JP3320087B2 - 文字処理方法及び装置 - Google Patents

文字処理方法及び装置

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JP3320087B2
JP3320087B2 JP34506491A JP34506491A JP3320087B2 JP 3320087 B2 JP3320087 B2 JP 3320087B2 JP 34506491 A JP34506491 A JP 34506491A JP 34506491 A JP34506491 A JP 34506491A JP 3320087 B2 JP3320087 B2 JP 3320087B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、かな漢字変換処理にお
いて、同音異義語句の中から変換出力すべき語句を効率
的に決定する文字処理方法及び装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、入力された読みをかな漢字混じり
文に変換するかな漢字変換を用いて、日本語文章を作成
していく日本語ワードプロセッサが、幅広く利用されて
いる。
【0003】ところが、日本語には、読みが同じで意味
が異なる単語(同音異義語)や句が多数存在するという
性質があり、これに対処するために、同音異義語を状況
に応じて正しく変換出力する同音異義語選択技術が、か
な漢字変換処理において重要な技術になっている。
【0004】従来、同音異義語選択技術として、文章作
成に使用された時期が近い単語ほど候補として優先する
短期学習方式や、近接単語間の共起を利用する用例変換
方式が取られている。
【0005】短期学習方式は、同音異義語の中から変換
すべき単語を決定する時に、最も最近使用された単語を
変換結果とする方式であり、アルゴリズムも簡単で効率
も良いという利点があり、古くから使用されている。し
かし、対象としている同音異義語の前後の単語列の状況
を考慮していないので、同一文章中で他の同音異義語が
既に使用されているような場合には正しく機能しないと
いう欠点がある。例えば、「夏は暑い。」という文をか
な漢字変換によって入力して確定した後に、「あついお
ちゃがのみたい。」という読みを入力してかな漢字変換
すると、「あつい」という読みに対して、「暑い」とい
う単語が使用されているので、短期学習により「暑いお
茶が飲みたい。」というように変換されてしまう。
【0006】用例変換は、上記のような短期学習の欠点
を補う技術である。すなわち、意味的な結合関係を持っ
て共起する単語の組が、高い頻度で使用されていれば、
その単語の組をあらかじめ記憶しておき、かな漢字変換
する際にそのような単語の組と一致すれば、その単語の
組を変換結果とする。例えば、「熱い」と「お茶」とい
う2つの単語は、「熱い」が「お茶」を連体修飾すると
いう形でよく使用される単語の組である。したがって、
この単語の組を記憶しておき、「あついおちゃ」という
読みをかな漢字変換する際、「あつい」の同音異義語と
して「熱い」,「厚い」,「暑い」などがあるが、記憶
されている単語の組と一致する「熱い」が変換結果とし
て決定され、「熱いお茶」と変換される。これによって
短期学習の欠点をある程度補うことができる。
【0007】しかし、用例変換の欠点として、意味的な
結合関係を持たないで出現した単語に対してはまったく
無力であるという問題がある。例えば、法律に関する文
章の作成時に「しこうする。」という読みが入力された
場合、「しこう」と共起関係にある語がないので、用例
変換では、「しこう」の同音異義語「思考」,「指
向」,「施行」などの中から変換すべき単語を決定する
ことができない。
【0008】そこで、この問題を解決するために、語ネ
ットワークを利用する方法が提案され、特開平3−22
167号公報に記載されている。語ネットワークは、1
つの単語を1つのノードに対応させ、各ノード間を対応
する単語間の意味的な距離を示す値を持つリンクによっ
て互いに結合させた相互結合型ネットワークである。ま
た、各ノードは、文書中での出現のしやすさを表す値を
持ち、単語が使用されるごとに、対応するノードの値が
高められ、高められたノードの値が結合されているリン
クによって伝搬し、意味的に距離が近い単語に対応する
ノードの値も大きくなる。
【0009】かな漢字変換では、ネットワーク内の同音
異義語の中から変換すべき単語を決定する時に、対応す
るノードの値が最も高い単語に変換する。例えば、「法
律」と「施行」は意味的に近い関係にあるので、「法
律」に対応するノードと「施行」に対応するノードは大
きい値を持つリンクで結合されているが、「法律」と
「思考」,「指向」は、意味的に近くないので、「法
律」に対応するノードと「思考」,「指向」に対応する
ノードは小さい値を持つリンクで結合されている。この
ような語ネットワークを利用して、法律に関する文章を
作成している時、「法律」という単語が使用されている
とすると、「法律」に対応するノードは高められている
ので、その値がネットワークを伝搬していき、大きい値
を持つリンクで結合されている「施行」に対応するノー
ドの値も高めらているが、小さい値を持つリンクで結合
されている「思考」,「指向」に対応するノードの値は
それほど高められていないことになる。したがって、こ
の状態で「しこうする。」という読みが入力された場
合、同音異義語「思考」,「指向」,「施行」の中では
対応するノードの値が最も高いのは「施行」であるの
で、「施行する。」が変換結果として決定される。
【0010】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記の語ネットワークは、1つの単語に対して1つのノー
ドを割り当て、それぞれのノードを互いにリンクで相互
結合させているネットワークであり、この各ノードと各
リンクが値を持っているため、膨大なメモリ容量を必要
とするという欠点があった。例えば、単語辞書に10万
語の単語が登録されていれば、対応する語ネットワーク
のノードの数は10万個になり、リンクの数は100億
個にもなる。
【0011】また、使用された単語に対応するノードの
値を他のノードに伝搬させるために、すべてのノードの
値を再計算しなおさなければならないので、膨大な計算
が必要になるという欠点があった。
【0012】また、上記ネットワークは、単語単位の候
補選択への利用を目的としており、複数の文節を含む文
字列の文節の区切り位置まで含めた文節構造の決定への
利用は考えられていなかった。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明によれば、入力されたかな文字列を、単語の
読みがなと表記を含む該単語の情報とを対応させて記憶
した辞書を参照して、漢字かな混じり文に変換するかな
漢字変換処理を実行する文字処理方法において、前記辞
書に格納されている単語に対して定義された複数の分野
について、当該複数の分野間のリンクの重みと、各単語
と特定の分野との関係の深さを示す確信度とを記憶して
おき、文書入力時における前記分野に属する単語の出現
しやすさを示す分野尤度を各分野ごとに記憶するように
し、前記かな漢字変換処理によって単語が変換される
と、その変換された単語の特定の分野に対する確信度
と、当該特定の分野と各分野との間の前記リンクの重み
とに応じて、全ての分野に対応する前記分野尤度を更新
し、前記かな漢字変換処理では、変換対象のかな文字列
に対する文節の構造の各候補中の各文節について、その
文節中の単語の特定の分野に対する確信度とその分野の
分野尤度とに基づいて、文節尤度を算出し、その文節尤
度に基づいて前記各候補を比較して、変換すべき文節の
構造を決定することを特徴とする。
【0014】また、本発明の他の態様によれば、文字処
理装置に、単語の読みがなと表記を含む該単語の情報と
を対応させて記憶した辞書と、文字を入力する入力手段
と、前記入力手段によって入力されたかな文字列を、前
記辞書を参照して漢字かな混じり文に変換するかな漢字
変換手段と、単語に対して当該単語と特定の分野との関
係の深さを示す確信度を記憶する分野情報記憶手段と、
前記分野に属する単語の出現しやすさを、分野尤度とし
て各分野ごとに記憶する分野尤度記憶手段と、複数の前
記分野間のリンクの重みを記憶するリンク重み記憶手段
と、前記かな漢字変換手段によって単語が変換される
と、その変換された単語の特定の分野に対する確信度
と、当該特定の分野と各分野との間の前記リンクの重み
とに応じて、全ての分野に対応する前記分野尤度を更新
する分野尤度更新手段と、前記かな漢字変換手段による
変換対象のかな文字列に対する文節の構造の各候補中の
各文節について、その文節中の単語の特定の分野に対す
る確信度とその分野の分野尤度とに基づいて、文節尤度
を算出し、その文節尤度に基づいて前記各候補を比較し
て、変換すべき文節の構造を決定する変換制御手段とを
備える。
【0015】
【作用】本発明によれば、単語の読みがなと表記を含む
該単語の情報とを対応させて記憶した辞書に格納されて
いる単語に対して定義された複数の分野について、当該
複数の分野間のリンクの重みと、各単語と特定の分野と
の関係の深さを示す確信度とを記憶しておき、文書入力
時における前記分野に属する単語の出現しやすさを示す
分野尤度を各分野ごとに記憶するようにし、入力された
かな文字列を漢字かな混じり文に変換するかな漢字変換
処理によって単語が変換されると、その変換された単語
の特定の分野に対する確信度と、当該特定の分野と各分
野との間の前記リンクの重みとに応じて、全ての分野に
対応する前記分野尤度を更新し、前記かな漢字変換処理
