JP3321119B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP3321119B2
JP3321119B2 JP23468299A JP23468299A JP3321119B2 JP 3321119 B2 JP3321119 B2 JP 3321119B2 JP 23468299 A JP23468299 A JP 23468299A JP 23468299 A JP23468299 A JP 23468299A JP 3321119 B2 JP3321119 B2 JP 3321119B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、絶縁ゲート型電界
効果半導体装置の構造とその作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より薄膜半導体、特に薄膜珪素半導
体を用いた絶縁ゲート型電界効果半導体装置が知られて
いる。この装置は薄膜トランジスタやTFT(以下総称
してTFTと記す)と称され、アクティブ型の液晶表示
装置やその他集積回路に利用されている。
【0003】液晶表示装置の画素電極のスイッチング素
子や周辺ドライバー回路に用いられるTFTの代表的な
構造を図2に示す。図2において(A)は断面図を示
し、(B)は(A)におけるA−A’で切られる断面を
上方から見た図を示す。
【0004】(A)において、201がガラス基板であ
る。202はガラス基板上に形成された下地の酸化珪素
膜である。この酸化珪素膜は、その上に形成される珪素
膜へのガラス基板からの不純物の拡散や珪素膜への不要
な応力が加わることを低減させるためのものである。
【0005】下地膜202上には、ソース/ドレイン領
域203、ドレイン/ソース領域205、チャネル形成
領域204で構成される活性層が設けられている。図2
(A)においては、203、204、205で示される
島状の領域が活性層である。この活性層は、非晶質珪素
膜や結晶性を有する珪素膜(一般に多結晶や微結晶、ポ
リシリコンと称される)で構成される。
【0006】ソース/ドレイン領域203とドレイン/
ソース領域205とは一導電型を有している。またチャ
ネル形成領域204は基本的に真正(I型)である。ま
た206は、それぞれの領域の境界である界面を示す。
このソース/ドレイン領域203とドレイン/ソース領
域205とは、ゲート電極208をマスクとして一導電
型を付与する不純物をイオン注入法等によってドーピン
グすることによって形成される。
【0007】活性層上には、ゲート絶縁膜として機能す
る酸化珪素膜207が形成されている。そしてゲート絶
縁膜上にはゲート電極208が形成されている。さらに
層間絶縁膜209とソース/ドレイン電極210、ドレ
イン/ソース電極211とが形成されている。
【0008】(B)に示されるのは、活性層を上面から
見た図面であるが、ソース/ドレイン領域203とチャ
ネル形成領域204との界面、さらにはドレイン/ソー
ス領域205とチャネル形成領域との界面である206
は直線状に形成されている。
【0009】図2に示されるようなTFTは、厚さ10
00〜数千Åの薄膜半導体を用いているため、ソース・
ドレイン間に流せる電流の量に制限がある。従って、大
きな電流を流そうとする場合、214で示される活性層
の幅を大きくする必要がある。
【0010】特に液晶表示装置の周辺ドライバー回路
(マトリックス状に形成された多数の画素電極を駆動す
る回路)をTFTを用いて構成しようとする場合、大電
流を流す構成が必要とされる。このため、図2(B)の
213で示される20μm程度のチャネル長に対して、
チャネル幅214(ここでは活性層の幅212と同じ)
を80μmあるいは100μm程度とすることが必要と
される。
【0011】しかしながら、素子の大きさが制限されて
いる場合もあり、無闇にチャネル幅を大きくすることも
できないという問題がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、チャネル幅
を大きくすることなし、流せる電流量を大きくすること
のできる構成を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、チャネル形成
領域とソース領域との界面、さらにはチャネル形成領域
とドレイン領域との界面とがそれぞれ凹凸形状に構成さ
れていることを特徴とする。
【0014】凹凸形状としては、周期的な形状に形成す
る方法を採用することができる。この周期的な形状は、
所定の周期関数によって表現することができる。
