JP3320654B2 - ゴム摩耗度測定方法 - Google Patents
ゴム摩耗度測定方法Info
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Description
法に係り、より詳しくは、路面模擬部材及び回転可能な
ゴム試験部材の少なくとも一方を他方に圧着しかつ該ゴ
ム試験部材を回転させてゴム摩耗度を測定するゴム摩耗
度測定方法に関する。
め、タイヤの摩耗度を調べることが広く行われている。
タイヤの摩耗度は、タイヤを車両に実際に装着させて試
験(実車テスト)することにより調べるのが正確である
半面、手間暇がかかり、ゴムの配合開発を効率的に行う
上で望ましくない。
を行う方法がJIS K6264にいくつか定められて
おり、この中で、各々回転可能砥石及びゴム試験片を圧
着かつ互いに逆回転させて、タイヤのように転動しなが
ら滑りが生じるランボーン摩耗試験が、タイヤの摩耗試
験として適当であることが知られている(日ゴム協会誌
第69巻、第11号、頁739、1996)。
ながら滑りを発生する改良型のDIN摩耗試験もタイヤ
評価に適するゴム摩耗試験として提案されている(特開
平1−292232号公報)。
摩耗試験等により得られるタイヤの摩耗度(室内の予
測)は、実車テストの結果とある程度相関性が見られる
ものの、未だ精度よく対応しない。
の試験法の場合にも進行方向に対して直角方向に縞模様
状のアブレージョンパターンが発生している。ところ
が、最近の乗用車に装着されたタイヤの摩耗表面には殆
ど、そのような規則正しいパターンは認められず、表面
は滑らかで所々に引っ掻き傷や微小にゴムがもぎ取られ
た跡のデコボコが見えるだけである。これは近年のタイ
ヤのラジアル化や道路の整備に伴って、路面のタイヤを
摩耗させる度合い(過酷度)が従来より小さくなってい
るためである。
em.&Technol.65,601,(199
2))によれば前者のゴム摩耗表面は弾性摩耗であり、
後者のタイヤ摩耗表面は塑性摩耗として区別されると述
べている。弾性摩耗はタイヤを摩耗させるためのエネル
ギー(摩擦エネルギー)のレベルが高い領域(高苛酷
度)で発生し、塑性摩耗は摩擦エネルギーのレベルが低
い領域(低苛酷度)で発生すると考えられる。
見られる低い摩擦エネルギーの領域で摩耗試験していな
いことから、室内の予測と実車の結果が合わない結果と
なる。
精度よく対応させるためには、低い摩擦エネルギーの領
域で摩耗試験する必要がある。このためには、スリップ
率を小さく設定することが考えられる。なお、スリップ
率は、次式に基づいて設定することができる。
n) Vd :砥石の周速(cm/min) スリップ率を精度よく設定するためは、ゴム試験片の実
際の周速を精度よく設定する必要があり、よって、ゴム
試験片の半径や円周を正確に求めることが必要となる。
摩耗試験では、ゴム試験片の理論直径、すなわち、ゴム
試験片を型加硫によって製造する場合にはモールド寸法
を、また切断によって製造する場合には、切断刃の寸法
をそれぞれ用いている。よって、ゴム試験片に加硫戻り
が生じたり、切断刃の切れ味が悪くなったりしたとき等
には、ゴム試験片の理論半径と、ゴム試験片の実際の半
径との間に無視することのできない誤差が生ずる。
を、摩耗試験装置のゴム試験片取付部で厚み方向に挟持
することによる、ゴム試験片の半径方向の弾性変形、及
び試験に際して、ゴム試験片周面を砥石周面に所定の力
で圧着することによるゴム試験片の弾性変形が発生す
る。これらの弾性変形も、ゴム試験片の理論半径と、試
験時の実際の半径との間の誤差の原因となっている。
に基づいて設定したスリップ率が適切な値とならず、ゴ
ム摩耗度の室内の予測を実車の結果に精度よく対応させ
ることができない。
ので、測定されるゴム摩耗度を実車の結果に精度よく対
応させることの可能なゴム摩耗度測定方法を提供するこ
とを目的とする。