では、変換対象のかな文字列に対する文節の構造の各候
補中の各文節について、その文節中の単語の特定の分野
に対する確信度とその分野の分野尤度とに基づいて、文
節尤度を算出し、その文節尤度に基づいて前記各候補を
比較して、変換すべき文節の構造を決定する。
【0016】
【実施例】以下図面を参照しながら本発明を詳細に説明
する。
【0017】図1は本発明の全体構成の一例である。
【0018】図示の構成において、CPUは、マイクロ
プロセッサであり、文字処理のための演算、論理判断等
を行ない、アドレスバスAB、コントロールバスCB、
データバスDBを介して、それらのバスに接続された各
構成要素を制御する。
【0019】アドレスバスABはマイクロプロセッサC
PUの制御の対象とする構成要素を指示するアドレス信
号を転送する。コントロールバスCBはマイクロプロセ
ッサCPUの制御の対象となる各構成要素のコントロー
ル信号を転送して印加する。データバスDBは各構成機
器相互間のデータ転送を行なう。
【0020】次にROMは、読出し専用の固定メモリで
ある。ROMに設けられているPAは、図10〜図24
につき後述するマイクロプロセッサCPUによる制御の
手順を記憶させたプログラムエリアである。また、NK
は、図6〜図8において後述するマイクロプロセッサC
PUによる分野ネットワークの制御の手順を記憶させた
プログラムエリアである。
【0021】また、RAMは、1ワード16ビットの構
成の書込み可能のランダムアクセスメモリであって、各
構成要素からの各種データの一時記憶に用いる。RAM
は、単語辞書WDIC,用例辞書YDIC,分野辞書B
DIC,分野読み辞書BYDI,分野尤度BYUD,分
野内部状態BNAI,分野外部入力BGAI,分野ウェ
イトBWAI,分野尤度固定フラグBKOT,分野モー
ドBMOD,最新使用単語リストWLISで構成されて
いる。
【0022】単語辞書WDICは、かな漢字変換を行う
ための単語の情報を格納したものであり、詳細は図2を
用いて後述する。
【0023】用例辞書YDICは、かな漢字変換の変換
精度を向上するために、意味的に関係を持ってよく使わ
れる単語対の情報を格納したものであり、詳細は図3を
用いて後述する。
【0024】分野辞書BDICは、単語辞書WDICに
格納されている単語の中で特定の分野に属する単語を集
めて格納したものであり、詳細は図4を用いて後述す
る。
【0025】分野読み辞書BYDIは、同音異義語が存
在しない単語の中で特定の分野に属する単語を集めて、
読みと対応させて格納したものであり、詳細は図5を用
いて後述する。
【0026】分野尤度BYUDは、現在かな漢字変換で
入力されている文章の内容と各分野との関係の深さを表
す情報を各分野について格納するものであり、図6にお
いて後述する分野ネットワークの一部を構成する。詳細
は図6,図7を用いて後述する。
【0027】分野内部状態BNAIは、図6において後
述する分野ネットワークの一部を構成し、分野ネットワ
ークの各ノードの内部状態の値を格納するものである。
詳細は図6,図7を用いて後述する。
【0028】分野外部入力BGAIは、図6において後
述する分野ネットワークの一部を構成し、分野ネットワ
ークの各ノードへの外部入力の値を格納するものであ
る。詳細は図6,図7を用いて後述する。
【0029】分野ウェイトBWAIは、各分野の間のリ
ンクの重みを格納するものであり、図6において後述す
る分野ネットワークの一部を構成する。詳細は図6,図
8を用いて後述する。
【0030】分野尤度固定フラグBKOTは、分野尤度
BYUDの値を変化させるかどうかを示すフラグを各分
野について格納するものであり、図6において後述する
分野ネットワークの一部を構成する。詳細は図6,図7
を用いて後述する。
【0031】分野モードBMODは、後述するかな漢字
変換において、分野の処理を行うかどうかを示すフラグ
であり、この値が1であれば分野の処理を行うことを表
し、0であれば分野の処理は行わないことを表す。
【0032】最新使用単語リストWLISは、最近使用
された単語を格納する配列であり、最も最近使用された
単語から順番に格納されている。格納する情報として
は、後述する単語コードを格納する。かな漢字変換にお
いて、変換結果として単語が使用されるごとに、その単
語の単語コードをリストの先頭に格納し、古い情報を後
ろにずらす。このリストに格納されている単語は、後述
するように短期学習されている単語として扱われる。
【0033】KBはキーボードであって、アルファベッ
トキー、ひらがなキー、カタカナキー等の文字記号入力
キー、及び、カーソル移動を指示するカーソル移動キー
等のような各種のファンクションキーを備えている。フ
ァンクションキーとしては、KID,SET,JUS,
KET,CHG,CLR,およびMODを備えている。
【0034】KIDは、かな漢字変換の開始を指示する
キーである。SETは、分野の処理の各種環境設定機能
を起動するキーである。JUSは、住所録作成する機能
を起動するキーである。KETは、かな漢字変換の同音
異義語の候補の中から変換すべき候補を決定指示するキ
ーである。CHGは、オペレータが入力する文章の分野
を指定するためのキーである。CLRは、分野尤度BY
UDの値をクリアするキーである。MODは、分野の処
理を実行するか否かのモードの切り替えを行うキーであ
る。
【0035】DISKは文書データ等を記憶するための
外部メモリである。文書データ等は必要に応じて外部メ
モリDISKに保管され、また、保管されたデータはキ
ーボードの指示により、必要な時呼び出される。
【0036】CRはカーソルレジスタである。CPUに
より、カーソルレジスタの内容を読み書きできる。後述
するCRTコントローラCRTCは、ここに蓄えられた
アドレスに対応する表示装置CRT上の位置にカーソル
を表示する。
【0037】DBUFは表示用バッファメモリであり、
表示すべきデータのパターンを蓄える。
【0038】CRTCはカーソルレジスタCR及びバッ
ファDBUFに蓄えられた内容を表示器CRTに表示す
る役割を担う。
【0039】また、CRTは陰極線管等を用いた表示装
置であり、その表示装置CRTにおけるドット構成の表
示パターンおよびカーソルの表示をCRTコントローラ
で制御する。
【0040】さらに、CGはキャラクタジェネレータで
あって、表示装置CRTに表示する文字、記号のパター
ンを記憶するものである。
【0041】かかる各構成要素からなる本発明文字処理
装置においては、キーボードKBからの各種の入力に応
じて作動するものであって、キーボードKBからの入力
が供給されると、まず、インタラプト信号がマイクロプ
ロセッサCPUに送られ、そのマイクロプロセッサCP
UがROM内に記憶してある各種の制御信号を読出し、
それらの制御信号に従って、各種の制御が行なわれる。
【0042】図2は、単語辞書WDICの構成例を説明
した図である。1つの単語の情報として、読みと表記と
品詞と単語IDが格納される。単語IDは他の単語と区
別し、単語IDによってその単語を指し示すことができ
るようにつけられたユニークな番号である。例えば、図
2によって示される辞書には、読みが「あつい」で表記
が「熱い」で品詞が「形容詞」で単語IDが「123
4」なる単語が格納されている。各単語の情報は読みに
よってソートされて格納されている。
【0043】図3は、用例辞書YDICの構成例を説明
した図である。用例辞書は、意味的に結合関係があり、
よく使われる2つの単語をその結合関係と共に格納する
ものである。例えば、「夏は暑い」というよく使われる
文においては、「夏」と「暑い」という2つの単語が
「は」という助詞によって意味的に結合しており、用例
辞書にはこのような情報が格納される。これらの情報
は、2つの単語の単語IDと結合関係とを対応させるこ
とによって格納する。例えば、図3によって示される用
例辞書には、単語ID「34567」によって示される
単語「夏」と、単語ID「1235」によって示される
単語「暑い」と、結合関係「は」とを対応させて格納さ
れており、「夏」と「熱い」が結合関係「は」によって
意味的に結合していることを表している。
【0044】図4は、分野辞書BDICの構成例を説明
した図である。分野辞書BDICは、単語や句がどの分
野とどの程度関係があるのかの情報を格納するものであ
る。例えば、「公判」という単語は「法律」という分野
に密接に関係があるということができるが、分野辞書B
DICはこのような情報を格納するものである。分野辞
書BDICには、このような単語と分野の関係の情報を
単語IDと分野と確信度とを対応させて格納する。
【0045】例えば、図4によって示される分野辞書B
DICでは、単語ID「12346」と分野「法律」と
確信度「8」とを対応させて格納することによって、単
語ID「12346」によって示される単語「公判」が
分野「法律」に確信度「8」で関係していることを表し
ている。ここで、確信度とは、単語と分野の関係の度合
いを表す数値であり、値が大きくなるほど単語と分野の
関係が深いことを意味する。確信度として、負の値を取
ることも可能である。負の値を取るということは、単語
と分野がまったく無関係であることを積極的に表してい
るものとし、値が小さくなるほど無関係である度合いが
高くなる。換言すれば、その分野でその単語が使用され
る可能性が低くなることを示している。例えば、図4に
よって示される分野辞書BDICでは、単語ID「89
012」で表される単語「湯」が分野「政治」と確信度
「−2」で関係していることを表しているが、これは、
確信度「2」で無関係であることを示している。
【0046】また、分野辞書BDICでは、一つの単語
