JP3327402B2 - 速度変調装置 - Google Patents
速度変調装置Info
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- JP3327402B2 JP3327402B2 JP15585591A JP15585591A JP3327402B2 JP 3327402 B2 JP3327402 B2 JP 3327402B2 JP 15585591 A JP15585591 A JP 15585591A JP 15585591 A JP15585591 A JP 15585591A JP 3327402 B2 JP3327402 B2 JP 3327402B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビジョン受像機、モ
ニタ装置などに用いて好適な速度変調装置に関する。
ニタ装置などに用いて好適な速度変調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の速度変調装置の一例の構
成を示すブロック図である。この例においては、微分回
路1と、増幅回路2と、VM(速度変調)コイル3とに
より速度変調装置が構成されている。微分回路1は図5
(a)に示すようなビデオ信号(輝度信号)を微分し、
図5(b)に示すような微分信号を出力する。この微分
信号は増幅回路2に供給され、増幅された後、VMコイ
ル3に供給される。このVMコイル3は、CRT(図示
せず)の所定の位置に配置され、電子ビームの走査速度
を速度変調する。即ち、通常の速度に対して、より速く
したり、あるいは、より遅くする。
成を示すブロック図である。この例においては、微分回
路1と、増幅回路2と、VM(速度変調)コイル3とに
より速度変調装置が構成されている。微分回路1は図5
(a)に示すようなビデオ信号(輝度信号)を微分し、
図5(b)に示すような微分信号を出力する。この微分
信号は増幅回路2に供給され、増幅された後、VMコイ
ル3に供給される。このVMコイル3は、CRT(図示
せず)の所定の位置に配置され、電子ビームの走査速度
を速度変調する。即ち、通常の速度に対して、より速く
したり、あるいは、より遅くする。
【0003】図6は、速度変調の原理を説明する図であ
る。いま、図6(a)に示すように、輝度が黒レベルか
ら白レベルに変化し、再び白レベルから黒レベルに戻る
場合を考える。速度変調をかけない場合、図中、細い線
で示すように輝度は黒から白、あるいは白から黒へ、徐
々に変化する。これに対して、図6(b)に示すよう
に、電子ビームの走査速度を黒から白に変化する範囲の
前半の期間において、通常の走査速度より速くし、後半
の期間において通常の走査速度より遅くすると、その輝
度変化を強調することができる。
る。いま、図6(a)に示すように、輝度が黒レベルか
ら白レベルに変化し、再び白レベルから黒レベルに戻る
場合を考える。速度変調をかけない場合、図中、細い線
で示すように輝度は黒から白、あるいは白から黒へ、徐
々に変化する。これに対して、図6(b)に示すよう
に、電子ビームの走査速度を黒から白に変化する範囲の
前半の期間において、通常の走査速度より速くし、後半
の期間において通常の走査速度より遅くすると、その輝
度変化を強調することができる。
【0004】即ち、電子ビームの走査速度が速くなると
それだけ画面上における輝きが速く失われるので、より
黒く感じることになる。逆に、走査速度を遅くすると画
面上の輝きがなかなか消失しないため、より白く感じる
ことになる。その結果、速度変調をかけた場合における
輝度は、図6(a)において太線で示すように急激に変
化する。これにより、画像の切れが鋭くなり、CRTの
フォーカスを向上させたように見える効果がある。
それだけ画面上における輝きが速く失われるので、より
黒く感じることになる。逆に、走査速度を遅くすると画
面上の輝きがなかなか消失しないため、より白く感じる
ことになる。その結果、速度変調をかけた場合における
輝度は、図6(a)において太線で示すように急激に変
化する。これにより、画像の切れが鋭くなり、CRTの
フォーカスを向上させたように見える効果がある。
【0005】輝度が白から黒に変化する場合において
は、図6(b)に示すように、その変化の範囲における
前半の期間において走査速度を遅くし、後半の期間にお
いて走査速度を速くする。これにより、図6(a)に太
い実線で示すように急瞬に輝度が変化する。従って、こ
の場合も前述した場合と同様に画像の切れが良くなり、
フォーカスを良くしたような効果が得られる。
は、図6(b)に示すように、その変化の範囲における
前半の期間において走査速度を遅くし、後半の期間にお
いて走査速度を速くする。これにより、図6(a)に太
い実線で示すように急瞬に輝度が変化する。従って、こ
