JP3322299B2 - 超伝導パルス信号発生回路 - Google Patents

超伝導パルス信号発生回路

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JP3322299B2
JP3322299B2 JP32452297A JP32452297A JP3322299B2 JP 3322299 B2 JP3322299 B2 JP 3322299B2 JP 32452297 A JP32452297 A JP 32452297A JP 32452297 A JP32452297 A JP 32452297A JP 3322299 B2 JP3322299 B2 JP 3322299B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパルス信号を発生す
るパルス信号発生回路に関し、特に超伝導集積回路等で
用いられるパルス信号を発生する超伝導パルス信号発生
回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、交流のバイアス電源に同期してパ
ルス信号を発生する超伝導パルス信号発生回路として、
1個のジョセフソン接合素子と抵抗とを有する図8に示
すような回路が知られている。
【0003】図8は従来の超伝導パルス信号発生回路の
構成を示す等価回路図である。
【0004】図8において、従来の超伝導パルス信号発
生回路は、バイアスフィード抵抗Rb21と、一端がバ
イアスフィード抵抗Rb21に接続され他端が接地され
たジョセフソン接合素子J21と、ジョセフソン接合J
21と並列に接続された負荷抵抗RL21とによって構
成されている。
【0005】このような構成において、ジョセフソン接
合素子J21にはバイアスフィード抵抗Rb21を介し
て交流電流であるバイアス電流(以下、交流バイアス電
流と称す)が供給される。なお、ジョセフソン接合素子
J21に流す交流バイアス電流は、ピーク値がその超伝
導臨界電流値以上になるように設定される。
【0006】ジョセフソン接合素子J21はその超伝導
臨界電流値を越える電流が流れると、超伝導状態から電
圧状態にスイッチして電流を遮断する。したがって、こ
のとき、ジョセフソン接合素子J21に流れていた電流
は出力端である負荷抵抗RL21に流れ、負荷抵抗RL
21の両端には交流バイアス電流の各周期に同期してパ
ルス信号が出力される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
ような従来の超伝導パルス信号発生回路では、交流バイ
アス電流の各周期毎にパルス信号を発生するため、パル
ス信号を交流バイアス電流の入力に同期して一度だけ発
生させことができなかった。
【0008】このような単一のパルス信号を発生する超
伝導パルス信号発生回路は、例えば、装置の電源投入時
における回路の初期化や特定の論理回路に加えるパルス
信号を発生する回路として種々の用途に用いることがで
きる。
【0009】また、パルス信号を周期的に発生させる場
合でも、交流バイアス電流の各周期毎だけでなく、予め
設定した所定の周期毎にパルス信号を発生させることが
できるようにすることが望ましい。
【0010】本発明は上記したような従来の技術が有す
る問題点を解決するためになされたものであり、単一の
パルス信号、及び所定の周期毎にパルス信号を発生する
ことができる超伝導パルス信号発生回路を提供すること
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の超伝導パルス信号発生回路は、交流電流である
交流バイアス電流の入力に同期して一度だけパルス信号
を出力する超伝導パルス信号発生回路であって、一端が
第1の接続点に接続され他端が第2の接続点に接続され
た第1のインダクタンス、一端が前記第1の接続点に接
続され他端が第3の接続点に接続された第2のインダク
タンス、一端が前記第2の接続点に接続され他端が前記
第3の接続点に接続された第1のダンピング抵抗、一端
が前記第2の接続点に接続され他端が接地された第1の
ジョセフソン接合素子、及び一端が前記第3の接続点に
接続され他端が接地された第2のジョセフソン接合素子
を備えた第1のSQUIDと、一端が第4の接続点に接
続され他端が第5の接続点に接続された第3のインダク
タンス、一端が前記第4の接続点に接続され他端が第6
の接続点に接続された第4のインダクタンス、一端が前
記第5の接続点に接続され他端が前記第6の接続点に接