が複数の分野と関係があることも記述できる。例えば、
単語ID「23456」で表される単語「裁判」は、分
野「法律」と確信度「10」で関係があり、分野「政
治」とは確信度「2」で関係があることを示している。
【0047】図5は、分野読み辞書BYDIの構成例を
説明した図である。分野読み辞書BYDIは、分野辞書
BDICと同じように、単語や句がどの分野とどの程度
関係があるのかの情報を格納するものであるが、この分
野読み辞書BYDIには同音異義語が存在しない単語
(句)に関する情報だけを格納するようにされている。
従って、この辞書の単語は読みだけで特定でき、分野辞
書BDICが見出しとして単語IDを使用していたのに
対し、見出しとして読みを使用する。すなわち、分野読
み辞書には、単語(句)の読みと分野と確信度とを対応
させて格納する。例えば、図4によって示される分野辞
書では、「さいばん」という読みが分野「法律」に確信
度「10」で関係していることを表す情報が格納されて
いる。
【0048】図6は、分野ネットワークの構成例を説明
した図である。分野ネットワークは、分野1つ1つに対
してノードを対応させ、各ノードはリンクを介して相互
結合したネットワーク構造をなすものである。図6によ
って示される例では、分野として「住所録」,「法
律」,「政治」,「料理」などがあり、それぞれに対応
するノードはお互いにリンクを介して相互結合してい
る。
【0049】そして、分野に対応する各ノードは、分野
iの確からしさ(分野の尤度と呼ぶ)を表す出力値Oi
をそれぞれ持つ。この出力値Oi は、基本的には分野i
に属する単語が選択された時に値が高められ、値が高い
ほどその時点で入力されている文章が分野iに関係する
内容であることを示す。そして高められた出力値は、リ
ンクを介して結合されている他のノードの値Oj が更新
された時、これに伴って後述するように更新されるよう
になっている。このノードの出力値の更新は連鎖的に行
われる。このノードの出力値は、分野尤度BYUDによ
って格納される。分野尤度BYUDは、例えば図7に示
されるような構成をしており、分野に対応するノード1
つ1つに対して領域を確保した配列であり、その要素に
ノードの出力値が格納される。
【0050】また、複数のノードを相互に結合するリン
クは、ノード間(分野iと分野j)の間の関係の深さを
示す値(リンクの重み)wijを持つものである。リンク
の重みは、例えば、−1≦wij≦1,wii=0,wji
ijの条件を満たす範囲で与えられる。リンクの重みw
ijは、分野iと分野jとの間の関係が深いほど、すなわ
ち、分野iに属する単語と、分野jに属する単語が共起
しやすいほど、大きな値を取る。リンクの重みは、分野
ウェイトBWAIによって格納される。分野ウェイトB
WAIは、リンクの重みノード1つ1つに対して領域を
確保され、例えば図8に示されるような構成をしてい
る。ここではwji=wijであるので、三角行列で表し、
各要素に、対応するリンクの重みが格納されるものとす
る。例えば、図8における要素aには、「政治」分野と
「法律」分野の間のリンクの重みが格納される。
【0051】分野iに対応するノードの出力値Oi は、
マイクロプロセッサCPUによるROMに格納されたプ
ログラムの計算により、例えば、 Oi(t+1)=f(ui(t+1)) ui(t+1)=δui(t)+(1−δ)Σwijj(t)+θi(t) ここで、Oi(t)は、ノード分野iの時刻tにおける出力
値 ui(t)は、ノード分野iの時刻tにおける内部状態値 fは、上限,下限を持つ単調増加関数 δは、0≦δ≦1の定数 θi(t)は、分野iに属する単語が選択された時にθi(t)
≧0,選択されない時にθi(t)≦0となる外部入力値の
ような処理により更新される。
【0052】上記第2式において、ui は分野iに対応
するノードの内部状態の値であり、この値は分野内部状
態BNAIによって格納される。分野内部状態BNAI
は、例えば図7に示されるような構成をしており、分野
に対応するノード1つ1つに対応して領域を確保した配
列であり、その要素にノードの内部状態の値ui が格納
される。さらに、第2式における第1項は、ノードの出
力値Oi の急激な出力変化を抑える慣性モーメントであ
る。そして第2式における第2項は、隣接ノードの出力
値が自ノードの出力値に及ぼす影響を示す項であり、リ
ンクの重みwijは、上述のように分野ウェイトBWAI
によって格納される。また、Oj は分野尤度BYUDに
よって格納される。次に、第3項θi は分野iに属する
単語が選ばれた時、対応する分野のノードの出力値を大
きくし、選択されなかった場合にはそのノードの出力値
を徐々に小さくするための外部入力を表す項であり、こ
の値は、分野外部入力BGAIによって格納される。分
野外部入力BGAIは、例えば図7に示されるような構
成をしており、分野に対応するノード1つ1つに対して
領域を確保した配列であり、その要素にノードの外部入
力の値が格納される。θiの求め方は後述する。
【0053】また、上記第1式における単調増加関数f
は、ノードの出力値Oi を特定の範囲内に抑えておくた
めのものであり、例えば、シグモイド関数f(x)= 1/(1+
exp(-x))とする。なお、このような関数の場合、関数値
を求めるには、変数値と関数値とを対応させた関数値テ
ーブルをメモリに用意すればよい。
【0054】従って、上記プログラムは、分野内部状態
BNAI、分野ウェイトBWAI、分野尤度BYUD、
分野外部入力BGAIに格納された時刻tの内部状態u
i 、リンクの重みwij、各ノードの出力値Oj 、外部入
力値θi より第2式に従って、時刻t+1のui を求
め、このui の値により関数fの関数値テーブルを参照
して、時刻t+1のノードの出力値Oi を求めるものと
なる。
【0055】ここで、各ノードには、出力値を変化させ
るかどうかのフラグが設けられており、このフラグの値
が1であるノードに対しては、上記の式によるノードの
出力値の更新処理は行わない。このノードの値が0であ
るノードに対してのみ、ノードの出力値の更新が行われ
る。このフラグは、分野尤度固定フラグBKOTによっ
て格納される。分野尤度固定フラグBKOTは、例えば
図7に示されるような構成をしており、分野に対応する
ノード1つ1つに対して領域を確保した配列であり、そ
の要素にフラグの値が格納される。通常このフラグの値
は0であるが、後述する分野設定変更によってオペレー
タが分野を指定した場合などに、その分野に対して、こ
のフラグの値を1にする。これは、オペレータによって
指定された分野の尤度(すなわち、ノードの出力値)を
一定に保つためなどに用いられる。
【0056】マイクロプロセッサCPUは、このような
更新処理を逐次実行し、分野ネットワークにおけるノー
ドの値をそのリンク構造に従って連鎖的に更新する。こ
のノード値の更新処理は、プログラムエリアPAのプロ
グラムに従ってCPUによって制御実行されるかな漢字
変換処理とは独立に、逐次連鎖的に実行される。しか
し、上記第2式の第3項θi(t)は、後述のように、かな
漢字変換処理において単語の選択がなされるつど、その
選択情報に従って決定される。つまり、かな漢字変換処
理によって更新される。そしてかな漢字変換処理は、そ
の時点での分野ネットワークの状態、すなわち、分野尤
度BYUDに応じて進められる。以上のような分野ネッ
トワークの各ノードの出力値の更新処理の手順は、ネッ
トワーク管理手順NKに格納されている。
【0057】図9は、SETキーに続いてCHGキーが
入力されて、オペレータが入力する分野の指定を行う分
野指定画面の一例である。図示にあるように、各分野に
対して、「番号」と「分野名」と分野指定の状況(指定
あり/なし)を表す「分野指定」とを対応させて表示さ
せ、オペレータによって指定されている分野の状況を表
わしている。例えば図9においては、「政治」,「法
律」分野に分野指定がなされており、「住所録」,「ス
ポーツ」,「料理」分野には分野指定がなされていな
い。このことは、オペレータが、「政治」,「法律」分
野の文を入力しようとしていることを表している。
【0058】上述の動作をプログラムエリアPAに格納
されたプログラムに従って実行する手順を、フローチャ
ートを用いて説明する。
【0059】図10は本発明文字処理装置の動作を示す
フローチャートである。
【0060】ステップS10−1は、本発明文字処理装
置のいろいろな初期設定を行う処理であり、かかる初期
設定は同種の文字処理装置において一般的に行われてい
る処理である。本実施例では特に、分野尤度BYUD,
分野内部状態BNAI,分野外部入力BGAI,および
分野尤度固定フラグBKOTの各要素の値を0にして初
期化したり、分野モードBMODの値を0にして初期化
したりしている。また、NKに格納された分野ネットワ
ークのノードの更新処理手順に従うプロセスを本プロセ
スと並行動作させる。処理を終えると、ステップS10
−2へ進む。
【0061】ステップS10−2はキーボードからのデ
ータを取り込む処理である。ステップS10−3で取り
込まれたキーの種別を判定し、各キーの処理ルーチンに
分岐する。
【0062】KIDキーが入力された時はステップS1
0−4に分岐し、図11につき詳述するかな漢字変換処
理が行なわれる。変換処理が行なわれた後、ステップS
10−8へ進む。
【0063】SETキーが入力されたときはステップS
10−5に分岐し、図24につき詳述する分野環境設定
処理が行なわれる。その後ステップS10−8進む。
【0064】JUSキーが入力されたときはステップS
10−6に分岐し、住所録作成処理が行われる。住所録
作成処理では、まず、分野尤度固定フラグBKOTの住
