JP3324362B2 - 電動機 - Google Patents

電動機

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JP3324362B2
JP3324362B2 JP28054895A JP28054895A JP3324362B2 JP 3324362 B2 JP3324362 B2 JP 3324362B2 JP 28054895 A JP28054895 A JP 28054895A JP 28054895 A JP28054895 A JP 28054895A JP 3324362 B2 JP3324362 B2 JP 3324362B2
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勝治 山本
和広 中根
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、単相巻線誘導形
電動機等であってモールド手法によって構成される電動
機に関する。
【0002】
【従来の技術】図19及び図20は、従来の電動機を示
す図で、図19は縦断面図、図20は図19の固定子の
斜視図である。図において、1はモールド手法によって
形成された外郭、2は積層鉄心からなり外郭1と一体に
構成された固定子で、3は固定子内径、4は固定子端面
である。5は固定子内径3に設けられたスリット、6は
固定子内径3から放射状に凹設された複数のスロットで
ある。
【0003】7はスロット6内面を覆うスロットセル、
8はスロットセル7を介してスロット6の相互間に巻回
されたコイル、9は固定子端面4から突出したコイルエ
ンド、10は固定子2及びコイルエンド9を結束した線
材からなる結束材、11は外郭に設けられてコイルエン
ド9に対面して配置された基板で、プリント配線が設け
られている。12は基板11に設けられたホールIC
で、後述するセンサーマグネットとにより回転速度を検
出する。
【0004】13は基板11に設けられて外郭1外へ突
出した接続具、14は外郭1の軸線方向の端面に設けら
れたブラケット、15はブラケット14に装着された軸
受、16は軸受15に枢持された軸、17は軸16に固
定された回転子、18は軸16に嵌着されたE形止め
輪、19は軸16に設けられてE形止め輪18により位
置決めされたセンサーマグネットであり、ホールIC1
2に対向して配置されている。
【0005】従来の電動機は上記のように構成されて固
定子2、コイル8、軸16及び回転子17を主要部材と
して周知の電動機が形成される。そして、接続具13に
より電源(図示しない)に接続されて付勢され、ホール
IC12及びセンサーマグネット19を介して回転速度
が制御されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の電
動機において、外郭1におけるコイル8押さえ、固定子
2への湿気侵入防止等が不充分であり、また組立時のセ
ンサーマグネット19の仮保持が不確かになるというこ
と等の問題点があった。
【0007】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、安定した性能を備え容易に製作
できる電動機を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電動機に
おいては、積層鉄心にコイルがスロットを介して巻回さ
れた固定子と、モールド手法により形成されて固定子を
内包し、モールド加工時にモールド加工の金型の凸部に
って上記コイルエンドが押圧されて形成された溝状の
凹部を有する外郭とが設けられる。
【0009】また、この発明に係る電動機においては、
固定子を内包しモールド手法によって形成された外郭
と、固定子のコイルに接続された接続具が設けられて固
定子に装着された接続体と、固定子及び接続体の対向部
に設けられた防水部とが設けられる。
【0010】また、この発明に係る電動機においては、
固定子を内包しモールド手法によって形成された外郭
と、固定子に対応した回転子の軸の先端に装着され、外
郭に形成された軸の軸受のハウジング部外側寄りに配置
されたホールICに対向して設けられたセンサーマグネ
ットとが設けられる。
【0011】また、この発明に係る電動機においては、
固定子を内包しモールド手法によって形成された外郭
と、固定子に対応した回転子の軸端に装着されたセンサ
ーマグネットと、外郭に設けられた嵌合凹所に配置され