続された第2のダンピング抵抗、一端が前記第5の接続
点に接続され他端が第7の接続点に接続された第3のジ
ョセフソン接合素子、及び一端が前記第6の接続点に接
続され他端が前記第7の接続点に接続された第4のジョ
セフソン素子を備えた第2のSQUIDと、一端が第8
の接続点に接続され他端が接地され、前記第1のインダ
クタンスと磁気的に結合するように配置された第1の制
御配線と、 一端が前記第8の接続点に接続され他端が前
記第7の接続点に接続され、前記第2のインダクタンス
と磁気的に結合するように配置された第2の制御配線
と、 一端が第9の接続点に接続され他端が前記第1の接
続点に接続され、前記第3のインダクタンスと磁気的に
結合するように配置された第3の制御配線と、 一端が前
記第9の接続点に接続され他端が第10の接続点に接続
され、前記第4のインダクタンスと磁気的に結合するよ
うに配置された第4の制御配線と、 一端が前記第4の接
続点に接続され他端が接地された第1の負荷抵抗と、
端が前記第10の接続点に接続され他端が接地された、
該一端から前記パル ス信号が出力される第2の負荷抵抗
と、を有し、 前記第1の接続点に前記交流バイアス電流
が供給され、前記第4の接続点に直流電流が供給される
構成である。
【0012】
【0013】また、交流電流である交流バイアス電流
の入力に同期して一度だけパルス信号を出力する超伝導
パルス信号発生回路であって、一端が第1の接続点に接
続され他端が第2の接続点に接続された第1のインダク
タンス、一端が前記第1の接続点に接続され他端が前記
第2の接続点に接続された第1のダンピング抵抗、一端
が前記第1の接続点に接続され他端が接地された第1の
ジョセフソン接合素子、及び一端が前記第2の接続点に
接続され他端が接地された第2のジョセフソン接合素子
を備えた第1のSQUIDと、一端が第3の接続点に接
続され他端が第4の接続点に接続された第2のインダク
タンス、一端が前記第3の接続点に接続され他端が第5
の接続点に接続された第3のインダクタンス、一端が前
記第4の接続点に接続され他端が前記第5の接続点に接
続された第2のダンピング抵抗、一端が前記第4の接続
点に接続され他端が第6の接続点に接続された第3のジ
ョセフソン接合素子、及び一端が前記第5の接続点に接
続され他端が前記第6の接続点に接続された第4のジョ
セフソン素子を備えた第2のSQUIDと、一端が第6
の接続点に接続され他端が接地され、前記第1のインダ
クタンスと磁気的に結合するように配置された第1の制
御配線と、 一端が第7の接続点に接続され他端が前記第
1の接続点に接続され、前記第2のインダクタンスと磁
気的に結合するように配置された第2の制御配線と、
端が前記第7の接続点に接続され他端が第8の接続点に
接続され、前記第3のインダクタンスと磁気的に結合す
るように配置された第3の制御配線と、 一端が前記第3
の接続点に接続され他端が接地された第1の負荷抵抗
と、 一端が前記第8の接続点に接続され他端が接地され
た、該一端から前記パルス信号が出力される第2の負荷
抵抗と、を有し、 前記第1の接続点に前記交流バイアス
電流が供給され、前記第3の接続点に直流電流が供給さ
れる構成である。
【0014】または、上記いずれかの超伝導パルス信号
発生回路と、前記交流バイアス電流を動作クロックとす
る複数のラッチ回路とを有し、前記複数のラッチ回路
は、それぞれ前段のラッチ回路の出力が後段のラッチ回
路の入力に接続されることで直列に接続され、該超伝導
パルス信号発生回路の出力信号が直列に接続された初段
のラッチ回路に入力され、最終段のラッチ回路の出力信
号が前記初段のラッチ回路の入力に帰還された構成で
る。
【0015】上記のように構成された超伝導パルス信号
発生回路では、第1のSQUIDが有するインダクタン
スと磁気的に結合する制御配線に直流電流を供給するこ
とで第1のSQUIDの超伝導臨界電流値が減少する。
この状態で第1のSQUIDに交流バイアス電流が供給
されると、第1のSQUIDは電圧状態に転移する。こ
のとき、第1のSQUIDに流れていた電流は超伝導パ
ルス信号発生回路の出力側に流れ、第2のSQUIDは
その出力信号によって電圧状態に転移し、制御配線に流
れていた直流電流を遮断する。したがって、交流バイア
ス電流の次の周期で電流が増加しても、第1のSQUI
Dは超伝導臨界電流値が減少していないため、超伝導状
態を維持する。よって、超伝導パルス信号発生回路から
は交流バイアス電流の入力に同期して一度だけパルス信
号が出力される。
