JP3327696B2 - ガスエンジン発電設備の運転制御方法及び装置 - Google Patents

ガスエンジン発電設備の運転制御方法及び装置

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JP3327696B2
JP3327696B2 JP21475394A JP21475394A JP3327696B2 JP 3327696 B2 JP3327696 B2 JP 3327696B2 JP 21475394 A JP21475394 A JP 21475394A JP 21475394 A JP21475394 A JP 21475394A JP 3327696 B2 JP3327696 B2 JP 3327696B2
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスエンジンと、その
出力を利用して発電を行う発電設備とを有し、該発電設
備で発電された電力系統と、他の発電設備で発電された
電力系統とが同一の系統で負荷に供給される様な系統連
系のガスエンジン発電設備の運転制御の改良に関する。
より詳細には、ガスエンジンに供給されるガスの組成変
動に起因するノッキングの発生を防止出来る様なガスエ
ンジン発電設備の運転制御方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンやタービン等の動力によって発
電を行うと同時に、その発電により生じた排熱を利用し
て、エネルギー効率を高めたシステムは、一般にコジェ
ネレーションシステムとして広く実施されている。そし
て、コジェネレーションシステムの原動機として、ガス
エンジンが用いられる場合がある。この場合、コジェネ
レーションシステムだけでは、電力需要に対応出来ない
場合には、他の発電設備で発電された電力系統が同一の
負荷に対して供給されることにより、不足分が補われ
る。
【0003】ここで、ガスエンジンに供給されるガス
(都市ガス)は、エネルギー供給に支障をきたさない範
囲内においては、一定の組成で供給される。しかし、完
全に同一の組成をもつガスが常時供給されている訳では
無い。そして、供給されるガスの組成の非常に微妙な変
化によって、ガスエンジンの各気筒内における燃焼特性
も変化して不正燃焼(ノッキング)を生じる原因とな
る。このようなノッキングは、ガスエンジンの気筒部分
の機械的強度を劣化させる原因となる。
【0004】一般的に、ノッキングに対する防止策とし
ては、ノッキングを生じないレベルにまでエンジン出力
を予め低下させておくこと、点火時期を遅らせることの
2種類がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、予めエンジン
の出力を低下して運転させれば、確かにノッキングの発
生は防止できるものの、定格の効率よりも低いエネルギ
ー効率しか得ることができず、ガスエンジン機関の発電
能力を十分活用できなかった。
【0006】また、従来より強度が弱いノッキングに対
しては、単に点火時期を遅らせるという運転方法が実施
されている。しかし、点火時期の制御のみでは、ガスの
組成変動によるノッキングの強度が強い場合には不十分
である。
【0007】すなわち、従来技術ではガスの組成変動に
よるノッキングに十分対処できず、このため予め定格よ
りも低い出力でしか電力供給ができないばかりか、騒音
の発生、エンジンの寿命低減というノッキングに関連す
る問題も解決されていないというのが実状である。
【0008】本発明は上述した様な従来技術の問題点に
鑑みて提案されたもので、ガスの組成変動によるノッキ
ングに対処することが出来る様なガスエンジン発電設備
の制御方法及び装置の提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】発明者等は種々研究の過
程において、所謂「系統連系」の場合にはコージェネレ
ーションシステムの構成要素の1つであるガスエンジン
の出力を低下して当該システムからの電力供給量が低減
しても、電力会社等の外部からの電力供給量を増加しさ
