JP3326921B2 - 作業機械の走行制御装置 - Google Patents

作業機械の走行制御装置

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JP3326921B2 JP28702493A JP28702493A JP3326921B2 JP 3326921 B2 JP3326921 B2 JP 3326921B2 JP 28702493 A JP28702493 A JP 28702493A JP 28702493 A JP28702493 A JP 28702493A JP 3326921 B2 JP3326921 B2 JP 3326921B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧ショベルや油圧ク
レーン等の作業機械に設けられる走行用モータの駆動制
御を行う装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、装軌式作業機械の走行は、可変
容量型の走行用モータと減速機とで走行用スプロケット
を駆動することにより行われ、上記走行用モータの容量
は小容量と大容量とに切換可能とされるのが一般的であ
る(例えば実公平4−10152号公報参照)。その使
い分けとしては、例えば水平堅土等の良好な地盤上での
高速走行時には小容量、軟弱地等の走行抵抗が大きい場
所での走行時には大容量がオペレータによって選択され
る。
【0003】このような走行制御装置の一例を図9に示
す。この装置は、左右メインポンプ10R,10L、左
右メインコントロール弁12R,12L、及び左右モー
タアセンブリ14R,14Lを備えている。左右メイン
コントロール弁12R,12Lは、3位置油圧切換弁で
構成されており、パイロット圧が供給されない状態で
は、図の中央位置に保持されて左右モータアセンブリ1
4R,14LのAポート及びBポートをそれぞれブロッ
クし、RFポート、LFポートからパイロット圧が供給
された状態では、図の左位置に切換えられてモータアセ
ンブリ14R,14Lの各Bポートをメインポンプ10
R,10Lに接続して各Aポートをタンクに連通し、R
Bポート、LBポートからパイロット圧が供給された状
態では、図の右位置に切換えられてモータアセンブリ1
4R,14Lの各Aポートをメインポンプ10R,10
Lに接続して各Bポートをタンクに連通するように構成
されている。
【0004】各モータアセンブリ14R,14Lは、図
10にも示すような走行用モータ16及び油圧切換弁1
8,20,22を備えている。走行用モータ16は、傾
転角調節シリンダ24の伸縮により傾転角が変化(すな
わち容量が変化)するもので、両ポートがそれぞれ上記
Aポート及びBポートに接続されており、Aポートから
圧油が導入された場合には後退側に、Bポートから圧油
が導入された場合には前進側にそれぞれ回転するように
構成されている。
【0005】油圧切換弁18は、Aポートから圧油が導
入された場合にはこれをパイロット圧として取り込むこ
とにより図10の上位置に切換えられ、上記圧油を油圧
切換弁20に導いて戻り油をBポートに導く一方、Bポ
ートから圧油が導入された場合にはこれをパイロット圧
として取り込むことにより図10の下位置に切換えら
れ、上記圧油を油圧切換弁20に導いて戻り油をAポー
トに導くように構成されている。
【0006】油圧切換弁20は、その一次圧をパイロッ
ト圧として取込み、このパイロット圧が低い状態では図
10の下位置に保持されて上記油圧切換弁18からの圧
油をブロックする一方、上記パイロット圧が高い状態で
は図10の上位置に切換えられて上記油圧切換弁18か
らの圧油を油圧切換弁22のパイロットポートに導くよ
うに構成されている。
【0007】油圧切換弁22は、Dポートからパイロッ
ト圧が供給されない場合には図の上位置に保持され、傾
転角調節シリンダ24のヘッド側室をドレンに導くこと
により走行用モータ16の容量を最大容量にする一方、
上記Dポートからパイロット圧が供給された場合には図
の下位置に切換えられ、傾転角調節シリンダ24のヘッ
ド側室に上記油圧切換弁20からの圧油を導くことによ
り走行用モータ16の容量を最小容量にするように構成
されている。また、Dポートからパイロット圧が供給さ
れている場合でも、これを上回るパイロット圧が上記油
圧切換弁20側から供給された場合には自動的に上記上
位置に復帰するようになっている。
【0008】一方、図9に示す装置はパイロットポンプ
23を備え、このパイロットポンプ23は2位置の電磁
切換弁24を介して上記各モータアセンブリ14R,1
4LのDポートに接続されている。電磁切換弁24は、
図略の容量選択スイッチの操作で図の左位置と右位置と
に切換えられ、図の右位置では上記パイロットポンプ2
3からの圧油をブロックして両Dポートをタンクに連通
し、図の左位置では上記パイロットポンプ23からの圧
油を上記両Dポートに導くように構成されている。
【0009】また、上記パイロットポンプ23はリモコ
ン弁アセンブリ26にも接続されている。このリモコン