の場合も前述した場合と同様に画像の切れが良くなり、
フォーカスを良くしたような効果が得られる。
【0006】このように走査速度を変調するため、図6
(c)に示すような速度変調電流が速度変調コイル3に
供給される。この例においては、速度変調電流が増加方
向でビーム速度が遅くなり、減少方向でビーム速度が速
くなるように変調がかかる。図4の例においては、増幅
回路2が微分回路1の出力を反転増幅して速度変調コイ
ル3に供給すればよい。
(c)に示すような速度変調電流が速度変調コイル3に
供給される。この例においては、速度変調電流が増加方
向でビーム速度が遅くなり、減少方向でビーム速度が速
くなるように変調がかかる。図4の例においては、増幅
回路2が微分回路1の出力を反転増幅して速度変調コイ
ル3に供給すればよい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の装
置においては、輝度信号を微分した信号で速度変調コイ
ルを駆動するようにしているため、輝度変化が大きい部
分では速度変調効果を充分発揮することができるが、輝
度変化が小さい部分においては速度変調効果を充分発揮
することができない課題があった。換言すると、例えば
白い背景の中に黒い文字が書かれているような場合、あ
るいは逆に、黒い背景の中に白い文字が書かれているよ
うな場合においては、速度変調効果が大きく、はっきり
した画像になるが、木の葉とか、風景といった、どちら
かといえばエッジ部分の輝度変化が少ない画面において
は速度変調効果が充分得られない課題があった。
置においては、輝度信号を微分した信号で速度変調コイ
ルを駆動するようにしているため、輝度変化が大きい部
分では速度変調効果を充分発揮することができるが、輝
度変化が小さい部分においては速度変調効果を充分発揮
することができない課題があった。換言すると、例えば
白い背景の中に黒い文字が書かれているような場合、あ
るいは逆に、黒い背景の中に白い文字が書かれているよ
うな場合においては、速度変調効果が大きく、はっきり
した画像になるが、木の葉とか、風景といった、どちら
かといえばエッジ部分の輝度変化が少ない画面において
は速度変調効果が充分得られない課題があった。
【0008】また、こういった場合のために輝度変化が
少ない部分においても速度変調効果を出そうとすると、
輝度変化の大きい部分での速度変調効果がききすぎて、
かえって不自然な画像となってしまったり、あるいはま
た、ノイズ成分が目立つ画像になってしまう課題があっ
た。
少ない部分においても速度変調効果を出そうとすると、
輝度変化の大きい部分での速度変調効果がききすぎて、
かえって不自然な画像となってしまったり、あるいはま
た、ノイズ成分が目立つ画像になってしまう課題があっ
た。
【0009】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、輝度変化の少ない部分においても速度変調
効果が得られるようにし、なおかつ、輝度変化が大きい
部分における画像が不自然になったり、ノイズが多くな
ったりすることを防止するようにしたものである。
ものであり、輝度変化の少ない部分においても速度変調
効果が得られるようにし、なおかつ、輝度変化が大きい
部分における画像が不自然になったり、ノイズが多くな
ったりすることを防止するようにしたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の速度変調装置
は、入力された輝度信号を微分する微分手段と、微分手
段により微分された信号を所定のレベルでスライスする
スライス手段と、スライス手段によりスライスされた信
号を増幅し、その増幅された信号を所定のレベルでコア
リングするコアリング手段と、コアリング手段によりコ
アリングされた信号を増幅する増幅手段と、増幅手段に
より増幅された信号を速度変調コイルに供給する供給手
段と、速度変調コイルに供給される電流が流れる抵抗を
含み、抵抗を介して速度変調コイルに供給される電流を
検出する検出手段と、検出手段の抵抗の両端の電圧に基
づいて充電されるコンデンサを含み、コンデンサの充電
電圧が増加したとき、速度変調コイルに流れる電流の増
加を防止するように、増幅手段による増幅を制御する制
御手段とを備えることを特徴とする。
は、入力された輝度信号を微分する微分手段と、微分手
段により微分された信号を所定のレベルでスライスする
スライス手段と、スライス手段によりスライスされた信
号を増幅し、その増幅された信号を所定のレベルでコア
リングするコアリング手段と、コアリング手段によりコ
アリングされた信号を増幅する増幅手段と、増幅手段に
より増幅された信号を速度変調コイルに供給する供給手
段と、速度変調コイルに供給される電流が流れる抵抗を
含み、抵抗を介して速度変調コイルに供給される電流を
