JP3324600B2 - 電気接続箱 - Google Patents

電気接続箱

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JP3324600B2
JP3324600B2 JP2000225919A JP2000225919A JP3324600B2 JP 3324600 B2 JP3324600 B2 JP 3324600B2 JP 2000225919 A JP2000225919 A JP 2000225919A JP 2000225919 A JP2000225919 A JP 2000225919A JP 3324600 B2 JP3324600 B2 JP 3324600B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用のジャン
クションボックス等の電気接続箱に関し、電気接続箱の
内部に収容する内部回路を高機能化して、電気接続箱の
小型化、軽量化および部品点数の減少を図るものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ジャンクションボックス等の電気
接続箱の内部回路は、主として、導電性金属板を打抜加
工して形成したバスバーで構成し、該バスバーを絶縁板
を挟んで積層配置したものが多い。上記のように内部回
路をバスバーで構成した場合、回路変更をする場合、バ
スバーを新たに加工する必要があり、コスト高になる。
そのため、回路変更が比較的多い、ヒューズ下流の負荷
側回路の内部回路を、電線(単芯線)と、該電線に圧接
接続させる圧接端子から構成する場合もある。
【0003】また、リレー、ダイオード、コンデンサ等
の電子部品を搭載したプリント基板を電気接続箱に付設
する場合もあり、その場合には、例えば、本出願人の出
願に係わる図8に示す装置が提供されている。(特開昭
60−16110号)上記装置では、絶縁板1の上面の
一部にバスバー2を配設する一方、絶縁板1の下面の他
部にプリント導電路を設け、該導電路と接続させた電子
部品3を絶縁板1の上面に設置するとともに導電路と接
続させたタブ状端子4を絶縁板1の上面に立設してい
る。この絶縁板1にはカバー5を被せ、タブ状端子4お
よびバスバー2から屈折したタブ状端子2aをカバー5
に設けたコネクタ部5aに突出させ、外部回路を接続さ
せている。
【0004】この絶縁板1とカバー5とより組み立てた
電子制御ブロックは、電気接続箱に専用コネクタ(図示
せず)を介して接続固定される。また、電気接続箱の内
部に電子部品を搭載したプリント基板を収容する構成と
したものもあるが、その場合には、電気接続箱の内部回
路とプリント基板の導電路とを、電気接続箱の内部に収
容した専用コネクタを介して接続している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】電気接続箱の内部回路
を上記のようにバスバーのみ、あるいはバスバーに、単
芯線と圧接端子とからなる内部回路を組み合わせた回路
構成の場合、配索スペースが大きいため、電気接続箱が
大型化および重量化し、高密度な配索で電気接続箱を小
型化することは困難である。
【0006】また、電子部品を搭載したプリント基板を
設ける必要がある場合、この電子部品を搭載したプリン
ト基板を収容している電子制御ブロックと電気接続箱と
を接続するための専用コネクタが必要となり、部品点数
が増える問題がある。また、電気接続箱のケース外部に
電子制御ブロックを接続固定する場合は、これらを合わ
せると設置スペースが増大し、電気接続箱の内部に電子
制御部を収容する場合は電気接続箱自体が更に大型化お
よび重量化する問題がある。
【0007】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、電気接続箱の内部回路の構成を改良するととも
に、該内部回路の配置形態を改良し、かつ、電子部品を
搭載したプリント基板を電気接続箱内に収容するととも
に、内部回路との専用コネクタを必要とせずに接続し
て、電気接続箱の高機能化および、小型化と軽量化、さ
らに、部品点数の減少を図ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、電気接続箱のケース内部に収容する内部
回路として、電子部品を搭載したプリント基板と、電線
と該電線に圧接した圧接端子とを備え、これら2種の内
部回路をケース内部に層分けして収容し、上記電線と圧
接接続した上記圧接端子のうち、一部の圧接端子は上記
プリント基板の導電部に接続させ、他の圧接端子は上記
ケース外面に形成したコネクタ収容部に突出させ、か
つ、上記ケース内部の一部にバスバーからなる内部回路
も収容していることを特徴とする電気接続箱を提供して
いる。
【0009】具体的には、電気接続箱のロアケースに、
電子部品を搭載したプリント基板を収容する一方、アッ
パーケースに設けた端子取付穴に圧接端子を圧入固定
し、該圧接端子の下部に形成したU字状スロットに、上
記プリント基板の上方に配線した単芯線を圧入して圧接
接続させ、さらに、該単芯線に上部に形成したU字状ス
ロットを圧接接続した圧接端子を設けて、該圧接端子の
下端のタブを上記プリント基板の導電路に半田等で直接
的に接続している。すなわち、プリント基板と単芯線と
を圧接端子を介して直接接続している。このように、ロ
アケースとアッパーケースとからなるケース内部に、電
