JP3007713U - 溝用清掃具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 清掃具において、ベランダの排水用の側溝等
の溝内を良好に清掃できるようにする。 【構成】 清掃する溝Ｃ内に底部側を嵌入し得る大きさ
に形成したちり取りＡと、溝Ｃ内を掃いて清掃するほう
きＢを設ける。ちり取りＡは前方を開口してゴミ受入口
６を形成し、この受入口６からゴミをゴミ収容部７へ取
り入れるように構成する。ちり取りＡの底板２の先端に
へら片８を形成し、このへら片８で溝Ｃ内にこびり付い
ている粘土状の土等Ｄをそぎ取るようにする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、たとえばマンションやビルディング等のコンクリート建造物のベラ ンダ等の排水用の側溝の清掃に使用する溝用清掃具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般にマンション等のベランダには囲み壁の内側に沿って排水口に通じる排水 用の側溝が形成されている。従来、ベランダを清掃する際には、汎用のほうきと ちり取りを使用して行っているが、従来のほうきでは溝内をきれいに清掃するこ とは困難であった。また、ベランダの床面に溜まった土やゴミ等が雨水によって 溝内に流れ込み、これが乾燥して粘土状になり、溝にこびり付く場合が多く見受 けられ、このような状態になったときは、これをほうきで掃いて取除くことは不 可能である。この場合、ホースでベランダに多量の水を噴射して上記粘土状の土 などを洗い流す方法も試みられているが、この方法によってもきれいに清掃する ことは難しく、また、一般にベランダは防水処理を施してない場合が多いので、 多量の水をベランダに流すことは好ましくない。そのため、現在は、ベランダの 側溝の清掃に難儀している。しかるに、この種の溝の清掃に適した清掃具は未だ 開発されていない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記実情に鑑みてなされたもので、ベランダの側溝等の溝内を良好に 清掃することができる溝用清掃具を提供することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案に係る溝用清掃具は、ちり取りと、ほうきと よりなり、上記ちり取りは、底板と両側板及び後板とにより前方を開口してゴミ 受入口としたゴミ収容部を形成した、ちり取り本体を有し、このちり取り本体は 、清掃する溝内に底部側を嵌入して前後方向へ移動可能な大きさに形成してある と共に、底板の先端には、底板を適度な角度で前下りに傾斜させて形成したへら 片が構成してあり、上記ほうきは、柄の下端に溝内を清掃するブラシを取付けて なっていると共に、このほうきは、柄をちり取り本体の前方の開口縁に係脱自在 に係着し得るように構成されていることを特徴とするものである。

【０００５】

【作用】

本考案によれば、ちり取りをベランダの側溝等、清掃する溝内に嵌入し、ほう きのブラシで溝内を掃いて土やゴミ等をちり取りに採取することにより、溝を簡 単に清掃することができる。また、土等が粘土状になって溝内にこびり付いてい るときは、ちり取りを手に持ち、これをシャベルのように使用して、底板の先端 のへら片で粘土状の土等をそぎ取ることにより、溝内をきれいに清掃することが できる。

【０００６】

【実施例】

以下、図面を参照して本考案に係る溝用清掃具の１実施例につき説明する。図 １は、この実施例による溝用清掃具の全体構成を示す斜視図、図２は、ちり取り の縦断側面図、図３は、ちり取りの縦断正面図、図４は、ほうきの正面図、図５ 及び図６は、使用状態を示す斜視図及び縦断面図、図７は、ほうきをちり取りに 係着した状態を示す斜視図である。

【０００７】 上記図１〜図７において、この実施例の溝用清掃具は、ちり取りＡと、ほうき Ｂとによりなっている。

【０００８】 ちり取りＡは、底板２と両側板３，４及び後板５とにより前方を開口してごみ 受入口６としたゴミ収容部７を形成した、ちり取り本体１を有している。ちり取 り本体１は、清掃するマンション等のベランダの排水用の側溝等の溝Ｃ内に底部 側を嵌入して前後方向へ移動可能な大きさに形成してあると共に、底板２の先端 には、底板２を適度の角度で前下りに傾斜させて形成したへら片８が設けてある 。