弁アセンブリ26は右用操作レバー28R及び左用操作
レバー28Lを備え、右用操作レバー28Rが前進側に
操作された場合にはその操作量に応じた圧力で上記パイ
ロットポンプ23の吐出油を右用油圧切換弁12RのR
Fポートに供給し、右用操作レバー28Rが後退側に操
作された場合にはその操作量に応じた圧力で上記パイロ
ットポンプ23の吐出油を右用油圧切換弁12RのRB
ポートに供給し、左用操作レバー28Lが前進側に操作
された場合にはその操作量に応じた圧力で上記パイロッ
トポンプ23の吐出油を左用油圧切換弁12LのLFポ
ートに供給し、左用操作レバー28Lが後退側に操作さ
れた場合にはその操作量に応じた圧力で上記パイロット
ポンプ23の吐出油を左用油圧切換弁12LのLBポー
トに供給するように構成されている。
【0010】このような装置によれば、左右操作レバー
28R,28Lを適当な方向に適当な深さだけ操作する
ことにより、これに見合った流量でモータアセンブリ1
4R,14Lに作動油が供給される。例えば、右用操作
レバー28Rが前進側に操作された場合には、その操作
深さに見合ったパイロット圧が右用油圧切換弁12Rの
RFポートに供給され、右用メインポンプ10Rの吐出
油が上記パイロット圧に応じた流量で右用モータアセン
ブリ14RのBポートに供給される。この圧油は、モー
タアセンブリ14R内で走行用モータ16に流入し、ま
た油圧切換弁18を図の下位置に切換える。
【0011】この時、図略の容量切換スイッチの操作に
より電磁切換弁24が図の右位置に切換えられている場
合には、上記パイロットポンプ23からの圧油が電磁切
換弁24にブロックされてDポートはタンクに連通され
るため、油圧切換弁22は図10の上位置に保持される
こととなり、走行用モータ16の傾転角調節シリンダ2
4のヘッド側室はドレンされて走行用モータ16は最大
容量で前進側に作動することとなる。
【0012】これに対し、上記電磁切換弁24が図の左
位置に切換えられると、上記パイロットポンプ23から
の圧油が上記Dポートに導かれ、油圧切換弁22が図1
0の下位置に切換えられて傾転角調節シリンダ24のヘ
ッド側室に油圧切換弁18からの圧油が供給されること
により、走行用モータ16は最小容量で前進側に作動す
る。しかしながら、走行抵抗の増大に伴って上記圧油の
圧力が一定以上になると油圧切換弁20が図10の下位
置から上位置に切換えられ、上記圧油がパイロット圧と
して油圧切換弁22に供給されることにより、油圧切換
弁22はDポート側からのパイロット圧に抗して図10
の上位置に戻され、走行用モータ16の容量は自動的に
最大容量に切換えられる(自動変速走行)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記従来装置には、次
のような解決すべき課題がある。
【0014】A)走行用モータ16の容量を最小容量に
選択した場合には、操作レバー28R,28Lをフル操
作した時に高速が得られる反面、最大容量選択時に比
べ、操作レバー28R,28Lの操作深さの増大に伴う
実際の速度の増加率が大きいので、操作レバー28R,
28Lを僅かに操作しても速度が大きく変化してしま
う。このため、特に操作レバー28R,28Lの操作深
さが微小な領域での操作、例えば作業機械の位置決め操
作等が難しい。
【0015】B)上記メインポンプ10R,10Lをエ
ンジン出力で駆動する場合等には、その吐出量はエンジ
ン回転数等に応じて変化することになる。ここで、メイ
ンポンプ10R,10Lの吐出量が下がった場合、得ら
れる最大走行速度も下がるので、操作レバー28R,2
8Lの操作深さが所定深さ以上になるとその操作深さに
かかわらず実際の走行速度は上記最大走行速度で頭切り
されることになる。すなわち、ポンプ吐出量が下がった
場合には、操作レバー28R,28Lの操作が効かなく
なる領域が増えて操作レバー28R,28Lの有効領域
が減るだけであり、操作深さの増大に伴う実際の走行速
度の増加率は下がるわけではなく、操作性も向上しな
い。
【0016】本発明は、このような事情に鑑み、最大走
行速度は高く維持しながら、特に小操作領域での操作性
を高めることができる作業機械の走行制御装置を提供す
ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、容量可変の走行用モータと、
油圧源と、この油圧源から上記走行用モータへの作動油
の供給方向及び供給流量をパイロット圧に応じて変化さ
せる油圧切換弁と、外部からの入力により上記走行用モ
ータの容量を大容量と小容量とに切換える容量切換手段
と、上記油圧切換弁を作動させるための入力操作を受け
る操作部材とを備えた作業機械の走行制御装置におい
て、上記走行用モータの容量が大容量に切換えられてい
る状態では上記操作部材の操作量の増大に伴って第1の
増加率で作動油供給流量を増加させ、上記走行用モータ
が小容量運転状態に切換えられている状態で上記操作部
材の操作量が予め設定された小操作領域内にある場合は
この操作量の増大に伴って上記第1の増加率よりも低い
第2の増加率で作動油供給流量を増加させ、上記走行用
