JP3322210B2 - 1極コネクタ - Google Patents
1極コネクタInfo
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Description
ルのケーブル等の接続に使用するに適したコネクタに関
するものである。
器の電源として利用する太陽光発電システムが注目され
ている。この太陽光発電システムは、建屋の屋根等に設
置した太陽電池パネルからの直流電流をインバータ、ト
ランス、蓄電池等を介して各電気機器に供給するように
なっている。
ジュールを並べて直列に接続したもので、この電気的接
続には専用のコネクタが使用されている。また、この太
陽電池パネルを複数個並列に接続して太陽電池アレイを
構成しているが、この太陽電池パネル相互の接続にも同
様のコネクタが使用されている。
ム等に使用されるコネクタは、プラグ側コネクタとリセ
プタクル側コネクタとで構成され、両者の端部同士を嵌
合して内部の雄端子と雌端子とを接続するようになって
いる。図13〜図15は従来のコネクタを例示するもの
で、プラグ側は例えばPVCモールドで形成された円筒
状のハウジングH内にプラグ端子(雄端子)Pが設けら
れ、該端子の外周部は嵌合部Gとなっている。また、リ
セプタクル側は、同様にPVCモールドで形成されたハ
ウジングH'の内部にリセプタクル端子(雌端子)Rが
設けられ、該端子の外側部分は上記プラグ側のハウジン
グの嵌合部Gに挿入される細径の嵌合部G'となってい
る。
側の嵌合部G,G'を嵌合することにより、雄端子Pと
雌端子Rが結合接続されるようになっているが、従来の
この種のコネクタは、プラグ側とリセプタクル側の結合
を両者の嵌合部間に作用する静摩擦力によって維持する
構成であったので、何らかの外力が作用した時に外れや
すいという問題点があった。また、嵌合部の摩擦力だけ
で結合を維持するものであるから、嵌合をある程度強く
する必要があり、このため、コネクタの嵌合作業や嵌合
後にコネクタを分離させる必要が生じたときの分離作業
に大きな力が必要であるという問題点もあった。
グ側とリセプタクル側の嵌合面に波状の突起Wを設け、
引き抜き方向の力に対し抵抗力が生じるようにした構成
のものもある。しかしながら、これも完全なロック機構
ではないので、引き抜き方向の力に対して十分に保持力
のあるものではなかった。また、意図的にコネクタの結
合を分離するとき、保持力を高くしておくと分離作業が
困難となり、引き抜き保持力の増加が離脱作業性の低下
をもたらすという矛盾が生じる。しかも、引き抜き保持
力を増大させる構造は、コネクタの挿入力の増大をもた
らすという問題も生じる。
状態で不測に外れないようにするにはコネクタの挿入力
をかなり大きくせざるを得ないため、挿入力不足により
コネクタ同士が完全嵌合位置まで達しない半嵌合状態と
なり易く、この状態で使用されると電気的な接続不良な
どの問題が生じる。
良するものとして、プラグ側とレセプタクル側のハウジ
ングを嵌合し係止位置まで押し込んだ後さらに押し込む
ことにより確実にロックするようにしたもの(特公昭5
3−11068号)の他、各種のロック機構を有するも
のが提案されている(例えば特開昭58−4279号、
実開昭63−114503号参照)が、いずれも構造や
外形が複雑となり、実用的に十分に満足できるものとは
言えなかった。
ル側の嵌合が容易で、しかも該嵌合状態を確実に保持で
き、かつ、構造が簡単で比較的外形のすっきりした1極
コネクタを提供することを課題としている。
め、本発明は、筒状ハウジングの内部に雄端子を設けた
プラグ側コネクタと、該プラグ側コネクタの筒状ハウジ
ングの開口部に嵌合する筒状嵌合部を有するとともに内
部に雌端子を設けたリセプタクル側コネクタとからなる
1極コネクタにおいて、上記プラグ側のコネクタの筒状
ハウジングにその開口部から軸方向に沿う係合溝を設
け、該係合溝の一方の側縁部には、ハウジングの内外方
向に弾性変形可能なロック片を設けて該ロック片にロッ
ク用嵌合穴を設けると共に、上記リセプタクル側のコネ
クタの嵌合部には、嵌合操作時に上記係合溝を通って所
定位置まで直進し、さらに上記プラグ側コネクタをリセ
プタクル側コネクタに対し所定方向に相対回転させるこ
とにより、上記ロック片を押し上げつつ円周方向に移動
して上記ロック用嵌合穴に嵌合する突起を設け、上記ロ
