JP3325501B2 - 使い捨てのごみの水切り袋 - Google Patents
使い捨てのごみの水切り袋Info
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Description
芥等のごみを廃棄するのに適した使い捨ての水切り袋に
関する。
の厨芥水切り袋は、開口部周縁に沿って延びるひもを使
用して、その開口部を閉じることができるように構成さ
れている。
分を含んでいるから、水切り袋に入れたときには袋の外
から力を加えてよく水を切り、その後に廃棄することが
好ましい。しかし、そのような水切り作業は、手に汚れ
がついたり、異臭がついたりする原因となるので、一般
的には嫌われる。
を含んだ厨芥等のごみの水切り作業ができる使い捨ての
袋の提供を課題にしている。
に、この発明が対象とするのは、ごみ投入用の頂部開口
と、該開口に対向する底部と、これら開口と底部との間
に位置する周壁部とを有していて、透水性シート材料で
形成されている使い捨てのごみの水切り袋である。
に実質的に抜脱不能に取り付けられていて、長さ方向の
一部分が少なくとも前記袋の底部に係合しているひも
が、前記底部から前記周壁部の壁面に沿って前記開口の
周縁部にまで斜めに上昇したのち、前記袋の外へ延出し
て摘持部を形成しており、前記ひもの前記壁面に沿う部
分の少なくとも一部分が、前記壁面に対して移動可能な
状態にあること、にある。
て、前記ひもが、一条のひもであって、一端部が前記袋
の底部に係合しており、前記一端部の反対端部を含む残
余の部分が前記壁面の周り方向の約1/2の範囲におい
て該壁面を斜めに上昇して前記開口の周縁部にまで延び
たのち、前記開口の周縁部をおよそ半周してから前記袋
の外へ出て摘持部を形成し、その後再び前記周縁部の残
余を半周したのち前記壁面の周り方向の残余の1/2の
範囲において該壁面を斜めに下降して前記袋の底部近傍
にまで延びて前記底部に前記反対端部が係合しており、
前記ひもの両端部間の少なくとも一部分が、前記壁面に
対して移動可能な状態にある。
が、前記シート材料に形成されている透孔に挿通されて
いる。
袋が、網目の生地からなり、前記透孔が前記生地の網目
である。
壁面に向かって凹曲している部材が前記壁面に取り付け
られて、これら壁面と部材との間に前記壁面に沿って延
びる透孔が形成され、該透孔に前記ひもが挿通されてい
る。
開口の周縁部には、その周り方向に弾性伸縮部材が伸長
状態で取り付けられている。
に係る使い捨ての水切り袋の詳細を説明すると、以下の
とおりである。
は、袋本体1とひも2とによって構成されている。本体
1は、図において前側と後側とに配置されている熱可塑
性合成繊維からなる2枚の透水性不織布1A,1Bを重
ね合わせ、互いの側縁部どうしと下縁部どうしとを溶着
部位5で接合することにより形成されている平面形状が
矩形の袋であって、水分を含んだ厨芥等のごみを投入す
るための開口4と、開口4に対向している底部6と、開
口4と底部6との間に位置する周壁部7とを有する。図
において底部6の幅方向の両側端部は第1,2隅部1
1,12であり、開口4の両側端部は第3,4隅部1
3,14である。周壁部7における開口4の周縁部外面
には、弾性伸縮部材16,17が袋の周り方向へ伸長さ
れ、接着剤(図示せず)によって取り付けられている。
周壁部7の所要部位には、ひも2を挿通するための透孔
18が多数形成されている。
を有していて、第1端部21が、本体1の第1隅部11
において不織布1Aの外面に接着または溶着により固定
されている。ひも2は、第1隅部11から対角方向に位
置している第4隅部14へ向かって斜めに延びたのち、
開口4の周縁部を時計方向へ周回し、さらに本体1の外
へ延出して第2端部22とその近傍とが摘持部26を形
成している。第2端部22には、それが透孔18に引き
込まれることを防止するためのプラスチックフィルム片
25が取り付けられている。ひも2は、第1隅部11か
ら第4隅部14へ延びている部分と開口4を周回してい
る部分とにおいて、周壁部7の透孔18での出入を繰り
返し、周壁部7の壁面に対しては移動可能な状態にあ
る。
流しで使用する水切りかごの中で本体1を広げ、開口4
