JP3319612B2 - 粗面パターン付きホログラム及びその作成方法 - Google Patents

粗面パターン付きホログラム及びその作成方法

Info

Publication number
JP3319612B2
JP3319612B2 JP05033292A JP5033292A JP3319612B2 JP 3319612 B2 JP3319612 B2 JP 3319612B2 JP 05033292 A JP05033292 A JP 05033292A JP 5033292 A JP5033292 A JP 5033292A JP 3319612 B2 JP3319612 B2 JP 3319612B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hologram
pattern
light
relief
rough surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP05033292A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05249878A (ja
Inventor
桑原祐子
谷口幸夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP05033292A priority Critical patent/JP3319612B2/ja
Publication of JPH05249878A publication Critical patent/JPH05249878A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3319612B2 publication Critical patent/JP3319612B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Holo Graphy (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は迷光カットや位置合わせ
等の機能を有する粗面パターン付きホログラム及びその
作成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ホログラムをレリーフパターンで
形成することが知られており、このレリーフホログラム
は、エンボス法、熱プレス法、2P法(紫外線もしくは
電子線で硬化する樹脂を用いて複製する方法)、射出成
形法などで容易に複製できるため、レインボーホログラ
ム、ホログラム光学素子(HOE)、コンピュータグラ
フィックホログラム(CGH)等の大量生産に使用され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、レリーフホ
ログラムは、通常、図6に示すようにガラス基板1上に
積層した樹脂2にレリーフパターン3が形成され、その
周囲や近傍領域には非ホログラム領域4が存在する。そ
のため、例えば、半導体レーザ5でホログラムを照明し
たとき、照明光の非ホログラム領域の透過光が、ホログ
ラム像が良く見える焦点7の位置と重なって、いわゆる
迷光となり、ホログラム像がよく見えなくなってしまう
という問題があった。これを防ぐためには、非ホログラ
ム領域に光不透過層を設ける方法があるが、そのために
はレリーフパターンの複製と光不透過層の形成という2
工程を要してしまうという問題があった。
【0004】また、ホログラムを光軸を合わせて固定す
るためには、ホログラム上に位置合わせマークを設けれ
ばよいが、レリーフパターンの複製をした後に位置合わ
せマークをつける必要があり、2工程を要するととも
に、ホログラムマークがずれてしまうという問題があっ
た。
【0005】本発明は上記課題を解決するためのもの
で、迷光をなくすとともに、位置合わせマークを正確
に、かつ容易に形成することができる粗面パターン付き
ホログラム及びその作成方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、光源からの光
がレリーフホログラムパターンにより結像する位置と、
レリーフホログラムパターンの周囲もしくは近傍領域の
非ホログラム領域を散乱もしくは回折されずに透過する
光源からの光の光路とが重なるホログラムにおいて、前
記非ホログラム領域にレリーフホログラムパターンと同
一面上で粗面が形成され、非ホログラム領域の部分を透
過する光を散乱してホログラムの再生像に対する迷光が
生じないようにしたことを特徴とする。
【0007】また、本発明は、レリーフホログラムが、
原版となるレリーフホログラムのパターンを利用して複
製されたものであることを特徴とする。
【0008】また、本発明のホログラム作成方法は、光
源からの光がレリーフホログラムパターンにより結像す
る位置と、レリーフホログラムパターンの周囲もしくは
近傍領域の非ホログラム領域を散乱もしくは回折されず
に透過する光源からの光の光路とが重なるホログラムの
作成方法において、ホログラムパターンが形成された感
光体と光散乱板を密着させ、ホログラム領域をマスクし
て光照射することにより、ホログラムパターンの周囲も
しくは近傍領域の非ホログラム領域にホログラムパター
ンと同一面上に、非ホログラム領域の部分を透過する光
を散乱してホログラムの再生像に対する迷光を生じない
ようにする粗面を形成することを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明は、図1に示すように、ガラス基板1上
に積層した樹脂2にレリーフパターン3を形成し、その
周囲や近傍領域の非ホログラム領域に、後述するような
方法で粗面8を形成したものである。このようなレリー
フホログラムを半導体レーザ5で照明すると、非ホログ
ラム領域の透過光は、粗面8で散乱されて全方位へ放射
される散乱光9となって光が弱められ、ホログラムの再
生光に対して迷光とはならない。
【0010】このように、レリーフパターンの形成され
ていない非ホログラム領域に光を散乱させるように粗面
を形成するようにしたので、非ホログラム領域の透過光
はホログラムの再生光に対して迷光とならず、また粗面
はレリーフパターンと同一面上に形成するようにしたの
で、1回のレリーフ複製でホログラムと粗面を同時に形
成することができる。
【0011】
【0012】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。 〔実施例1〕図2(a)に示すように、フォトレジスト
として東京応化(株)製OFPR800を用い、ガラス
基板10上にスピンナー法により1500回転/分でポ
ジ型フォトレジスト層12をコーティングし、レリーフ
ホログラム乾板12を作成した。次いで、干渉縞を濃淡
2値化したパターン14が形成された振幅ホログラムか