ック片が、上記係合溝と該係合溝からハウジングの円周
方向に沿って切り込んだ一対の切り込みとによって形成
され、その中央部に上記ロック用嵌合穴が設けられてい
ることを特徴としている。
ては、プラグ側コネクタの開口部にリセプタクル側コネ
クタの先端部に設けられている嵌合部を挿入するとき
に、リセプタクル側コネクタの嵌合部に設けられている
突起をプラグ側に形成されている係合溝に係合させ該係
合溝に沿って直進させる。
プラグ側コネクタをリセプタクル側コネクタに対し相対
回転させる。すると、該突起が可撓性を有するロック片
を押し上げつつ円周方向に移動し、該ロック片に設けら
れているロック用嵌合穴に嵌合する。この状態では、突
起によって押し上げられていたロック片が弾性により元
の状態に復帰するので、突起がロック用嵌合穴に嵌合し
た状態で固定される。このため、両コネクタを引き離す
方向の力が作用しても両者が分離しない。
せることでロックが達成されるので、両コネクタを所定
量嵌合する状態とするための挿入力は小さくてすみ、挿
入力不足により半嵌合状態になるというようなことが生
じ難くなる。
合している状態から上記所定方向とは逆方向にプラグ側
コネクタをリセプタクル側コネクタに対して相対回転さ
せることにより上記ロック用嵌合穴と上記突起との離脱
が可能となり、かつ、この離脱に要するトルクが嵌合時
のトルクよりも大きくなるように設定しておくことが好
ましい。このようにすると、コネクタを結合した後に、
意図的にコネクタを分離することは可能であるが、コネ
クタ結合状態での使用中に不用意にコネクタが相対回転
してロック用嵌合穴と突起とが離脱しまうといった事態
が防止される。
コネクタが所定量嵌合したときに当接するストッパーを
設けておくことが好ましい。このようにすると、上記ス
トッパーが当接する位置まで両コネクタが嵌合されてか
ら、相対回転されることにより、ロックが確実に行われ
る。そして、ストッパーが当接する位置まで両コネクタ
を嵌合させるための挿入力は比較的小さくしておいて差
し支えないので、挿入力不足で半嵌合状態となることが
防止される。
より具体的に説明する。
のであって、図1〜図5はプラグ側コネクタを表してい
る。このプラグ側コネクタ1は、絶縁性を有する樹脂で
作られた円筒状ハウジング2の内部に棒状のプラグ端子
(雄端子)3が設けられている。プラグ端子3の後端部
には導電性ケーブル4が接続されている。
た中空部として形成されている。この開口部7の周縁部
には、内側に段部9aを有する環状のフランジ部9が設
けられている。
後方へ該ハウジングの中心線に沿って直線状に切り込ま
れた複数(図示例では4本)の係合溝10,…が設けら
れている。この係合溝10の前端部と後端部には円周方
向の切り込み11,11が連続しており、これらによっ
て角板状のロック片15が区画形成されている。
干薄肉に形成されており、ロック片15の基部付近には
上記係合溝10と平行な細いスリット17が設けられて
該ロック片15が内外に撓み易くなっている。ロック片
15のほぼ中央部には角型のロック用嵌合穴20が設け
られている。図中の18はゴム製シール材である。
を表すもので、絶縁材(合成樹脂)で作られた円筒状の
ハウジング32の内部にリセプタクル端子(雌端子)3
3が設けられている。該端子33の後部にはケーブル3
4が接続されている。
なっており、先端から後部側に向かって次第に径が大き
くなるテーパ部36と、該テーパ部に連続する円筒部3
7が設けられている。この円筒部37の外周部の前後ほ
ぼ中央部には、一定の間隔をおいて半径方向に突出する
複数(図示例では4個)の係合突起40,…が設けられ
ている。
向するように配置されており、その幅は係合溝10内を
通過できる大きさで、その突出高さは、上記ロック片1
5のロック用嵌合穴20に嵌合したとき該ロック片に十
分係合し、かつコネクタ1の嵌合部外周部から外側へ突
出しない高さである。そして、引き抜き方向には大きな
保持力が得られるように係合突起40がロック用嵌合穴
20に嵌合するが、コネクタ1,30を相対回転させる
方向の力によってロック用嵌合穴20に対する係合突起
40の係脱が可能となるように、例えば係合突起40が
横断面山形状に形成されている。
側コネクタ1の開口部に設けられたフランジ部9が当接
する段部42が設けられている。このフランジ部9と段