【0016】
【発明の実施の形態】次に本発明について図面を参照し
て説明する。
【0017】(第1実施例)図1は本発明の超伝導パル
ス信号発生回路の第1実施例の構成を示す等価回路図で
ある。
【0018】図1において、本実施例の超伝導パルス信
号発生回路は、直列に接続されたインダクタンスL1、
L2、インダクタンスL1、L2と並列に接続されたダ
ンピング抵抗Rd1、及びダンピング抵抗Rd1の両端
にそれぞれ接続され一端が接地されたジョセフソン接合
素子J1、J2からなる第1のSQUID(Supercondu
cting Quantum Interference Device)1と、第1のS
QUID1のインダクタンスL1、L2に磁気的に結合
される制御配線L3、L4と、直列に接続されたインダ
クタンスL5、L6、インダクタンスL5、L6に並列
に接続されたダンピング抵抗Rd2、及びダンピング抵
抗Rd2の両端にそれぞれ接続され一端が制御配線L4
と接続されたジョセフソン接合素子J3、J4からなる
第2のSQUID2と、第2のSQUID2のインダク
タンスL5、L6と磁気的に結合される制御配線L7、
L8と、バイアスフィード抵抗Rb1、Rb2と、負荷
抵抗RL1、RL2とによって構成されている。
【0019】なお、バイアスフィード抵抗Rb1の一端
は、直列に接続されたインダクタンスL1及びL2の接
続点に接続され、他端から交流バイアス電流ACが供給
される。また、バイアスフィード抵抗Rb2の一端は、
直列に接続されたインダクタンスL5及びL6の接続点
に接続され、他端から直流電流DCが供給される。
【0020】このような構成において、制御配線L3、
L4には、バイアスフィード抵抗Rb2及び第2のSQ
UID2を介して直流電流DCが供給される。この直流
電流DCの値は、例えば、第2のSQUID2の零磁場
臨界電流値の約75%に設定される。なお、このとき第
2のSQUID2は超伝導状態にある。零磁場臨界電流
値とはSQUIDの制御配線に電流が流れていないとき
の超伝導臨界電流値であり、この値を100%の値とす
る。
【0021】このような状態で、第1のSQUID1の
超伝導臨界電流値がその零磁場臨界電流値の50%以下
になるように、第1のSQUID1の各回路定数を設定
しておく。
【0022】ここで、第1のSQUID1に、その零磁
場臨界電流値の約75%のピーク値を持つ交流バイアス
電流ACがバイアスフィード抵抗Rb1を介して供給さ
れると、第1のSQUID1に流れる電流がその超伝導
臨界電流値を越えるため、第1のSQUID1は交流バ
イアス電流ACの立ち上がりに同期して超伝導状態から
電圧状態にスイッチする。その結果、交流バイアス電流
ACは制御配線L7、L8を介して出力端である負荷抵
抗RL2に注入される。
【0023】制御配線L7、L8は第2のSQUID2
のインダクタンスL5、L6と磁気的に結合しているた
め、第2のSQUID2の超伝導臨界電流値は零磁場臨
界電流値の約50%に減少する。第2のSQUID2に
はバイアスフィード抵抗Rb2を介して零磁場臨界電流
値の約75%の直流電流が流れているため、第2のSQ
UID2は電圧状態にスイッチして制御配線L3、L4
に流れていた電流を遮断する。その結果、直流電流DC
は負荷抵抗RL1を介して接地電位に流れ込む。また、
制御配線L3、L4に流れていた電流が遮断されたた
め、第1のSQUID1は超伝導状態に転移する。
【0024】したがって、第1のSQUID1に交流バ
イアス電流ACの次の周期で電流が流れても制御配線L
3、L4には電流が流れていないため、第1のSQUI
D1は電圧状態にスイッチせず超伝導状態を維持する。
【0025】よって、出力端からは交流バイアス電流A
Cの入力に同期してパルス信号が一度だけ出力される。
【0026】図2は図1に示した第1のSQUID及び
第2のSQUIDのしきい値特性を示す波形図である。
また、図3は図1に示した超伝導パルス信号発生回路の
出力波形の様子を示す図であり、同図(a)は交流バイ
アス電流ACが最初に正の極性から始まる場合の出力波
形図、同図(b)は交流バイアス電流ACが最初に負の
極性から始まる場合の出力波形図である。なお、図2の
縦軸は交流バイアス電流値、横軸は制御配線に流れる電
流値である。また、図2に示したしきい値特性の内側で
はSQUIDは超伝導状態であり、外側は電圧状態であ
る。また、点AはSQUIDの零磁場臨界電流値、点B
は零磁場臨界電流値の75%の値、点Cは零磁場臨界電
流値の50%の値であり、点DはSQUIDの超伝導臨
