JP3321134B2 - 介護用ベット - Google Patents

介護用ベット

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JP3321134B2
JP3321134B2 JP2000032643A JP2000032643A JP3321134B2 JP 3321134 B2 JP3321134 B2 JP 3321134B2 JP 2000032643 A JP2000032643 A JP 2000032643A JP 2000032643 A JP2000032643 A JP 2000032643A JP 3321134 B2 JP3321134 B2 JP 3321134B2
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伸明 加藤
順彦 田代
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多比良株式会社
京和装備株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、身体障害者や老人
等が使用する介護用ベットに関するものである。特に、
介護用ベットにおける背ボトム及び座ボトムの動作機構
の改良に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、起伏機構を持つ介護用ベット
が種々提案されている。しかしながら、従来の起伏機構
は、一般的に背ボトム支持枠が座ボトム支持枠と同一点
にあり、その点を支点として背ボトムが起伏するように
設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の介護用ベッ
トでは、使用者の上半身を起こしたり寝かしたりする時
の体の屈曲点と、前記背ボトム支持枠の支点に大きなず
れが生ずる。これにより起伏をする度に腹部の圧迫感や
背ボトムと背中の擦れ、更には体の前方向へのずれの原
因となっていた。
【0004】
【発明を解決解決するための手段】本発明は、上記課題
を解決した介護用ベッドを提供しようとするもので、そ
の要旨は、座ボトム及び背ボトムを含む複数枚のボトム
を有し、しかもこれらボトムの動作機構を備える介護用
ベットにおいて、(1)背ボトムに取付けた背ボトム
持部材の末端支点をベッドのフレームに固定したスライ
ドレール内をスライドさせることにより、背ボトムを起
伏自在にすると共に背ボトムの起立に伴って、該背ボト
ムの傾斜角を変化させながら該背ボトムを頭側上方へ移
動させること、及び(2)座ボトムの頭側の自由端の下
面を上記背ボトム支持部材の上面でスライド自在に支持
し、背ボトムの起立に伴って当該座ボトムの頭側の自由
端が背ボトム支持部材の上面をスライドしながら降下
せることを特徴とする介護用ベットである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の介護用ベットの平面図、図2は
本発明の介護用ベットの側面図、図3は本発明の介護用
ベットの背ボトムを起立した状態の側面図である。
【0006】本発明の介護用ベットは、図示の如く、方
形状の足ボトム1及び2、座ボトム3、背ボトム4及び
5の五枚のボトムがフレーム6上に並べに載置されてい
る。そして足ボトム1及び2は共通の支点であるピン2
0を介してヒンジ止めで連絡され、足ボトム2と座ボト
ム3とはフレーム6上に固定されたピン21を介してヒ
ンジ止めで連結され、また背ボトム4及び5は結合片を
介して連結されている。尚、背ボトム4及び5は本実施
例では二枚に分かれているが、二枚を繋げてもよし、ま
た一枚でもよい。
【0007】上記のように連結してフレーム6上に並べ
られた五枚のボトムの長手周囲はサイドレール10及び
11の部材で囲まれており、また背ボトム5及び足ボト
ム1の側面はヘッドボード16及びフットボード17の
部材によって囲まれている。そして、フレーム6の下に
は、脚8が取り付けられたアンダーフレーム7が配置さ
れている。
【0008】本発明の介護用ベットは、上記5枚のボト
ム上にマット等を介して使用者が横になったときに、フ
ットボード17からヘッドボード16に向かって順に、
足ボトム1及び2には脚部が、座ボトム3には臀部が、
背ボトム4及び5には背中から頭部が各々位置する。
【0009】背ボトム4には、本発明の特徴をなす動作
機構を備えている。即ち、この動作機構は、背ボトム4
に取付けた背ボトム支持部材12の末端支点をベッドの
フレーム6に固定したスライドレール14内をスライド
させることにより、背ボトム4、5を起伏自在とすると
共に背ボトム4、5の起立に伴って、該背ボトム4、5
の傾斜角変化させながら該背ボトムを頭側上方へ移動さ
せる構造である。また、この背ボトム4の動作機構は、
座ボトム3の動作機構と連動させて、該座ボトム3の背
ボトム4側端が背ボトム4の起立に伴って下がるように
作動させる。
【0010】当該背ボトム動作機構の具体的構造を図示
の例に基づいてさらに詳しく説明する。背ボトム4の下
面に、該背ボトム4の末端から座ボトム3に向かって延
びる背ボトム支持部材12を取付け、この背ボトム支持
部材12の一端にガイドローラ13を回転自在に取付け
て、該背ボトムガイドの末端支点とする。ベッドのフレ
ーム6には、スライドレール14が固定されており、当
該スライドレール14のフットボード17側の端部は上
方に折れ曲がった形状をしているが、水平な形状でもよ
い。当該スライドレール14内に上記ガイドローラ13
を組み入れて自在にスライドさせる。背ボトム支持部材
12には、背ボトム4の中心より足側寄りの位置にピン
