
ード読取装置の機能的な構成を、図3により説明する。
この図3に示すように、本実施例のCPU10は、バー
コードデータ検出部31,バーコード復調部32,バー
コード合成部33,データ比較部34,モジュラス10
チェック部35,一致回数チェック部36,基準回数変
更部37およびバーコード読取完了通知部38としての
機能を有するほか、本実施例のRAM22は、復調デー
タ格納部22Aとしての機能を有している。
【0052】ここで、バーコードデータ検出部31は、
読取対象のバーコード1の複数部分についてのデータ
(メモリ9に格納されたもの)からセンターバーCBや
ガードバーLGB,RGBを検出し、その隣接キャラク
タ等のチェックを行なうとともに、有効キャラクタ数を
抽出するものである。上述したように、本実施例では、
1つのバーコード1が複数部分に分割されて走査される
ことになるが、各部分のデータ中に、センターバーCB
および2つのガードバーLGB,RGBのうちの少なく
とも一つが必ず含まれている場合に、そのバーコード1
の読取を有効なものであると判断している。このような
判断も、バーコードデータ検出部31により行なわれる
ようになっている。なお、バーコードデータ検出部31
は、分割走査されたバーコード1の一部分のデータに、
センターバーCBおよび2つのガードバーLGB,RG
Bのいずれも含まれていない場合、再読取指示を出力す
るようになっている。
【0053】バーコード復調部(復調手段)32は、バ
ーコードデータ検出部31で抽出された有効キャラクタ
を、メモリ9に格納されたバー幅カウント値(つまりは
光電変換部5からの電気信号)に基づいて英字および数
字等のデータに復調するものである。つまり、本実施例
では、センターバーCBおよび2つのガードバーLG
B,RGBのうちの少なくとも一つを含む各データ(1
つのバーコード1の各部分)が、バーコード復調部32
により可能な限り復調され、その復調データは、RAM
22における復調データ格納部22Aに格納されるよう
になっている。
【0054】バーコード合成部(組合せ部)33は、復
調データ格納部22Aに格納された複数の復調データを
組み合わせることにより現在読取対象になっているバー
コード1の一連のデータ(一連のバーコードデータ)
して成するものである。また、バーコード合成部33
は、上述のような組合せ処理を行なう際に、複数の復調
データの相互に隣接する部分が位置的に重複しているか
否かを判定する機能(位置重複チェック機能)も有して
おり、位置重複部分があれば、組み合わせれた一連のバ
ーコードデータを有効化する一方、位置重複部分が無け
れば、再読取指示を出力するようになっている。
【0055】データ比較部34は、各走査ライン毎に得
られた複数の復調データについて、その端部のキャラク
タが隣接する他の復調データの端部のキャラクタと一致
・重複しているか否かを、データ比較により判定する機
能(キャラクタ重複チェック機能)を有するもので、端
部の少なくとも1キャラクタどうしが一致(重複)した
場合に、読取対象のバーコード1について得られた複数
の復調データを有効化している。なお、データ比較部3
4は、重複するキャラクタが無かった場合、再読取指示
を出力するようになっている。
【0056】また、上述したデータ比較部34は、第1
実施例においては、上述のようなキャラクタ重複チェッ
クを行なう際に、バーコード1の複数部分についての復
調データにおいて重複して復調されたキャラクタの数
(重複キャラクタ数)を、バーコード1の複数部分につ
いての読取状態情報として検出・取得する読取状態情報
取得手段(キャラクタ数検出手段)として機能するよう
になっている。
【0057】モジュラス10チェック部35は、読取対
象のバーコード1の復調データとして有効なものがバー
コード合成部33により合成された場合に、その合成結
果(復調結果)に対して一般的なモジュラス10(modu
lus ten)チェックを行ない、そのチェック結果がOKで
あれば、読取対象のバーコード1の1回分の読取(復調
処理)を完了したものと判断するものである。なお、モ
ジュラス10チェック部35は、そのチェック結果がN
Gである場合、再読取指示を出力するようになってい
る。
【0058】一致回数チェック部(一致回数判定手段)
36は、上述したバーコードデータ検出部31,バーコ
ード復調部32,バーコード合成部33,データ比較部
34およびモジュラス10チェック部35の機能により
バーコード1の1回分の読取(復調処理)を完了した場
合に、合成された一連のバーコードデータが連続して同
一であった回数を検知し、当該回数と後述する基準回数
変更部37により設定される所定の基準回数とを比較
し、当該回数が所定の基準回数となった場合に、合成
れたデータを有効としてバーコード1の読取を完了させ
るものである。なお、一致回数チェック部36は、今回
の読取結果が前回の読取結果と異なる場合、もしくは、
当該回数が所定の基準回数に満たない場合、再読取指示
を出力するようになっている。
【0059】基準回数変更部(基準回数変更手段)37
は、前述したデータ比較部34の読取状態情報取得手段
としての機能により得られた前記重複キャラクタ数(バ
ーコード1の複数部分についての読取状態情報)に応じ
て、一致回数チェック部36における前記所定の基準回
数を設定変更するものである。なお、第1実施例におけ
る基準回数変更部37の詳細な設定変更動作について
は、図5により後述する。
【0060】バーコード読取完了通知部38は、一致回
数チェック部36により同一データの連続復調回数が所
定の基準回数となったと判定されてバーコード1の読取
を完了する場合に、図2に示すインターフェイス部23
や制御部回路24に対して読取完了通知の指示を行なう
ものである。この指示を受けたインターフェイス部23
は、読取を完了した旨を上位装置へ送信するほか、同指
示を受けた制御部回路24は、LED27の点灯駆動や
スピーカ28からの音声出力を行ない、読取を完了した
旨をオペレータ等に通知するようになっている。
【0061】次に、上述のごとく構成された本発明の第
1実施例の全体的な動作の流れを、図4に示すフローチ
ャート(ステップS1〜S14)に従って説明する。ま
ず、CPU10から制御部回路24に対して読取指示を
与え、モータ駆動部25およびレーザ駆動部26にてそ
れぞれ走査機構4およびレーザ発光部3を動作させ、バ
ーコード1の分割読取処理を行なう(ステップS1)。
【0062】つまり、本実施例では、レーザ発光部3か
ら発光されたレーザビームL1は、走査機構4によっ
て、複数本のレーザビームL2としてバーコード1の黒
バー1Bおよび白バー1Wへ向けて照射され、バーコー
ド1の黒バー1B,白バー1Wと交差する方向に一定の
速度で移動・走査される。走査機構4から射出された複
数本のレーザビームL2は、バーコード1の部分で散乱
・反射され複数本の反射光R1として走査機構4に再入
射する。各反射光R1は、レーザビームL2の走査移動
に伴って反射角が変化して移動するが、走査機構4を構
成するポリゴンミラーにて反射されることにより、反射
光R2として所定位置に配置された光電変換部5の光電
変換素子へ入射する。
【0063】この光電変換部5により各反射光R2はそ
の光量に応じた電気信号に変換され、その電気信号は、
A/D変換部6によりディジタル化され、バーコード1
の各黒バー1Bの部分に対応する黒レベル信号と、バー
コード1の各白バー1Wの部分に対応する白レベル信号
とを有する二値化信号に変換される。この後、バー幅カ
ウンタ7にてクロックジェネレータ8からのクロック信
号をカウントすることにより、A/D変換部6からの二
値化信号の黒レベル信号部分および白レベル信号部分の
時間幅(実際のバーコード1の各黒バー1Bおよび各白
バー1Wの幅に対応する値)がクロック信号のカウント
値として計測され、そのカウント値が、メモリ9に一旦
格納される。
【0064】これにより、本実施例では、1つのバーコ
ード1から、それぞれこのバーコード1の一部分を読み
取った複数の分割読取データが得られる。そして、バー
コードデータ検出部31により、メモリ9に格納された
各分割読取データに、センターバーCBおよび2つのガ
ードバーLGB,RGBのうちの少なくとも一つが含ま
れているか否かを検出し(ステップS2,S3)、セン
ターバーCBおよび2つのガードバーLGB,RGBの
いずれも含まない分割読取データが存在する場合には、
ステップS1に戻ってバーコード1の再読取を行なう。
【0065】各分割読取データに、センターバーCBお
よび2つのガードバーLGB,RGBのうちの少なくと
も一つが含まれている場合には、バーコード復調部32
により、各分割読取データに対する復調処理を行なう
(ステップS4)。バーコード復調部32では、バーコ
ードデータ検出部31で抽出された各分割読取データの
有効キャラクタが、メモリ9に格納されたバー幅カウン
ト値に基づいて英字および数字等のデータに可能な限り
復調される。より具体的には、各データに含まれるセン
ターバーCBやガードバーLGB,RGBの位置を基準
にして、図28にて説明した通り、各キャラクタ部分A
〜L(図6参照)毎に、時間幅(δディスタンス長)T
01およびT02のモジュール数を決定し、その2つのモジ
ュール数の組合せに対応する数値データを、ROM21
に予め記憶された所定のテーブルから読み出すことによ
り、バーコード1のもつデータが抽出・復調される。
【0066】上述のようにして各分割読取データ毎に復
調された複数の復調データは、RAM22上の復調デー
タ格納部22Aに一旦格納される(ステップS5)。そ
して、バーコード合成部33により、復調データ格納部
22Aに格納された複数の復調データが組み合わされ、
現在読取対象になっているバーコード1のもつ一連のデ
ータが合成され復調される(ステップS6)。
【0067】バーコード合成部33により一連のバーコ
ードデータを合成できなかった場合(例えば、前記位置
重複チェック機能により位置重複部分が無いと判定され
た場合;ステップS7でNO判定の場合)には、ステッ
プS1に戻ってバーコード1の再読取を行なう。一方、
バーコード合成部33により一連のバーコードデータを
合成することができ、複数の復調データの組合せを完了
した場合(ステップS7でYES判定の場合)には、デ
ータ比較部34により、各走査ライン毎に得られた複数
の復調データについて、各復調データの端部(重複キャ
ラクタ部)のキャラクタと、隣接する他の復調データの
端部(重複キャラクタ部)のキャラクタとをデータ比較
し(ステップS8)、これらのキャラクタが一致・重複
しているか否かを判定する(ステップS9)。
【0068】重複するキャラクタが無いと判定された場
合(ステップS9でNO判定の場合)には、ステップS
1に戻ってバーコード1の再読取を行ない、重複するキ
ャラクタが有ると判定された場合(ステップS9でYE
S判定の場合)には、読取対象のバーコード1について
得られた一連のデータ(合成結果)に対して、モジュラ
ス10チェック部35により、モジュラス10チェック
処理を行なう(ステップS10)。
【0069】そのチェック結果がNGであれば(ステッ
プS11でNO判定)、ステップS1に戻ってバーコー
ド1の再読取を行ない、そのチェック結果がOKであれ
ば(ステップS11でYES判定)、バーコード1の1
回分の読取(復調処理)を完了したものと判断し、一致
回数チェック部36による一致回数チェック処理を行な
う(ステップS12)。
【0070】一致回数チェック部36では、バーコード
1の1回分の読取(復調処理)を完了する毎に、その時
点までに、読取対象のバーコード1から同一のデータが
連続して復調された回数(連続復調回数)が検知され、
その連続復調回数と、後述するごとく設定変更される所
定の基準回数とが比較される。比較の結果、連続復調回
数が所定の基準回数に満たない場合、あるいは、今回の