項1記載の発明は、路面模擬部材及び回転可能なゴム試
験部材の少なくとも一方を他方に圧着しかつ該ゴム試験
部材を回転させ、前記圧着されかつ前記回転している状
態での路面模擬部材に圧着する側のゴム試験部材の半径
を検出し、前記検出された半径に基づいて前記ゴム試験
部材が0.5%〜5%の範囲内のスリップ率で回転する
ように調整すると共に前記ゴム試験部材を前記路面模擬
部材に対して自由回転させ、前記ゴム試験部材を前記ス
リップ率で回転させたときと前記ゴム試験部材を自由回
転させたときとの各々の前後力を検出し、前記検出され
た前後力の各々と前記スリップ率とに基づいて定義され
る摩擦エネルギーから、ゴム摩耗度を測定するようにし
ている。
明において、前記ゴム試験部材を前記スリップ率で回転
させる前後の前記ゴム試験部材の質量を検出し、前記摩
擦エネルギーと、前記検出された質量に基づいて定義さ
れるゴム試験部材の摩耗量、前記ゴム試験部材の密度、
前記ゴム試験部材を所定時間前記スリップ率で回転させ
たときの路面模擬部材がゴム試験部材に圧着する累積長
さ、及び前記検出された半径に基づいて定義される摩耗
深さと、に基づいて、前記ゴム摩耗度として、単位エネ
ルギー当たりの前記摩耗深さを算出するようにしてい
る。
明において、車両に装着されかつゴム試験部材と同じ材
質のタイヤの摩擦エネルギーを検出し、該タイヤの摩擦
エネルギーと前記ゴム摩耗度とに基づいて、前記タイヤ
のゴム摩耗度を更に測定するようにしている。
度測定方法では、路面模擬部材及び回転可能なゴム試験
部材の少なくとも一方を他方に圧着しかつ該ゴム試験部
材を回転させる。
て、路面模擬部材及びゴム試験部材を互いに逆回転する
ようにしてもよい。
着する面を平面となるように構成して、ゴム試験部材
を、路面模擬部材に対して回転させながら移動したり、
路面模擬部材を移動させることによりゴム試験部材を回
転するようにしたり、ゴム試験部材を回転させながら移
動しかつ路面模擬部材を移動させたり、してもよい。
いる状態での路面模擬部材に圧着する側のゴム試験部材
の半径(有効動荷重半径)を検出する。なお、当該半径
は、ゴム試験部材の円周を検出して、検出してもよい。
づいてゴム試験部材が0.5%〜5%の範囲内のスリッ
プ率(好ましくは1%〜3%の低シベリティ領域)で回
転するように調整すると共にゴム試験部材を路面模擬部
材に対して自由回転させる。この場合、ゴム試験部材を
上記スリップ率で回転させたときとゴム試験部材を自由
回転させたときとの各々の上記前後力を検出する。
記スリップ率とに基づいて定義される摩擦エネルギー
(ゴム試験部材を摩耗させるのに必要なエネルギー)か
ら、ゴム摩耗度を測定する。ここで摩擦エネルギーと
は、ゴム試験部材の単位距離走行当たりの単位面積当た
りの摩擦エネルギーをいう。
ーと、摩耗深さ(上記スリップ率で回転することにより
ゴム試験部材が路面模擬部材に圧着する所定長さ当たり
のゴム試験部材が摩耗される半径方向の長さ)と、に基
づいて、単位エネルギー当たりの摩耗深さを測定するこ
とにより、求めることができる。
は、ゴム試験部材を上記スリップ率で回転させる前後の
ゴム試験部材の質量に基づいて定義されるゴム試験部材
の摩耗量、ゴム試験部材の密度、ゴム試験部材を所定時
間前記スリップ率で回転させたときの路面模擬部材がゴ
ム試験部材に圧着する累積長さ、及び検出された半径に
基づいて定義される。
ム試験部材に荷重がかかっているためにたわみが発生す
ることを考慮したものである。
際に、無負荷時のゴム試験部材半径を用いるのでは、
0.5%から5%の低いスリップ率の領域における正確
なスリップ率の設定ができなかったが、上記の有効動荷
重半径という概念を導入することにより正確なスリップ
率の設定が可能になったのである。
測定する方法として、特願平09−051263号に示
されるレーザー変位計を用いる方法がある。また、上記
有効動荷重半径に代えて有効転がり半径を用いる場合に