子部品を搭載したプリント基板を下層に、単芯線と圧接
端子とからなる回路を上層に、2層構造で効率よく配置
することによって、電気接続箱の小型化を図っている。
【0010】また、上記のように、電気接続箱のケース
内部の一部にバスバーからなる内部回路も収容してい
る。
【0011】すなわち、電源側と接続する大電流回路と
してバスバーを用いる場合もあり、その場合には、バス
バーをプリント基板、単芯線と圧接端子の組み合わせか
らなる各内部回路と層分けして、電気接続箱の内部に収
容している。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1および図2は参考第1実施形
態を示し、電気接続箱のロアケース10とアッパーケー
ス11の内部に、電子部品12を搭載したプリント基板
13を下層に、単芯線14と圧接端子15、16とから
なる回路を上層に、2層構造で配置している。
【0013】上記プリント基板13は、その両端を、ロ
アケース10の周壁内面に形成した段状係止部10aに
載置して、ロアケース10の内部全面にわたって水平配
置している。プリント基板13の上下両面には印刷導電
部13a、13bを形成しており、上面に搭載した電子
部品12を上面の導電部13aと接続させている。ま
た、プリント基板13に形成した端子穴13cに、圧接
端子16の下端部16aを貫通させ、下面の導電部13
bと半田17で接続している。なお、半田17に変え
て、圧接端子の下端部16aを導電部13bに溶着して
もよい。
【0014】一方、アッパーケース11の上面にコネク
タ収容部11aを形成し、該コネクタ収容部11aの底
壁にあたる位置に端子穴11bを設け、圧接端子15を
圧入固定している。該圧接端子15の下部は電線圧接部
として、下向きに開口したスロット15aを設けてい
る。また、上記プリント基板13に下部を接続した圧接
端子16の上部に上向きに開口したスロット16bを設
けている。
【0015】上記圧接端子16の上向きに開口したスロ
ット16bに単芯線14を圧入し、スロット16bの周
縁に形成した圧接刃16cで単芯線14の絶縁被覆を切
断して芯線と接続させている。この状態で、アッパーケ
ース11を被せ、固定した圧接端子15のスロット15
aを単芯線14に圧入し、スロット15aの周縁に形成
した圧接刃15bで単芯線14の絶縁被覆を切断して芯
線と接続させている。
【0016】上記実施形態の電気接続箱では、電子部品
12を上面に搭載したプリント基板13の上側に、単芯
線14と圧接端子15、16からなる内部回路が2層構
造で収容され、単芯線14とプリント基板13とが圧接
端子16を介して直接接続されている。
【0017】図3は参考第2実施形態を示し、ロアケー
ス10とアッパーケース11とからなる電気接続箱の内
部に、電子部品12を下向きに取り付けたプリント基板
13を配置し、その上方にFPC20を配置している。
FPC20は両側の絶縁シートの間に銅箔を配置して挟
持した構成からなり、可撓性を有する。該FPCは、そ
の一辺20aをロアケース10の周壁内面に突設した係
止部10bに係止し、対向する辺20bを下向きに折り
曲げて、その銅箔からなる導電路をプリント基板13の
上面に設けた印刷導電部13aに半田21で固着して接
続している。
【0018】一方、アッパーケース11の上面にコネク
タ収容部11aを形成し、該コネクタ収容部11aの底
壁にあたる位置に端子穴11bを設け、タブ形状の端子
22を圧入固定している。該タブ状端子22の下部はF
PC20の導電部に半田23で固着して接続している。
【0019】上記参考第2実施形態の電気接続箱では、
電子部品12を下面に搭載したプリント基板13の上側
に、FPC20からなる内部回路が2層構造で収容さ
れ、FPC20とプリント基板13の導電路とを半田2
1で直接接続されている。
【0020】図4は参考第3実施形態を示し、ロアケー
ス10の中央部に下向きに電子部品12を取り付けたプ
リント基板13を配置し、その上側にFPC20からな
る内部回路を配置すると共に、下側に単芯線14と圧接
端子15、16とからなる内部回路を配置している。
【0021】上記FPC20は一辺を下向きに屈曲し
て、その導電路をプリント基板13の上側の導電路と半
田21で直接接続し、かつ、下側に配線した単芯線14
と圧接端子16を介して接続している。単芯線14と圧
接接続した圧接端子15の下部はロアケース10に形成
したコネクタ収容部10dの端子穴10eより突出させ
て外部回路(図示せず)と接続されるようにしている。
また、FPC20と半田23で接続したタブ状端子22
の上端はアッパーケース11のコネクタ収容部11aの
端子穴11bより突出させ、外部回路(図示せず)と接
続させるようにしている。
【0022】図5は第1実施形態を示し、プリント基板
13の上側に単芯線と圧接端子との組み合わせからなる
内部回路を配置し、プリント基板13の下面にバスバー
30を配置している。すなわち、下面に電子部品12を
搭載したプリント基板13を挟んで、上側にFPC2
0、下側にバスバー30を配置して、3層構造としてい
る。
【0023】上記バスバー30は電源側と接続する大電
流回路用として用いており、その上側にプリント基板1
3、FPC20を層分けして配置することにより、バス
バー30のみより電気接続箱の内部回路を構成する場合
と比較して、電気接続箱の高機能化および小型化、軽量
化を図ることができる。
【0024】図6は第2実施形態を示し、ロアケース1