界電流値を零磁場臨界電流値の50%以下にするために
制御配線に流す電流値である。
【0027】図2に示すように、本実施例の第1のSQ
UID1のしきい値特性は交流バイアス電流ACの正負
の極性に対して対称であるため、負のバイアス電流に対
しても同様に動作する。したがって、図3(a)に示す
ように、交流バイアス電流ACが正の極性から始まれ
ば、正の極性の単一パルス信号を発生し、図3(b)に
示すように、交流バイアス電流ACが負の極性から始ま
れば、負の極性の単一パルス信号を発生する。
【0028】このように本実施例によれば、交流バイア
ス電流の入力に同期してパルス信号を一度だけ発生する
超伝導回路が実現できる。
【0029】なお、本実施例ではSQUIDとして2接
合SQUIDを用いた例を示しているが、その他の磁気
結合型ゲート、例えば3接合SQUIDを用いても同様
の効果を得ることができる。
【0030】(第2実施例)図4は本発明の超伝導パル
ス信号発生回路の第2実施例の構成を示す等価回路図で
ある。
【0031】本実施例の超伝導パルス信号発生回路は第
1のSQUIDの構成が第1実施例と異なっている。そ
の他の構成は第1実施例と同様であるため、その説明は
省略する。
【0032】図4において、本実施例の第1のSQUI
D11は、インダクタンスL11、インダクタンスL1
1と並列に接続されたダンピング抵抗Rd11、ダンピ
ング抵抗Rd11の両端にそれぞれ接続され一端が接地
されたジョセフソン接合素子J11、J12とによって
構成され、インダクタンスL11と磁気的に結合された
制御配線L12を有している。
【0033】このような構成において、本実施例の第1
のSQUID11は、図5に示すように交流バイアス電
流に対して正負非対称なしきい値特性を有している。し
たがって、本実施例の超伝導パルス信号発生回路は、第
1実施例と同様に動作するが、第1のSQUID11の
しきい値特性が非対称であるため、交流バイアス電流が
供給されても正極性の単一のパルス信号のみが出力され
る。
【0034】図5に示したしきい値特性によると、第1
のSQUID11は、交流バイアス電流の正極性の立ち
上がりに同期して電圧状態(動作点A)になり、正極性
の単一のパルスを一度だけ出力する(交流バイアス電流
の負極性の立ち上がりに対しては第1のSQUID11
の動作点がB点になり、超伝導状態を維持する)。
【0035】なお、本実施例では正極性の単一のパルス
信号を一度だけ出力する回路の構成を示したが、第1の
SQUID11のACバイアス点と接地電位とを逆に接
続することで逆極性(負極性)のしきい値特性を容易に
得ることが可能であり、この場合、負極性の単一のパル
ス信号を一度だけ出力することができる。
【0036】したがって、本実施例の構成によれば、あ
らかじめ設定された極性(正または負)の単一のパルス
信号を交流バイアス電流の入力に同期して一度だけ発生
させることができる。
【0037】なお、本実施例もSQUIDとして2接合
SQUIDを用いた例を示しているが、その他の磁気結
合型ゲート、例えば3接合SQUIDを用いても同様の
効果を得ることができる。
【0038】(第3実施例)図6は本発明の超伝導パル
ス信号発生回路の第3実施例の構成を示すブロック図で
ある。本実施例の超伝導パルス信号発生回路は、第2実
施例で示した超伝導パルス信号発生回路と、3つのラッ
チ回路(第1のラッチ回路13、第2のラッチ回路1
4、及び第3のラッチ回路15)とによって構成され
る。
【0039】第1のラッチ回路13〜第3のラッチ回路
15は、例えば、それぞれDフリップフロップからな
り、第1のラッチ回路13の真信号出力が第2のラッチ
回路14に入力され、第2のラッチ回路14の真信号出
力が第3のラッチ回路15に入力されることで直列に接
続されている。また、第3のラッチ回路15の真信号出
力が第1のラッチ回路13に帰還されることでループを
構成している。なお、超伝導パルス信号発生回路の出力
は第1のラッチ回路13に入力される。
【0040】このような構成において、交流バイアス電
流ACの最初の周期で、第2実施例で示した超伝導パル
ス信号発生回路から正極性のパルス信号が出力される
と、このパルス信号は第1のラッチ回路13に送出さ
れ、第1のラッチ回路13で“1”の信号が保持され
る。
【0041】次の周期では、第1のラッチ回路13に保
持された信号が第2のラッチ回路14に送出され、第2
のラッチ回路14で“1”が保持される。このとき、超
伝導パルス信号発生回路は一度しかパルス信号を発生し