の周縁部をかごの外へ折り返し、弾性部材16,17で
かごを外から締め付けて固定し、その後に厨芥を投入す
る。
水切り袋の斜視図である。厨芥が溜った水切り袋は、か
ごから外し、開口4の近傍を軽く抑えながらひも2の摘
持部26を引張ると、開口4が小さくなると同時に、本
体1の底部6は第1隅部11とその近傍とが開口4に接
近して本体1が収縮する。その収縮過程で厨芥を圧縮
し、水を切ることができる。ひも2は、本体1から延出
している部分を本体1に巻き付けて、開口4が開かない
ようにする。
図1と同様の図面であるが、前側の不織布1Aが部分2
0において切り取られ、部分20の内側には、後側の不
織布1Bが現れている。この水切り袋の本体1は、図1
のそれとほぼ同じである。第1端部21が袋の第1隅部
11に固定されているひも2は、本体1の前側の不織布
1Aの透孔18での出入を繰り返して斜め上方の第4隅
部14へ向かったのち、開口4に沿って第3隅部13に
まで延びて本体1の外へ出る。第3隅部13から出たひ
も2は摘持部26を形成したのち、第4隅部14にまで
延びて後側の不織布1Bの透孔18での出入を繰り返し
ながら、開口4に沿って第3隅部13に達し、そこから
さらに後側の不織布1Bの透孔18での出入を繰り返し
ながら斜め下方の第2隅部12に達する。第2隅部12
では、ひも2の第2端部22が後側の不織布1Bに接合
している。第1,2端部21,22のそれぞれは、各隅
部において前後の各不織布1A,1Bの内面に固定され
ていてもよいし、外面に固定されていてもよい。
小させて厨芥30の水を切るときの袋の一連の動きを示
している。図のAは、水切り袋が水切りかごから取り出
された状態にあり、弾性部材16,17が収縮して袋の
開口4が少々閉じている。図のBでは、摘持部26が引
張られ、第1,2隅部11,12のそれぞれが上方へ移
動することにより、本体1が収縮し始める。図のCで
は、ひも2が十分に引張られて、厨芥30の水切りが進
行している。かかる状態にある水切り袋は、一方の手で
摘持部26を持ち、もう一方の手で本体1の開口4の近
傍を持つようにすると、絞り出される水で手を汚すこと
がない。
1には、不織布に代えて、網目の生地や開孔プラスチッ
クフィルムなどの透水性のシート材料を利用することが
できる。ひも2は、生地の網目やフィルムの開孔に挿通
することによって本体1に取り付けることができる。不
織布や網目の生地、ひも2の素材には、熱可塑性プラス
チックを使用して、素材どうしを溶着できるようにする
ことが好ましい。
と同様の図面である。本体1は、熱可塑性プラスチック
からなる矩形の網目生地1A,1Bを2枚重ね合わせ、
周縁部位5が溶着してある。部位5では、網目の潰れた
生地1A,1Bがフィルム状を呈している。ひも2は、
中央部位2Aが底部6の周縁部位5に形成された透孔1
8での出入を繰り返している。中央部位2Aを境界域に
して、ひも2の一端部2Bが、前側の網目生地1Aの網
目1Cでの出入を繰り返し、第1隅部11から第4隅部
14へと向かい、第4隅部14から延出して第1の摘持
部26Aを形成している。ひも2の一端部2Bとは反対
側の端部2Cが、後側の網目生地1Bの網目1Dでの出
入を繰り返し、第2隅部12から第3隅部13へと向か
い、第3隅部13から延出して第2の摘持部26Bを形
成している。ひも2は、本体1の底部6に溶着等によっ
て固定されていなくても、図示例のように透孔18での
出入の繰り返しによって、引張られても本体1から実質
的に抜脱することがないように底部6に係合しているな
らば、本体1を収縮させて水を切ることができる。
同様の図面である。本体1は、透水性不織布で形成さ
れ、ひも2は、本体1に形成された透孔18での出入を
繰り返し、底部6を周回したのち、螺旋を画いて周壁部
7を斜めに上昇して第4隅部14に達する。ひも2は、
ここで本体1の外へ出て摘持部を形成してもよいが、図
示例ではさらに開口4の周縁部を反時計方向へ周回して
再び第4隅部14に至り、そこから外方へ延出して、端
部22とその近傍とが摘持部26を形成している。ひも
2は、底部6の透孔18から延出している一端部21に