えすれば、供給しなければならない出力全体量になんら
影響を与えることなく、しかもノッキングの発生を抑制
した運転を可能とできることに着目した。すなわち、ノ
ッキングを防止するに足る出力の変動は、電力供給にあ
たり支障を来さないものであることに着目したのであ
る。
【0010】本発明のガスエンジン発電設備の制御方法
及び装置は、その様な着眼点から発想されたものであ
る。
【0011】本発明によれば、ガスエンジン発電設備で
発電された電力系統と、他の発電設備で発電した電力系
統とが同一の系統で負荷に供給されている場合における
ガスエンジン発電設備の運転制御方法において、ノッキ
ングセンサで検出したガスエンジンの振動振幅を所定振
幅と比較してノッキングが発生したことを検出し、ノッ
キングが検出された場合には点火時期を遅角させてノッ
キングが生じているか否かを検出し、点火時期を遅角さ
せたにも拘らずノッキングが検出された場合はエンジン
の出力を低下させ、ノッキングが発生している間はガス
エンジンの出力を低下させてノッキングが発生しなくな
ったならば所定時間経過後にガスエンジンの出力を上昇
させ、出力の上昇に際してはノッキングの発生の有無を
チェックして、ノッキングが生じない場合はガスエンジ
ンの出力が100%になるまで上昇させ、ノッキングが
発生したならばカスエンジンの出力を低下させるように
なっている。
【0012】ガスエンジンの点火時期を遅角させること
で、出力を低下することなく対応可能である様な微妙な
ノッキングは点火時期を遅らせることで対応出来、全体
として高い出力を維持することが可能となるからであ
る。ここで、ガスエンジンの気筒内で点火時期を遅延さ
せる手法は、公知の手法をそのまま適用すれば良い。ま
た、ガスエンジンの出力を低下する手法としては、例え
ばガスエンジンへ混合気を供給する通路に設けられたス
ロットルバルブの開度を小さくする等の手法が好まし
い。
【0013】また本発明によれば、ガスエンジンと、そ
の出力を利用して発電を行う発電設備とを有し、該発電
設備で発電された電力系統と、他の発電設備で発電され
た電力系統とが同一の系統で負荷に供給される様なガス
エンジン発電設備の運転制御装置において、ガスエンジ
ンのノッキングの発生を検出するノッキングセンサと、
該ノッキングセンサからの検出信号に応答してガスエン
ジンの出力制御機構に対して制御信号を出力する制御手
段とを備え、その制御手段は、ノッキングセンサで検出
したガスエンジンの振動振幅と所定振幅とを比較するこ
とによりノッキングが発生したか否かを判断し、ノッキ
ングが発生した場合は点火時期制御機構へ制御信号を出
力して点火時期を遅角せしめ、その後にもノッキングが
生じるか否かを判断し、点火時期を遅角させてもノッキ
ングが発生している場合には前記出力制御機構に制御信
号を出力してガスエンジンの出力を低下せしめ、ノッキ
ングが発生しなくなったならば所定時間経過後にノッキ
ングの発生の有無をチェックしてガスエンジンの出力を
上昇させ、ノッキングが発生しなくなったならばガスエ
ンジンの出力を100%になるまで上昇させる機能を有
している。
【0014】ここで、前記ノッキング検出手段として
は、市販の機器(公知のノッキングセンサ)が適用可能
である。例えば、加速度センサをエンジンの振動が検出
可能な箇所に取り付け、その振幅をピークホールドして
出力し、コンピュータ等の制御手段により出力値の大小
によりノッキング発生の有無を判定することが出来る。
また、前記ガスエンジンの出力制御機構としては、例え
ば、ガスエンジンへ混合気を供給する通路に設けられた
スロットルバルブの開度調節機構がある。
【0015】また、前記点火時期制御機構としては、市
販の機器(例えば、altronic社製の商品名「a
ltronic Dish」)を適用することが出来
る。
【0016】
【作用】上述した様な構成を具備する本発明によれば、
ノッキング検出手段によりガスエンジンのノッキングの
発生を検出したならば、制御手段からガスエンジンの出
力制御機構に対して出力を低下する旨の制御信号が出力
される。そして、上述した様に、ガスエンジンの出力が