モータの容量が小容量に切換えられている状態で上記操
作部材の操作量が上記小操作領域よりも大きな大操作領
域内にある場合はこの操作量の増大に伴って上記第1の
増加率よりも高い第3の増加率で作動油供給流量を増加
させる流量制御手段を備えたものである(請求項1)。
【0018】この装置では、上記第1の増加率と第2の
増加率との比を大容量運転時の走行用モータの吸収容積
と小容量運転時の走行用モータの吸収容積との比と等し
く設定することが好ましい(請求項2)。
【0019】また、上記油圧源として吐出量が可変の油
圧ポンプを備える場合、この油圧ポンプの小吐出量作動
時には大吐出量作動時よりも上記第1の増加率、第2の
増加率、及び第3の増加率を下げるように上記流量制御
手段を構成することにより、後述のようなより優れた効
果が得られる(請求項3)。
【0020】上記流量制御手段は、上記作動油供給流量
が得られるように上記油圧切換弁へのパイロット圧を制
御するパイロット圧制御手段であってもよいし(請求項
4)、上記作動油供給流量が得られるように上記油圧切
換弁の一次側流量を制御する一次側流量制御手段であっ
てもよい(請求項5)。
【0021】上記一次側流量制御手段としては、上記油
圧切換弁の一次側に設けられる流量制御用の比例電磁弁
と、この比例電磁弁における実際の作動油流量を検出す
る流量検出手段と、この検出流量と実際の要求流量との
比較に基づいて上記比例電磁弁の作動をフィードバック
制御する弁制御手段とを備えたものが好適である(請求
項6)。
【0022】また、上記油圧切換弁の一次側に設けられ
る流量制御用の比例電磁弁と、この比例電磁弁の作動を
要求流量に基づいて制御する弁制御手段と、上記比例電
磁弁の一次側に設けられ、この比例電磁弁の一次側圧力
と二次側圧力との差に応じた流量の作動油を上記比例電
磁弁に導くパイロット型可変絞り弁とを備えたものも好
適である(請求項7)。
【0023】この場合、上記流量制御用の比例電磁弁と
しては、供給される制御電流が0の場合に全開となる比
例電磁可変絞り弁を備えることが、より好ましい(請求
項8)。
【0024】
【0025】
【作用】請求項1記載の装置によれば、走行用モータの
容量が小容量に切換えられている状態で、操作部材が予
め設定された小操作領域内で操作されている場合は、こ
の操作量の増大に伴う作動油供給流量の増加率が、大容
量運転状態における第1の増加率よりも低い第2の増加
率に設定されるため、小容量運転時であるにもかかわら
ず、操作部材の操作に伴う走行速度の変化量は比較的少
なくなり、よって位置決め操作などの微小操作が容易に
なる。これに対し、上記走行用モータが小容量運転状態
に切換えられている状態で上記操作部材の操作量が上記
小操作領域を超えた大操作領域まで操作された場合は、
上記第1の増加率よりも高い第3の増加率が設定される
ため、操作部材をフル操作もしくはそれに近い操作を行
った時には従来と同様の高い走行速度を得ることができ
る。
【0026】ここで、請求項2記載の装置では、上記第
1の増加率と第2の増加率との比率が大容量運転時の走
行用モータの吸収容積と小容量運転時の走行用モータの
吸収容積との比率と等しく設定されているため、小容量
運転状態で操作部材を小操作領域内で微小操作する時の
操作量の変化に対する実際の走行速度の変化率は、大容
量運転状態で微小操作するときの操作量の変化に対する
実際の走行速度の変化率と等しくなり、オペレータに与
える違和感はより少なくなる。
【0027】また、請求項3記載の装置では、油圧源で
ある油圧ポンプの吐出量が少ない時には、吐出量が多い
時よりも上記各増加率が下げられるため、その分オペレ
ータによる操作はより容易になる。しかも、上記吐出量
の低下に伴って最大走行速度も低下するので、上記各増
加率を下げても、フル操作時に得られる走行速度は従来
と同等に高く維持することが可能である。
【0028】上記走行用モータへの作動油供給流量の制
御は、請求項4記載の装置では上記油圧切換弁のパイロ
ット圧制御により行われる。
【0029】これに対し、請求項5記載の装置では、上
記油圧切換弁の一次側流量を制御することにより行われ
る。
【0030】より具体的に、請求項6記載の装置では、
上記油圧切換弁の一次側に設けられた流量制御用の比例
電磁弁における実際の作動油流量を検出し、この検出流
量と実際の要求流量との比較に基づいて上記比例電磁弁
の作動をフィードバック制御することにより、上記流量
制御がなされる。
【0031】また、請求項7記載の装置では、上記比例
電磁弁の作動を要求流量に基づいて制御する一方、この
比例電磁弁の一次側圧力と二次側圧力との差に応じた流
量の作動油をパイロット型可変絞り弁を通じて上記比例
電磁弁に導くことにより、上記流量制御がなされる。こ
こで、請求項8記載の装置では、上記比例電磁弁とし
て、制御電流が0の時に全開となる比例電磁可変絞り弁
が用いられているので、仮に電気系統が故障した場合、
最悪でも油圧による従来と同等の走行制御は実行するこ
とができる。
【0032】
【実施例】本発明の第1実施例を図1〜図4に基づいて
説明する。なお、この実施例に示す装置において、左右
