JP3322813B2 - 踏切制御電流検測装置 - Google Patents

踏切制御電流検測装置

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JP3322813B2
JP3322813B2 JP30990796A JP30990796A JP3322813B2 JP 3322813 B2 JP3322813 B2 JP 3322813B2 JP 30990796 A JP30990796 A JP 30990796A JP 30990796 A JP30990796 A JP 30990796A JP 3322813 B2 JP3322813 B2 JP 3322813B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道軌道(レー
ル)に流れる踏切制御電流を検出してその電流値を測定
する踏切制御電流検測装置に関し、さらに詳細には、共
に周波数が同一であり、かつ連続正弦波踏切制御電流と
正弦波バースト踏切制御電流とを識別して検測する踏切
制御電流検測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】信号設備検測の一つとして、列車接近を
検出し踏切の開閉を制御するために鉄道軌道に流れてい
る踏切制御電流の検測が挙げられる。
【0003】従来、これらの信号設備の保全には、検測
装置を備えた電気検測車を用いて、検測データの収集、
検測結果の判定を行っている。先ず、踏切制御電流につ
いて説明する。踏切制御に使用されている発振器(踏切
制御発振器とも記す)の発振周波数の種類には、8.5
kHz、8.7kHz、8.91kHz、9.12kH
z、9.34kHz、9.56kHz、9.79kH
z、10.02kHz、10.26kHz、10.5k
Hz、14kHz、20kHz、25kHz、30kH
z、40kHzの15種類がある。これらの発振器は鉄
道軌道が車輪によって短絡されることによって発振を開
始したり、発振が停止したりする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、踏切制御発
振器の種類によって連続正弦波の発振をするものと正弦
波バースト信号の発振を行うものとがあり、さらにその
発振周波数は同一周波数のものがある。例えば周波数が
共に14kHz、または周波数が共に20kHzのもの
がこれである。したがって鉄道軌道に踏切制御電流とし
て、同一の周波数で、連続正弦波踏切制御電流が流れて
いる場合と正弦波バースト踏切制御信号が流れている場
合とがある。
【0005】しかし、鉄道軌道に踏切制御電流として、
連続正弦波踏切制御電流と正弦波バースト踏切制御信号
のどちらが流れているかわからない周波数の場合、これ
らの種別を識別し、かつ電流値を通常の列車に搭載され
て測定することができる踏切制御電流検測装置はなかっ
た。
【0006】本発明は、連続正弦波踏切制御電流と正弦
波バースト踏切制御信号とを識別し、それぞれの電流値
を測定することができると共に、通常の列車に搭載可能
な踏切制御電流検測装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる踏切制御
電流検測装置は、鉄道軌道に流れる踏切制御信号を周波
数別に分離して検出する踏切制御信号検出手段と、周波
数別に分離して検出された各踏切制御信号の電力値を求
める電力値演算手段と、検出された各踏切制御信号中か
ら正弦波バースト踏切制御信号を検出する正弦波バース
ト踏切制御信号検出手段と、検出された正弦波バースト
踏切制御信号の電力値を求めるバースト踏切制御信号電
力値演算手段と、電力値演算手段によって求めた電力値
のうち正弦波バースト踏切制御信号の電力値をバースト
踏切制御信号電力値演算手段によって求めた電力値に置
換する置換手段と、置換された電力値を含む全電力値中
から電力値の大きい方から予め定めた数の電力値を選択
する電力値選択手段とを備え、選択された電力値を電流
値に変換して送出することを特徴とする。
【0008】鉄道軌道に流れる踏切制御信号は踏切制御