読取結果が前回の読取結果と異なる場合(ステップS1
3でNO判定の場合)には、ステップS1に戻ってバー
コード1の再読取を行なう。
【0071】これに対し、連続復調回数が所定の基準回
数になった場合(ステップS13でYES判定の場合)
には、バーコード1から復調されたデータが有効化さ
れ、バーコード1の読取を完了する。このとき、バーコ
ード読取完了通知部38により、インターフェイス部2
3や制御部回路24に対して読取完了通知の指示が行な
われ、上位装置やオペレータ等に読取対象のバーコード
1の読取を完了した旨が通知される(ステップS1
4)。
【0072】ところで、上述のごとく1つのバーコード
1を複数部分に分割して読み取った場合、各走査ライン
毎に得られた複数の復調データにおいて、各復調データ
と隣接する他の復調データとが重複する部分で、一致す
るキャラクタの数(重複キャラクタ数)が大きい程、バ
ーコード1を誤読する可能性は低くなる。つまり、重複
キャラクタ数が大きい程、分割読取の結果の信頼性が高
くなるので、一致回数チェック部36での前記所定の基
準回数を小さく設定しても、誤読する可能性はほとんど
無い。
【0073】例えば図6に示すように、1つのバーコー
ド1を、2本の走査ラインA1,A2により2つの部分
に分割して読み取った場合について考えてみる。ここ
で、第1パターンでは、走査ラインA1により復調した
バーコード1のキャラクタがA〜F,G,H,I,J
で、走査ラインA2により復調したバーコード1のキャ
ラクタがJ,K,Lであるものとする。また、第2パタ
ーンでは、走査ラインA1により復調したバーコード1
のキャラクタがA〜F,G,H,I,Jで、走査ライン
A2により復調したバーコード1のキャラクタがI,
J,K,Lであるものとする。
【0074】このとき、第1パターンでは、重複キャラ
クタは最端部のJのみで、重複キャラクタ数は1とな
る。この場合、走査ラインA1による復調キャラクタの
最端部のキャラクタJと、走査ラインA2による復調キ
ャラクタの最端部のキャラクタJとはいずれも誤読して
いる可能性が高いため、これらのキャラクタが一致・重
複していたとしても、復調データの信頼性は低い。
【0075】また、第2パターンでは、復調キャラクタ
はIおよびJで、重複キャラクタ数は2となる。この場
合、走査ラインA1による復調キャラクタの最端部のキ
ャラクタJと、走査ラインA2による復調キャラクタの
最端部のキャラクタIとは誤読している可能性が高い。
しかし、走査ラインA1による復調キャラクタの最端部
から2番目のキャラクタIと、走査ラインA2による復
調キャラクタの最端部から2番目のキャラクタJとは信
頼性が高い。
【0076】つまり、この第2パターンでは、走査ライ
ンA1による復調キャラクタの最端部のキャラクタJ
と、走査ラインA2による復調キャラクタの最端部から
2番目のキャラクタJとが一致するとともに、走査ライ
ンA2による復調キャラクタの最端部のキャラクタI
と、走査ラインA1による復調キャラクタの最端部から
2番目のキャラクタIとが一致しており、誤読可能性の
高いものどうしが重複している訳ではないので、前述し
た第1パターンと比較して、ずっと復調データの信頼性
は高い。
【0077】従って、第1実施例では、重複キャラクタ
数が小さい程、誤読可能性が高いので、信頼性を高める
べく、基準回数変更部37により一致回数チェック部3
6での基準回数を大きく設定変更する。このとき、重複
キャラクタ数は、データ比較部34の読取状態情報取得
手段(キャラクタ数検出手段)としての機能により、上
述したキャラクタ重複チェックを行なう際に検出され
る。
【0078】この基準回数変更部37による基準回数設
定変更処理の動作を、図5に示すフローチャート(ステ
ップS21〜S27)に従って説明すると、データ比較
部34により検出された重複キャラクタ数が1であれば
(ステップS21でYES判定の場合)、一致回数チェ
ック部36での基準回数を3、つまり読取対象のバーコ
ード1のデータ取込み回数を3に設定変更する(ステッ
プS22)。
【0079】また、データ比較部34により検出された
重複キャラクタ数が2であれば(ステップS23でYE
S判定の場合)、一致回数チェック部36での基準回数
を2、つまり読取対象のバーコード1のデータ取込み回
数を2に設定変更する(ステップS24)。さらに、デ
ータ比較部34により検出された重複キャラクタ数が3
以上であれば(ステップS25でYES判定の場合)、
一致回数チェック部36での基準回数を1、つまり読取
対象のバーコード1のデータ取込み回数を1に設定変更
する(ステップS26)。ここで、基準回数を1に設定
した場合には、その復調データの信頼性が極めて高く一
致回数チェック部36によるチェックが不要であるた
め、一致回数チェックを行なうことなく、そのまま復調
データを有効化してバーコード1の読取を完了すること
になる。
【0080】ステップS25でNO判定となった場合
(重複キャラクタ数が3以上でないと判定された場合)
には、重複キャラクタ数が0であるか、もしくは何らか
のエラーが生じたものと判断して、バーコード1の再読
取を指示する(ステップS27)。このように、本発明
の第1実施例によれば、バーコード1の複数部分につい
ての読取状態情報である重複キャラクタ数に応じ、重複
キャラクタ数が小さくて誤読の可能性が高い場合には基
準回数が大きく設定され、重複キャラクタ数が大きくて
誤読の可能性が低い場合には基準回数が小さく設定され
る。
【0081】従って、1つのバーコード1を複数の部分
に分割して走査,復調する場合に、バーコード1の読取
状態(重複キャラクタ数)に応じた一致回数チェックを
行なうことができ、読取効率の低下を招くことなく、実
運用上の読取率が大幅に向上するとともに、誤読率が大
きく低減することになる。特に、紙面ノイズや文字等で
誤って復調してしまったキャラクタを取り除いた形で、
複数の復調データを合成することができ、誤読率が大幅
に減少する。また、バーコード1の背景に紙面ノイズや
文字等が存在しない場合には、読取精度を大きく向上さ
せることができる。
【0082】なお、上述した第1実施例では、図5に示
したように、基準回数変更部37により、重複キャラク
タ数が1の場合に基準回数を3に設定し、重複キャラク
タ数が2の場合に基準回数を2に設定し、重複キャラク
タ数が3以上の場合に基準回数を1に設定する例につい
て説明したが、本発明は、この数値に限定されるもので
はない。
【0083】また、上述した第1実施例では、図6に示
すように、1つのバーコード1を2本の走査ラインA
1,A2により2分割した形で読み取った場合について
説明したが、本発明は、これに限定されるものではな
く、1つのバーコード1を3以上に分割して読み取った
場合についても同様に適用され、上記第1実施例と同様
の作用効果が得られる。
【0084】(b)第2実施例の説明 本発明の第2実施例としてのバーコード読取装置のハー
ドウエア構成は、図2に示した第1実施例のものと全く
同様である。また、本発明の第2実施例としてのバーコ
ード読取装置の機能的な構成は、図7に示すごとく、第
1実施例のものとほぼ同様であるが、この第2実施例で
は、データ比較部34Aおよび基準回数変更部37Aの
機能が、図3に示した第1実施例のデータ比較部34お
よび基準回数変更部37の機能と若干異なっている。な
お、図7中、既述の符号と同一の符号は同一部分を示し
ているので、その説明は省略する。
【0085】つまり、第2実施例のデータ比較部34A
は、第1実施例のデータ比較部34と同様のキャラクタ
重複チェックを行なう際に、バーコード1の複数部分に
ついての復調データにおいて重複する部分で復調結果の
異なるキャラクタの数(不一致キャラクタ数)を、バー
コード1の複数部分についての読取状態情報として検出
・取得する読取状態情報取得手段(キャラクタ数検出手
段)として機能するようになっている。
【0086】また、第2実施例の基準回数変更部(基準
回数変更手段)37Aは、前述したデータ比較部34A
の読取状態情報取得手段としての機能により得られた前
記不一致キャラクタ数(バーコード1の複数部分につい
ての読取状態情報)に応じて、一致回数チェック部36
における前記所定の基準回数を設定変更するものであ
る。なお、第2実施例における基準回数変更部37Aの
詳細な設定変更動作については、図8により後述する。
【0087】上述のごとく構成された本発明の第2実施
例の全体的な動作の流れは、図4に示すフローチャート
に従って説明した第1実施例のものと全く同様であるの
で、その説明は省略する。ところで、上述のごとく1つ
のバーコード1を複数部分に分割して読み取った場合、
各走査ライン毎に得られた複数の復調データにおいて、
各復調データと隣接する他の復調データとが重複する部
分で復調結果の異なるキャラクタの数(不一致キャラク
タ数)が大きい程、バーコード1の復調データの信頼性
は低くなる。従って、不一致キャラクタ数が大きい程、
一致回数チェック部36での前記所定の基準回数を大き
く設定して、分割読取の結果の信頼性を向上させること
が望まれる。
【0088】例えば図6に示した第1実施例の場合と同
様、1つのバーコード1を、2本の走査ラインA1,A
2により2つの部分に分割して読み取った場合について
考えてみる。ここで、第1パターンでは、走査ラインA
1により復調したバーコード1のキャラクタがA〜F,
G,H,I,J′で、走査ラインA2により復調したバ
ーコード1のキャラクタがI,J,K,Lであるものと
する。また、第2パターンでは、走査ラインA1により
復調したバーコード1のキャラクタがA〜F,G,H,
Iで、走査ラインA2により復調したバーコード1のキ
ャラクタがI,J,K,Lであるものとする。
【0089】このとき、第1パターンでは、重複部分は
2キャラクタ分(IとI,JとJ′)存在するが、実際
の重複キャラクタはIの1個のみであり、走査ラインA
1による復調キャラクタの最端部のキャラクタJ′と、
走査ラインA2による復調キャラクタの最端部から2番
目のキャラクタJとが不一致になっている。つまり、不
一致キャラクタ数が1である。
【0090】このような不一致が生じるということは、
バーコード1以外に文字や紙面ノイズ等による誤読が発
生していることが考えられる。従って、キャラクタIは
2つの復調データで重複してはいるが、特に走査ライン
A2による復調キャラクタの最端部のキャラクタIの信
頼性が低くなり、キャラクタIの重複だけで読取結果を
有効とすると、誤読してしまう可能性が高くなる。
【0091】また、第2パターンでは、重複部分は1キ
ャラクタ分であり、この重複部分で2つのキャラクタI
が一致している。つまり、不一致キャラクタ数は0であ
る。この場合、バーコード1以外に文字や紙面ノイズ等
による誤読が発生している可能性は、上記第1パターン
の場合よりもずっと低いものと推測される。従って、第
2実施例では、不一致キャラクタ数が大きい程、誤読可
能性が高いので、信頼性を高めるべく、基準回数変更部
37Aにより一致回数チェック部36での基準回数を大
きく設定変更する。このとき、不一致キャラクタ数は、
データ比較部34Aの読取状態情報取得手段(キャラク
タ数検出手段)としての機能により、上述したキャラク
タ重複チェックを行なう際に検出される。
【0092】この基準回数変更部37Aによる基準回数
設定変更処理の動作を、図8に示すフローチャート(ス
テップS31〜S37)に従って説明すると、データ比
較部34Aにより検出された不一致キャラクタ数が0で
あれば(ステップS31でYES判定の場合)、一致回
数チェック部36での基準回数を1、つまり読取対象の
バーコード1のデータ取込み回数を1に設定変更する
(ステップS32)。ここで、基準回数を1に設定した
場合には、第1実施例でも前述した通り、その復調デー
タの信頼性が高く一致回数チェック部36によるチェッ
