JP3365917B2 - 信号設備検測装置 - Google Patents

信号設備検測装置

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JP3365917B2 JP30990896A JP30990896A JP3365917B2 JP 3365917 B2 JP3365917 B2 JP 3365917B2 JP 30990896 A JP30990896 A JP 30990896A JP 30990896 A JP30990896 A JP 30990896A JP 3365917 B2 JP3365917 B2 JP 3365917B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鉄道線路に沿って点
在している信号設備保全のための地上子性能、軌道回路
電流、踏切制御子電流等を検測する信号設備検測装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道の信号設備関係の検測項目として
は、停止信号を見落とした列車などを非常停止させるた
めのATS地上子コイルの周波数特性と共振の鋭さQ、
列車検出のためのレールに流れている軌道回路電流、列
車接近を検出し踏切の開閉を制御するためにレールに流
れている踏切制御子電流が挙げられる。
【0003】従来、これらの信号設備の保全には、検測
装置を備えた電気検測車を用いて、検測データの収集、
検測結果の判定を行っている。一例として、踏切制御子
電流について説明する。踏切制御子に使用されている発
振器(踏切制御子発振器とも記す)の発振周波数の種類
には、8.5kHz、8.7kHz、8.91kHz、
9.12kHz、9.34kHz、9.56kHz、
9.79kHz、10.02kHz、10.26kH
z、10.5kHz、14kHz、20kHz、30k
Hz、40kHzの14種類がある。
【0004】これらの発振器には軌道が車軸によって短
絡された時に発振するもの(開電路型)と発振を停止す
るもの(閉電路型)とがある。この発振器の特性は経時
的に劣化して、発振周波数のずれや発振出力信号レベル
のずれとなって現れる。これらの発振器の発振周波数と
発振出力信号レベルを電気検測車上で検出するために、
車両の前後に踏切制御子電流測定用の測定コイルが設置
されている。踏切制御子電流測定用の測定コイルに、複
数周波数の信号が同時に入力されても測定は並行して行
えるように踏切制御子の種類別に測定回路が設けられて
いる。
【0005】踏切制御子測定用の測定コイルによって受
信された踏切制御子電流は、バンドパスフィルタ(BP
F)によって周波数毎に選別され、そのままレベルレコ
ーダの入力になるものと、規定のレベルに達すると測定
装置内で処理されるものに分かけられる。なお、周波数
の測定は基準時間内にパルス化された入力数を計数して
行っている。
【0006】測定が終了した発振周波数、踏切制御子電
流レベルから、制御区間長を算出し、適正範囲内である
かを判定し、また現在の車両位置と照らし合わせてプリ
ンタによってプリントアウトされる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記した従来の
信号設備検測装置では、踏切制御子電流の検測データを
記録紙上にチャートの形で記録している。しかるに記録
紙は、大量になると保管が大変煩雑であり、過去のデー
タとの比較をする場合の作業に大変手間がかかるという
問題点がある。
【0008】また、上記した従来の信号設備検測装置で
は、得られたデータをパーソナルコンピュータ等で人手
によらず、デジタル的に処理、解析することは、不可能
な装置構成になっており、検測要員を伴ったものとして
考えられており、無人検測は不可能であるという問題点
があった。
【0009】本発明は構成が簡単で、かつ検測が自動的
に行えてデータ処理が高速に行うことができる信号設備
検測装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる信号設備
検測装置は、踏切制御子に設けられた発振器からの発振
出力が供給されて踏切制御子に使用されている発振器そ
れぞれの発振周波数を通過帯域の中心周波数とする各バ
ンドパスフィルタと、前記各バンドパスフィルタを通過
した信号のレベル値と該信号の周波数値との対を時分割