信号検出手段によって周波数別に分離して検出される。
周波数別に分離して検出された各踏切制御信号の電力値
は電力値演算手段によって求められる。その電力値中に
は連続正弦波踏切制御信号として求められた正弦波バー
スト踏切制御信号にかかる電力値が含まれている。分離
された踏切制御信号中から正弦波バースト踏切制御信号
が正弦波バースト踏切制御信号検出手段によって検出さ
れ、検出された正弦波バースト踏切制御信号の電力値が
バースト踏切制御信号電力値演算手段によって求められ
る。
【0009】電力値演算手段によって求められた電力値
中の正弦波バースト踏切制御信号の電力値がバースト踏
切制御信号電力値演算手段によって求められた電力値に
置換手段によって置換される。したがって置換済みの電
力値は正弦波バースト踏切制御信号の電力値と連続正弦
波踏切制御信号の踏切制御信号の態様に基づいて求めら
れた電力値となっている。置換された電力値を含む全電
力値中から電力値の大きい方から予め定めた数の電力値
が電力値選択手段によって選択される。この選択された
電力値が電流値に変換されて送出される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる踏切制御電
流検測装置を実施の形態によって説明する。図1は本発
明の実施の一形態にかかる踏切制御電流検測装置の構成
を示すブロック図である。
【0011】本発明の実施の一形態にかかる踏切制御電
流検測装置1は、鉄道軌道2に流れる踏切制御電流を検
出するための測定コイル3と、検出した信号を所定のレ
ベルにまで増幅するための増幅器4と、増幅器4によっ
て増幅された複数の周波数からなる踏切制御信号をそれ
ぞれの周波数別に分離するためのバンドパスフィルタ5
1、52、53、…と、それらの各バンドパスフィルタ
51、52、53、…にて分離された踏切制御信号をデ
ジタルデータに変換するためのA/D変換器51、5
2、53、…と、デジタルデータに変換された踏切制御
信号データを一時記憶するためのバッフアメモリ7と、
踏切制御信号データに対応する踏切制御信号の電力値を
求め、かつ求められた電力値のレベルの高い方から上位
M個の電力値を選択して送出するためのデジタルシグナ
ルプロセッサ81と、踏切制御信号データ中から正弦波
バースト踏切制御信号を検知しかつその電力値を演算し
てデジタルシグナルプロセッサ81へ送出するためのデ
ジタルシグナルプロセッサ82とを備えている。
【0012】さらに、本発明の実施の一形態にかかる踏
切制御電流検測装置は、デジタルシグナルプロセッサ8
1にて求められた電力値データを電流値データに変換し
た上でその電流値データと他の必要な情報(列車の位置
や速度、日時等)とを合成して、必要に応じて光磁気デ
ィスク86に記録させるための光磁気ディスク記録装置
等からなる外部記録装置85などにデータを転送するた
めのCPU83と、合成されたデータを記憶しておくた
めのRAM84とを備えている。
【0013】ここで、バンドパスフィルタ51、52、
53、…は、踏切制御発振器の発振周波数に対応する通
過帯域の中心周波数が8.5kHz、8.7kHz、
8.91kHz、9.12kHz、9.34kHz、
9.56kHz、9.79kHz、10.02kHz、
10.26kHz、10.5kHz、14kHz、20
kHz、25kHz、30kHz、40kHzのバンド
パスフィルタである。
【0014】デジタルシグナルプロセッサ81は、踏切
制御信号データに対応する踏切制御信号の電力値を求め
る電力演算部811と、デジタルシグナルプロセッサ8
2によって求めた電力値データに電力演算部811によ
って求めた電力値データ中の対応する電力値データを置
換し、置換された電力値データを含む電力値データ中の
上位M個の電力値データを選択して送出する電力値選択
部812とを機能的に備えている。
【0015】デジタルシグナルプロセッサ82は、踏切
制御信号データ中から正弦波バースト踏切制御信号を検
知する検知部(バースト信号踏切制御信号を送出する踏
切制御子はP型と称されており、本明細書および図面に
おいてP型検知部とも記す)821と、P型検知部82
1において検知された正弦波バースト踏切制御信号の電