0とアッパーケース11とからなるケース内部に下側よ
り、単芯線14と圧接端子15からなる内部回路、バス
バー30’、電子部品12を下側に取り付けたプリント
基板13、FPC20を層分けして、4層構造で配置し
ている。
【0025】上記バスバー30’と単芯線14とは、単
芯線14の下部のスロット31aを圧接接続した圧接端
子31の上端をバスバー30’に半田32で固着して接
続している。また、バスバー30’の上方のプリント基
板13の導電路に、半田で固着した圧接端子33をバス
バー30’の層を貫通させて、単芯線14に圧接接続し
ている。さらに、プリント基板13の下面導電路とバス
バー30’とは、バスバー30’より屈折して形成した
タブ30’aをプリント基板13の下面に形成したコネ
クタ35に挿入して、該コネクタ35を介してプリント
基板13とバスバーとを接続している。さらにバスバー
30’より屈折して形成したタブ30’bを圧接端子1
5とともに、ロアケース10のコネクタ収容部に端子穴
を通して突出させ、外部回路と接続するようにしてい
る。
【0026】上記4種類の内部回路を用いると、各回路
の電流値に対応した素材を用いることができ、しかも、
相互に直接に、あるいは端子を介して接続できるため、
小型化を図りながら高密度で高機能の電気接続箱とする
ことができる。
【0027】図7は参考第4実施形態を示し、ロアケー
ス10とアッパーケース11とからなるケース内部に下
側より、電子部品12を下側に取り付けたプリント基板
13、その上層にFPC20を層分けして、2層構造で
配置しており、参考第1実施形態と同様である。相違す
る点は、プリント基板13の導電路に直接半田で接続し
たタブ状端子40の下端をロアケース10に設けたコネ
クタ収容部の端子穴より突出させ、外部回路と接続する
ようにした点である。該構成とすることにより、アッパ
ーケース11とロアケース10の両面に設けたコネクタ
収容部により外部回路とコネクタ接続することができ
る。
【0028】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
に係わる電気接続箱では、電子部品を取り付けたプリン
ト基板を、電線と圧接端子の組み合わせからなる内部回
路と組み合わせて、上下に層分けして配置するため、効
率よく電気接続箱に収容することができる。よって、電
子部品を搭載したプリント基板を電気接続箱に専用コネ
クタを介して付設する場合と比較して、大幅に小型化、
軽量化ができ、しかも、必要な部品点数の削減を図るこ
とができる。
【0029】また、電気接続箱の内部回路を従来のよう
に、バスバーのみ、あるいはバスバーに電線と圧接端子
の組み合わせからなる内部回路を組み合わせた、バスバ
ーを主体とした構成ではないため、電気接続箱の小型
化、軽量化、コスト低下も図ることができる。
【0030】さらに、複数種類の内部回路を用いている
ため、通電量に対応した内部回路を選択して用いること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考第1実施形態の電気接続箱の断
面図である。
【図2】 上記実施形態の電気接続箱の分解斜視図であ
る。
【図3】 参考第2実施形態の電気接続箱の断面図であ
る。
【図4】 参考第3実施形態の電気接続箱の断面図であ
る。
【図5】 第1実施形態の電気接続箱の断面図である。
【図6】 第2実施形態の電気接続箱の断面図である。
【図7】 参考第4実施形態の電気接続箱の断面図であ
る。
【図8】 従来の電気接続箱を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 ロアケース 11 アッパーケース 12 電子部品 13 プリント基板 14 単芯線 15、16 圧接端子 30 バスバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−264213(JP,A) 特開 昭62−242385(JP,A) 特開 昭62−181610(JP,A) 実開 平2−103723(JP,U) 実開 平7−9023(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 3/16 H01R 4/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気接続箱のケース内部に収容する内部
    回路として、電子部品を搭載したプリント基板と、電線
    と該電線に圧接した圧接端子とを備え、これら2種の内
    部回路をケース内部に層分けして収容し、 上記電線と圧接接続した上記圧接端子のうち、一部の圧
    接端子は上記プリント基板の導電部に接続させ、他の圧
    接端子は上記ケース外面に形成したコネクタ収容部に突
    出させ、かつ、上記ケース内部の一部にバスバーからな
    る内部回路も収容していることを特徴とする電気接続
    箱。
  2. 【請求項2】 上記コネクタ収容部に突出させる圧接端
    子はアッパーケースの端子穴に圧入固定し、該圧接端子
    に上記電線を圧接接続させ、該電線の下方にロアケース
    の内部に固定したプリント基板を配置し、上記電線と圧
    接接続した圧接端子の下部を上記プリント基板の導電部
    に半田接続している請求項1に記載の電気接続箱。
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