JP3325284B2 - Gpsアンテナの製造方法 - Google Patents
Gpsアンテナの製造方法Info
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- JP3325284B2 JP3325284B2 JP00957392A JP957392A JP3325284B2 JP 3325284 B2 JP3325284 B2 JP 3325284B2 JP 00957392 A JP00957392 A JP 00957392A JP 957392 A JP957392 A JP 957392A JP 3325284 B2 JP3325284 B2 JP 3325284B2
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- gps antenna
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- gps
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はGPSアンテナ用アルミ
ナセラミックの製造方法に関するものである。
ナセラミックの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、測位システムとしてGlobal Posit
ioning System (以下GPSと略す)が関心を集めてい
る。GPSはアメリカ国防省が開発を進めている人工衛
星を利用したシステムである。このシステムは測位に必
要なデータを周波数拡散方式で変調した1.57542
GHzの電波が送信されている。そして複数の衛星から
の電波を受信し、データをコンピュータで計算すること
で測位できる。GPSは、現在のところナビゲーション
に利用されているシステムの中で唯一絶対位置の測位が
できるシステムである。他のナビゲーションシステムと
して、地磁気センサやジャイロなどを使用して、スター
ト地点からの相対位置の測位を行なう自立航法システム
がある。しかし自立航法システムは、地磁気センサヤジ
ャイロなどのセンサからのデータを積分していくため、
累積誤差が増加するという問題がある。そのため、マッ
プマッチングという技術を用いて累積誤差をキャンセル
することが考えられているが、長い直線距離を航行する
とマップマッチングが十分に行なえず、累積誤差が大き
くなりすぎてキャンセルできないことがある。また、出
発地点を入力する操作が必要であるという欠点がある。
そこでGPSに関心が集まっている。
ioning System (以下GPSと略す)が関心を集めてい
る。GPSはアメリカ国防省が開発を進めている人工衛
星を利用したシステムである。このシステムは測位に必
要なデータを周波数拡散方式で変調した1.57542
GHzの電波が送信されている。そして複数の衛星から
の電波を受信し、データをコンピュータで計算すること
で測位できる。GPSは、現在のところナビゲーション
に利用されているシステムの中で唯一絶対位置の測位が
できるシステムである。他のナビゲーションシステムと
して、地磁気センサやジャイロなどを使用して、スター
ト地点からの相対位置の測位を行なう自立航法システム
がある。しかし自立航法システムは、地磁気センサヤジ
ャイロなどのセンサからのデータを積分していくため、
累積誤差が増加するという問題がある。そのため、マッ
プマッチングという技術を用いて累積誤差をキャンセル
することが考えられているが、長い直線距離を航行する
とマップマッチングが十分に行なえず、累積誤差が大き
くなりすぎてキャンセルできないことがある。また、出
発地点を入力する操作が必要であるという欠点がある。
そこでGPSに関心が集まっている。
【0003】GPSの構成は、GPSアンテナ、高周波
回路、信号処理回路、表示回路からなっている。GPS
アンテナは衛星から電波を受信し、高周波回路へその信
号を出力する役目がある。現在、図1および図2に示す
GPSアンテナは、高誘電率のセラミックをアンテナ基