所録分野に対応する要素の値を1に設定し、それ以外の
要素の値を0に設定する。すなわち、分野ネットワーク
における住所録分野に対応するノードの出力値の値が変
化しないように設定する。
【0065】次に、分野ネットワークにおける住所録分
野に対応するノードの内部状態の値および出力値を、出
力値として取り得る最大値に設定し、それ以外のノード
の内部状態の値および出力値を0に設定する。すなわ
ち、分野尤度BYUD,分野内部状態BNAIにおい
て、住所録分野に対応する要素の値を最大値に設定し、
それ以外の要素の値を0に設定する。また、分野外部入
力BGAIのすべての要素の値を0にし、分野ネットワ
ークにおける各ノードへの外部入力の値を0にする。
【0066】しかる後に、住所録作成処理が行われる。
住所録作成処理は、同種の文字処理装置において、一般
に行われている処理であり、公知であるので特に詳細な
説明はしない。ただし、住所録作成処理の中では、ステ
ップS10−4で行われているかな漢字変換と同じ処理
が行われるが、上述のように分野尤度と分野尤度固定フ
ラグの値を設定しているので、ネットワーク管理手順N
Kに従って、マイクロプロセッサCPUがかな漢字変換
処理と独立に分野ネットワークを動作させても、住所録
分野の尤度は常に最大値を維持しており、かな漢字変換
処理において、住所録分野に属する単語は他の分野に属
する単語よりも優先して変換されるようになる。住所録
作成処理を終えると、ステップS10−8進む。
【0067】その他のキーのときはステップS10−7
に分岐し、挿入、削除等の通常の文字処理装置において
行なわれるその他の処理が行なわれる。これらの処理は
同種の文字処理装置において一般に行われている処理で
あり、公知であるので特に記述しない。処理が行われた
後ステップS10−8に進む。
【0068】ステップS10−8は上述の処理の各処理
の結果、変更された部分を表示する表示処理である。文
書中のデータ1文字を読むごとに文字パターンに展開
し、表示バッファに出力するというように通常一般に行
われている処理である。処理を終えると、ステップS1
0−2へ戻る。
【0069】図11はステップS10−4の「かな漢字
変換」を詳細化したフローチャートである。
【0070】ステップS11−1はキーボードからのデ
ータを取り込む処理である。ステップS11−2で取り
込まれたキーの種別が読みであるかどうかを判定し、読
みであればステップS11−3に分岐し、読みでなけれ
ばステップS11−4に分岐する。
【0071】ステップS11−3において、入力された
読みを入力された順にバッファに格納する。この処理は
同種のかな漢字変換処理において一般的に行われている
処理である。入力された読みの格納が終われば、ステッ
プS11−1に移行する。
【0072】ステップS11−4では、ステップS11
−3においてバッファに格納された読みを漢字に変換す
る。この処理は図12につき詳述する。その後ステップ
S11−5へ進む。
【0073】ステップS11−5において、ステップS
11−4で変換された漢字を修正する。この処理は図1
5につき詳述する。処理が終えるとリターンする。
【0074】図12はステップS11−4の「読み変
換」を詳細化したフローチャートである。
【0075】ステップS12−1は、バッファに格納さ
れた読みの変換対象位置から連続する2文節の組み合わ
せの中から読みの長さが最良となる組み合わせをすべて
抽出する処理である。この処理は、二文節最長一致法と
呼ばれる方法で、変換対象の読みによって単語辞書WD
ICを検索することにより、文法的に正しい文節を抽出
し、連続する2文節の組み合わせの中から、2文節あわ
せた読みの長さが最も長い組み合わせを抽出する処理で
あり、同種のかな漢字変換処理において一般に行われて
いる処理であるので、詳細な説明は行わない。
【0076】なお、この処理においては、連続する2文
節が抽出できずに、1文節しか抽出できない場合があ
る。この場合は、最も長い文節のみを抽出する。ステッ
プS12−2は、これをチェックする処理であり、1文
節しか抽出できない場合は、バッファに格納されたすべ
ての読みが文節として抽出されているので、ステップS
12−6へ分岐する。連続する2文節が抽出できた場合
は、ステップS12−3に分岐する。
【0077】ステップS12−3は、ステップS12−
1で抽出された2文節の組み合わせの中に、2つの文節
の区切り位置が異なるものがあるかどうか、すなわち、
区切り位置の候補が複数個あるかどうかをチェックす
る。複数個ある場合は、ステップS12−4に分岐し、
区切り位置が1つだけであればステップS12−5に分
岐する。
【0078】ステップS12−4では、複数個の異なる
区切り位置の中から、最も適切と思われる区切り位置を
1つだけ選んで決定する処理であり、決定後は、決定さ
れた区切り位置とは異なる位置で区切られる2文節の組
み合わせは変換候補から除かれる。この処理は、図13
につき詳述する。処理を終えると、ステップS12−5
へ進む。
【0079】ステップS12−5は、連続する2文節の
うち、最初の文節に対して変換結果を決定し、決定され
た変換結果を出力し、変換対象の読みを後続する文節の
先頭位置に移す処理である。この処理は、図14につき
詳述する。処理を終えると、ステップS12−1に進
む。
【0080】ステップS12−6は、ステップS12−
1において抽出された文節に対して変換結果を決定し、
変換結果を出力する処理である。これらの処理は、ステ
ップS12−5で行われている処理と同じであるので、
特に詳細な説明はしない。処理を終えるとリターンす
る。
【0081】図13はステップS12−4の「区切り決
定」の処理を詳細化したフローチャートである。
【0082】ステップS13−1は、用例によって複数
個ある区切り位置を絞り込む処理である。すなわち、連
続する2文節を構成する2つの自立語の組み合わせが用
例辞書YDICに格納されており、かつ、用例辞書に記
述された結合関係を満たしていれば、その2文節の間の
区切りは用例がある区切りとみなす。
【0083】また、すでに変換出力された文節を構成す
る自立語と、連続する2文節のいずれか一方の文節を構
成する自立語の組み合わせが用例辞書YDICに格納さ
れており、かつ、用例辞書に記述された結合関係を満た
していれば、その2文節の間の区切りは用例がある区切
りとみなす。このようにして、各区切りに対して用例が
あるかどうかを調べ、用例がある区切りが存在していれ
ば、用例がない区切りを持つ2文節の組み合わせを候補
から外す。
【0084】このようにして、用例によって、区切り位
置の絞り込みを行うことができる。例えば、「ひととは
なす」という読みに対して、「ひとと(人と)/はなす
(話す)」という2文節と「ひととは(人とは)/なす
(茄子)」という2文節が可能であるが、「人」と「話
す」が「と」という結合関係で結合する用例が用例辞書
YDICに格納され、「人」と「茄子」が上記のように
結合する用例が辞書にない場合、「ひとと(人と)/は
なす(話す)」の区切りには用例があるが、「ひととは
(人とは)/なす(茄子)」の区切りには用例がないこ
とになり、この処理の結果、「ひとと(人と)/はなす
(話す)」の区切りのみが残されることになる。この処
理を終えると、ステップS13−2へ進む。
【0085】ステップS13−2は、ステップS13−
1で、用例によって区切り位置が1つに決定できたかど
うかを判定する処理であり、区切りの候補が複数個存在
していればステップS13−3へ分岐し、区切りの候補
が1つのみであればリターンする。
【0086】ステップS13−3は、分野によって、複
数個ある区切り位置を絞り込む処理である。分野尤度の
状態、すなわち、分野ネットワークの状態と2文節を構
成する単語が属する分野との関係によって、2文節の確
からしさを求め、その確からしさによって、区切りを絞
り込む処理である。この処理は、図14につき詳述す
る。この処理が終えると、ステップS13−4へ進む。
【0087】ステップS13−4は、ステップS13−
3において、分野により区切り位置が1つに決定できた
かどうかを判定する処理であり、区切りの候補が複数個
存在していればステップS13−5へ分岐し、区切りの
候補が1つのみであればリターンする。
【0088】ステップS13−5は、短期学習によって
複数個ある区切り位置を絞り込む処理である。すなわ
ち、2文節を構成する2つの自立語のうち、いずれか一
方でも最新使用単語リストWLISに格納されていれ
ば、その2文節の区切りは、短期学習がある区切りとす
る。このようにして、各区切りに対して短期学習がある
かどうかを調べ、短期学習がある区切りが存在していれ
ば、短期学習がない区切りを持つ2文節の組み合わせを
候補から外す。
【0089】例えば、「ここではきものを」という読み
に対して、「ここで/はきものを(履物を)」という2
文節と「ここでは/きものを(着物を)」という2文節
が可能である。この時、最新使用単語リストWLIS
に、「きもの(着物)」が登録されており、「ここ」と
「履物」は登録されていなかった場合、「ここでは/き
ものを(着物を)」の区切りには短期学習があるが、
「ここで/はきものを(履物を)」の区切りには短期学
習がないことになり、この処理の結果、「ここでは/き
ものを(着物を)」の区切りのみが残されることにな
る。この処理を終えると、ステップS13−6へ進む。
【0090】ステップS13−6は、ステップS13−
5において、短期学習によって区切り位置が1つに決定
できたかどうかを判定する処理であり、区切りの候補が
複数個存在していればステップS13−7へ分岐し、区
切りの候補が1つのみであればリターンする。