メインポンプ(油圧ポンプ)10R,10L、左右メイ
ンコントロール弁(油圧切換弁)12R,12L、左右
モータアセンブリ14R,14L、パイロットポンプ2
3、及び電磁切換弁(容量切換手段)24の構成は、前
記図9に示した装置のものと全く同等であり、ここでは
その説明を省略する。
【0033】この実施例では、前記図9に示したリモコ
ン弁アセンブリ26に代え、4つの比例電磁減圧弁3
1,32,33,34の一次側ポートが相互並列にパイ
ロットポンプ23に接続されており、これら比例電磁減
圧弁31,32,33,34の二次側ポートがそれぞれ
メインコントロール弁12R,12LのRFポート、R
Bポート、LFポート、LBポートに接続されている。
【0034】また、この装置では、左右操作レバー(操
作部材)36R,36Lと、その操作方向及び操作量を
検出する左右ポテンショメータ38R,38Lが設けら
れ、その検出信号がコントローラ30に入力されるよう
になっている。その他、このコントローラ30には、電
磁切換弁24の左位置、右位置を選択操作するための容
量選択スイッチ40の選択信号や、メインポンプ10
R,10Lを駆動するエンジン42の回転数を検出する
エンジン回転数センサ44の検出信号が入力され、これ
らの信号に基づいて上記各比例電磁減圧弁31〜34の
設定圧を制御するようにコントローラ30が構成されて
いる。すなわち、このコントローラ30及び各比例電磁
減圧弁31〜34により、左右メインコントロール弁1
2R,12Lのパイロット圧を制御するパイロット圧制
御手段が構成されている。
【0035】各比例電磁減圧弁31〜34の特性を図2
(傾向線図)に示す。この図に示されるように、各比例
電磁減圧弁31〜34は、若干の非線形領域を除く領域
で、コントローラ30から入力される制御電流と二次側
圧力とがほぼ比例する特性を有している。
【0036】そして、コントローラ30は、上記比例電
磁減圧弁31〜34の特性を踏まえた上で、モータ容量
及び操作レバー36R,36Lの操作深さに応じて図3
(a)(b)に示すような制御流量(メインコントロー
ル弁14R,14Lの二次側流量)が得られるような制
御電流を各比例電磁減圧弁31〜34に出力するように
構成されている。
【0037】この制御内容をまとめると次のようにな
る。 (a) モータ容量として大容量が選択されている場合:図
3(a)(b)に実線で示すように、操作レバー深さの
増大に伴って実際の制御流量を一定の増加率(第1の増
加率)で増加させる。この増加率は、エンジン回転数及
びこれに対応するメインポンプ吐出量に関係なく、操作
レバー深さがフルに至る直前で制御流量が最大となるよ
うに設定されている。ここで、最大制御流量は上記エン
ジン回転数及びメインポンプ吐出量の低下に伴って減少
するので、図3(a)(b)を比較参照して明らかなよ
うに、上記第1の増加率はエンジン回転数及びメインポ
ンプ吐出量が高いほど下げられることになる。
【0038】(b) モータ容量として小容量が選択されて
いる場合:図3(a)に破線で示すように、操作レバー
深さが予め設定された臨界深さ未満の小操作領域では、
この操作レバー深さの増大に伴って実際の制御流量を上
記第1の増加率よりも低い第2の増加率で増加させ、操
作レバー深さが上記臨界深さ以上の大操作領域では、こ
の操作レバー深さの増大に伴って実際の制御流量を上記
第1の増加率よりも高い第3の増加率で増加させる。こ
れら第2の増加率及び第3の増加率は、エンジン回転数
及びこれに対応するメインポンプ吐出量に関係なく、操
作レバー深さがフルに至る直前で制御流量が最大となる
ように設定されている。従って、この小容量選択時で
も、図3(a)(b)を比較参照して明らかなように、
上記第2の増加率及び第3の増加率はエンジン回転数及
びメインポンプ吐出量が高いほど下げられることにな
る。
【0039】次に、この装置の作用を説明する。
【0040】左右操作レバー36R,36Lが適当な方
向に適当な深さだけ操作されると、その操作深さの検出
信号がコントローラ30に入力され、その操作深さに応
じた流量の作動油がモータアセンブリ14RのAポート
もしくはBポートに供給されるように、コントローラ3
0によって比例電磁減圧弁31〜34の二次圧(すなわ
ちメインコントロール弁12R,12Lのパイロット
圧)が制御される。
【0041】例えば、エンジン回転数が大で、モータ容
量が容量選択スイッチ40の選択操作により小容量に選
択された状態で、右用操作レバー36Rが臨界深さ以下
の小操作領域で操作された場合には、図3(a)に破線
で示される制御流量(右用メインコントロール弁14R
の二次側流量)が得られるように比例電磁減圧弁31の
設定圧が制御され、これに対応したパイロット圧が右用
油圧切換弁12RのRFポートに供給される。これによ
り、右用メインポンプ10Rの吐出油が上記パイロット
圧に応じた流量(すなわち上記制御流量)で右用モータ
アセンブリ14RのBポートに供給される。この圧油
は、モータアセンブリ14R内で走行用モータ16に流
入し、また油圧切換弁18を図の下位置に切換える。