低下すれば、燃焼条件が変わってくるのでノッキングが
解消する。
【0017】ここで、ガスエンジンの出力が低下すれ
ば、発電設備からの電力供給量が減少する。しかし、本
発明は系統連系のガスエンジン発電設備について用いら
れるものであり、ガスエンジンの出力を低下して当該発
電設備からの電力供給量が低減しても、電力会社等の外
部からの電力供給量を増加することにより、不都合は回
避できるのである。
【0018】また、本発明において、ガスエンジンの出
力低下に先立って、点火時期制御機構に対して点火時期
を遅延する旨の制御信号を出力して、点火時期を遅延さ
せる点火時期制御工程を実行する様に構成すれば、供給
されるガスの組成変動が極めて微小なものであり、ノッ
キング強度がさほど強くない場合には、点火時期制御に
よりノッキングを解消することが出来る。その結果、ガ
スエンジン発電設備からの電力供給量を減らすことな
く、ガスエンジン発電設備の運転を行うことが可能とな
る。
【0019】さらにノッキングが所定時間発生しない場
合には、出力を再度上昇させて、高い出力を維持するこ
とが可能となる。
【0020】
【実施例】以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施
例を説明する。図1は本発明に適用されるガスエンジン
コージェネレーションシステムが示されており、発電機
Gを駆動するガスエンジンEの給気通路6には、ガス供
給路4、エア供給路3、及び両者の合流箇所に介装され
たミキサ5、が設けられている。そして供給路6には、
エンジン回転数、負荷を調整するスロットルバルブ13
が設けられている。
【0021】エンジンEには、ノッキング検出手段を構
成する加速度センサ(ノッキングセンサ)11が設けら
れている。そして、ノッキングセンサ11の出力は制御
手段であるコントロールユニット10に送出され、後述
する制御に用いられる。
【0022】コントロールユニット10からは、伝達ラ
インSL1を介してスロットルバルブ開度制御手段20
へ制御信号が伝達され、スロットルバルブ開度制御手段
20によりスロットルバルブ13の開度が調節される。
ここで、スロットルバルブ開度制御手段20及びスロッ
トルバルブ13は、上述したガスエンジンの出力制御機
構を構成しており、以下、本明細書においては、スロッ
トルバルブ開度制御手段20及びスロットルバルブ13
は、総括的にガスエンジンの出力制御機構30と表現さ
れる。
【0023】図2は、本発明の制御に関連する部材をブ
ロック図で示すものである。ガスエンジンEの振動はノ
ッキングセンサ11で検出され、その振幅はコントロー
ルユニット10に出力される。その振幅に基づいて、ノ
ッキングが発生したか否かが判断され、その判断結果に
基づいて、コントロールユニット10の内部において後
述する制御が行われる。そして、当該制御に従って、ガ
スエンジンの出力制御機構30及び点火時期制御機構4
0に制御信号が出力される。なお、点火時期制御機構4
0について詳細は図示されていないが、例えば市販の機
器をそのまま適用することが出来る。
【0024】次に、図3、4をも参照して、本発明によ
る運転制御の具体例を説明する。図3は本発明による運
転制御を行った場合における出力特性を示しており、横
軸に時間、縦軸に出力%を表示している。符号Sで示す
箇所から制御を開始すると(図4のステップS1)、ノ
ッキングセンサ11(図2)で検出したエンジンEの振
動振幅と所定振幅とを比較することにより、ノッキング
が発生したか否かを判断する(図4のステップS2)。
【0025】供給されるガスの成分変化等の理由により
ノッキングが発生した場合には(ステップS2がYE
S)、先ず点火時期を調整する。すなわち、コントロー
ルユニット10(図2)から点火時期制御機構40へ制
御信号を出力して、点火時期を例えば5度ずつ遅角せし
める(図4のステップS3)。そして、点火時期を遅角
させた後にもノッキングが生じるかを判断し(ステップ
S4)、ノッキングが生じなければ(ステップS4がN
O)エンジン出力を低下するまでもなく点火時期の調節
だけでノッキングが解決したものと判断される。その場