【0091】ステップS13−7は、上記以外の方法に
よって区切りを決定する処理であり、例えば、単語の使
用頻度などによって区切りを決定する処理である。この
ような処理は、同種のかな漢字変換処理において一般的
に行われている処理であり、公知であるので特に詳細な
説明は行わない。処理を終えると、区切りは1つに決定
されているので、リターンする。
【0092】図14は、ステップS13−3の「分野で
決定」処理を詳細化したフローチャートである。
【0093】まず、ステップS14−1において、分野
モードBMODの値に従って分岐する。分野モードBM
ODの値が1であれば、分野処理を行うモードであるの
で、ステップS14−2へ分岐する。分野モードBMO
Dの値が0であれば、分野処理を行わないモードである
ので、以降の処理を行わずにリターンする。
【0094】ステップS14−2において、2文節の候
補の中から、ステップS14ー4〜6の処理の対象とす
る2文節を1つ1つ順番に取り出していく。ステップS
14−3においては、ステップS14ー2で未処理の候
補を取り出すことができれば、ステップS14−4へ分
岐し、すべての候補を取り出し終えていれば、ステップ
S14−3において分岐し、ステップS14−7へ進
む。
【0095】ステップS14−4において、2文節のう
ち、最初の文節に対して、分野による文節尤度、すなわ
ち、分野処理による文節の確からしさの度合いを求め
る。この処理の詳細は図15につき詳述する。処理を終
えるとステップS14−5へ進む。
【0096】ステップS14−5では、2文節のうち、
後ろの文節に対して、分野による文節尤度を求める。こ
の処理もステップS14−4と同じようにして行われる
ので、詳細は図15につき詳述する。処理を終えるとス
テップS14−6へ進む。
【0097】ステップS14−6において、ステップS
14−4で求めた、最初の文節に対する分野による文節
尤度と、ステップS14−5で求めた、後ろの文節に対
する分野による文節尤度とを加え合わせる。この値は、
対象となっている2文節の分野による尤度となる。そし
て、この値を、対象となっている2文節に対応させて格
納して保存する。処理を終えると、ステップS14−2
へ進む。
【0098】ステップS14−7において、ステップS
14−6において格納保存した2文節の分野による尤度
によって、2文節の候補の絞り込みを行う。例えば、2
文節の分野による尤度の値が最も高い値を持つ候補のみ
を残して、他の2文節を候補から外す。処理を終えると
リターンする。
【0099】図15は、ステップS14−4の「分野文
節尤度(1)」処理、および、ステップS14−5の
「分野文節尤度(2)」処理を詳細化したフローチャー
トである。
【0100】ステップS15−1は、対象となっている
文節を構成する自立語が、分野辞書BDICに登録され
ているかどうかの検索を行う処理である。分野辞書BD
ICの先頭から順々に検索していき、登録されている分
野の情報が1つ見つかるごとにステップS15−2にお
いてステップS15−3に分岐する。分野辞書BDIC
の最後まで検索を終えたら、ステップS15−2におい
てステップS15−5へ分岐する。
【0101】ステップS15−3において、ステップS
15−1で検索された分野の情報と、分野ネットワーク
の出力値、すなわち分野尤度とによって、その分野によ
る文節の尤度を求める。検出された分野の情報が、分野
が分野iで確信度がci であるとすると、分野iによる
対象となる文節の尤度BYi は、分野ネットワークの分
野iに対応するノードの出力値(すなわち分野尤度)O
i をもちいて、例えば、次の式で求める。
【0102】 BYi = Oi ci (for ci ≧0) BYi = 0 (for ci <0) このようにして、分野iによる文節の尤度BYi を求め
ると、分野尤度の値が正で大きければ大きいほど(すな
わち入力されている文章が分野iに関係があればあるほ
ど)、また、文節を構成する自立語が分野iに属する確
信度が正で大きければ大きいほど(すなわちその自立語
が分野iに関係が深ければ深いほど)、このBYi の値
が大きくなることになる。分野による文節の尤度を求め
たら、ステップS15−4へ進む。
【0103】ステップS15−4では、ステップS15
−3で求められる分野による文節の尤度の最大値を求め
る処理である。古い最大値とステップS15−3で求め
られた値を比較し、ステップS15−3で求められた値
のほうが大きければ、その値を新たな最大値として保存
する処理である。処理を終えるとステップS15−1へ
進む。
【0104】ステップS15−5は、単語辞書中に格納
されている品詞によって対応する分野を求め、分野によ
る文節の尤度を求める処理である。すなわち、対象とな
っている文節の自立語の品詞を単語辞書から求め、その
品詞が特定の分野に対応づけられていれば、その単語は
その分野に属するものとして扱う。例えば、読みが「い
けだ」で表記が「池田」という単語の品詞が「人名」で
あり、「人名」という品詞が分野「住所録」に対応づけ
てあるとすると、単語「池田」は、分野「住所録」に属
することになる。
【0105】この場合、確信度は、例えば一定値を持つ
ものとする。そして、ステップS15−3で使用した計
算式に従って、文節による尤度を求める。対象となる単
語の品詞が特定の分野に対応づけられていなければ、分
野による文節の尤度は0であるとする。以上のようにし
て品詞から分野による文節の尤度を求めたらステップS
15−6へ進む。
【0106】ステップS15−6は、ステップS15−
4で求めた分野による文節の尤度の最大値を、ステップ
S15−5で求めた分野による文節の尤度と比較し、ス
テップS15−5で求めた値のほうが大きければ、最大
値をその値に更新する処理である。処理を終えるとリタ
ーンする。
【0107】図16は、ステップS12−5、および、
ステップS12−6の「変換結果決定」処理を詳細化し
たフローチャートである。
【0108】ステップS16−1において、対象となる
文節の変換結果を決定する。この処理は図17につき詳
述する。処理を終えるとステップS16−2へ進む。
【0109】ステップS16−2は、ステップS16−
1において決定された文節の構造に従って、変換結果を
出力する処理である。この処理は、同種のかな漢字変換
処理において一般的に行われている処理であり、特に詳
細な説明は行わない。
【0110】ステップS16−3において、分野モード
BMODの値によって分岐する。分野モードBMODの
値が1であれば、分野処理を行うモードであるのでステ
ップS16−4へ分岐し、分野モードBMODの値が0
であれば、分野処理を行わないモードであるのでリター
ンする。
【0111】ステップS16−4において、文節の読み
によって分野ネットワークへの外部入力の値を必要に応
じて更新する。この処理は図19につき詳述する。処理
を終えるとリターンする。
【0112】図17は、ステップS16−1の「変換単
語決定」処理を詳細化したフローチャートである。
【0113】ステップS17−1は、用例によって変換
する単語を絞り込む処理である。すなわち、対象となる
文節と他の文節を構成する2つの自立語の組み合わせが
用例辞書YDICに格納されており、かつ、用例辞書に
記述された結合関係を満たしていれば、対象となる文節
は用例がある文節とみなす。このようにして、文節の候
補に対して用例があるかどうかを調べ、用例がある文節
が存在していれば、用例がない文節を候補からはずす。
このようにして、用例によって、変換する文節の候補の
絞り込みを行うことができる。この処理は、同種のかな
漢字変換処理において一般的に行われている処理であ
る。この処理を終えると、ステップS17−2へ進む。
【0114】ステップS17−2は、ステップS17−
1において、変換する文節の候補が1つに決定できたか
どうかを判定する処理であり、文節の候補がが複数個存
在していればステップS17−3へ分岐し、文節の候補
が1つのみであればリターンする。
【0115】ステップS17−3は、複数個ある文節の
候補を、分野によって絞り込む処理である。分野尤度の
状態、すなわち、分野ネットワークの状態と、対象とな
る文節を構成する単語が属する分野との関係によって、
文節の確からしさを求め、その確からしさによって、文
節の候補を絞り込む処理である。この処理は、図18に
つき詳述する。この処理を終えると、ステップS17−
4へ進む。
【0116】ステップS17−4は、ステップS17−
3において、変換する文節の候補が1つに決定できたか
どうかを判定する処理であり、文節の候補が複数個存在
していればステップS17−5へ分岐し、文節の候補が
1つのみであればリターンする。
【0117】ステップS17−5は、短期学習によって
複数個ある文節の候補を絞り込む処理である。すなわ
ち、文節を構成する自立語が最新使用単語リストWLI
Sに格納されていれば、その文節は短期学習されている
とする。このようにして、各文節の候補に対して短期学
習されているかどうかを調べ、短期学習されている文節
が存在していれば、短期学習されていない文節を候補か
らはずす。このような処理は、同種のかな漢字変換処理
において一般に行われている処理である。この処理を終
えると、ステップS17−6へ進む。
【0118】ステップS17−6は、ステップS17−
5において、変換する文節の候補が1つに決定できたか
どうかを判定する処理であり、文節の候補がが複数個存
在していればステップS17−7へ分岐し、文節の候補
が1つのみであればリターンする。
【0119】ステップS17−7は、上記以外の方法に
よって変換する文節の構造を決定する処理であり、例え
ば、単語の頻度などによって変換する単語を決定する処