【0042】この時、容量選択スイッチ40の選択操作
により電磁切換弁24は図の左位置に切換えられている
ので、上記パイロットポンプ23からの圧油は電磁切換
弁24を通じてDポートに供給され、油圧切換弁22は
図10の上位置に切換えられて走行用モータ16の傾転
角調節シリンダ24のヘッド側室に油圧切換弁18から
の圧油が供給される。従って、走行用モータ16は最小
容量で前進側に作動することとなる。しかし、小操作領
域では操作レバー深さの増大に伴う制御流量の増加率
(第2の増加率)が小さく設定されているので、小容量
運転状態であっても、操作レバー深さを変えたときの実
際の走行速度の変化は少なく、よって作業機械の位置決
め操作も容易に行うことができる。
【0043】これに対し、上記操作レバー36Rを臨界
深さ以上の大操作領域まで操作した場合には、操作レバ
ー深さの増大に伴って、大きな増加率(第3の増加率)
で制御流量が増加し、操作レバー36Rをフル操作した
際には従来と同様の最大走行速度を得ることができる。
【0044】一方、容量選択スイッチ40の選択操作に
よりモータ容量として大容量が選択されて上記電磁切換
弁24が図の右位置に切換えられると、上記Dポートが
タンクに接続されて油圧切換弁22が図10の上位置に
保持され、傾転角調節シリンダ24のヘッド側室がドレ
ンされることにより、走行用モータ16の容量は最大容
量に切換えられる。また、コントローラ30により制御
される作動油供給流量は図3(a)に実線で示すように
従来とほぼ同等であり、作業機械は低速走行することと
なる。
【0045】また、前記の小容量選択時においても、走
行抵抗の増大に伴って上記圧油の圧力が一定以上になる
と油圧切換弁20が図10の下位置から上位置に切換え
られ、上記圧油がパイロット圧として油圧切換弁22に
供給されることにより、油圧切換弁22はDポート側か
らのパイロット圧に抗して図10の上位置に戻され、走
行用モータ16の容量は自動的に最大容量に切換えられ
る(自動変速走行)。
【0046】また、エンジン回転数及びメインポンプ吐
出量が低下した場合には、その低下度合に応じて上記第
1〜第3の増加率が削減されるため、その分、操作レバ
ー深さを変えたときの実際の走行速度の変化は少なくな
り、上記位置決め操作等の微小操作がより容易となる。
【0047】従って、この実施例の装置によれば、次の
効果を得ることができる。
【0048】(a) モータ小容量選択時において、操作レ
バー深さが臨界深さ未満の小操作領域にある場合には、
操作レバー深さの増大に伴う制御流量(モータへの作動
油供給流量)の増加率として、大容量選択時における第
1の増加率よりも低い第2の増加率が設定されるため、
小容量を選択していても操作レバーの微小操作による作
業機械の位置決め等を容易に行うことができる。特に、
上記第1の増加率と第2の増加率との比を、大容量選択
時の走行用モータ16の吸収容積と小容量選択時の走行
用モータ16の吸収容積との比と等しくなるように設定
すれば、図4(a)(b)に示すように、この小操作領
域ではモータ容量に関係なく操作レバー深さの変化に対
する走行速度の変化率は一定となるため、オペレータに
与える違和感をより低減させることができる利点が生じ
る。
【0049】(b) 従来は、エンジン回転数及びこれに対
応するポンプ吐出量に関係なく操作レバー深さの変化に
伴う作動油供給流量の増加率を一定に固定していたの
で、図4(b)に示すような低ポンプ吐出量運転時に
は、同図点線に示すように操作レバーの操作途中で走行
速度が最高速度で頭切りになり、操作量が大きい領域で
は操作レバー深さを変えても走行速度が変化しないこと
になるが、図4(a)(b)に示すように、エンジン回
転数及びこれに対応するポンプ吐出量にかかわらず、操
作レバーをフル操作直前まで操作した段階で実際の走行
速度が最高速度に達するように第1〜第3の増加率を変
化させているので、フル操作時の最高速度は常に従来と
同等に確保しながら、同図(b)に示すような低ポンプ
吐出量運転時には上記各増加率を下げることにより操作
性をより高めることができる効果がある。なお、この効
果については、本実施例のようにモータ容量が大容量と
小容量とに切換えられる装置以外の装置、すなわちモー
タ容量が固定される装置でも得ることが可能である。
【0050】次に、第2実施例を図5に基づいて説明す
る。この実施例では、前記図1に示した装置において、
上記操作レバー36R,36L及びポテンショメータ3
8R,38Lが省略される一方、上記各比例電磁減圧弁
31〜34とパイロットポンプ23との間に、前記図9
で示したような操作レバー28R,28L付リモコン弁
アセンブリ26が設けられている。また、各比例電磁減
圧弁31,32,33,34の一次側にはそれぞれ圧力
センサ51,52,53,54が設けられ、これらセン
サ51〜54の検出圧力に基づいて左右操作レバー28
R,28Lの操作量を演算するようにコントローラ30
が構成されている。
【0051】このような装置では、各比例電磁減圧弁3
1〜34の一次圧は操作レバー28R,28Lの操作深
さに応じて変化するが、これらの比例電磁減圧弁31〜