部42とで、両コネクタ1,30が所定量嵌合したとき
に当接するストッパーが構成されている。
セプタクル側コネクタ30とが互いに嵌合することによ
り接続される。この嵌合に際しては、プラグ側コネクタ
1の係合溝10,…にリセプタクル側コネクタ30の突
起40,…がそれぞれ嵌り込むように突き合わせて軸方
向に押し込む。すると、各突起40は係合溝10に沿っ
て前進し、一方のコネクタ1のフランジ部9が他方のコ
ネクタ30の段部42に当接して停止する。このとき、
図10に示す如く、突起40はロック片15のロック用
嵌合穴20と同一円周上に位置する。
杯に嵌合したら、プラグ側コネクタ1をリセプタクル側
コネクタ30に対し矢印a方向に相対回転させる。する
と、突起40がロック片15の下に潜り込んで該ロック
片を押し上げつつ円周方向に移動する。この場合、ロッ
ク片15の係合溝側端縁部15aが若干薄肉に形成され
ているので、比較的小さいトルク(操作力)でこのよう
な動作を行わせることができる。そして、この移動によ
り突起40がロック用嵌合穴20の基部側端縁部20a
に当たる位置に達したら、突起40が該嵌合穴20に嵌
り込む状態となり、ロック片15を押し上げなくなるの
で、該ロック片がその弾性により元の状態に復帰する。
このため、突起40はロック用嵌合穴20から抜け出す
ことができなくなり、該嵌合穴20に嵌合した状態で固
定される(図11参照)。
1,30の結合操作はきわめて簡単である。作業者は、
フランジ部9が段部42に当たるまで押し込み、突起4
0がロック用嵌合穴20の基部側縁部に当たるまで回転
させればよいので、特別の注意力を必要としない。この
回転量は、図示例では30度程度である。
端子の挿入力と、シール材(プラグ側コネクタ内部のゴ
ムシール18又はリセプタクル側コネクタに装着するゴ
ムリング)を圧縮する力の分力とを合わせたものであ
り、従来の挿入力(抜けないように十分押し込むため大
きな力が必要)に比べてはるかに小さくてすむ。そし
て、このように挿入力を小さくし得ることから、挿入力
不足によって半嵌合状態となるというようなことが防止
される。
は、突起40がロック用嵌合穴20に嵌合しているた
め、引き抜き方向の力によって両コネクタを離脱させる
ためには、ロック片15の基部の破壊、突起40の破
壊、又は突起40をロック片15の下側に潜り込ませる
ことによらねばならず、いずれにしても強力な力が必要
である。したがって、このコネクタの結合保持力はきわ
めて大きく、通常の外力が作用しても離脱することはな
い。
は、矢印aの反対方向に回すことにより、ロック用嵌合
穴20から突起40を離脱させる。この場合、前述のよ
うにロック片15の係合溝側端縁部15aが若干薄肉に
形成されていることによりロック方向には比較的小さい
力で回転し得るのに対し、離脱方向の回転はロック方向
の回転よりは大きなトルクが必要となる。このようにし
ているのは、コネクタが結合状態で使用されているとき
に不用意に回転してしまうことを防止するためである。
合溝10が4個ずつ設けられているが、実用上問題のな
い範囲でこれらの数を増減することができる。
ジュールMの電線の接続に使用する場合を例示するもの
である。従来のコネクタを用いる接続作業では、コネク
タ嵌合時に相互間の摩擦力に打ち勝つだけの大きな力が
必要であるので、作業性が悪く、その割には保持力が弱
かったが、本発明のコネクタを使用すれば、接続作業が
簡単で十分な保持力を得ることができる。
にかかる1極コネクタは、簡単な操作で結合して十分な
保持力を得ることができるものであり、外形もそれほど
太くする必要がないので、すっきりとした形状のものと
することができる。この1極コネクタを太陽電池モジュ
ール用コネクタ以外の用途に使用できることは言うまで
もない。
外観図である。
側コネクタの要部の外観図である。
説明図である。
のC−C断面図(b)である。
D断面図(b)である。
を表す説明図である。
及び正面図(b)である。
(a)及び正面図(b)である。
る。
(a)及び正面図(b)である。
(a)及び正面図(b)である。
Claims (3)
- 【請求項1】 筒状ハウジングの内部に雄端子を設けた
プラグ側コネクタと、該プラグ側コネクタの筒状ハウジ
ングの開口部に嵌合する筒状嵌合部を有するとともに内