検出する検出手段と、検出手段の抵抗の両端の電圧に基
づいて充電されるコンデンサを含み、コンデンサの充電
電圧が増加したとき、速度変調コイルに流れる電流の増
加を防止するように、増幅手段による増幅を制御する制
御手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
【作用】上記構成の速度変調装置においては、入力され
た輝度信号が微分され、微分信号が所定のレベルでスラ
イスされ、スライスされた信号が増幅され、増幅された
信号が所定のレベルでコアリングされ、コアリングされ
た信号が増幅され、増幅された信号が速度変調コイルに
供給され、速度変調コイルに供給される電流が抵抗によ
り検出され、抵抗の両端の電圧に基づいて充電されるコ
ンデンサの充電電圧が増加したとき、速度変調コイルに
流れる電流の増加を防止するように、増幅手段の増幅が
制御される。従って、輝度変化の小さい部分における速
度変調効果を充分発揮させるとともに、輝度変化の大き
い部分における画像が不自然になったり、ノイズの多い
画面になったりすることが防止される。
た輝度信号が微分され、微分信号が所定のレベルでスラ
イスされ、スライスされた信号が増幅され、増幅された
信号が所定のレベルでコアリングされ、コアリングされ
た信号が増幅され、増幅された信号が速度変調コイルに
供給され、速度変調コイルに供給される電流が抵抗によ
り検出され、抵抗の両端の電圧に基づいて充電されるコ
ンデンサの充電電圧が増加したとき、速度変調コイルに
流れる電流の増加を防止するように、増幅手段の増幅が
制御される。従って、輝度変化の小さい部分における速
度変調効果を充分発揮させるとともに、輝度変化の大き
い部分における画像が不自然になったり、ノイズの多い
画面になったりすることが防止される。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の速度変調装置の一実施例の
構成を示すブロック図である。この実施例においては、
微分回路11が入力された輝度信号を微分してスライス
回路12に出力するようにしている。スライス回路12
は微分回路11より入力された信号を所定のレベルでス
ライスした後、増幅回路13に出力している。増幅回路
13は入力された信号を増幅し、コアリング回路14に
供給している。コアリング回路14は入力された信号の
所定の範囲をコアリングし、増幅回路15を介して速度
変調(VM)コイル16に供給している。
構成を示すブロック図である。この実施例においては、
微分回路11が入力された輝度信号を微分してスライス
回路12に出力するようにしている。スライス回路12
は微分回路11より入力された信号を所定のレベルでス
ライスした後、増幅回路13に出力している。増幅回路
13は入力された信号を増幅し、コアリング回路14に
供給している。コアリング回路14は入力された信号の
所定の範囲をコアリングし、増幅回路15を介して速度
変調(VM)コイル16に供給している。
【0013】図2は、図1に示した実施例のより詳細な
構成を示している。この実施例においては、微分回路1
1とスライス回路12の間に分圧回路21と増幅回路2
2が挿入されている。また、コアリング回路14と増幅
回路15の間に増幅回路23が挿入されている。そし
て、増幅回路15にはパワーリミッタ回路24,25が
接続されている。
構成を示している。この実施例においては、微分回路1
1とスライス回路12の間に分圧回路21と増幅回路2
2が挿入されている。また、コアリング回路14と増幅
回路15の間に増幅回路23が挿入されている。そし
て、増幅回路15にはパワーリミッタ回路24,25が
接続されている。
【0014】この実施例の場合、微分回路11は抵抗4
1,42と、コンデンサ43,44と、NPNトランジ
スタ46と、コイル45と、ダイオード47により構成
されている。コンデンサ43は、微分回路11に入力さ
れた輝度信号の位相を微調整する(遅らせる)ためのも
のである。ダイオード47は、バイアス設定用兼温度特
性補償用のものである。
1,42と、コンデンサ43,44と、NPNトランジ
スタ46と、コイル45と、ダイオード47により構成
されている。コンデンサ43は、微分回路11に入力さ
れた輝度信号の位相を微調整する(遅らせる)ためのも
のである。ダイオード47は、バイアス設定用兼温度特
性補償用のものである。
【0015】分圧回路21は、抵抗51と52により構
成されている。また、増幅回路22は抵抗61と62、
およびPNPトランジスタ63により構成されている。
成されている。また、増幅回路22は抵抗61と62、
およびPNPトランジスタ63により構成されている。
【0016】スライス回路12は、ダイオード71,7
2と、抵抗73と、コンデンサ74により構成されてい
る。増幅回路13はコンデンサ81,82、抵抗83乃
