JP3320706B2 - ウエハプローバ、ウエハプローバに使用されるセラミック基板およびウエハプローバ装置 - Google Patents

ウエハプローバ、ウエハプローバに使用されるセラミック基板およびウエハプローバ装置

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JP3320706B2
JP3320706B2 JP2000248582A JP2000248582A JP3320706B2 JP 3320706 B2 JP3320706 B2 JP 3320706B2 JP 2000248582 A JP2000248582 A JP 2000248582A JP 2000248582 A JP2000248582 A JP 2000248582A JP 3320706 B2 JP3320706 B2 JP 3320706B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
〔発明の詳細な説明〕
【0002】
【従来の技術】半導体は種々の産業において必要とされ
る極めて重要な製品であり、半導体チップは、例えば、
シリコン単結晶を所定の厚さにスライスしてシリコンウ
エハを作製した後、このシリコンウエハに種々の回路等
を形成することにより製造される。この半導体チップの
製造工程においては、シリコンウエハの段階でその電気
的特性が設計通りに動作するか否かを測定してチェック
するプロービング工程が必要であり、そのために所謂プ
ローバが用いられる。
【0003】このようなプローバとして、例えば、特許
第2587289号公報、特公平3−40947号公
報、特開平11−31724号公報等には、アルミニウ
ム合金やステンレス鋼などの金属製チャックトップを有
するウエハプローバが開示されている。
【0004】このようなウエハプローバでは、例えば、
図12に示すように、ウエハプローバ501上にシリコ
ンウエハWを載置し、このシリコンウエハWにテスタピ
ンを持つプローブカード601を押しつけ、加熱、冷却
しながら電圧を印加して導通テストを行う。図12は、
ウエハプローバに電源を接続した状態を模式的に示す断
面図である。ウエハプローバのチャックトップ電極(チ
ャックトップ導体層)2、グランド電極6およびガード
電極5には、スルーホール16、17を介して電源V1
が接続されている。グランド電極6は、接地され、0電
位となっている。また、チャックトップ導体層2とガー
ド電極5とは、等電位である。発熱体41には、電源V
2 が、プローブ601には、電源V3 が、それぞれ接続
されている。
【0005】ところが、このような金属製のチャックト
ップを有するウエハプローバには、次のような問題があ
った。まず、金属製であるため、チャックトップの厚み
は15mm程度と厚くしなければならない。このように
チャックトップを厚くするのは、薄い金属板では、プロ
ーブカードのテスタピンによりチャックトップが押さ
れ、チャックトップの金属板に反りや歪みが発生してし
まい、金属板上に載置されるシリコンウエハが破損した
り傾いたりしてしてしまうからである。このため、チャ
ックトップを厚くする必要があるが、その結果、チャッ
クトップの重量が大きくなり、またかさばってしまうと
いう問題があった。
【0006】また、熱伝導率が高い金属を使用している
にもかかわらず、昇温、降温特性が悪く、電圧や電流量
の変化に対してチャックトップ板の温度が迅速に追従し
ないため温度制御をしにくく、高温でシリコンウエハを
載置すると温度制御不能になってしまうという問題もあ
った。
【0007】そこで本発明者らは、金属製のチャックト
ップに代えて剛性の高いセラミックを用い、このセラミ
ック基板の表面にチャックトップ導体層が形成され、こ
のセラミック基板の内部またはチャックトップ導体層形
成面に対向する面に発熱体が設けられたウエハプローバ
を想起した。
【0008】しかし、このウエハプローバには、シリコ
ンウエハを固定するための手段を設ける必要がある。こ
のような、シリコンウエハを固定する手段を有するもの
として、特開平3−225844号公報には、シリコン
ウエハをその表面に載置して吸着固定するチャックトッ
プ部を備え、該チャックトップ部の表面に、部分的に導
電性金属のメッキが施されたウエハチャックが開示され
ている。
【0009】図13(a)は、このウエハチャックを模
式的に示した斜視図であり、(b)は、そのB−B線断
面図である。この円板形状のウエハチャックには、チャ
ックトップ部707に、略十文字形状に導電性金属めっ
き層701が形成されるとともに、二重の同心円形状の
吸着溝702a、702bが形成され、中心部分には、
中心より下降し、側面に抜ける真空孔703が形成され
ている。また、吸着溝702a、702bと真空孔70
3とを連絡する連絡溝704も形成されている。さら
に、導電性めっき層701は、ケーブル接続部705を
介して計測ケーブル708と接続され、一方、真空孔7
03は、真空チューブ706を介して真空ポンプ(図示
せず)に接続されている。
【0010】従って、このウエハチャックのチャックト
ップ部707にシリコンウエハを載置した後、真空孔7
03より吸引することにより、シリコンウエハをチャッ
クトップ部707に吸着させることができるが、この場
合、真空孔703は、1個のみであるため、シリコンウ
エハのチャック力にばらつきが生じ、テスタピンによる
押圧時にシリコンウエハがずれてしまうという問題があ
った。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題を
解決するためになされたものであり、セラミック基板上
に載置されたシリコンウエハを、テスタピンにより押圧
した場合にも、シリコンウエハがずれることなく、しっ
かりとセラミック基板の表面に吸着、固定されるように
構成されたウエハプローバ、ウエハプローバに使用され
るセラミック基板および該ウエハプローバが用いられた
ウエハプローバ装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のウエハプローバ
およびウエハプローバに使用されるセラミック基板は、
同心円形状の溝が形成されたセラミック基板の表面に導
体層が形成されるとともに、上記セラミック基板に上記
溝から裏面に向けて複数の貫通孔が設けられてなること
を特徴とする。本発明のセラミック基板は、ウエハプロ
ーバに使用され、具体的には、半導体ウエハのプロービ
ング用ステージ(いわゆるチャックトップ)として機能
する。なお、半導体と同種のセラミック基板の上に金属
薄膜を形成したステージは、実開昭62−180944
号公報や特開昭62−291937号公報に開示がある
が、ここには、貫通孔を形成することは、記載されてお
らず、示唆もされていない。
【0013】また、本発明のウエハプローバ装置は、
心円形状の溝が形成された基板の表面に導体層が形成さ
れてなるセラミック基板と支持容器とからなるウエハプ
ローバ装置であって、上記セラミック基板には上記溝か
ら裏面に向けて複数の貫通孔が設けられてなることを特
徴とする。上記セラミック基板は、支持容器に嵌め込ま