多重化する時分割多重化手段と、前記時分割多重化手段
により時分割多重化された信号のレベル値中のレベルの
高い方の少なくとも上位3つの信号のレベル値および該
信号の周波数値とに基づく情報を生成して送出する信号
処理手段とを備え、前記信号処理手段から送出された情
報と地上子データと軌道回路電流データとをパケット化
して送出することを特徴とする。
【0011】本発明にかかる信号設備検測装置は、踏切
制御子に設けられた発振器からの発振出力が踏切制御子
に使用されている発振器それぞれの発振周波数を通過帯
域の中心周波数とする各バンドパスフィルタに供給され
て、各バンドパスフィルタを通過した信号のレベル値と
該信号の周波数値との対が時分割多重化手段によって時
分割多重化され、時分割多重化された信号のレベル値中
のレベルの高い方の少なくとも上位3つの信号のレベル
値および該信号の周波数値とに基づく情報が信号生成手
段によって生成されて送出される。
【0012】したがって、時分割多重化手段によって信
号のレベル値と該信号の周波数値との対が多重化される
ため、データバスが1組だけで済み装置は簡略化される
ほか、信号処理手段で効率的に処理が行えることにな
る。さらに、信号のレベルが少なくとも上位3つの信号
レベル値と該信号の周波数値と、地上子データと軌道回
路電流データとをパケット化して送出することで、パケ
ットの容量を減らすことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の信号設備検測装置
を実施の形態によって説明する。図1は本発明の実施の
一形態にかかる信号設備検測装置の構成を示すブロック
図であり、踏切制御子電流検測部について示している。
【0014】本発明の実施の一形態にかかる信号設備検
測装置1は、約100kHzから130kHzの広い周
波数範囲の発振出力を同時に出力する多重周波数発振器
20から出力される発振出力信号を、地上子検測、軌道
回路電流検測および踏切制御子電流検測定のために設け
られた共通の測定コイル2に供給して送出する。
【0015】地上子21はコイルおよびコンデンサから
なる共振回路で構成され、測定用コイル2は多重周波数
発振器20から出力された発振出力信号を受けて地上子
21側に輻射させる1次コイルおよび地上子21の共振
電流により誘起された信号を送出する2次コイルで構成
されている。一方、軌道を流れる踏切制御子電流は測定
コイル2と電磁結合することにより検出され、増幅器3
および4に供給されて所定のレベルにまで増幅される。
【0016】増幅器3にて増幅された踏切制御子電流
は、踏切制御子発振器の発振周波数の信号を検出するた
めに、該発振周波数にそれぞれ対応させた通過帯域の中
心周波数が8.5kHzのバンドパスフィルタ51、通
過帯域の中心周波数が8.91kHzの図示しないバン
ドパスフィルタ、同9.34kHzの図示しないバンド
パスフィルタ、同9.79kHzの図示しないバンドパ
スフィルタ、同10.26kHzの図示しないバンドパ
スフィルタ、同14kHzの図示しないバンドパスフィ
ルタ、同30kHzのバンドパスフィルタ57からなる
バンドパスフィルタ群5に供給されて、バンドパスフィ
ルタ群5によって周波数に基づいて分離される。
【0017】バンドパスフィルタ群5により周波数に基
づいて分離された踏切制御子電流はそれぞれバンドパス
フィルタ群5のバンドパスフィルタに対応させたA/D
変換器71…A/D変換器77からなるA/D変換器群
7によって各別にデジタルデータ(デジタルデータを測
定デジタルデータとも記す。また図においては誤解を招
かないときには単にデータとも記す)に変換される。A
/D変換器群7によって変換されたデジタルデータはラ
ッチ回路9によってラッチされる。
【0018】増幅器4にて増幅された踏切制御子電流
は、踏切制御子発振器の発振周波数の信号を検出するた
めに、該発振周波数にそれぞれ対応させた通過帯域の中
心周波数が8.7kHzのバンドパスフィルタ61、通
過帯域の中心周波数が9.12kHzの図示しないバン
ドパスフィルタ、同9.56kHzの図示しないバンド
パスフィルタ、同10.02kHzの図示しないバンド
パスフィルタ、同10.5kHzの図示しないバンドパ
スフィルタ、同20kHzの図示しないバンドパスフィ
ルタ、同40kHzのバンドパスフィルタ67からなる
バンドパスフィルタ群6に供給されて、バンドパスフィ