34の二次圧を前記第1実施例と同様にコントローラ3
0で制御することにより、前記第1実施例と同等の効果
を得ることができる。
【0052】次に、第3実施例を図6に基づいて説明す
る。前記第1,第2実施例では、各メインコントロール
弁12R,12Lのパイロット圧を制御することにより
各モータアセンブリ14R,14Lへの作動油供給流量
制御を行うものを示したが、この実施例では、各メイン
コントロール弁12R,12Lの一次側流量を制御する
ことにより、上記供給流量の制御を行うようにしてい
る。
【0053】まず、メインコントロール弁12R,12
Lの各パイロットポート(RFポート、RBポート、L
Fポート、LBポート)は、前記図9に示した装置と同
様に同図図示のリモコン弁アセンブリ28R,28Lの
二次側に直結されており、このリモコン弁アセンブリ2
8R,28Lに設けられた操作レバー(操作部材)28
R,28Lの操作深さにほぼ比例したパイロット圧が各
パイロットポートに供給されるようになっている。
【0054】一方、各メインコントロール弁12R,1
2Lとメインポンプ10R,10Lとの間には、図6に
示すような比例電磁可変絞り弁56R,56Lが設けら
れている。これら比例電磁可変絞り弁56R,56L
は、図7(傾向線図)に示すような特性、すなわち、切
換用ソレノイドに供給される制御電流が0の状態で全開
となり、この制御電流が増大するにつれて制御流量(メ
インコントロール弁12R,12Lの一次側流量)を単
調減少させる特性を有している。
【0055】各比例電磁可変絞り弁56R,56Lの一
次側及び二次側にはそれぞれ一次側圧力センサ58a及
び二次側圧力センサ58bが設けられており、両圧力セ
ンサ58a,58bの検出圧力(一次側圧力Pa及び二
次側圧力Pb)がコントローラ(弁制御手段)50に入
力されるようになっている。このコントローラ50は、
上記検出圧力と下記の(数1)に示す式とに基づいて実
際の各比例電磁可変絞り弁56R,56Lにおける作動
油流量Qを演算するとともに、この作動油流量Qを図3
(a)(b)に示した制御流量と合致させるように上記
各比例電磁可変絞り弁56R,56Lの開口面積aをフ
ィードバック制御するように構成されている。
【0056】
【数1】Q=c・a・√(Pa−Pb) ただし、cは作動油の種類その他の条件によって定まる
係数である。
【0057】このような装置においても、最終的に図3
(a)(b)に示されるような制御流量が得られるよう
に両比例電磁可変絞り弁56R,56Lの開口面積aが
制御されることにより、前記第1,第2実施例と同様の
効果が得られる。また、比例電磁可変絞り弁56R,5
6Lは各メインコントロール弁12R,12Lの一次側
に一つ設けるだけで良く、必要な制御弁の個数も削減す
ることができる。
【0058】次に、第4実施例を図8に基づいて説明す
る。この実施例では、上記圧力センサ58a,58bが
省略されるとともに、各比例電磁可変絞り弁56R,5
6Lの一次側にパイロット型可変絞り弁60R,60L
がそれぞれ設けられている。これらのパイロット型可変
絞り弁60R,60Lは、上記比例電磁可変絞り弁56
R,56Lの一次側圧力及び二次側圧力をそれぞれパイ
ロット圧として取込み、その差圧に応じた開口面積を保
持するように構成されている。
【0059】このような構成においても、両弁56R,
56Lの一次側流量を一次側圧力と二次側圧力との差圧
に応じてパイロット型可変絞り弁60R,60Lで微調
整しながら、コントローラ50により比例電磁可変絞り
弁56R,56Lの開口面積を制御することにより、前
記第3実施例と同様の流量制御を果たすことができる。
このように、本発明における一次側流量制御手段として
は従来から知られている種々の圧力補償型流量制御弁を
適用することが可能である。
【0060】なお、上記第3実施例及び第4実施例の装
置において、上記比例電磁可変絞り弁56R,56Lに
代え、制御電流が増大するに従って開口面積が増大する
特性をもつ比例電磁流量制御弁を設けるようにしてもよ
いが、第4実施例において上記比例電磁可変絞り弁56
R,56Lを用いれば、これら弁56R,56Lの制御
電流が0の時に両弁56R,56Lが全開となるので、
電気系統が故障した場合でも、図9に示したリモコン弁
アセンブリ26の操作レバー28R,28Lの操作深さ
に応じて最悪でも従来と同様の走行制御は実行すること
ができる。
【0061】また、このような比例電磁式の流量制御弁
を、各メインコントロール弁12R,12Lの一次側で
なく、各モータアセンブリ14R,14LのAポート及
びBポートの一次側に設けるようにしても、第3実施例
及び第4実施例と同様に作動油供給流量制御を行うこと
が可能であるが、必要弁の個数を削減するには上記のよ
うにメインコントロール弁12R,12Lの一次側に設
けることが好ましい。
【0062】また、以上の各実施例では、一つの作業機
械に左右の走行用モータ16が搭載されたものを示した
が、本発明は少なくとも一つの走行用油圧モータを具備
する作業機械について適用することが可能である。