力値データを演算してデジタルシグナルプロセッサ81
へ送出する電力値送出部822とを機能的に備えてい
る。
【0016】ここで、測定コイル3、バンドパスフィル
タ51、52、53…、A/D変換器61、62、63
…は実質的に踏切制御信号検出手段を構成し、電力値演
算部811は実質的に電力値演算手段を構成し、P型検
知部821は実質的に正弦波バースト踏切制御信号検出
手段を構成し、電力値送出部822中の電力値データの
演算を行う部分は実質的にバースト踏切制御信号電力値
演算手段を構成している。電力値選択部812中におい
て電力値演算部811にて求めた電力値中の正弦波バー
スト踏切制御信号の電力値を電力値送出部822から送
出された正弦波バースト踏切制御信号電力値データに置
換する部分は実質的に置換手段を構成し、電力値選択部
812において上位M個の電力値データを選択する部分
は実質的に電力値選択手段を構成している。
【0017】正弦波バースト踏切制御信号の波形は図2
に示すごとくであって、マーク期間である正弦波部とス
ペース期間とから構成されている。マーク期間は例えば
(20±α)msであり、マーク期間は例えば(80±
β)msである。
【0018】上記のように構成された本発明の実施の一
形態にかかる踏切制御電流検測装置1の作用について説
明する。
【0019】鉄道軌道2に流れる踏切制御電流によって
発生する磁界が測定コイル3と電磁結合することによっ
て踏切制御信号が検出される。この検出された踏切制御
信号は増幅器4によって所定レベルにまで増幅され、踏
切制御信号の各周波数毎に設けたバンドパスフィルタ5
1、52、53、…に入力されてそれぞれの周波数成分
に分離される。周波数によって分離されたそれぞれの踏
切制御信号はA/D変換器61、62、63、…によっ
てデジタルデータに変換される。デジタルデータに変換
された踏切制御信号データは一時的にバッファメモリ7
に格納される。
【0020】バッファメモリ7に格納された踏切制御信
号データは読み出されて、デジタルシグナルプロセッサ
81、82によって処理される。この処理について図3
〜図8に基づいて説明する。以下において、それぞれの
バンドパスフィルタからの出力である踏切制御信号をA
/D変換したデータを、周波数ごとに区別するために単
に周波数チャンネルの踏切制御信号データとも記す。
【0021】デジタルシグナルプロセッサ81では、閾
値(th)の設定が行われ(ステップS1)、バッファ
メモリ7から踏切制御信号データが読み出されて、読み
出された踏切制御信号データに対応する踏切制御電流の
電力値演算が行われ(ステップS2)、演算により求め
られた電力値中の上位M個、例えば4個の電力値データ
がCPU83へ送出される(ステップS3)。
【0022】ステップS2における電力値演算は図4に
示す電力値演算ルーチンによって示すとおりである。電
力値演算ルーチンにはいると、バッファメモリ7から踏
切制御信号データが読み出され(ステップS21)、正
弦波バースト踏切制御信号が存在し得る周波数チャンネ
ルのデータがデジタルシグナルプロセッサ82にコピー
される(ステップS22)。すなわちステップS22に
おいて、通過帯域の中心周波数が14kHおよび20k
Hzのバンドパスフィルタによって分離された周波数チ
ャンネルの踏切制御信号データが、デジタルシグナルプ
ロセッサ82へコピーされることになる。以下、デジタ
ルシグナルプロセッサをDSPとも記す。
【0023】次いで、すべての周波数チャネルについ
て、P型の踏切制御信号のマーク期間より短く設定され
た過去所定期間の時間窓L(例えばL=A/D変換器6
1、62、63、…におけるA/D変換時のサンプリン
グ周期の256倍の時間窓、以下、256サンプル周期
とも記す)内の電力値データが、踏切制御信号データを
1つ読み込む毎に求められる(ステップS23)。
【0024】ステップS23の演算の間に、ステップS
22においてコピーされた踏切制御信号データがデジタ
ルシグナルプロセッサ82によってP型の踏切制御信号
データであると検出されてその電力値データの計算結果
が送り返されてきた場合は、該電力値データをステップ