れていてもよく、支持容器に載置されていてもよい。ま
た、セラミック基板は、支持容器の外周と直接接触して
もよく、支柱などを介することにより支持容器の外周と
非接触で支持されていてもよい。上記ウエハプローバ装
置には、発熱手段が設けられてなることが望ましい。ま
た、前記支持容器には、吸引口が設けられていてもよ
い。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のウエハプローバ(以下、
ウエハプローバに使用されるセラミック基板も含む)
は、同心円形状の溝が形成されたセラミック基板の表面
に導体層が形成されてなるとともに、上記セラミック基
板に上記溝から裏面に向けて複数の貫通孔が設けられて
なることを特徴とする。
【0015】本発明では、セラミック基板に複数の貫通
孔が設けられているので、シリコンウエハがしっかりと
セラミック基板の表面に吸着、固定され、テスタピンに
より押圧した場合にも、シリコンウエハがずれることは
ない。
【0016】また、本発明では、剛性の高いセラミック
基板を使用しているので、プローブカードのテスタピン
が押圧された場合でも、反りの発生を防止することがで
き、そのため、チャックトップの厚さを金属に比べて小
さくすることができる。
【0017】また、チャックトップ導体層の厚さを金属
に比べて小さくすることができるため、熱伝導率が金属
より低いセラミックであっても、結果的に熱容量が小さ
くなり、昇温、降温特性を改善することができる。
【0018】図1(a)は、本発明のウエハプローバの
一実施形態を模式的に示した断面図であり、(b)は、
その部分拡大断面図である。また、図2は、図1に示し
たウエハプローバの平面図であり、図3は、その底面図
であり、図4は、図1に示したウエハプローバにおける
A−A線断面図である。
【0019】このウエハプローバでは、平面視円形状の
セラミック基板3の表面に、同心円形状の溝7が形成さ
れるとともに、溝7の一部にシリコンウエハを吸引する
ための複数の貫通孔8が設けられており、溝7を含むセ
ラミック基板3の大部分にシリコンウエハの電極と接続
するためのチャックトップ導体層2が円形状に形成され
ている。
【0020】一方、セラミック基板3の底面には、シリ
コンウエハの温度をコントロールするために、図3に示
したような平面視同心円形状の発熱体41が設けられて
おり、発熱体41の両端には、外部端子ピン191が接
続、固定されている。さらに、図1(b)に示したよう
に、セラミック基板3の内部には、ストレイキャパシタ
をキャンセルするためのガード電極5が設けられるとと
もに、温度制御手段からのノイズをキャンセルするため
のグランド電極6が設けられ、ガード電極5およびグラ
ンド電極6に接続されたスルーホール16、17は、こ
のスルーホール16、17を露出させる袋孔180の内
部に設けられた外部端子ピン19、190を介して電源
等(図示せず)と接続されている。
【0021】本発明のウエハプローバは、例えば、図1
〜4に示したような構成を有するものである。以下にお
いて、上記ウエハプローバを構成する各部材、および、
本発明のウエハプローバの他の実施形態について、順次
詳細に説明していくことにする。
【0022】本発明において、セラミック基板には空気
を吸引するための貫通孔8が複数設けられている。この
貫通孔8から空気を吸引することにより、チャックトッ
プ導体層の上に載置されたシリコンウエハを吸引してし
っかりと固定するためである。また、貫通孔8が複数設
けられているのは、1個の貫通孔8のみを設けた場合に
は、シリコンウエハのチャック力にばらつきが生じやす
く、テスタピンによる押圧時にシリコンウエハがずれや
すくなるからである。これらの貫通孔8は、円周方向に
均一にシリコンウエハを吸着することができるように、
同心円形状に形成された溝の内部に形成されることが望
ましい。
【0023】上記貫通孔の数は、1〜20個が好まし
く、2〜10個がより好ましい。また、これらの貫通孔
は、セラミック基板の中心に対して対象となるように設
けることが望ましい。シリコンウエハをしっかりと均一
に吸着、固定するためである。貫通孔の直径は、0.2
〜2mmが好ましい。
【0024】本発明のウエハプローバで使用されるセラ
ミック基板は、窒化物セラミック、炭化物セラミックお
よび酸化物セラミックに属するセラミックから選ばれる
少なくとも1種であることが望ましい。
【0025】上記窒化物セラミックとしては、金属窒化
物セラミック、例えば、窒化アルミニウム、窒化ケイ
素、窒化ホウ素、窒化チタン等が挙げられる。また、上
記炭化物セラミックとしては、金属炭化物セラミック、
例えば、炭化ケイ素、炭化ジルコニウム、炭化チタン、
炭化タンタル、炭化タングステン等が挙げられる。
【0026】上記酸化物セラミックとしては、金属酸化
物セラミック、例えば、アルミナ、ジルコニア、コージ
ェライト、ムライト等が挙げられる。これらのセラミッ
クは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0027】これらのセラミックの中では、窒化物セラ
ミック、炭化物セラミックの方が酸化物セラミックに比
べて望ましい。熱伝導率が高いからである。また、窒化
物セラミックの中では窒化アルミニウムが最も好適であ
る。熱伝導率が180W/m・Kと最も高いからであ
る。
【0028】上記セラミック中には、カーボンを100
〜2000ppm含むことが望ましい。セラミック内の
電極パターンを隠蔽し、かつ、高輻射熱が得られるから
である。カーボンは、X線回折で検出可能な結晶質また
は検出不能な非晶質の一方または両方であってもよい。
【0029】本発明におけるチャックトップのセラミッ
ク基板の厚さは、チャックトップ導体層より厚いことが
必要であり、具体的には1〜10mmが望ましい。ま
た、本発明においては、シリコンウエハの裏面を電極と
して使用するため、セラミック基板の表面にチャックト
ップ導体層が形成されている。
【0030】上記チャックトップ導体層の厚さは、1〜
20μmが望ましい。1μm未満では抵抗値が高くなり
すぎて電極として働かず、一方、20μmを超えると導
体の持つ応力によって剥離しやすくなってしまうからで
ある。
【0031】チャックトップ導体層としては、例えば、
銅、チタン、クロム、ニッケル、貴金属(金、銀、白金
等)、タングステン、モリブデンなどの高融点金属から
選ばれる少なくとも1種の金属を使用することができ
る。
【0032】チャックトップ導体層は、金属や導電性セ
ラミックからなる多孔質体であってもよい。多孔質体の
場合は、後述するような吸引吸着のための溝を形成する
必要がなく、溝の存在を理由としたウエハの破損を防止
することができるだけでなく、表面全体で均一な吸引吸
着を実現できるからである。
【0033】このような多孔質体としては、金属焼結体
を使用することができる。また、多孔質体を使用した場
合は、その厚さは、1〜200μmで使用することがで
きる。多孔質体とセラミック基板との接合は、半田やろ
う材を用いる。
【0034】チャックトップ導体層としては、ニッケル
