JP3323814B2 - ベンチレーション測定器 - Google Patents

ベンチレーション測定器

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JP3323814B2 JP20690998A JP20690998A JP3323814B2 JP 3323814 B2 JP3323814 B2 JP 3323814B2 JP 20690998 A JP20690998 A JP 20690998A JP 20690998 A JP20690998 A JP 20690998A JP 3323814 B2 JP3323814 B2 JP 3323814B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルタ付きシガ
レットの通気抵抗を高精度に、且つ安定に測定して品質
評価することができ、しかもメインテナンス性に優れた
簡易な構成のベンチレーション測定器に関する。
【0002】
【関連する背景技術】ベンチレーション測定器は、棒状
の検体、例えばフィルタ付きシガレットを気密室内に保
持し、該気密室内を所定の流量で吸引した際に外部から
上記検体(シガレット)に流入する空気の流量を求めた
り、該シガレットの通気抵抗を計測するもので、上記フ
ィルタ付きシガレットの品質評価に用いられる。
【0003】この種のベンチレーション測定器は、例え
ば図5にその要部概略構成を示すように、気密室を構成
する円筒容器(ベンチレーション容器)1内に、シガレ
ットCをその外周面に圧接して保持すると共に、前記円
筒容器1内を3つの気密室2a,2b,2cに区画する3
個の検体支持装置3(3a,3b,3c)を、その軸方向
に離間して同軸に設けて構成される。ちなみにこれらの
検体支持装置3は、シガレットCの吸い口部であるフィ
ルタ部Fの先端部(下端部)、フィルタ部Fとたばこの
巻き部Tとの境界部、およびたばこの巻き部Tの先端部
(上端部)をそれぞれ保持するように設けられる。しか
してフィルタ部Fの端部(下端部)を保持した検体支持
装置3aと前記円筒容器1の下端部を選択的に開閉する
シャッタ4との間に第1の気密室2aが形成され、また
上記検体支持装置3aと前記フィルタ部Fとたばこの巻
き部Tとの境界部を保持した検体支持装置3bとの間に
該フィルタ部Fを区画した第2の気密室2bが形成され
る。更に上記検体支持装置3bと前記たばこの巻き部T
の先端部を保持した検体支持装置3cとの間にたばこの
巻き部Tを区画した第3の気密室2cが形成される。
【0004】尚、図中5は、円筒容器1の上端開口側か
ら供給されるシガレットCを検体支持装置3cの中央部
に導くガイドであり、また図中6は上記シガレットCを
検体支持装置3bの中央部に導くガイドである。更に第
1の気密室2aには、前記検体支持装置3aの下方中央
部に選択的に位置付けられてシガレットCの先端に当接
し、該シガレットCの支持位置を規制するストッパ7が
進退自在に設けられている。
【0005】このようにして検体支持装置3a,3b,3
cにより円筒容器1内に保持されたシガレットCのベン
チレーション試験は、前記第1の気密室2a内を所定の
流量Vcで吸引しながら、前記第2の気密室2bを介し
てフィルタ部Fの側面から流入する空気流量Vf、前記
第3の気密室2cを介してたばこの巻き部Tの側面から
流入する空気流量Vpをそれぞれ計測して行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記空気流量
Vf,Vpをそれぞれ計測する流量計としては、専ら、
サーマル式のものが用いられているが、測定環境(温度
や湿度)の影響を受け易く、また塵埃や油分を含む空気
による汚れから流量計を保護することも必要である。こ
れ故、例えば流量計をクリーンな環境試験室内に設け
て、その測定精度を保証する等の工夫が必要であった。
【0007】また最近では抵抗式流量計を用い、該抵抗
式流量計に生じた流量圧力を微差圧センサ(圧力セン
サ)を用いて検出して上記抵抗式流量計を通流する空気
の流量を計測することも行われている。しかし上記微差
圧センサ(圧力センサ)は応答性に優れるものの非常に
高価である。
【0008】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、フィルタ付きシガレットのフィ
ルタ部Fやたばこの巻き部Tの側面からそれぞれ流入す
る空気流量を高精度に計測することができ、しかも空気
流量の計測に対する校正を簡易に行うことのできるメイ
ンテナンス性に優れたベンチレーション測定器を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
べく本発明に係るベンチレーション測定器は、フィルタ