クが不要であるため、一致回数チェックを行なうことな
く、そのまま復調データを有効化してバーコード1の読
取を完了することになる。
【0093】また、データ比較部34Aにより検出され
た不一致キャラクタ数が1であれば(ステップS33で
YES判定の場合)、一致回数チェック部36での基準
回数を2、つまり読取対象のバーコード1のデータ取込
み回数を2に設定変更する(ステップS34)。さら
に、データ比較部34Aにより検出された不一致キャラ
クタ数が2以上であれば(ステップS35でYES判定
の場合)、一致回数チェック部36での基準回数を3、
つまり読取対象のバーコード1のデータ取込み回数を3
に設定変更する(ステップS36)。
【0094】ステップS35でNO判定となった場合
(不一致キャラクタ数が2以上でないと判定された場
合)には、何らかのエラーが生じたものと判断して、バ
ーコード1の再読取を指示する(ステップS37)。こ
のように、本発明の第2実施例によれば、バーコード1
複数部分についての読取状態情報である不一致キャラ
クタ数に応じ、不一致キャラクタ数が大きくて誤読の可
能性が高い場合には基準回数が大きく設定され、不一致
キャラクタ数が小さくて誤読の可能性が低い場合には基
準回数が小さく設定される。
【0095】従って、1つのバーコード1を複数の部分
に分割して走査,復調する場合に、バーコード1の読取
状態(不一致キャラクタ数)に応じた一致回数チェック
を行なうことができ、第1実施例と同様の効果を得るこ
とができる。なお、上述した第2実施例では、図8に示
したように、基準回数変更部37Aにより、不一致キャ
ラクタ数が0の場合に基準回数を1に設定し、不一致キ
ャラクタ数が1の場合に基準回数を2に設定し、不一致
キャラクタ数が2以上の場合に基準回数を3に設定する
例について説明したが、本発明は、この数値に限定され
るものではない。
【0096】また、上述した第2実施例では、図6に示
すように、1つのバーコード1を2本の走査ラインA
1,A2により2分割した形で読み取った場合について
説明したが、本発明は、これに限定されるものではな
く、1つのバーコード1を3以上に分割して読み取った
場合についても同様に適用され、上記第2実施例と同様
の作用効果が得られる。
【0097】(c)第3実施例の説明 本発明の第3実施例としてのバーコード読取装置のハー
ドウエア構成は、図2に示した第1実施例のものと全く
同様である。また、本発明の第3実施例としてのバーコ
ード読取装置の機能的な構成は、図9に示すごとく、第
1実施例のものとほぼ同様であるが、この第3実施例で
は、データ比較部34Bおよび基準回数変更部37Bの
機能が、図3に示した第1実施例のデータ比較部34お
よび基準回数変更部37の機能と若干異なっている。な
お、図9中、既述の符号と同一の符号は同一部分を示し
ているので、その説明は省略する。
【0098】つまり、第3実施例のデータ比較部34B
は、第1実施例のデータ比較部34と同様のキャラクタ
重複チェックを行なう際に、バーコード1の複数部分に
ついての復調データにおいて重複する部分の位置(重複
位置)を、バーコード1の複数部分についての読取状態
情報として検出・取得する読取状態情報取得手段(重複
位置検出手段)として機能するようになっている。
【0099】また、第3実施例の基準回数変更部(基準
回数変更手段)37Bは、前述したデータ比較部34B
の読取状態情報取得手段としての機能により得られた前
記重複位置(バーコード1の複数部分についての読取状
態情報)に応じて、一致回数チェック部36における前
記所定の基準回数を設定変更するものである。なお、第
3実施例における基準回数変更部37Bの詳細な設定変
更動作については、図10により後述する。
【0100】上述のごとく構成された本発明の第3実施
例の全体的な動作の流れは、図4に示すフローチャート
に従って説明した第1実施例のものと全く同様であるの
で、その説明は省略する。ところで、上述のごとく1つ
のバーコード1を複数部分に分割して読み取った場合、
ガイドバーおよびセンターバーの両方を通過する走査ラ
インにより復調されたデータと、ガイドバー(もしくは
センターバー)のみを通過する走査ラインにより復調さ
れたデータとでは、前者のデータの方が信頼性が高いこ
とはいうまでもない。図6に示した例では、走査ライン
A1は、レフトガイドバーLGBおよびセンターバーC
Bの両方を通過し、走査ラインA2は、ライトガイドバ
ーRGBのみを通過しており、このような場合、走査ラ
インA1による復調データの方が走査ラインA2による
復調データよりも信頼性が高い。
【0101】また、バーコード1を印刷された新聞等の
紙面上で、そのバーコード1の近傍に欄表示などが記載
されていると、その欄をガイドバーとして誤読してしま
う可能性が高い。つまり、第1実施例にて前述した重複
キャラクタ数が同じであれば、ガイドバーのみを含む復
調データの信頼性は、その復調データにおけるキャラク
タ数が大きい程、高くなる。
【0102】従って、ガイドバーのみを含む復調データ
におけるキャラクタ数が小さい程、即ち、重複キャラク
タの位置(重複位置)がガイドバー側に近い程、一致回
数チェック部36での前記所定の基準回数を大きく設定
して、分割読取の結果の信頼性を向上させることが望ま
れる。例えば図6に示した第1実施例の場合と同様、1
つのバーコード1を、2本の走査ラインA1,A2によ
り2つの部分に分割して読み取った場合について考えて
みる。
【0103】ここで、第1パターンでは、走査ラインA
1によりレフトガイドバーLGBおよびセンターバーC
Bを含んで復調したバーコード1のキャラクタがA〜
F,G,H,I,Jで、走査ラインA2によりライトガ
イドバーRGBを含んで復調したバーコード1のキャラ
クタがJ,K,Lであるものとする。また、第2パター
ンでは、走査ラインA1によりレフトガイドバーLGB
およびセンターバーCBを含んで復調したバーコード1
のキャラクタがA〜F,G,Hで、走査ラインA2によ
りライトガイドバーRGBを含んで復調したバーコード
1のキャラクタがH,I,J,K,Lであるものとす
る。
【0104】このとき、第1パターンでは、重複キャラ
クタはJの1個であり、第2パターンでは、重複キャラ
クタはHの1個であり、重複キャラクタ数は第1パター
ンでも第2パターンでも同じ1となっている。しかし、
第1パターンでは、走査ラインA2によりライトガイド
バーRGBを含んで復調したバーコード1のキャラクタ
数が3であるのに対して、第2パターンでは走査ライン
A2によりライトガイドバーRGBを含んで復調したバ
ーコード1のキャラクタ数が5である。つまり、第1パ
ターンの方が第2パターンよりも重複位置がライトガイ
ドバーRGB側にある。
【0105】ライトガイドバーRGBを含んで復調した
バーコード1のキャラクタ数が小さい場合、前述したよ
うに、ライトガイドバーRGBを、新聞の欄表示により
誤読している可能性がある。従って、第3実施例では、
ガイドバーのみを含む復調データのキャラクタ数が小さ
い程、つまり重複位置がガイドバー側に近づく程、誤読
可能性が高いので、信頼性を高めるべく、基準回数変更
部37Bにより一致回数チェック部36での基準回数を
大きく設定変更する。このとき、重複位置は、データ比
較部34Bの読取状態情報取得手段(重複位置検出手
段)としての機能により、上述したキャラクタ重複チェ
ックを行なう際に検出される。
【0106】この基準回数変更部37Bによる基準回数
設定変更処理の動作を、図10に示すフローチャート
(ステップS41〜S47)に従って説明すると、デー
タ比較部34Bにより検出された重複位置が最もセンタ
ーバーCB側であり、ガイドバーのみを含む復調データ
のキャラクタ数が最大の6であれば(ステップS41で
YES判定の場合)、一致回数チェック部36での基準
回数を1、つまり読取対象のバーコード1のデータ取込
み回数を1に設定変更する(ステップS42)。
【0107】また、データ比較部34Bにより検出され
た重複位置がセンターバーCBよりも1キャラクタ分だ
けガイドバー寄りであり、ガイドバーのみを含む復調デ
ータのキャラクタ数が5であれば(ステップS43でY
ES判定の場合;例えば上述した第2パターンの場
合)、一致回数チェック部36での基準回数を2、つま
り読取対象のバーコード1のデータ取込み回数を2に設
定変更する(ステップS44)。
【0108】さらに、データ比較部34Bにより検出さ
れた重複位置がセンターバーCBよりも2キャラクタ分
以上ガイドバー寄りであり、ガイドバーのみを含む復調
データのキャラクタ数が4以下であれば(ステップS4
5でYES判定の場合)、一致回数チェック部36での
基準回数を3、つまり読取対象のバーコード1のデータ
取込み回数を3に設定変更する(ステップS46)。
【0109】ステップS45でNO判定となった場合
(キャラクタ数が4以下でないと判定された場合)に
は、何らかのエラーが生じたものと判断して、バーコー
ド1の再読取を指示する(ステップS47)。このよう
に、本発明の第3実施例によれば、バーコード1の複数
部分についての読取状態情報である重複位置(ガイドバ
ーを含む復調データのキャラクタ数)に応じ、その重複
位置がガイドバー寄りで誤読の可能性が高い場合には基
準回数が大きく設定され、その重複位置がセンターバー
寄りで誤読の可能性が低い場合には基準回数が小さく設
定される。
【0110】従って、1つのバーコード1を複数の部分
に分割して走査,復調する場合に、バーコード1の読取
状態(重複位置)に応じた一致回数チェックを行なうこ
とができ、第1実施例と同様の効果を得ることができ
る。なお、上述した第3実施例では、図10に示したよ
うに、基準回数変更部37Bにより、ガイドバーのみを
含む復調データのキャラクタ数が6の場合に基準回数を
1に設定し、同キャラクタ数が5の場合に基準回数を2
に設定し、同キャラクタ数が4以下の場合に基準回数を
3に設定する例について説明したが、本発明は、この数
値に限定されるものではない。
【0111】また、上述した第3実施例では、図6に示
すように、1つのバーコード1を2本の走査ラインA
1,A2により2分割した形で読み取った場合について
説明したが、本発明は、これに限定されるものではな
く、1つのバーコード1を3以上に分割して読み取った
場合についても同様に適用され、上記第3実施例と同様
の作用効果が得られる。
【0112】(d)第4実施例の説明 本発明の第4実施例としてのバーコード読取装置のハー
ドウエア構成は、図2に示した第1実施例のものと全く
同様である。また、本発明の第4実施例としてのバーコ
ード読取装置の機能的な構成は、図11に示すごとく、
第1実施例のものとほぼ同様であるが、この第4実施例
では、バーコード合成部33A,データ比較部34Cお
よび基準回数変更部37Cの機能が、図3に示した第1
実施例のバーコード合成部33,データ比較部34およ
び基準回数変更部37の機能と若干異なっている。な
お、図11中、既述の符号と同一の符号は同一部分を示
しているので、その説明は省略する。
【0113】つまり、第4実施例のバーコード合成部3
3Aは、前述した第1実施例のバーコード合成部33と
全く同様の機能を有するほかに、バーコード1の複数部
分についての組合せパターン〔図12(A)〜(D)参
照〕を、バーコード1の複数部分についての読取状態情
報として検出し、後述する基準回数変更部37Cへ通知
する読取状態情報取得手段(組合せパターン検出手段)
としての機能を有している。
【0114】また、第4実施例のデータ比較部34C
は、第1実施例のデータ比較部34と同様のキャラクタ
重複チェックを行なう機能のみを有し、第1〜第3実施
例にて前述した読取状態情報取得手段としての機能を有
していない。さらに、第4実施例の基準回数変更部(基
準回数変更手段)37Cは、前述したバーコード合成部
33Aの読取状態情報取得手段としての機能により得ら
