JP3317673B2 - トイレ掃除用具 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、便器やトイレの床
等を掃除するのに使用するトイレ掃除用具に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来からトイレ掃除用具としては、例え
ば柄付きブラシと有底状に形成したブラシ支持体とから
なり、このブラシをブラシ支持体に着脱自在に係止でき
るようにしたものや、内部空間を有する全体を囲繞した
開閉自在なブラシ収納体に、柄付きブラシのブラシ部分
を外から見えないように収納できるようにしたものなど
がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記のブラシとブラシ
支持体とからなるトイレ掃除用具は、ブラシをブラシ支
持体に吊り下げておいて必要な時に取り出して使用し、
使用後には再びブラシ支持体に係止して保管できるよう
にしてある。また使用後のブラシ部分から垂れる液体
は、ブラシ支持体内の底面部で受けられるようにしてあ
り、ブラシ部分から垂れる液体で床を汚すといったこと
がない。しかしながら、ブラシ支持体は片面側が開放さ
れた形状のものが殆どであり、ブラシ支持体に吊り下げ
ておいた場合、使用済の汚れたブラシ部分が外から見え
てしまい、トイレの使用者にとっても気持ちのいいもの
ではなかった。

【０００４】そこで、保管中に使用後のブラシ部分が外
から見えないようにするために、前記した内部空間を有
する全体を囲繞した開閉自在なブラシ収納体に、柄付き
ブラシのブラシ部分と柄の基の部分を収納できるように
したトイレ用掃除具が開発され、現在多くの家庭で使用
されている。

【０００５】ところが、このトイレ掃除用具では、柄付
きブラシを開閉自在なブラシ収納体から出し入れする場
合に、ブラシ収納体を構成する開閉部品が外れたりする
ことがあり、元に戻すのに手間取るといった問題があっ
た。また、このトイレ掃除用具では柄付きブラシを着脱
自在にブラシ収納体に係止しておくことはできても、ブ
ラシ収納体自体を他の用途に使用するといったことは、
その構造からできなかった。

【０００６】一般にトイレを掃除する場合は、便器の掃
除だけではなく床の掃除なども同時に行う。

【０００７】そこで、本発明はこのような点に鑑みて開
発されたものであり、その目的とするところは、便器や
トイレ床を掃除するときに便利であり、塵取りや箒等を
別に準備することなく、トイレ床等の掃除を直ちに実行
することができるトイレ掃除用具を提供することにあ
る。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を有
効に達成するために、次のような構成にしてある。すな
わち、請求項１記載の本発明のトイレ掃除用具は、柄付
きブラシを着脱可能に収納できるブラシ収納体と、この
ブラシ収納体に着脱自在に係合でき且つ底部に塵取り板
部を有する塵取り兼用ブラシ収納体とからなることを特
徴とする構成にしてある。

【０００９】請求項２記載の本発明のトイレ掃除用具
は、請求項２記載の構成のトイレ掃除用具において、塵
取り兼用ブラシ収納体の外側に、箒又はブラシ等を着脱
可能に収納できる収納部を設けたことを特徴とする構成
にしてある。

【００１０】請求項３記載の本発明のトイレ掃除用具
は、柄付きブラシを着脱でき且つ底部寄りの内側に柄付
きブラシのブラシ部を載置する受け部を設けてなる全体
を彎曲形成したブラシ収納体と、塵取り板部を底部に有
し且つ外側に箒又はブラシ等を着脱可能に収納できる収
納部を設け、且つ前記のブラシ収納体に着脱自在に係合
できる全体を彎曲形成した塵取り兼用ブラシ収納体と、
この塵取り兼用ブラシ収納体の収納部に収納できる箒
と、からなる構成を特徴とする構成にしてある。

【００１１】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付の図に
基づいて説明する。図１〜図８は本発明に係る一例のト
イレ掃除用具に関する図であって、このトイレ掃除用具
１は、柄付きブラシ２を着脱できるブラシ収納体３と、
箒４やブラシ（図示せず）や掃除用小物具等を着脱可能
に収納できる収納部５を設けた塵取り兼用ブラシ収納体
６とによって構成されている。

【００１２】すなわち、ブラシ収納体３は、全体が首長
の瓶を縦に半割りしたような彎曲形状であって、柄付き
ブラシ２の柄部７を挿着する半割り筒部８と、この半割
り筒部８の下部から拡大した半割り円筒状の本体部９
と、この本体部９の内側の底部寄りに形成した略椀状の
受け部１０とを、合成樹脂によって一体的に形成したも
のである。