て接着剤によって接着され、センサーマグネットに対向
して設けられたホールICとが設けられる。
【0012】また、この発明に係る電動機においては、
固定子を内包しモールド手法によって形成された外郭
と、固定子に対応した回転子の軸端に配置されて回転速
度検出用のホールICに対向して装備され、軸端に嵌合
されて貫通孔が設けられると共に貫通孔縁部から突出し
て軸端端面に対面する係止部が形成されて、この係止部
が軸端端面に接した状態で軸端に接着剤によって接着さ
れたセンサーマグネットとが設けられる。
【0013】また、この発明に係る電動機においては、
固定子に対応した回転子の軸にすきまばめされて軸を外
郭に枢持する軸受と、製造工程において鉛直に配置され
た軸の軸受位置の下側に形成されて軸の周面から突設さ
れ、製造工程における軸受の滑落を阻止する保持部とが
設けられる。
【0014】また、この発明に係る電動機においては、
固定子に対応した回転子の軸を枢持する軸受を支持した
ブラケットと、固定子を内包しモールド手法によって形
成されてブラケットの嵌合部が設けられると共に、嵌合
部の薄肉の縁部外側に形成されて互いに離れて突設され
た凸所を有する外郭とが設けられる。
【0015】また、この発明に係る電動機においては、
固定子を内包しモールド手法によって形成された外郭
と、固定子に対応した回転子の軸を枢持する軸受を支持
し、外周面の嵌着凸部を介して外郭に設けられた嵌合部
に嵌着されたブラケットとが設けられる。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1〜図3は、この発明の一実施の形態
を示す図で、図1は前述の図19の回転子を除去して示
す相当図、図2は図1の右側面図、図3は図1の左側面
図である。なお、図1〜図3の他は前述の図19とほぼ
同様に外郭及び固定子が構成されている。図において、
1はモールド手法によって形成された外郭、2は積層鉄
心からなり外郭1に内包されて一体に構成された固定
子、14は外郭1の軸線方向の端面に設けられたブラケ
ットである。
【0017】20は固定子2に設けられて外郭1外へ突
出し、接続具(図示しない)が設けられた端子台からな
る接続体で、接続具及び端子台共に例えば強化材として
ガラスを含み、かつ自己消火性を持たせるためのハロゲ
ン系の難燃剤を含む合成樹脂製であるので信頼性を向上
することができる。
【0018】21は固定子2の軸線方向における外端面
に設けられてコイルエンド9との対向面に配置され、モ
ールド加工の金型(図示しない)の凸部により形成され
た溝状の第一種凹部、22は固定子2の軸線方向に沿っ
て設けられてコイルエンド9内側側面との対向面に配置
され、モールド加工の金型の凸部により形成された溝状
の第二種凹部、23は接続体20の突出部と固定子2外
周面の隅部に被着された合成樹脂からなる防水部であ
る。
【0019】上記のように構成された電動機において、
外郭1のモールド加工時においてモールド加工の金型の
凸部によりコイルエンド9が押圧される。これによっ
て、コイルエンド9部の浮き上がりが抑制されるので、
モールド用の樹脂の流路が確保されて良好なモールド作
用を得ることができる。また、金型の凸部によりコイル
エンド9を押圧した状態でモールドされるので、コイル
エンド9の結束を簡略化することができ、製造の自動化
が容易になり生産性を向上することができる。
【0020】なお、外郭1の第一種凹部21及び第二種
凹部22において樹脂層が薄くなってコイルエンド9が
見える状態になっても、溝内であるので組立作業時に人
が手で触れることがなく安全性が損なわれることはな
い。また、接続体20の突出部と固定子2外周面の隅部
に防水部23が設けられている。このため、接続体20
と固定子2の製作寸法の差異によって生じる隙間が密封
されるので、浸水、湿気の侵入による絶縁性の低下を防
ぐことができ電動機の信頼性を向上することができる。
【0021】実施の形態2.図4は、この発明の他の実
施の形態を示す前述の図1のA部相当拡大図である。な
お、図4の他は前述の図19とほぼ同様に外郭及び固定
子が構成されている。図において、1はモールド手法に
よって形成された外郭、2は積層鉄心からなり外郭1に
内包されて一体に構成された固定子、20は固定子2に
設けられて外郭1外へ突出し、接続具(図示しない)が
設けられた端子台からなる接続体、24は接続体20の
底部ガイドで、固定子2外周面との間に引退した空隙が
形成されている。23は底部ガイド24と固定子2外周