【0015】本発明を利用したTFTの概略を1(A)
に示す。図1(A)は、図2(B)に対応するもので、
活性層を上面から見た概要を示す。図1(A)におい
て、11がソース/ドレイン領域、13がドレイン/ソ
ース領域である。また12がチャネル形成領域である。
図1(A)において特徴とされるのは、ソース/ドレイ
ン領域11とチャネル形成領域12との界面14と、ド
レイン/ソース領域13とチャネル形成領域12との界
面15とが波状の凹凸形状となっている点である。
【0016】図1(A)に示すような構造を実現するに
は、ゲート電極をマスクとしてイオン注入法によって自
己整合的にソース・ドレイン領域を形成する方法におい
て、ゲート電極の形状を12で示されるような波型の凹
凸形状を有した形状とすればよい。勿論、ソース・ドレ
インに注入される一導電型を付与する不純物の拡散を考
慮する必要はある。
【0017】また、イオン注入法ではなく、ドーピング
せんとする元素を含有した雰囲気中でのレーザー光の照
射による方法や、ドーピングせんとする元素を含有した
薄膜の成膜後にレーザー光を照射する方法でドーピング
を行なってもよい。これらの方法もゲート電極をマスク
として自己整合的に不純物添加を行なう方法である。
【0018】ここで、界面15の波状の凹凸形状と界面
14の波状の凹凸形状とはその位相関係が概略同相とな
っている。即ち、一方が凸部を有する際、それに対応す
る他方の部分は凹部を有している。従って、16で示さ
れる界面間の距離は、概略一定となっている。
【0019】ここで、2つの波状の形状の界面14と1
5とを同位相とすることで、その効果を最大とすること
ができる。一方、界面14と15とを逆位相とすると、
その効果が最小となることが判明している。
【0020】ここでは14、15で示される界面を波状
の形状とする形状を示したが、三角形状と異なる形状の
組み合わせとしてもよい。また、チャネル形成領域とソ
ース領域との界面、チャケル形成領域とドレイン領域と
の界面、のいずれか一方のみに本発明を利用する構成も
考えられる。勿論、両方に採用した方が大きな効果を得
ることができる。
【0021】また、オフセットゲート領域やLDDのよ
うなライトドープ領域や真性領域がチャネル形成領域と
ソースおよび/またはドレイン領域との境界またはその
近傍に存在している場合でも、チャネル形成領域とそれ
らの領域との界面に本発明を利用することができる。こ
の場合、オフセット領域やライトドープ領域とソースお
よび/またはドレイン領域との界面にも本発明を適用す
ることができる。
【0022】一般にLDD構造やオフセットゲート構造
を採ることによって、OFF電流の絶対値を低減させる
ことができるが、ON電流や移動度も同時に低下する。
そこで、本発明の構成を併用することで、ON電流の低
下を補うことができる。この場合、ON電流の低下がな
く、OFF電流のみを低下させた構成を実現できる。
【0023】
【作用】チャネル領域とソース/ドレイン領域との界面
を凹凸形状とすることによって、ソース・ドレイン間に
流れるON電流を多くすることができる。特に2つの界
面を同位相の周期的な凹凸形状とすることによって、単
に平坦な界面とした場合に比較して最大で1.5倍の電
流を流すことのできる構成を実現できる。またこのこと
により、移動度の向上を得ることができる。
【0024】またON電流を大きくすることで、ON/
OFF比を大きくすることができ、ON/OFF比の大
きな装置を得ることができる。
【0025】
【実施例】〔実施例1〕本実施例の作製工程を図3に示
す。また概略の構成を示す上面図を図1に示す。本実施
例においては、ガラス基板上にTFTを形成する構成を
示すが、基板としては他の絶縁物や珪素基板等の半導体
基板を用いるのでもよい。
【0026】以下に作製工程を示す。まず、図3(A)
に示すように基板(コーニング7059)301上にス
パッタリング法によって厚さ2000Åの酸化珪素の下
地膜302を形成する。
【0027】次に、プラズマCVD法によって、100
0Åの真性(I型)の非晶質珪素膜を成膜する。そし
て、KrFエキシマレーザー(波長248nm、パルス
幅20nsec)の照射による非晶質珪素膜の結晶化を
行う。結晶化の手段は、加熱によるものでもよい。また
結晶化を行なわずに非晶質珪素膜のままでもよい。そし
て珪素膜をパターニングして、島状の珪素膜(TFTの
活性層)303を形成する。(図3(A))
【0028】次にゲート絶縁膜となる酸化珪素膜304
を1000Åの厚さに形成する。ここではスパッタ法を
用いて酸化珪素膜304を形成する。(図5(B))
【0029】引き続いて、減圧CVD法によって、0.