らなるクロムマスク13を用意し、このマスクのクロム
マスク面側を乾板12に密着させて紫外線15を40m
J照射した。
【0013】この後、図2(b)に示すようにすりガラ
ス16を乾板12に密着させ、クロムマスク17を介し
て粗面にする領域にのみ紫外線15を40mJ照射し
た。
【0014】次いで、現像液として東京応化(株)製N
MDー3を用いて露光済みの乾板の現像を行い、図2
(c)に示すようにレリーフパターン18と粗面19が
一体化して同一面に形成されたレリーフホログラムレン
ズが得られた。
【0015】〔実施例2〕図3(a)に示すように、ガ
ラス基板20上に干渉縞を濃淡2値化したクロムパター
ン23が形成された振幅ホログラムからなるクロムマス
クを用意し、このパターン形成面上に、実施例1と同様
にしてポジ型フォトレジスト21をコーティングしてレ
リーフホログラム乾板22を作成した。
【0016】次いで、図3(b)に示すように、乾板2
2のレジスト面側にすりガラス26からなる拡散板を密
着させ、クロムマスク25を介してガラス基板20側か
ら粗面にする領域のみに紫外線24を40mJ照射し
た。
【0017】その後、実施例1と同様にして現像を行
い、図3(c)に示すよう、レリーフパターン27と粗
面28が一体化して同一面に形成されたレリーフホログ
ラムレンズのレジスト原版が得られた。
【0018】次に、図3(d)に示すように、アクリル
基板30に紫外線硬化樹脂31を滴下し、レジスト原版
を密着させた。このレジスト原版の密着により、フォト
レジストパターン27の部分は紫外線硬化樹脂31が排
除され、フォトレジストパターン間に紫外線硬化樹脂3
1が満たされる。この状態でアクリル基板30側から紫
外線32を450mJ照射した。
【0019】そして、再度、紫外線を照射し、十分に樹
脂を硬化(ポリマー化)させ、図3(e)に示すように
レリーフパターン32と粗面33が一体化して同一面に
形成されたレリーフホログラムレンズが得られた。
【0020】〔実施例3〕実施例1または実施例2と同
様な方法で、図4に示すように、ガラス基板40上にレ
リーフパターン41を、同一面の他の領域に位置合わせ
マーク42を作成し、レリーフパターンと位置合わせマ
ークが一体化して同一面に形成されたレリーフホログラ
ムレンズが得られた。
【0021】〔実施例4〕実施例1または実施例2と同
様な方法で、図5に示すように、ガラス基板50上にレ
リーフパターン51を、同一面上でその周囲に粗面から
なる迷光カット領域52を作成し、レリーフパターンと
迷光カット領域が一体化して同一面に形成されたレリー
フホログラムレンズが得られた。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ホログラ
ムと同一面に形成された粗面が、ホログラムに対する照
明光の、非ホログラム領域での光を散乱するため、光が
弱くなり、ホログラムの再生光と重ならないので迷光と
ならず、また、粗面はレリーフパターンと同一面上に形
成するようにしたので、1回のレリーフ複製でホログラ
ムと粗面を同時に形成することができる。
【0023】また、レリーフ複製時に非ホログラム領域
に位置合わせマークを同時に形成することにより、1工
程で正確に位置合わせマークの形成を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の粗面パターン付きホログラムを説明
する図である。
【図2】 本発明の粗面パターン付きホログラム作成方
法の一実施例を説明する図である。
【図3】 本発明の粗面パターン付きホログラム作成方
法の他の実施例を説明する図である。
【図4】 ホログラムと同一面に位置合わせマークを形
成する実施例を説明する図である。
【図5】 ホログラムと同一面に迷光カット領域を形成
する実施例を説明する図である。
【図6】 従来のレリーフホログラムを説明する図であ
る。
【符号の説明】
1…ガラス基板、2…樹脂、3…レリーフパターン、5
…半導体レーザ、7…焦点、8…粗面、9…散乱光。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03H 1/00 - 1/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光がレリーフホログラムパタ
    ーンにより結像する位置と、レリーフホログラムパター
    ンの周囲もしくは近傍領域の非ホログラム領域を散乱も
    しくは回折されずに透過する光源からの光の光路とが重
    なるホログラムにおいて、前記非ホログラム領域にレリ
    ーフホログラムパターンと同一面上で粗面が形成され、
    非ホログラム領域の部分を透過する光を散乱してホログ
    ラムの再生像に対する迷光が生じないようにしたことを
    特徴とする粗面パターン付きホログラム。
  2. 【請求項2】 前記レリーフホログラムが、原版となる
    レリーフホログラムのパターンを利用して複製されたも
    のである請求項1記載の粗面パターン付きホログラム。
  3. 【請求項3】 光源からの光がレリーフホログラムパタ
    ーンにより結像する位置と、レリーフホログラムパター
    ンの周囲もしくは近傍領域の非ホログラム領域を散乱も
    しくは回折されずに透過する光源からの光の光路とが重
    なるホログラムの作成方法において、ホログラムパター
    ンが形成された感光体と光散乱板を密着させ、ホログラ
    ム領域をマスクして光照射することにより、ホログラム
    パターンの周囲もしくは近傍領域の非ホログラム領域に
    ホログラムパターンと同一面上に、非ホログラム領域の
    部分を透過する光を散乱してホログラムの再生像に対す
    る迷光を生じないようにする粗面を形成することを特徴
    とする粗面パターン付きホログラムの作成方法。
JP05033292A 1992-03-09 1992-03-09 粗面パターン付きホログラム及びその作成方法 Expired - Lifetime JP3319612B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05033292A JP3319612B2 (ja) 1992-03-09 1992-03-09 粗面パターン付きホログラム及びその作成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05033292A JP3319612B2 (ja) 1992-03-09 1992-03-09 粗面パターン付きホログラム及びその作成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05249878A JPH05249878A (ja) 1993-09-28
JP3319612B2 true JP3319612B2 (ja) 2002-09-03