面との間の空隙に充填された合成樹脂からなる防水部で
ある。
【0022】上記のように構成された電動機において、
接続体20の底部ガイド24と固定子2外周面との間の
引退した空隙に防水部23が設けられている。このた
め、接続体20と固定子2の製作寸法の差異によって生
じる隙間が密封されて、浸水、湿気の侵入による絶縁性
の低下を防ぐことができ電動機の信頼性を向上すること
ができる。
【0023】実施の形態3.図5〜図7も、この発明の
他の実施の形態を示す図で、図5は前述の図19の要部
相当図、図6は図5のマグネットの拡大図、図7は図6
の右側面図である。なお、図5〜図7の他は前述の図1
9とほぼ同様に電動機が構成されている。図において、
1はモールド手法によって形成された外郭、2は積層鉄
心からなり外郭1に内包されて一体に構成された固定
子、12は外郭1側に設けられたホールICで、後述す
るセンサーマグネットとにより回転速度を検出する。
【0024】20は外郭1に設けられて外郭1外へ突出
し、接続具(図示しない)が設けられた端子台からなる
接続体、14は外郭1の軸線方向の端面に設けられたブ
ラケット、15はブラケット14に装着された軸受、1
6は軸受15に枢持された軸、17は軸16に固定され
た回転子である。
【0025】25は軸16の先端に設けられたセンサー
マグネットで、外郭1に形成された軸受15のハウジン
グ部26外側寄りに設けられたホールIC12に対向し
て配置されている。27はセンサーマグネット25の中
心に設けられた偏平な形状の嵌合穴である。なお、軸1
6の先端は嵌合穴27に対応した形状に構成されてい
る。
【0026】上記のように構成された電動機において、
センサーマグネット25が軸16の先端に設けられ、外
郭1に形成された軸受15のハウジング部26外側寄り
にセンサーマグネット25に対向してホールIC12が
設けられる。このため、ホールIC12及びセンサーマ
グネット25がコイル8等から離れた位置に配置され
る。
【0027】これによって、電動機に発生する磁界によ
る影響がホールIC12等に及ぶことがなく回転速度の
検出精度が阻害されることがない。また、センサーマグ
ネット25が偏平形状の嵌合穴27により軸14に嵌合
されているので、センサーマグネット25の軸14に対
する余計な回動がなく回転速度の検出精度を向上するこ
とができる。
【0028】実施の形態4.図8も、この発明の他の実
施の形態を示す図で、図8は前述の図7相当図である。
なお、図8の他は前述の図5〜図7と同様に電動機が構
成されている。図において、図5〜図7と同符号は相当
部分を示し、27はセンサーマグネット25の中心に設
けられた嵌合穴で、中心線上に互いに対向した凸部28
が設けられている。なお、軸16の先端は凸部28を有
する嵌合穴27に対応した形状に構成されている。
【0029】上記のように構成された電動機において、
センサーマグネット25が外郭1に形成された軸受15
のハウジング部26に設けられ、またホールIC12が
センサーマグネット25に対向して配置されている。ま
た、センサーマグネット25が凸部28を有する嵌合穴
27により軸14に嵌合されている。したがって、詳細
な説明を省略するが図8の実施の形態においても図5〜
図7の実施の形態と同様な作用が得られることは明白で
ある。
【0030】実施の形態5.図9及び図10も、この発
明の他の実施の形態を示す図で、図9は前述の図5のB
部に相当する拡大図、図10は図9の右側面図である。
なお、図9及び図10の他は前述の前述の図5〜図7と
同様に電動機が構成されている。図において、1はモー
ルド手法によって形成された外郭、15はブラケット1
4に装着された軸受、16は軸受15に枢持された軸、
20は外郭1に設けられた嵌合凹所29に配置されて外
郭1外へ突出し、接続具(図示しない)が設けられた端
子台からなる接続体である。
【0031】12は接続体20に直接接続されて嵌合凹
所29に配置されて接続体20と共に外郭1に接着剤に
よって接着されることにより外郭1側に設けられたホー
ルICで、後述するセンサーマグネットとにより回転速
度を検出する。25は嵌合穴30により軸16の先端に
すきまばめされ、また貫通孔31が設けられて貫通孔3
1の直径線上に互いに対向した凸部からなる係止部32
を有するセンサーマグネットで、ホールIC12に対向
する位置に配置されている。
【0032】上記のように構成された電動機において、
コイルエンド9から離れた位置にホールIC12及びセ