1%の燐が添加された厚さ6000Åの多結晶珪素膜を
成膜する。そして、この珪素膜をパターニングして、ゲ
ート電極305を形成する。この際、マスクパターンと
して、図1(A)の12で示されるような波状の形状に
形成されたものを用いる。
【0030】このマスクパターンによって形成されるパ
ターンは、図1(B)に示すように概略半径r=4μm
で示される半円によって構成される波状の凹凸形状とな
る。また、16で示されるチャネル長に対応する長さ
は、約8μmであり、チャネル幅17は30μmであ
る。
【0031】こうしてその対向する一対の側面が波状の
形状に形成されたゲート電極305が形成される。ここ
では、一導電形を有する珪素よりなるゲート電極を用い
る例を示したが、アルミニウム等の他の材料を用いたゲ
ート電極としてもよい。
【0032】そしてゲート電極305をマスクとして、
N導電型を付与する不純物(ここでは燐)をイオン注入
法によってドーピングする。ここでは、ドーピングガス
として、フォスフィン(PH3 )を用い、80kVとす
る。ドーズ量は5×1015cm-2とする。この結果、N
型の不純物領域11と13が形成される。これらの領域
は、図1(A)に示されるソースまたはドレイン領域1
1と13とになる。また同時に自己整合的にチャネル形
成領域12が形成される。(図3(C))
【0033】その後、レーザー光の照射によってアニー
ル行う。レーザー光としては、KrFエキシマレーザー
(波長248nm、パルス幅20nsec)を用いる。
このレーザー光の照射時に基板を200〜450℃程度
に加熱することは、効果的である。
【0034】続いて、厚さ6000Åの酸化珪素膜30
8を層間絶縁膜としてプラズマCVD法によって形成す
る。さらにコンタクトホールを形成して、アルミニウム
による電極・配線309、310を形成する。最後に、
1気圧の水素雰囲気で330℃、30分のアニールを行
い、TFTを完成させる。(図5(D))
【0035】本実施例において作製したTFTは、同じ
寸法および構造で、図1に示すような構造ではなく、図
2(B)で示すような従来の構造を採った場合のTFT
に比較して、同じ条件においてON電流が約1.5倍多
く流れ、移動度もそれに対応して大きくなることが確か
められている。
【0036】このON電流を従来の構造より多く流せる
ことを示す実験データを図4(A)に示す。図4(A)
には、白丸印で示される図2(B)に示すような従来の
TFT(strate gate) の場合の特性と、黒丸印で示され
る本実施例のTFT(wave gate) の特性従来のTFT(s
trate gate) の場合の特性とを示す。なお両者のTFT
の寸法や作製条件はそのソース−チャネル界面、ドレイ
ン−チャネル界面の形状を除いて同一である。
【0037】図4(A)を見れば明らかように、黒丸印
でその特性が示される本実施例の構成を採用することに
よって、ON電流を約1.5倍大きくできることが分か
る。
【0038】図4(B)に示すには、図4(A)に示す
データにおけるゲート電圧(Gate voltage)がマイナス側
の特性を拡大したものである。この図4(B)はTFT
のOFF電流特性を示したものであるといえる。図4
(B)から明らかなように、OFF電流特性は、従来の
構造のもとほとんど変わらない。このように、本実施例
の構成を採用することによって、ON/OFF比を大き
くできる。
【0039】従来のOFF電流の低減方法であるLDD
領域やオフセットゲート領域を設ける方法においては、
ON電流の低下を必ず伴うものであったのに対し、本実
施例の場合は、図4に示すようにON電流のみを増大さ
せ、そのことによって、大きなON/OFF比を得るこ
とができる。これはLDD領域やオフセットゲート領域
を設ける方法に比較して顕著な特徴である。
【0040】また、図1に示す2つの波状の形状の界面
の位相を逆相とした場合、その効果がほとんど見られな
いことも確認されている。従って、2つの界面を周期的
な凹凸形状とした場合、その位相関係は、逆相ではな
く、同相に近い方が好ましい。
【0041】〔実施例2〕本実施例では、図1の14と
15で示される界面の形状について示す。また本実施例
に示す数々の実施形態は、実施例1に示す作製工程にお
いて、ゲート電極303を作製する際のマスクを選択す
ることで実現することができる。
【0042】本実施例においては、それぞれの界面は同
じ周期的な形状を有し、その位相を同位相とした場合を
示す。
【0043】図5(A)に示すのは、図1の14、15
で示される界面の形状を三角形の形状とした例である。
また図5(B)に示すのは、大小の三角形状の凹凸が周
期的に設けられた構造を有する例である。また図5
(D)に示すのは、それぞれの界面の形状を周期的な緩
やかなカーブによって構成した例である。
【0044】図5に示した例では、それぞれの界面の形
状を周期的なものとし、その位相を同位相とした例を示
したが、必ずしも同位相とする必要はない。しかしなが
ら、同位相とした場合にもっとも顕著な効果を得ること
ができる。また、その形状も完全な周囲的なものとする
必要はない。また、2つの界面は同一なものとしなくて
もよいが、極端に形状の異なるものより、その形状は同
一なものの方が好ましい。
【0045】また、周期的な構造は、なるべく多数繰り
返される構造とすることが好ましい。これは突出した部
分の抵抗の影響を低減するためである。
【0046】〔実施例3〕本実施例は、チャネル−ドレ
イン間の界面における電流密度を下げ、ON/OFF比
の大きいTFTを得る構成に関する。
【0047】TFTのOFF電流を下げる構成として
は、LDD(ライト・ドープ・ドレイン)構造やオフセ
ット構造が知られている。これらの構造は、チャネルと
ドレインとの界面における電界の強さを緩和させ、さら
に最大電界が存在する領域をゲート領域より外側に位置
させることにより、ホットキャリアの発生を抑えるため
のものである。
【0048】本実施例においては、チャネル−ドレイン
界面における見かけ上の電流密度を低くすることによっ
て、ON/OFF比を大きくとることを特徴とする。
【0049】図4を見れば明らかなように、実施例1に
示すような構成を採用することにより、OFF電流をほ
とんど変化させないで、ON電流のみを約1.5倍大き
くすることができる。これは、ON/OFF比を約1.