は、特願平09−007168号に示されるパルス計を
用いて測定する方法等がある。
グマイクロスコープなどを用いて有効動荷重半径を直接
測定することも可能であるが、手間がかかり、ばらつき
やすいという問題点がある。
められるので、車両に装着されかつゴム試験部材と同じ
材質のタイヤの摩耗度も次のように求められる。即ち、
該タイヤの摩擦エネルギーを検出し、該タイヤの摩擦エ
ネルギーとゴム試験部材のゴム摩耗度とに基づいて求め
ることができる。
材の実際の半径に基づいてスリップ率を設定するので、
スリップ率を精度よく設定することができる。よって、
スリップ率を0.5%〜5%の範囲内の値に精度よく設
定することができ、実車で見られる低い摩擦エネルギー
の領域で摩耗試験することができる。従って、実車の結
果に精度よく対応させることができる。
を参照して詳細に説明する。
測定方法を実行するための装置の要部が示されている。
なお、本装置は、ランボーン摩耗試験装置(JISK6
264参照)を利用した構成であり、一端に、走行路面
を模擬した回転体である、砥石(半径Rd )1が取り付
けられた砥石駆動軸2を備えている。砥石駆動軸2の他
端には図示しないサーボモータ等の回転駆動手段が連結
されている。回転駆動手段により、砥石駆動軸2を介し
て、砥石1は、角速度ωd (rad/min)で回転さ
れる。
動軸3が延在されて配設され、ゴム試験片駆動軸3の一
方の端部には、円板状のゴム試験片4を保持するホルダ
ー5が設けられ、他端には、上記回転駆動手段とは別個
の、図示しないサーボモータ等の回転駆動手段が連結さ
れると共に、その中間部に、偏角許容型カップリング
(自在継手)20、クラッチ6、及びトルクメータ13
等が設けられている。
3側に設けた受けパッド5aと、ゴム試験片駆動軸3の
直下位置に配置した図示しないシリンダによって、受け
パッド5aに対して進退変位されるクランプパッド5b
からなる。これらの両パッド5a、5bは、それらの間
に配置したゴム試験片4をそれの厚み方向から所定の力
で挟持して、そのゴム試験片4の周面を、砥石1の周面
に対向させて位置させる。従って、ゴム試験片駆動軸3
の回転作動に基づき、ゴム試験片4が、両パッド5a、
5bとともに、その駆動軸3と等速で回転する。
り、回転駆動手段による回転力をゴム試験片駆動軸3に
伝達する。なお、クラッチ6が解除されると、回転駆動
手段による回転力がゴム試験片駆動軸3に伝達されず、
ゴム試験片4が自由回転する。
取付けられている。そして、この可動ベース7は、固定
ベース8上にゴム試験片駆動軸3の軸線と直交する方向
に敷設されたガイドレール9に進退変位可能に取り付け
られている。よって、ゴム試験片駆動軸3は、砥石駆動
軸2との平行状態を維持したまま、それに接近し、また
離隔変位することができる。
により移動され、これにより、砥石1とゴム試験片4と
が圧着する。砥石1とゴム試験片4とが圧着すると、ゴ
ム試験片4に前後力が発生する。この前後力は、分力計
19(図2参照)により検出することができる。
4とが接する面の接線方向の力をいい、図1においては
紙面と垂直な方向の力である。
対する相対変位量を検出するため、遮光板10とセンサ
ヘッド11とからなるレーザ変位計(変位センサ)12
が設けられている。遮光板10は可動ベース7に、セン
サヘッド11は固定ベース8にそれぞれ取り付けられて
いる。
た遮光板10の、センサヘッド11への進入量に応じ
て、センサヘッド11の発光部11aから照射されたレ
ーザの、受光部11bへの入射光量が変動することに基
づいて、固定ベース8に対する可動ベース7の、基準位
置からの変位量を検出する。
試験片4の中心軸線と砥石1周面(ゴム試験片4側)と
の間隔が、ゴム試験片4の理論上の半径と等しくなるよ
うに可動ベース7を位置させたときの、当該可動ベース
7の固定ベース8に対する位置である。
ように、本実施の形態では、可動ベース7上に、偏角許