ンサーマグネット25が配置されるので、コイル8等に
発生する漏洩磁束の影響を受けず回転速度の検出精度が
阻害されることがない。また、ホールIC12が外郭1
のモールド形成時の高温にさらされることがなく、ホー
ルIC12の性能が不安定化する恐れがない。
【0033】さらに、高精度に形成された嵌合凹所29
にホールIC12が装着されて、センサーマグネット2
5に対する所定位置に配置される。これによって、精度
のよい回転速度の検出作用を得ることができる。また、
センサーマグネット25は図9において軸受15側を下
にして軸19の上端に嵌合穴30により嵌合され、係止
部32により軸16の上端端面に支持されて軸16に対
する所定位置に配置される。
【0034】そして、この状態で上方から貫通孔31に
接着剤が滴下されて軸16に接着される。このため、セ
ンサーマグネット25を軸16に対して所定位置に容易
に装着することができ、また貫通孔31に接着剤が滴下
されるので、接着剤の横溢を防ぐことができ生産性を向
上することができる。これによって、生産性がよく作動
信頼性の優れた電動機を得ることができる。
【0035】実施の形態6.図11及び図12も、この
発明の他の実施の形態を示す図で、図11は前述の図5
のC部に相当する拡大図、図12は図11のD部拡大図
である。なお、図11及び図12の他は前述の前述の図
5〜図7と同様に電動機が構成されている。図におい
て、33は軸16に嵌着されたE形止め輪からなる保持
具、15は製造工程において長手が鉛直に配置された軸
16に嵌合されて保持具33の下側にすきまばめされた
軸受で、軸16を枢持する。
【0036】34は軸16に設けられて軸受15の下方
に配置された保持部で、塑性加工により軸16が半径方
向に押圧されて溝35が形成されて溝35の両側にそれ
ぞれ形成され、軸16の外周に生成された環状の凸部に
よって構成される。
【0037】上記のように構成された電動機において、
製造工程において軸16の長手が鉛直に配置された場合
に、軸受15の軸16からの滑落が保持部34により阻
止される。これによって、製造工程で軸16の長手が鉛
直に配置されたときに軸16に対して軸受15が所定範
囲に保持されるので、製造工程における軸16関連部材
の取扱いの制約が減少し、容易に自動化でき組立性が向
上して高い生産性を得ることができる。
【0038】実施の形態7.図13も、この発明の他の
実施の形態を示す前述の図11は相当図である。なお、
図13の他は前述の前述の図5〜図7と同様に電動機が
構成されている。図において、図11及び図12と同符
号は相当部分を示し、34はは軸16に設けられて軸受
15の下方に配置された係止部で、軸16の周面に対し
て半径方向にポンチ打ちされてポンチ穴の廻り塑性変形
によって形成された複数の凸部によって構成されてい
る。
【0039】上記のように構成された電動機において、
製造工程において軸16の長手が鉛直に配置された場合
に、軸受15の軸16からの滑落が係止部34により阻
止される。したがって、詳細な説明を省略するが図13
の実施の形態においても図11及び図12の実施の形態
と同様な作用が得られることは明白である。
【0040】実施の形態8.図14及び図15も、この
発明の他の実施の形態を示す図で、図14は前述の図5
のB部に相当する拡大図、図15は図14の右側面図で
ある。なお、図14及び図15の他は前述の前述の図5
〜図7と同様に電動機が構成されている。図において、
1はモールド手法によって形成された外郭、14は外郭
1端面の嵌合部36に嵌合されたブラケットである。
【0041】37は嵌合部36の薄肉の縁部外側に形成
されて互いに離れて4箇所に突設され、嵌合部36の周
縁部を補強する凸所、38は一方の凸所37に設けられ
たモールド加工時の樹脂注入口、39は樹脂注入口38
に対向した他方の嵌合部36周縁部に形成されるウエル
ド、すなわち注入されて互いに異なる方向から相互に接
近する樹脂によって形成される界面であり亀裂が生じや
すい。
【0042】上記のように構成された電動機において、
ウエルド39発生箇所に凸所37が設けられるので、注
入されて互いに異なる方向から相互に接近する樹脂の硬
化が遅くなり、より圧力が加わり易くなってウエルド3
9の発生を防ぐことができる。このため、ウエルド39
に起因して発生する不具合を未然に防ぐことができて品
質の安定した外郭1を得ることができる。
【0043】また、凸所37によって嵌合部36の薄肉
縁部が補強されるので、嵌合部36の強度が増しブラケ