透孔18よりも大きなストッパー片31が取り付けられ
ており、端部21が本体1の内側へ引き込まれるのを防
止している。ひも2は、端部21が本体1の底部6に固
定されておらず、ストッパー片31によって引き込まれ
ることがないように係合していても、この発明の目的を
達成することができる。また、開口4の周縁部には、弾
性部材が取り付けられていないが、このような態様でも
この発明の目的を達成することが可能である。
同様の図面である。本体1は、網目の生地1Aと1Bと
で構成され、ひも2は、第1のひも42と、第2のひも
52との2条で構成されている。第1のひも42は、前
側の生地1Aの網目1Cでの出入を繰り返し、第1,4
隅部11,14間に斜めに延びていて、第1隅部11か
ら延出する端部21Aにはストッパー片31が接合し、
第4隅部14から延出する端部22Aが摘持部26Aを
形成している。第2のひも52は、後側の生地1Bの網
目1Dでの出入を繰り返し、第2,3隅部12,13間
に斜めに延びていて、第2隅部12から延出する端部2
1Bにはストッパー片31が取り付けられ、第3隅部1
3から延出する端部22Bが摘持部26Bを形成してい
る。第1のひも42と第2のひも52とは互いに交差す
るように傾斜している。
り袋の部分斜視図である。図示の不織布1Aには、不織
布1Aの外面34に向かって凹状を呈するプラスチック
製の部材32が接着または溶着によって取り付けられ、
外面34と部材32との間には、外面34に沿って延び
る透孔33が形成され、ひも2が挿通されている。かか
る透孔33が水切り袋に間欠的に形成されることで、ひ
も2挿通用の透孔18や網目1C,1Dの代替となる。
説明すると、以下のとおりである。
3%の矩形のポリプロピレン繊維不織布2枚を重ね合わ
せ、三辺をヒートシールして深さ25cm、幅23cm
の袋を作り、この袋のひもとして直径0.52mmのナ
イロン糸を取り付けて、図3に示す水切り袋1−1を得
た。ひもの摘持部は長さを25cmにし、開口周縁部に
は、幅2mmの平ゴムを、200%伸長して接着した。
ひもを挿通するための透孔の間隔は1.2cmにした。
糸とを使用して図6に示す水切り袋1−2を得た。糸の
下端部には、2×2cmのプラスチックフィルムを接着
してストッパー片とし、糸の上端部を袋から15cm延
出させて摘持部を形成した。
糸とを使用して図1に示す水切り袋1−3を得た。糸の
上端部は、袋から15cm延出させて摘持部を形成し
た。開口周縁部には、幅2mmの平ゴムを、300%伸
長して接着した。
ゴムとを取り付けていないものを比較例1の袋とした。
80μmの矩形のポリエチレン製網目生地(ネット)を
2枚重ね合わせて三辺を溶着し、深さ24cm、幅20
cmの袋を作り、この袋に直径0.52mmのナイロン
糸を取り付けて図5の水切り袋2−1を得た。袋の開口
縁部には、幅2mmの平ゴムを、300%伸長して接着
した。ナイロン糸は、網目に挿通し、約1cmずつの長
さで袋の内外に交互に現れるようにした。摘持部の長さ
は、25cmにした。
とを使用して、図7の水切り袋2−2を得た。糸は、上
端部を15cm延出させて摘持部を形成した。
り付けていないものを比較例2とした。
験を実施した。 (水切り袋の評価) 1.それぞれの袋を秤量する。 2.市販の紅茶葉50gを1リットルの湯中で80°
C,15分間攪拌する。 3.上記の湯に冷水1リットルを加える。 4.家庭用流し台の排水口ステンレスかごに、それぞれ
の水切り袋を取り付けて排水口にセットする。 5.前記3項で得た液を排水口に流し、続けて水を4リ
ットル流す。 6.かごを5分間静置したのちに取り出し、袋と紅茶葉
とを秤量する。 7.袋の開口部を左手に持って吊し、水を切る。ただ
し、実施例の袋の場合には、同時に右手で糸を強く引い
て、10秒間引いた状態を保持する。また、比較例の袋
の場合には、左手に持ったまま10秒間吊しておく。 8.前記7項の水切り後に秤量して、次式による水切り
率を求める。 水切り率={5分間静置後総重量−水切り後総重量)/
(5分間静置後総重量−(wt%) 試
験前総重量)}×100 (評価結果)それぞれの袋の水切り率は、以下の通りで
あった。 上記の結果から、手を汚すことなく厨芥の水切り率を向