S23において求められた電力値データ中の対応する周
波数チャネルの電力値データとしてデジタルシグナルプ
ロセッサ81に受け取られ(ステップS24)、ステッ
プS23において求めた対応する電力値データがデジタ
ルシグナルプロセッサ82において求められた電力値デ
ータに置換される(ステップS25)。
【0025】ステップS25に続いて、全ての電力値デ
ータが大きい順に並べ替えられ(ステップ26)、次い
でステップS3が実行される。したがって、P型の踏切
制御信号データがないときはステップS23において求
められた電力値データ中の上位M個がCPU83に送出
されることになる。また、P型の踏切制御信号データが
存在するときは置き換えられたP型の周波数チャンネル
の電力値データを含む電力値データ中の上位M個がCP
U83に送出されることになる。
【0026】この時、同時に存在する踏切制御信号は最
大でも3〜4チャネルであると考えられるので、M≦4
であれば十分である。これは、M≦4としたのは列車の
走行位置に最も近い踏切制御のための踏切制御電流と該
踏切を挾む前後の踏切制御のための踏切制御電流が検測
できれば十分であるためでもある。
【0027】次にデジタルシグナルプロセッサ82にお
ける、P型の踏切制御信号判別および電力値演算につい
て、図5〜図8によって説明する。
【0028】デジタルシグナルプロセッサ82では、閾
値(th)の設定が行われ(ステップS4)、P型踏切
制御信号か否かを判別するP型判別、電力値演算が行わ
れる(ステップS5)。
【0029】ステップS5におけるP型判別、電力値演
算について説明する。デジタルシグナルプロセッサ81
からP型踏切制御信号が存在する可能性のある周波数チ
ャネルの踏切制御信号データを受信する(ステップS5
1)と、受信した制御信号データに対して、デジタルシ
グナルプロセッサ81の場合と同様に過去所定期間の時
間窓L(デジタルシグナルプロセッサ81の場合と同じ
時間窓)内の電力値データが求められる(ステップS5
2)。
【0030】続いて、前回の処理でP型であるかどうか
を判定した結果を示すP型検知フラグがチェックされる
(ステップS53)。ステップS53におけるチェック
の結果に基づいて、前回までP型でなかった場合すなわ
ちP型検知フラグが立っていない場合(L)と、前回P
型であった場合すなわちP型検知フラグが立っている場
合(H)のそれぞれの処理ルーチンに分岐される。
【0031】まず、ステップS53におけるチェックの
結果、前回P型検知フラグが立っていない(L)と判別
された場合は、ステップS52において求められた電力
値データ(Sn)があらかじめ設定された閾値(Th)
を越えているか否かがチェックされる(ステップS5
4)。ステップS54におけるチェックの結果、越えて
いると判別されたときはP型かまたはP型ではない何れ
かの信号であると判別されて、マーク期間の長さをカウ
ントするためのマークカウンタがインクリメント(+
1)され(ステップS55)、次いで電力値データ(S
n)が前回の電力値データ(sn)より大きいか否かが
チェックされる(ステップS56)。
【0032】ステップS56におけるチェックの結果、
電力値データ(Sn)が前回の電力値データ(sn)よ
り大きいと判別されると電力値データ(Sn)が大きい
方の電力値データに電力値データ(Sn)が更新され
る。したがってステップS56およびS57の実行によ
って電力値データの極大値が更新されることになる(ス
テップS57)。
【0033】ステップS56において電力値データ(S
n)が前回の電力値データ(sn)より大きくないと判
別されたとき、またはステップS57が実行されたとき
は、続いてマークカウンタ値が、サンプリング周期を用
いて時間に換算した時のマーク期間の規格範囲(20±
α)ms内に納まっているか否かがチェックされる(ス
テップS58)。
【0034】ステップS58においてマーク期間の規格
範囲(20±α)ms内を超えていると判別されたとき
はP型ではないと判別されて、ステップS5へリターン
される。ステップS58においてマーク期間の規格範囲
(20±α)ms内であると判別されたときは、マーク