ット14を確実に嵌着することができ、ブラケット14
の逸脱を防止することができて信頼性の高い電動機を得
ることができる。
【0044】実施の形態9.図16及び図17も、この
発明の他の実施の形態を示す図で、図16は前述の図1
5のブラケット相当図、図17は図16の外縁部の拡大
断面図である。なお、図16及び図17の他は前述の前
述の図14及び図15と同様に電動機が構成されてい
る。図において、14は外郭1端面の嵌合部36に嵌合
されるブラケット、40はブラケット14の外周面にロ
ーレット加工によって設けられた多数の突歯からなる嵌
着凸部である。
【0045】上記のように構成された電動機において、
外郭1端面の嵌合部36に嵌着凸部40を介してブラケ
ット14が嵌合されるので、嵌合箇所における摩擦力が
増し圧入力を基本的に増加することなくブラケット14
を確実に嵌着することができ、ブラケット14の逸脱を
防止することができて信頼性の高い電動機を得ることが
できる。
【0046】実施の形態10.図18も、この発明の他
の実施の形態を示す前述の図17相当図である。なお、
図18の他は前述の前述の図14及び図15と同様に電
動機が構成されている。図において、40はブラケット
14の外周面に設けられた嵌着凸部で、ブラケット14
の外周面が半径方向に押圧されて溝が形成されて塑性変
形により溝の両側に、それぞれブラケット14の外周面
において環状に生成された凸部によって構成される。
【0047】上記のように構成された電動機において、
外郭1端面の嵌合部36に嵌着凸部40を介してブラケ
ット14が嵌合される。したがって、詳細な説明を省略
するが図18の実施の形態においても図16及び図17
の実施の形態と同様な作用が得られることは明白であ
る。
【0048】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、積層鉄
心にコイルがスロットを介して巻回された固定子と、モ
ールド手法により形成されて固定子を内包し、外面に設
けられてコイルエンドとの対向面に配置され、モールド
加工の金型の凸部により形成された溝状の凹部を有する
外郭とを設けたものである。これによって、外郭のモー
ルド加工時においてモールド加工の金型の凸部によりコ
イルエンドが押圧される。
【0049】このため、コイルエンド部の浮き上がりが
抑制され、モールド用の樹脂の流路が確保されて良好な
モールド作用を得ることができる。また、金型の凸部に
よりコイルエンドを押圧した状態でモールドされるの
で、コイルエンドの結束を簡略化することができ、製造
の自動化が容易になり生産性を向上する効果がある。
【0050】また、この発明は以上説明したように、固
定子を内包しモールド手法によって形成された外郭と、
固定子のコイルに接続された接続具が設けられて固定子
に装着された接続体と、固定子及び接続体の対向部に設
けられた防水部とを設けたものである。このため、接続
体と固定子の製作寸法の差異によって生じる隙間が密封
される。したがって浸水、湿気の侵入による絶縁性の低
下を防ぐことができ電動機の信頼性を向上する効果があ
る。
【0051】また、この発明は以上説明したように、固
定子を内包しモールド手法によって形成された外郭と、
固定子に対応した回転子の軸の先端に装着され、外郭に
形成された軸の軸受のハウジング部外側寄りに配置され
たホールICに対向して設けられたセンサーマグネット
とを設けたものである。
【0052】このため、ホールIC及びセンサーマグネ
ットがコイルからから離れた位置に配置される。したが
って、電動機に発生する磁界による影響がホールICに
及ぶことがなく回転速度の検出精度が阻害されず、回転
速度の検出を高精度化する効果がある。
【0053】また、この発明は以上説明したように、固
定子を内包しモールド手法によって形成された外郭と、
固定子に対応した回転子の軸端に装着されたセンサーマ
グネットと、外郭に設けられた嵌合凹所に配置されて接
着剤によって接着され、センサーマグネットに対向して
設けられたホールICとを設けたものである。
【0054】これにより、ホールICが外郭に設けられ
た嵌合凹所に配置され外郭のモールド形成時の高温にさ
らされることがなく、ホールICの性能が不安定化する
ことがない。また、高精度に形成された嵌合凹所にホー
ルICが装着されることにより、センサーマグネットに
対する所定位置にホールICが配置される。したがっ
て、精度のよい回転速度の検出作用を得ることができ作