至86およびNPNトランジスタ87により構成されて
いる。コアリング回路14はダイオード91,92と抵
抗93の並列回路により構成されている。増幅回路23
はコンデンサ101,102、抵抗103乃至106、
NPNトランジスタ107,108により構成されてい
る。
2と、抵抗73と、コンデンサ74により構成されてい
る。増幅回路13はコンデンサ81,82、抵抗83乃
至86およびNPNトランジスタ87により構成されて
いる。コアリング回路14はダイオード91,92と抵
抗93の並列回路により構成されている。増幅回路23
はコンデンサ101,102、抵抗103乃至106、
NPNトランジスタ107,108により構成されてい
る。
【0017】増幅回路15は、抵抗111乃至115,
121乃至125、コンデンサ131乃至137、ツェ
ナーダイオード141,142、プッシュプル接続され
たPNPトランジスタ151とNPNトランジスタ15
2により構成されている。
121乃至125、コンデンサ131乃至137、ツェ
ナーダイオード141,142、プッシュプル接続され
たPNPトランジスタ151とNPNトランジスタ15
2により構成されている。
【0018】パワーリミッタ回路24は抵抗161とコ
ンデンサ162の並列回路により、またパワーリミッタ
回路25は抵抗171とコンデンサ172の並列回路に
よりそれぞれ構成されている。
ンデンサ162の並列回路により、またパワーリミッタ
回路25は抵抗171とコンデンサ172の並列回路に
よりそれぞれ構成されている。
【0019】次に、その動作を図3の波形図を参照して
説明する。図3(a)に示す輝度信号が微分回路11に
入力されると、この輝度信号はNPNトランジスタ46
およびコイル45を含む回路により微分される(図3
(b))。即ち、図3(a)に示す輝度信号の正負のエ
ッジが検出されることになる。
説明する。図3(a)に示す輝度信号が微分回路11に
入力されると、この輝度信号はNPNトランジスタ46
およびコイル45を含む回路により微分される(図3
(b))。即ち、図3(a)に示す輝度信号の正負のエ
ッジが検出されることになる。
【0020】この微分回路11の出力(図3(b))
は、抵抗51と52により所定の電圧に分圧された後、
PNPトランジスタ63のベースに入力され、増幅され
てスライス回路12に供給される。スライス回路12に
おいては、入力される信号のレベルが所定のスライスレ
ベルVFより大きくなったとき、ダイオード72がオン
し、また、そのレベルが負のスライスレベル−VF以下
になったとき、ダイオード71がオンする(図3
(b))。従って、スライス回路12の出力は、図3
(c)に示すように、正負のスライスレベル以下の信号
のみとなる。これにより、例えば増幅回路22が出力す
るピーク値の40%がスライスされる。このスライスに
より所定のレベル以上、または以下の信号がリミットさ
れるため、速度変調が過大に行われることが防止され
る。
は、抵抗51と52により所定の電圧に分圧された後、
PNPトランジスタ63のベースに入力され、増幅され
てスライス回路12に供給される。スライス回路12に
おいては、入力される信号のレベルが所定のスライスレ
ベルVFより大きくなったとき、ダイオード72がオン
し、また、そのレベルが負のスライスレベル−VF以下
になったとき、ダイオード71がオンする(図3
(b))。従って、スライス回路12の出力は、図3
(c)に示すように、正負のスライスレベル以下の信号
のみとなる。これにより、例えば増幅回路22が出力す
るピーク値の40%がスライスされる。このスライスに
より所定のレベル以上、または以下の信号がリミットさ
れるため、速度変調が過大に行われることが防止され
る。
【0021】スライス回路12の出力は、コンデンサ8
1を介してNPNトランジスタ87のベースに入力さ
れ、増幅される。増幅回路13の出力(図3(d))
は、コアリング回路14に供給される。増幅回路13の
出力が正のコアリングレベルVF以上であるとき、ダイ
オード92がオンする。また、負のコアリングレベル−
VFより小さいとき、ダイオード91がオンする。従っ
て、絶対値か、この正負のコアリングレベル±VFより
大きい信号のみが出力され、この正負のコアリングレベ
ルの間の信号は除去されることになる(図3(e))。
1を介してNPNトランジスタ87のベースに入力さ
れ、増幅される。増幅回路13の出力(図3(d))
は、コアリング回路14に供給される。増幅回路13の
出力が正のコアリングレベルVF以上であるとき、ダイ
オード92がオンする。また、負のコアリングレベル−
VFより小さいとき、ダイオード91がオンする。従っ
て、絶対値か、この正負のコアリングレベル±VFより
大きい信号のみが出力され、この正負のコアリングレベ