22を回転自在に取付け、該ピン22にリンク15の一
端を結合し、また当該リンク15の他端はフレーム6上
に取付けたピン23に回転自在に結合している。また、
本実施例ではフレーム6下部に設けられている背上げ
モータ9の動力は、当該モータに連結されている背上げ
ステー19及び伝動軸24を介して背ボトム支持部材
2に伝達されているが、背上げモータ9の動力をリンク
15の部分に直接伝達する方式でもよい。
【0011】次に、背ボトム4、5及び座ボトム3の動
作手順につき説明する。まず、背上げモータ9を動力源
としてアクチュエータを伸長させると、その先端に軸着
れた背上げステー19及び伝動軸24を介して背ボトム
支持部材12に力が伝達される。この力によって、背ボ
トム支持部材12の末端支点に取付けられたガイドロー
ラ13はスライドレール14内の軌道に案内されて矢印
方向に移動するに伴って、リンク15の先端に結合され
たピン22は、リンクの他端に結合されたピン23を中
心として右回転してその高さを変える。しかして、ガイ
ドローラ13がスライドレール14内を移動することに
より、ピン22に上方向の変位を与えると共に背ボトム
支持部材12はピン22を中心として回転することによ
り傾斜する。その結果、図3に示す如く背ボトム4、5
はその傾斜角を変化させながら頭側上方に移動して傾斜
状態となる。
【0012】スライドレール14の一端が上方に折り曲
げてあるのは、図2に示す如く背ボトム4,5を水平状
態に戻す場合に当該背ボトムを最後の時点で速やかに水
平に戻す為と、ガイドローラ13の始動時に、スライド
レール14内で当該ガイドローラがスムースにスライド
を開始させる為である。従って、このスライドレール1
4は、図示した形状に限らず下方に緩い凸形状、或いは
直線であってもよい。
【0013】次に、座ボトム3の動作機構について説明
する。即ち、座ボトム3の頭側の自由端側の下面には、
図2に示す如く座ボトムローラ18が取付けられてお
り、この座ボトムローラ18は背ボトム支持部材12の
上面に支承されている。従って、背ボトム支持部材12
の末端がスライドレール14に案内されながら降下する
につれて座ボトム3の自由端側である背ボトム側端が背
ボトム4,5の起立に伴っ降下し、当該座ボトム3が傾
斜角8〜15°の位置でストッパー(図示せず)に当接
してその動きを止める。なお、座ボトムローラ18は、
座ボトム3の下面が背ボトム支持部材12の上面をスラ
イドできれば良いので本実施例のローラに限らず適宜の
形状のものが利用でき、場合により両者の面が良好なス
ライド面を有するときはローラが無くても良い。
【0014】図示されていないが、フレーム6下部には
リモコンで操作される足上げモータが設置されており、
当該モータによって足ボトム1及び2の支点のピン20
の部分を押し上げて両者を山形に傾斜させる機構を具備
している。さらに、図示されていないがフレーム6下部
に高さ調整モータも設置されており、リモコン操作で自
由にベット高さを調整する機構も具備している。
【0015】
【発明の効果】本発明の介護用ベットを使用すれば、背
ボトム4,5の起立に伴って、該背ボトムはその傾斜角
を変化させながら頭側上方に移動して傾斜状態となり、
使用者の上半身を起こしたときの体の屈曲点と、該背ボ
トムの起立の支点とが一致する。従ってこれにより背ボ
トム4,5は使用者の背中の動きに追従するので、腹部
の圧迫感や使用者の背中の擦れ軽減される。更に、座ボ
トム3の頭側端を背ボトム4,5起立に伴って下方向に
傾斜させることによって使用者の体を保持し、体の前方
向へのずれを抑えることで、起立中の使用者の背中の擦
れや体のずれを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の介護用ベットの平面図。
【図2】本発明の介護用ベットの側面図。
【図3】本発明の介護用ベットの背ボトムを起立した状
態の側面図。
【符号の説明】
1、2 足ボトム 3 座ボトム 4,5 背ボトム 9 背上げモータ 12 背ボトム支持部材 13 ガイドローラ 14 スライドレール 15 リンク 18 座ボトムローラ 19 背上げステー 20〜23 ピン 24 伝動軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−280483(JP,A) 特開 平6−46940(JP,A) 特開 平8−403(JP,A) 特開 昭55−116350(JP,A) 実公 平5−46751(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61G 7/015 A47C 20/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】座ボトム及び背ボトムを含む複数枚のボト
    ムを有し、しかもこれらボトムの動作機構を備える介護
    用ベットにおいて、(1)背ボトムに取付けた背ボトム
    支持部材の末端支点をベッドのフレームに固定したスラ
    イドレール内をスライドさせることにより、背ボトムを
    起伏自在にすると共に背ボトムの起立に伴って、該背ボ
    トムの傾斜角を変化させながら該背ボトムを頭側上方へ
    移動させること、及び(2)座ボトムの頭側の自由端の
    下面を上記背ボトム支持部材の上面でスライド自在に支
    持し、背ボトムの起立に伴って当該座ボトムの頭側の自
    由端が背ボトム支持部材の上面をスライドしながら降下
    させることを特徴とする介護用ベット。
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