【0063】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば次の効果
を得ることができる。
【0064】請求項1記載の装置では、走行用モータが
小容量運転状態に切換えられている状態において、操作
部材が予め設定された小操作領域内で操作されている場
合は、この操作量の増大に伴う作動油供給流量の増加率
を、大容量運転状態における第1の増加率よりも低い第
2の増加率に設定することにより、小容量運転時である
にもかかわらず、操作部材の操作に伴う実際の走行速度
の変化量を抑えて位置決め操作等の微小操作を容易に
し、操作性を向上させる一方、上記走行用モータが小容
量運転状態に切換えられている状態で上記操作部材の操
作量が上記小操作領域を超えた大操作領域まで操作され
た場合は、上記第1の増加率よりも高い第3の増加率を
設定することにより、操作部材をフル操作もしくはそれ
に近い操作を行った時に従来と同等の高い走行速度を実
現することができる効果がある。
【0065】ここで、請求項2記載の装置では、上記第
1の増加率と第2の増加率との比を大容量運転時の走行
用モータの吸収容積と小容量運転時の走行用モータの吸
収容積との比と等しく設定しているので、小容量運転状
態で操作部材を小操作領域内で微小操作する時の操作量
の変化に対する実際の走行速度の変化率を、大容量運転
状態で微小操作するときの操作量の変化に対する実際の
走行速度の変化率と等しくすることができ、オペレータ
に与える違和感をより軽減して操作性をさらに高めるこ
とができる効果がある。
【0066】また、請求項3記載の装置では、油圧源で
ある油圧ポンプの吐出量が少ない時には、吐出量が多い
時よりも上記各増加率を下げることにより、オペレータ
による操作をより容易にすることができる効果がある。
しかも、上記吐出量の低下に伴って最大走行速度は低下
するので、上記各増加率を下げても、フル操作時に得ら
れる最大走行速度は従来と同レベルに維持することがで
きる。
【0067】上記走行用モータへの作動油供給流量の制
御は、請求項4記載の装置では上記油圧切換弁のパイロ
ット圧制御により行うことができ、請求項5記載の装置
では、上記油圧切換弁の一次側流量を制御することによ
り行うことができる。
【0068】ここで、請求項6記載の装置では、上記油
圧切換弁の一次側に設けられた流量制御用の比例電磁弁
における実際の作動油流量を検出し、この検出流量と実
際の要求流量との比較に基づいて上記比例電磁弁の作動
をフィードバック制御することにより、圧力補償を伴っ
た正確な流量制御を行うことができる。
【0069】また、請求項7記載の装置では、上記比例
電磁弁の作動を要求流量に基づいて制御する一方、この
比例電磁弁の一次側圧力と二次側圧力との差に応じた流
量の作動油をパイロット型可変絞り弁を通じて上記比例
電磁弁に導くことにより、上記と同様に圧力補償を伴う
正確な流量制御を行うことができる。しかも、請求項8
記載の装置では、上記流量制御弁として制御電流が0の
場合に全開となる比例電磁式可変絞り弁を用いているの
で、上記電気系統が故障した場合、操作部材の操作によ
り最悪でも油圧によって従来と同様の走行制御は実行す
ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における作業機械の走行制
御装置の全体構成を示す油圧回路図である。
【図2】上記走行制御装置に設けられる比例電磁減圧弁
の特性を示すグラフである。
【図3】(a)はエンジン回転数が高い時の操作レバー
深さと走行用モータへの作動油供給流量との関係を示す
グラフ、(b)はエンジン回転数が低い時の操作レバー
深さと走行用モータへの作動油供給流量との関係を示す
グラフ(傾向線図)である。
【図4】(a)はエンジン回転数が高い時の操作レバー
深さと実際の走行速度との関係を示すグラフ、(b)は
エンジン回転数が低い時の操作レバー深さと実際の走行
速度との関係を示すグラフである。
【図5】本発明の第2実施例における作業機械の走行制
御装置の全体構成を示す油圧回路図である。
【図6】本発明の第3実施例における作業機械の走行制
御装置の要部を示す油圧回路図である。
【図7】上記装置に設けられる比例電磁可変絞り弁の特
性を示すグラフ(傾向線図)である。
【図8】本発明の第4実施例における作業機械の走行制
御装置の要部を示す油圧回路図である。
【図9】従来の作業機械の走行制御装置の一例を示す油
圧回路図である。
【図10】上記走行制御装置に設けられるモータアセン
ブリの油圧回路図である。
【符号の説明】
10R,10L メインポンプ(油圧ポンプ) 12R,12L メインコントロール弁(油圧切換弁) 14R,14L モータアセンブリ 16 走行用モータ 23 パイロットポンプ 24 電磁切換弁(容量切換手段) 28R,28L,36R,36L 操作レバー(操作部
材) 30 コントローラ(パイロット圧制御手段) 31〜34 比例電磁減圧弁(パイロット圧制御手段) 50 コントローラ(弁制御手段) 56R,56L 比例電磁可変絞り弁 58a,58b 圧力センサ(流量検出手段) 60R,60L パイロット型可変絞り弁