部に雌端子を設けたリセプタクル側コネクタとからなる
1極コネクタにおいて、 上記プラグ側のコネクタの筒状ハウジングにその開口部
から軸方向に沿う係合溝を設け、該係合溝の一方の側縁
部には、ハウジングの内外方向に弾性変形可能なロック
片を設けて該ロック片にロック用嵌合穴を設けると共
に、上記リセプタクル側のコネクタの嵌合部には、嵌合
操作時に上記係合溝を通って所定位置まで直進し、さら
に上記プラグ側コネクタをリセプタクル側コネクタに対
し所定方向に相対回転させることにより、上記ロック片
を押し上げつつ円周方向に移動して上記ロック用嵌合穴
に嵌合する突起を設け、 上記ロック片が、上記係合溝と該係合溝からハウジング
の円周方向に沿って切り込んだ一対の切り込みとによっ
て形成され、その中央部に上記ロック用嵌合穴が設けら
れていること を特徴とする1極コネクタ。 - 【請求項2】 上記ロック用嵌合穴に上記突起が嵌合し
ている状態から上記所定方向とは逆方向にプラグ側コネ
クタをリセプタクル側コネクタに対して相対回転させる
ことにより上記ロック用嵌合穴と上記突起との離脱が可
能となり、かつ、この離脱に要するトルクが嵌合時のト
ルクよりも大きくなるように設定されていることを特徴
とする請求項1記載の1極コネクタ。 - 【請求項3】 上記両コネクタのハウジングに、両コネ
クタが所定量嵌合したときに当接するストッパーを設け
たことを特徴とする請求項1又は2記載の1極コネク
タ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP12929498A JP3322210B2 (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | 1極コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12929498A JP3322210B2 (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | 1極コネクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP3322210B2 true JP3322210B2 (ja) | 2002-09-09 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12929498A Expired - Fee Related JP3322210B2 (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | 1極コネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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JP4058394B2 (ja) * | 2003-07-10 | 2008-03-05 | シャープ株式会社 | 光コネクタのレセプタクル、光コネクタ、並びに電子機器 |
JP5057842B2 (ja) * | 2007-05-12 | 2012-10-24 | 株式会社ワカ製作所 | コネクタ及びその製造方法 |
DE102010027524A1 (de) * | 2010-07-16 | 2012-01-19 | Phoenix Contact Gmbh & Co. Kg | Gehäuse, insbesondere für einen elektrischen Kabelanschluss |
JP6106544B2 (ja) * | 2013-07-02 | 2017-04-05 | 矢崎総業株式会社 | 回転式コネクタ |
CN107768869B (zh) * | 2017-10-13 | 2023-11-14 | 珠海格力电器股份有限公司 | 接线端子及光伏组件 |
-
1998
- 1998-05-12 JP JP12929498A patent/JP3322210B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11329549A (ja) | 1999-11-30 |
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