【００１３】塵取り兼用ブラシ収納体６は、ブラシ収納
体３の開放側（受け部１０を形成した側）に係合できる
形状であって、ブラシ収納体３の半割り筒部８と略同形
の半割り筒部１１と、この半割り筒部１１の下部から拡
大半割り筒状に形成したブラシ収納本体部１２と、この
ブラシ収納本体部１２の底部に形成した偏平な塵取り板
部１３とからなる。塵取り板部１３の先端縁１４は、先
端に傾斜するように形成されていて塵を掬い易いように
してある。

【００１４】ブラシ収納本体部１２の外側には収納部５
が一体的に設けられている。この収納部５は上部を開口
した縦長袋状のものである。勿論、図示の形状以外の形
に収納部５を形成するも自由である。

【００１５】前記のブラシ収納体３の開放側３ａと、塵
取り兼用ブラシ収納体６の開放側６ａとを対峙させて係
合させることにより、ブラシ収納体３の半割り筒部８と
塵取り兼用ブラシ収納体６の半割り筒部１１とが対峙し
て係合すると共に、ブラシ収納体３の本体部９と塵取り
兼用ブラシ収納体６の収納本体部１２とが対峙して係合
する。この場合、塵取り兼用ブラシ収納体６のブラシ収
納本体部１２の底部に形成した塵取り板部１３は、ブラ
シ収納体３の受け部１０の下側に位置する。

【００１６】ブラシ収納体３と塵取り兼用ブラシ収納体
６とを係合させることによってトイレ掃除用具１全体
は、首長な瓶状の形となる。

【００１７】尚、ブラシ収納体３と塵取り兼用ブラシ収
納体６との係合とは、ブラシ収納体３の半割り筒部８の
端面と塵取り兼用ブラシ収納体６の半割り筒部１１と端
面、並びにブラシ収納体３の本体部９の端面と塵取り兼
用ブラシ収納体６の収納本体部１２の端面とがそれぞれ
当接し、且つブラシ収納体３の受け部１０の下側に塵取
り兼用ブラシ収納体６の塵取り板部１３が重ね合わされ
るようになることである。勿論、ブラシ収納体３と塵取
り兼用ブラシ収納体６とに夫々係止機構を形成して、こ
の機構同士が着脱可能に係止できるようにしてもよい。

【００１８】このトイレ掃除用具１に備えられる柄付き
ブラシ２は、柄部７とブラシ部１５とからなる。柄部７
は先端側に係止用の穴１６が形成され、基端（一端）側
は少し彎曲形成してある。

【００１９】ブラシ部１５は、柄部７の基端（一端）側
にブラシ本体１７を傾斜させて設けてあり、ブラシ本体
１７の前面部１８と下面部１９には無数のブラシ毛２１
が植毛されている。更に後面部２２にもブラシ毛２３が
植毛されている。

【００２０】また、収納部５に備えられる箒４は、把持
部２５の先端にブラシ毛２６を植毛したものであって、
把持部２５の片面側には鉤状の係止部２７が形成されて
いる。箒４は収納部５に挿入して係止部２７を収納部５
の上端２８に係止させて収納する。この場合、箒４は収
納部５の底から少し離れた状態で吊り下げられる（図３
参照）。

【００２１】上述のような構成からなる本発明のトイレ
掃除用具１にあっては、トイレ内に設置する場合、一
旦、ブラシ収納体３と塵取り兼用ブラシ収納体６とを分
離し、ブラシ収納体３の受け部１０に柄付きブラシ２の
ブラシ部１５を載せると共に、柄部７を半割り筒部８に
沿ってもたれさせる。このようにして柄付きブラシ２を
備えたブラシ収納体３を、受け部１０を塵取り板部１３
に載せるようにして塵取り兼用ブラシ収納体６に係合さ
せる。更に塵取り兼用ブラシ収納体６の外側に設けた収
納部５に箒４を収納し、係止部２７を上端２８に係止し
ておく。

【００２２】このようにして柄付きブラシ２と箒４を備
えたトイレ掃除用具１を、トイレ内の所望の場所に設置
しておく。そして便器やトイレ内を掃除する場合は、ブ
ラシ収納体３と塵取り兼用ブラシ収納体６とを分離し、
柄付きブラシ２の柄部７を持ってブラシ毛２１で便器を
擦って汚れをとる。便器の上部内周縁の内側の汚れは、
ブラシ本体１７の後面部２２のブラシ毛２３で擦ること
により容易に掃除することができる。