容型カップリング20を隔てて位置する一対のブラケッ
ト15を上方に向けて突設し、そのブラケット15の上
端部分に揺動アーム16の一端部をゴム試験片駆動軸3
の、偏角許容型カップリング20より遊端側部分、即
ち、ゴム試験片駆動軸3に掛合させ、これにより、揺動
アーム16の、ゴム試験片駆動軸3に正確に追従した上
下方向の揺動変位を可能ならしめている。
軸3への掛合は、それら両者間の水平方向の相対変位を
許容するボールスライドユニット17を介して行うこと
が好ましく、また好ましくは、揺動アーム16の中間部
をも同様のスライドユニット17を介してゴム試験片駆
動軸3に掛合させ、これによって、可動ベース7の移動
によるゴム試験片4の砥石1への押圧力の分力計19へ
の拘束を除去して単にゴム試験片4の前後力のみを正し
く検出可能ならしめた。
高い剛性を有する固定アーム18を、ゴム試験片駆動軸
3遊端側に向けて水平に取付け、この固定アーム18
と、揺動アーム16との間に、駆動軸と交差する方向、
図では、上下方向の力を検出する分力計19を配設す
る。
ム試験片4に発生した前後力は、ゴム試験片駆動軸3、
揺動アーム16を介して分力計19に円滑に伝達される
ことになるので、前後力を高い精度にて検出することが
できる。
ロードセルを用いることができるので、すぐれた耐久性
の下で、故障のおそれ、保守管理等の必要性なしに、高
い測定精度を長期間にわたって維持することができ、駆
動軸等の構成部材の耐久性の低下のおそれがない。更
に、駆動軸の括れ部が不要となる為駆動軸の剛性が高ま
り、ゴム試験片がバウンドすると言う問題の発生もな
い。
あり、図3(a)に示すところは、分力計19を、ゴム
試験片駆動軸3に掛合させた揺動アーム16の先端部分
と、固定アーム18の先端部分で、その本体部分18a
から上方へ突出する門形突部18bとの間に配設したも
のであり、これによれば、図1、図2(a)、図2
(b)に示すものに比して、門形突部部分に配設した分
力計が偏角許容型カップリングに掛合した揺動アームに
前後力方向と垂直な方向に大きい荷重押圧力がかかって
も、分力計は門形突部18bに保護され、何ら影響を受
けることがない。また、図3(b)に示す装置は、とく
に、図3(a)に示す門形突部18bの、頂壁相当分1
8cの両端に水平軸18dを突設し、それぞれの水平軸
18dを側壁相当部分18eにて軸受支持したものであ
る。これによれば、頂壁相当部分18cが、水平軸18
dの軸線方向、いいかえれば、ゴム試験片駆動軸3の軸
線と直交する方向に水平変位することを抑制して前後力
方向と垂直な方向の荷重負荷による水平変位を除去する
と共に、前後方向のゴム試験片の摩擦力を敏感に検出す
る為に分力計を配設した頂壁相当部分18cの、側壁相
当部分18eとの連結部にベアリング軸受けを配したこ
とで、その側壁相当部分18eの、水平軸18dの軸線
の周りでの回動変位が容易となり更に固定アーム18の
下側にボールスライドユニットを設けたことで分力計で
ゴム試験片の摩擦力を正確に検出することができる。
の試験の開始に先だって、ゴム試験片4の質量m1を計
測する。また、ホルダー5にそのゴム試験片4を保持す
るとともに、ゴム試験片駆動軸3のクラッチ6が解除さ
れた状態で、ゴム試験片駆動軸3(直接的には可動ベー
ス7)を、上記荷重負荷装置により、砥石駆動軸2側へ
進出変位させる。これにより、ゴム試験片4の周面を、
砥石1の周面に所定圧着力で圧着させることができる。
回転駆動手段により、砥石1を角速度ωd (rad/m
in)で回転させると、クラッチ6の解除によりゴム試
験片4が自由回転可能であるので、ゴム試験片4は、砥
石1に対する摩擦力によってスリップ率0で回転(連れ
回り)する。なお、このとき上記前後力Fo を分力計1
9により検出する。
るゴム試験片4の回転軸線と、砥石周面との間隔を、変
位センサ12により検出された、基準位置に対する可動
ベース7の変位量から求め、求めた間隔をゴム試験片4