れた前記組合せパターン(バーコード1の複数部分につ
いての読取状態情報)に応じて、一致回数チェック部3
6における前記所定の基準回数を設定変更するものであ
る。なお、第4実施例における基準回数変更部37Cの
詳細な設定変更動作については、図13により後述す
る。
【0115】上述のごとく構成された本発明の第4実施
例の全体的な動作の流れは、図4に示すフローチャート
に従って説明した第1実施例のものと全く同様であるの
で、その説明は省略する。ところで、図6に示すような
バーコード1を複数部分に分割して読み取る場合、図1
2(A)〜(D)に示すような分割パターンが考えら
れ、その分割パターンに応じた組合せパターンで、バー
コード合成部33Aにより複数の復調データの合成・組
合せが実行されることになる。
【0116】図12(A)に示す分割パターン(組合せ
パターン)は、2分割パターンであり、走査ラインA1
による復調データは一方のガードバーGBおよびセンタ
ーバーCBの両方を含んでいる。そして、走査ラインA
2による復調データは他方のガードバーGBのみを含
み、これらの復調データは図中の斜線部B1で重複して
いる。
【0117】図12(B)に示す分割パターン(組合せ
パターン)は、3分割パターンであり、走査ラインA1
による復調データは一方のガードバーGBおよびセンタ
ーバーCBの両方を含み、走査ラインA2による復調デ
ータはセンターバーCBのみを含み、走査ラインA3に
よる復調データは他方のガードバーGBのみを含んでい
る。そして、走査ラインA2による復調データと走査ラ
インA3による復調データとが図中の斜線部B1で重複
している。
【0118】図12(C)に示す分割パターン(組合せ
パターン)も、3分割パターンであり、この分割パター
ンでは、走査ラインA1による復調データは一方のガー
ドバーGBのみを含み、走査ラインA2による復調デー
タはセンターバーCBのみを含み、走査ラインA3によ
る復調データは他方のガードバーGBのみを含んでい
る。そして、走査ラインA1による復調データと走査ラ
インA2による復調データとが図中の斜線部B1で重複
するとともに、走査ラインA2による復調データと走査
ラインA3による復調データとが図中の斜線部B2で重
複している。
【0119】図12(D)に示す分割パターン(組合せ
パターン)は、4分割パターンであり、走査ラインA1
による復調データは一方のガードバーGBのみを含み、
走査ラインA2による復調データはセンターバーCBの
みを含み、走査ラインA3による復調データはセンター
バーCBのみを含み、走査ラインA4による復調データ
は他方のガードバーGBのみを含んでいる。そして、走
査ラインA1による復調データと走査ラインA2による
復調データとが図中の斜線部B1で重複するとともに、
走査ラインA3による復調データと走査ラインA4によ
る復調データとが図中の斜線部B2で重複している。
【0120】このような分割パターン(組合せパター
ン)では、分割数(組合せ数)が大きくなる程、復調す
べきバーコード1の部分は小さくなり、重複部分も増加
するため、復調データの信頼性が低くなる。従って、第
4実施例では、分割数や重複部分の数が大きい程、誤読
可能性が高いので、信頼性を高めるべく、図12(A)
〜(D)に示すような組合せパターンに応じて、基準回
数変更部37Cにより一致回数チェック部36での基準
回数を大きく設定変更する。このとき、組合せパターン
は、バーコード合成部33Aの読取状態情報取得手段
(組合せパターン検出手段)としての機能により、複数
の復調データの合成・組合せを行なう際に検出される。
【0121】この基準回数変更部37Cによる基準回数
設定変更処理の動作を、図13に示すフローチャート
(ステップS51〜S59)に従って説明すると、バー
コード合成部33Aによる復調データの組合せパターン
が図12(A)に示す2分割タイプ(分割数2,重複部
分数1)であれば(ステップS51でYES判定の場
合)、一致回数チェック部36での基準回数を1、つま
り読取対象のバーコード1のデータ取込み回数を1に設
定変更する(ステップS52)。
【0122】また、バーコード合成部33Aによる復調
データの組合せパターンが図12(B)に示す3分割タ
イプ(分割数3,重複部分数1)であれば(ステップS
53でYES判定の場合)、一致回数チェック部36で
の基準回数を2、つまり読取対象のバーコード1のデー
タ取込み回数を2に設定変更する(ステップS54)。
【0123】さらに、バーコード合成部33Aによる復
調データの組合せパターンが図12(C)に示す3分割
タイプ(分割数3,重複部分数2)であれば(ステップ
S55でYES判定の場合)、一致回数チェック部36
での基準回数を3、つまり読取対象のバーコード1のデ
ータ取込み回数を3に設定変更する(ステップS5
6)。
【0124】そして、バーコード合成部33Aによる復
調データの組合せパターンが図12(D)に示す4分割
タイプ(分割数4,重複部分数2)であれば(ステップ
S57でYES判定の場合)、一致回数チェック部36
での基準回数を4、つまり読取対象のバーコード1のデ
ータ取込み回数を4に設定変更する(ステップS5
8)。
【0125】ステップS57でNO判定となった場合
〔図12(A)〜(D)のいずれのパターンにも当ては
まらない場合〕には、何らかのエラーが生じたものと判
断して、バーコード1の再読取を指示する(ステップS
59)。このように、本発明の第4実施例によれば、バ
ーコード1の複数部分についての読取状態情報である組
合せパターン(分割パターン)に応じ、その組合せパタ
ーンの分割数や重複部分数が大きく誤読の可能性が高い
場合には基準回数が大きく設定され、その組合せパター
ンの分割数や重複部分数が小さく誤読の可能性が低い場
合には基準回数が小さく設定される。
【0126】従って、1つのバーコード1を複数の部分
に分割して走査,復調する場合に、バーコード1の読取
状態(組合せパターン)に応じた一致回数チェックを行
なうことができ、第1実施例と同様の効果を得ることが
できる。なお、上述した第4実施例では、図13に示し
たように、基準回数変更部37Cにより、図12(A)
〜(D)に示す各パターンに応じて、基準回数を1〜4
に設定する例について説明したが、本発明は、この数値
に限定されるものではない。
【0127】(e)第5実施例の説明 本発明の第5実施例としてのバーコード読取装置のハー
ドウエア構成は、図2に示した第1実施例のものと全く
同様である。また、本発明の第5実施例としてのバーコ
ード読取装置の機能的な構成は、図14に示すごとく、
第1実施例のものとほぼ同様であるが、この第5実施例
では、基準回数変更部37Dの機能が、図3に示した第
1実施例の基準回数変更部37の機能と若干異なるほ
か、歪み量測定部39が新たに設けられている。なお、
図14中、既述の符号と同一の符号は同一部分を示して
いるので、その説明は省略する。
【0128】つまり、第5実施例の歪み量測定部(読取
状態情報取得手段,歪み量測定手段)39は、バーコー
ド復調部32による復調結果に基づいて、分割して読み
取られたバーコード1の複数部分が相互に重複する部分
の読取歪み量を、バーコード1の複数部分についての
取状態情報として算出・測定し、後述する基準回数変更
部37Dへ通知するものである。なお、歪み量測定部3
9により測定される読取歪み量の具体例については、図
15〜図17にて後述する。
【0129】また、第5実施例の基準回数変更部(基準
回数変更手段)37Dは、前述した歪み量測定部39に
より測定された前記読取歪み量(バーコード1の複数部
分についての読取状態情報)に応じて、一致回数チェッ
ク部36における前記所定の基準回数を設定変更するも
のである。なお、第5実施例における基準回数変更部3
7Dの詳細な設定変更動作については、図18により後
述する。
【0130】上述のごとく構成された本発明の第5実施
例の全体的な動作の流れは、図4に示すフローチャート
に従って説明した第1実施例のものと全く同様であるの
で、その説明は省略する。ところで、バーコード1の分
割読取に際しては、前述したように、センターバーおよ
び2つのガードバーのうちの少なくとも1つを含む部分
データを、できる限り復調し、各部分データ毎に得られ
た数キャラクタの復調データを組み合わせることで、1
つのバーコードを復調し読み取っている。
【0131】復調を行なえなくなる直前のキャラクタ
は、文字や紙面ノイズ等をバーコードとして誤って読み
取った可能性がある。このような誤読可能性の高いキャ
ラクタは、必然的にその読取歪み量も大きい。従って、
読取歪み量が大きい程、一致回数チェック部36での前
記所定の基準回数を大きく設定して、分割読取の結果の
信頼性を向上させることが望まれる。
【0132】ここで、バーコード1の読取歪み量として
は、キャラクタ長の歪み量や、δディスタンス長の
歪み量や、バー自体の歪み量が考えられる。まず、バ
ーコード1の読取歪み量としてキャラクタ長の歪み量を
測定する場合について説明する。このとき、図15
(A)に示すように、バーコード1の複数部分が相互に
重複する部分のキャラクタ長をC2とし、重複する部分
以外のキャラクタ長をC1とすると、歪み量測定部39
は、バーコード復調部32による復調時に得られるキャ
ラクタ長C1,C2に基づいて、バーコード1の複数部
分が相互に重複する部分のキャラクタ長の歪み量をC2
/C1として算出・測定する。このキャラクタ長の歪み
量C2/C1は、重複する2つの部分それぞれにおいて
算出され、最も大きい歪み量が読取歪み量として基準回
数変更部37Dへ通知される。
【0133】そして、基準回数変更部37Dは、その歪
み量が図15(B)に示すように例えば0.9〜1.1
の範囲内にある場合には、歪み量が小さいと判定し(図
18のステップS61でYES判定)、一致回数チェッ
ク部36での基準回数を1、つまり読取対象のバーコー
ド1のデータ取込み回数を1に設定変更する一方(図1
8のステップS62参照)、その歪み量が図15(B)
に示すように例えば0.875〜0.9もしくは1.1
〜1.125の範囲内にある場合には、歪み量が大きい
と判定し(図18のステップS61でNO判定)、一致
回数チェック部36での基準回数を2、つまり読取対象
のバーコード1のデータ取込み回数を2に設定変更する
(図18のステップS63参照)。なお、図15(B)
において、歪み量はキャラクタ長C1の係数として示さ
れている。
【0134】次に、バーコード1の読取歪み量としてδ
ディスタンス長の歪み量を測定する場合について説明す
る。バーコード復調部32によりバーコードデータの復
調処理を行なう場合、図28にても前述した通り、図1
6(A)に示すような2つのδディスタンス長T1,T
2のモジュール数の組合せに基づいて、キャラクタの判
別を行なっている。
【0135】そこで、読取歪み量としてδディスタンス
長の歪み量を測定する場合、歪み量測定部39は、バー
コード復調部32による復調時に得られる、バーコード
1の複数部分が相互に重複する部分のδディスタンス長
T1,T2を、キャラクタ長Cで除算した値T1/C,
T2/Cを読取歪み量として算出・測定する。このδデ
ィスタンス長の歪み量T1/C,T2/Cは、重複する
2つの部分それぞれにおいて算出され、基準回数変更部
37Dへ通知される。
【0136】そして、基準回数変更部37Dは、その歪
み量が図16(B)に斜線で示すような範囲内にある場
合には、歪み量が大きいと判定し(図18のステップS
61でNO判定)、一致回数チェック部36での基準回
数を2、つまり読取対象のバーコード1のデータ取込み
回数を2に設定変更する一方(図18のステップS63
参照)、その歪み量が図16(B)に斜線で示すような
範囲外にある場合には、歪み量が小さいと判定し(図1
8のステップS61でYES判定)、一致回数チェック
部36での基準回数を1、つまり読取対象のバーコード