【０００９】 ちり取り本体１は、金属板等で構成するもので、実施例では、底板２、へら片 ８及び後板５の素材としてステンレス鋼板を採用し、底板２の後端を上方に折曲 して後板５を構成すると共に底板２の先端を前下りに傾斜させて、へら片８を構 成してある。また、両側板３，４の素材として鉄板を採用し、この鉄板の中間部 にアールＲを付して二ツ折状に折曲して両側板３，４を構成し、両側板３，４の 下端をそれぞれ内側に９０度の角度で折曲して取付け片９，９を構成し、この取 付け片９，９を底板２の両側下面に当接してスポット溶接等により両者を固着し てある。後板５は、縁部を内側に９０度の角度で折曲して取付片１０を構成し、 この取付片１０を両側板３，４の後端内側面に当接してスポット溶接等により両 者を固着してある。

【００１０】 上記ちり取り本体１の開口縁は適当な角度で斜め後方に切載されていると共に 、両側板３，４の上端近くには、手掛け用穴１１，１１が相対して開設してあり 、両穴１１にはポリプロピレンその他のプラスチックス製等のグリップ材１２が 取付けてある。これにより、ちり取り本体１は、両穴１１に手を挿通し、ちり取 り本体１の頂部１３を握って持つように構成してある。

【００１１】 上記ほうきＢは、柄２１の下端に溝Ｃ内を清掃するブラシ２２を取付けてなっ ている。このほうきＢは、柄２１をちり取り本体１の前方の開口縁に係脱自在に 係着するように構成してある。実施例の柄２１はポリプロピレン等のプラスチッ クスで構成し、本体１の前方の開口縁と対応する形状に形成してある。そして、 柄の両面には、ちり取り本体１の前方の開口縁に係合する係合溝２３が形成して あると共に、溝２３内の一部に係止用凸部２４を設けてある。これにより、柄２ １の係合溝２３を本体１の開口縁に当てて押し付けることにより、溝２３が開口 縁に係合し、凸部２４により柄２１を係脱自在に係着させるように構成してある 。

【００１２】 柄２１の下端に取付けたブラシ２２は、これにより溝Ｃ内を掃いて清掃するも ので、ブラシ２２の素材は硬質の塩化ビニルやスチールブラシ等が好ましい。ブ ラシ２２の柄２１に対する取付け手段は任意の方法により行えるもので、実施例 ではブラシ２２を柄２１に植設して取付けてある。２５は柄２１の上端近くに開 設したホルダー用の穴である。

【００１３】 実施例の溝用清掃具は上記のように構成したもので、次にその使用方法等につ き説明する。ちり取りＡを図５に示すように、溝Ｃ内に嵌入し、ほうきＢで溝Ｃ 内を掃いて溝Ｃに溜まっている土やゴミ等をちり取りのゴミ受入口６から掃き入 れて収容部７に採取する。また、粘土状になった土等Ｄが溝Ｃ内にこびり付いて いるときは、穴１１に手を挿通して頂部１３を握って、ちり取りＡを手で持ち、 図６に示すように、ちり取りをシャベルのように使用して、へら片８で粘土状の 土等Ｄをそぎ取って溝から剥がし、収容部７に取り入れて採取する。そして、不 使用時は、図７に示すように、ほうきＢをちり取りＡの前方開口縁に係着し、そ の状態で保管する。

【００１４】

【考案の効果】

本考案によれば、ベランダの側溝等の溝内を簡単かつ良好に清掃することがで きる。また、溝内に土等が粘土状になってこびり付いていても、ちり取りのへら 片で簡単に取り除いて清掃することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る溝用清掃具の１実施例の全体構成
を示す斜視図である。

【図２】ちり取りの縦断側面図である。

【図３】ちり取りの縦断正面図である。

【図４】ほうきの正面図である。

【図５】使用状態を示す斜視図である。

【図６】使用状態を示す縦断面図である。

【図７】ほうきをちり取りに係着した状態を示す斜視図
である。

【符号の説明】

Ａ ちり取り Ｂ ほうき Ｃ 溝 １ ちり取り本体 ２ 底板 ３，４ 側板 ５ 後板 ６ ゴミ受入口 ７ ゴミ収容部 ８ へら片

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ちり取りと、ほうきとよりなり、上記ち
   り取りは、底板と両側板及び後板とにより前方を開口し
   てゴミ受入口としたゴミ収容部を形成した、ちり取り本
   体を有し、このちり取り本体は、清掃する溝内に底部側
   を嵌入して前後方向へ移動可能な大きさに形成してある
   と共に、底板の先端には、底板を適度な角度で前下りに
   傾斜させて形成したへら片が構成してあり、上記ほうき
   は、柄の下端に溝内を清掃するブラシを取付けてなって
   いると共に、このほうきは、柄をちり取り本体の前方の
   開口縁に係脱自在に係着し得るように構成されているこ
   とを特徴とする溝用清掃具。