ないため、第1のラッチ回路では“0”が保持される。
【0042】さらに、次の周期では、第2のラッチ回路
14に保持された信号が第3のラッチ回路15に送出さ
れ、第3のラッチ回路15で“1”が保持される。この
とき、第1のラッチ回路13及び第2のラッチ回路14
には信号が入力されないため、それぞれで“0”が保持
される。
【0043】さらに、次の周期では、第3のラッチ回路
15に保持された信号が第1のラッチ回路13に送出さ
れ、第1のラッチ回路13で“1”が保持される。
【0044】以降、交流バイアス電流ACが供給されて
いる間、同様の動作が繰り返される。
【0045】したがって、本実施例の超伝導パルス信号
発生回路によれば、交流バイアス電流の3周期毎にパル
ス信号を発生する超伝導パルス信号発生回路を実現する
ことができる。
【0046】図7は図6に示した超伝導パルス信号発生
回路の出力波形の様子を示す波形図である。
【0047】なお、本実施例では第1のラッチ回路13
〜第3のラッチ回路15が、それぞれ正極性でかつ単極
性で動作すると仮定し、交流バイアス電流ACのある正
極性から次の正極性までを1クロックとして動作させて
いる。
【0048】また、本実施例では3個のラッチ回路を用
いた場合で説明したが、同様な構成でn個のラッチ回路
を接続することで、nクロック毎にパルス信号を発生す
る回路を構成することができる。
【0049】さらに、本実施例では第2実施例で示した
超伝導パルス信号発生回路を用いた場合で説明したが、
第1実施例で示した超伝導パルス信号発生回路を用いて
も同様に動作する回路を構成することができる。
【0050】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載する効果を奏する。
【0051】交流バイアス電流の入力に同期してパルス
信号を一度だけ発生する超伝導回路が実現できる。
【0052】また、交流バイアス電流を動作クロックと
する複数のラッチ回路を付加することで、所定の周期毎
にパルス信号を発生する超伝導回路が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超伝導パルス信号発生回路の第1実施
例の構成を示す等価回路図である。
【図2】図1に示した第1のSQUID及び第2のSQ
UIDのしきい値特性を示す波形図である。
【図3】図1に示した超伝導パルス信号発生回路の出力
波形の様子を示す図であり、同図(a)は交流バイアス
電流ACが最初に正の極性から始まる場合の出力波形
図、同図(b)は交流バイアス電流ACが最初に負の極
性から始まる場合の出力波形図である。
【図4】本発明の超伝導パルス信号発生回路の第2実施
例の構成を示す等価回路図である。
【図5】図4に示した第1のSQUIDのしきい値特性
を示す波形図である。
【図6】本発明の超伝導パルス信号発生回路の第3実施
例の構成を示すブロック図である。
【図7】図6に示した超伝導パルス信号発生回路の出力
波形の様子を示す波形図である。
【図8】従来の超伝導パルス信号発生回路の構成を示す
等価回路図である。
【符号の説明】
1、11 第1のSQUID 2 第2のSQUID 13 第1のラッチ回路 14 第2のラッチ回路 15 第3のラッチ回路 L1、L2、L5、L6、L11 インダクタンス L3、L4、L7、L8、L12 制御配線 J1〜J4、J11、J12 ジョセフソン接合素子 Rb1、Rb2 バイアスフィード抵抗 RL1、RL2 負荷抵抗

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電流である交流バイアス電流の入力
    に同期して一度だけパルス信号を出力する超伝導パルス
    信号発生回路であって、一端が第1の接続点に接続され他端が第2の接続点に接
    続された第1のインダクタンス、一端が前記第1の接続
    点に接続され他端が第3の接続点に接続された第2のイ
    ンダクタンス、一端が前記第2の接続点に接続され他端
    が前記第3の接続点に接続された第1のダンピング抵
    抗、一端が前記第2の接続点に接続され他端が接地され
    た第1のジョセフソン接合素子、及び一端が前記第3の
    接続点に接続され他端が接地された第2のジョセフソン
    接合素子を備えた 第1のSQUIDと、一端が第4の接続点に接続され他端が第5の接続点に接
    続された第3のインダクタンス、一端が前記第4の接続
    点に接続され他端が第6の接続点に接続された第4のイ