ルタ群6によって周波数に基づいて分離される。
【0019】バンドパスフィルタ群6により周波数に基
づいて分離された踏切制御子電流はそれぞれバンドパス
フィルタ群6のバンドパスフィルタに対応させたA/D
変換器81…A/D変換器87からなるA/D変換器群
8によって各別にデジタルデータに変換される。A/D
変換器群8によって変換されたデジタルデータはラッチ
回路10によってラッチされる。
【0020】ここで、通過帯域の中心周波数が8.5k
Hz、8.7kHz、8.91kHz、9.12kH
z、9.34kHz、9.56kHz、9.79kH
z、10.02kHz、10.26kHz、10.5k
Hzの10種類のバンドパスフィルタには通過帯域幅の
狭いメカニカルフィルタを用いるのが好都合である。
【0021】A/D変換器群7および8を構成するそれ
ぞれのA/D変換器は対応するバンドパスフィルタから
の出力を例えば16ビットの測定デジタルデータに変換
するが、本例では例えば上位8ビットと下位8ビットの
2回に別けて出力する。
【0022】A/D変換器群7および8から出力され、
ラッチ回路9および10においてラッチされた14種類
の測定デジタルデータはデータ多重化器11に供給され
て多重化される。データ多重化器11は図2に示すよう
に、多重タイミングコントローラ111から出力される
制御信号によって制御される3ステートバッファ112
および113と、3ステートバッファ112および11
3から出力される測定デジタルデータをラッチするラッ
チ回路114とを備え、3ステートバッファ112から
の出力測定デジタルデータと3ステートバッファ113
から出力される測定デジタルデータとを多重タイミング
コントローラ111から出力される制御信号に基づいて
時分割多重化してラッチ回路114においてラッチして
送出する。なお、多重タイミングコントローラ111か
らA/D変換制御信号が出力されてA/D変換器群7お
よび8の変換タイミングが制御される。
【0023】ラッチ回路9から出力されるデータは図3
(a)に示す如くであり、ラッチ回路10から出力され
るデータは図3(b)に示すごとくであり、データ多重
化回路11において時分割多重化されて送出されるデー
タは図4(a)に示すごとくである。データ多重化器1
1から出力される多重化データはデータ多重化器12に
供給される。このようにA/D変換器7および8からの
出力をデータ多重化器11によって多重化したため、デ
ータ多重化器12へのデータ送出には1つのデータバス
で済むことになる。なお、以下図面において、周波数の
表示kHzを単にkとも略記してある。
【0024】データ多重化器12は図5に示すように、
多重タイミングコントローラ121から出力される制御
信号によって制御されてバンドパスフィルタ群5および
6のバンドパスフィルタにて分離され、デジタルデータ
に変換されて8ビットずつに分割されている測定デジタ
ルデータを16ビットの測定デジタルデータに戻すリタ
イミング回路122と、多重タイミングコントローラ1
21から出力される制御信号によって制御される3ステ
ートバッファ123と124と、リタイミング回路12
2から出力されるデータと比較するための予め定めた閾
値、例えばリタイミング回路122から出力されるデー
タ比較して0レベルを検出のための閾値であるスレシュ
ホールドデータを送出する閾値発生手段であるスレシュ
ホールドデータ発生器125と、周波数カウンタ部12
6とを備え、リタイミング回路122から出力される1
6ビットの測定デジタルデータと周波数カウンタ部12
6から出力される16ビットの周波数データとが3ステ
ートバッファ123と124を介して時分割多重化され
る。
【0025】周波数カウンタ部126は、リタイミング
回路122から出力される16ビットの測定周波数デジ
タルデータとスレシュホールドデータ発生器125から
出力されるスレシュホールドデータと比較して比較出力
を送出する比較器127と、比較器127からの比較出
力の例えば立上り変化点を検出してリタイミング回路1
22から出力される測定デジタルデータに対応する周波
数の情報として出力する変化点検出器128と、クロッ
クパルスを100msの期間カウントする100msカ
ウンタと、100msカウンタの計数出力によって計数
の開始および計数の終了が制御されて変化点検出器12