ルの間の信号は除去されることになる(図3(e))。
【0022】これにより、前段の増幅回路13により増
幅した結果、強調されたノイズ成分が除去される。また
同時に、このノイズ成分と同等のレベルの小さい輝度変
化の信号も除去される。このコアリング回路14によ
り、NPNトランジスタ87の出力のピークの例えば2
0%が除去される。このコアリングレベルは低すぎると
充分なノイズ除去ができなくなり、逆に、高すぎると輝
度変化の小さな部分に速度変調効果をもたらすことが困
難になる。
幅した結果、強調されたノイズ成分が除去される。また
同時に、このノイズ成分と同等のレベルの小さい輝度変
化の信号も除去される。このコアリング回路14によ
り、NPNトランジスタ87の出力のピークの例えば2
0%が除去される。このコアリングレベルは低すぎると
充分なノイズ除去ができなくなり、逆に、高すぎると輝
度変化の小さな部分に速度変調効果をもたらすことが困
難になる。
【0023】例えば、RF入力時における弱電界ノイズ
が速度変調効果によって強調されてしまうような場合、
スライスレベルとコアリングレベルを調整することによ
り、速度変調効果を落さずにノイズを抑制することが可
能になる。
が速度変調効果によって強調されてしまうような場合、
スライスレベルとコアリングレベルを調整することによ
り、速度変調効果を落さずにノイズを抑制することが可
能になる。
【0024】コアリング回路14の出力は、増幅回路2
3を介してさらに増幅回路15に供給される。増幅回路
15においては、ツェナーダイオード141と142を
含むバイアス設定回路により、所定のバイアスが付与さ
れているPNPトランジスタ151とNPNトランジス
タ152により増幅回路23の出力がプッシュプル増幅
され、直流阻止用のコンデンサ137を介して速度変調
コイル16に供給される。これにより、電子ビームが速
度変調されることになる。
3を介してさらに増幅回路15に供給される。増幅回路
15においては、ツェナーダイオード141と142を
含むバイアス設定回路により、所定のバイアスが付与さ
れているPNPトランジスタ151とNPNトランジス
タ152により増幅回路23の出力がプッシュプル増幅
され、直流阻止用のコンデンサ137を介して速度変調
コイル16に供給される。これにより、電子ビームが速
度変調されることになる。
【0025】また、パワーリミッタ回路24と25にお
いては、抵抗161あるいは171により速度変調コイ
ル16に供給される速度変調電流が検出される。即ち、
抵抗161,171の電圧は、この速度変調電流に対応
して変化する。コンデンサ162または172は、抵抗
161または171の両端電圧に対応する電圧により充
電される。従って、速度変調電流が大きくなると、その
分だけPNPトランジスタ151およびNPNトランジ
スタ152のエミッタ電圧が低下し、速度変調電流が増
加することが防止される。即ち、これにより輝度変化が
多い信号、例えば最悪な場合、無信号時におけるノイズ
が入力された場合にPNPトランジスタ151およびN
PNトランジスタ152が熱で破壊されるのが防止され
る。
いては、抵抗161あるいは171により速度変調コイ
ル16に供給される速度変調電流が検出される。即ち、
抵抗161,171の電圧は、この速度変調電流に対応
して変化する。コンデンサ162または172は、抵抗
161または171の両端電圧に対応する電圧により充
電される。従って、速度変調電流が大きくなると、その
分だけPNPトランジスタ151およびNPNトランジ
スタ152のエミッタ電圧が低下し、速度変調電流が増
加することが防止される。即ち、これにより輝度変化が
多い信号、例えば最悪な場合、無信号時におけるノイズ
が入力された場合にPNPトランジスタ151およびN
PNトランジスタ152が熱で破壊されるのが防止され
る。
【0026】この動作は、コアリングレベルを深くした
場合と同様であるので、速度変調効果の最も必要とされ
る輝度変化の大きい部分の効果を残しながらパワーリミ
ッタ動作をかけることができる。
場合と同様であるので、速度変調効果の最も必要とされ
る輝度変化の大きい部分の効果を残しながらパワーリミ
ッタ動作をかけることができる。
【0027】
【発明の効果】以上の如く本発明の速度変調装置によれ
ば、入力された輝度信号を微分し、微分された信号を所
定のレベルでスライスし、スライスされた信号を増幅
し、増幅された信号を所定のレベルでコアリングし、コ
アリングされた信号を増幅し、増幅された信号を速度変
調コイルに供給し、速度変調コイルに供給される電流を
抵抗により検出し、抵抗の両端の電圧に基づいて充電さ
れるコンデンサの充電電圧が増加したとき、速度変調コ
イルに流れる電流の増加を防止するように、増幅手段の
増幅を制御するようにしたので、輝度変化の大きい部分
における過度の速度変調を防止し、かつ、輝度変化の比