期間内の場合であってP型検知フラグが(H)にされる
(ステップS59)。ステップS59に続いて、マーク
カウンタがクリアされ(ステップS60)、電力値デー
タがデジタルシグナルプロセッサ81へコピーされ(ス
テップS61)、ステップS5へリターンされる。
【0035】ステップS59において必要とあれば表記
装置にP型検知フラグが立っている旨の表示をしてもよ
い。
【0036】ステップS51からステップS61までが
何回か繰り返して実行されているときにおいて、ステッ
プS53においてP型検知フラグが立っている(H)と
判別されたときは図7に示すステップが実行される。ま
た、ステップS54において電力値データが閾値(t
h)より小さくなったと判別されたき無信号であると判
別されて何もせずにステップS5へリターンされ、ステ
ップS51から再び実行される。またステップS58に
おいてマークカウンタ値がマーク期間の規格範囲を越え
たときは、P型ではなく連続波であるとみなしてステッ
プS5へリターンされる。
【0037】ステップS53において前回P型であると
判別された場合(マーク期間であると判別されたとき)
は図7に示すように、ステップS53に続いて、計算さ
れた電力値データ(Sn)が閾値(Th)を越えている
か否かがチェックされる(ステップS62)。ステップ
S62において超えていると判別されたときはマーク期
間の場合であってマークカウンタがインクリメント(+
1)される(ステップS63)。
【0038】次いでマークカウンタのカウント値が時間
窓Lか否かがチェックされる(ステップS64)。ステ
ップS64においてカウント値がちょうど時間窓Lにな
ったと判別されたときは、電力値データ(Sn)が新た
に有効となったとみなされて電力値が更新される(ステ
ップS65)。ステップS64においてカウント値がち
ょうど時間窓Lではないと判別されたときはステップS
65がスキップされる。
【0039】ステップS64に続いてステップS65を
実行、またはステップS65をスキップするのは、マー
クカウンタのカウント値が電力計算の時間窓Lになった
ときに電力値データの極大値を更新することを意味して
おり、これは、列車が踏切制御子から遠ざかっていくと
きに電力値データ(Sn)が徐々に小さくなってゆくの
で、このように前回の極大値よりも今回の極大値の方が
小さくなる場合を考えて、1バーストサイクル毎に電力
値データの極大値をリセットするためである。
【0040】ステップS65に続いて電力値データ(S
n)が前回の電力値データ(sn)より大きいか否かが
チェックされる(ステップS66)。ステップS66に
おけるチェックの結果、電力値データ(Sn)が前回の
電力値データ(sn)より大きいと判別されると電力値
データ(Sn)が大きい方の電力値データに更新され
る。したがってステップS66およびS67の実行によ
って電力値データの極大値が更新されることになる(ス
テップS67)。
【0041】ステップS66において電力値データ(S
n)が前回の電力値データ(sn)より大きくないと判
別されたとき、またはステップS67が実行されたとき
は、続いてマークカウンタ値がマーク期間の規格範囲
(20±α)ms内に納まっているか否かがチェックさ
れる(ステップS68)。ステップS68においてマー
ク期間の規格範囲(20±α)ms内であると判別され
たときはP型が継続している場合であって、マークカウ
ンタがクリアされ(ステップS69)、電力値データが
デジタルシグナルプロセッサ81へコピーされ(ステッ
プS70)、ステップS5へリターンされる。
【0042】ステップS68において、マークカウンタ
値がマーク期間の規格範囲(20±α)msを超えてい
ると判別されたときはP型終了と判別されて、図8に示
すように、P型検知フラグが(L)にされる(ステップ
S73)。ステップS73に続いて、スペースカウンタ
がクリアされ(ステップS74)、次いでマークカウン
タがクリアされ(ステップS75)、電力値を格納する
記憶装置に設けたレジスタ領域の内容がクリアされて
(ステップS76)、ステップS5へリターンされる。
【0043】ステップS62において、計算された電力