付きシガレットの端部を第1の気密室内に保持すると共
に、該シガレットのたばこ巻き部とフィルタ部とを上記
第1の気密室と区画された第2および第3の気密室内に
保持するベンチレーション容器と、臨界ノズルにより規
定される流量で前記ベンチレーション容器の第1の気密
室を吸引する吸引手段と、前記第2および第3の気密室
内に流入する空気流量に応じた圧力を生起する第1およ
び第2の流量計と、上記第1および第2の流量計に生じ
た圧力をそれぞれ計測する圧力計とを備え、更に前記第
1および第2の流量計に前記吸引手段を選択的に連結し
て前記臨界ノズルにより規定される流量で前記各流量計
をそれぞれ選択的に吸引させる流路切替弁と、前記臨界
ノズルにより規定される流量での前記第1および第2の
流量計の選択的な吸引時に前記圧力計にて計測される圧
力に基づいて、前記第1および第2の流量計を介する流
量計測特性を校正する手段とを備えたことを特徴として
いる。
【0010】特に請求項2に記載するように前記圧力計
を、圧力系切替弁を介して前記第1および第2の流量計
の差圧配管に選択的に接続するように構成し、また請求
項3に記載するように前記校正手段においては、前記臨
界ノズルにより規定される流量での前記流量計の選択的
に吸引時における100%流量圧力と、該流量計の閉塞
時における0%流量圧力とから該流量計に生じる流量圧
力に対する校正直線を求め、この校正直線に従って流量
計測特性を校正することを特徴としている。
【0011】即ち、本発明はベンチレーション容器、吸
引手段、そして第1および第2の流量計の間に流路切替
弁を設けることで、前記吸引手段にベンチレーション容
器や第1および第2の流量計をそれぞれ選択的に結合す
ると共に、前記第1および第2の流量計に対しては圧力
系切替弁を用いて前記圧力計を選択的に結合するように
し、これらの流路切替弁と圧力系切替弁とをそれぞれ選
択的に切り替えることにより、流量計測とその校正とを
簡易に行い得るようにしたことを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態に係るベンチレーション測定器について説明す
る。
【0013】図1はこの実施形態に係るベンチレーショ
ン測定器の配管系を示す概略構成図で、1はシガレット
Cを保持して該シガレットCの端部に第1の気密室2
a、該シガレットCのフィルタ部Fを囲む第2の気密室
2b、そしてたばこ巻き部Tを囲む第3の気密室2cを
それぞれ形成したベンチレーション容器である。
【0014】このようなベンチレーション容器1に対し
て設けられる吸引手段10は、真空ポンプ11によって
真空吸引されるサージタンク12と、このサージタンク
12を介して吸引されるて臨界ノズル13と、該臨界ノ
ズル13の前段に設けられたミストフィルタ14を備え
ている。上記臨界ノズル13は、所定の圧力下でそのノ
ズル部に略音速の一定容積の空気を流すことで、例えば
17.5ml/秒からなる一定の空気流量を生起する役
割を果たすものである。しかしてこのような吸引手段1
0、特に上記臨界ノズル13により規定された一定の空
気流量(17.5ml/秒)にて前記ベンチレーション
容器1の第1の気密室2aを吸引する配管路には、その
配管路にテストピース15を選択的に介挿する第1の三
方弁(SV1)21と、該吸引手段10(第1の三方弁
21)に前記ベンチレーション容器1の第1の気密室2
aを選択的に接続する第2の三方弁(SV2)22とが
直列に介挿されている。
【0015】また前記ベンチレーション容器1の第2の
気密室2bおよび第3の気密室2cには、第3の三方弁
(SV3)23およぴ第4の三方弁(SV4)24をそ
れぞれ介して第1および第2の抵抗式流量計31,32
がそれぞれ接続されている。これらの抵抗式流量計3
1,32は、その内部を通流する空気流量に応じてその
入口側と出口側との間に差圧を生起するものである。こ
れらの各抵抗式流量計31,32の差圧配管には、互い
に連動して切替動作する圧力系切替弁としての第5およ
び第6の三方弁(SV5,SV6)25,26を介して圧
力計(微差圧センサ)33が選択的に接続され、上記各
抵抗式流量計31,32に生じた差圧(空気流量)がそ
れぞれ計測されるようになっている。
【0016】尚、前記第2の三方弁22は、その駆動に
よって前記ベンチレーション容器1の第1の気密室2a
から切り離されたとき、その管路を前記第3および第4
の三方弁23,24の切替ポートに接続される。このと
き、前記第3の三方弁23を選択的に駆動して該第3の
三方弁23を前記ベンチレーション容器1の第2の気密
室2bから切り離すことで、前記第1の抵抗式流量計3
1が第3の三方弁23から第2の三方弁22を介して吸
引手段10に接続される。また同様に第2の三方弁22
の駆動時に前記第4の三方弁23を選択的に駆動し、該