理である。このような処理は、同種のかな漢字変換処理
において一般的に行われている処理であり、公知である
ので特に詳細な説明は行わない。処理を終えると、変換
する文節の構造は1つに決定されているので、リターン
する。
【0120】図18は、ステップS17−3の「分野で
決定」処理を詳細化したフローチャートである。
【0121】ステップS18−1において、分野モード
BMODの値によって分岐する。分野モードBMODの
値が1であれば、分野処理を行うモードであるのでステ
ップS18−2へ分岐し、分野モードBMODの値が0
であれば、分野処理を行わないモードであるのでリター
ンする。
【0122】ステップS18−2において、文節の候補
の中から、対象となる文節を1つ1つ順番に取り出して
いく。ステップS18ー2で文節を取り出すことができ
れば、ステップS18−3においてステップS18−4
へ分岐し、すべての候補を取り出し終え、ステップS1
8ー2で新たな文節を取り出せなかった場合は、ステッ
プS18−3においてステップS18−6へ分岐する。
【0123】ステップS18−4において、対象となる
文節に対して、分野による文節尤度、すなわち、分野処
理による文節の確からしさの度合いを求める。この処理
は、ステップS14−4やステップS14−5における
処理と同様の処理であり、すでに図15につき詳述して
いるので、ここでは特に説明しない。この処理を終える
とステップS18−5へ進む。
【0124】ステップS18−5において、ステップS
18−4で求めた分野による文節尤度を、対象となって
いる文節に対応させて格納して保存する。この処理を終
えると、ステップS18−2へ進む。
【0125】ステップS18−6においては、ステップ
S18−5において格納保存した文節の分野による尤度
によって、文節の候補の絞り込みを行う。例えば、文節
の分野による尤度の値が最も高い値を持つ候補のみを残
して、他の文節を候補からはずす。処理を終えるとリタ
ーンする。
【0126】図19は、ステップS16−4の「読みで
分野更新」の処理を説明したフローチャートである。
【0127】ステップS19−1は、ステップS16−
1において決定された変換する文節の構造に従って、こ
の文節内の自立語の読みによって分野読み辞書BYDI
を検索する処理である。分野読み辞書BYDIの先頭か
ら自立語の読みと一致する辞書項目を1つ1つ順番に見
つけ出し、見つかるごとにステップS19−2において
ステップS19−3に分岐する。従って、文節内の自立
語の読みが分野読み辞書BYDIの複数の項目に対応す
るときは、各項目についてステップS19ー3の処理が
実行される。分野読み辞書BYDIの最後まで検索を終
えたらリターンする。
【0128】ステップS19−3は、ステップS19−
1において見つかった分野読み辞書BYDIの辞書項目
に従って、分野ネットワークの外部入力を更新する処理
である。ステップS19−1において見つかった分野読
み辞書BYDIの辞書項目の内容が、分野が分野iで、
確信度がci とすると、分野ネットワークにおける分野
iに対応するノードに対する外部入力θi の値を、以下
の式のようにする。
【0129】θi = Zii ここで、Zi は、分野ごとに設定される正の定数であ
る。外部入力をこのように更新することによって、ci
が正の値で、大きければ大きいほどノードiへの外部入
力θi は大きくなり、ノードiの出力値、すなわち、分
野iの尤度Oi は大きくなり、分野iに属する単語が優
先されて変換されやすくなる。また、ciが負の値で、
小さければ小さいほどノードiへの外部入力θi は小さ
くなり(負で絶対値が大きくなり)、ノードiの出力
値、すなわち、分野iの尤度Oi は小さくなり、分野i
に属する単語は変換されにくくなる。
【0130】図20は、ステップS11−5の「変換結
果修正」の処理を説明したフローチャートである。
【0131】ステップS20−1は、ステップS11−
4の「読み変換」で変換出力された変換結果の先頭か
ら、文節を1つ1つ順番に取り出してきて、オペレータ
に変換結果として正しいかどうかを問い合わせる処理で
ある。文節を1つ取り出すごとにステップS20−2に
おいてステップS20−3に分岐する。すべての文節を
取り出し終えたら、ステップS20−2においてリター
ンする。
【0132】ステップS20−3において、キーボード
KBからのデータを取り込む。入力されたキーがKET
キーであれば、ステップS20−4においてステップS
20−7に分岐する。KETキー以外のキーが入力され
た場合は、ステップS20−4においてステップS20
−5に分岐する。
【0133】ステップS20−5は、ステップS20−
1で取り出された文節に対して、同音異義語の候補を求
めて表示する処理である。この処理は図21につき詳述
する。処理を終えるとステップS20−6へ進む。
【0134】ステップS20−6は、ステップS20−
5で表示されている候補の中からオペレータが変換すべ
き候補を選択する処理である。例えば、ステップS20
−5において、各同音異義語に対して番号をつけて表示
しておけば、オペレータは番号を指定して対応する数字
キーを入力することによって、変換すべき候補を選択で
きる。変換すべき候補が選択されたら、ステップS20
−7へ進む。
【0135】ステップS20−7は、分野ネットワーク
の全ノードに対する外部入力を更新する処理である。こ
の処理は図23につき詳述する。処理を終えるとステッ
プS20−8へ進む。
【0136】ステップS20−8は、対象となる文節に
ついて、オペレータによって選択された変換結果を決定
出力する処理である。この処理は同種のかな漢字変換処
理において一般的に用いられている処理であり、公知で
あるので特に詳細な説明は行わない。処理が終われば、
ステップS20−1へ進む。
【0137】図21は、ステップS20−5の「同音異
義語表示」処理を説明したフローチャートである。
【0138】ステップS21−1は、対象となる文節に
対する変換候補をすべて抽出する処理である。この処理
は、同種のかな漢字変換処理において一般に用いられて
おり、公知であるので特に詳細な説明は行わない。処理
を終えるとステップS21−2へ進む。
【0139】ステップS21−2は、ステップS21−
1で抽出された候補を表示する順番を決定する処理であ
る。この処理は図22において後述する。処理を終える
とステップS21−3へ進む。
【0140】ステップS21−3は、ステップS21−
1で抽出された変換候補をステップS21−2で決定さ
れた順番で表示する処理である。例えば、各候補に番号
を対応させて表示させる。この処理は、同種のかな漢字
変換処理において一般に用いられており、公知であるの
で特に詳細な説明は行わない。処理を終えるとリターン
する。
【0141】図22は、ステップS21−2の「表示順
序変更」処理を説明したフローチャートである。
【0142】ステップS22−1は、ステップS21−
1で抽出された候補の中から、用例がある候補を取り出
して優先順位の先頭に持ってくる処理である。用例があ
る文節かどうかの判定はステップS17−1で説明して
いるのでここでは特に説明は行わない。処理が終われば
ステップS22−2へ進む。
【0143】ステップS22−2では、分野モードBM
ODの値によって分岐する。分野モードBMODの値が
1であれば、分野処理を行うモードであるのでステップ
S22−3へ分岐し、分野モードBMODの値が0であ
れば、分野処理を行わないモードであるのでステップS
22−4へ分岐する。
【0144】ステップS22−3は、ステップS22−
1で取り出されなかった候補の中から、分野による文節
尤度によって優先する候補を取り出して、ステップS2
2−1で優先した候補の後ろに並べる処理である。例え
ば、対象となる各文節候補に対して、分野による文節尤
度を求め、その値が一定値以上である候補のみを取り出
し、その値の大きい順に、ステップS22−1で優先し
た候補の次に並べる。分野による文節尤度を求める方法
は、すでに図15につき詳述しているので、ここでは特
に説明しない。処理を終えるとステップS22−4へ進
む。
【0145】ステップS22−4は、ステップS22−
1、ステップS22−3で取り出されなかった候補の中
から、単語学習によって優先する候補を取り出して、ス
テップS22−3で優先した候補の後ろに並べる処理で
ある。例えば、対象となる各文節候補の中で、自立語が
最新使用単語リストWLISに格納されていれば、その
自立語は単語学習されているので、それを自立語とする
文節の候補をステップS22−3で優先した候補の後ろ
に並べる。処理を終えるとステップS22−5へ進む。
【0146】ステップS22−5は、ステップS22−
1,3ステップS22−3,ステップS22−4で取り
出されなかった候補に対して、他の方法で出力順序を決
定して、ステップS22−4で優先した候補の後ろに並
べる処理である。この処理は、同種のかな漢字変換処理
において一般的に行われている処理である。処理を終え
るとリターンする。
【0147】図23は、ステップS20−7の「外部入
力更新」処理を説明したフローチャートである。
【0148】ステップS23−1では、分野モードBM
ODの値によって分岐する。分野モードBMODの値が
1であれば、分野処理を行うモードであるのでステップ
S23−2へ分岐し、分野モードBMODの値が0であ
れば、分野処理を行わないモードであるのでリターンす
る。
【0149】ステップS23−2において、分野ネット
ワークの各ノードに対する外部入力の値、すなわち、分
野外部入力BGAIの各要素の値を更新する。例えば、
外部入力の値が正の値であれば、その値から1を引いた