値データ(Sn)が閾値(Th)を越えていないと判別
されたときはスペース期間の場合であって、ステップS
62に続いてスペースカウンタがインクリメント(+
1)される(ステップS71)。
【0044】次いでスペースカウンタのカウント値がス
ペース期間(80±β)ms内であるか否かがチェック
される(ステップS72)。スペースカウンタのカウン
ト値がスペース期間の規格範囲(80±β)msを超え
ていると判別されたときはP型終了の場合であって、ス
テップS73からステップS76が実行される。ステッ
プS73からステップS76までは、ステップS68に
おいてマークカウンタのカウント値がマーク期間の規格
範囲を超えていると判別された場合と同様である。
【0045】ステップS72において、スペースカウン
タのカウント値がスペース期間の規格範囲内であると判
別されたとき、すなわちP型が継続していると判別され
たときは、ステップS72に続いてスペースカウンタの
カウント値がクリアされる(ステップS77)。ステッ
プS77に続いて電力値データ(Sn)がデジタルシグ
ナルプロセッサ81へコピーされ(ステップS78)、
ステップS5へリターンされる。
【0046】上記したように、デジタルシグナルプロセ
ッサ81から送出されてきたとき、デジタルシグナルプ
ロセッサ82は、前回の処理によってP型検知フラグが
立っていないときは、マークカウンタをインクリメント
し、電力値データを演算すると共にその極大値の更新を
行い、マークカウンタのカウント値がマーク期間範囲内
のときはP型検知フラグを立て、マークカウンタをクリ
アして、更新された電力値データの極大値をデジタルシ
グナルプロセッサ81に送出する。
【0047】前回の処理によってP型検知フラグが立っ
ているときは、電力値データからマーク期間中かスペー
ス期間中かを検知して、マーク期間中のときはマークカ
ウンタのカウント値をインクリメントし、電力値データ
を演算すると共にその極大値の更新を行い、マークカウ
ンタのカウント値がマーク期間範囲内のときはP型継続
であるとしてマークカウンタのカウント値をクリアし、
更新された電力値データの極大値をデジタルシグナルプ
ロセッサ81に送出する。マークカウンタの計数値がマ
ーク期間範囲を超えたときはP型終了としてP型検知フ
ラグを降ろして(L)、P型検知を終了させる。
【0048】前回の処理によってP型検知フラグが立っ
ており、かつ電力値データからスペース期間中と検知さ
れたときは、スペースカウンタのカウント値をインクリ
メントし、スペースカウンタのカウント値がスペース期
間範囲内のときはP型継続であるとしてスペースカウン
タのカウント値をクリアし、電力値データの極大値をデ
ジタルシグナルプロセッサ81に送出する。スペースカ
ウンタのカウント値がスペース期間範囲を超えていると
きはP型終了としてP型検知フラグを降ろして(L)、
P型検知を終了させる。
【0049】このようにして、P型の踏切制御信号の電
力値データ、または非P型の踏切制御信号の電力値デー
タが求められ、デジタルシグナルプロセッサ81からそ
の電力値データがCPU83へ送出される。CPU83
では、この電力値データと図1では省略している他の回
路ブロックから送られてくる列車の現在位置・列車速度
・年月日などのデータとを結合してRAM84に次々と
保存される。
【0050】その後、踏切制御電流の検測がすべて終了
し、RAM84に保存したデータを解析・表示するとき
には、スイッチ等によるCPU83への割り込み要求に
よって光磁気ディスク記録装置85によって記録媒体と
しての光磁気ディスク86に記録され、その光磁気ディ
スク86の記録を介して解析装置(パソコン等)で解析
表示される。この際に解析装置では、電力値データを所
定の換算式によって実効値電流データに変換されて踏切
制御電流が表示される。電力値データから電流値データ
への変換は、CPU83に代わってデジタルシグナルプ
ロセッサ81において実行させてもよい。
【0051】また、本発明の実施の一形態にかかる踏切
制御電流検測装置1において、バンドパスフィルタ5
1、52、53…の前段に共通のA/D変換器を設け、