合には点火時期制御機構40へ再度制御信号を送信し
て、点火時期を1度だけ進角する(ステップS5)。そ
して、ステップS2に戻る。
【0026】一方、ステップS3で点火時期を遅角させ
たにも拘らずノッキングが生じている場合は(ステップ
S4がYES)、ノッキング強度が強いため点火時期の
調節だけでは対応出来ないと判断する。そして、コント
ロールユニット10(図2)は出力制御機構30に制御
信号を出力して、スロットルバルブ13(図1)のバル
ブ開度を絞り、エンジン出力を低下させる(図4のステ
ップS6)。図3における状態Aから状態Bへの変化
は、このエンジン出力の低下を示している。
【0027】エンジン出力を低下させたならば、その状
態でノッキングが発生しているか否かを判断し(ステッ
プS7)、ノッキングが発生している間はステップS7
がYESのループを繰り返す。図3における状態Aから
状態Cまでは、ステップS7がYESのループを繰り返
しているのである。
【0028】ノッキングが発生しなくなったら(ステッ
プS7がNO)、出力を低下する必要が無くなるので、
所定時間経過後にガスエンジンの出力を上昇させる(ス
テップS8:図3の符号Dで示す状態)。出力上昇に際
して、ノッキングの発生の有無をチェックし(ステップ
S9)、ノッキングが発生しない場合には(ステップS
9がNO)ガスエンジン出力が100%になるまで出力
を上昇する(ステップS10がNOのループ:図3にお
ける符号Dで示す状態から符号4で示す状態に至る領
域)。
【0029】供給されるガスの組成変動が続行してお
り、ガスエンジンの出力を上昇したならばノッキングが
発生してしまう場合(ステップS9がYES)、再びス
テップS6に戻ってガスエンジン出力を低下させる(図
3の符号Fで示す状態)。そして、ガスエンジン出力低
下はノッキングが発生しなくなるまで行われ(ステップ
S7がNO:図3の符号Gで示す状態)、ノッキングが
発生しなくなった後に再度ガスエンジン出力を上昇する
(ステップS8:符号Hで示す状態)。そして、ノッキ
ングが発生しなければ(ステップS9がNO)、出力が
100%に戻る(ステップS10がYES:符号Iで示
す状態)までガスエンジン出力を上昇させる(符号Hで
示す状態から符号Iで示す状態に至る領域)。ガスエン
ジン出力が図3中の符号Iで示す状態にまで復帰したな
らば、ガスエンジンの出力を調節する制御から、ステッ
プS1〜S5で示す制御(点火時期調整による制御)に
戻る。
【0030】なお、図3、4で示す制御では、出力を低
下する際には通常5%程度ずつ低下せしめ、最大下げ幅
は30%、最小下げ幅は1%に設定されている。また、
出力を上昇する際には、その上げ幅は最大30%、通常
で3%、最小で1%に設定されている。
【0031】上述した制御において、点火時期を遅角さ
せたにも拘らずノッキングが発生するためエンジン出力
を低下させる場合には、図3の符号A〜D間の領域で示
す通り段階的に低下させているが、これを所定値まで一
気に低下させる制御も可能である。図5はその様な制御
を行った場合における出力特性を示しており、図3と同
様に、横軸に時間、縦軸に出力%を表示している。
【0032】図5の符号Sで示す箇所から制御を開始
し、図6のステップS11からステップS15で示す点
火時期制御のループについては、図3、4で示す制御と
同一である。すなわち、ノッキングが発生したか否かを
判断し(ステップS12)、ノッキングが発生した場合
には先ず点火時期を5度ずつ遅角せしめる(ステップS
13)。そして、点火時期を遅角させた後にもノッキン
グが生じるかを判断し(ステップS14)、ノッキング
が生じなければ(ステップS14がNO)、ノッキング
が解決したものと判断して点火時期を1度だけ進角し
(ステップS15)、ステップS12に戻る。
【0033】一方、ノッキング強度が強いため点火時期
の調節だけでは対応出来ず、点火時期を遅角させたにも
拘らずノッキングが生じている場合は(ステップS14
がYES)、スロットルバルブ13(図1)のバルブ開
度を絞り、エンジン出力を低下させる(ステップS1