第3の三方弁23を前記ベンチレーション容器1の第3
の気密室2cから切り離すことで、前記第2の抵抗式流
量計32が第4の三方弁24から第2の三方弁22を介
して吸引手段10に接続される。
【0017】このようにして第2乃至第4の三方弁2
2,23,24を介して吸引手段10とベンチレーション
容器1との間の配管路、また吸引手段10と第1および
第2の流量計31,32との間の配管路を選択的に切り
替え可能に構成されたベンチレーション測定器によれ
ば、次のようにして前記ベンチレーション容器1に保持
されたシガレットCのベンチレーション(空気量の割
合)と通気抵抗の測定が行われる。
【0018】即ち、シガレットCの通気抵抗の測定は、
先ず、ベンチレーション容器1にシガレットCを装着す
ることから開始される。この状態で、図2に前記各三方
弁21,22,〜26に対する選択的な駆動タイミングを
示すように、前記第1の三方弁21をオフ状態に保った
まま、即ち、その配管路にテストピース15を介挿する
ことなく、先ず第2の三方弁22をオン動作させ、その
配管路をベンチレーション容器1の第1の気密室2aに
接続する。この状態で、前記第3および第4の三方弁2
3,24をそれぞれオン動作させ、第1および第2の流
量計31,32を前記ベンチレーション容器1の第2お
よび第3の気密室2b,2cにそれぞれ接続する。
【0019】そして先ず前記第5および第6の三方弁2
5,26をそれぞれオフ状態に保ったまま、つまり第1
の流量計31の差圧配管に前記圧力計33を選択的に接
続した状態で、前記吸引手段10により前記臨界ノズル
13にて規定される空気流量にて前記ベンチレーション
容器1の第1の気密室2aを吸引し、このとき、第2の
気密室2bを介してシガレットCに流れ込む空気流量、
つまりフィルタ部Fを介してシガレットCに流れ込む空
気流量Vfを、前記第1の流量計31を介する空気流量
として計測する(タイミングt1)。この空気流量Vf
の計測は、実際には第1の流量計31に生じた差圧とし
て前記圧力計33により計測される。
【0020】このようにしてフィルタ部Fを介する空気
流量Vfが計測されたならば、次に前記第5および第6
の三方弁25,26をそれぞれオン状態に設定し、前記
圧力計33を第2の流量計32の差圧配管に接続する。
この状態で前記吸引手段10により前記ベンチレーショ
ン容器1の第1の気密室2aを吸引し、このときに第3
の気密室2cを介してシガレットCに流れ込む空気流
量、つまりたばこ巻き部Tを介してシガレットCに流れ
込む空気流量Vpを、前記第2の流量計32を介する空
気流量として計測する(タイミングt2)。
【0021】しかる後、前記第3の三方弁23をオフに
して、つまり第1の流量計31に対する配管路を遮断し
てこのときのマノメータ15の出力(閉塞時通気抵抗)
を計測する(タイミングt3)。そして空気流量Vf,
Vpから、解放時の通気抵抗と閉塞時の通気抵抗を求
め、前記シガレットCの品質を評価する。
【0022】ちなみにシガレットCを通流する空気の全
流量は、ベンチレーション容器1の第1の気密室1aを
通り、その流量は前述した臨界ノズル13によって規定
された一定流量であるので、[Vf/17.5]として
フィルタ部Fを介して流れ込む空気流量の割合が、また
[Vp/17.5]としてたばこ巻き部Tを介して流れ
込む空気流量の割合がそれぞれ求められる。そしてこれ
らの割合に従って、シガレットCの品質が評価される。
【0023】ところで上述した如く第1および第2の流
量計31,32と、圧力計33とを用いて計測される空
気流量Vf,Vpについては、定期的に校正されるよう
になっている。この計測系の校正は、図3に前記各三方
弁21,22,〜26に対する選択的な駆動タイミングを
示すように、先ず前記第1の三方弁21をオン動作さ
せ、吸引手段10による所定流量での吸引系にテストピ
ース15を介挿させることから行われる。このテストピ
ース15は、予め設定された標準(基準)となる通気抵
抗を有するものである。
【0024】しかしてこの状態で先ず、前記第2の三方
弁22をオン動作させ、吸引手段10をベンチレーショ
ン容器1の第1の気密室2aに接続する。この際、第3
および第4の三方弁23,24については、これらをオ
フ状態に保ち、つまりベンチレーション容器1の第2お
よび第3の気密室2b,2cをそれぞれ閉塞し、前記第
1および第2の流量計31,32を前記吸引手段10か
らそれぞれ切り離した状態とする。このような状態にお
いて、先ず前記第5および第6の三方弁25,26をそ
れぞれオフ状態に保つことで第1の流量計31に圧力計
33を接続し、第1の流量計31を介して第2の気密室
2bに空気を通流することのない状態での通流量、つま
り流量計31の閉塞時における0%通流圧力(Vf0
%)を計測する(タイミングt4)。