を含むものであることが望ましい。硬度が高く、テスタ
ピンの押圧に対しても変形等しにくいからである。チャ
ックトップ導体層の具体的な構成としては、例えば、初
めにニッケルスパッタリング層を形成し、その上に無電
解ニッケルめっき層を設けたものや、チタン、モリブデ
ン、ニッケルをこの順序でスパッタリングし、さらにそ
の上にニッケルを無電解めっきもしくは電解めっきで析
出させたもの等が挙げられる。
【0035】また、チタン、モリブデン、ニッケルをこ
の順序でスパッタリングし、さらにその上に銅およびニ
ッケルを無電解めっきで析出させたものであってもよ
い。銅層を形成することでチャックトップ電極の抵抗値
を低減させることができるからである。
【0036】さらに、チタン、銅をこの順でスパッタリ
ングし、さらにその上にニッケルを無電解めっきもしく
は電解めっきで析出させたものであってもよい。また、
クロム、銅をこの順でスパッタリングし、さらにその上
にニッケルを無電解めっきもしくは電解めっきで析出さ
せたものとすることも可能である。
【0037】上記チタン、クロムは、セラミックとの密
着性を向上させることができ、また、モリブデンはニッ
ケルとの密着性を改善することができる。チタン、クロ
ムの厚みは0.1〜0.5μm、モリブデンの厚みは
0.5〜7.0μm、ニッケルの厚みは0.4〜2.5
μmが望ましい。
【0038】上記チャックトップ導体層の表面には、貴
金属層(金、銀、白金、パラジウム)が形成されている
ことが望ましい。貴金属層は、卑金属のマイグレーショ
ンによる汚染を防止することができるからである。貴金
属層の厚さは、0.01〜15μmが望ましい。
【0039】本発明においては、セラミック基板に温度
制御手段を設けておくことが望ましい。加熱または冷却
しながらシリコンウエハの導通試験を行うことができる
からである。
【0040】上記温度制御手段としては図1に示した発
熱体41のほかに、ペルチェ素子であってもよい。発熱
体を設ける場合は、冷却手段としてエアー等の冷媒の吹
きつけ口などを設けておいてもよい。発熱体は、複数層
設けてもよい。この場合は、各層のパターンは相互に補
完するように形成されて、加熱面からみるとどこかの層
にパターンが形成された状態が望ましい。例えば、互い
に千鳥の配置になっている構造である。
【0041】発熱体としては、例えば、金属または導電
性セラミックの焼結体、金属箔、金属線等が挙げられ
る。金属焼結体としては、タングステン、モリブデンか
ら選ばれる少なくとも1種が好ましい。これらの金属は
比較的酸化しにくく、発熱するに充分な抵抗値を有する
からである。
【0042】また、導電性セラミックとしては、タング
ステン、モリブデンの炭化物から選ばれる少なくとも1
種を使用することができる。さらに、セラミック基板の
外側に発熱体を形成する場合には、金属焼結体として
は、貴金属(金、銀、パラジウム、白金)、ニッケルを
使用することが望ましい。具体的には銀、銀−パラジウ
ムなどを使用することができる。上記金属焼結体に使用
される金属粒子は、球状、リン片状、もしくは球状とリ
ン片状の混合物を使用することができる。
【0043】金属焼結体中には、金属酸化物を添加して
もよい。上記金属酸化物を使用するのは、窒化物セラミ
ックまたは炭化物セラミックと金属粒子を密着させるた
めである。上記金属酸化物により、窒化物セラミックま
たは炭化物セラミックと金属粒子との密着性が改善され
る理由は明確ではないが、金属粒子表面および窒化物セ
ラミックまたは炭化物セラミックの表面はわずかに酸化
膜が形成されており、この酸化膜同士が金属酸化物を介
して焼結して一体化し、金属粒子と窒化物セラミックま
たは炭化物セラミックが密着するのではないかと考えら
れる。
【0044】上記金属酸化物としては、例えば、酸化
鉛、酸化亜鉛、シリカ、酸化ホウ素(B 23 )、アル
ミナ、イットリア、チタニアから選ばれる少なくとも1
種が好ましい。これらの酸化物は、発熱体の抵抗値を大
きくすることなく、金属粒子と窒化物セラミックまたは
炭化物セラミックとの密着性を改善できるからである。
【0045】上記金属酸化物は、金属粒子に対して0.
1重量%以上10重量%未満であることが望ましい。抵
抗値が大きくなりすぎず、金属粒子と窒化物セラミック
または炭化物セラミックとの密着性を改善することがで
きるからである。
【0046】また、酸化鉛、酸化亜鉛、シリカ、酸化ホ
ウ素(B23 )、アルミナ、イットリア、チタニアの
割合は、金属酸化物の全量を100重量部とした場合
に、酸化鉛が1〜10重量部、シリカが1〜30重量
部、酸化ホウ素が5〜50重量部、酸化亜鉛が20〜7
0重量部、アルミナが1〜10重量部、イットリアが1
〜50重量部、チタニアが1〜50重量部が好ましい。
但し、これらの合計が100重量部を超えない範囲で調
整されることが望ましい。これらの範囲が特に窒化物セ
ラミックとの密着性を改善できる範囲だからである。
【0047】発熱体をセラミック基板の表面に設ける場
合は、発熱体の表面は、金属層410で被覆されている
ことが望ましい(図11(e)参照)。発熱体は、金属
粒子の焼結体であり、露出していると酸化しやすく、こ
の酸化により抵抗値が変化してしまう。そこで、表面を
金属層で被覆することにより、酸化を防止することがで
きるのである。
【0048】金属層の厚さは、0.1〜10μmが望ま
しい。発熱体の抵抗値を変化させることなく、発熱体の
酸化を防止することができる範囲だからである。被覆に
使用される金属は、非酸化性の金属であればよい。具体
的には、金、銀、パラジウム、白金、ニッケルから選ば
れる少なくとも1種以上が好ましい。なかでもニッケル
がさらに好ましい。発熱体には電源と接続するための端
子が必要であり、この端子は、半田を介して発熱体に取
り付けるが、ニッケルは半田の熱拡散を防止するからで
ある。接続端子しては、コバール製の端子ピンを使用す
ることができる。なお、発熱体をヒータ板内部に形成す
る場合は、発熱体表面が酸化されることがないため、被
覆は不要である。発熱体をヒータ板内部に形成する場
合、発熱体の表面の一部が露出していてもよい。
【0049】発熱体として使用する金属箔としては、ニ
ッケル箔、ステンレス箔をエッチング等でパターン形成
して発熱体としたものが望ましい。パターン化した金属
箔は、樹脂フィルム等ではり合わせてもよい。金属線と
しては、例えば、タングステン線、モリブデン線等が挙
げられる。
【0050】温度制御手段としてペルチェ素子を使用す
る場合は、電流の流れる方向を変えることにより発熱、
冷却両方行うことができるため有利である。ペルチェ素
子は、図7に示すように、p型、n型の熱電素子440
を直列に接続し、これをセラミック板441などに接合
させることにより形成される。ペルチェ素子としては、
例えば、シリコン・ゲルマニウム系、ビスマス・アンチ
モン系、鉛・テルル系材料等が挙げられる。
【0051】本発明では、セラミック基板の内部に少な
くとも1層以上の導電層が形成されていることが望まし
い。図1におけるガード電極5とグランド電極6が上記
導体層に相当する。ガード電極5は、測定回路内に介在
するストレイキャパシタをキャンセルするための電極で