値に更新し、負の値であれば、その値に1を加えた値に
更新し、値が0であれば、更新は行わない。これは、外
部入力の値が0に近づくように更新していることにな
る。処理を終えるとステップS23−3へ進む。
【0150】ステップS23−3は、対象となる単語、
すなわちオペレータによって選択された文節を構成する
自立語によって、分野辞書BDICを検索する処理であ
る。分野辞書BDICの先頭から単語IDによって検索
を行い、単語IDが一致する辞書情報が見つかる度に、
ステップS23−4においてステップS23−5に分岐
する。分野辞書BDICの最後まで検索を終えれば、ス
テップS23−4においてステップS23−6へ分岐す
る。
【0151】ステップS23−5は、ステップS23−
3において見つかった辞書情報の内容に従って、対応す
る分野のノードへの外部入力の値、すなわち、分野外部
入力BGAIを更新する処理である。すなわち辞書情報
の分野が分野iで、確信度がci であるとすると、BG
AIにおける分野iの外部入力の値θi に、次の値をセ
ットする。
【0152】θi = Xii ここで、Xi は、分野ごとに設定される正の定数であ
る。外部入力をこのように更新することによって、ci
が正の値で、大きければ大きいほどノードiへの外部入
力は大きくなり、ノードiの出力値、すなわち、分野i
の尤度Oi は大きくなり、分野iに属する単語が優先さ
れて変換されやすくなる。また、ci が負の値で、小さ
ければ小さいほどノードiへの外部入力は小さくなり、
ノードiの出力値、すなわち、分野iの尤度Oi は小さ
くなり、分野iに属する単語は変換されにくくなる。処
理が終われば、ステップS23−3へ進む。
【0153】ステップS23−6は、対象となる単語の
品詞、すなわちオペレータによって選択された文節を構
成する自立語の品詞によって、外部入力の値、すなわち
分野外部入力BGAIを更新する処理である。ステップ
S15−5において説明したように、特定の品詞は特定
の分野に対応づけられており、その場合の確信度は、一
定値を持つようにすることができる。この処理では、こ
の関係を用いて外部入力を更新する。すなわち、品詞に
対応する分野が分野iであり、確信度をci とすると、
ステップS23−5で用いた式を用いて、分野iの外部
入力の値θi の値をセットする。処理を終えるとリター
ンする。
【0154】図24は、ステップS10−5の「分野環
境設定」処理を説明したフローチャートである。
【0155】ステップS24−1はキーボードからのデ
ータを取り込む処理である。ステップS24−2で取り
込まれたキーの種別を判定し、各キーの処理ルーチンに
分岐する。
【0156】CLRキーが入力された時はステップS2
4−3へ分岐し、分野ネットワークの各ノードの出力
値、すなわち、分野尤度BYUDの各要素の値を0にす
ることで、分野尤度をクリアする。処理を終えるとリタ
ーンする。
【0157】MODキーが入力された時はステップS2
4−4へ分岐し、分野モードBMODの値を切り替え
る。すなわち、分野モードBMODの値が1であれば0
にし、0であれば1にすることで、分野の処理を行うか
どうかを切り替える。処理を終えるとリターンする。
【0158】CHGキーが入力された時はステップS2
4−5へ分岐し、図9において示したような、その時点
における分野の指定状態を表示する。分野指定の「あ
り」,「なし」は、分野尤度固定フラグBKOTの各要
素の値による判断の結果である。ここでは、対象となる
分野に対応した要素の値が1であれば「あり」と判断
し、0であれば「なし」と判断する。表示が終われば、
ステップS24−6へ進む。
【0159】ステップS24−6では、更にキーボード
からのデータを取り込む。そしてステップS24−7に
おいて、取り込まれたキーが数字キーであるかどうかを
判定し、数字キーであればステップS24−8へ分岐
し、数字キーでなければステップS24−6へ分岐す
る。
【0160】ステップS24−8は、ステップS24−
6で取り込まれた数字キーの数字に対応する分野の指定
を変更する処理である。図9に示されているように、数
字に対応する分野の指定が「あり」であれば「なし」に
変更し、「なし」であれば「あり」に変更する。分野の
指定を「あり」にすることは、対象となる分野に対応し
た分野尤度固定フラグBKOTの要素の値を1にし、さ
らに、対象となる分野に対応した分野尤度BYUDの要
素の値を最大値に設定することである。分野の指定を
「なし」にすることは、、対象となる分野に対応した分
野尤度固定フラグBKOTの要素の値を0にし、さら
に、対象となる分野に対応した分野尤度BYUDの要素
の値を0に設定することである。処理を終えるとリター
ンする。
【0161】本実施例によれば、初めて出現した単語
や、意味的な結合関係を持たない単語に対しても、すで
に使用された単語の情報に従って適切な単語を効果的に
変換結果とすることができる。また、そのために必要な
メモリ容量、計算量も少なくて済む。
【0162】すなわち、特開平3−22167で提案さ
れている前述の語ネットワークが単語1つに対して単語
の出現しやすさの度合いを表す尤度を1つ設けているの
に対し、本発明では、単語をグループ化し、1つのグル
ープに対してそのグループに属する単語の出現しやすさ
の度合いを表す尤度を1つ設けるので、尤度や尤度を更
新するために用いるリンクの値などに必要なメモリが大
幅に軽減される。また、更新すべき尤度の数も少ないの
で、計算量も大幅に軽減され、実用的なかな漢字変換を
実現できる。
【0163】[他の実施例] なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではな
い。
【0164】例えば、上記実施例では、意味的に関係が
深い単語の集まりの単位を分野としているが、もっと細
かい単位の集まりにしてもよい。例えば、「自動車」と
「車」のように、意味的にまったく同じ単語の集まりを
単位としてもよいし、「右」と「左」のように意味的な
属性が同じ単語の集まりを単位としてもよい。
【0165】また、単語をグループ化する手段として、
単語辞書WDICとは別の分野辞書BDICを用いてい
るが、単語辞書WDIC中にグループの情報を格納して
もよい。
【0166】また、分野ネットワークの構成は日本語処
理システムの仕様に応じて構築すればよいものであり、
ノードの出力値の設定やリンクの重みの値の設定、およ
びノードの出力値の更新処理手続き等も、その仕様に応
じて定めればよい。
【0167】また、分野ネットワークのノードの出力値
の更新処理は、PAによって格納されている手順に基づ
く制御をも実行しているCPUによって制御されている
が、出力値の更新処理を行う専用のハードウェアを用い
てもよい。
【0168】また、単語と分野の関係の度合いを表すも
のとして確信度を用いていたが、処理を簡単にするため
に確信度はすべて正の一定値を持つものとして扱い、確
信度を省略してもよい。
【0169】また、かな漢字変換において文節の区切り
を決定する際、図13に示されるように、用例による決
定と分野による決定と短期学習による決定とその他の方
法による決定を、この順番に適用して決定しているが、
この決定アルゴリズムは種々変形可能である。例えば、
この順番の逆の順序で適用して決定してもよいし、それ
ぞれの決定方法をすべての候補に対して行い、それぞれ
の処理結果に所定の重み付けを行い、総合的に判断して
もよい。
【0170】また、かな漢字変換における文節の区切り
を決定する方法の1つに、短期学習による決定がある
が、以上の実施例では、2文節のうち、いずれか一方で
も短期学習されていれば優先されていたが、この方法で
は、両方の文節が短期学習されている候補と、一方の文
節のみが短期学習されている候補が同等に扱われること
になる。そこで、両方の文節が短期学習されている候補
と、一方の文節のみが短期学習されている候補が存在す
る場合は、両方の文節が短期学習されている候補のみを
優先させるようにしてもよい。例えば、「ここではきも
のを」という読みに対して、「ここで/はきものを(履
物を)」という2文節と「ここでは/きものを(着物
を)」という2文節が可能である。この時、最新使用単
語リストWLISに、「ここ」と「きもの(着物)」が
登録されており、「履物」は登録されていなかった場
合、「ここでは/きものを(着物を)」の区切りには両
方の文節が短期学習されているが、「ここで/はきもの
を(履物を)」の区切りには一方の文節しか短期学習さ
れていないことになり、「ここでは/きものを(着物
を)」の区切りのみが残されることになる。
【0171】また、かな漢字変換において変換する単語
を決定する際、図17に示されるように、用例による決
定と分野による決定と短期学習による決定とその他の方
法による決定を、この順番に適用して決定しているが、
この決定アルゴリズムも、区切り決定と同様、種々変形
可能である。例えば、この順番の逆の順序で適用して決
定してもよいし、それぞれの決定方法をすべての候補に
対して行い、それぞれの処理結果に所定の重み付けを行
い、総合的に判断してもよい。
【0172】また、かな漢字変換において、文節に対す
るすべての同音異義語の変換候補の表示順序を決定する
際、図22に示されるように、用例による決定と分野に
よる決定と短期学習による決定とその他の方法による決
定を、この順番に適用して決定しているが、この決定ア
ルゴリズムも種々変形可能である。例えば、この順番の
逆の順序で適用して決定してもよいし、それぞれの決定
方法をすべての候補に対して行い、それぞれの処理結果
に所定の重み付けを行い、総合的に判断してもよい。
【0173】また、以上の説明において、分野ネットワ