【0025】次いで前記第4の三方弁23をオフ状態に
保ったまま、第5および第6の三方弁25,26をオン
動作させて前記圧力計33を第2の流量計32に接続す
る。そして第2の流量計32を介して第3の気密室2c
に空気を通流することのない状態での通流量、つまり流
量計32の閉塞時における0%通流圧力(Vp0%)を
計測する(タイミングt5)。
【0026】このようにして第1および第2の流量計3
1,32をそれぞれ閉塞した状態での通流量をそれぞれ
計測したならば、次に前記第2の三方弁22をオン動作
させて前記ベンチレーション容器1の第1の気密室2a
を切り離し、第2の三方弁22を前記第3および第4の
三方弁23,24側に接続する。しかる後、前記第4の
三方弁24をオン動作させ、該第4の三方弁24をベン
チレーション容器1の第3の気密室2cに接続すると共
に第2の三方弁22から切り離す。つまり前記第1の流
量計31をだけを第3の三方弁23を介して第2の三方
弁22に接続する。そして前記第5および第6の三方弁
25,26を一旦、オフ状態に戻して前記圧力計33を
第1の流量計31に接続し、この状態で前記吸引手段1
0により流量計31を吸引する。これによって前記ベン
チレーション容器1を介することなく、第1の流量計3
1だけを前記臨界ノズル13にて規定される流量にて吸
引する(タイミングt6)。そして第1の流量計31に
100%の空気を通流させ、そのときに生じる差圧を前
記圧力計33にて計測する(Vf100%)。
【0027】次いで前記第3の三方弁23をオン動作さ
せ、該第3の三方弁23をベンチレーション容器1の第
2の気密室2bに接続すると共に第2の三方弁22から
切り離す。つまり前記第2の流量計32だけ第4の三方
弁24を介して第2の三方弁22に接続する。そして前
記第5および第6の三方弁25,26を再度、オン状態
にして前記圧力計33を第2の流量計32に接続し、こ
の状態で前記吸引手段10により流量計32を吸引す
る。これによって前記ベンチレーション容器1を介する
ことなく、第2の流量計32だけを前記臨界ノズル13
にて規定される流量にて吸引する(タイミングt7)。
そして第2の流量計32に100%の空気を通流させ、
そのときに生じる差圧を前記圧力計33にて計測する
(Vp100%)。尚、このようなベンチレーション容
器1を切り離して実行される第1および第2の流量計3
1,32におけるの流量計測は、前記シガレットCの検
査とは独立に行われるもので、例えば試験の開始に先立
って行われたり、予め設定された校正周期毎に行われ
る。
【0028】このようにして第1および第2の流量計3
1,32の100%通流時と閉塞時(0%通流時)にお
ける通流圧力を前記圧力計33にてそれぞれ計測すれ
ば、例えば図4に示すように各流量計31,32を前記
臨界ノズル13にて規定される流量で吸引した100%
通流時における差圧出力Ef100%,Ep100%と、閉塞時
の差圧出力Ef0%,Ep0%とそれぞれ求めることができ
る。従ってこれらの計測値を結ぶ校正直線VF,VPを
それぞれ求め、前述した如く第2および第3の気密室2
b,2cを介する空気流量を計測した際の圧力計33の
出力Eを校正すれば、これによって上記空気流量Vf,
Vpをそれぞれ高精度に求めることが可能となる。
【0029】かくして上述した如く構成されたベンチレ
ーション測定器によれば、第1乃至第6の三方弁21,
22,〜26の作動を選択的に制御して吸引手段10に
より一定流量で吸引される空気の流路(配管路)を選択
的に切り替えるだけで、ベンチレーション容器1の第2
の気密室2bからシガレットCのフィルタ部Fを介して
流入する空気流量Vf、また第3の気密室2cからシガ
レットCのたばこ巻き部Tを介して流入する空気流量V
pをそれぞれ簡易に、且つ高精度に計測することができ
る。しかもこれらの各流量Vp,Vfをそれぞれ計測す
るための第1および第2の流量計31,32を吸引手段
10に直接接続して、その100%通流時における流量
を簡易に計測することができる。従って第1および第2
の流量計31,32における計測特性の変化を容易に校
正し、その流量を常に高精度に計測することが可能とな
る。
【0030】また第5および第6の三方弁25,26を
互いに連動させて切り替え、これによって圧力計33を
第1および第2の流量計31,32に選択的に接続して
その流量圧力をそれぞれ計測するので、微差圧センサか
らなる圧力計33が高価であると雖も1個の圧力計33
だけを有効に用いるので、その価格高を効果的に補って
ベンチレーション測定器としての全体的なコスト低減を
図り、微差圧センサが有する高速な応答性を十分に発揮
させることができる。
【0031】尚、前述した如くして第1および第2の流
量計31,32における100%流量や閉塞時(0%)