5倍にできることを意味する。
【0050】図4のような効果が得られる原理は明らか
ではないが、チャネル−ドレイン界面における見かけ上
の電流密度が低くなることが原因ではないかと推察され
る。そこで、本実施例においては、チャネル−ドレイン
界面における見かけ上の電流密度を低くすることによっ
て、ON/OFF比を大きくとれるTFTの構成を提供
するものである。
【0051】以下において、周期というのは、繰り返し
凹凸が現れる長さのことをいう。また位相とは、一定周
期で変化する凹凸形状の変化の状態をいう。例えば平行
に位置する2つの周期的な凹凸界面が存在する場合にお
いて、一方の界面が凹部を有する際にそれに対応する他
方の界面が凸部を有する場合、この2つの界面は同位相
となる。また、一方の界面が凹部を有する際にそれに対
応の他方の界面も凹部を有する場合、この2つの界面は
逆位相となる。また振幅とは、凹凸の高さのこという。
【0052】まず、図6(A)に本実施例の1つの構成
を示す。図6(A)に示されているのは、図1(A)や
図2(B)に対応するものであって、ソース領域51、
チャネル形成領域52、ドレイン領域53との位置関
係、およびそれらの界面54、55の形状が示されてい
る。
【0053】図6(A)に示す構成は、ソース領域51
とチャネル形成領域52との界面54を通常のTFTと
同様の直線形状とし、チャネル形成領域52とドレイン
領域53との界面55を波形の凹凸形状としたものであ
る。
【0054】このような構造とすることによって、界面
55における単位面積当たりの電流密度を低くすること
ができる。そして、図4に示すようなON電流の増加、
言い換えるならばON/OFF比の増大を得ることがで
きる。勿論、ソース−チャネル間面54をも界面55と
同様な波形の凹凸形状とすると、さらに大きな効果を得
ることができる。
【0055】図6(B)に示す構成は、ソース領域56
とチャネル形成領域57との界面59の形状と、チャネ
ル形成領域57とドレイン領域58との界面60の形状
とを波形の凹凸形状とし、その周期を同一とし、その位
相を同位相とし、その振幅を異ならせた例である。
【0056】図6(B)に示すような構成とした場合、
界面59よりも界面60の表面積を大きくすることがで
きる。そして、界面59における電流密度に比較して、
界面60における電流密度を低くすることができる。
【0057】図6(B)に示す構成を採用した場合も実
施例1で示した構成を採用した場合と同様の効果を得る
ことができる。
【0058】図6(C)に示す構成は、ソース領域61
とチャネル形成領域62との界面64の形状と、チャネ
ル形成領域62とドレイン領域63との界面65の形状
とを波形の凹凸形状とし、その周期を異ならせた例であ
る。
【0059】図6(C)に示すような構成とした場合、
界面64よりも界面65の表面積を大きくすることがで
きる。そして、界面64における電流密度に比較して、
界面65における電流密度を低くすることができる。
【0060】図6(C)に示す構成を採用した場合も実
施例1で示した構成を採用した場合と同様の効果を得る
ことができる。
【0061】〔実施例4〕本実施例は、本発明の構成を
オフセット領域(一般にオフセットゲート領域とも呼ば
れる)を有するTFTに利用した場合の例である。
【0062】図7に本実施例の概要を示す。図7は、図
1(A)に対応する活性層を上面から見た概要である。
図7において、ソース領域71、オフセット領域74、
チャネル領域72、オフセット領域75、ドレイン領域
73が示されている。
【0063】オフセット領域は真性または実質的に真性
な半導体で構成される。この領域はゲート電極から外れ
た位置に存在するので、オフセットゲート領域とも称さ
れる。このオフセット領域74、75の代わりに、ライ
トドープされたソース/ドレイン領域71/73を構成
する一導電型の半導体で構成してもよい。この場合、領
域74、75に添加される一導電型を付与する不純物の
濃度をソース/ドレイン領域71/73に添加される量
よりも少なくすればよい。即ち、ソース/ドレイン領域
71/73がN+ 型ならば、領域74、75をN- 型ま
たはN--型とすればよい。
【0064】また、領域75をライトドープ領域とした
場合、LDD(ライト・ドープ・ドレイン)構造とな
る。
【0065】本実施例においては、ソース領域71とオ
フセット領域74との界面76と、オフセット領域74
とチャネル形成領域72との界面77と、チャネル形成
領域72とオフセット領域75との界面78と、オフセ