ークのノードの値の更新処理は、かな漢字変換とは独立
に実行されているが、かな漢字変換の特定の処理と同期
を取りながら実行されてもよい。例えば、ステップS2
0−7で、分野ネットワークのノードへの外部入力の値
を更新した後に、ノードの値の更新処理を逐次連鎖的に
実行してもよい。
【0174】また、以上の説明において、分野ネットワ
ークの各ノードは相互結合されていたが、必ずしも全て
相互結合されている必要はない。また、ノードの値の更
新が連鎖的に行われる必要もない。例えば、分野iに確
信度ci で属する単語が変換する単語として決定された
時に、ステップS20−7において外部入力の更新を行
っていたところでのみ、すべてのノードに対して次の式
によってノードの値を更新するようにしてもよい。
【0175】 Oj(t+1)=f(uj(t+1)) uj(t+1)=δuj(t)+(1−δ)Vjii ここで、Oj(t)は、ノード分野jの時刻tにおける出力
値 uj(t)は、ノード分野jの時刻tにおける内部状態値 fは、上限,下限を持つ単調増加関数 δは、0≦δ≦1の定数 ここで、Vjiは、分野iの単語が変換する単語として決
定された時に分野jに対応するノードの値に影響を与え
る度合いであり、分野iと分野jとの間の関係が深いほ
ど、すなわち、分野iに属する単語と、分野jに属する
単語が共起しやすいほど、大きな値を取る。
【0176】その他、本発明はその要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施することができる。
【0177】また、本発明は、単体の装置に限らず、複
数の装置からなるシステムにも適用可能であり、更に、
装置またはシステムに、ソフトウェアを提供することに
よっても、実現可能であることは、言うまでもない。
【0178】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
辞書に格納されている単語群に対して、複数のグループ
を定義し、当該複数のグループ間の関連度と各単語の特
定のグループとの関係の深さを示す確信度とを記憶して
おき、文書入力時における前記グループに属する単語の
出現しやすさを示すグループ尤度を各グループごとに記
憶し、かな漢字変換処理によって変換された単語の特定
のグループに対する確信度と、当該特定のグループと各
グループとのグループ間の前記関連度とに応じて、全て
のグループに対応する前記グループ尤度を更新し、前記
かな漢字変換処理では、変換対象のかな文字列に対する
文節の構造の候補の中から、該候補を構成する語句の特
定のグループに対する確信度とそのグループのグループ
尤度とに基づく文節尤度を比較して、変換すべき文節の
構造を決定するようにしたので、未使用もしくは余り使
用されていないグループに属する単語の読みに対して
も、すでに使用された他のグループの情報とその単語と
グループとの関係の深さとによって、目的とする単語を
変換結果として決定することが、少ないメモリ容量かつ
少ない計算量で精度よく実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成のブロック図である。
【図2】単語辞書WDICの構成例を示した図である。
【図3】用例辞書YDICの構成例を示した図である。
【図4】分野辞書BDICの構成例を示した図である。
【図5】分野読み辞書BYDIの構成例を示した図であ
る。
【図6】分野ネットワークの構成例を示した図である。
【図7】分野尤度BYUF,分野内部状態BNAI,分
野外部入力BGAI,分野尤度固定フラグBKOTの構
成例を示した図である。
【図8】分野ウェイトBWAIの構成例を示した図であ
る。
【図9】分野指定画面の構成例を示した図である。
【図10】文字処理装置の動作を示すフローチャートで
ある。
【図11】かな漢字変換の動作を示すフローチャートで
ある。
【図12】読み変換の動作を示すフローチャートであ
る。
【図13】区切り決定の動作を示すフローチャートであ
る。
【図14】区切りを分野で決定する動作を示すフローチ
ャートである。
【図15】分野による文節尤度を求める動作を示すフロ
ーチャートである。
【図16】変換結果決定の動作を示すフローチャートで
ある。
【図17】変換単語決定の動作を示すフローチャートで
ある。
【図18】変換する単語を分野で決定する動作を示すフ
ローチャートである。
【図19】読みで分野外部入力を更新する動作を示すフ
ローチャートである。
【図20】変換結果修正の動作を示すフローチャートで
ある。
【図21】同音異義語表示の動作を示すフローチャート
である。
【図22】表示順序変更の動作を示すフローチャートで
ある。
【図23】外部入力更新の動作を示すフローチャートで
ある。
【図24】分野環境設定の動作を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
CPU マイクロプロセッサ AB アドレスバス CB コントロールバス DB データバス ROM 読出し専用メモリ NK プログラムエリア PA プログラムエリア RAM ランダムアクセスメモリ WDIC 単語辞書 YDIC 用例辞書 BDIC 分野辞書 BYDI 分野読み辞書 BYUD 分野尤度 BNAI 分野内部状態 BGAI 分野外部入力 BWAI 分野ウェイト BKOT 分野尤度固定フラグ BMOD 分野モード WLIS 最新使用単語リスト DISK 外部メモリ KB キーボード KID 変換開始指示キー SET 環境設定起動キー JUS 住所録作成機能起動キー KET 候補決定指示キー CHG 分野指定キー CLR 分野尤度クリアキー MOD 分野モード切替キー CR カーソルレジスタ DBUF 表示用バッファメモリ CRTC CRTコントローラ CRT 表示装置 CG キャラクタジェネレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸島 英一朗 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小林 雄二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 正木 克己 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−269253(JP,A) 特開 平3−81863(JP,A) 特開 昭59−100939(JP,A) 特開 昭63−47868(JP,A) 特開 平3−46056(JP,A) 特開 平3−19070(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたかな文字列を、単語の読みが
    なと表記を含む該単語の情報とを対応させて記憶した辞
    書を参照して、漢字かな混じり文に変換するかな漢字変
    換処理を実行する文字処理方法において、 前記辞書に格納されている単語に対して定義された複数
    の分野について、当該複数の分野間のリンクの重み
    各単語特定の分野との関係の深さを示す確信度とを記
    憶しておき、 文書入力時における前記分野に属する単語の出現しやす
    さを示す分野尤度を各分野ごとに記憶するようにし、 前記かな漢字変換処理によって単語が変換されると、そ
    変換された単語の特定の分野に対する確信度と、当該
    特定の分野と各分野とのの前記リンクの重みとに応じ
    て、全ての分野に対応する前記分野尤度を更新し、 前記かな漢字変換処理では、変換対象のかな文字列に対
    する文節の構造の候補中の各文節について、その文節
    中の単語の特定の分野に対する確信度とその分野の分野
    尤度とに基づいて、文節尤度を算出し、その文節尤度
    基づいて前記各候補を比較して、変換すべき文節の構造
    を決定することを特徴とする文字処理方法。
  2. 【請求項2】 前記複数の分野の中から所望の1または
    複数の分野を指定して、前記分野尤度の更新対象より除
    外可能とすることを特徴とする請求項1記載の文字処理
    方法。
  3. 【請求項3】 決定される前記文節の構造は、文節の区
    切り位置を含むことを特徴とする請求項1記載の文字処
    理方法。
  4. 【請求項4】 単語の読みがなと表記を含む該単語の情
    報とを対応させて記憶した辞書と、 文字を入力する入力手段と、 前記入力手段によって入力されたかな文字列を、前記辞
    書を参照して漢字かな混じり文に変換するかな漢字変換
    手段と、 単語に対して当該単語特定の分野との関係の深さを示
    す確信度を記憶する分野情報記憶手段と、 前記分野に属する単語の出現しやすさを、分野尤度とし
    て各分野ごとに記憶する分野尤度記憶手段と、 複数の前記分野間のリンクの重みを記憶するリンク重み
    記憶手段と、 前記かな漢字変換手段によって単語が変換されると、そ
    変換された単語の特定の分野に対する確信度と、当該
    特定の分野と各分野とのの前記リンクの重みとに応じ
    て、全ての分野に対応する前記分野尤度を更新する分野
    尤度更新手段と、 前記かな漢字変換手段による変換対象のかな文字列に対
    する文節の構造の候補中の各文節について、その文節
    中の単語の特定の分野に対する確信度とその分野の分野
    尤度とに基づいて、文節尤度を算出し、その文節尤度
    基づいて前記各候補を比較して、変換すべき文節の構造
    を決定する変換制御手段とを有することを特徴とする文
    字処理装置。
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