の流量を計測するに際して、その計測値が予め設定され
た許容値を外れているような場合には、これをその計測
系に異常があると判断して警報を発するようにすれば良
い。このようにすれば、誤った計測の実行を未然に防ぐ
ことが可能となる。また第1乃至第6の三方弁21,2
2,〜26に対するオン・オフの切替による配管路の切
り替え制御を逆の論理で実行することも勿論可能であ
る。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々
変形して実施することができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ベ
ンチレーション容器、吸引手段、そして第1および第2
の流量計の間に設けた流路切替弁を選択的に切り替え
て、前記吸引手段にベンチレーション容器や第1および
第2の流量計をそれぞれ選択的に結合し、また前記第1
および第2の流量計に対しては圧力系切替弁を用いて前
記圧力計を選択的に結合して、前記第1および第2の流
量計を介して流れる空気流量をそれぞれ計測するので、
ベンチレーション容器に保持されたシガレットのフィル
タ部およびたばこ巻き部をそれぞれ介してシガレットに
流れ込む空気流量を簡易にして高精度に計測することが
でき、またその計測値を簡易にして効果的に校正するこ
とができる。しかも切替弁の選択的な切り替え制御だけ
で、計測に必要な配管路や校正に必要な配管路を簡易に
構築し、また適宜配管路の閉塞も行い得るので、簡易な
構成でありながら計測・校正の目的に応じた流量計測を
行うことができる等の実用上多大なる効果が奏せられ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るベンチレーション測
定器における配管系を示す概略構成図。
【図2】図1に示すベンチレーション測定器におけるシ
ガレットCの通常測定時における三方弁の切り替え制御
タイミングを示す図。
【図3】図1に示すベンチレーション測定器における流
量計の校正時おける三方弁の切り替え制御タイミングを
示す図。
【図4】流量計の校正に用いられる校正直線を示す図。
【図5】ベンチレーション容器の概略構成を示す図。
【符号の説明】
1 ベンチレーション容器 2a 第1の気密室 2b 第2の気密室 2c 第3の気密室 10 吸引手段 13 臨界ノズル 15 テストピース 21 第1の三方弁 22 第2の三方弁(流路切替弁) 23 第3の三方弁(流路切替弁) 24 第4の三方弁(流路切替弁) 25 第5の三方弁(圧力系切替弁) 26 第6の三方弁(圧力系切替弁) 31 第1の流量計 32 第2の流量計 33 圧力計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 15/08 A24C 5/34

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルタ付きシガレットの端部を第1の
    気密室内に保持すると共に、該シガレットのたばこ巻き
    部とフィルタ部とを上記第1の気密室と区画された第2
    および第3の気密室内に保持するベンチレーション容器
    と、 臨界ノズルにより規定される流量で前記ベンチレーショ
    ン容器の第1の気密室を吸引する吸引手段と、 前記第2および第3の気密室内に流入する空気流量に応
    じた圧力を生起する第1および第2の流量計と、 上記第1および第2の流量計に生じた圧力をそれぞれ計
    測する圧力計と、 前記第1および第2の流量計に前記吸引手段を選択的に
    連結して前記臨界ノズルにより規定される流量で前記各
    流量計をそれぞれ選択的に吸引させる流路切替弁と、 前記臨界ノズルにより規定される流量での前記第1およ
    び第2の流量計の選択的な吸引時に前記圧力計にて計測
    される圧力に基づいて、前記第1および第2の流量計を
    介する流量計測特性を校正する手段とを具備したことを
    特徴とするベンチレーション測定器。
  2. 【請求項2】 前記圧力計は、圧力系切替弁を介して前
    記第1および第2の流量計の差圧配管に選択的に接続さ
    れることを特徴とする請求項1に記載のベンチレーショ
    ン測定器。
  3. 【請求項3】 前記校正手段は、前記臨界ノズルにより
    規定される流量での前記流量計の吸引時における100
    %流量圧力と、該流量計の閉塞時における0%流量圧力
    とから該流量計に生じる流量圧力に対する校正直線を求
    め、この校正直線に従って流量計測特性を校正すること
    を特徴とする請求項1に記載のベンチレーション測定
    器。
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