較的小さい部分における速度変調効果を実現することが
可能となる。また、スライスレベルおよびコアリングレ
ベルを適宜調整することにより、所望の速度変調効果を
実現することができる。
ば、入力された輝度信号を微分し、微分された信号を所
定のレベルでスライスし、スライスされた信号を増幅
し、増幅された信号を所定のレベルでコアリングし、コ
アリングされた信号を増幅し、増幅された信号を速度変
調コイルに供給し、速度変調コイルに供給される電流を
抵抗により検出し、抵抗の両端の電圧に基づいて充電さ
れるコンデンサの充電電圧が増加したとき、速度変調コ
イルに流れる電流の増加を防止するように、増幅手段の
増幅を制御するようにしたので、輝度変化の大きい部分
における過度の速度変調を防止し、かつ、輝度変化の比
較的小さい部分における速度変調効果を実現することが
可能となる。また、スライスレベルおよびコアリングレ
ベルを適宜調整することにより、所望の速度変調効果を
実現することができる。
【図1】本発明の速度変調装置の一実施例の基本的構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図2】図1の実施例におけるより詳細な構成を示す回
路図である。
路図である。
【図3】図2の実施例の動作を説明する波形図である。
【図4】従来の速度変調装置の一例の構成を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図5】図4の例の動作を説明する波形図である。
【図6】速度変調の作用を説明する図である。
11 微分回路 12 スライス回路 13 増幅回路 14 コアリング回路 15 増幅回路 16 速度変調(VM)コイル
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 仁 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−121575(JP,A) 特開 平1−238279(JP,A) 特開 昭53−149715(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】 入力された輝度信号を微分する微分手段
と、 前記微分手段により微分された信号を所定のレベルでス
ライスするスライス手段と、 前記スライス手段によりスライスされた信号を増幅し、
その増幅された前記信号を所定のレベルでコアリングす
るコアリング手段と、 前記コアリング手段によりコアリングされた信号を増幅
し、速度変調コイルに供給する増幅手段と、 前記 速度変調コイルに供給される電流が流れる抵抗を含
み、前記抵抗を介して前記速度変調コイルに供給される
電流を検出する検出手段と、 前記検出手段の前記抵抗の両端の電圧に基づいて充電さ
れるコンデンサを含み、前記コンデンサの充電電圧が増
加したとき、前記速度変調コイルに流れる前記電流の増
加を防止するように、前記増幅手段による増幅を制御す
る制御手段とを備えることを特徴とする速度変調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15585591A JP3327402B2 (ja) | 1991-05-30 | 1991-05-30 | 速度変調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15585591A JP3327402B2 (ja) | 1991-05-30 | 1991-05-30 | 速度変調装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04354271A JPH04354271A (ja) | 1992-12-08 |
JP3327402B2 true JP3327402B2 (ja) | 2002-09-24 |
Family
ID=15614975
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15585591A Expired - Fee Related JP3327402B2 (ja) | 1991-05-30 | 1991-05-30 | 速度変調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3327402B2 (ja) |
-
1991
- 1991-05-30 JP JP15585591A patent/JP3327402B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04354271A (ja) | 1992-12-08 |
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