あり、測定回路(即ち図1のチャックトップ導体層2)
の接地電位が与えられている。また、グランド電極6
は、温度制御手段からのノイズをキャンセルするために
設けられている。
【0052】ガード電極5、グランド電極6としては、
例えば、銅、チタン、クロム、ニッケル、貴金属(金、
銀、白金等)、タングステン、モリブデンなどの高融点
金属から選ばれる少なくとも1種、または、タングステ
ンカーバイド、モリブデンカーバイドなどの導電性セラ
ミックから選ばれる少なくとも1種を使用することがで
きる。
【0053】また、これらの導体層は、図4に示したよ
うに格子状に設けられていることが望ましい。導体層上
下のセラミック同士の密着性を改善でき、熱衝撃が加え
られた場合でもクラックが発生したり、ガード電極5、
グランド電極6とセラミックの界面で剥離が生じないか
らである。
【0054】さらに、チャックトップ導体層2とガード
電極5との間にコンデンサが構成されるが、ガード電極
5を格子状とすると無用な静電容量を小さくすることが
できる。格子状の導体非形成部分は、図4に示したよう
な方形であってもよく、円、楕円であってもよい。ま
た、導体非形成部分が方形の場合には、その角にアール
が設けられていてもよい。
【0055】ガード電極5およびグランド電極6の厚さ
は、1〜20μmが望ましい。これらの電極の厚さが1
μm未満では抵抗が高くなり、一方、20μmを超える
と耐熱衝撃性が低下するからである。
【0056】本発明におけるウエハプローバとしては、
例えば、図1に示すようにセラミック基板3の底面に発
熱体41が設けられ、発熱体41とチャックトップ導体
層2との間にガード電極5の層とグランド電極6の層と
がそれぞれ設けられた構成のウエハプローバ101、図
5に示すようにセラミック基板3の内部に扁平形状の発
熱体42が設けられ、発熱体42とチャックトップ導体
層2との間にガード電極5とグランド電極6とが設けら
れた構成のウエハプローバ201、図6に示すようにセ
ラミック基板3の内部に発熱体である金属線43が埋設
され、金属線43とチャックトップ導体層2との間にガ
ード電極5とグランド電極6とが設けられた構成のウエ
ハプローバ301、図7に示すようにペルチェ素子44
(熱電素子440とセラミック基板441からなる)が
セラミック基板3の外側に形成され、ペルチェ素子44
とチャックトップ導体層2との間にガード電極5とグラ
ンド電極6とが設けられた構成のウエハプローバ401
等が挙げられる。いずれのウエハプローバも、溝7と貫
通孔8とを必ず有している。
【0057】本発明では、図1〜7に示したようにセラ
ミック基板3の内部に発熱体42、43が形成され(図
5〜6)、セラミック基板3の内部にガード電極5、グ
ランド電極6(図1〜7)が形成されるため、これらと
外部端子とを接続するための接続部(スルーホール)1
6、17、18が必要となる。
【0058】スルーホール16、17、18は、ガード
電極5、グランド電極6の端部付近から延設され、袋孔
180によりセラミック基板の底部に露出し、外部端子
ピン19、190により接続されていてもよく、側面の
付近に袋孔(図示せず)により露出し、外部端子により
接続されていてもよい。このスルーホール16、17、
18を接続パッドとして外部端子ピンを接続する(図1
1(g)参照)。スルーホール16、17、18は、タ
ングステンペースト、モリブデンペーストなどの高融点
金属、タングステンカーバイド、モリブデンカーバイド
などの導電性セラミックからなるものであることが望ま
しい。また、スルーホール16、17、18の直径は、
0.1〜10mmが望ましい。断線を防止しつつ、クラ
ックや歪みを防止できるからである。
【0059】接続は、半田、ろう材により行う。ろう材
としては銀ろう、パラジウムろう、アルミニウムろう、
金ろうを使用する。金ろうとしては、Au−Ni合金が
望ましい。Au−Ni合金は、タングステンとの密着性
に優れるからである。
【0060】Au/Niの比率は、〔81.5〜82.
5(重量%)〕/〔18.5〜17.5(重量%)〕が
望ましい。Au−Ni層の厚さは、0.1〜50μmが
望ましい。接続を確保するに充分な範囲だからである。
また、10-6〜10-5Paの高真空で500℃〜100
0℃の高温で使用するとAu−Cu合金では劣化する
が、Au−Ni合金ではこのような劣化がなく有利であ
る。また、Au−Ni合金中の不純物元素量は全量を1
00重量部とした場合に1重量部未満であることが望ま
しい。
【0061】本発明では、必要に応じてセラミック基板
に熱電対を埋め込んでおくことができる。熱電対により
発熱体の温度を測定し、そのデータをもとに電圧、電流
量を変えて、温度を制御することができるからである。
熱電対の金属線の接合部位の大きさは、各金属線の素線
径と同一か、もしくは、それよりも大きく、かつ、0.
5mm以下がよい。このような構成によって、接合部分
の熱容量が小さくなり、温度が正確に、また、迅速に電
流値に変換されるのである。このため、温度制御性が向
上してウエハの加熱面の温度分布が小さくなるのであ
る。上記熱電対としては、例えば、JIS−C−160
2(1980)に挙げられるように、K型、R型、B
型、S型、E型、J型、T型熱電対が挙げられる。
【0062】K型は、Ni/Cr合金とNi合金の組合
せ、R型はPt−13%Rh合金とPtの組合せ、B型
は、Pt−30%Rh合金とPt−65%Rh合金の組
合せ、S型は、Pt−10%Rh合金とPtの組合せ、
E型は、Ni/Cr合金とCu/Ni合金の組合せ、J
型はFeとCu/Ni合金の組合せ、T型は、CuとC
u/ni合金の組合せである。
【0063】次に、本発明のウエハプローバ装置につい
て説明する。上記ウエハプローバ装置は、同心円形状の
溝が形成された基板の表面に導体層が形成されてなるセ
ラミック基板と支持容器とからなるウエハプローバ装置
であって、上記セラミック基板には上記溝から裏面に向
けて複数の貫通孔が設けられていることを特徴とする。
【0064】図8(a)は、本発明のウエハプローバ装
置の一実施形態を模式的に示した縦断面図であり、
(b)は、(a)図におけるB−B線断面図である。ま
た、図9は、ウエハプローバ装置の他の実施形態を模式
的に示した縦断面図である。
【0065】ウエハプローバ装置を構成する支持容器1
1は、上部開放型の有底円筒容器であり、円筒の最上部
は、ウエハプローバ101を断熱材10を介して嵌め込
むことができるような形状に構成されている。
【0066】また、ウエハプローバ101を嵌め込んだ
後、吸引口13から空気を吸引することにより、ウエハ
プローバ201に形成された複数の貫通孔8(図1参
照)から空気を吸い込み、ウエハプローバ101上に載
置されたシリコンウエハをしっかりと均一に吸着すると
ともに、ウエハプローバ自身を支持容器11にしっかり
と固定することができるようになっている。
【0067】また、この支持容器11は、ウエハプロー
バ101が嵌め込まれた状態で、ウエハプローバ101
の底面を多数の箇所で断熱材10を介して支持すること
ができるように、多数の支持柱15が一定の配列で形成
されている。