動信頼度の高い電動機を得る効果がある。
【0055】また、この発明は以上説明したように、固
定子を内包しモールド手法によって形成された外郭と、
固定子に対応した回転子の軸端に配置されて回転速度検
出用のホールICに対向して装備され、軸端に嵌合され
て貫通孔が設けられると共に貫通孔縁部から突出して軸
端端面に対面する係止部が形成されて、この係止部が軸
端端面に接した状態で軸端に接着剤によって接着された
センサーマグネットとを設けたものである。
【0056】これにより、製造工程において鉛直に配置
された軸の上端にセンサーマグネットが冠装状態に配置
されて係止部により軸端端面に対する所定位置に設けら
れる。そして、貫通孔から接着剤が滴下されて軸に接着
される。このため、センサーマグネットを軸に対して所
定位置に容易に装着することができ、生産性がよく作動
信頼性の優れた電動機を得る効果がある。
【0057】また、この発明は以上説明したように、固
定子に対応した回転子の軸にすきまばめされて軸を外郭
に枢持する軸受と、製造工程において鉛直に配置された
軸の軸受位置の下側に形成されて軸の周面から突設さ
れ、製造工程における軸受の滑落を阻止する保持部とを
設けたものである。
【0058】これによって、製造工程において軸の長手
が鉛直に配置された場合に、軸受の軸からの滑落が保持
部により阻止されて、軸に対して軸受が所定範囲に保持
される。したがって、製造工程における軸関連部材の取
扱いの制約が減少し、容易に自動化でき組立性が向上し
て高い生産性を得る効果がある。
【0059】また、この発明は以上説明したように、固
定子に対応した回転子の軸を枢持する軸受を支持したブ
ラケットと、固定子を内包しモールド手法によって形成
されてブラケットの嵌合部が設けられると共に、嵌合部
の薄肉の縁部外側に形成されて互いに離れて突設された
凸所を有する外郭とを設けたものである。これによっ
て、一方の凸所に設けられたモールド加工時の樹脂注入
口から注入されて互いに異なる方向から相互に接近する
樹脂によって形成される界面であって亀裂が生じ易いウ
エルドの位置が他方の凸所に形成される。
【0060】したがって、ウエルド位置における注入さ
れた樹脂の硬化が遅くなり、より圧力が加わり易くなっ
てウエルドの発生を防ぐことができる。このため、ウエ
ルドに起因して発生する不具合を未然に防ぐことができ
て品質の安定した外郭を得ることができる。また、凸所
によって嵌合部の薄肉縁部が補強されるので、嵌合部の
強度が増しブラケットを確実に嵌着することができ、ブ
ラケットの逸脱を防止して信頼性の高い電動機を得る効
果がある。
【0061】また、この発明は以上説明したように、固
定子を内包しモールド手法によって形成された外郭と、
固定子に対応した回転子の軸を枢持する軸受を支持し、
外周面の嵌着凸部を介して外郭に設けられた嵌合部に嵌
着されたブラケットとを設けたものである。
【0062】このようにして、外郭端面の嵌合部に嵌着
凸部を介してブラケットが嵌合されるので、嵌合箇所に
おける摩擦力が増し圧入力を基本的に増加することなく
ブラケットを確実に嵌着することができ、ブラケットの
逸脱を防止して信頼性の高い電動機を得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す図で、後述す
る図19の回転子を除去して示す相当図。
【図2】 図1の右側面図。
【図3】 図1の左側面図。
【図4】 この発明の実施の形態2を示す図で、前述の
図1のA部に相当する拡大図。
【図5】 この発明の実施の形態3を示す図であり、後
述する図19の要部相当図。
【図6】 図5のマグネットの拡大図。
【図7】 図6の右側面図。
【図8】 この発明の実施の形態4を示す図で、前述の
図7相当図。
【図9】 この発明の実施の形態5を示す図で、前述の
図5のB部に相当する拡大図。
【図10】 図9の右側面図。
【図11】 この発明の実施の形態6を示す図であり、
前述の図5のC部に相当する拡大図。
【図12】 図11のD部拡大図。
【図13】 この発明の実施の形態7を示す図で、前述
の図11は相当図。
【図14】 この発明の実施の形態8を示す図で、前述
の図5のB部に相当する拡大図。
【図15】 図14の右側面図。
【図16】 この発明の実施の形態9を示す図で、前述
の図15のブラケットの要部相当図。
【図17】 図16の外縁部の拡大断面図。
【図18】 この発明の実施の形態10を示す図で、前
述の図17相当図。
【図19】 従来の電動機を示す縦断面図。