8から出力される変化点の数を100msの期間計数し
て周波数値を求めるためバンドパスフィルタ51〜5
7、61〜67の通過帯域の各中心周波数に対応させた
周波数カウンタ131、132…、144、145と、
周波数カウンタ131、132…、144、145の計
数値をマルチプレクスして3ステートバッファ124に
送出するマルチプレクサ146とを備え、バンドパスフ
ィルタ群5および6によって分離された信号の周波数デ
ータがマルチプレクスのうえ出力される。
【0026】ここで、スレシュホールドデータ発生器1
25から出力されるスレシュホールドデータと測定デー
タとが比較器127にて比較され、スレシュホールドデ
ータを超える信号が変化点検出器128に送出され、そ
の立上りに基づく信号が変化点検出器128から測定デ
ジタルデータに対応する周波数の周波数カウンタに出力
が送出される。具体的に説明すれば、例えば通過帯域の
中心周波数が8.5kHzのバンドパスフィルタ51を
通過した信号の測定デジタルデータに基づいて変化点検
出器128から出力された信号は周波数カウンタ131
に送出される。
【0027】周波数カウンタ131、134、…、14
4、145における計数値は測定デジタルデータに基づ
く信号がスレシュホールドデータに基づく値を横切る回
数の1/2であって、これが100msの期間周波数カ
ウンタにて計数されるため、周波数カウンタ131、1
34、…、144、145における計数値は測定デジタ
ルデータに基づく信号の周波数に対応している。バンド
パスフィルタ51、…、57、61、…、67を通過し
た信号の周波数に対応するカウンタの計数値は、通過帯
域の中心周波数に対応して示せば図6に示すごとくであ
る。
【0028】周波数カウンタ131、132…、14
4、145はそれぞれバンドパスフィルタ51、…、5
7、61、…、67の通過帯域の中心周波数に対応させ
て、図5においては、8.5kHz用、8.7kHz
用、…、30kHz用、40kHz用と表示してあり、
周波数カウンタ131、132…、144、145の計
数値によって、多重化された各測定デジタルデータに対
応する信号の周波数値が判リ、周波数値は周波数カウン
タ131、134、…、144、145から16ビット
の周波数データとして出力される。
【0029】3ステートバッファ123を介してリタイ
ミング回路122から出力される16ビットの出力と、
3ステートバッファ124を介してマルチプレクサ14
6から出力される16ビットの出力とは、多重化されて
送出される。したがって、データ多重化器12によって
時分割多重化されて送出される多重化データは図4
(b)に示すように、バンドパスフィルタ群5および6
を通過した信号のレベルに対応する測定デジタルデータ
と該測定デジタルデータに続いて測定デジタルデータに
対応する信号の周波数データが出力されることになる。
【0030】データ多重化器12から出力されたデータ
はデジタル信号処理回路13に供給して、デジタル信号
処理回路13においてバンドパスフィルタ51、…、5
7、61、…、67からの各出力の電流実効値を演算
し、演算した実効値データ中の少なくとも上位3つの実
効値データと対応する周波数データとをインタフェース
回路15に送出する。ここで、本実施の一形態にかかる
例では、上位3つの実効値データおよび周波数データを
とる。これは、列車に対して3つ先までの踏切制御子電
流の実効値データと周波数データを測定できれば十分で
あるためである。
【0031】このようにデータ多重化器12によって測
定デジタルデータを時分割で多重化したことによってデ
ジタル信号処理回路13における順次処理が可能とな
る。
【0032】デジタル信号処理回路13から送出された
データと、車両位置検出器14にて検出された0.5m
の距離を車両が進行したとき毎に出力される検出パルス
と、軌道回路電流データATS地上子検測定部18によ
って検測したデータATS地上子データおよび軌道回路
電流検測定部19によって検測した軌道回路電流データ
とがインタフェース回路15に供給される。インタフェ
ース回路15においては、踏切制御子電流の実効値デー
タおよび周波数データ、軌道回路電流の実効値データお
よび周波数データ、ATS地上子データおよびパケット
識別用のヘッダがまとめられて、車両が距離0.5m進
行する毎に1パケットを生成し、CPU16を介して図
示しない内部メモリに格納する。該内部メモリに貯えら