【００２３】また、トイレ内の床を掃除する場合は、塵
取り兼用ブラシ収納体６から箒４を取り出して塵をブラ
シ毛２６で掃き集め、片手で塵取り兼用ブラシ収納体６
の半割り筒部１１を持って塵を塵取り板部１３で掬い取
る。

【００２４】このようにすることにより便器の掃除と共
にトイレ内の床の掃除も、別に箒や塵取りを準備するこ
となく迅速に且つ容易に行うことができる。

【００２５】尚、本発明のトイレ掃除用具は、図示の例
のものに限定されるものではなく、塵取り兼用ブラシ収
納体６の外側に収納部５を設けていないものに設計変更
するも自由である。

【００２６】

【発明の効果】上記した説明でも明らかなように本発明
のトイレ掃除用具では、塵取り兼用ブラシ収納体の塵取
り板部を使用することにより、別に準備する箒やブラシ
等を使用してトイレの床等の塵を掻き集めて掬い取るこ
とができる。したがってトイレ掃除の時に塵取りを別に
準備することなく便利である。

【００２７】また、塵取り兼用ブラシ収納体はブラシ収
納体と係合させることにより、柄付きブラシのブラシ部
が外から見えるといったこともなく保管することができ
る。そのため、汚れたブラシ部が見えてトイレ使用者に
不快感を与えるといったこともない。

【００２８】更にブラシ収納体を塵取り兼用ブラシ収納
体の塵取り板部で受けようにして係合されるので、使用
後のブラシ部分から垂れる液体が床に垂れ落ちるといっ
た心配もなく衛生的である。

【００２９】また、塵取り兼用ブラシ収納体の外側に収
納部を形成してあるので、この収納部にトイレ掃除専用
の箒を収納しておくことにより、トイレの床を掃除する
場合にはこの箒を使って塵を掻き集め、塵取り兼用ブラ
シ収納体の塵取り板部で掬い取ればトイレ床を素早く掃
除することができる。勿論、収納部には箒以外にブラシ
や掃除用小物用具等を収納しておくのに使用することも
でき非常に便利である。

【００３０】更にブラシと箒を備えたトイレ掃除用具で
は、これらを使用して掃除を迅速に行うことができ非常
に便利である。

【００３１】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る一例のトイレ掃除用具の斜視図で
ある。

【図２】本発明に係る一例のトイレ掃除用具の正面図で
ある。

【図３】本発明に係る一例のトイレ掃除用具の縦断面図
である。

【図４】本発明に係る一例のトイレ掃除用具の平面図で
ある。

【図５】本発明に係る一例のトイレ掃除用具の一部切欠
側面図である。

【図６】本発明に係る一例のブラシ収納体３の正面図で
ある。

【図７】本発明に係る一例の塵取り兼用ブラシ収納体６
の正面図である。

【図８】本発明に係る一例のブラシ収納体３の側面図で
ある。

【符号の説明】 １ トイレ掃除用具 ２ 柄付きブラシ ３ ブラシ収納体 ４ 箒 ５ 収納部 ６ 塵取り兼用ブラシ収納体 ７ 柄部 １０ 受け部 １３ 塵取り板部 １５ ブラシ部

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 柄付きブラシを着脱可能に収納できるブ
   ラシ収納体と、このブラシ収納体に着脱自在に係合でき
   且つ底部に塵取り板部を有する塵取り兼用ブラシ収納体
   とからなることを特徴とするトイレ掃除用具。
2. 【請求項２】 塵取り兼用ブラシ収納体の外側に、箒又
   はブラシ等を着脱可能に収納できる収納部を設けたこと
   を特徴とする請求項１記載のトイレ掃除用具。
3. 【請求項３】 柄付きブラシを着脱でき且つ底部寄りの
   内側に柄付きブラシのブラシ部を載置する受け部を設け
   てなる全体を彎曲形成したブラシ収納体と、塵取り板部
   を底部に有し且つ外側に箒又はブラシ等を着脱可能に収
   納できる収納部を設け、且つ前記のブラシ収納体に着脱
   自在に係合できる全体を彎曲形成した塵取り兼用ブラシ
   収納体と、この塵取り兼用ブラシ収納体の収納部に収納
   できる箒と、からなる構成を特徴とするトイレ掃除用
   具。