バンドパスフィルタ51、52、53…をデジタルバン
ドパスフィルタとして、A/D変換器を1つにした構成
をとることもできる。
【0052】また、本発明の実施の一形態にかかる踏切
制御電流検測装置1において、デジタルシグナルプロセ
ッサ81のみがバッファメモリ7から踏切制御電流デー
タを読み込むように構成しているが、デジタルシグナル
プロセッサ81および82の両方がそれぞれバッファメ
モリ7から踏切制御電流データを読み込むようにし、デ
ジタルシグナルプロセッサ82がP型の踏切制御信号を
検出した場合はその電力値データをデジタルシグナルプ
ロセッサ81に送出するように構成してもよい。
【0053】CPU83で各データをリンクした後の最
終データを、光磁気ディスク86を介して解析装置に入
力しているが、その他の記録媒体を用いることも可能で
あり、さらにはデジタル無線を介して解析装置に直接入
力することも可能である。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる踏
切制御電流検測装置によれば、従来高精度な検測が困難
であった正弦波バースト信号である踏切制御電流と連続
正弦波信号である踏切制御電流の両方の自動検測が可能
となる。
【0055】さらに、本発明にかかる踏切制御電流検測
装置によれば、通常の速度で走行する列車に搭載した場
合でも正確な検測を行うことができ、その検測結果をデ
ジタルデータとして保存できるので各踏切制御子の保守
においてデータの管理・保管が効率よく行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかる踏切制御電流検
測装置の構成を示すブロック図である。
【図2】P型の踏切制御子から出力される信号の波形図
である。
【図3】本発明の実施の一形態にかかる踏切制御電流検
測装置の作用の説明に供するフローチャートである。
【図4】本発明の実施の一形態にかかる踏切制御電流検
測装置の作用の説明に供するフローチャートである。
【図5】本発明の実施の一形態にかかる踏切制御電流検
測装置の作用の説明に供するフローチャートである。
【図6】本発明の実施の一形態にかかる踏切制御電流検
測装置の作用の説明に供するフローチャートである。
【図7】本発明の実施の一形態にかかる踏切制御電流検
測装置の作用の説明に供するフローチャートである。
【図8】本発明の実施の一形態にかかる踏切制御電流検
測装置の作用の説明に供するフローチャートである。
【符号の説明】
1 踏切制御電流検測装置 2 鉄道軌道 3 測定コイル 51、52、53、… バンドパスフィルタ 61、62、63、… A/D変換器 7 バッファメモリ 81および82 デジタルシグナルプロセッサ 83 CPU 84 RAM 811 電力値演算部 812 電力値選択部 821P型検知部 822 電力値送出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B61L 29/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄道軌道に流れる踏切制御信号を周波数別
    に分離して検出する踏切制御信号検出手段と、周波数別
    に分離して検出された各踏切制御信号の電力値を求める
    電力値演算手段と、検出された各踏切制御信号中から正
    弦波バースト踏切制御信号を検出する正弦波バースト踏
    切制御信号検出手段と、検出された正弦波バースト踏切
    制御信号の電力値を求めるバースト踏切制御信号電力値
    演算手段と、電力値演算手段によって求めた電力値のう
    ち正弦波バースト踏切制御信号の電力値をバースト踏切
    制御信号電力値演算手段によって求めた電力値に置換す
    る置換手段と、置換された電力値を含む全電力値中から
    電力値の大きい方から予め定めた数の電力値を選択する
    電力値選択手段とを備え、選択された電力値を電流値に
    変換して送出することを特徴とする踏切制御電流検測装
    置。
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