れたデータは、必要なときに外部記憶装置(MO等)1
7に書き込まれる。
【0033】また、デジタル信号処理回路13におい
て、踏切制御子電流実効値データを上位3つとるように
しためCPU16の内部メモリに蓄えるパケットの容量
を大幅に低減させることができる。
【0034】次に軌道回路電流データおよびATS地上
子データの生成について説明する。
【0035】軌道回路電流データは測定コイル2から出
力される信号中から、25〜120Hzの多重信号を取
り出し、車両が距離0.5m進行する毎にサンプリング
して、サンプリング処理された信号をデジタル信号処理
して実効値および周波数値を演算し、軌道回路電流デー
タして送出する。
【0036】ATS地上子データは測定コイル2から出
力される信号中から、100〜130kHzの多重信号
を取り出し、該多重信号を高速フーリエ変換して周波数
成分に分解し、分解された周波数成分中の最大レベルを
呈する周波数fmと、前記最大レベルから3dB低下し
たレベルを呈する周波数f1、f2とから、地上子の共
振周波数fmとQ(=fm/(f2−f1))とを求
め、ATS地上子データとして送出する。
【0037】インタフェース回路15において生成され
るパケットは、踏切制御子電流の実効値データおよび周
波数データ、軌道回路電流の実効値データおよび周波数
データ、ATS地上子データおよびパケット識別用のヘ
ッダがまとめられたパケットであって、車両が0.5m
進行する毎に1パケットとして送出される。パケット構
成は例えば図7に示すごとくである。
【0038】ここで、ヘッダはパケット内容を示す情報
である。距離0.5mの範囲に踏切制御子電流、ATS
地上子が常に全て存在するわけではないので、軌道回路
電流のみがあるときは図8(a)に示す如きパケット構
成となり、軌道回路電流と踏切制御子電流とがあるとき
は図8(b)に示す如きパケット構成となり、軌道回路
電流とATSとがあるときは図8(c)に示す如きパケ
ット構成となる。
【0039】また踏切制御子電流、軌道回路電流共に、
パケットを構成している電流実効値については、デジタ
ル信号処理回路13内で実効値を求める代わりに、実効
値の2乗を求めた方がより高速に処理できる。このた
め、実効値の2乗データでパケットを構成しておき、デ
ータ解析のときに実効値に戻した方がより効率的であ
る。
【0040】測定区間毎にパケット化されたデータは例
えば汎用コンピュータによって解析、管理が行える。ま
た、上記のように測定区間毎にパケット化することによ
って、データの解析および管理が行い易くなる。
【0041】次に周波数カウンタ126の変形例につい
て説明する。周波数カウンタ126に代わる図9に示す
本変形例の周波数カウンタ200は、比較器127と、
変化点検出器128と、変化点検出器128からの出力
を計数する周波数誤差カウンタ201、202、…、2
13、214と、クロックパルスを100msの期間カ
ウントする100msカウンタ215と、周波数誤差カ
ウンタ201、202、…、213、214の計数値を
100msカウンタ125による100msの計数毎に
読み出し、読み出された周波数誤差カウンタ201、2
02、…、213、214の計数値にオフセット値を加
えるオフセット値加算回路221、222、…、23
3、234と、バンドパスフィルタの通過帯域の中心周
波数に対応させた周波数コードを生成する周波数コード
生成器217と、オフセット加算回路221、222、
…、233、234の出力と周波数コード生成器217
からの周波数コードとを時分割多重化して出力する時分
割多重化器218とを備えている。
【0042】比較器127おょび変化点検出器128は
周波数カウンタ部126の場合と同一であり、その説明
は省略する。周波数誤差カウンタ201、202、…、
213、214はバンドパスフィルタ51〜57、61
〜67にそれぞれ対応しており、通過帯域幅よりの少し
広い範囲の周波数を計数するカウンタで構成されてい
る。
【0043】周波数誤差カウンタ201、202、…、
213、214について、周波数誤差カウンタ201を
例に説明する。バンドパスフィルタ51は通過帯域の中
心周波数が8.5kHzであり、メカニカルフィルタで
構成されている場合、通過帯域幅は(8500−30H
z)〜(8500+30Hz)であって、これより外側