【0068】一方、図9に示したウエハプローバ装置に
おける支持容器21は、図8に示した支持容器11と同
様に一定配列で支持柱15が形成され、ウエハプローバ
101を吸着固定することができるとともに、その内部
に冷却ガスの吹き出し口12を有し、冷媒注入口14か
ら冷却ガスを吸入して、支持容器の内部を流通させるこ
とにより、ウエハプローバ101の温度調整を行うこと
ができるようになっている。なお、ウエハプローバ10
1の底面に形成された発熱体41の周囲には、シリカ等
からなる保護層42が形成され、発熱体41が支持柱1
5と直接接触することにより破損するのを防止してい
る。
【0069】支持容器は、アルミニウム合金、ステンレ
ス、セラミックなどで構成する。支持柱15は、1〜1
0mm間隔で碁盤目状に配列されていることが望まし
い。均等に圧力を分散させるためである。
【0070】次に、本発明のウエハプローバ装置の製造
方法の一例を図10〜11に示した断面図に基づき説明
する。 (1)まず、酸化物セラミック、窒化物セラミック、炭
化物セラミックなどのセラミックの粉体をバインダおよ
び溶剤と混合してグリーンシート30を得る。前述した
セラミック粉体としては、例えば、窒化アルミニウム、
炭化ケイ素などを使用することができ、必要に応じて、
イットリアなどの焼結助剤などを加えてもよい。
【0071】また、バインダとしては、アクリル系バイ
ンダ、エチルセルロース、ブチルセロソルブ、ポリビニ
ルアルコールから選ばれる少なくとも1種が望ましい。
さらに、溶媒としては、α−テルピネオール、グリコー
ルから選ばれる少なくとも1種が望ましい。これらを混
合して得られるペーストをドクターブレード法でシート
状に成形してグリーンシート30を作製する。
【0072】グリーンシート30に、必要に応じてシリ
コンウエハの支持ピンを挿入する貫通孔や熱電対を埋め
込む凹部を設けておくことができる。貫通孔や凹部は、
パンチングなどで形成することができる。グリーンシー
ト30の厚さは、0.1〜5mm程度が好ましい。
【0073】次に、グリーンシート30にガード電極、
グランド電極を印刷する。印刷は、グリーンシート30
の収縮率を考慮して所望のアスペクト比が得られるよう
に行い、これによりガード電極印刷体50、グランド電
極印刷体60を得る。印刷体は、導電性セラミック、金
属粒子などを含む導電性ペーストを印刷することにより
形成する。
【0074】これらの導電性ペースト中に含まれる導電
性セラミック粒子としては、タングステンまたはモリブ
デンの炭化物が最適である。酸化しにくく熱電導率が低
下しにくいからである。また、金属粒子としては、例え
ば、タングステン、モリブデン、白金、ニッケルなどを
使用することができる。
【0075】導電性セラミック粒子、金属粒子の平均粒
子径は0.1〜 5μmが好ましい。これらの粒子は、
大きすぎても小さすぎてもペーストを印刷しにくいから
である。このようなペーストとしては、金属粒子または
導電性セラミック粒子85〜97重量部、アクリル系、
エチルセルロース、ブチルセロソルブおよびポリビニル
アルコールから選ばれる少なくとも1種のバインダ1.
5〜10重量部、α−テルピネオール、グリコール、エ
チルアルコールおよびブタノールから選ばれる少なくと
も1種の溶媒を1.5〜10重量部混合して調製したぺ
ーストが最適である。さらに、パンチング等で形成した
孔に、導電ペーストを充填してスルーホール印刷体16
0、170を得る。
【0076】次に、図10(a)に示すように、印刷体
50、60、160、170を有するグリーンシート3
0と、印刷体を有さないグリーンシート30を積層す
る。発熱体形成側に印刷体を有さないグリーンシート3
0を積層するのは、スルーホールの端面が露出して、発
熱体形成の焼成の際に酸化してしまうことを防止するた
めである。もしスルーホールの端面が露出したまま、発
熱体形成の焼成を行うのであれば、ニッケルなどの酸化
しにくい金属をスパッタリングする必要があり、さらに
好ましくは、Au−Niの金ろうで被覆してもよい。
【0077】(2)次に、図10(b)に示すように、
積層体の加熱および加圧を行い、グリーンシートおよび
導電ペーストを焼結させる。加熱温度は、1000〜2
000℃、加圧は100〜200kg/cm2 が好まし
く、これらの加熱および加圧は、不活性ガス雰囲気下で
行う。不活性ガスとしては、アルゴン、窒素などを使用
することができる。この工程でスルーホール16、1
7、ガード電極5、グランド電極6が形成される。
【0078】(3)次に、図10(c)に示すように、
焼結体の表面に溝7を設ける。溝7は、ドリル、サンド
ブラスト等により形成する。 (4)次に、図10(d)に示すように、焼結体の底面
に導電ペーストを印刷してこれを焼成し、発熱体41を
作製する。
【0079】(5)次に、図11(e)に示すように、
ウエハ載置面(溝形成面)にチタン、モリブデン、ニッ
ケル等をスパッタリングした後、無電解ニッケルめっき
等を施しチャックトップ導体層2を設ける。このとき同
時に、発熱体41の表面にも無電解ニッケルめっき等に
より保護層410を形成する。
【0080】(6)次に、図11(f)に示すように、
溝7から裏面にかけて貫通する複数の貫通孔8や、外部
端子接続のための袋孔180をドリル、サンドブラスト
等により形成する。袋孔180の内壁は、その少なくと
も一部が導電化され、その導電化された内壁は、ガード
電極、グランド電極などと接続されていることが望まし
い。内壁を導電化するためには、グリーンシート30を
作製した際、袋孔180の内壁となる部分に、導電ペー
スト層を形成しておく必要がある。 (7)最後に、図11(g)に示すように、発熱体41
表面の取りつけ部位に半田ペーストを印刷した後、外部
端子ピン191を乗せて、加熱してリフローする。加熱
温度は、200〜500℃が好適である。
【0081】また、袋孔180にも金ろうを介して外部
端子19、190を設ける。さらに、必要に応じて、有
底孔を設け、その内部に熱電対を埋め込むことができ
る。半田は銀−鉛、鉛−スズ、ビスマス−スズなどの合
金を使用することができる。なお、半田層の厚さは、
0.1〜50μmが望ましい。半田による接続を確保す
るに充分な範囲だからである。この後、製造されたウエ
ハプローバ101を、例えば、図8に示した支持容器1
1に嵌め込むことにより、ウエハプローバ装置を作製す
ることができる。
【0082】なお、上記説明ではウエハプローバ101
(図1参照)を例にしたが、ウエハプローバ201(図
5参照)を製造する場合は、発熱体をグリーンシートに
印刷すればよい。また、ウエハプローバ301(図6参
照)を製造する場合は、セラミック粉体にガード電極、
グランド電極として金属板を、また金属線を発熱体にし
て埋め込み、焼結すればよい。さらに、ウエハプローバ
401(図7参照)を製造する場合は、ペルチェ素子を
溶射金属層を介して接合すればよい。
【0083】
【実施例】以下、本発明をさらに詳細に説明する。 (実施例1)ウエハプローバ101(図1参照)の製造 (1)窒化アルミニウム粉末(トクヤマ社製、平均粒径
1.1μm)100重量部、イットリア(平均粒径0.