Family

ID=12855965

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05033292A Expired - Lifetime JP3319612B2 (ja) 1992-03-09 1992-03-09 粗面パターン付きホログラム及びその作成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3319612B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05249878A (ja) 1993-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5480047A (en) Method for forming a fine resist pattern
US4589686A (en) Anticounterfeiting method and device
JPS58200275A (ja) パタ−ン状フレネルホログラムの製造方法
US3580657A (en) Blazed surface hologram
JP3945728B2 (ja) ホログラム記録フィルムの記録方法
KR20010095295A (ko) 하이브리드 광학 마스터 디스크에서 워터마크 이미지를형성시키는 방법
JPH07506224A (ja) 投影照明用の解像力強化光学位相構造体
JP2003195475A (ja) ホログラムマスク作製用の露光方法及び装置、並びにホログラムマスクを用いた記録方法
US4444456A (en) Holographic method and apparatus for transformation of a light beam into a line source of required curvature and finite numerical aperture
JP3319612B2 (ja) 粗面パターン付きホログラム及びその作成方法
JP3321194B2 (ja) フォトマスク
JPH06202539A (ja) ホログラム及びそれを取り扱う情報パターンの再生装置
TW202217469A (zh) 大型全像光學元件複製方法以及該方法所複製的大型全像光學元件
JP3714432B2 (ja) ホログラム表示体及びその作成方法
JPS59154482A (ja) ホログラムおよびその製作方法
JPH06201906A (ja) 光反射体、エンコーダ及びその製造方法
JP3380591B2 (ja) ホログラム作成方法
JP4179533B2 (ja) ホログラム回折格子複合体
JP3247366B2 (ja) エバネッセント波を使用したホログラム及びその作成方法
JPH0424681B2 (ja)
CN111512191B (zh) 主衍射光栅的制造装置及制造方法
JP3242945B2 (ja) ホログラム
JP3224244B2 (ja) ホログラム複製方法
KR970023046A (ko) 홀로그램 영상을 갖는 광디스크와 이의 제조방법
JPH0358077A (ja) ホログラムおよびその作製方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080621

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080621

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090621

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090621

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100621

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110621

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110621

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120621

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120621

Year of fee payment: 10