の周波数は通過しない。したがって、周波数誤差カウン
タ201はこの範囲より少し大きい範囲の周波数が計数
できればよく、測定周波数範囲を8350〜8650H
zに対応して30進カウンタ、すなわちカウント数31
のカウンタに設定して、変化点検出器128を介して出
力されるバンドパスフィルタ51からの出力信号の周波
数をカウントする。
【0044】しかるに周波数カウンタ131においては
周波数8.5kHzに対して850カウントしていた
が、周波数誤差カウンタ201では、計数値が31カウ
ントで一周するため、100ms毎にみた場合、周波数
誤差カウンタ201では計数値が12のときに8.5k
Hzを示している。これにオフセット値加算回路221
でオフセット値4を加算して、オフセット値加算回路2
21から15が出力されたとき8.5kHzに対応させ
る。そこで、周波数誤差カウンタ201の場合、カウン
ト値0〜30が8350Hz〜8650Hzに対応する
ことになる。
【0045】他の周波数誤差カウンタについても同様で
あり、周波数誤差カウンタは図10に模式的に示すとお
りである。図10において周波数誤差カウンタを対応す
るバンドパスフィルタの通過帯域の中心周波数用と表示
し、周波数誤差カウンタのそれぞれに対して周波数誤差
カウンタによって測定できる周波数範囲と、カウント範
囲、カウント数、補正前カウント値、補正後カウント
値、周波数コードが表示してある。カウント範囲は周波
数誤差カウンタでカウントされるカウント値の範囲を示
し、カウント数は周波数誤差カウンタによる計数が一周
するための計数回数を示し、補正前カウント値はバンド
パスフィルタの通過帯域の中心周波数f0に対する周波
数誤差カウンタのカウント値を示し、補正後カウント値
は補正前カウント値にオフセット値加算回路によってオ
フセット値が加算された結果の値を示している。
【0046】周波数カウンタ200において、図10に
示したように8.5kHz〜10.5kHzの周波数誤
差カウンタは31カウントし、14kHz〜40kHz
の周波数誤差カウンタは1001カウントする場合を例
示した。これは、中心周波数f0を中心に左右対称な範
囲の測定することができるためである。しかし、基本的
に測定範囲を増大させればカウント数は上記例にかかわ
らない。特に、8.5kHz〜10.5kHzの周波数
誤差カウンタは32カウントし、14kHz〜40kH
zの周波数誤差カウンタは1024カウントするように
2の累乗とした方が回路構成上簡略化できる。
【0047】また、周波数カウンタ200において、周
波数誤差カウンタのカウント値にオフセット値加算回路
でオフセット値を加算する構成の場合を例示したが、オ
フセット値加算回路に代わって、周波数誤差カウンタの
それぞれに対応するオフセット値をロードするように構
成してもよい。又オフセット値の加算はデータ解析時に
行ってもよい。
【0048】さらに、周波数コード生成回路217にお
いて生成されたバンドパスフィルタの通過帯域の中心周
波数、すなわち踏切制御子の発振周波数に対応させた周
波数コードがオフセット値加算回路からの出力に時分割
多重化されて送出される。周波数コードの例は16進数
表示で、図10に示すごとくである。
【0049】上記のようにした結果、周波数コードが時
分割多重化されているためにデータ解析時においてデー
タを周波数毎に選別する場合、周波数コードに基づいて
選別すれば足り、周波数コードが付加されていない周波
数カウント部126の場合よりも容易であり、周波数カ
ウンタ部126によって得たデータの場合よりも解析速
度が向上する。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる信号
設備検測装置によれば、本発明にかかる信号設備検測装
置を列車に搭載することにより信号設備の検測をするこ
とができる。また、営業車に搭載して信号設備の自動検
測を行うことができる。この結果、従来に行っていた電
気検測車による検測の場合よりも安価に、かつより頻繁
な検測が可能となり、信号設備の保守が確実に行える。
【0051】さらに本発明にかかる信号設備検測装置に
よれば、信号のレベル値と該信号の周波数値との対が多
重化されるため、データバスが1組だけで済み装置が簡
略化されるほか、信号処理手段で効率的に処理が行える
ことになる。またさらに、信号のレベルが少なくとも上
位3つの信号のレベル値と該信号の周波数値をパケット