板に用いることでアンテナを小型化することができるた
め、セラミックの基板1に厚膜銀電極2を印刷したマイ
クロストリップアンテナが用いられている。
回路、信号処理回路、表示回路からなっている。GPS
アンテナは衛星から電波を受信し、高周波回路へその信
号を出力する役目がある。現在、図1および図2に示す
GPSアンテナは、高誘電率のセラミックをアンテナ基
板に用いることでアンテナを小型化することができるた
め、セラミックの基板1に厚膜銀電極2を印刷したマイ
クロストリップアンテナが用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなセラミックアンテナは、製造ロットにより、アン
テナの中心周波数が目的とする周波数(f=1.575
42GHz)からずれ、衛星からの電波を受信すること
ができなくなることがある。これはGPSアンテナ用セ
ラミックの誘電率が不安定なためである。
ようなセラミックアンテナは、製造ロットにより、アン
テナの中心周波数が目的とする周波数(f=1.575
42GHz)からずれ、衛星からの電波を受信すること
ができなくなることがある。これはGPSアンテナ用セ
ラミックの誘電率が不安定なためである。
【0005】本発明はこのような課題を解決するもの
で、誘電率の安定したGPSアンテナ用アルミナセラミ
ックを提供することを目的とするものである。
で、誘電率の安定したGPSアンテナ用アルミナセラミ
ックを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、アルミナセラミックの造粒粉を仮成形した
仮成形物を冷間等圧成形して成形体を形成し、前記成形
体を焼成して焼成体を形成し、前記焼成体上に所定形状
の電極を形成し、その後に熱間等圧成形で再燒結させた
ことを要旨とするものである。
に本発明は、アルミナセラミックの造粒粉を仮成形した
仮成形物を冷間等圧成形して成形体を形成し、前記成形
体を焼成して焼成体を形成し、前記焼成体上に所定形状
の電極を形成し、その後に熱間等圧成形で再燒結させた
ことを要旨とするものである。
【0007】
【作用】この構成により、冷間等圧成形によってセラミ
ックの誘電率の不安定化の要因であるセラミック内の空
隙を減らし、さらに熱間等圧成形により空隙を減少させ
て論理密度に近づけることで誘電率の安定化を図ること
ができる。
ックの誘電率の不安定化の要因であるセラミック内の空
隙を減らし、さらに熱間等圧成形により空隙を減少させ
て論理密度に近づけることで誘電率の安定化を図ること
ができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 比較例 まず、本発明の実施例に対する比較例について説明す
る。
る。
【0009】GPSアンテナ用セラミックとしてアルミ
ナセラミックを用いた。その原料組成は次の通りであ
る。 原料組成 Al2 O3 (日本軽金属(株)製、LS−24) 95.00wt% SiO2 (塩野義製薬(株)製、カープレックス) 2.28wt% MgCO3 (徳山曹達(株)製) 1.99wt% CaCO3 ((株)カルシード製) 0.73wt% 図3に示す製造フローチャートに従い、上記の原料組成
で全重量2Kgになるように秤量し、原料と水4リット
ルと直径15mmのアルミナボール約5Kgを容量7.
8リットルのセラミックポットミルに入れ、10r.
p.mの回転数で24時間回転させ混合し、200℃で
12時間乾燥した。
ナセラミックを用いた。その原料組成は次の通りであ
る。 原料組成 Al2 O3 (日本軽金属(株)製、LS−24) 95.00wt% SiO2 (塩野義製薬(株)製、カープレックス) 2.28wt% MgCO3 (徳山曹達(株)製) 1.99wt% CaCO3 ((株)カルシード製) 0.73wt% 図3に示す製造フローチャートに従い、上記の原料組成
で全重量2Kgになるように秤量し、原料と水4リット
ルと直径15mmのアルミナボール約5Kgを容量7.
8リットルのセラミックポットミルに入れ、10r.