6)。この際に、図3、4の制御とは異なり、エンジン
出力は段階的に徐々に低下するのでは無く、図5の符号
aの状態から符号bの状態に至る領域で示す様に、ノッ
キングの有無とは無関係に、所定値まで一気に低下させ
る(ステップS17でNOのループ)。
【0034】ここで図5、図6の制御では、ガスエンジ
ン出力を所定値まで一気に低下させた結果、ガスエンジ
ン出力低下に要する時間を節約することが出来る。そし
て、図3、4で示す制御においては、エンジン出力を低
下させたならば、その状態でノッキングが発生している
か否かを判断する(ステップS7)が、図5、図6では
その必要が無い。
【0035】なお、前記所定値に関しては、ガスエンジ
ンの設置状況、運転条件により異なるので、ケース・バ
イ・ケースで設定される。
【0036】ガスエンジン出力が所定値まで低下したな
らば(ステップS17がYES)、所定時間(図5の符
号b、c間の領域に相当する時間)経過後、ガスエンジ
ンの出力を上昇させる(ステップS18:符号cで示す
状態)。
【0037】符号cで示す状態或いはステップS18以
降は、図3、図4で示す制御と同様である。すなわち、
ノッキングの発生の有無をチェックし(ステップS1
9)、ノッキングが発生しない場合(ステップS19が
NO)には、ガスエンジン出力を上昇し続ける(ステッ
プS20がNOのループ:図5における符号cで示す状
態から符号Eで示す状態に至る領域)。
【0038】ステップS19がYESの場合、すなわち
ガスエンジンの出力を上昇してノッキングが発生した場
合には、ステップS21においてガスエンジン出力を低
下する(符号Fで示す状態)。ここで、ステップS21
における出力低下は、図3及び図4で示す制御と同様
に、段階的に行われる(図5の符号F、符号Gの間の領
域参照)。
【0039】ガスエンジン出力低下はノッキングが発生
しなくなるまで行われ(ステップS22がNO:符号G
で示す状態)、ノッキングが発生しなくなればステップ
S18に戻って、再度ガスエンジン出力を上昇する(符
号Hで示す状態)。ガスエンジン出力が上昇してもノッ
キングが発生しなければ(ステップS19がNO)、出
力が100%に戻る(ステップS20がYES:符号I
で示す状態)までガスエンジン出力を上昇する(符号H
で示す状態から符号Iで示す状態に至る領域)。そし
て、ガスエンジン出力が100%まで復帰したならば、
ガスエンジンの出力を調節する制御から、ステップS1
1〜S15で示す制御(点火時期調整による制御)に戻
る。
【0040】なお、図5、6で示す制御では、出力を低
下する際には通常20%程度低下させ、最大下げ幅は3
0%、最小下げ幅は10%に設定されている。また、出
力を上昇する際には、その上げ幅は最大30%、通常で
3%、最小で1%に設定されている。
【0041】なお、図示の実施例はあくまでも例示であ
り、本発明の技術的範囲を限定する趣旨ではない事を付
記する。
【0042】
【発明の効果】本発明の作用効果を以下に列挙する。 (1) 供給されるガスの組成変化等に起因して発生す
るノッキングが解消される。 (2) ノッキングの強度が強く、従来の点火時期調整
では対処出来ない場合であっても、その様なノッキング
を解消することが出来る。 (3) ガスエンジンの出力低下に伴う発電設備からの
電力供給量の減少に対処出来る。 (4) ガスエンジンの出力低下に先立って、点火時期
制御機構に対して点火時期を遅延する旨の制御信号を出
力して、点火時期を遅延させる点火時期制御工程を実行
する様に構成すれば、ノッキング強度がさほど強くない
場合には、ガスエンジン発電設備からの電力供給量を減
らすことなく、ガスエンジン発電設備の運転を行うこと
が可能となる。 (5) 制御態様を適宜選択することにより、ノッキン
グ解消までに必要な時間を短縮することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いたガスエンジンコージェネレーシ
ョンシステムのブロック図。
【図2】本発明の制御手段を示すブロック図。
【図3】本発明を実施した場合におけるガスエンジン出
力特性を示す図。