4μm)4重量部、アクリルバインダ11.5重量部、
分散剤0.5重量部および1−ブタノールとエタノール
とからなるアルコール53重量部を混合した組成物を用
い、ドクターブレード法により成形を行って厚さ0.4
7mmのグリーンシートを得た。
【0084】(2)このグリーンシートを80℃で5時
間乾燥させた後、パンチングにて発熱体と外部端子ピン
と接続するためのスルーホール用の貫通孔を設けた。 (3)平均粒子径1μmのタングステンカーバイド粒子
100重量部、アクリル系バインダ3.0重量部、α−
テルピネオール溶媒3.5重量および分散剤0.3重量
部を混合して導電性ペーストAとした。
【0085】また、平均粒子径3μmのタングステン粒
子100重量部、アクリル系バインダ1.9重量部、α
−テルピネオール溶媒3.7重量および分散剤0.2重
量部を混合して導電性ペーストBとした。
【0086】次に、グリーンシートに、この導電性ペー
ストAを用いたスクリーン印刷で、格子状のガード電極
用印刷体50、グランド電極用印刷体60を印刷した。
また、端子ピンと接続するためのスルーホール用の貫通
孔に導電性ペーストBを充填した。
【0087】さらに、印刷されたグリーンシートおよび
印刷がされていないグリーンシートを50枚積層して1
30℃、80kg/cm2 の圧力で一体化することによ
り積層体を作製した(図10(a)参照)。
【0088】(4)次に、この積層体を窒素ガス中で6
00℃で5時間脱脂し、1890℃、圧力150kg/
cm2 で3時間ホットプレスし、厚さ3mmの窒化アル
ミニウム板状体を得た。得られた板状体を、直径230
mmの円形状に切り出してセラミック製の板状体とした
(図10(b)参照)。また、ガード電極5、グランド
電極6の厚さは10μm、ガード電極5の形成位置は、
ウエハ載置面から1mm、グランド電極6の形成位置
は、ウエハ載置面から1.2mmであった。また、ガー
ド電極5、グランド電極6の導体非形成領域の1辺の大
きさは、0.5mmであった。
【0089】(5)上記(4)で得た板状体を、ダイア
モンド砥石で研磨した後、マスクを載置し、SiC等に
よるブラスト処理で表面に熱電対のための凹部(図示せ
ず)およびシリコンウエハ吸着用の溝7(幅0.5m
m、深さ0.5mm)を設けた(図10(c)参照)。
【0090】(6)さらに、ウエハ載置面に対向する面
に発熱体41を印刷した。印刷は導電ペーストを用い
た。導電ペーストは、プリント配線板のスルーホール形
成に使用されている徳力化学研究所製のソルベストPS
603Dを使用した。この導電ペーストは、銀/鉛ペー
ストであり、酸化鉛、酸化亜鉛、シリカ、酸化ホウ素、
アルミナからなる金属酸化物(それぞれの重量比率は、
5/55/10/25/5)を銀100重量部に対して
7.5重量部含むものであった。また、銀の形状は平均
粒径4.5μmでリン片状のものであった。
【0091】(7)導電ペーストを印刷したヒータ板を
780℃で加熱焼成して、導電ペースト中の銀、鉛を焼
結させるとともにセラミック基板3に焼き付けた。さら
に硫酸ニッケル30g/l、ほう酸30g/l、塩化ア
ンモニウム30g/lおよびロッシェル塩60g/lを
含む水溶液からなる無電解ニッケルめっき浴にヒータ板
を浸漬して、銀の焼結体41の表面に厚さ1μm、ホウ
素の含有量が1重量%以下のニッケル層410を析出さ
せた。この後、ヒータ板は、120℃で3時間アニーリ
ング処理を施した。銀の焼結体からなる発熱体は、厚さ
が5μm、幅2.4mmであり、面積抵抗率が7.7m
Ω/□であった(図10(d))。
【0092】(8)溝7が形成された面に、スパッタリ
ング法により、順次、チタン層、モリブデン層、ニッケ
ル層を形成した。スパッタリングのための装置は、日本
真空技術株式会社製のSV−4540を使用した。スパ
ッタリングの条件は気圧0.6Pa、温度100℃、電
力200Wであり、スパッタリング時間は、30秒から
1分の範囲内で、各金属によって調整した。得られた膜
の厚さは、蛍光X線分析計の画像から、チタン層は0.
3μm、モリブデン層は2μm、ニッケル層は1μmで
あった。
【0093】(9)硫酸ニッケル30g/l、ほう酸3
0g/l、塩化アンモニウム30g/lおよびロッシェ
ル塩60g/lを含む水溶液からなる無電解ニッケルめ
っき浴、および、硫酸ニッケル250〜350g/l、
塩化ニッケル40〜70g/l、ホウ酸30〜50g/
lを含み、硫酸でpH2.4〜4.5に調整した電解ニ
ッケルめっき浴を用いて、上記(8)で得られたセラミ
ック板を浸漬し、スパッタリングにより形成された金属
層の表面に厚さ7μm、ホウ素の含有量が1重量%以下
のニッケル層を析出させ、120℃で3時間アニーリン
グした。発熱体表面は、電流を流さず、電解ニッケルめ
っきで被覆されない。
【0094】さらに、表面にシアン化金カリウム2g/
l、塩化アンモニウム75g/l、クエン酸ナトリウム
50g/lおよび次亜リン酸ナトリウム10g/lを含
む無電解金めっき液に、93℃の条件で1分間浸漬し、
ニッケルめっき層15上に厚さ1μmの金めっき層を形
成した(図11(e)参照)。
【0095】(10)溝7から裏面に抜ける貫通孔8を
ドリル加工により形成し、さらにスルーホール16、1
7を露出させるための袋孔180を同様にドリル加工に
より設けた(図10(f)参照)。この袋孔180にN
i−Au合金(Au81.5重量%、Ni18.4重量
%、不純物0.1重量%)からなる金ろうを用い、97
0℃で加熱リフローしてコバール製の外部端子ピン1
9、190を接続させた(図11(g)参照)。また、
発熱体に半田(スズ9/鉛1)を介してコバール製の外
部端子ピン191を形成した。
【0096】(11)次に、温度制御のための複数熱電
対を凹部に埋め込み、ウエハプローバヒータ101を得
た。 (12)このウエハプローバ101を図8に示したステ
ンレス製の支持容器11にセラミックファイバー(イビ
デン社製 商品名 イビウール)からなる断熱材10を
介して嵌め込み、シリコンウエハを載置し、吸引口13
から吸引した。
【0097】(実施例2)ウエハプローバ201(図5
参照)の製造 (1)窒化アルミニウム粉末(トクヤマ社製、平均粒径
1.1μm)100重量部、イットリア(平均粒径0.