1のデータ取込み回数を1に設定変更する(図18のス
テップS62参照)。
【0137】次に、バーコード1の読取歪み量としてバ
ー自体の歪み量を測定する場合について説明する。バー
コード復調部32によりバーコードデータの復調処理を
行なう場合、前述した通り、図16(A)に示すような
2つのδディスタンス長T1,T2のモジュール数の組
合せに基づいて、キャラクタの判別を行なっているが、
これらのδディスタンス長T1,T2で判別のつかない
キャラクタも存在する。このような場合には、バーコー
ド復調部32により、各バー自体の長さ〔図17(A)
のa,b,c,d参照〕を求め、各バー自体のモジュー
ル数を算出して、キャラクタ判別を行なっている。
【0138】そこで、読取歪み量としてバー自体の歪み
量を測定する場合、歪み量測定部39は、バーコード復
調部32による復調時に得られる、バーコード1の複数
部分が相互に重複する部分の各バー自体の長さa〜dを
キャラクタ長Cで除算した値a/C〜d/Cを読取歪み
量として算出・測定する。この各バー自体の歪み量a/
C〜d/Cは、重複する2つの部分それぞれにおいて算
出され、基準回数変更部37Dへ通知される。
【0139】そして、δディスタンス長の歪み量を読取
歪み量とした場合と同様、基準回数変更部37Dは、そ
の歪み量が図17(B)に斜線で示すような範囲内にあ
る場合には、歪み量が大きいと判定し(図18のステッ
プS61でNO判定)、一致回数チェック部36での基
準回数を2、つまり読取対象のバーコード1のデータ取
込み回数を2に設定変更する一方(図18のステップS
63参照)、その歪み量が図16(B)に斜線で示すよ
うな範囲外にある場合には、歪み量が小さいと判定し
(図18のステップS61でYES判定)、一致回数チ
ェック部36での基準回数を1、つまり読取対象のバー
コード1のデータ取込み回数を1に設定変更する(図1
8のステップS62参照)。
【0140】このように、本発明の第5実施例によれ
ば、バーコード1の複数部分についての読取状態情報で
ある読取歪み量に応じ、その読取歪み量が大きく誤読の
可能性が高い場合には基準回数が大きく設定され、その
読取歪み量が小さく誤読の可能性が低い場合には基準回
数が小さく設定される。従って、1つのバーコード1を
複数の部分に分割して走査,復調する場合に、バーコー
ド1の読取状態(読取歪み量)に応じた一致回数チェッ
クを行なうことができ、第1実施例と同様の効果を得る
ことができる。
【0141】なお、上述した第5実施例では、図18に
示したように、基準回数変更部37Dにより、読取歪み
量が大きい場合には基準回数を2に設定し、読取歪み量
が小さい場合には基準回数を1に設定する例について説
明したが、本発明は、この数値に限定されるものではな
く、読取歪み量をより細かく分類し、各読取歪み量毎に
基準回数を設定するようにしてもよい。
【0142】(f)第6実施例の説明 本発明の第6実施例としてのバーコード読取装置のハー
ドウエア構成は、図2に示した第1実施例のものと全く
同様である。また、本発明の第6実施例としてのバーコ
ード読取装置の機能的な構成は、図19に示すごとく、
第1実施例のものとほぼ同様であるが、この第6実施例
では、基準回数変更部37Eの機能が、図3に示した第
1実施例の基準回数変更部37の機能と若干異なるほ
か、ビットシフトデータ検知部40が新たに設けられて
いる。なお、図19中、既述の符号と同一の符号は同一
部分を示しているので、その説明は省略する。
【0143】つまり、第6実施例のビットシフトデータ
検知部(読取状態情報取得手段,ビットシフトデータ検
知手段)40は、バーコード復調部32による復調結果
に基づいて、バーコード1の複数の復調データがビット
シフトを行なうと異なるデータになりうるもの(ビット
シフトデータ)であるか否かの情報を、バーコード1の
複数部分についての読取状態情報として検知し、後述す
る基準回数変更部37Eへ出力するものである。なお、
ビットシフトデータについては、図20(A),(B)
にて後述する。
【0144】また、第6実施例の基準回数変更部(基準
回数変更手段)37Eは、前述したビットシフトデータ
検知部40により検知された情報(バーコード1の複数
部分についての読取状態情報)に応じて、一致回数チェ
ック部36における前記所定の基準回数を設定変更する
ものである。なお、第6実施例における基準回数変更部
37Eの詳細な設定変更動作については、図21により
後述する。
【0145】上述のごとく構成された本発明の第6実施
例の全体的な動作の流れは、図4に示すフローチャート
に従って説明した第1実施例のものと全く同様であるの
で、その説明は省略する。ところで、上述のごとく1つ
のバーコード1を複数部分に分割して読み取った場合、
両端位置をガードバーやセンターバーにより規定された
復調データの他に、センターバーおよび2つのガードバ
ーのうちの一つのみが含まれる復調データが存在する。
このような復調データは、ビットシフトを行なうと異な
る復調データになる可能性がある。例えば図20(A)
や図20(B)に示すデータは、センターバーCBを含
むものであるが、図中の上段と下段との2種類の復調が
可能である。この図20(A),(B)中の符号は、図
29に示すものに対応している。
【0146】このようなビットシフトデータの2種類の
復調結果のうちのどちらが正しいかを判定するのは難し
く、そのようなビットシフトデータが生じた場合には、
バーコード1の復調データの信頼性は低くなるため、一
致回数チェック部36での前記所定の基準回数を大きく
設定して、分割読取の結果の信頼性を向上させることが
望まれる。
【0147】そこで、第6実施例では、バーコード復調
部32による復調データとしてビットシフトデータが得
られたことを、ビットシフトデータ検知部40により検
知すると、誤読可能性が高いので、信頼性を高めるべ
く、基準回数変更部37Eにより一致回数チェック部3
6での基準回数を大きく設定変更する。この基準回数変
更部37Eによる基準回数設定変更処理の動作を、図2
1に示すフローチャート(ステップS71〜S73)に
従って説明すると、ビットシフトデータ検知部40によ
りビットシフトデータが検知されると(ステップS71
でYES判定の場合)、一致回数チェック部36での基
準回数を2、つまり読取対象のバーコード1のデータ取
込み回数を2に設定変更する(ステップS72)。そし
て、ビットシフトデータ検知部40によりビットシフト
データが検知されない間(ステップS71でNO判定の
場合)は、一致回数チェック部36での基準回数を1、
つまり読取対象のバーコード1のデータ取込み回数を1
に設定変更する(ステップS73)。
【0148】このように、本発明の第6実施例によれ
ば、バーコード1の複数部分についての読取状態情報で
あるビットシフトデータの有無情報に応じ、復調データ
がビットシフトデータであり誤読の可能性が高い場合に
は基準回数が大きく設定され、復調データがビットシフ
トデータではなくて誤読の可能性が低い場合には基準回
数が小さく設定される。
【0149】従って、1つのバーコード1を複数の部分
に分割して走査,復調する場合に、バーコード1の読取
状態(ビットシフトデータの有無情報)に応じた一致回
数チェックを行なうことができ、第1実施例と同様の効
果を得ることができる。なお、上述した第6実施例で
は、図21に示したように、基準回数変更部37Eによ
り、ビットシフトデータが無い場合に基準回数を1に設
定し、ビットシフトデータが有る場合に基準回数を2に
設定する例について説明したが、本発明は、この数値に
限定されるものではない。
【0150】(g)第7実施例の説明 本発明の第7実施例としてのバーコード読取装置のハー
ドウエア構成は、図2に示した第1実施例のものと全く
同様である。また、本発明の第7実施例としてのバーコ
ード読取装置の機能的な構成は、図22に示すごとく、
第1実施例のものとほぼ同様であるが、この第7実施例
では、基準回数変更部37Fの機能が、図3に示した第
1実施例の基準回数変更部37の機能と若干異なるほ
か、ウエーブエラー検知部41が新たに設けられてい
る。なお、図22中、既述の符号と同一の符号は同一部
分を示しているので、その説明は省略する。
【0151】つまり、第7実施例のウエーブエラー検知
部(読取状態情報取得手段,ウエーブエラー検知手段)
41は、バーコード復調部32による復調結果に基づい
て、バーコード1の複数の復調データにウエーブエラー
が発生したか否かの情報を、バーコード1の複数部分に
ついての読取状態情報として検知し、後述する基準回数
変更部37Fへ出力するものである。
【0152】ここで、ウエーブエラーについて簡単に説
明する。バーコード1を読み取る際には、白バー1Wお
よび黒バー1Bに対応する明暗情報としてのアナログ信
号に対して、微分処理および遅延処理を施すことによ
り、黒エッジ信号と白エッジ信号とを検出している。バ
ーコード1において、白バー1Wと黒バー1Bとは必ず
交互に配置されているので、上述の黒エッジ信号と白エ
ッジ信号とは交互に現れることになる。しかし、紙面ノ
イズ等によりその明暗情報に何らかのノイズ成分が含ま
れていると、黒エッジ信号と白エッジ信号とが交互に得
られなくなる現象が生じる場合がある。このような現象
をウエーブエラーと呼ぶ。
【0153】また、第7実施例の基準回数変更部(基準
回数変更手段)37Fは、前述したウエーブエラー検知
部41により検知されたウエーブエラーの発生有無情報
(バーコード1の複数部分についての読取状態情報)に
応じて、一致回数チェック部36における前記所定の基
準回数を設定変更するものである。なお、第7実施例に
おける基準回数変更部37Fの詳細な設定変更動作につ
いては、図23により後述する。
【0154】上述のごとく構成された本発明の第7実施
例の全体的な動作の流れは、図4に示すフローチャート
に従って説明した第1実施例のものと全く同様であるの
で、その説明は省略する。ところで、バーコード復調部
32で復調することのできないキャラクタは、紙面ノイ
ズ等であって前述したようなウエーブエラーを発生さ
せ、復調データを有効データと見なせなくする。また、
ウエーブエラーが発生した部分に隣接するキャラクタ
は、文字や紙面ノイズ等を誤って復調したものである可
能性つまり誤読の可能性が高いため、バーコード1の信
頼性は低くなる。従って、復調データ中にウエーブエラ
ーが発生した場合には、一致回数チェック部36での前
記所定の基準回数を大きく設定して、分割読取の結果の
信頼性を向上させることが望まれる。
【0155】例えば図6に示した第1実施例の場合と同
様、1つのバーコード1を、2本の走査ラインA1,A
2により2つの部分に分割して読み取った場合について
考えてみる。ここで、第1パターンでは、走査ラインA
1により復調したバーコード1のキャラクタがA〜F,
G,H,Iで、走査ラインA2により復調したバーコー
ド1のキャラクタがI,J,K,LでキャラクタIの隣
接部(走査ラインA1による復調データのキャラクタH
と重複する位置)にウエーブエラーが発生しているもの
とする。また、第2パターンでは、走査ラインA1によ
り復調したバーコード1のキャラクタがA〜F,G,
H,Iで、走査ラインA2により復調したバーコード1
のキャラクタがI,J,K,Lでウエーブエラーは発生
していないものとする。
【0156】このとき、第1パターンでは、走査ライン
A2による復調データのキャラクタにおいて、キャラク
タIの復調後、ウエーブエラーが発生して復調できなく
なった場合、キャラクタIは、文字や紙面ノイズ等を誤
って復調したものである可能性があるため、キャラクタ
Iの信頼性が低くなる。また、第2パターンでは、ウエ
ーブエラーは発生していないので、第1パターンの走査
ラインA2による復調データ中のキャラクタIよりも、
この第2パターンのキャラクタIの信頼性の方が高くな
る。