    ンダクタンス、一端が前記第5の接続点に接続され他端
    が前記第6の接続点に接続された第2のダンピング抵
    抗、一端が前記第5の接続点に接続され他端が第7の接
    続点に接続された第3のジョセフソン接合素子、及び一
    端が前記第6の接続点に接続され他端が前記第7の接続
    点に接続された第4のジョセフソン素子を備えた 第2の
    SQUIDと、一端が第8の接続点に接続され他端が接地され、前記第
    1のインダクタンスと磁気的に結合するように配置され
    た第1の制御配線と、 一端が前記第8の接続点に接続され他端が前記第7の接
    続点に接続され、前記第2のインダクタンスと磁気的に
    結合するように配置された第2の制御配線と、 一端が第9の接続点に接続され他端が前記第1の接続点
    に接続され、前記第3のインダクタンスと磁気的に結合
    するように配置された第3の制御配線と、 一端が前記第9の接続点に接続され他端が第10の接続
    点に接続され、前記第4のインダクタンスと磁気的に結
    合するように配置された第4の制御配線と、 一端が前記第4の接続点に接続され他端が接地された第
    1の負荷抵抗と、 一端が前記第10の接続点に接続され他端が接地され
    た、該一端から前記パルス信号が出力される第2の負荷
    抵抗と、 を有し、 前記第1の接続点に前記交流バイアス電流が供給され、
    前記第4の接続点に直流電流が供給される 超伝導パルス
    信号発生回路。
  2. 【請求項2】 交流電流である交流バイアス電流の入力
    に同期して一度だけパルス信号を出力する超伝導パルス
    信号発生回路であって、一端が第1の接続点に接続され他端が第2の接続点に接
    続された第1のインダクタンス、一端が前記第1の接続
    点に接続され他端が前記第2の接続点に接続された第1
    のダンピング抵抗、一端が前記第1の接続点に接続され
    他端が接地された第1のジョセフソン接合素子、及び一
    端が前記第2の接続点に接続され他端が接地された第2
    のジョセフソン接合素子を備えた 第1のSQUIDと、一端が第3の接続点に接続され他端が第4の接続点に接
    続された第2のインダクタンス、一端が前記第3の接続
    点に接続され他端が第5の接続点に接続された第3のイ
    ンダクタンス、一端が前記第4の接続点に接続され他端
    が前記第5の接続点に接続された第2のダンピング抵
    抗、一端が前記第4の接続点に接続され他端が第6の接
    続点に接続された第3のジョセフソン接合素子、及び一
    端が前記第5の接続点に接続され他端が前記第6の接続
    点に接続された第4のジョセフソン素子を備えた 第2の
    SQUIDと、一端が第6の接続点に接続され他端が接地され、前記第
    1のインダクタンスと磁気的に結合するように配置され
    た第1の制御配線と、 一端が第7の接続点に接続され他端が前記第1の接続点
    に接続され、前記第2のインダクタンスと磁気的に結合
    するように配置された第2の制御配線と、 一端が前記第7の接続点に接続され他端が第8の接続点
    に接続され、前記第3のインダクタンスと磁気的に結合
    するように配置された第3の制御配線と、 一端が前記第3の接続点に接続され他端が接地された第
    1の負荷抵抗と、 一端が前記第8の接続点に接続され他端が接地された、
    該一端から前記パルス信号が出力される第2の負荷抵抗
    と、 を有し、 前記第1の接続点に前記交流バイアス電流が供給され、
    前記第3の接続点に直流電流が供給される 超伝導パルス
    信号発生回路。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の超伝導パルス信
    号発生回路と、 前記交流バイアス電流を動作クロックとする複数のラッ
    チ回路とを有し、 前記複数のラッチ回路は、それぞれ前段のラッチ回路の
    出力が後段のラッチ回路の入力に接続されることで直列
    に接続され、 該超伝導パルス信号発生回路の出力信号が直列に接続さ
    れた初段のラッチ回路に入力され、最終段のラッチ回路
    の出力信号が前記初段のラッチ回路の入力に帰還された
    超伝導パルス信号発生回路。
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