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // F16H 59:68 F15B 11/02 E (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 9/22 F15B 11/00 F15B 11/02 F16H 61/40

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容量可変の走行用モータと、油圧源と、
    この油圧源から上記走行用モータへの作動油の供給方向
    及び供給流量をパイロット圧に応じて変化させる油圧切
    換弁と、外部からの入力により上記走行用モータの容量
    を大容量と小容量とに切換える容量切換手段と、上記油
    圧切換弁を作動させるための入力操作を受ける操作部材
    とを備えた作業機械の走行制御装置において、上記走行
    用モータの容量が大容量に切換えられている状態では上
    記操作部材の操作量の増大に伴って第1の増加率で作動
    油供給流量を増加させ、上記走行用モータが小容量運転
    状態に切換えられている状態で上記操作部材の操作量が
    予め設定された小操作領域内にある場合はこの操作量の
    増大に伴って上記第1の増加率よりも低い第2の増加率
    で作動油供給流量を増加させ、上記走行用モータの容量
    が小容量に切換えられている状態で上記操作部材の操作
    量が上記小操作領域よりも大きな大操作領域内にある場
    合はこの操作量の増大に伴って上記第1の増加率よりも
    高い第3の増加率で作動油供給流量を増加させる流量制
    御手段を備えたことを特徴とする作業機械の走行制御装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の作業機械の走行制御装置
    において、上記第1の増加率と第2の増加率との比を大
    容量運転時の走行用モータの吸収容積と小容量運転時の
    走行用モータの吸収容積との比と等しく設定したことを
    特徴とする作業機械の走行制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の作業機械の走行
    制御装置において、上記油圧源として吐出量が可変の油
    圧ポンプを備えるとともに、この油圧ポンプの小吐出量
    作動時には大吐出量作動時よりも上記第1の増加率、第
    2の増加率、及び第3の増加率を下げるように上記流量
    制御手段を構成したことを特徴とする作業機械の走行制
    御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の作業機
    械の走行制御装置において、上記流量制御手段は、上記
    作動油供給流量が得られるように上記油圧切換弁へのパ
    イロット圧を制御するパイロット圧制御手段であること
    を特徴とする作業機械の走行制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載の作業機
    械の走行制御装置において、上記流量制御手段は、上記
    作動油供給流量が得られるように上記油圧切換弁の一次
    側流量を制御する一次側流量制御手段であることを特徴
    とする作業機械の走行制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の作業機械の走行制御装置
    において、上記一次側流量制御手段として、上記油圧切
    換弁の一次側に設けられる流量制御用の比例電磁弁と、
    この比例電磁弁における実際の作動油流量を検出する流
    量検出手段と、この検出流量と実際の要求流量との比較
    に基づいて上記比例電磁弁の作動をフィードバック制御
    する弁制御手段とを備えたことを特徴とする作業機械の
    走行制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の作業機械の走行制御装置
    において、上記一次側流量制御手段として、上記油圧切
    換弁の一次側に設けられる流量制御用の比例電磁弁と、
    この比例電磁弁の作動を要求流量に基づいて制御する弁
    制御手段と、上記比例電磁弁の一次側に設けられ、この
    比例電磁弁の一次側圧力と二次側圧力との差に応じた流
    量の作動油を上記比例電磁弁に導くパイロット型可変絞
    り弁とを備えたことを特徴とする作業機械の走行制御装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の作業機械の走行制御装置
    において、上記流量制御用の比例電磁弁として、供給さ
    れる制御電流が0の場合に全開となる比例電磁可変絞り
    弁を備えたことを特徴とする作業機械の走行制御装置。
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