上させられることがわかる。
びているひもを引張ると、袋が収縮して厨芥の水切りが
できるから、水切りの際に手を汚すことがない。
面。
示す水切り袋の斜視図。
面。
面。
面。
Claims (6)
- 【請求項1】 ごみ投入用の頂部開口と、該開口に対向
する底部と、これら開口と底部との間に位置する周壁部
とを有していて、透水性シート材料で形成されている使
い捨てのごみの水切り袋であって、 前記袋に実質的に抜脱不能に取り付けられていて、長さ
方向の一部分が少なくとも前記袋の底部に係合している
ひもが、前記底部から前記周壁部の壁面に沿って前記開
口の周縁部にまで斜めに上昇したのち、前記袋の外へ延
出して摘持部を形成しており、前記ひもの前記壁面に沿
う部分の少なくとも一部分が、前記壁面に対して移動可
能な状態にあることを特徴とする前記水切り袋。 - 【請求項2】 前記ひもが、一条のひもであって、一端
部が前記袋の底部に係合しており、前記一端部の反対端
部を含む残余の部分が前記壁面の周り方向の約1/2の
範囲において該壁面を斜めに上昇して前記開口の周縁部
にまで延びたのち、前記開口の周縁部をおよそ半周して
から前記袋の外へ出て摘持部を形成し、その後再び前記
周縁部の残余を半周したのち前記壁面の周り方向の残余
の1/2の範囲において該壁面を斜めに下降して前記袋
の底部近傍にまで延びて前記底部に前記反対端部が係合
しており、前記ひもの両端部間の少なくとも一部分が、
前記壁面に対して移動可能な状態にある請求項1に記載
の水切り袋。 - 【請求項3】 前記ひもが、前記シート材料に形成され
ている透孔に挿通されている請求項1または2に記載の
水切り袋。 - 【請求項4】 前記袋が、網目の生地からなり、前記透
孔が前記生地の網目である請求項3に記載の水切り袋。 - 【請求項5】 前記壁面に向かって凹曲している部材が
前記壁面に取り付けられて、これら壁面と部材との間に
前記壁面に沿って延びる透孔が形成され、該透孔に前記
ひもが挿通されている請求項3に記載の水切り袋。 - 【請求項6】 前記開口の周縁部には、その周り方向に
弾性伸縮部材が伸長状態で取り付けられている請求項1
〜5のいずれかに記載の水切り袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26024897A JP3325501B2 (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | 使い捨てのごみの水切り袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26024897A JP3325501B2 (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | 使い捨てのごみの水切り袋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1191901A JPH1191901A (ja) | 1999-04-06 |
JP3325501B2 true JP3325501B2 (ja) | 2002-09-17 |
Family
ID=17345417
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26024897A Expired - Fee Related JP3325501B2 (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | 使い捨てのごみの水切り袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3325501B2 (ja) |
-
1997
- 1997-09-25 JP JP26024897A patent/JP3325501B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1191901A (ja) | 1999-04-06 |
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