ット領域75とドレイン領域73との界面79とを波形
の凹凸形状としている。
【0066】本実施例においては、界面76〜79を同
様な凹凸形状とし、その位相を同位相としている。
【0067】本実施例の構成において、各界面76〜7
9を同位相の波形の凹凸とすることによるON電流の増
加分と、オフセット構造を採ることによって生じるON
電流も低下分とが相殺されるならば、オフセット構造を
採ることによって生じるOFF電流の低減という効果を
ON電流の減少を生じることなしに得ることができる。
また、各界面76〜79を同位相の波形の凹凸とするこ
とによるON電流の増加分が、オフセット構造を採るこ
とによって生じるON電流の低下分より大きいのなら
ば、ON電流の増加、OFF電流の低減といった効果を
同時に得ることができる。
【0068】本実施例において、その効果が低下しても
よいのであれば、76〜79で示される界面を全て凹凸
形状とするのではなく、その中の一つ以上の界面を凹凸
形状とするのでもよい。また位相関係も同位相としなく
てもよい。
【0069】
【発明の効果】TFTのチャネル形成領域とソース領域
および/またはドレイン領域との界面を周期的な凹凸形
状とすることによって、オン電流が多く流せるTFTを
得ることができる。そしてこのことを利用して、小型で
大電流を扱うことのできるTFTを得ることができる。
またON電流のみを大きくすることができるので、ON
/OFF比を大きくすることができる。またオフセット
ゲート構造やLDD構造と併用することによって、OF
F電流のみを低下させたTFTを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の構成を示す。
【図2】従来の構成を示す。
【図3】実施例の作製工程を示す。
【図4】実施例の特性を示す。
【図5】実施例の構成を示す。
【図6】実施例の構成を示す。
【図7】実施例の構成を示す。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ソース領域とドレイン領域の間にチャネル
    形成領域を有し、 前記チャネル形成領域と前記ソース領域の界面および
    記チャネル形成領域と前記ドレイン領域の界面は、いず
    れも前記チャネル形成領域のチャネル長より小さい振幅
    波状の周期的な凹凸形状を有し、かつ、それぞれの前
    記凹凸形状は、同位相であることを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】ソース領域とドレイン領域の間にチャネル
    形成領域を有し、 前記チャネル形成領域と前記ソース領域の界面および
    記チャネル形成領域と前記ドレイン領域の界面は、いず
    れも前記チャネル形成領域のチャネル長より小さい振幅
    波状の周期的な凹凸形状を有し、かつ、それぞれの前
    記凹凸形状は、同位相であるとともに振幅が異なること
    を特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】ソース領域とドレイン領域の間にチャネル
    形成領域を有し、 前記チャネル形成領域と前記ソース領域および前記ドレ
    イン領域の間にそれぞれLDD領域を有し、 前記チャネル形成領域と前記LDD領域の界面は、それ
    ぞれ前記チャネル形成領域のチャネル長より小さい振幅
    波状の周期的な凹凸形状を有し、かつ、それぞれの前
    記凹凸形状は、同位相であることを特徴とする半導体装
    置。
  4. 【請求項4】ソース領域とドレイン領域の間にチャネル
    形成領域を有し、 前記チャネル形成領域と前記ソース領域の間にそれぞれ
    LDD領域を有し、 前記チャネル形成領域と 前記LDD領域の界面は、それ
    ぞれ前記チャネル形成領域のチャネル長より小さい振幅
    波状の周期的な凹凸形状を有し、かつ、それぞれの前
    記凹凸形状は、同位相であるとともに振幅が異なること
    を特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項4のいずれか一に記載
    の半導体装置を用いたことを特徴と する表示装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至請求項4のいずれか一に記載
    の半導体装置を用いたことを特徴とする集積回路。
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