4μm)4重量部、アクリルバイダー11.5重量部、
分散剤0.5重量部および1−ブタノールとエタノール
とからなるアルコール53重量部を混合した組成物を、
ドクターブレード法により成形し、厚さ0.47mmの
グリーンシートを得た。
【0098】(2)このグリーンシートを80℃で5時
間乾燥させた後、パンチングにて発熱体と外部端子ピン
と接続するためのスルーホール用の貫通孔を設けた。 (3)平均粒子径1μmのタングステンカーバイド粒子
100重量部、アクリル系バインダ3.0重量部、α−
テルピネオール溶媒3.5重量および分散剤0.3重量
部を混合して導電性ペーストAとした。
【0099】また、平均粒子径3μmのタングステン粒
子100重量部、アクリル系バインダ1.9重量部、α
−テルピネオール溶媒3.7重量および分散剤0.2重
量部を混合して導電性ペーストBとした。
【0100】次に、グリーンシートに、この導電性ペー
ストAを用いたスクリーン印刷で、格子状のガード電極
用印刷体、グランド電極用印刷体を印刷した。さらに、
発熱体を図3に示すように同心円パターンとして印刷し
た。
【0101】また、端子ピンと接続するためのスルーホ
ール用の貫通孔に導電性ペーストBを充填した。さら
に、印刷されたグリーンシートおよび印刷がされていな
いグリーンシートを50枚積層して130℃、80kg
/cm2 の圧力で一体化し、積層体を作製した。
【0102】(4)次に、この積層体を窒素ガス中で6
00℃で5時間脱脂し、1890℃、圧力150kg/
cm2 で3時間ホットプレスし、厚さ3mmの窒化アル
ミニウム板状体を得た。これを直径230mmの円状に
切り出してセラミック製の板状体とした。スルーホール
の大きさは直径2.0mm、深さ3.0mmであった。
また、ガード電極5、グランド電極6の厚さは6μm、
ガード電極5の形成位置は、ウエハ載置面から0.7m
m、グランド電極6の形成位置は、ウエハ載置面から
1.4mm、発熱体の形成位置は、ウエハ載置面から
2.8mmであった。また、ガード電極5、グランド電
極6の導体非形成領域の1辺の大きさは、0.5mmで
あった。
【0103】(5)上記(4)で得た板状体を、ダイア
モンド砥石で研磨した後、マスクを載置し、SiC等に
よるブラスト処理で表面に熱電対のための凹部(図示せ
ず)およびシリコンウエハ吸着用の溝7(幅0.5m
m、深さ0.5mm)を設けた。
【0104】(6)溝7が形成された面にスパッタリン
グにてチタン、モリブデン、ニッケル層を形成した。ス
パッタリングのための装置は、日本真空技術株式会社製
のSV−4540を使用した。スパッタリングの条件は
気圧0.6Pa、温度100℃、電力200Wで、スパ
ッタリングの時間は、30秒から1分の間で、各金属に
より調整した。得られた膜は、蛍光X線分析計の画像か
らチタンは0.5μm、モリブデンは4μm、ニッケル
は1.5μmであった。
【0105】(7)硫酸ニッケル30g/l、ほう酸3
0g/l、塩化アンモニウム30g/l、ロッシェル塩
60g/lを含む水溶液からなる無電解ニッケルめっき
浴に(6)で得られたセラミック板3を浸漬して、スパ
ッタリングにより形成された金属層の表面に厚さ7μ
m、ホウ素の含有量が1重量%以下のニッケル層を析出
させ、120℃で3時間アニーリングした。
【0106】さらに、表面にシアン化金カリウム2g/
l、塩化アンモニウム75g/l、クエン酸ナトリウム
50g/l、次亜リン酸ナトリウム10g/lからなる
無電解金めっき液に93℃の条件で1分間浸漬して、ニ
ッケルめっき層上に厚さ1μmの金めっき層を形成し
た。
【0107】(8)溝7から裏面に抜ける貫通孔8をド
リル加工により形成し、さらにスルーホール16、17
を露出させるための袋孔180を同様にドリル加工によ
り設けた。この袋孔180にNi−Au合金(Au8
1.5重量%、Ni18.4重量%、不純物0.1重量
%)からなる金ろうを用い、970℃で加熱リフローし
てコバール製の外部端子ピン19、190を接続させ
た。外部端子19、190は、W製でもよい。
【0108】(9)温度制御のための複数熱電対を凹部
に埋め込み、ウエハプローバヒータ201を得た。 (10)このウエハプローバ201を、図9に示した支
持容器にセラミックファイバー(イビデン社製:商品名
イビウール)からなる断熱材10を介して嵌め込み、
シリコンウエハを載置し、吸引口13から吸引した。
【0109】(実施例3) ウエハプローバ301(図
6参照)の製造 (1)厚さ10μmのタングステン箔を打抜き加工する
ことにより格子状の電極を形成した。格子状の電極2枚
(ぞれぞれガード電極5、グランド電極6となるもの)
およびタングステン線を窒化アルミニウム粉末(トクヤ
マ社製、平均粒径1.1μm)100重量部、イットリ
ア(平均粒径0.4μm)4重量部とともに、成形型中
に入れて窒素ガス中で1890℃、圧力150kg/c
2 で3時間ホットプレスし、厚さ3mmの窒化アルミ
ニウム板状体を得た。これを直径230mmの円状に切
り出して板状体とした。 (2)この板状体に対し、実施例2の(5)〜(10)
の工程を実施し、ウエハプローバ301を得、実施例1
と同様にウエハプローバ301を図8に示した支持容器
11に嵌め込み、シリコンウエハを載置し、吸引口13
から吸引した。
【0110】(実施例4) ウエハプローバ401(図
7参照)の製造 実施例1の(1)〜(5)、および、(8)〜(10)
を実施した後、さらにウエハ載置面に対向する面にニッ
ケルを溶射し、この後、鉛・テルル系のペルチェ素子を
接合させ、ウエハプローバ401を得、実施例1と同様
にウエハプローバ401を図8に示した支持容器11に
嵌め込み、シリコンウエハを載置し、吸引口13から吸
引した。
【0111】(実施例5) 炭化珪素をセラミック基板
とするウエハプローバの製造 以下に記載する事項または条件以外は、実施例3の場合
と同様にして、ウエハプローバを製造した。即ち、平均
粒径1.0μmの炭化ケイ素粉末100重量部を使用
し、また、格子状の電極2枚(ぞれぞれガード電極5、
グランド電極6となるもの)、および、表面にテトラエ
トキシシラン10重量%、塩酸0.5重量%および水8
9.5重量%からなるゾル溶液を塗布したタングステン
線を使用し、1900℃の温度で焼成した。なお、ゾル
溶液は焼成でSiO2 となって絶縁層を構成する。次
に、実施例5で得られたウエハプローバ401を、実施
例1と同様に図8に示した支持容器11に嵌め込み、シ
リコンウエハを載置し、吸引口13から吸引した。
【0112】(実施例6) アルミナをセラミック基板
とするウエハプローバの製造 以下に記載する工程または条件以外は、実施例1の場合
と同様にして、ウエハプローバを製造した。アルミナ粉
末(トクヤマ製、平均粒径1.5μm)100重量部、
アクリルバイダー11.5重量部、分散剤0.5重量部
および1−ブタノールとエタノールとからなるアルコー
ル53重量部を混合した組成物を、ドクターブレード法
を用いて成形し、厚さ0.5mmのグリーンシートを得
た。また、焼成温度を1000℃とした。次に、実施例
6で得られたウエハプローバを、実施例1と同様に図8
に示した支持容器11に嵌め込み、シリコンウエハを載