【0157】そこで、第7実施例では、バーコード復調
部32による復調データ中にウエーブエラーが発生した
ことを、ウエーブエラー検知部41により検知すると、
誤読可能性が高いので、信頼性を高めるべく、基準回数
変更部37Fにより一致回数チェック部36での基準回
数を大きく設定変更する。この基準回数変更部37Fに
よる基準回数設定変更処理の動作を、図23に示すフロ
ーチャート(ステップS81〜S83)に従って説明す
ると、ウエーブエラー検知部41によりウエーブエラー
が検知されると(ステップS81でYES判定の場
合)、一致回数チェック部36での基準回数を2、つま
り読取対象のバーコード1のデータ取込み回数を2に設
定変更する(ステップS82)。そして、ウエーブエラ
ー検知部41によりウエーブエラーが検知されない間
(ステップS81でNO判定の場合)は、一致回数チェ
ック部36での基準回数を1、つまり読取対象のバーコ
ード1のデータ取込み回数を1に設定変更する(ステッ
プS83)。
【0158】このように、本発明の第7実施例によれ
ば、バーコード1の複数部分についての読取状態情報で
あるウエーブエラーの有無情報に応じ、復調データ中に
ウエーブエラーが発生し誤読の可能性が高い場合には基
準回数が大きく設定され、復調データ中にウエーブエラ
ーが無く誤読の可能性が低い場合には基準回数が小さく
設定される。従って、1つのバーコード1を複数の部分
に分割して走査,復調する場合に、バーコード1の読取
状態(ウエーブエラーの有無情報)に応じた一致回数チ
ェックを行なうことができ、第1実施例と同様の効果を
得ることができる。
【0159】なお、上述した第7実施例では、図21に
示したように、基準回数変更部37Fにより、ウエーブ
エラーが無い場合に基準回数を1に設定し、ウエーブエ
ラーが有る場合に基準回数を2に設定する例について説
明したが、本発明は、この数値に限定されるものではな
い。また、上述した第7実施例では、図6に示すよう
に、1つのバーコード1を2本の走査ラインA1,A2
により2分割した形で読み取った場合について説明した
が、本発明は、これに限定されるものではなく、1つの
バーコード1を3以上に分割して読み取った場合につい
ても同様に適用され、上記第7実施例と同様の作用効果
が得られる。
【0160】(h)第8実施例の説明 本発明の第8実施例としてのバーコード読取装置のハー
ドウエア構成は、図2に示した第1実施例のものと全く
同様である。また、本発明の第8実施例としてのバーコ
ード読取装置の機能的な構成は、図24に示すごとく、
第1実施例のものとほぼ同様であるが、この第8実施例
では、バーコードデータ検出部31Aおよび基準回数変
更部37Gの機能が、図3に示した第1実施例のバーコ
ードデータ検出部31および基準回数変更部37の機能
と若干異なっている。なお、図24中、既述の符号と同
一の符号は同一部分を示しているので、その説明は省略
する。
【0161】つまり、第8実施例のバーコードデータ検
出部(読取状態情報取得手段,ガードバー/センターバ
ー検知手段)31Aは、第1実施例のバーコードデータ
検出部31と同様の機能を有するほか、分割読取された
バーコード1の複数部分のうちに、そのバーコード1の
ガードバーおよびセンターバーの両方を含むものが有る
か否かの情報を、バーコード1の複数部分についての
取状態情報として検出し、後述する基準回数変更部37
Fへ出力する機能を有している。
【0162】また、第8実施例の基準回数変更部(基準
回数変更手段)37Gは、前述したバーコードデータ検
出部31Aにより検出された情報(バーコード1の複数
部分についての読取状態情報)に応じて、一致回数チェ
ック部36における前記所定の基準回数を設定変更する
ものである。なお、第8実施例における基準回数変更部
37Gの詳細な設定変更動作については、図26により
後述する。
【0163】上述のごとく構成された本発明の第8実施
例の全体的な動作の流れは、図4に示すフローチャート
に従って説明した第1実施例のものと全く同様であるの
で、その説明は省略する。ところで、上述のごとく1つ
のバーコード1を複数部分に分割して読み取った場合、
ガイドバーもしくはセンターバーのみを通過する走査ラ
インにより復調されたデータは、第6実施例でも前述し
たように、ビットシフトデータである可能性が高いが、
ガイドバーおよびセンターバーの両方を通過する走査ラ
インにより復調されたデータは、ビットシフトデータで
ある可能性が無いため、復調データの信頼性も高くな
る。
【0164】例えば図25に示すように、走査ラインA
1(レフトガイドバーLGBおよびセンターバーCBの
両方を通過)により復調したバーコード1のキャラクタ
タはA〜F,G,H,Iで、走査ラインA2(ライトガ
イドバーRGBのみ通過)により復調したバーコード1
のキャラクタはI,J,K,Lで、走査ラインA3(セ
ンターバーCBのみ通過)により復調したバーコード1
のキャラクタはE,F,G,H,Iで、走査ラインA4
(レフトガイドバーLGBのみ通過)により復調したバ
ーコード1のキャラクタはA,B,C,D,Eであると
する。
【0165】このとき、第1パターンでは、2本の走査
ラインA1,A2により復調したキャラクタでデータを
合成し、第2パターンでは、3本の走査ラインA2〜A
4により復調したキャラクタでデータを合成したものと
すると、第2パターンの復調データは、3つともガード
バーもしくはセンターバーのみを含むデータで、前述し
た通り信頼性が低い。しかし、第1パターンの復調デー
タは、走査ラインA2により復調したデータのみが信頼
性が低いだけで、走査ラインA1により復調したデータ
の信頼性が高いため、誤読する可能性は低い。
【0166】そこで、第8実施例では、バーコード1の
ガードバーおよびセンターバーの両方を含む部分が、バ
ーコードデータ検出部31Aにより検出されなかった場
合には、誤読可能性が高いので、信頼性を高めるべく、
基準回数変更部37Gにより一致回数チェック部36で
の基準回数を大きく設定変更する。この基準回数変更部
37Gによる基準回数設定変更処理の動作を、図26に
示すフローチャート(ステップS91〜S93)に従っ
て説明すると、バーコードデータ検出部31Aにより、
バーコード1のガードバーおよびセンターバーの両方を
含む部分が検知されると(ステップS91でYES判定
の場合)、一致回数チェック部36での基準回数を1、
つまり読取対象のバーコード1のデータ取込み回数を1
に設定変更する(ステップS92)。そして、バーコー
ドデータ検出部31Aにより、バーコード1のガードバ
ーおよびセンターバーの両方を含む部分が検知されない
場合(ステップS91でNO判定の場合)には、一致回
数チェック部36での基準回数を2、つまり読取対象の
バーコード1のデータ取込み回数を2に設定変更する
(ステップS93)。
【0167】このように、本発明の第8実施例によれ
ば、バーコード1の複数部分についての読取状態情報で
あるガードバー/センターバーの有無情報に応じ、ガー
ドバーもしくはセンターバーのみを含むデータに基づく
復調処理で誤読の可能性が高い場合には基準回数が大き
く設定され、ガードバーとセンターバーとの両方を含む
データに基づく復調処理で誤読の可能性が低い場合には
基準回数が小さく設定される。
【0168】従って、1つのバーコード1を複数の部分
に分割して走査,復調する場合に、バーコード1の読取
状態(ガードバー/センターバーの有無情報)に応じた
一致回数チェックを行なうことができ、第1実施例と同
様の効果を得ることができる。なお、上述した第8実施
例では、図26に示したように、基準回数変更部37G
により、ガードバーとセンターバーとの両方を含むデー
タに基づく復調処理である場合に基準回数を1に設定
し、ガードバーもしくはセンターバーのみを含むデータ
に基づく復調処理である場合に基準回数を2に設定する
例について説明したが、本発明は、この数値に限定され
るものではない。
【0169】(i)その他 なお、上述した各実施例では、読取対象のバーコードが
図6に示すようなタイプ(左右にガイドバーLGB,R
GBを有するとともに、中央にセンターバーCBを有
し、センターバーCBと各ガイドバーLGB,RGBと
の間に6個のキャラクタを有するタイプ)のものである
場合について説明したが、本発明は、これに限定される
ものではなく、図28に示したスペシャルセンターバー
SCBを有するタイプのものや、その他種々のバーコー
ドの読取に際しても適用され、上述した各実施例と同様
の作用効果を得ることができる。
【0170】また、第1〜第8実施例でそれぞれ説明し
たバーコード1の読取状態情報を複数組み合わせて、一
致回数チェック部36における基準回数を設定変更する
ようにしてもよい。具体的な組合せ例としては、以下の
ようなものが考えられる。 第5実施例にて説明した読取歪み量としてのキャラク
タ長の歪み量,δディスタンス長の歪み量,各バー自体
の歪み量の3つに応じて、一致回数チェック部36にお
ける基準回数を設定変更する方式。
【0171】第3実施例にて説明した重複位置と、第
5実施例にて説明した3種類の読取歪み量とに応じて、
一致回数チェック部36における基準回数を設定変更す
る方式。 第1実施例にて説明した重複キャラクタ数と、第3実
施例にて説明した重複位置とに応じて、一致回数チェッ
ク部36における基準回数を設定変更する方式。
【0172】第2実施例にて説明した不一致キャラク
タ数と、第3実施例にて説明した重複位置とに応じて、
一致回数チェック部36における基準回数を設定変更す
る方式。 第1実施例にて説明した重複キャラクタ数と、第6実
施例にて説明したビットシフトデータの有無情報とに応
じて、一致回数チェック部36における基準回数を設定
変更する方式。
【0173】第3実施例にて説明した重複位置と、第
7実施例にて説明したウエーブエラーの有無情報とに応
じて、一致回数チェック部36における基準回数を設定
変更する方式。
【0174】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のバーコー
ド読取方法およびバーコード読取装置によれば、1つの
バーコードを複数部分に分割して走査,復調する場合
に、バーコードの複数部分についての読取状態情報に応
じ、誤読の可能性が高い場合には基準回数を大きく設定
し、誤読の可能性が低い場合には基準回数を小さく設定
できるので、読取効率の低下を招くことなく、実運用上
の読取率が大幅に向上するとともに、誤読率が大きく低
減するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の第1実施例としてのバーコード読取装
置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施例としてのバーコード読取装
置の機能的な構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1実施例の全体的な動作の流れを説
明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の第1実施例における基準回数設定動作
を説明するためのフローチャートである。
【図6】本実施例のバーコードの構造および分割読取デ
ータの重複状態の一例を説明するための図である。
【図7】本発明の第2実施例としてのバーコード読取装
置の機能的な構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第2実施例における基準回数設定動作
を説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明の第3実施例としてのバーコード読取装
置の機能的な構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第3実施例における基準回数設定動