化することで、パケットの容量を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかる信号設備検測装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の一形態にかかる信号設備検測装
置におけるデータ多重化器(11)の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】本発明の実施の一形態にかかる信号設備検測装
置におけるA/D変換器から出力されるデータを示す模
式図である。
【図4】本発明の実施の一形態にかかる信号設備検測装
置におけるデータ多重化器(11)および(12)から
出力されるデータを示す模式図である。
【図5】本発明の実施の一形態にかかる信号設備検測装
置におけるデータ多重化器(12)の構成を示すブロッ
ク図である。
【図6】本発明の実施の一形態にかかる信号設備検測装
置における周波数カウンタ部中の周波数カウンタの計数
値の説明に供する図である。
【図7】本発明の実施の一形態にかかる信号設備検測装
置におけるパケット構成の説明に供する図である。
【図8】本発明の実施の一形態にかかる信号設備検測装
置におけるパケット構成の説明に供する図である。
【図9】本発明の実施の一形態にかかる信号設備検測装
置における周波数カウンタ部の変形例の構成を示すブロ
ック図である。
【図10】図9に示した周波数カウンタ部における周波
数誤差カウンタ、オフセット値加算回路および周波数コ
ード生成回路の説明に供する図である。
【符号の説明】
1 信号設備検測装置 2 測定コイル 5および6 バンドパスフィルタ群 7および8 A/D変換器群 9および10 ラッチ回路 11および12 データ多重化器 13 デジタル信号処理回路 14 車両位置検出回路 15 インタフェース回路 20 多重周波数発振器 21 地上子 126および200 周波数カウンタ部
フロントページの続き (72)発明者 岡本 修一 東京都渋谷区道玄坂1丁目14番6号 株 式会社ケンウッド内 (56)参考文献 特開 平8−23605(JP,A) 特開 平8−179025(JP,A) 特開 平8−239038(JP,A) 特開 平6−144229(JP,A) 特開 平4−290030(JP,A) 特開 昭52−129894(JP,A) 実開 平7−19046(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B61L 1/00 - 29/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】踏切制御子に設けられた発振器からの発振
    出力が供給されて踏切制御子に使用されている発振器そ
    れぞれの発振周波数を通過帯域の中心周波数とする各バ
    ンドパスフィルタと、前記各バンドパスフィルタを通過
    した信号のレベル値と該信号の周波数値との対を時分割
    多重化する時分割多重化手段と、前記時分割多重化手段
    により時分割多重化された信号のレベル値中のレベルの
    高い方の少なくとも上位3つの信号のレベル値および該
    信号の周波数値とに基づく情報を生成して送出する信号
    処理手段とを備え、前記信号処理手段から送出された情
    報と地上子データと軌道回路電流データとをパケット化
    して送出することを特徴とする信号設備検測装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の信号設備検測装置におい
    て、時分割多重化手段は、 予め所定値に設定した閾値を出力する閾値出力手段と、 各バンドパスフィルタに対応させた周波数カウンタと、
    入力された信号のレベル値と閾値出力手段から出力され
    た閾値を比較して入力信号のレベル値が閾値を超える期
    間にわたり信号を送出する比較器と、比較器から出力さ
    れる信号の一方の変加点を検出して変化点検出時に出力
    信号を、入力された信号を送出したバンドパスフィルタ
    に対応する周波数カウンタに送出する変化点検出手段と
    を含む周波数カウンタ部と、 を備えたことを特徴とする信号設備検測装置。
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