の有効動荷重半径Rrとする。即ち、有効動荷重半径R
rは、ゴム試験片4の試験時における砥石1に圧着され
る側の実際の半径である。
間隔が、ゴム試験片4の成形誤差その他に起因して、そ
のゴム試験片4と砥石1との周方向接触位置によって若
干変化することも考えられるが、その変化の影響は、ゴ
ム試験片4の回転中に前記間隔を複数回にわたって測定
して、それらの測定値を平均化することで、十分に低減
させることができる。
4の有効動荷重半径Rrから、0.5%〜5%(好まし
くは、1%〜3%)の範囲内のスリップ率S(例えば、
2%=S0 )を(1)式に基づいて、設定する。
あり、ωd は砥石の角速度(rad/min)である。
ゴム試験片駆動軸3のクラッチ6を接続状態とすると共
に、回転駆動手段により、砥石1の周速(ωd ×Rd )
と、ゴム試験片4の周速(ωs ×Rr )との間に、
(1)式を満たす周速差をもたらすことによって実現す
ることができる。即ち、ゴム試験片4を(2)式から得
られる角速度ωs で回転させることにより、スリップ率
S=S0 を設定することができる。
のは、0.5%〜5%の範囲内のスリップ率Sを設定し
て試験すれば、実車に相当する摩擦エネルギーをゴム試
験片4で実現することができるからである。即ち、スリ
ップ率が5%を超えると摩耗形態が弾性摩耗を示しはじ
めるので実車の摩耗形態と離れ、望ましくない。一方、
スリップ率が0.5%を割ると著しく時間がかかるばか
りか摩耗量が少なくなり、精度が不十分となる。なお、
誤差が発生する場合を考慮し、スリップ率は好ましくは
1%から3%の範囲、より好ましくは、2%で行うこと
が望ましい。
る実際の有効動荷重半径Rrを求め、求めた有効動荷重
半径Rrからスリップ率を設定するので、スリップ率
を、その大小にかかわらず、高い精度で設定することが
できる。よって、摩耗試験の試験精度を効果的に向上さ
せることができる。
ップ率S0 で、所定時間回転させる。また、スリップ率
S0 で回転させているときの上記前後力Fy を分力計1
9により検出する。更に、ホルダー5による保持を解い
て、ゴム試験片4の質量m2を計測する。
時)の上記前後力F0 、スリップ率S 0 のときの上記前
後力Fy 、及びスリップ率S0 を用い、(3)式によっ
て摩擦エネルギーew1(kgf/cm2 (SI単位系
ではN/m2 ))を求める。なお、摩擦エネルギーと
は、砥石に押圧してゴム試験片を摩耗させるに必要な単
位距離走行当たりの単位面積(例えば1cm2 )当たり
のエネルギーをいう。
径方向の長さ(摩耗深さ)W(mm/1000km)
を、測定された摩耗量WO (=m1−m2)(g)を用
いて、(4)式から求める。但し、ρ(g/cm3 )は
サンプルの密度、t(min)はテスト時間、D(c
m)はサンプルの幅、Vd (cm/min)は砥石1の
周速である。
の摩耗の深さを、ゴム摩耗度Vとして(5)式から求め
る。
イヤの摩擦エネルギー(図示しない検出器により検出さ
れる)をewt とすれば、タイヤのゴム摩耗度Wt を
(6)式より予測する。
つ、理論上の半径Rs が2.45cm、幅Dが1.00
cmのゴム試験片4について種々のパターンについて実
験してみたところ、表2の結果が得られた。
と同一の配合及び同一の大きさのゴム試験片について、
JIS規格によるランボーン摩耗試験及び改良型のDI
N摩耗試験を実行してみたところ、実車テストの結果と
の相関係数として、表3に示す結果を得ることができ
た。
テストの結果に精度よく対応する。
力計により検出しているが、本発明はこれに限定される
ものでなく、従来のトルクメータ13においても駆動時
の前後力は測定してもよい。但し、軸受け等によって発
生するトルクも含まれることになり、測定精度は分力計
19による測定対比低下する。
に対する可動ベースの変位量からゴム試験片の有効動荷
重半径を求めているが、本発明はこれに限定されるもの