作を説明するためのフローチャートである。
【図11】本発明の第4実施例としてのバーコード読取
装置の機能的な構成を示すブロック図である。
【図12】(A)〜(D)はそれぞれバーコードの分割
読取時における分割パターン(組合せパターン)を示す
図である。
【図13】本発明の第4実施例における基準回数設定動
作を説明するためのフローチャートである。
【図14】本発明の第5実施例としてのバーコード読取
装置の機能的な構成を示すブロック図である。
【図15】(A),(B)は第5実施例におけるキャラ
クタ長の歪み量の判定手法を説明するための図である。
【図16】(A),(B)は第5実施例におけるδディ
スタンス長の歪み量の判定手法を説明するための図であ
る。
【図17】(A),(B)は第5実施例におけるバー自
体の歪み量の判定手法を説明するための図である。
【図18】本発明の第5実施例における基準回数設定動
作を説明するためのフローチャートである。
【図19】本発明の第6実施例としてのバーコード読取
装置の機能的な構成を示すブロック図である。
【図20】(A),(B)は第6実施例におけるビット
シフトの例を示す図である。
【図21】本発明の第6実施例における基準回数設定動
作を説明するためのフローチャートである。
【図22】本発明の第7実施例としてのバーコード読取
装置の機能的な構成を示すブロック図である。
【図23】本発明の第7実施例における基準回数設定動
作を説明するためのフローチャートである。
【図24】本発明の第8実施例としてのバーコード読取
装置の機能的な構成を示すブロック図である。
【図25】バーコード読取時の分割走査例を示す図であ
る。
【図26】本発明の第8実施例における基準回数設定動
作を説明するためのフローチャートである。
【図27】一般的なバーコード読取装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図28】一般的なバーコードの構成を示す図である。
【図29】モジュール数の組合せと数値データとの関係
を示すテーブルである。
【図30】一般的なバーコードの構成を示す図である。
【図31】バーコード読取時の一般的な走査例を示す図
である。
【図32】バーコード読取時の分割走査例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 バーコード 1B 黒バー 1W 白バー 2 光学系 3 レーザ発光部(光源) 3A 光源 4 走査機構(走査手段) 4A 走査手段 5 光電変換部(光電変換手段) 5A 光電変換手段 6 A/D変換部 7 バー幅カウンタ 8 クロックジェネレータ 9 メモリ 10 CPU 11 復調手段 12 組合せ手段 13 一致回数判定手段 14 読取状態情報取得手段 15 基準回数変更手段 21 ROM 22 RAM 22A 復調データ格納部 23 インターフェイス部 24 制御部回路 25 モータ駆動部 26 レーザ駆動部 27 発光ダイオード(LED) 28 スピーカ 31 バーコードデータ検出部 31A バーコードデータ検出部(読取状態情報取得手
段,ガードバー/センターバー検知手段) 32 バーコード復調部(復調手段) 33 バーコード合成部(組合せ手段) 33A バーコード合成部(組合せ手段,読取状態情報
取得手段,組合せパターン検出手段) 34,34A データ比較部(読取状態情報取得手段,
キャラクタ数検出手段) 34B データ比較部(読取状態情報取得手段,重複位
置検出手段) 34C データ比較部 35 モジュラス10チェック部 36 一致回数チェック部(一致回数判定手段) 37,37A〜37G 基準回数変更部(基準回数変更
手段) 38 バーコード読取完了通知部 39 歪み量測定部(読取状態情報取得手段,歪み量測
定手段) 40 ビットシフトデータ検知部(読取状態情報取得手
段,ビットシフトデータ検知手段) 41 ウエーブエラー検知部(読取状態情報取得手段,
ウエーブエラー検知手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川合 弘晃 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 伊藤 元彦 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 篠田 一郎 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 審査官 梅沢 俊 (56)参考文献 特開 平2−287891(JP,A) 特開 昭63−73488(JP,A) 特開 平5−165994(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06K 7/00 G06K 7/10

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーコードに対して複数本のビーム光を
    照射し、各ビーム光により該バーコードを走査し、 各ビーム光の該バーコードからの反射光の光量に基づい
    て、各ビーム光により部分的に走査された該バーコード
    の複数部分についてのデータを復調し、 前記複数部分についての復調データを組み合わせること
    により該バーコードの一連のデータとして合成し、 前記合成されたデータが所定の基準回数だけ連続して同
    一であった場合に、前記合成されたデータを有効として
    該バーコードの読取を完了するバーコード読取方法であ
    って、該バーコードの複数部分についての復調データにおいて
    重複して復調されたキャラクタの数を、 該バーコードの
    複数部分についての読取状態情報として取得し、 取得された該バーコードの複数部分についての読取状態
    情報に応じて前記基準回数を設定変更することを特徴と
    する、バーコード読取方法。
  2. 【請求項2】 バーコードに対して複数本のビーム光を
    照射し、各ビーム光により該バーコードを走査し、 各ビーム光の該バーコードからの反射光の光量に基づい
    て、各ビーム光により部分的に走査された該バーコード
    の複数部分についてのデータを復調し、 前記複数部分についての復調データを組み合わせること
    により該バーコードの一連のデータとして合成し、 前記合成されたデータが所定の基準回数だけ連続して同
    一であった場合に、前記合成されたデータを有効として
    該バーコードの読取を完了するバーコード読取方法であ
    って、 該バーコードの複数部分についての復調データにおいて
    重複する部分で、復調結果の異なるキャラクタの数を、
    該バーコードの複数部分についての読取状態情報として
    取得し、 取得された該バーコードの複数部分についての読取状態
    情報に応じて前記基準 回数を設定変更することを特徴と
    する、 バーコード読取方法。
  3. 【請求項3】 バーコードに対して複数本のビーム光を
    照射し、各ビーム光により該バーコードを走査し、 各ビーム光の該バーコードからの反射光の光量に基づい
    て、各ビーム光により部分的に走査された該バーコード
    の複数部分についてのデータを復調し、 前記複数部分についての復調データを組み合わせること
    により該バーコードの一連のデータとして合成し、 前記合成されたデータが所定の基準回数だけ連続して同
    一であった場合に、前記合成されたデータを有効として
    該バーコードの読取を完了するバーコード読取方法であ
    って、 該バーコードの複数部分についての復調データにおいて
    重複する部分の位置を、該バーコードの複数部分につい
    ての読取状態情報として取得し、 取得された該バーコードの複数部分についての読取状態
    情報に応じて前記基準回数を設定変更することを特徴と
    する、 バーコード読取方法。
  4. 【請求項4】 バーコードに対して複数本のビーム光を
    照射し、各ビーム光により該バーコードを走査し、 各ビーム光の該バーコードからの反射光の光量に基づい
    て、各ビーム光により部分的に走査された該バーコード
    の複数部分についてのデータを復調し、 前記複数部分についての復調データを組み合わせること
    により該バーコードの一連のデータとして合成し、 前記合成されたデータが所定の基準回数だけ連続して同
    一であった場合に、前記合成されたデータを有効として
    該バーコードの読取を完了するバーコード読取方法であ
    って、 該バーコードの複数部分が相互に重複する部分の読取歪
    み量を、該バーコードの複数部分についての読取状態情
    報として取得し、 取得された該バーコードの複数部分についての読取状態
    情報に応じて前記基準回数を設定変更することを 特徴と
    する、 バーコード読取方法。
  5. 【請求項5】 前記読取歪み量として、 該バーコードの複数部分が相互に重複する部分のキャラ
    クタ長の歪み量 が用いられることを特徴とする、請求項
    記載のバーコード読取方法。
  6. 【請求項6】 前記読取歪み量として、 該バーコードの複数部分が相互に重複する部分のキャラ
    クタのデータを特定すべく該キャラクタ毎に得られるδ
    ディスタンス長の 歪み量が用いられることを特徴とす
    る、請求項記載のバーコード読取方法。
  7. 【請求項7】 バーコードに対して複数本のビーム光を
    照射し、各ビーム光により該バーコードを走査し、 各ビーム光の該バーコードからの反射光の光量に基づい
    て、各ビーム光により部分的に走査された該バーコード
    の複数部分についてのデータを復調し、 前記複数部分についての復調データを組み合わせること
    により該バーコードの一連のデータとして合成し、 前記合成されたデータが所定の基準回数だけ連続して同
    一であった場合に、前記合成されたデータを有効として
    該バーコードの読取を完了するバーコード読取方法であ
    って、 該バーコードの複数部分におけるデータが、ビットシフ
    トを行なうと異なるデータになりうるものであるか否か
    の情報を、該バーコードの複数部分についての読取状態
    情報として取得し、 取得された該バーコードの複数部分についての読取状態
    情報に応じて前記基準回数を設定変更することを特徴と
    する、 バーコード読取方法。
  8. 【請求項8】 バーコードに対して複数本のビーム光を
    照射し、各ビーム光により該バーコードを走査し、 各ビーム光の該バーコードからの反射光の光量に基づい
    て、各ビーム光により部分的に走査された該バーコード
    の複数部分についてのデータを復調し、 前記複数部分についての復調データを組み合わせること
    により該バーコードの一連のデータとして合成し、 前記合成されたデータが所定の基準回数だけ連続して同
    一であった場合に、前記合成されたデータを有効として
    該バーコードの読取を完了するバーコード読取方法であ
    って、 該バーコードの複数部分におけるウエーブエラーの発生
    の有無を、該バーコードの複数部分についての読取状態
    情報として取得し、 取得された該バーコードの複数部分についての読取状態
    情報に応じて前記基準回数を設定変更することを特徴と
    する、 バーコード読取方法。
  9. 【請求項9】 バーコードに対して複数本のビーム光を
    照射し、各ビーム光により該バーコードを走査し、 各ビーム光の該バーコードからの反射光の光量に基づい
    て、各ビーム光により部分的に走査された該バーコード
    の複数部分についてのデータを復調し、 前記複数部分についての復調データを組み合わせること
    により該バーコードの一連のデータとして合成し、 前記合成されたデータが所定の基準回数だけ連続して同