【図4】図3で示す制御のフローチャートを示す図。
【図5】図3、4とは別の制御を実施した場合のガスエ
ンジン出力特性を示す図。
【図6】図5で示す制御のフローチャートを示す図。
【符号の説明】
G・・・発電機 E・・・ガスエンジン SL1・・・伝達ライン 3・・・エア供給路 4・・・ガス供給路 5・・・ミキサ5 6・・・給気通路 10・・・コントロールユニット 11・・・ノッキングセンサ(加速度センサ) 13・・・スロットルバルブ 20・・・スロットルバルブ開度制御手段 30・・・ガスエンジンの出力制御機構 40・・・点火時期制御機構
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02D 45/00 364 F02D 45/00 364K F02P 5/152 F02P 5/15 D 5/153 審査官 佐藤 正浩 (56)参考文献 特開 平1−227859(JP,A) 特開 昭61−16240(JP,A) 特開 昭63−105266(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 43/02 F02D 41/22 310 F02D 43/00 301 F02D 45/00 345 F02D 45/00 364 F02P 5/152 F02P 5/153

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスエンジン発電設備で発電された電力
    系統と、他の発電設備で発電した電力系統とが同一の系
    統で負荷に供給されている場合におけるガスエンジン発
    電設備の運転制御方法において、ノッキングセンサで検
    出したガスエンジンの振動振幅を所定振幅と比較してノ
    ッキングが発生したことを検出し、ノッキングが検出さ
    れた場合には点火時期を遅角させてノッキングが生じて
    いるか否かを検出し、点火時期を遅角させたにも拘らず
    ノッキングが検出された場合はエンジンの出力を低下さ
    せ、ノッキングが発生している間はガスエンジンの出力
    を低下させてノッキングが発生しなくなったならば所定
    時間経過後にガスエンジンの出力を上昇させ、出力の上
    昇に際してはノッキングの発生の有無をチェックして、
    ノッキングが生じない場合はガスエンジンの出力が10
    0%になるまで上昇させ、ノッキングが発生したならば
    カスエンジンの出力を低下させることを特徴とするガス
    エンジン発電設備の運転方法。
  2. 【請求項2】 ガスエンジンと、その出力を利用して発
    電を行う発電設備とを有し、該発電設備で発電された電
    力系統と、他の発電設備で発電された電力系統とが同一
    の系統で負荷に供給される様なガスエンジン発電設備の
    運転制御装置において、ガスエンジンのノッキングの発
    生を検出するノッキングセンサと、該ノッキングセンサ
    からの検出信号に応答してガスエンジンの出力制御機構
    に対して制御信号を出力する制御手段とを備え、その制
    御手段は、ノッキングセンサで検出したガスエンジンの
    振動振幅と所定振幅とを比較することによりノッキング
    が発生したか否かを判断し、ノッキングが発生した場合
    は点火時期制御機構へ制御信号を出力して点火時期を遅
    角せしめ、その後にもノッキングが生じるか否かを判断
    し、点火時期を遅角させてもノッキングが発生している
    場合には前記出力制御機構に制御信号を出力してガスエ
    ンジンの出力を低下せしめ、ノッキングが発生しなくな
    ったならば所定時間経過後にノッキングの発生の有無を
    チェックしてガスエンジンの出力を上昇させ、ノッキン
    グが発生しなくなったならばガスエンジンの出力を10
    0%になるまで上昇させる機能を有していることを特徴
    とするガスエンジン発電設備の運転制御装置。
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