置し、吸引口13から吸引した。
【0113】(実施例7) (1)平均粒子径3μmのタングステン粉末を円板状の
成形治具に入れて、窒素ガス中で温度1890℃、圧力
150kg/cm2 で3時間ホットプレスして、直径2
00mm、厚さ110μmのタングステン製の多孔質チ
ャックトップ導体層を得た。
【0114】(2)次に、実施例1の(1)〜(4)、
および、(5)〜(7)と同様の工程を実施し、ガード
電極、グランド電極、発熱体を有するセラミック基板を
得た。
【0115】(3)上記(1)で得た多孔質チャックト
ップ導体層を金ろう(実施例1の(10)と同じもの)
の粉末を介してセラミック基板に載置し、970℃でリ
フローした。 (4)実施例1の(10)〜(12)と同様の工程を実
施してウエハプローバを得た。次に、実施例7で得られ
たウエハプローバを、実施例1と同様に図8に示した支
持容器11に嵌め込み、シリコンウエハを載置し、吸引
口13から吸引した。この実施例で得られたウエハプロ
ーバは、チャックトップ導体層に半導体ウエハが均一に
吸着する。
【0116】(比較例1)(5)の工程において、実施
例1と同様に3個の同心円からなる溝7を形成するとと
もに、新たにこれらの溝7を連絡する溝を形成し、(1
0)の工程においては、3個の同心円状の溝のなかで一
番中心に位置する溝7に貫通孔1個を形成したほかは、
実施例1と同様にして、ウエハプローバを製造した。そ
して、得られたウエハプローバを実施例1と同様に図8
に示した支持容器11に嵌め込み、シリコンウエハを載
置し、吸引口13から吸引した。
【0117】評価方法 支持容器上に載置された上記実施例および比較例で製造
したウエハプローバの上に、図12に示したようにシリ
コンウエハWを載置し、加熱などの温度制御を行いなが
ら、プローブカード601を押圧して導通テストを行っ
た。この導通テストでは、チャックトップ導体層および
ガード電極にそれぞれ100Vを印加した。また、グラ
ンド電極は、接地した。ガード電極には、必要に応じて
電圧を印加することができる。
【0118】上記導通テストの結果、実施例1〜7およ
び比較例1に係るウエハプローバ装置では、セラミック
基板には殆ど反りが発生せず、良好に導通テストを行う
ことができた。次に、実施例1〜7および比較例1に係
るウエハプローバ装置について、チャックトップ導体層
上に載置したシリコンウエハのチャック力をロードセル
により測定した。その結果を下記の表1に示した。
【0119】
【表1】
【0120】上記表1より明らかなように、実施例1〜
7に係るウエハプローバ装置では、充分に大きなチャッ
ク力を有しているのに対し、比較例1に係るウエハプロ
ーバ装置では、チャック力が小さかった。
【0121】
【発明の効果】以上の説明のように、本発明のウエハプ
ローバは、セラミック基板表面に形成された溝から裏面
に向けて複数の貫通孔が形成されているので、このウエ
ハプローバを本発明のウエハプローバ装置を構成する支
持容器に嵌め込み、吸引口から吸引すると、セラミック
基板上に載置されたシリコンウエハは、しっかりとセラ
ミック基板の表面に吸着、固定され、テスタピンにより
押圧した場合にも、シリコンウエハがずれることはな
い。また、本発明のウエハプローバ装置は、上記構成の
セラミック基板からなるウエハプローバを用いているの
で、プローブカードを押圧した場合でも反りがなく、ウ
エハの破損や測定ミスを防止し、かつ昇温、降温特性に
優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明のウエハプローバの一例を模
式的に示す断面図であり、(b)は、その部分拡大断面
図である。
【図2】図1に示したウエハプローバの平面図である。
【図3】図1に示したウエハプローバの底面図である。
【図4】図1に示したウエハプローバのA−A線断面図
である。
【図5】本発明のウエハプローバの一例を模式的に示す
断面図である。
【図6】本発明のウエハプローバの一例を模式的に示す
断面図である。
【図7】本発明のウエハプローバの一例を模式的に示す
断面図である。
【図8】(a)は、本発明のウエハプローバが支持容器
に嵌め込まれたウエハプローバ装置の一例を模式的に示
す縦断面図であり、(b)は、図1におけるB−B線断
面図である。
【図9】本発明のウエハプローバ装置の他の一例を模式
的に示す縦断面図である。
【図10】(a)〜(d)は、本発明のウエハプローバ
の製造工程の一部を模式的に示す断面図である。
【図11】(e)〜(g)は、本発明のウエハプローバ
の製造工程の一部を模式的に示す断面図である。
【図12】本発明のウエハプローバを用いて導通テスト
を行っている状態を模式的に示す断面図である。
【図13】従来のウエハプローバを模式的に示す断面図
である。
【符号の説明】
101、201、301、401 ウエハプローバ 2 チャックトップ導体層 3 セラミック基板 5 ガード電極 6 グランド電極 7 溝 8 貫通孔 10 断熱材 11 支持容器 12 冷媒吹き出し口 13 吸引口 14 冷媒注入口 15 支持柱 16、17 スルーホール 18 袋孔 19、190、191 外部端子ピン 41、42 発熱体 410 保護層 43 金属線 44 ペルチェ素子 440 熱電素子 441 セラミック基板 51 導体層 52 導体層非形成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−263526(JP,A) 特開 平6−236908(JP,A) 実開 昭59−74731(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/66 H01L 21/68

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同心円形状の溝が形成されたセラミック
    基板の表面に導体層が形成されてなるとともに、前記セ
    ラミック基板に前記溝から裏面に向けて複数の貫通孔が
    設けられてなることを特徴とするウエハプローバ。
  2. 【請求項2】 同心円形状の溝が形成された基板の表面
    に導体層が形成されてなるとともに、前記溝から裏面に
    向けて複数の貫通孔が設けられてなることを特徴とする
    ウエハプローバに使用されるセラミック基板。
  3. 【請求項3】 同心円形状の溝が形成された基板の表面
    に導体層が形成されてなるセラミック基板と支持容器と
    からなるウエハプローバ装置であって、 前記セラミック基板に前記溝から裏面に向けて複数の貫
    通孔が設けられてなることを特徴とするウエハプローバ
    装置。
  4. 【請求項4】 前記ウエハプローバ装置には、発熱手段
    が設けられてなる請求項3に記載のウエハプローバ装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ウエハプローバ装置には、吸引口が
    設けられてなる請求項3または4に記載のウエハプロー
    バ装置。
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