でなく、ゴム試験片の円周を求め、求めた円周からゴム
試験片の転がり半径を求めるようにしてもよい。
て求めることができる。即ち、ゴム試験片及び砥石の回
転と同期して回転すると共に端部に切欠部が設けられた
円板の各々をゴム試験片及び砥石に対応して配置する。
また、該円板の回転による切欠部の軌跡上の各々に、円
板を挟むように発光部及び受光部からなる光センサを設
ける。なお、光センサは、発光部からの光を受光部が受
光した場合にパルスを発生させる。そして、砥石側及び
ゴム試験片側から発生されるパルスの各々の間隔と、砥
石の円周とからゴム試験片の円周を求める。
定してゴム試験片を移動させて圧着させているが、本発
明はこれに限定されるものでなく、ゴム試験片を固定し
て砥石を移動したり、砥石及びゴム試験片の双方を移動
させたりして、圧着するようにしてもよい。
速度を固定し、ゴム試験片の角速度を調整してスリップ
率を設定しているが、本発明はこれに限定されるもので
なく、ゴム試験片の角速度を固定して砥石の角速度を調
整したり、砥石及びゴム試験片の双方の角速度を調整し
たりして、スリップ率を設定してもよい。
ゴム試験部材を回転可能な構成にして、砥石及びゴム試
験部材を互いに逆回転するようにしているが、本発明は
これに限定されるものでなく、砥石を、ゴム試験部材に
圧着する面を平面となるように構成して、ゴム試験部材
を、砥石に対して回転させながら移動したり、砥石を移
動させることによりゴム試験部材を回転するようにした
り、ゴム試験部材を回転させながら移動しかつ砥石を移
動させたり、してもよい。
部材の実際の半径に基づいてスリップ率を設定するの
で、スリップ率を精度よく設定することができる。よっ
て、スリップ率を0.5%〜5%の範囲内の値に精度よ
く設定することができ、実車で見られる低い摩擦エネル
ギーの領域で摩耗試験することができる。従って、実車
の結果に精度よく対応させることができる。
される、当該ゴム試験部材と同じ材質のタイヤのゴム摩
耗度を、実車の結果に精度よく対応させることができ
る。
ある。
であり、(b)は、図2(a)のA方向からみた側面図
である。
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 路面模擬部材及び回転可能なゴム試験部
材の少なくとも一方を他方に圧着しかつ該ゴム試験部材
を回転させ、 前記圧着されかつ前記回転している状態での路面模擬部
材に圧着する側のゴム試験部材の半径を検出し、 前記検出された半径に基づいて前記ゴム試験部材が0.
5%〜5%の範囲内のスリップ率で回転するように調整
すると共に前記ゴム試験部材を前記路面模擬部材に対し
て自由回転させ、 前記ゴム試験部材を前記スリップ率で回転させたときと
前記ゴム試験部材を自由回転させたときとの各々の前後
力を検出し、 前記検出された前後力の各々と前記スリップ率とに基づ
いて定義される摩擦エネルギーから、ゴム摩耗度を測定
するゴム摩耗度測定方法。 - 【請求項2】 前記ゴム試験部材を前記スリップ率で回
転させる前後の前記ゴム試験部材の質量を検出し、 前記摩擦エネルギーと、前記検出された質量に基づいて
定義されるゴム試験部材の摩耗量、前記ゴム試験部材の
密度、前記ゴム試験部材を所定時間前記スリップ率で回
転させたときの路面模擬部材がゴム試験部材に圧着する
累積長さ、及び前記検出された半径に基づいて定義され
る摩耗深さと、に基づいて、前記ゴム摩耗度として、単
位エネルギー当たりの摩耗深さを算出する請求項1記載
のゴム摩耗度測定方法。 - 【請求項3】 車両に装着されかつゴム試験部材と同じ
材質のタイヤの摩擦エネルギーを検出し、 前記タイヤの摩擦エネルギーと前記ゴム摩耗度とに基づ
いて、前記タイヤのゴム摩耗度を更に測定する請求項2
記載のゴム摩耗度測定方法。
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