    一であった場合に、前記合成されたデータを有効として
    該バーコードの読取を完了するバーコード読取方法であ
    って、 該バーコードの複数部分のうちに、該バーコードのガー
    ドバーおよびセンターバーの両方を検出したものが有る
    か否かの情報を、該バーコードの複数部分についての読
    取状態情報として取得し、 取得された該バーコードの複数部分についての読取状態
    情報に応じて前記基準回数を設定変更することを特徴と
    する、 バーコード読取方法。
  10. 【請求項10】 ビーム光を発光する光源と、 該光源からの複数本のビーム光をバーコードに対して照
    射し、各ビーム光により該バーコードを走査する走査手
    段と、 各ビーム光の該バーコードからの反射光を受光しその光
    量に応じた電気信号に変換する光電変換手段と、 該光電変換手段からの電気信号に基づいて、各ビーム光
    により部分的に走査さ れた該バーコードの複数部分につ
    いてのデータを復調する復調手段と、 該復調手段により復調された該バーコードの複数部分に
    ついての復調データを組み合わせることにより該バーコ
    ードの一連のデータとして合成する組合せ手段と、 前記合成されたデータが連続して同一であった回数を検
    知し、当該回数と所定の基準回数とを比較し、当該回数
    が前記所定の基準回数となった場合に、前記合成された
    データを有効として該バーコードの読取を完了させる一
    致回数判定手段と、 該バーコードの複数部分についての復調データにおいて
    重複して復調されたキャラクタの数を、該バーコードの
    複数部分についての読取状態情報として検出するキャラ
    クタ数検出手段と、 該キャラクタ数検出手段により取得された該バーコード
    の複数部分についての読取状態情報に応じて、該一致回
    数判定手段における前記基準回数を設定変更する基準回
    数変更手段と、 が備えられていることを特徴とする、バーコード読取装
    置。
  11. 【請求項11】 ビーム光を発光する光源と、 該光源からの複数本のビーム光をバーコードに対して照
    射し、各ビーム光により該バーコードを走査する走査手
    段と、 各ビーム光の該バーコードからの反射光を受光しその光
    量に応じた電気信号に変換する光電変換手段と、 該光電変換手段からの電気信号に基づいて、各ビーム光
    により部分的に走査された該バーコードの複数部分につ
    いてのデータを復調する復調手段と、 該復調手段により復調された該バーコードの複数部分に
    ついての復調データを組み合わせることにより該バーコ
    ードの一連のデータとして合成する組合せ手段と、 前記合成されたデータが連続して同一であった回数を検
    知し、当該回数と所定の基準回数とを比較し、当該回数
    が前記所定の基準回数となった場合に、前記合成された
    データを有効として該バーコードの読取を完了させる一
    致回数判定手段 と、 該バーコードの複数部分についての復調データにおいて
    重複する部分で復調結果の異なるキャラクタの数を、該
    バーコードの複数部分についての読取状態情報として検
    出するキャラクタ数検出手段と、 該キャラクタ数検出手段により取得された該バーコード
    の複数部分についての読取状態情報に応じて、該一致回
    数判定手段における前記基準回数を設定変更する基準回
    数変更手段と、 が備えられていることを特徴とする、バーコード読取装
    置。
  12. 【請求項12】 ビーム光を発光する光源と、 該光源からの複数本のビーム光をバーコードに対して照
    射し、各ビーム光により該バーコードを走査する走査手
    段と、 各ビーム光の該バーコードからの反射光を受光しその光
    量に応じた電気信号に変換する光電変換手段と、 該光電変換手段からの電気信号に基づいて、各ビーム光
    により部分的に走査された該バーコードの複数部分につ
    いてのデータを復調する復調手段と、 該復調手段により復調された該バーコードの複数部分に
    ついての復調データを組み合わせることにより該バーコ
    ードの一連のデータとして合成する組合せ手段と、 前記合成されたデータが連続して同一であった回数を検
    知し、当該回数と所定の基準回数とを比較し、当該回数
    が前記所定の基準回数となった場合に、前記合成された
    データを有効として該バーコードの読取を完了させる一
    致回数判定手段と、 該バーコードの複数部分についての復調データにおいて
    重複する部分の位置を、該バーコードの複数部分につい
    ての読取状態情報として検出する重複位置検出手段と、 該重複位置検出手段により取得された該バーコードの複
    数部分についての読取状態情報に応じて、該一致回数判
    定手段における前記基準回数を設定変更する基準回数変
    更手段と、が備えられていることを 特徴とする、バーコ
    ード読取装置。
  13. 【請求項13】 ビーム光を発光する光源と、 該光源からの複数本のビーム光をバーコードに対して照
    射し、各ビーム光により該バーコードを走査する走査手
    段と、 各ビーム光の該バーコードからの反射光を受光しその光
    量に応じた電気信号に変換する光電変換手段と、 該光電変換手段からの電気信号に基づいて、各ビーム光
    により部分的に走査された該バーコードの複数部分につ
    いてのデータを復調する復調手段と、 該復調手段により復調された該バーコードの複数部分に
    ついての復調データを組み合わせることにより該バーコ
    ードの一連のデータとして合成する組合せ手段と、 前記合成されたデータが連続して同一であった回数を検
    知し、当該回数と所定の基準回数とを比較し、当該回数
    が前記所定の基準回数となった場合に、前記合成された
    データを有効として該バーコードの読取を完了させる一
    致回数判定手段と、該バーコードの複数部分が相互に重複する部分の読取歪
    み量を、 該バーコードの複数部分についての読取状態情
    として算出・測定する歪み量測定手段と、 該歪み量測定手段により取得された該バーコードの複数
    部分についての読取状態情報に応じて、該一致回数判定
    手段における前記基準回数を設定変更する基準回数変更
    手段と、 が備えられていることを特徴とする、バーコード読取装
    置。
  14. 【請求項14】 該歪み量測定手段が、該バーコードの
    複数部分が相互に重複する部分のキャラクタ長の歪み量
    を算出・測定することを特徴とする、請求項13記載の
    バーコード読取装置。
  15. 【請求項15】 該歪み量測定手段が、該バーコードの
    複数部分が相互に重複する部分のキャラクタのデータを
    特定すべく該キャラクタ毎に得られるδディスタンス長
    の歪み量を算出・測定することを特徴とする、請求項1
    3記載のバーコード読取装置。
  16. 【請求項16】 ビーム光を発光する光源と、 該光源からの複数本のビーム光をバーコードに対して照
    射し、各ビーム光により該バーコードを走査する走査手
    段と、 各ビーム光の該バーコードからの反射光を受光しその光
    量に応じた電気信号に変換する光電変換手段と、 該光電変換手段からの電気信号に基づいて、各ビーム光
    により部分的に走査された該バーコードの複数部分につ
    いてのデータを復調する復調手段と、 該復調手段により復調された該バーコードの複数部分に
    ついての復調データを組み合わせることにより該バーコ
    ードの一連のデータとして合成する組合せ手段と、 前記合成されたデータが連続して同一であった回数を検
    知し、当該回数と所定の基準回数とを比較し、当該回数
    が前記所定の基準回数となった場合に、前記合成された
    データを有効として該バーコードの読取を完了させる一
    致回数判定手段と、 該バーコードの複数部分におけるデータがビットシフト
    を行なうと異なるデータになりうるものであるか否かの
    情報を、該バーコードの複数部分についての読取状態情
    報として出力するビットシフトデータ検知手段と、 該ビットシフトデータ検知手段により取得された該バー
    コードの複数部分についての読取状態情報に応じて、該
    一致回数判定手段における前記基準回数を設定変更する
    基準回数変更手段と、 が備えられていることを特徴とする、 バーコード読取装
    置。
  17. 【請求項17】 ビーム光を発光する光源と、 該光源からの複数本のビーム光をバーコードに対して照
    射し、各ビーム光により該バーコードを走査する走査手
    段と、 各ビーム光の該バーコードからの反射光を受光しその光
    量に応じた電気信号に変換する光電変換手段と、 該光電変換手段からの電気信号に基づいて、各ビーム光
    により部分的に走査された該バーコードの複数部分につ
    いてのデータを復調する復調手段と、 該復調手段により復調された該バーコードの複数部分に
    ついての復調データを組み合わせることにより該バーコ
    ードの一連のデータとして合成する組合せ手段と、 前記合成されたデータが連続して同一であった回数を検
    知し、当該回数と所定の基準回数とを比較し、当該回数
    が前記所定の基準回数となった場合に、前記合成された
    データを有効として該バーコードの読取を完了させる一
    致回数判定手段と、 該バーコードの複数部分におけるウエーブエラーの発生
    の有無を、該バーコードの複数部分についての読取状態
    情報として出力するウエーブエラー検知手段と、 該ウエーブエラー検知手段により取得された該バーコー
    ドの複数部分についての読取状態情報に応じて、該一致
    回数判定手段における前記基準回数を設定変更する基準
    回数変更手段と、 が備えられていることを特徴とする、 バーコード読取装
    置。
  18. 【請求項18】 ビーム光を発光する光源と、 該光源からの複数本のビーム光をバーコードに対して照
    射し、各ビーム光により該バーコードを走査する走査手
    段と、 各ビーム光の該バーコードからの反射光を受光しその光
    量に応じた電気信号に変換する光電変換手段と、 該光電変換手段からの電気信号に基づいて、各ビーム光
    により部分的に走査された該バーコードの複数部分につ
    いてのデータを復調する復調手段と、 該復調手段により復調された該バーコードの複数部分に
    ついての復調データを組み合わせることにより該バーコ
    ードの一連のデータとして合成する組合せ手段と、 前記合成されたデータが連続して同一であった回数を検
    知し、当該回数と所定の基準回数とを比較し、当該回数
    が前記所定の基準回数となった場合に、前記合成された
    データを有効として該バーコードの読取を完了させる一
    致回数判定手段と、 該バーコードの複数部分のうちに、該バーコードのガー
    ドバーおよびセンターバーの両方を検出したものが有る
    か否かの情報を、該バーコードの複数部分についての読
    取状態情報として出力するガードバー/センターバー検
    知手段と、 該ガードバー/センターバー検知手段により取得された
    該バーコードの複数部分についての読取状態情報に応じ
    て、該一致回数判定手段における前記基準回数を設定変
    更する基準回数変更手段と、 が備えられていることを特徴とする、 バーコード読取装
    置。
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