【図20】 図19の固定子の斜視図。
【符号の説明】 1 外郭、2 固定子、6 スロット、8 コイル、9
コイルエンド、12ホールIC、14 ブラケット、
15 軸受、16 軸、17 回転子、20接続体、2
1 第一種凹部、21 第二種凹部、23 防水部、2
5 センサーマグネット、26 ハウジング部、29
嵌合凹所、31 貫通孔、32 係止部、34 保持
部、36 嵌合部、37 凸所、40 嵌着凸部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 博幸 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−78486(JP,A) 特開 平6−205561(JP,A) 特開 平7−264820(JP,A) 特開 平7−264794(JP,A) 特開 平7−107695(JP,A) 実開 平7−27283(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 15/12 H02K 1/04 H02K 5/08 H02K 5/10 H02K 29/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層鉄心にコイルがスロットを介して巻
    回された固定子と、モールド手法によって形成されて上
    記固定子を内包し、外面に設けられて上記コイルエンド
    との対向面に配置され、上記モールド加工時にモールド
    加工の金型の凸部によって上記コイルエンドが押圧され
    形成された溝状の凹部を有する外郭とを備えた電動
    機。
  2. 【請求項2】 固定子のコイルに接続された接続具が設
    けられて上記固定子に装着された接続体と、上記固定子
    及び接続体の対向部に設けられた防水部とを備えたこと
    を特徴とする請求項1記載の電動機。
  3. 【請求項3】 固定子に対応した回転子の軸の先端に装
    着され、外郭に形成された上記軸の軸受のハウジング部
    に配置されたホールICに対向して設けられたセンサー
    マグネットを備えたことを特徴とする請求項1及び請求
    項2のいずれか一つに記載の電動機。
  4. 【請求項4】 固定子に対応した回転子の軸端に装着さ
    れたセンサーマグネットと、外郭に設けられた嵌合凹所
    に配置されて接着剤によって接着され、上記センサーマ
    グネットに対向して設けられたホールICとを備えた
    とを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれか一つに
    記載の電動機。
  5. 【請求項5】 固定子に対応した回転子の軸端に配置さ
    れて回転速度検出用のホールICに対向して装備され、
    上記軸端に嵌合されて貫通孔が設けられると共に上記貫
    通孔縁部から突出して上記軸端端面に対面する係止部が
    形成されて、この係止部が上記軸端端面に接した状態で
    上記軸端に接着剤によって接着されたセンサーマグネッ
    トを備えたことを特徴とする請求項1及び請求項2のい
    ずれか一つに記載の電動機。
  6. 【請求項6】 固定子に対応した回転子の軸にすきまば
    めされて上記軸を外郭に枢持する軸受と、製造工程にお
    いて鉛直に配置された上記軸の上記軸受位置の下側に形
    成されて上記軸の周面から突設され、上記製造工程にお
    ける上記軸受の滑落を阻止する保持部とを備えたことを
    特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一つに記載の
    電動機。
  7. 【請求項7】 固定子に対応した回転子の軸を枢持する
    軸受を支持したブラケットと、外郭に設けられて上記ブ
    ラケットが嵌合される嵌合部及びこの嵌合部の縁部外周
    形成されて互いに離れて突設された凸所とを備えた
    とを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一つに記
    載の電動機。
  8. 【請求項8】 ブラケットを、外周面の嵌着凸部を介し
    て外郭に設けられた嵌合部に嵌着されたものとしたこと
    を特徴とする請求項7記載の電動機。
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