p.mの回転数で24時間回転させ混合し、200℃で
12時間乾燥した。
【0010】造粒は、PVA系のバインダー(第一工業
製薬(株)製 セラモPB−15)を5wt%添加し、
擂潰機で混合し、30メッシュの網でふるって造粒粉と
した。
製薬(株)製 セラモPB−15)を5wt%添加し、
擂潰機で混合し、30メッシュの網でふるって造粒粉と
した。
【0011】成形は、成形体の大きさが50mm×50
mm×4mmに成形できるような金型を用い、成形圧1
t/cm2 で成形し、成形体とした。次に、この成形体
を1600℃で、2時間、大気中で焼成し、GPSアン
テナ用アルミナセラミックを得た。
mm×4mmに成形できるような金型を用い、成形圧1
t/cm2 で成形し、成形体とした。次に、この成形体
を1600℃で、2時間、大気中で焼成し、GPSアン
テナ用アルミナセラミックを得た。
【0012】得られたGPSアンテナ用アルミナセラミ
ックにスクリーン印刷法により、銀ペースト(北陸塗料
(株)製 SR−3035)を衛星から送られてくる電
波を受信できる形状に塗布し、800℃、10分間で銀
電極を焼付け、GPS用アンテナとした。
ックにスクリーン印刷法により、銀ペースト(北陸塗料
(株)製 SR−3035)を衛星から送られてくる電
波を受信できる形状に塗布し、800℃、10分間で銀
電極を焼付け、GPS用アンテナとした。
【0013】実施例 前記比較例で用いた造粒粉を、比較例で用いた金型によ
り成形圧1t/cm2、大きさ50mm×50mm×4
mmに仮成形後、冷間等圧成形装置((株)神戸製鋼所
製、Dr.CIP)により4t/cm2 の圧力で等圧成
形を行ない、成形体とした。
り成形圧1t/cm2、大きさ50mm×50mm×4
mmに仮成形後、冷間等圧成形装置((株)神戸製鋼所
製、Dr.CIP)により4t/cm2 の圧力で等圧成
形を行ない、成形体とした。
【0014】この成形体を1600℃で、2時間、大気
中で焼成し、アルミナセラミックを得た。このアルミナ
セラミックに比較例と同じ銀電極を形成し、GPSアン
テナとし、熱間等圧成形装置((株)神戸製鋼所製、O
2 −Dr.HIP)を用いて1400℃、2時間、10
0MPa(N2 :O2 =4:1)で再焼結させた。
中で焼成し、アルミナセラミックを得た。このアルミナ
セラミックに比較例と同じ銀電極を形成し、GPSアン
テナとし、熱間等圧成形装置((株)神戸製鋼所製、O
2 −Dr.HIP)を用いて1400℃、2時間、10
0MPa(N2 :O2 =4:1)で再焼結させた。
【0015】比較例と実施例で作製したGPSアンテナ
の誘電率、アンテナ特性として目的とする中心周波数
(f=1.57542GHz)からの中心周波数ずれの
最大値、最小値、平均値、標準偏差を表1に示した。
の誘電率、アンテナ特性として目的とする中心周波数
(f=1.57542GHz)からの中心周波数ずれの
最大値、最小値、平均値、標準偏差を表1に示した。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、冷
間等圧成形によってセラミックの誘電率の不安定化の要
因であるセラミック内の空隙を減らし、さらに熱間等圧
成形により空隙を減少させて論理密度に近づけることで
誘電率が安定したGPSアンテナを提供できる。
間等圧成形によってセラミックの誘電率の不安定化の要
因であるセラミック内の空隙を減らし、さらに熱間等圧
成形により空隙を減少させて論理密度に近づけることで
誘電率が安定したGPSアンテナを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】GPSアンテナの平面図である。
【図2】同正面図である。
【図3】製造工程のフローチャート図である。
1 セラミック基板 2 銀電極
Claims (1)
- 【請求項1】 アルミナセラミックの造粒粉を仮成形し
た仮成形物を冷間等圧成形して成形体を形成し、前記成
形体を焼成して焼成体を形成し、前記焼成体上に所定形
状の電極を形成し、その後に熱間等圧成形で再燒結させ
たことを特徴とするGPSアンテナの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00957392A JP3325284B2 (ja) | 1992-01-23 | 1992-01-23 | Gpsアンテナの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00957392A JP3325284B2 (ja) | 1992-01-23 | 1992-01-23 | Gpsアンテナの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05192912A JPH05192912A (ja) | 1993-08-03 |
JP3325284B2 true JP3325284B2 (ja) | 2002-09-17 |
Family
ID=11724054
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00957392A Expired - Fee Related JP3325284B2 (ja) | 1992-01-23 | 1992-01-23 | Gpsアンテナの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3325284B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1188033A (ja) * | 1997-09-02 | 1999-03-30 | Mazda Motor Corp | アンテナ装置 |
JP2006203602A (ja) * | 2005-01-21 | 2006-08-03 | Toto Ltd | アンテナ装置及びアンテナ基板の製造方法 |
CN106182342A (zh) * | 2016-07-08 | 2016-12-07 | 苏州珂玛材料技术有限公司 | 一种大型高纯氧化铝陶瓷件的成型工艺 |
-
1992
- 1992-01-23 JP JP00957392A patent/JP3325284B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05192912A (ja) | 1993-08-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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